JP5757829B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車室内でエアバッグを膨張展開させて、エアバッグにより乗員を保護するエアバッグ装置に関する。
車両の緊急時や衝突時に乗員を保護するため、エアバッグを備えた側壁用のエアバッグ装置が使用されている。エアバッグは、折り畳まれた状態で、車室内の上部に沿って取り付けられる。車室内の上部には、乗員を補助するため、アシストグリップが取り付けられている。エアバッグは、アシストグリップに近接して配置される。エアバッグ装置は、エアバッグをカーテン状に膨張展開させる。乗員は、エアバッグにより受け止められて保護される。その際、膨張展開するエアバッグにより、アシストグリップが破損することがある。
図13は、従来のエアバッグ装置とアシストグリップの例を示す断面図である。図13Aは、エアバッグが膨張する前の図である。図13Bは、エアバッグが膨張した後の図である。
従来のエアバッグ装置100では、図13Aに示すように、折り畳まれたエアバッグ101が、ヘッドライニング92A内で車体99に取り付けられる。ヘッドライニング92A内には、車体99に固定された固定部材88が配置されている。アシストグリップ80は、車体99に取り付けられる取付部81と、乗員が掴む掴み部82を有する。取付部81は、ヘッドライニング92Aの挿入孔92Bに挿入されて、固定部材88に取り付けられる。これにより、アシストグリップ80が、エアバッグ101に近接する位置で、車体99に取り付けられる。
エアバッグ101の膨張展開時には、図13Bに示すように、エアバッグ101が、ヘッドライニング92Aを押し開いて車室S内に展開する。ヘッドライニング92Aは、膨張するエアバッグ101により押されて大きく変形する。アシストグリップ80の取付部81は、ヘッドライニング92Aから受ける力により変形する。その結果、取付部81が大きなダメージを受けることがある。このように、従来のエアバッグ装置100では、エアバッグ101の膨張展開に伴い、アシストグリップ80が破損する虞がある。
これに対し、従来、エアバッグの膨張部の上端を部分的に下方へずらせて、アシストグリップのダメージを低減したエアバッグ装置が知られている(特許文献1参照)。
従来のエアバッグ装置では、インフレータが接続される接続口部を、アシストグリップの近傍に配置する。また、膨張部の上端をアシストグリップの近傍で下方にずらせて、ガスをアシストグリップの近傍で下方に迂回させる。これにより、アシストグリップが大きなダメージを受けるのを防止する。
しかしながら、エアバッグの膨張部内でガスを迂回させるため、ガスの流れる方向や速度が乱れることがある。また、膨張部内で、インフレータが発生するガスを整流できないため、エアバッグの膨張展開の仕方を調整するのは難しい。そのため、エアバッグの膨張展開に適するように、ガスを膨張部内で整流することが求められている。
特開2011−1042号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、アシストグリップに近接するエアバッグが膨張展開するときに、エアバッグの膨張部内でガスを整流しつつ、アシストグリップの破損を防止することである。
本発明は、車室内の上部にアシストグリップの取付部が取り付けられた車両に搭載されるエアバッグ装置であって、アシストグリップに近接して配置され、膨張部に供給されるガスにより下方に向かって膨張展開するエアバッグと、エアバッグ内にガスを供給するインフレータと、インフレータから供給されるガスにより下方に押されるディフューザと、を備え、ディフューザが、膨張部内に配置されたガス放出部と、エアバッグに接合されて膨張展開するエアバッグのアシストグリップに近接する近接部を下方に引っ張る接合片と、を有するエアバッグ装置である。
本発明によれば、アシストグリップに近接するエアバッグが膨張展開するときに、エアバッグの膨張部内でガスを整流しつつ、アシストグリップの破損を防止することができる。
本実施形態のエアバッグ装置を示す図である。 図1の矢視X1−X1線で見たエアバッグと車両の断面図である。 図2の矢視X2−X2線で見たエアバッグと車両の断面図である。 平面上に拡げたエアバッグを示す図である。 形成前後のディフューザを示す図である。 形成前のエアバッグを示す正面図である。 エアバッグに組み付けたディフューザを示す図である。 インフレータの組み付け後のエアバッグを示す図である。 膨張展開したエアバッグを示す正面図である。 図9に示すエアバッグの一部を拡大した図である。 展開中のエアバッグを模式的に示す図である。 図11の矢視Z−Z線で見たエアバッグと車両の断面図である。 従来のエアバッグ装置とアシストグリップの例を示す断面図である。
本発明のエアバッグ装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態のエアバッグ装置は、車両内でエアバッグをカーテン状に展開させるカーテンエアバッグ装置(以下、単にエアバッグ装置という)である。エアバッグ装置は、車両に搭載されて、膨張展開するエアバッグにより乗員を受け止めて保護する。
図1は、本実施形態のエアバッグ装置を示す図である。図1では、車両90に搭載したエアバッグ装置1を車室内から見て示している。また、車両90の側壁91とエアバッグ装置1を、車両90の後方側を省略して、かつ、車両90の幅方向から見て模式的に示している。エアバッグ装置1は、車両90の内面を透視して示している。
なお、本発明では、車両90における前方と後方を単に前方と後方といい、車両90における前後方向を単に前後方向という。また、車両90における上方と下方を単に上方と下方といい、車両90における上下方向を単に上下方向という。
車両90は、図示のように、車室内の側壁91に、上方のルーフレール92、前方のフロントピラー(Aピラー)93、センターピラー(Bピラー)94、及び、後方のリアピラー(Cピラー)(図示せず)を備えている。また、車両90は、側壁91に、前部ドア95、後部ドア96、及び、ドア95、96の窓97、98を備えている。側壁91内で、窓97、98のガラスが開閉する。側壁91には、フロントピラートリム93Aと、ヘッドライニング92Aの一部が取り付けられている。フロントピラートリム93Aは、フロントピラー93に設けられる。ヘッドライニング92Aは、ルーフ(図示せず)とルーフレール92を覆う。
車両90は、車室内に配置されたアシストグリップ80(図1ではニ点鎖線で示す)を備えている。アシストグリップ80の取付部81は、車室内の上部に取り付けられている。ここでは、アシストグリップ80は、前部ドア95の上方に、かつ、側壁91の上部に設けられる。取付部81は、側壁91の上部(ルーフレール92)に取り付けられる。
エアバッグ装置1は、エアバッグ(カーテンエアバッグ)10と、筒状のインフレータ2を備えている。エアバッグ10は、膨張展開できるように折り畳まれて、車両90内に取り付けられる。その際、エアバッグ10は、例えば、下方の縁部(下縁部という)から上方の縁部(上縁部という)に向かって蛇腹状に折り畳まれる。或いは、エアバッグ10は、下縁部から上縁部に向けて、かつ、側壁91側に巻かれてロール折りされる。エアバッグ10は、細長く折り畳まれた状態で、車室内の側壁91の上部に配置される。エアバッグ10は、前後方向に沿ってルーフレール92に取り付けられる。エアバッグ10は、リアピラーからフロントピラー93まで配置される。
折り畳まれたエアバッグ10は、フロントピラートリム93Aとヘッドライニング92A内に配置される。エアバッグ10は、固定手段(図示せず)により車体99に固定される。フロントピラートリム93Aとヘッドライニング92Aは、車体99に取り付けられて、エアバッグ10を覆う。エアバッグ10の前方部11は、フロントピラートリム93A内で、車体99に取り付けられる。また、折り畳まれたエアバッグ10は、アシストグリップ80に近接して配置される部分12を有する。エアバッグ10の一部が、アシストグリップ80に沿って配置される。アシストグリップ80及び取付部81は、折り畳まれたエアバッグ10の近傍で車体99に取り付けられる。
インフレータ2は、シリンダタイプのガス発生装置である。インフレータ2は、エアバッグ10内に挿入されて、エアバッグ10内でガスを発生する。インフレータ2は、長手方向の一端部に、複数のガスの噴出口2Aを有する。インフレータ2は、センターピラー94の上方に配置されて、ルーフレール92に取り付けられる。インフレータ2は、固定手段(図示せず)により、ヘッドライニング92A内で車体99に固定される。車両緊急時や衝撃検知時に、インフレータ2は、複数の噴出口2Aからガスを発生し、エアバッグ10にガスを供給する。このガスにより、エアバッグ10を、側壁91の上部から下方に向かって膨張展開させる。エアバッグ10は、側壁91に沿ってカーテン状に膨張展開する。また、エアバッグ10の一部は、アシストグリップ80の近接位置から下方に展開する。
図2は、図1の矢視X1−X1線で見たエアバッグ10と車両90の断面図である。図2では、アシストグリップ80を、取付部81を含む断面図で示している。図3は、図2の矢視X2−X2線で見たエアバッグ10と車両90の断面図である。図3では、エアバッグ10を点線で示している。
アシストグリップ80は、図示のように、一対の取付部81と、乗員が掴む掴み部82を有する。一対の取付部81は、それぞれ掴み部82の端部に形成され、掴み部82から同じ方向に突出する。取付部81の先端には、環状の突起81Aが形成されている。
車両90は、車体99(ルーフレール92)に固定された一対の固定部材88を備えている。固定部材88は、アシストグリップ80が取り付けられるブラケットであり、ヘッドライニング92A内に配置される。アシストグリップ80の取付部81は、ヘッドライニング92Aの挿入孔92Bに挿入されて、固定部材88の取付孔89に押し込まれる。取付部81の突起81Aが、取付孔89に押し込まれて、固定部材88に固定される。これにより、一対の取付部81が、一対の固定部材88に取り付けられる。アシストグリップ80は、折り畳まれたエアバッグ10に近接する位置で車体99に取り付けられる。
折り畳まれたエアバッグ10は、アシストグリップ80が取り付けられた位置のヘッドライニング92A内に配置される。エアバッグ10の一部は、アシストグリップ80と固定部材88の下方又は側方に近接する。膨張展開時に、エアバッグ10は、フロントピラートリム93Aとヘッドライニング92Aを押し開いて、車室S内に展開する。アシストグリップ80の周辺部では、エアバッグ10が、ヘッドライニング92Aを下方に変形させて車室S内に展開する。
図4は、平面上に拡げたエアバッグ10を示す図である。
エアバッグ10は、図示のように、前後方向に長い袋体であり、例えば、樹脂を被覆した布からなる基布により製造される。ここでは、エアバッグ10は、乗員側の表基布(表パネル)13と、側壁91側の裏基布(裏パネル)14とを有する。また、エアバッグ10は、連結ベルト20と、複数(図4では、6つ)の固定布21〜26と、筒状の挿入部27と、ディフューザ50とを有する。挿入部27内には、インフレータ2(図4では図示せず)が挿入される。
エアバッグ10の前方端は、連結ベルト20によりフロントピラー93に連結される。複数の固定布21〜26は、エアバッグ10の上縁部に一体に形成されている。連結ベルト20と固定布21〜26は、ボルト等からなる固定手段(図示せず)により、フロントピラー93とルーフレール92に固定される。エアバッグ10は、固定布21〜26により車体99に取り付けられる。
表基布13と裏基布14は、同じ形状に形成され、重ね合わせて、外縁接合部15で接合される。外縁接合部15は、対向する基布13、14を接合して、基布13、14間に膨張部30を形成する。膨張部30は、インフレータ2が発生するガスにより膨張する。外縁接合部15は、膨張部30の外縁形状を規定する。基布13、14は、外縁接合部15で、縫製により接合される。基布13、14は、外縁接合部15に沿って1周又は複数周縫製されて、気密状に接合される。
エアバッグ10には、外縁接合部15により、前膨張部31、後膨張部32、及び、連結膨張部33が形成される。膨張部31〜33は、全体としてエアバッグ10の膨張部30を構成する。前膨張部31は、エアバッグ10内で前方に配置される。前膨張部31は、前部ドア95の窓97とセンターピラー94の側方で膨張して、主に前席の乗員を受け止める。後膨張部32は、エアバッグ10内で後方に配置される。後膨張部32は、後部ドア96の上方で膨張して、主に後席の乗員を受け止める。連結膨張部33は、前膨張部31と後膨張部32を連結する。3つの膨張部31〜33の間には、非膨張部34が形成されている。非膨張部34は、膨張部30の外に設けられる。
エアバッグ10は、膨張部30内に、第1〜第4の内部接合部16〜19を有する。基布13、14は、複数の内部接合部16〜19で、縫製により接合される。内部接合部16〜19の先端は、膨張部30内で環状(環状部16A〜19A)に接合される。複数の内部接合部16〜19は、前後方向に離して配置され、膨張部30にガスの流通部と気室を形成する。第1と第2の内部接合部16、17は、前膨張部31に第1と第2の気室35、36を形成する。第4の内部接合部19は、後膨張部32に第3の気室37を形成する。
挿入部27は、エアバッグ10内にガスを供給するための開口部(ガス供給部)である。挿入部27は、エアバッグ10の前後方向の中間に形成され、前膨張部31の後方端に開口する。基布13、14は、挿入部27において、エアバッグ10の上縁部から斜め上方に突出する。基布13、14の縁部は、先端の挿入口27Aを除いて、外縁接合部15から連続して接合される。これにより、挿入部27は、両端が開口した筒状に形成され、エアバッグ10の上縁部に一体に設けられる。挿入部27の内部は、一端の挿入口27Aでエアバッグ10の外部に繋がり、他端で膨張部30の内部と繋がる。
インフレータ2は、挿入口27Aから挿入部27に挿入されて、エアバッグ10内に配置される。ただし、挿入部27には、ディフューザ50の一部が予め配置される。即ち、挿入部27の内部には、ディフューザ50が配置されるとともに、インフレータ2が挿入される。インフレータ2は、ディフューザ50内に配置される。ディフューザ50は、エアバッグ10内で、挿入部27から膨張部30まで配置される。
図5に、形成前後のディフューザ50を示す。図5Aは、形成前のディフューザ50の展開図である。図5Bは、形成後のディフューザ50の正面図である。
ディフューザ50は、インフレータ2が発生するガスを整流する整流部材であり、複数に分岐した筒状部材からなる。ディフューザ50は、可撓性を有する部材、又は、変形自在な部材からなる。本実施形態では、ディフューザ50は、変形自在な基布51からなる。ディフューザ50は、折り返した基布51を縫製により接合して形成される。
ディフューザ50用の基布51は、図示のように、矩形状の中央部51Aと、傾斜した一対の翼状部51Bと、接合片52A、52Bからなる。一対の翼状部51Bは、中央部51Aの側縁に形成され、中央部51Aから逆方向に突出する。基布51は、所定の折り返し線Lで折り返される。その際、基布51は、幅方向(図5では上下方向)の中心線で折り返される。
折り返し線Lの両側の基布51C、51Dは、縁を揃えて重ね合わされる。一方の基布51Cの翼状部51Bは、他方の基布51Dの翼状部51Bよりも長く形成されている。接合片52A、52Bは、それぞれ矩形状に形成されたタブである。接合片52A、52Bは、基布51C、51Dの長手方向の両端部に設けられる。接合片52A、52Bは、折り返し線Lの両側で、基布51C、51Dの縁から突出する。基布51C、51Dを重ね合わせたときに、接合片52A、52Bが、それぞれ重なる。
基布51C、51Dは、重ね合わせ後、縁に沿う2箇所の接合部51E、51F(図5B参照)で接合される。接合部51E、51Fは、基布51C、51Dの間を塞ぐ。重ね合わせた基布51を接合して、ディフューザ50が筒状に形成される。接合により、ガス流路53が、ディフューザ50内に形成される。また、ディフューザ50は、インフレータ2の収容部54、複数(図5では2つ)のガス放出部55A、55B、ガス放出口56A、56B、及び、2つの連結孔57を有する。ディフューザ50は、連結孔57によりインフレータ2に連結される。
収容部54は、接合された一対の翼状部51Bにより筒状に形成される。収容部54の一端に、インフレータ2の挿入口54Aが設けられる。インフレータ2は、挿入口54Aからディフューザ50内(収容部54)に挿入される。収容部54は、インフレータ2の先端部を収容する。ガス流路53は、ディフューザ50の内部空間であり、収容部54からガス放出部55A、55Bまで形成される。インフレータ2は、収容部54内のガス流路53に挿入される。ガス流路53は、ディフューザ50内で分岐して、複数のガス放出部55A、55Bに繋がる。
第1と第2のガス放出部55A、55Bは、折り返した中央部51Aの両端部に設けられる。収容部54とガス流路53は、2つのガス放出部55A、55Bの間に位置する。ガス流路53は、2つのガス放出部55A、55Bに向かって2つに分岐して、ガスをガス放出部55A、55Bへ案内する。第1と第2のガス放出口56A、56Bは、ディフューザ50に設けられた開口であり、ガス放出部55A、55Bの端部に位置する。ガス放出口56A、56Bは、ディフューザ50の前後方向の端部で、逆方向に向かって開放している。第1と第2の接合片52A、52Bは、それぞれ2つの矩形状片が重なる状態で、ガス放出部55A、55Bの端部に一体に形成される。接合片52A、52Bは、ガス放出部55A、55Bの端部で同じ方向に突出する。
インフレータ2が収容部54内でガスを発生すると、ガスは、ガス流路53により複数のガス放出部55A、55Bへ案内される。ガスは、ガス流路53を通って、ガス放出部55A、55Bのガス放出口56A、56Bから放出される。ガス放出部55A、55Bは、ディフューザ50内のガスをエアバッグ10内に放出する。ガスは、複数のガス放出部55A、55Bから、相異なる所定方向(ここでは、逆方向)に向かって放出される。
次に、エアバッグ10の形成手順を説明する。
図6は、形成前のエアバッグ10を示す正面図である。
エアバッグ10は、図示のように、挿入部27に、インフレータ2が連結される2つの連結孔28を有する。2つの連結孔28は、ディフューザ50の2つの連結孔57と同様に形成されている。エアバッグ10の形成時には、まず、エアバッグ10用の基布13、14を重ね合わせる。ディフューザ50は、基布13、14の間に挟み込み、所定位置に配置する(図4参照)。その際、ディフューザ50を、連結孔57、28の位置が合うように、基布13、14の間に配置する。
続いて、対向する基布13、14を外縁接合部15で接合して、基布13、14間に膨張部30を形成する。また、基布13、14を内部接合部16〜19で接合し、連結ベルト20をエアバッグ10に取り付ける。ディフューザ50は、外縁接合部15での接合に伴い、エアバッグ10に組み付けられる。以下、ディフューザ50の組み付けについて、詳しく説明する。
図7は、エアバッグ10に組み付けたディフューザ50を示す図である。図7A、図7Cは、エアバッグ10とディフューザ50の正面図である。図7Bは、図7Aの矢視Y−Y線で見たエアバッグ10とディフューザ50の断面図である。
基布13、14の接合前に、図7A、図7Bに示すように、ディフューザ50を、基布13、14の間の所定位置に予め配置する。ディフューザ50の収容部54は、挿入部27の位置に配置する。ディフューザ50の端部は、挿入部27の端部に合わせる。ディフューザ50のガス放出部55A、55Bは、膨張部30の位置に配置する。その後、基布13、14を外縁接合部15で接合する。
基布13、14は、ディフューザ50の縁に沿って接合される。これにより、収容部54が、エアバッグ10の挿入部27内に配置される。ガス放出部55A、55Bとガス放出口56A、56Bは、エアバッグ10の膨張部30内に配置される。ガス流路53は、挿入部27から膨張部30まで配置される。連結孔57、28は、重ねて配置されて、ディフューザ50と挿入部27を貫通する。
エアバッグ10の外縁接合部15は、ディフューザ50に重ならないように、ディフューザ50の外側に設けられる。ただし、ディフューザ50の接合片52A、52Bのみが、外縁接合部15の位置に配置される。エアバッグ10の基布13、14を接合するときに、接合片52A、52Bは、外縁接合部15でエアバッグ10(基布13、14)に接合される。接合片52A、52Bは、基布13、14間で、基布13、14とともに接合される。即ち、接合片52A、52Bは、基布13、14の縫製と同時に、外縁接合部15で基布13、14に縫い合わされる。
接合片52A、52Bは、ガス放出部55A、55Bの端部に設けられている。接合片52A、52Bは、エアバッグ10に接合されて、ガス放出部55A、55Bをエアバッグ10に連結する。ガス放出部55A、55Bは、接合片52A、52Bにより、エアバッグ10に留められる。その際、接合片52A、52Bにより、ガス放出部55A、55Bの端部が、エアバッグ10に取り付けられる。
次に、図7Cに示すように、ディフューザ50と挿入部27を、接合部29で縫製により接合する。これにより、ディフューザ50がエアバッグ10に組み付けられる。ディフューザ50は、接合片52A、52Bと接合部29のみでエアバッグ10に接合される。ディフューザ50内で、接合片52A、52Bと接合部29以外の部分は、エアバッグ10に接合されない。収容部54は、挿入部27とディフューザ50の間に隙間ができるように、挿入部27の内部の幅H1よりも狭い幅H2に形成される。
接合部29は、挿入口27Aの周囲に形成される。接合部29により、ディフューザ50が、挿入部27に設けられた挿入口27Aで、挿入部27に接合される。ディフューザ50と挿入部27は、一体化して補強される。ディフューザ50と挿入部27は、外力を単独で受けずに、共同して外力を受ける。その結果、ディフューザ50と挿入部27は、外力に対する強度が高くなり、破れ難くなる。このように、接合部29は、ディフューザ50と挿入部27を補強する補強部(補強縫製)である。ディフューザ50と挿入部27は、2つの連結孔57の間の部分(接合部29)において接合される。インフレータ2は、ディフューザ50の挿入口54Aから収容部54(ガス流路53)に挿入されて、エアバッグ10に組み付けられる。
図8は、インフレータ2の組み付け後のエアバッグ10を示す図である。
ディフューザ50は、図示のように、下方の第3の内部接合部18から離れた位置に配置される。ディフューザ50は、第3の内部接合部18と接することなくエアバッグ10に部分的に接合される。インフレータ2は、ディフューザ50内に挿入されて、ディフューザ50とエアバッグ10に組み付けられる。
インフレータ2は、2つの連結部材2Bを有する。連結部材2Bは、ボルトからなり、例えば溶接によりインフレータ2に固定される。インフレータ2をディフューザ50内に挿入して、インフレータ2の少なくとも噴出口2Aを、収容部54内に配置する。インフレータ2の先端部が、ディフューザ50(収容部54)内に配置される。次に、ディフューザ50と挿入部27をインフレータ2に巻き付ける。同時に、インフレータ2の連結部材2Bを、ディフューザ50と挿入部27を貫通する連結孔28、57に挿入する。連結部材2Bは、インフレータ2をディフューザ50と挿入部27に連結する。
続いて、挿入部27とディフューザ50を、バンド3で締め付けて、インフレータ2に気密状に固定する。これにより、インフレータ2がディフューザ50及び挿入部27に組み付けられる。ディフューザ50は、噴出口2Aが設けられたインフレータ2のガス噴出部(ガス発生部)を囲む。その後、エアバッグ装置1は、車両90に搭載される。エアバッグ装置1は、作動信号を受信したときにインフレータ2を作動させて、エアバッグ10を膨張展開させる。
図9は、膨張展開したエアバッグ10を示す正面図である。図9では、エアバッグ10内のガスの流れを矢印で示している。また、図9には、アシストグリップ80を二点鎖線で示している。
インフレータ2は、図示のように、前後方向に沿うように車体に取り付けられる。これに伴い、挿入部27とディフューザ50が曲げられる。インフレータ2は、ディフューザ50内でガスを発生して、エアバッグ10内にガスを供給する。供給されるガスにより、膨張部30が膨張して、エアバッグ10が、折り畳み形状を解消しつつカーテン状に展開する。
ディフューザ50は、エアバッグ10内でインフレータ2を囲んで配置されており、最初に膨張を開始する。ディフューザ50は、インフレータ2が発生するガスを、膨張部30内でガス放出部55A、55Bから放出する。ディフューザ50は、ガスを膨張部30へ流出して、膨張部30へガスを連続して供給する。その際、ガス放出部55A、55Bは、膨張部30内で、ガスをガス放出口56A、56Bから所定方向へ向かって放出する。ディフューザ50は、複数のガス放出部55A、55Bにより、ガスを膨張部30内で複数方向に分配する。
インフレータ2から供給されるガスは、ディフューザ50を通って分岐して、前後方向に分配される。ガス放出口56A、56Bは、エアバッグ10の膨張部30に向かってガスを放出する。ガスは、ディフューザ50により整流されつつ、前膨張部31へ供給される。また、整流されたガスは、連結膨張部33を通って後膨張部32へ供給される。膨張部30へ供給されるガスにより、エアバッグ10が、下方に向かって膨張展開する。エアバッグ10(図1参照)は、側壁91を覆うように膨張展開して、窓97、98を塞ぐ。エアバッグ10は、前席と後席の乗員を受け止めて、乗員の頭部を中心に保護する。
エアバッグ10の膨張展開時には、上記したように、エアバッグ10が、アシストグリップ80の周辺から下方に展開する。エアバッグ10の一部は、アシストグリップ80の近傍で膨張する。その際、ディフューザ50が、エアバッグ10をアシストグリップ80から離すように変位させる。
図10は、図9に示すエアバッグ10の一部を拡大した図である。図10では、ディフューザ50の周辺部分を示している。図11は、展開中のエアバッグ10を模式的に示す図である。図11では、エアバッグ10とディフューザ50を、図10に対応させて示している。
ディフューザ50は、図10に示すように、インフレータ2からアシストグリップ80の近傍まで配置される。第1のガス放出部55Aが、アシストグリップ80の取付部81(インフレータ2側の取付部81)に近接して配置される。
第1の接合片52Aは、取付部81に近接する第1のガス放出部55Aに設けられ、エアバッグ10に接合される。第1の接合片52Aは、膨張展開するエアバッグ10のアシストグリップ80に近接する部分(近接部という)38に接合されている。本実施形態では、第1の接合片52Aは、エアバッグ10の近接部38内で、アシストグリップ80の取付部81に近接する部分に接合される。また、第1の接合片52Aは、エアバッグ10の上縁部で、取付部81に最も近い位置に接合される。第1のガス放出部55Aは、第1の接合片52Aにより、エアバッグ10の近接部38に取り付けられる。第1のガス放出口56Aは、第1の接合片52Aに近接する取付部81に対して、ガスの放出方向の下流側(図10では左側)に配置される。
エアバッグ10の膨張展開時に、インフレータ2が発生するガスは、図11に示すように、ディフューザ50のガス流路53内を流れる。ガスは、ガス流路53に沿って下方に流れて、ディフューザ50の下縁部に当たる。ディフューザ50は、下縁部の中央でガスを受ける。ガスは、ディフューザ50に下方向の力を付加する。ディフューザ50は、インフレータ2から供給されるガスにより下方に押される(矢印F1)。同時に、ディフューザ50は、接合片52A、52Bにより、エアバッグ10の一部を下方に引っ張る(矢印F2、F3)。エアバッグ10には、下方に押されるディフューザ50により、下方向の力が付加される。これにより、接合片52A、52Bの周辺のエアバッグ10が、下方に変位する。
インフレータ2がガスを発生する間、ディフューザ50は、常に、下方に押されて、エアバッグ10を下方に引っ張る。エアバッグ10の上縁部は、接合片52A、52Bから受ける力により、部分的に下方に変位する。第1の接合片52Aは、膨張展開するエアバッグ10の近接部38を、アシストグリップ80から離れる方向(ここでは、下方)に引っ張る。その結果、近接部38が、アシストグリップ80の近接位置から下方に変位する。第1の接合片52Aは、膨張部30のアシストグリップ80に近接する部分(近接膨張部という)39も下方に変位させる。近接部38と近接膨張部39は、アシストグリップ80から離れる。
エアバッグ10の膨張展開時に、近接部38を下方に変位させることで、アシストグリップ80がエアバッグ10に直接又は間接的に押されるのが防止される。エアバッグ10がアシストグリップ80(取付部81)及び固定部材88に接触するのも抑制される。エアバッグ10は、アシストグリップ80に直接又は間接的に強く干渉(又は衝突)することなく、下方に展開する。これにより、エアバッグ10がアシストグリップ80に衝撃を加えるのを防止する。エアバッグ10がアシストグリップ80にダメージを与えるのも抑制する。
エアバッグ10の近接部38内で、取付部81に近接する部分が、第1の接合片52Aにより下方に引っ張られる。エアバッグ10は、アシストグリップ80のインフレータ2側の取付部81から離れるように変位する。これにより、破損し易いインフレータ2側の取付部81を確実に保護する。
ガスは、ガス流路53内を前方と後方に流れて、ガス放出部55A、55Bから放出される。その際、第1のガス放出部55Aは、ガスをアシストグリップ80の近傍で放出する。第1のガス放出部55Aは、ガスを、取付部81の下方を通過させて、第1のガス放出口56Aから膨張部30内に放出する。ガスは、第1のガス放出口56Aから前方に放出される。続いて、ガスは、第2の内部接合部17に当たって下方に流れる。エアバッグ10は、ディフューザ50が整流するガスにより展開し、ヘッドライニング92A(図2、図3参照)を変形させる。
図12は、図11の矢視Z−Z線で見たエアバッグ10と車両90の断面図である。図12では、展開後のエアバッグ10と車両90を、図2に対応させて示している。展開前のエアバッグ10は、点線で示す。
エアバッグ10は、図示のように、ヘッドライニング92Aを押し開いて、車室S内に展開する。アシストグリップ80の周辺では、ヘッドライニング92Aは、エアバッグ10に押されて下方に変形する。
エアバッグ10の近接部38が下方に引っ張られるため、エアバッグ10は、従来(図13参照)よりも、アシストグリップ80から離れた位置で膨張する。その結果、アシストグリップ80の取付部81の周辺で、ヘッドライニング92Aの変形が小さくなる。これにより、取付部81がヘッドライニング92Aから受ける力が小さくなる。取付部81の変形も抑制される。そのため、取付部81のダメージが小さくなる。エアバッグ10の取付部81に近接する部分を下方に引っ張ることで、取付部81の周辺で、ヘッドライニング92Aの変形が、より小さくなる。これにより、取付部81のダメージが確実に小さくなる。
以上説明したように、本実施形態では、エアバッグ10が膨張展開するときに、ディフューザ50により、エアバッグ10の膨張部30内でガスを整流できる。また、アシストグリップ80の破損を防止できる。アシストグリップ80が車体99から取れるのも防止できる。ディフューザ50によりガスを整流することで、エアバッグ10の膨張展開の仕方を調整できる。エアバッグ10の膨張展開に適するように、ガスを膨張部30内で整流することもできる。第1の接合片52Aにより、取付部81に近接するエアバッグ10を引っ張ることで、アシストグリップ80の破損を、より確実に防止できる。
第1のガス放出口56Aの前方では、エアバッグ10が、第1のガス放出口56Aから放出されるガスにより、早く、かつ、大きく膨張する傾向がある。また、ガスの放出方向に位置するエアバッグ10は、ガスの勢いで、部分的に大きく動く虞もある。第1のガス放出口56Aを、アシストグリップ80の取付部81に対して、ガスの放出方向の下流側に配置するときには、取付部81に近接するエアバッグ10の膨張を抑制できる。エアバッグ10が取付部81を強く押すのも抑制できる。従って、取付部81がエアバッグ10により破損するのを確実に防止できる。
膨張部30の形状やアシストグリップ80の位置に対応して、第1の接合部52Aをエアバッグ10に接合する位置(第1の接合部52Aの接合位置という)を変更してもよい。第1のガス放出部55Aや第1のガス放出口56Aの位置も、膨張部30内で変更してもよい。その際、第1のガス放出口56Aは、アシストグリップ80に設けられた複数の取付部81の間に配置するのが望ましい。第1のガス放出部55Aが、取付部81間に配置される第1のガス放出口56Aを有するときには、複数の取付部81をエアバッグ10から保護できる。これにより、アシストグリップ80の破損を効果的に防止できる。
第1の接合部52Aの接合位置に対応して、エアバッグ10の近接部38が下方に変位する量(変位量という)が変化することがある。従って、第1の接合部52Aの接合位置は、必要な近接部38の変位量を考慮して設定する。また、第1の接合部52Aの接合位置は、エアバッグ10の下方に引っ張られ易い位置に設定するのが望ましい。例えば、第1の接合部52Aの接合位置が、固定布23が車体99に固定される位置に近すぎると、エアバッグ10を下方に引っ張り難くなる。そのため、第1の接合部52Aの接合位置は、固定布23が車体99に固定される位置に対して、所定距離を開けた位置に設定するのが望ましい。これにより、エアバッグ10を下方に引っ張り易くなる。
接合片52A、52Bにより、ガス放出部55A、55Bをエアバッグ10に連結する。これにより、ガス放出部55A、55Bからガスが放出されるときに、ガス放出部55A、55Bの動きを抑制できる。ガス放出部55A、55Bの位置を膨張部30内の所定位置に維持することもできる。ガス放出部55A、55Bが激しく動くのを防止できるため、ガスの放出方向の変動を小さくできる。その結果、エアバッグ10の展開時に、ディフューザ50から膨張部30内に安定してガスを放出させることができる。また、ディフューザ50によりエアバッグ10が破損するのを防止できる。
接合片52A、52Bを外縁接合部15でエアバッグ10に接合したため、基布13、14と接合片52A、52Bを同時に接合できる。また、接合片52A、52Bの接合に要する手間と工数を削減できるため、作業効率を向上できる。接合片52A、52Bの接合をし忘れるのを防止できるため、接合片52A、52Bをエアバッグ10に確実に接合できる。
ディフューザ50を、可撓性を有する部材、又は、変形自在な部材から形成したため、ディフューザ50を容易に変形させることができる。これにより、ディフューザ50の折り畳みや曲げが容易になるため、エアバッグ10を車体に取り付け易くなる。重ね合わせた基布51を接合してディフューザ50を形成することで、ディフューザ50を簡単に作製できる。エアバッグ10の形状や構成によらず、ディフューザ50のみによりガスを整流できる。インフレータ2からガスが放射状に噴出するときでも、ガスを、ディフューザ50のガス流路53を流れる間に整流及び案内できる。
なお、ディフューザ50は、エアバッグ10の基布13、14と同じ素材で作製してもよく、基布13、14とは異なる素材で作製してもよい。本実施形態では、ディフューザ50は、エアバッグ10の基布13、14よりも耐熱性が高い基布51からなる。例えば、ディフューザ50の基布51は、エアバッグ10の基布13、14よりも厚くする。また、基布51に被覆するシリコーンの量を、基布13、14に被覆するシリコーンの量よりも多くする。これにより、ディフューザ50の耐熱性を高くする。ディフューザ50により、エアバッグ10を、インフレータ2が発生するガスや熱から保護する。
ディフューザ50の複数のガス放出口は、同じ大きさに形成してもよく、異なる大きさに形成してもよい。また、ディフューザ50は、基布51を縫製して形成してもよく、ジャカード織により形成してもよい。ガス放出部及びガス放出口は、ディフューザ50に1つ、又は、3つ以上設けるようにしてもよい。ディフューザ50が、ガスを膨張部30内で分配する複数のガス放出部を有するときには、接合片は、複数のガス放出部の全部に設けてもよく、一部に設けるようにしてもよい。
本実施形態では、インフレータ2を挿入部27に挿入してエアバッグ10に取り付けている。これに対し、インフレータ2を、挿入部27を介さずにエアバッグ10に取り付けるようにしてもよい。例えば、インフレータ2は、エアバッグ10の外側まで延長させたディフューザ50を介してエアバッグ10に取り付けてもよい。また、インフレータ2は、エアバッグ10又はディフューザ50に接続されたパイプを介して、エアバッグ10に取り付けてもよい。
1・・・エアバッグ装置、2・・・インフレータ、2A・・・噴出口、2B・・・連結部材、3・・・バンド、10・・・エアバッグ、11・・・前方部、13・・・表基布、14・・・裏基布、15・・・外縁接合部、16〜19・・・内部接合部、20・・・連結ベルト、21〜26・・・固定布、27・・・挿入部、28・・・連結孔、29・・・接合部、30・・・膨張部、31・・・前膨張部、32・・・後膨張部、33・・・連結膨張部、34・・・非膨張部、35〜37・・・気室、38・・・近接部、39・・・近接膨張部、50・・・ディフューザ、51・・・基布、52A、52B・・・接合片、53・・・ガス流路、54・・・収容部、54A・・・挿入口、55A、55B・・・ガス放出部、56A、56B・・・ガス放出口、57・・・連結孔、80・・・アシストグリップ、81・・・取付部、81A・・・突起、82・・・掴み部、88・・・固定部材、90・・・車両、91・・・側壁、92・・・ルーフレール、92A・・・ヘッドライニング、93・・・フロントピラー、93A・・・フロントピラートリム、94・・・センターピラー、95・・・前部ドア、96・・・後部ドア、97、98・・・窓、99・・・車体、S・・・車室。

Claims (6)

  1. 車室内の上部にアシストグリップの取付部が取り付けられた車両に搭載されるエアバッグ装置であって、
    アシストグリップに近接して配置され、膨張部に供給されるガスにより下方に向かって膨張展開するエアバッグと、
    エアバッグ内にガスを供給するインフレータと、
    インフレータから供給されるガスにより下方に押されるディフューザと、を備え、
    ディフューザが、膨張部内に配置されたガス放出部と、エアバッグに接合されて膨張展開するエアバッグのアシストグリップに近接する近接部を下方に引っ張る接合片と、を有するエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
    ディフューザの接合片が、ガス放出部に設けられ、エアバッグの近接部に接合されたエアバッグ装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたエアバッグ装置において、
    ディフューザの接合片が、エアバッグの近接部内で、アシストグリップの取付部に近接する部分に接合されたエアバッグ装置。
  4. 請求項3に記載されたエアバッグ装置において、
    ディフューザのガス放出部が、エアバッグの膨張部に向かってガスを放出するガス放出口を有し、
    ガス放出口が、アシストグリップの取付部に対して、ガスの放出方向の下流側に配置されるエアバッグ装置。
  5. 請求項1又は2に記載されたエアバッグ装置において、
    ディフューザのガス放出部が、アシストグリップに設けられた複数の取付部の間に配置されるガス放出口を有するエアバッグ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    エアバッグが、対向する基布を接合して基布間に膨張部を形成する接合部を有し、
    ディフューザの接合片が、エアバッグの基布を接合するときに接合部でエアバッグに接合されたエアバッグ装置。
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