JP5918754B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両内でエアバッグを膨張展開させて、エアバッグにより乗員を保護するエアバッグ装置に関する。
車両の緊急時や衝突時に乗員を保護するため、エアバッグ装置が使用されている。エアバッグ装置は、インフレータが発生するガスによりエアバッグを膨張展開させる。乗員は、エアバッグにより受け止められて保護される。従来、整流布内にインフレータを配置し、ガスを整流布で整流するエアバッグが知られている(特許文献1参照)。
従来のエアバッグでは、整流布は、エアバッグの接続口部に挿入されて、エアバッグに組み付けられる。整流布は、V字状に形成されたディフューザであり、エアバッグ内でガスを2方向に放出する。ところが、接続口部は、筒状に形成されているため、V字状の整流布を接続口部に挿入するのは困難である。また、整流布は、折り畳んで接続口部に挿入した後、エアバッグ内で拡げる必要がある。そのため、整流布の挿入には、手間や時間を要する。これに伴い、エアバッグ装置の生産性が低くなる傾向がある。
特開2009−56977号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、エアバッグにディフューザを容易に挿入できるようにして、エアバッグ装置の生産性を向上させることである。
本発明は、ガスにより膨張する膨張部を有するエアバッグと、前記エアバッグ内でガスを発生するインフレータと、前記インフレータを囲んで配置されてガスを膨張部内で放出するディフューザとを備えたエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、前記膨張部から直線状に突出し、前記ディフューザと前記インフレータが挿入される筒状の挿入部を有し、前記ディフューザは、重ね合わさった一方の基布が他方の基布よりも長い基布で形成された筒状部材であって、エアバッグの内部に挿入された状態において前記挿入部の挿入口から前記膨張部まで直線状に延びる部分と、前記エアバッグの挿入部の内部に挿入されずに該挿入部の外部に配置される外片を有し、前記エアバッグの挿入部は前記ディフューザの筒状の外片に重なる筒状の突片を有し、前記ディフューザに挿入された状態において、インフレータには前記ディフューザの外片及び前記エアバッグの挿入部が巻き付けられており、前記インフレータは、前記外片及び突片に形成された、前記外片及び突片を貫通する連結孔に挿入する連結部材を有するエアバッグ装置である。
本発明によれば、エアバッグにディフューザを容易に挿入でき、エアバッグ装置の生産性を向上させることができる。
第1の実施形態のエアバッグ装置を示す図である。 展開したエアバッグを示す正面図である。 形成前後のディフューザを示す図である。 ディフューザとエアバッグの挿入部を示す図である。 挿入部に組み付けたディフューザを示す正面図である。 図5の接合部付近を示す拡大図である。 ディフューザと挿入部の断面図である。 インフレータの組み付け前のエアバッグを示す図である。 インフレータの組み付け後のエアバッグを示す図である。 エアバッグに組み付けるインフレータを示す図である。 エアバッグに組み付けるインフレータを示す図である。 膨張展開したエアバッグを示す正面図である。 挿入部とディフューザの接合部を示す拡大図である。 第2の実施形態のディフューザを示す図である。 第3の実施形態のディフューザを示す図である。 第4の実施形態のディフューザを示す図である。 第5の実施形態のディフューザを示す図である。 第5の実施形態のディフューザを備えたエアバッグを示す図である。 第6の実施形態のディフューザを示す図である。
本発明のエアバッグ装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態では、カーテンエアバッグ装置(以下、単にエアバッグ装置という)を例に採り説明する。エアバッグ装置は、車両内に搭載され、車両内でエアバッグをカーテン状に展開させる。エアバッグ装置は、膨張展開するエアバッグにより乗員を受け止めて保護する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のエアバッグ装置を示す図である。図1では、車両90に搭載したエアバッグ装置1を車室内から見て示している。また、車両90の側壁91とエアバッグ装置1を、車両90の後方側を省略して、かつ、車両90の幅方向から見て模式的に示している。エアバッグ装置1は、車両90の内面を透視して示している。
なお、本発明では、車両90における前方と後方を単に前方と後方という。車両90における前後方向を単に前後方向という。また、車両90における上方と下方を単に上方と下方という。車両90における上下方向を単に上下方向という。
車両90は、図示のように、車室内の側壁91に、上方のルーフレール92、前方のフロントピラー(Aピラー)93、センターピラー(Bピラー)94、及び、後方のリアピラー(Cピラー)(図示せず)を有する。また、車両90は、前部ドア95と、後部ドア96と、ドア95、96に設けられた窓部97、98とを備えている。
エアバッグ装置1は、エアバッグ(カーテンエアバッグ)10と、筒状のインフレータ2とを備えている。エアバッグ装置1は、車体に取り付けられたトリムとヘッドライニング(図示せず)の内部に配置される。エアバッグ10は、膨張展開できるように折り畳まれて、車両90内に取り付けられる。また、エアバッグ10は、細長く折り畳まれた状態で、側壁91の上部に沿って配置される。エアバッグ10は、前後方向に沿ってルーフレール92に取り付けられる。エアバッグ10は、リアピラーからフロントピラー93まで配置される。折り畳まれたエアバッグ10は、固定手段(図示せず)により、車体に固定される。エアバッグ10の前方部11は、フロントピラー93に取り付けられる。
インフレータ2は、シリンダタイプのガス発生装置である。インフレータ2は、エアバッグ10内に挿入されて、エアバッグ10内でガスを発生する。また、インフレータ2は、センターピラー94の上方に配置されて、ルーフレール92に取り付けられる。インフレータ2は、固定手段(図示せず)により、車体に固定される。車両緊急時や衝撃検知時に、インフレータ2は、ガスを発生して、エアバッグ10にガスを供給する。このガスにより、エアバッグ10を、側壁91の上部から下方に向かってカーテン状に膨張展開させる。
図2は、展開したエアバッグ10を示す正面図である。
エアバッグ10は、図示のように、矩形状の袋体である。例えば、エアバッグ10は、樹脂を被覆した布からなる基布により製造される。ここでは、エアバッグ10は、乗員側の表基布(表パネル)12と、側壁91側の裏基布(裏パネル)13とを有する。また、エアバッグ10は、連結ベルト20と、複数(図2では、6つ)の矩形状の固定布21〜26と、筒状の挿入部40とを有する。挿入部40内には、インフレータ2とディフューザ(図2では図示せず)が挿入される。
エアバッグ10の前方部11は、連結ベルト20によりフロントピラー93に連結される。複数の固定布21〜26は、エアバッグ10の上方の縁部(上縁部という)に一体に形成されている。連結ベルト20と固定布21〜26は、ボルト等からなる固定手段(図示せず)により、フロントピラー93とルーフレール92に固定される。
表基布12と裏基布13は、同じ形状に形成される。表基布12と裏基布13を重ね合わせた後、基布12、13を外縁接合部15に沿って接合する。外縁接合部15は、エアバッグ10を区画して、基布12、13の間に膨張部30を形成する。膨張部30は、インフレータ2が発生するガスにより膨張する。外縁接合部15は、膨張部30の外縁形状を規定する。基布12、13は、外縁接合部15で、縫製及び接着により接合される。即ち、基布12、13は、外縁接合部15に沿って、1周又は複数周縫製される。また、基布12、13の縫製した部分が接着剤によりシールされる。これにより、基布12、13は、外縁接合部15で気密状に接合される。
エアバッグ10には、外縁接合部15により、前膨張部31、後膨張部32、及び、連結膨張部33が形成される。膨張部31〜33は、それぞれ矩形状をなし、全体としてエアバッグ10の膨張部30を構成する。前膨張部31は、膨張部31〜33中で前後方向に最も長く形成される。前膨張部31は、エアバッグ10内で前方に配置される。前膨張部31は、前部ドア95の窓部97とセンターピラー94の側方で膨張する。前膨張部31は、主に前席の乗員を受け止める。
後膨張部32は、前膨張部31よりも前後方向に短く形成される。後膨張部32は、エアバッグ10内で後方に配置される。後膨張部32は、後部ドア96の上方で膨張して、主に後席の乗員を受け止める。連結膨張部33は、他の膨張部31、32よりも上下方向に狭く形成される。連結膨張部33は、エアバッグ10の上縁部で、前膨張部31と後膨張部32の間に設けられる。連結膨張部33は、膨張部31、32を連結する。膨張部31、32の間に、非膨張部34が、エアバッグ10の下方の縁部(下縁部という)から上方に向かって形成される。非膨張部34は、膨張部30の外に設けられる。
エアバッグ10は、膨張部30内に、第1〜第4の内部接合部16〜19を有する。基布12、13は、複数の内部接合部16〜19で、縫製及び接着により接合される。内部接合部16〜19の先端部は、膨張部30内で環状(環状部16A〜19A)に接合される。複数の内部接合部16〜19は、前後方向に離して配置され、膨張部30内にガスの流通部と気室を形成する。第1と第2の内部接合部16、17は、前膨張部31に第1と第2の気室35、36を形成する。第4の内部接合部19は、後膨張部32に第3の気室37を形成する。
挿入部40は、エアバッグ10内にガスを供給するための開口部(ガス供給部)である。挿入部40は、エアバッグ10の前後方向の中間に形成される。挿入部40は、前膨張部31の後方端部に開口する。基布12、13は、挿入部40において、エアバッグ10の上縁部から斜め上方に突出する。挿入部40の縁部は、先端部の挿入口41を除いて、外縁接合部15から連続して接合される。これにより、挿入部40は、両端部が開口した筒状に形成される。挿入部40は、エアバッグ10の上縁部に一体に設けられる。
挿入部40は、膨張部30から直線状に突出するとともに、エアバッグ10の長手方向に対して所定の角度αで傾斜する。角度αは、エアバッグ10を平面上に拡げた状態で、挿入部40の延びる方向とエアバッグ10の長手方向との間の角度である。ここでは、挿入部40の角度αは、30度〜60度の角度に設定される。挿入部40の一端部(挿入口41)は、エアバッグ10の外部に繋がる。挿入部40の他端部は、膨張部30の内部と繋がる。インフレータ2と次に説明するディフューザは、挿入口41から挿入部40に挿入されて、エアバッグ10内に配置される。
図3は、形成前後のディフューザ50を示す図である。図3Aは、形成前のディフューザ50の展開図である。図3Bは、形成後のディフューザ50の正面図である。
ディフューザ50は、インフレータ2が発生するガスを整流する整流部材である。ディフューザ50は、直線状に延びる筒状部材からなる。ディフューザ50は、可撓性を有する部材、又は、変形自在な部材からなる。ここでは、ディフューザ50は、変形自在な基布51からなる。ディフューザ50は、折り返した基布51を縫製により接合することで筒形状に形成される。
ディフューザ50用の基布51は、図示のように、所定の折り返し線L1で折り返される。その際、基布51は、幅方向(図3では上下方向)の中心線で折り返される。折り返し線L1の両側の基布51A、51Bは、それぞれ細長い四角形状に形成される。基布51A、51Bは、縁を揃えて重ね合わされる。一方の基布51Aは、他方の基布51Bよりも長くなっている。基布51の長手方向の一端部(図3では左端部)は、三角形状に形成される。
基布51A、51Bは、重ね合わせた後、縁部に沿う2箇所の接合部52A、52B(図3B参照)で接合される。第1の接合部52Aは、ディフューザ50の先端部に位置する。第2の接合部52Bは、ディフューザ50の側縁部に位置する。接合部52A、52Bは、基布51A、51Bの縁部を塞ぐ。ディフューザ50は、重ね合わせた基布51を接合して筒状に形成される。また、ディフューザ50は、挿入部40の形状に対応して、直線形状に、かつ、細長い四角形状に形成される。ディフューザ50の先端部は、次第に細くなる楔形状に形成される。
ディフューザ50は、内部空間53と、インフレータ2の挿入口54と、複数(図3では2つ)のガス放出口55、56と、外片57、58とを有する。内部空間53は、インフレータ2の挿入部、及び、ガス流路である。内部空間53は、ディフューザ50の内部に筒状に形成される。挿入口54は、内部空間53の一端部に設けられた開口である。インフレータ2は、挿入口54からディフューザ50(内部空間53)内に挿入される。
インフレータ2がディフューザ50内でガスを発生すると、ガスは、内部空間53を通って、ガス放出口55、56から放出される。ガス放出口55、56は、ディフューザ50内のガスをエアバッグ10内に放出する。第1のガス放出口55は、基布51に形成されたスリット状の開口(図3A参照)からなる。第1のガス放出口55は、ディフューザ50の先端部に設けられる。第2のガス放出口56は、接合部52A、52Bの間に設けられた非接合部からなる。第2のガス放出口56は、ディフューザ50の先端部で、第1のガス放出口55の逆側に設けられる。ガスは、複数のガス放出口55、56から、相異なる所定方向(ここでは、逆方向)に向かって放出される。
外片57、58は、ディフューザ50の端部に設けられた舌状部材(舌部)である。外片57、58は、ディフューザ50の外方に突出する。ディフューザ50を挿入部40に挿入するときに、外片57、58は、挿入部40の内部に挿入されずに、挿入部40の外部に配置される。外片57、58は、矩形状をなし、ディフューザ50の端部に一体に形成される。第1の外片57は、一方の基布51Aに設けられ、ディフューザ50と同じ幅に形成される。第2の外片58は、他方の基布51Bに設けられ、第1の外片57よりも小さく形成される。第2の外片58は、第1の外片57内の位置で、第1の外片57と対向する。
図4は、ディフューザ50とエアバッグ10の挿入部40を示す図である。図4Bは、図4Aの矢視X−X線で見た挿入部40の断面図である。
挿入部40は、図示のように、ディフューザ50の外片57、58と同様に形成された突片42、43を有する。突片42、43は、挿入部40の端部に設けられた舌状部材である。突片42、43は、挿入部40の外方に突出する。突片42、43は、矩形状をなし、挿入部40の端部に一体に形成される。第1の突片42は、エアバッグ10の裏基布13に設けられ、挿入部40と同じ幅に形成される。第2の突片43は、表基布12に設けられ、第1の突片42よりも小さく形成される。第2の突片43は、第1の突片42内の位置で、第1の突片42と対向する。
挿入部40とディフューザ50は、それぞれ2つの円形状の連結孔44、59を有する。挿入部40とディフューザ50は、後述するように、連結孔44、59によりインフレータ2と連結する。連結孔44、59は、挿入部40の突片42とディフューザ50の外片57に形成されている。ディフューザ50の2つの連結孔59は、ディフューザ50の長手方向に沿って配置されている。挿入部40の2つの連結孔44は、ディフューザ50の2つの連結孔59の間隔と同じ間隔に配置されている。
ディフューザ50は、挿入部40とディフューザ50の間に隙間ができるように、挿入部40の内部の幅H1よりも狭い幅H2に形成される。このディフューザ50では、まず、ガス放出口55、56が設けられた先端部が、挿入部40内に挿入される。その際、突片42、43を持って、挿入口41を広げる。又は、突片42、43を押して、挿入口41を広げる。即ち、一方又は両方の突片42、43を動かすことで、挿入口41を開く。ディフューザ50を、開いた挿入口41から挿入部40の内部に挿入して、挿入部40内に配置する。これにより、ディフューザ50を挿入部40に組み付ける。
図5は、挿入部40に組み付けたディフューザ50を示す正面図である。
ディフューザ50は、図5Aに示すように、挿入口41から膨張部30まで、挿入部40に沿って真っ直ぐに挿入される。ディフューザ50は、膨張部30内の所定位置まで挿入される。ディフューザ50は、挿入部40から膨張部30まで直線状に配置される。ガス放出口55、56は、膨張部30内に配置される。その際、ディフューザ50の端部を、挿入部40の端部に合わせる。また、ディフューザ50の連結孔59を挿入部40の連結孔44の位置に合わせる。連結孔59と連結孔44は、重ねて配置されて、ディフューザ50と挿入部40を貫通する。挿入部40の突片42、43は、それぞれディフューザ50の外片57、58に重なる。
続いて、図5Bに示すように、ディフューザ50と挿入部40を、接合部45、46で縫製により接合する。これにより、ディフューザ50が、挿入部40に設けられた挿入口41で、挿入部40に接合される。ディフューザ50と挿入部40は、接合部45、46での接合により、挿入口41の周囲で一体になる。ディフューザ50と挿入部40は、一体化して補強される。ディフューザ50と挿入部40は、外力を単独で受けずに、共同して外力を受ける。その結果、ディフューザ50と挿入部40の外力に対する強度が高くなる。ディフューザ50と挿入部40は、破れ難くなる。このように、接合部45、46は、ディフューザ50と挿入部40を補強する補強部(補強縫製)である。
図6は、接合部45、46の付近を示す拡大図である。図7は、ディフューザ50と挿入部40の断面図である。図7A〜図7Dは、それぞれ図6の矢視Y1−Y1〜Y4−Y4線で見た断面図である。
ディフューザ50と挿入部40は、図6に示すように、外片57、58と突片42、43で接合される。接合部45、46で、対をなすディフューザ50の外片57、58と挿入部40の突片42、43が縫い合わされる。ディフューザ50と挿入部40は、2つの連結孔59の間の部分(接合部45)において接合される。
第1の外片57及び突片42は、接合部45で、ディフューザ50の幅方向に沿って縫い合わされる(図7A参照)。接合部45は、第1の外片57及び突片42の中央に位置する。第2の外片58及び突片43は、接合部46で、ディフューザ50の幅方向に沿って縫い合わされる(図7B参照)。接合部46は、第2の外片58及び突片43の中央に位置する。挿入部40の内部(図7C参照)では、ディフューザ50が、挿入部40に接合されずに、挿入部40内に配置される。インフレータ2は、ディフューザ50の挿入口54(図7D参照)からディフューザ50に挿入されて、エアバッグ10に組み付けられる。
図8、図9は、インフレータ2の組み付け前後のエアバッグ10を示す図である。
ディフューザ50は、図8に示すように、第3の内部接合部18から離れた位置に配置される。第3の内部接合部18は、ディフューザ50の下方に位置する。ディフューザ50は、第3の内部接合部18と接することなく挿入部40に接合される。その後、図9に示すように、インフレータ2をディフューザ50内に挿入する。インフレータ2は、ディフューザ50とともに、エアバッグ10に組み付けられる。
図10、図11は、エアバッグ10に組み付けるインフレータ2を示す図である。図10、図11では、インフレータ2と挿入部40を拡大して示す。
インフレータ2は、図10Aに示すように、複数のガスの噴出口2Aと、2つの連結部材2Bとを有する。噴出口2Aは、インフレータ2の長手方向の一端部において、インフレータ2の外周全体に配置されている。インフレータ2は、複数の噴出口2Aからガスを放射状に噴出する。2つの連結部材2Bは、インフレータ2の長手方向に離して配置される。連結部材2Bは、インフレータ2に固定されている。連結部材2Bは、ボルトであり、インフレータ2の側方に突出する。例えば、連結部材2Bは、溶接によりインフレータ2に固定される。上記した連結孔44、59は、連結部材2Bの間隔と同じ間隔で形成されている。インフレータ2は、連結部材2Bを利用してルーフレール92に固定される。その際、例えば、連結部材2Bにより、ブラケット(図示せず)をインフレータ2に取り付ける。固定手段(ボルト等)(図示せず)により、ブラケットをルーフレール92に取り付ける。これにより、インフレータ2が車両90に固定される。
インフレータ2の挿入時には、図10Bに示すように、ディフューザ50の挿入口54を広げる。その際、上記した挿入部40を開くときと同様に、突片42、43と外片57、58により挿入口54を開く。インフレータ2は、開いた挿入口54からディフューザ50の内部に挿入される。また、インフレータ2は、図11Aに示すように、少なくとも噴出口2Aがディフューザ50内に位置するように、ディフューザ50に挿入される。これにより、インフレータ2の先端部を含む所定範囲を、ディフューザ50内に配置する。
次に、図11Bに示すように、ディフューザ50と挿入部40をインフレータ2に巻き付ける。その際、接合された突片42と外片57を、インフレータ2の外周に巻き付ける。同時に、インフレータ2の連結部材2Bを、ディフューザ50と挿入部40を貫通する連結孔44、59に挿入する。連結部材2Bは、インフレータ2をディフューザ50と挿入部40に連結する。続いて、突片42と外片57でインフレータ2を包む。図11Cに示すように、バンド3を挿入部40の外周に配置する。挿入部40とディフューザ50は、バンド3の締め付けにより、インフレータ2に気密状に固定される。これにより、インフレータ2がディフューザ50及び挿入部40に組み付けられる。ディフューザ50は、噴出口2Aが設けられたインフレータ2のガス噴出部(ガス発生部)を囲む。その後、エアバッグ装置1は、車両90に搭載される。エアバッグ装置1は、作動信号を受信したときにインフレータ2を作動させて、エアバッグ10を膨張展開させる。
図12は、膨張展開したエアバッグ10を示す正面図である。図12では、エアバッグ10内のガスの流れを矢印で示している。
インフレータ2は、図示のように、前後方向に沿うように車体に取り付けられる。これに伴い、挿入部40とディフューザ50が曲げられる。インフレータ2は、ディフューザ50内でガスを発生して、エアバッグ10内にガスを供給する。供給されるガスにより、膨張部30が膨張する。エアバッグ10は、折り畳み形状を解消しつつカーテン状に展開する。
ディフューザ50は、エアバッグ10内でインフレータ2を囲んで配置されている。ディフューザ50は、最初に膨張を開始する。また、ディフューザ50は、インフレータ2が発生するガスを、膨張部30内でガス放出口55、56から放出する。ガスは、ディフューザ50から膨張部30へ流出する。ディフューザ50は、膨張部30へガスを連続して供給する。その際、ガス放出口55、56は、膨張部30内で、ガスを所定方向へ向かって放出する。ディフューザ50は、ガス放出口55、56によりガスを分配する。
インフレータ2が発生するガスは、ディフューザ50を通って分岐して、前方と後方に分配される。ガスは、前膨張部31へ供給されるとともに、連結膨張部33を通って後膨張部32へ供給される。これにより、エアバッグ10(図1参照)が、側壁91を覆うように膨張展開する。エアバッグ10は、窓部97、98を塞ぐ。エアバッグ10は、前席と後席の乗員を受け止めて、乗員の頭部を中心に保護する。
以上説明したように、直線状かつ筒状のディフューザ50を、直線状に突出する挿入部40に挿入して、膨張部30まで配置する。そのため、ディフューザ50を、挿入部40からエアバッグ10に容易に挿入できる。また、ディフューザ50を膨張部30内に確実に配置できる。ディフューザ50の挿入に要する手間や時間を削減できるため、エアバッグ装置1の生産性を向上させることもできる。
ディフューザ50を、可撓性を有する部材、又は、変形自在な部材から形成したため、ディフューザ50を容易に変形させることができる。これにより、ディフューザ50の折り畳みや曲げが容易になるため、エアバッグ10を車体に取り付け易くなる。挿入部40内に位置するディフューザ50を変形させ、又は、曲げたときでも、膨張部30内に位置するディフューザ50は、挿入部40内での変形や曲げの影響を受け難い。その結果、膨張部30内に位置するディフューザ50は、動き難く、挿入時の位置に維持される。ディフューザ50から膨張部30内にガスを確実に放出できる。ディフューザ50のガス放出口55、56により、膨張部30内でガスを所定方向に精度よく分配することもできる。エアバッグ10の形状や構成によらず、ディフューザ50のみにより、膨張部30内でガスを放出又は分配できる。インフレータ2からガスが放射状に噴出するときでも、ガスを、ディフューザ50内を流れる間に整流できる。そのため、ガスを膨張部30に適宜供給できる。
重ね合わせた基布51を接合してディフューザ50を筒状に形成することで、ディフューザ50を簡単に作製できる。基布の使用量と接合量も少なくなるため、ディフューザ50のコストを削減できる。
ディフューザ50を挿入口41で挿入部40に接合したため、インフレータ2の誤挿入を防止できる。即ち、インフレータ2は、ディフューザ50と挿入部40の間に挿入されず、ディフューザ50に確実に挿入される。また、ディフューザ50と挿入部40のズレを防止できるため、インフレータ2をディフューザ50に容易に挿入できる。接合に伴い、ディフューザ50と挿入部40を上記したように補強できる。ガス圧によりディフューザ50と挿入部40がズレるのを防止することもできる。
挿入部40に設けた突片42、43により、ディフューザ50を挿入部40に容易に挿入できる。また、突片42、43とディフューザ50に設けた外片57、58により、インフレータ2をディフューザ50に容易に挿入できる。そのため、挿入の作業効率が高くなる。突片42、43と外片57、58を縫い合わせることで、挿入部40とディフューザ50の接合を簡単に行うことができる。突片42と外片57は、かさばらず、かつ、インフレータ2に巻き付け易いため、巻付作業も容易になる。また、突片42と外片57をインフレータ2にコンパクトに巻き付けることができる。
連結部材2Bと連結孔44、59により、インフレータ2をディフューザ50と挿入部40に連結する。そのため、インフレータ2、ディフューザ50、及び、挿入部40の位置の変化を抑制できる。また、エアバッグ10の展開時に、ディフューザ50と挿入部40が連結部材2Bに引っ掛かるため、インフレータ2がディフューザ50と挿入部40から抜けるのを防止できる。即ち、ディフューザ50と挿入部40がインフレータ2から外れることがない。連結孔44、59を、突片42と外片57に形成するときには、連結部材2Bを連結孔44、59に挿入し易くなる。
ディフューザ50と挿入部40を接合部45で接合することで、連結孔44、59の付近を補強できる。その結果、ディフューザ50と挿入部40が、連結孔44、59の付近で破れ難くなる。インフレータ2は、連結部材2Bと連結孔44、59により、ディフューザ50と挿入部40に連結された状態に維持される。従って、インフレータ2がディフューザ50と挿入部40から抜けるのを、より確実に防止できる。
エアバッグ10の基布12、13を縫製と接着により接合する。その際、基布12、13の接着の妨げになるため、接合前の基布12、13の間に予めディフューザ50を配置できない。即ち、ディフューザ50は、基布12、13を接合した後に、挿入部40に挿入される。また、挿入部40を接合せずに筒状に形成するときにも、ディフューザ50は、形成後の挿入部40に挿入される。本発明は、このようなディフューザ50を挿入部40に挿入する必要があるエアバッグ10に好適である。なお、エアバッグ10の基布12、13は、縫製のみにより接合してもよい。
ディフューザ50(図4参照)の幅H2は、挿入部40の内部の幅H1よりも狭くするのが好ましい。このように、ディフューザ50を挿入部40よりも小さく(細く)することで、ディフューザ50と挿入部40の間に隙間が設けられる。隙間により、インフレータ2の熱が、挿入部40へ伝達するのが抑制される。また、ディフューザ50の動きや圧力が挿入部40へ伝達するのが抑制される。その結果、挿入部40を保護する効果が高くなる。
ディフューザ50は、エアバッグ10の基布12、13と同じ素材で作製してもよい。ディフューザ50は、基布12、13とは異なる素材で作製してもよい。ここでは、ディフューザ50は、エアバッグ10の基布12、13よりも耐熱性が高い基布51からなる。例えば、ディフューザ50の基布51は、エアバッグ10の基布12、13よりも厚くする。また、基布51に被覆するシリコーンの量を、基布12、13に被覆するシリコーンの量よりも多くする。これにより、ディフューザ50の耐熱性を高くする。ディフューザ50により、エアバッグ10を、インフレータ2が発生するガスや熱から保護する。
1つ又は3つ以上の連結部材2Bを、インフレータ2に設けるようにしてもよい。この場合には、連結部材2Bの数に合わせて、1つ又は3つ以上の連結孔44、59を形成する。また、インフレータ2に2つ以上の連結部材2Bを設けるときには、インフレータ2の先端側に位置する一部の連結部材2Bのみを連結孔44、59に挿入するようにしてもよい。インフレータ2の後端側に位置する連結部材2Bは、連結孔44、59に挿入せずに、ディフューザ50と挿入部40の外部に配置する。
次に、接合部45、46の他の例について説明する。
図13は、挿入部40とディフューザ50の接合部を示す拡大図である。
ここでは、挿入部40とディフューザ50は、図13Aに示すように、第2の突片43及び外片58を有さず、第1の突片42及び外片57を有する。第1の突片42及び外片57は、接合部60で、ディフューザ50の幅方向に沿って縫い合わされる。接合部60は、第1の突片42及び外片57の中央に位置する。また、挿入部40とディフューザ50は、挿入口41、54の部分に位置する接合部61で、ディフューザ50の幅方向に沿って縫い合わされる。この場合には、第2の突片43及び外片58の分だけ、挿入部40とディフューザ50を小さくできるため、歩留まりを向上できる。
図13Bに示すように、挿入部40とディフューザ50は、接合部62で縫い合わされる。接合部62は、2つの連結孔59の間を斜めに横断する。この接合部62では、仮に、インフレータ2を突片42と外片57の間に挿入したとしても、接合部62が、インフレータ2と一方の連結孔44、59の間に位置する。そのため、インフレータ2の一方の連結部材2Bが連結孔44、59に挿入できない。これより、インフレータ2の誤挿入を確実に発見できる。
図13Cに示すように、挿入部40とディフューザ50は、接合部63で縫い合わされる。接合部63は、連結孔44、59を囲む細長い縫製部である。接合部63は、連結孔44、59の周りにおいて、連結孔44、59から所定距離(ここでは、10mm)離れた位置に設けられる。接合部63の両端部は、円弧状に形成される。この接合部63では、連結孔44、59の周りを補強できるため、連結孔44、59の部分の強度を高くできる。その結果、挿入部40とディフューザ50が、連結孔44、59の周りで破れ難くなる。インフレータ2がディフューザ50と挿入部40から抜けるのを、より確実に防止することもできる。また、インフレータ2を突片42と外片57の間に挿入したときでも、インフレータ2の両方の連結部材2Bを連結孔44、59に挿入できない。そのため、インフレータ2の誤挿入を確実に発見できる。
図13Dに示すように、挿入部40とディフューザ50は、外片57の縁に沿う接合部64で縫い合わされる。接合部64は、連結孔44、59を囲む矩形状の縫製部である。接合部64により、外片57の全体が突片42に接合される。接合部64により、インフレータ2を突片42と外片57の間に挿入できないため、インフレータ2の誤挿入を防止できる。なお、図13に示す挿入部40とディフューザ50に第2の突片43及び外片58を設けて、第2の突片43及び外片58を接合するようにしてもよい。
なお、ディフューザ50には、1つ、又は、3つ以上のガス放出口を設けるようにしてもよい。複数のガス放出口は、同じ大きさに形成してもよく、異なる大きさに形成してもよい。ガスを、ガス放出口から、前方(又は後方)以外の方向に放出させるようにしてもよい。ディフューザ50は、挿入部40の幅H1と同じ幅H2に形成してもよい。ディフューザ50は、ジャカード織により形成してもよい。
次に、ディフューザの他の実施形態について説明する。以下説明する複数のディフューザは、基本的には、既に説明したディフューザ50と同様に構成されている。また、各実施形態では、第1の実施形態の効果と同じ効果が得られる。そのため、以下では、既に説明した事項とは異なる事項を説明する。既に説明した事項と同じ事項は簡単に説明する。ディフューザに関して、同じ構成には同じ名称を付す。
(第2の実施形態)
図14は、第2の実施形態のディフューザ70を示す図である。図14Aは、形成前のディフューザ70の展開図である。図14Bは、形成後のディフューザ70の正面図である。図14Bでは、ディフューザ70を、挿入部40に挿入するときの状態に対応して傾斜させて示す。図14Bでは、ガスの流れを矢印で示している。
ディフューザ70は、図示のように、L字状の基布71からなる。基布71は、屈曲した部分(折り返し線L2)で折り返される。折り返し線L2の両側の基布71A、71Bは、それぞれ細長い四角形状に形成される。基布71A、71Bは、縁を揃えて重ね合わされる。重ね合わせた基布71A、71Bを接合部72A、72Bで接合する。接合部72A、72Bは、基布71A、71Bの両側縁部に位置する。接合により、筒状のディフューザ70が形成される。ディフューザ70は、直線形状に形成される。
ディフューザ70は、内部空間73と、インフレータ2の挿入口74と、2つのガス放出口75、76と、外片77、78と、連結孔79とを有する。ガス放出口75、76は、ディフューザ70の先端と接合部72A、72Bの間に設けられた非接合部からなる。ガス放出口75、76は、ディフューザ70の先端部から逆方向にガスを放出する。ディフューザ70は、ガス放出口75、76により、膨張部30内でガスを分配する。
(第3の実施形態)
図15は、第3の実施形態のディフューザ80を示す図である。図15では、形成前後のディフューザ80を図14と同様に示す。
直線状のディフューザ80は、図示のように、基布81からなる。基布81は、折り返し線L3で折り返される。折り返し線L3の両側の基布81A、81Bは、重ね合わされる。重ね合わせた基布81A、81Bを接合部82A、82Bで接合する。第1の接合部82Aは、ディフューザ80の先端部に位置する。第2の接合部82Bは、ディフューザ80の側縁部に位置する。接合により、筒状のディフューザ80が形成される。
ディフューザ80は、内部空間83と、インフレータ2の挿入口84と、2つのガス放出口85、86と、外片87、88と、連結孔89とを有する。第1のガス放出口85は、ディフューザ80の先端部に設けられた非接合部からなる。ガスは、第1のガス放出口85から下方に放出される。第1の接合部82Aは、ガス放出口85、86の間に位置する。第2のガス放出口86は、接合部82A、82Bの間に設けられた非接合部からなる。ガスは、第2のガス放出口86から後方に放出される。ディフューザ80は、膨張部30内でガスを下方と後方に分配する。
(第4の実施形態)
図16は、第4の実施形態のディフューザ100を示す図である。図16では、形成前後のディフューザ100を図14と同様に示す。
直線状のディフューザ100は、図示のように、基布101からなる。基布101は、折り返し線L4で折り返される。折り返し線L4の両側の基布101A、101Bは、重ね合わされる。重ね合わせた基布101A、101Bを接合部102A、102Bで接合する。第1の接合部102Aは、ディフューザ100の先端部を塞ぐ。第2の接合部102Bは、ディフューザ100の側縁部に位置する。接合により、筒状のディフューザ100が形成される。
ディフューザ100は、内部空間103と、インフレータ2の挿入口104と、1つのガス放出口105と、外片107、108と、連結孔109とを有する。ガス放出口105は、接合部102A、102Bの間に設けられた非接合部からなる。ガスは、ガス放出口105から後方に放出される。ディフューザ100は、膨張部30内でガスを後方のみに放出する。
(第5の実施形態)
図17は、第5の実施形態のディフューザ110を示す図である。図17では、形成前後のディフューザ110を図14と同様に示す。
直線状のディフューザ110は、図示のように、基布111からなる。基布111は、折り返し線L5で折り返される。折り返し線L5の両側の基布111A、111Bは、重ね合わされる。重ね合わせた基布111A、111Bを接合部112A、112Bで接合する。第1の接合部112Aは、ディフューザ110の先端部に位置する。第1の接合部112Aは、四角形状に形成される。第2の接合部112Bは、ディフューザ110の側縁部に位置する。接合により、筒状のディフューザ110が形成される。
ディフューザ110は、内部空間113と、インフレータ2の挿入口114と、2つのガス放出口115、116と、外片117、118と、連結孔119とを有する。第1のガス放出口115は、ディフューザ110の先端部に設けられた非接合部からなる。ガスは、第1のガス放出口115から下方に放出される。第1の接合部112Aは、ガス放出口115、116の間に位置する。第2のガス放出口116は、接合部112A、112Bの間に設けられた非接合部からなる。ガスは、第2のガス放出口116から後方に放出される。
ディフューザ110は、第3の実施形態のディフューザ80(図15参照)よりも長くなっている。これに伴い、第1の接合部112Aが、ディフューザ80の第1の接合部82Aに比べて、ディフューザ110の長手方向に長くなる。第1の接合部112Aは、ディフューザ110の側縁部に沿って形成される。第1のガス放出口115は、ディフューザ80の第1のガス放出口85よりも下方に位置する。第1と第2のガス放出口115、116の間隔も広くなる。
図18は、第5の実施形態のディフューザ110を備えたエアバッグ10を示す図である。図18では、エアバッグ10内のガスの流れを矢印で示している。
ディフューザ110のガス放出口115、116は、図示のように、膨張部30内に配置される。ディフューザ110の先端部は、膨張部30内で、上記したディフューザ50(図12参照)の先端部よりも下方に配置される。第3の内部接合部18は、ディフューザ110に接触しない位置に形成される。第1のガス放出口115は、第2の内部接合部17と第3の内部接合部18の間に配置される。ディフューザ110は、膨張部30内でガスを下方と後方に放出する。その際、第1のガス放出口115により、ガスを膨張部30の下方へ速く供給できる。下方に向かうガスにより、エアバッグ10を迅速に展開させることができる。
(第6の実施形態)
図19は、第6の実施形態のディフューザ120を示す図である。図19では、形成前後のディフューザ120を図14と同様に示す。
ディフューザ120は、第3のガス放出口130を除いて、第5の実施形態のディフューザ110と同様に構成されている。ディフューザ120は、図示のように、基布121からなる。基布121は、折り返し線L6で折り返される。折り返し線L6の両側の基布121A、121Bは、重ね合わされる。重ね合わせた基布121A、121Bを接合部122A、122Bで接合する。
ディフューザ120は、内部空間123と、インフレータ2の挿入口124と、3つのガス放出口125、126、130と、外片127、128と、連結孔129とを有する。ガスは、第1のガス放出口125から下方に放出される。ガスは、第2のガス放出口126から後方に放出される。第3のガス放出口130は、基布121に形成されたスリット状の開口からなる。ガスは、第3のガス放出口130から前方に放出される。ディフューザ120は、膨張部30内で、ガスを3方向に放出(分配)する。
1・・・エアバッグ装置、2・・・インフレータ、2A・・・噴出口、2B・・・連結部材、3・・・バンド、10・・・エアバッグ、11・・・前方部、12・・・表基布、13・・・裏基布、15・・・外縁接合部、16〜19・・・内部接合部、20・・・連結ベルト、21〜26・・・固定布、30・・・膨張部、31・・・前膨張部、32・・・後膨張部、33・・・連結膨張部、34・・・非膨張部、35〜37・・・気室、40・・・挿入部、41・・・挿入口、42、43・・・突片、44・・・連結孔、45、46・・・接合部、50・・・ディフューザ、51・・・基布、52A、52B・・・接合部、53・・・内部空間、54・・・挿入口、55、56・・・ガス放出口、57、58・・・外片、59・・・連結孔、60〜64・・・接合部、70・・・ディフューザ、71・・・基布、72A、72B・・・接合部、73・・・内部空間、74・・・挿入口、75、76・・・ガス放出口、77、78・・・外片、79・・・連結孔、80・・・ディフューザ、81・・・基布、82A、82B・・・接合部、83・・・内部空間、84・・・挿入口、85、86・・・ガス放出口、87、88・・・外片、89・・・連結孔、90・・・車両、91・・・側壁、92・・・ルーフレール、93・・・フロントピラー、94・・・センターピラー、95・・・前部ドア、96・・・後部ドア、97、98・・・窓部、100・・・ディフューザ、101・・・基布、102A、102B・・・接合部、103・・・内部空間、104・・・挿入口、105・・・ガス放出口、107、108・・・外片、109・・・連結孔、110・・・ディフューザ、111・・・基布、112A、112B・・・接合部、113・・・内部空間、114・・・挿入口、115、116・・・ガス放出口、117、118・・・外片、119・・・連結孔、120・・・ディフューザ、121・・・基布、122A、122B・・・接合部、123・・・内部空間、124・・・挿入口、125、126・・・ガス放出口、127、128・・・外片、129・・・連結孔、130・・・ガス放出口。

Claims (3)

  1. ガスにより膨張する膨張部を有するエアバッグと、前記エアバッグ内でガスを発生するインフレータと、前記インフレータを囲んで配置されてガスを膨張部内で放出するディフューザとを備えたエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、前記膨張部から直線状に突出し、前記ディフューザと前記インフレータが挿入される筒状の挿入部を有し、
    前記ディフューザは、重ね合わさった一方の基布が他方の基布よりも長い基布で形成された筒状部材であって、エアバッグの内部に挿入された状態において前記挿入部の挿入口から前記膨張部まで直線状に延びる部分と、前記エアバッグの挿入部の内部に挿入されずに該挿入部の外部に配置される外片を有し、
    前記エアバッグの挿入部は前記ディフューザの筒状の外片に重なる筒状の突片を有し、
    前記ディフューザに挿入された状態において、インフレータには前記ディフューザの外片及び前記エアバッグの挿入部が巻き付けられており、
    前記インフレータは、前記外片及び突片に形成された、前記外片及び突片を貫通する連結孔に挿入する連結部材を有するエアバッグ装置。
  2. 請求項に記載されたエアバッグ装置において、
    前記ディフューザの外片と前記挿入部の突片が縫い合わされたエアバッグ装置。
  3. 請求項に記載されたエアバッグ装置において、
    前記ディフューザと前記挿入部が前記連結孔を囲む縫製部で縫い合わされたエアバッグ装置。
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