JP2002029359A - 頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ

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JP2002029359A JP2000216220A JP2000216220A JP2002029359A JP 2002029359 A JP2002029359 A JP 2002029359A JP 2000216220 A JP2000216220 A JP 2000216220A JP 2000216220 A JP2000216220 A JP 2000216220A JP 2002029359 A JP2002029359 A JP 2002029359A
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肇子 田辺
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貴史 山本
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光由 大野
Norio Urushi
規夫 漆
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス流入部が屈曲されていても、簡便にガス
流入部の耐熱性を向上させることが可能な頭部保護エア
バッグ装置のエアバッグを提供すること。 【解決手段】 車内側の開口周縁に折り畳まれて収納さ
れ、シリンダタイプのインフレーターからの膨張用ガス
の流入時、開口を覆うように展開膨張する膨張部16
と、インフレーターからの膨張用ガスを膨張部16に案
内し、屈曲して配置されるガス流入部14と、を備え
て、ガス流入部14の内周側にインナチューブ28が配
設されて構成されている頭部保護エアバッグ装置のエア
バッグ10。インナチューブ28は、平面状の布を二つ
折りし、インナチューブ28軸方向に沿って縫合して形
成されるものであり、インナチューブ28の縫合部位
が、ガス流入部14における屈曲された内周側に配置さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に装着され
る頭部保護エアバッグ装置のエアバッグに関し、詳しく
は、車内側の開口周縁に折り畳まれて収納され、膨張用
ガスの流入時、開口を覆うように袋状の膨張部を展開膨
張させる頭部保護エアバッグ装置のエアバッグに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の頭部保護エアバッグ装置のエアバ
ッグとしては、車内側の開口周縁に折り畳まれて収納さ
れ、シリンダタイプのインフレーターからの膨張用ガス
の流入時、開口を覆うように展開膨張する膨張部と、イ
ンフレーターからの膨張用ガスを膨張部に案内し、屈曲
して配置されるガス流入部と、を備えるとともに、ガス
流入部の内周側にインナチューブが配設される構成のも
のがあった(特開平11−321536号公報参照)。
このインナチューブは、エアバッグのガス流入部の耐熱
性を向上させ、エアバッグの損傷を防ぐために配置され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の頭部保
護エアバッグ装置のエアバッグにおけるインナチューブ
は、ジャカード織機等を利用した袋織りで形成されてお
り、製造工程が煩雑で、かつ、エアバッグの製造コスト
も増大させることにもなっていた。
【0004】また、ガス流入部が屈曲されていると、そ
の屈曲部位の外周側に膨張用ガスが直接当たるため、そ
の部位の耐熱性を考慮する必要もあった。
【0005】本発明は、上記にかんがみて、ガス流入部
が屈曲されていても、簡便にガス流入部の耐熱性を向上
させることが可能な頭部保護エアバッグ装置のエアバッ
グを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る頭部保護エ
アバッグ装置のエアバッグは、車内側の開口周縁に折り
畳まれて収納され、シリンダタイプのインフレーターか
らの膨張用ガスの流入時、開口を覆うように展開膨張す
る膨張部と、インフレーターからの膨張用ガスを膨張部
に案内し、屈曲して配置されるガス流入部と、を備える
とともに、ガス流入部の内周側にインナチューブが配設
されて構成されている頭部保護装置エアバッグ装置のエ
アバッグであって、インナチューブは、平面状の布を二
つ折りし、インナチューブ軸方向に沿って縫合して形成
されるものであり、インナチューブの縫合部位が、ガス
流入部における屈曲された内周側に配置されていること
を特徴とする。
【0007】また、インナチューブは、膨張部入口にお
けるガス流入部側の周縁構成部位より、ガス流れ方向に
突出して配設させることが望ましい。
【0008】
【発明の効果】本発明に係る頭部保護エアバッグ装置の
エアバッグでは、インナチューブが、平面状の布を二つ
折りし、インナチューブ軸方向に沿って縫合して形成さ
れているため、袋織りで形成したものに比して簡便に製
造でき、かつ、製造コストも安価である。
【0009】また、このインナチューブでは、縫合部位
が、ガス流入部における屈曲された内周側に配置されて
いるため、インフレーターからの膨張用ガスが、直接当
たっては耐熱性の劣るインナチューブの縫合部位に向か
って噴出されず、インナチューブの縫合部位以外の部分
が配置された屈曲部位の外周側に向かって、噴出される
ことから、縫合を利用して製造できる簡便な構成のイン
ナチューブでも、ガス流入部に対して、十分な耐熱性を
確保できる。
【0010】従って、本発明の頭部保護エアバッグ装置
のエアバッグでは、ガス流入部が屈曲されていても、簡
便にガス流入部の耐熱性を向上させることが可能であ
る。
【0011】さらに、インナチューブを、膨張部入口に
おけるガス流入部側の周縁構成部位より、ガス流れ方向
に突出して配設させる構成とすれば、ガス流入部に膨張
用ガスが流入して、折り畳まれたエアバッグが展開膨張
しようとする際に、膨張部入口におけるガス流入部側の
周縁構成部位付近に急激に作用する膨張用ガスの初期圧
力を、インナチューブの突出部分付近が、瞬時に略円筒
状に膨張して受ける。そのため、膨張部入口におけるガ
ス流入部側の周縁構成部位付近には、膨張用ガスの初期
圧力が作用しがたく、膨張部入口におけるガス流入部側
の周縁構成部位が破損する虞れを、低減させることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】実施形態のエアバッグ10は、図1に示す
頭部保護エアバッグ装置Mに使用されるものであり、車
内側のドアや窓部の開口Wの上縁側周縁におけるフロン
トピラー部FP、ルーフサイドレール部RR、及び、リ
ヤピラー部RPにわたって、折り畳まれて収納されてい
る。
【0014】頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバッグ
10、インフレーター30、取付ブラケット31・34
・36・37、及び、エアバッグカバー5、を備えて構
成されている。
【0015】インフレーター30は、図1に示すよう
に、折り畳まれたエアバッグ10に膨張用ガスを供給す
るシリンダタイプとしており、エアバッグ10の後述す
るインナチューブ28及びガス流入部14が外装される
こととなる。
【0016】取付ブラケット31は、板金製として、エ
アバッグ10のインナチューブ28及びガス流入部14
を外装させたインフレーター30を、インナチューブ2
8及びガス流入部14ごと外周側から挟持し、2本の取
付ボルト32を利用して、リヤピラー部RPの車内側に
おけるボディ1側の板金製のインナパネル2に取り付け
ることとなる。
【0017】取付ブラケット34は、図1・2に示すよ
うに、板金製として、エアバッグ10における後述する
前部側の2つの取付部13を挟持するもので、それぞ
れ、車内側Iの内プレート34aと車外側Oの外プレー
ト34bとを備えて構成され、内・外プレート34a・
34bには、各取付部13の取付孔13aに対応する取
付孔34cが貫通されている。そして、図2に示すよう
に、取付ボルト35を、取付孔34c・13aに挿通さ
せて、インナパネル2の取付孔2a周縁に固着されたナ
ット2bに螺合させることにより、各取付部13がイン
ナパネル2に取り付けられることとなる。
【0018】取付ブラケット36・37は、図1に示す
ように、板金製として、エアバッグ10における他の部
位の2つずつの取付部13を挟持するもので、それぞ
れ、取付ブラケット34の内プレート34aと同様な車
内側Iに配置される2つずつの内プレート36a・37
aを備えるとともに、取付ブラケット34の外プレート
34bが二つ分一体化された車外側の一つの外プレート
36b・37bを備えて構成されている。各外プレート
36b・37bは、折り畳まれたエアバッグ10の車外
側と下面側とを支持して、エアバッグ10の展開膨張時
にリヤピラー部RPのガーニッシュ8やセンターピラー
部CPのガーニッシュ9における車外側に侵入しないよ
うに、断面を略L字状としている。また、各内プレート
36a・37aと外プレート36b・37bとには、取
付部13の取付孔13aに対応する位置に、取付孔(図
示せず)が貫通されている。
【0019】エアバッグカバー5は、フロントピラー部
FPに配置されるピラーガーニッシュ6とルーフサイド
レール部RRに配置されるルーフヘッドライニング7と
のそれぞれの下縁側に配置されるリッド6a・7aから
構成されている。
【0020】フロントピラーガーニッシュ6は、合成樹
脂製として、フロントピラー部FPの車内側におけるボ
ディ1のインナパネル2に取付固定され、下縁側に、エ
アバッグ10の展開膨張時、エアバッグ10を突出可能
に、車内側Iに開くリッド6aを備えている。
【0021】ルーフヘッドライニング7は、図1・2に
示すように、合成樹脂製として、ルーフサイドレール部
RRの車内側Iにおけるボディ1のインナパネル2に取
付固定され、下縁側に、展開膨張時のエアバッグ10を
突出可能に、車内側に開くリッド7aを備えている。
【0022】エアバッグ10は、図1〜4に示すよう
に、エアバッグ本体11と、エアバッグ本体11におけ
る後述するガス流入部14の内周側に配置されてインフ
レーター30を外装するインナチューブ28と、を備え
て構成されている。
【0023】エアバッグ本体11は、インフレーター3
0からの膨張用ガスを流入させて、折り畳み状態から展
開して、開口Wを覆う本体部15と、インフレーター3
0からの膨張用ガスを本体部15に導くガス流入部14
と、本体部15の上縁10a側に設けられる取付部13
と、を備えて構成されている。このエアバッグ本体11
は、ポリアミド糸やポリエステル糸を使用して、袋織り
によって形成されている。
【0024】ガス流入部14は、後述する連結膨張部1
8に連通するように配置され、上縁側の周縁部24と後
膨張部19の上縁に配置される周縁部24Bとで囲まれ
た略筒形状とされており、後膨張部19よりも後方に突
出して形成されている。そして、この突出部位14a
が、インナチューブ28を介在させてインフレーター3
0に外装されることとなる。また、ガス流入部14は、
後述するガス流入口19cを経て膨張用ガスを後膨張部
19に流入させ易いように、周縁部24Bの先端付近を
下方に傾斜させるようにして、先端付近が拡径されて形
成されている。さらに、ガス流入部14は、図1・8に
示すように、エアバッグ組付体として車両に搭載した際
に、屈曲部位14b付近で屈曲されている。この屈曲部
位14bは、図1に示すように、エアバッグ装置を車両
に搭載した際に、リヤピラー部RPとルーフサイドレー
ル部RRとの交差部位付近に配置されている。
【0025】取付部13は、本体部15の上縁10a側
の周縁部24から上方へ突出するように、複数個配置さ
れて、インナパネル2に取り付けるための取付ブラケッ
ト34・36・37が固着されることとなる。各取付部
13には、取付ボルト35を挿通させる取付孔13aが
開口されている。
【0026】本体部15は、ガス流入部14に連通し
て、膨張用ガスを流入させて膨張する膨張部16と、膨
張用ガスを流入させない非膨張部23と、を備えて構成
されている。
【0027】膨張部16は、車両の前席側の位置に配置
可能な前膨張部17と、後席側の位置に配置可能な後膨
張部19と、ガス流入部14と前膨張部17とを連通す
るとともに、後膨張部19における後述するガス流入口
19cを連通する連通膨張部18と、から構成されてい
る。そして、各膨張部17・18・19は、それぞれ、
車内側壁部21aと車外側壁部21bとを備えた周壁2
1で囲まれて、構成されている。
【0028】非膨張部23は、車内側壁部21aと車外
側壁部21bとを結合させて構成されており、実施形態
の場合、膨張部16の外周縁で気密性を確保できるよう
に密に織成される周縁部24と、膨張時の膨張部16を
区画するように配置されて、膨張部16の厚さを各部で
略均等に規制する規制部25と、板状部26と、を備え
て構成されている。なお、周縁部24は、後膨張部19
の上縁を構成して、後膨張部19とガス流入部14とを
区画する周縁部24Bを備えている。規制部25は、前
膨張部17の領域内では、周縁部24から離れて複数
(実施形態では3個)形成されるとともに、後膨張部1
9の領域内では、周縁部24Bから下方に延びるよう
に、複数(実施形態では2個)形成されている。板状部
26は、膨張部16の容積を小さくするために配置され
ており、実施形態の場合には、連結膨張部18の下方に
おける前・後膨張部17・19間と、前膨張部17の前
方側と、に配置されている。
【0029】インナチューブ28は、ポリアミド糸、ポ
リエステル糸等を使用した織布Fから形成されて、図7
に示すように、略長方形状の織布Fを折り目Bで二つ折
りし、短手方向の端部28a付近をインナチューブ28
の軸方向に沿って、縫合糸29で縫い合わせた縫合によ
り、形成されるものである。縫い代部分28eをインナ
チューブ28外周側に沿って折り曲げた状態でのインナ
チューブ28の外径寸法は、図6に示すように、ガス流
入部14への挿入作業が容易なように、ガス流入部14
の内径寸法に対して、若干小さな寸法に設定されてい
る。また、インナチューブ28は、ガス流入部14と同
様に、先端付近が拡径されて形成されている。さらに、
縫合糸29としては、ポリアミド糸、ポリエステル糸等
が使用されている。そして、インナチューブ28は、図
6に示すように、縫合部位28bを、ガス流入部14の
屈曲部位14b付近における屈曲された内周側、即ち、
周縁部24B側に配置させ、ガス流入部14の屈曲部位
14b付近における屈曲された外周側に、縫合部位28
bと対向する対向部28dを配置させるように、ガス流
入部14内に配設されている。
【0030】また、インナチューブ28の車両前方側の
端部28cは、図5に示すように、周縁部24Bにおけ
る前端部24aよりも、ガス流入部14から連通膨張部
18側へ流れるガス流れ方向、即ち、前方に突出して形
成されている。なお、インナチューブ28の端部28c
から前端部24aまでの距離L1は、実施形態では、2
0mmとされている。
【0031】このエアバッグ10の車両への搭載につい
て説明すると、まず、エアバッグ本体11を袋織りして
織成し、さらに、所定形状に裁断して取付孔13a等を
設け、さらに、適宜、コーティング層を設けた後、イン
ナチューブ28を、ガス流入部14内周側に配設する。
このときインナチューブ28の縫合部位28bが、ガス
流入部14の屈曲部位14b付近における屈曲された内
周側、即ち、周縁部24B側に位置するように配設さ
せ、ガス流入部14とインナチューブ28とを超音波溶
着等により相互に溶着させて、インナチューブ28をエ
アバッグ本体11に固着させる。
【0032】そして、エアバッグ10を、所定の折り機
で折り畳む。この折り畳み状態は、実施形態の場合、図
3の二点鎖線に示すように、順次、山折りと谷折りとの
折目Cを入れて、エアバッグ下縁10b側をエアバッグ
上縁10aに接近させるような蛇腹折りとしている。さ
らに、エアバッグ10を折り畳んだ後には、図8に示す
ように、所定間隔で破断可能な折り崩れ防止用のテープ
材T1を巻き付けておくとともに、エアバッグ10に、
インフレーター30・取付ブラケット31・34・36
・37を取り付けて、エアバッグ組立体を形成する。そ
して、取付ブラケット36・37の部位には、エアバッ
グ10と各取付ブラケット36・37とが分離しないよ
うに、破断可能なテープ材T2をさらに巻いておく。
【0033】そして、各取付ブラケット31・34・3
6・37をインナパネル2の所定位置に配置させ、各取
付孔13a等を挿通させてボルト32・35止めし、各
取付ブラケット31・34・36・37をインナパネル
2に固定して、エアバッグ組立体をボディ1に取り付け
る。ついで、フロントピラーガーニッシュ6やルーフヘ
ッドライニング7をボディ1に取り付け、さらに、リヤ
ピラーガーニッシュ8やセンターピラーガーニッシュ9
をボディ1に取り付ければ、エアバッグ10が頭部保護
エアバッグ装置Mとともに車両に搭載されることとな
る。
【0034】エアバッグ装置Mの車両への搭載後、イン
フレーター30が作動されれば、インフレーター30か
らの膨張用ガスGが、インナチューブ28から膨張部1
6の後膨張部19・連結膨張部18・前膨張部17に流
れて、エアバッグ10の膨張部16が、折りを解消させ
つつ、膨張し始める。そして、エアバッグ10は、テー
プ材T1・T2を破断させ、さらに、フロントピラーガ
ーニッシュ6やルーフヘッドライニング7のリッド6a
・7aを押し開いて、図1・2の二点鎖線で示すよう
に、開口Wを覆うように、大きく膨張することとなる。
この時、エアバッグ10内での膨張用ガスGの流れを説
明すると、図3に示すように、膨張用ガスGが、インフ
レーター30を外装させたインナチューブ28から膨張
部16に流入すると、連結膨張部18を経て、前部側の
前膨張部17の上縁17a側に主流GFが流れると同時
に、インナチューブ28から、ガス流入口19cを経
て、後膨張部19に分岐流GBが流れ込み、主流GFが
前膨張部17の下縁17bに流れて、前膨張部17の全
体が膨張するとともに、分岐流GBが後膨張部19の上
縁19a側から下縁19b側に流れて、後膨張部19の
全体が膨張して、エアバッグ10の膨張が完了すること
となる。
【0035】そして、実施形態のエアバッグ10では、
インナチューブ28が、平面状の織布Fを二つ折りし、
短手方向の端部28a付近をインナチューブ28の軸方
向に沿って、縫合糸29で縫い合わせて形成されてい
る。そのため、袋織りで形成したものに比して簡便に製
造でき、かつ、製造コストも安価である。
【0036】また、実施形態のインナチューブ28は、
縫合部位28bを、ガス流入部14の屈曲部位14b付
近における屈曲された内周側、即ち、周縁部24B側に
配置させている。そのため、インフレーター30からの
膨張用ガスGが、直接当たっては縫合糸29が溶けてし
まう可能性があり、耐熱性の劣るインナチューブ28の
縫合部位28bに向かって噴出されず、インナチューブ
28の縫合部位28bと対向する対向部28dが配置さ
れた屈曲部位14bの外周側に向かって、噴出されるこ
とから、縫合を利用して製造できる簡便な構成のインナ
チューブ28でも、ガス流入部14に対して、十分な耐
熱性を確保できる。
【0037】従って、本発明の頭部保護エアバッグ装置
のエアバッグ10では、ガス流入部14が屈曲されてい
ても、簡便にガス流入部14の耐熱性を向上させること
が可能である。
【0038】さらに、実施形態では、インナチューブ2
8の端部28cを、周縁部24Bにおける前端部24a
よりも、ガス流入部14から連通膨張部18側へ流れる
ガス流れ方向、即ち、前方に突出して配設させている。
そのため、ガス流入部14に膨張用ガスが流入して、折
り畳まれたエアバッグ10が展開膨張しようとする際
に、周縁部24Aと前端部24aとの間に形成されるガ
ス流入口19c付近に急激に作用する膨張用ガスの初期
圧力を、インナチューブ28の突出する端部28c付近
が、瞬時に略円筒状に膨張して受ける。そのため、周縁
部24Aと前端部24aとの間に形成されるガス流入口
19c付近には、膨張用ガスの初期圧力が作用しがた
く、その結果、エアバッグ10における前端部24a付
近が破損する虞れを、低減させることができる。なお、
この点を考慮しなければ、インナチューブ28の端部2
8cを、周縁部24Bにおける前端部24aよりも、ガ
ス流れ方向に突出させなくともよい。
【0039】なお、実施形態では、車両後方側にインフ
レーターが配置される頭部保護エアバッグ装置のエアバ
ッグを示したが、車両前方側にインフレーターが配置さ
れる頭部保護エアバッグ装置のエアバッグに対しても、
本発明は、好適に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のエアバッグが使用さ
れる頭部保護エアバッグ装置の使用態様を示す概略図で
ある。
【図2】図1のII−II部位の概略拡大縦断面図である。
【図3】同実施形態のエアバッグが単体で膨張した状態
を示す正面図である。
【図4】図3のIV−IV部位の拡大断面図である。
【図5】同実施形態のエアバッグにおける後膨張部の拡
大正面図である。
【図6】図5のVI−VI部位の拡大断面図である。
【図7】同実施形態のエアバッグにおけるインナチュー
ブの製造工程を示す概略図である。
【図8】同実施形態のエアバッグ組立体を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
10…エアバッグ、 14…ガス流入部、 16…膨張部、 23…非膨張部、 24・24A・24B…周縁部、 24a…前端部、 25…規制部、 28…インナチューブ、 28a…端部、 28b…縫合部位、 28c…端部、 28d…本体部、 G…膨張用ガス、 M…頭部保護エアバッグ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 肇子 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 山本 貴史 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 大野 光由 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 漆 規夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA07 AA18 AA20 CC04 CC11 CC27 DD14 FF17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車内側の開口周縁に折り畳まれて収納さ
    れ、シリンダタイプのインフレーターからの膨張用ガス
    の流入時、前記開口を覆うように展開膨張する膨張部
    と、前記インフレーターからの膨張用ガスを前記膨張部
    に案内し、屈曲して配置されるガス流入部と、を備える
    とともに、 前記ガス流入部の内周側にインナチューブが配設されて
    構成されている頭部保護エアバッグ装置のエアバッグで
    あって、 前記インナチューブは、平面状の布を二つ折りし、前記
    インナチューブ軸方向に沿って縫合して形成されるもの
    であり、 前記インナチューブの縫合部位が、前記ガス流入部にお
    ける屈曲された内周側に配置されていることを特徴とす
    る頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ。
  2. 【請求項2】 前記インナチューブが、前記膨張部入口
    における前記ガス流入部側の周縁構成部位より、ガス流
    れ方向に突出して配設されていることを特徴とする請求
    項1記載の頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ。
JP2000216220A 2000-07-17 2000-07-17 頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ Expired - Lifetime JP3757326B2 (ja)

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