JP2002314081A - トレンチゲート型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
トレンチゲート型半導体装置およびその製造方法Info
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- JP2002314081A JP2002314081A JP2001113895A JP2001113895A JP2002314081A JP 2002314081 A JP2002314081 A JP 2002314081A JP 2001113895 A JP2001113895 A JP 2001113895A JP 2001113895 A JP2001113895 A JP 2001113895A JP 2002314081 A JP2002314081 A JP 2002314081A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ボンディングする際の層間絶縁膜を起点とした
クラックの発生による不具合を解消することができるよ
うにする。 【解決手段】半導体基板1の上面には複数のトレンチ5
が形成され、このトレンチ5はpベース層4を貫通して
n-ドリフト層3に達している。トレンチ5の上部開口
部においては凹部6が形成されている。トレンチ5の内
壁面にはゲート絶縁膜7が形成され、その内部にはゲー
ト電極8が形成されている。pベース層4における凹部
6との境界部には高濃度n+エミッタ層10が選択的に
形成されている。凹部6を埋め込むように層間絶縁膜9
が形成され、pベース層4とn+エミッタ層10の上面
を含めて基板1の上面がほぼ平坦となっている。pベー
ス層4とn+エミッタ層10に接するようにエミッタ電
極11が形成されている。p+基板2の裏面にはコレク
タ電極13が形成されている。
クラックの発生による不具合を解消することができるよ
うにする。 【解決手段】半導体基板1の上面には複数のトレンチ5
が形成され、このトレンチ5はpベース層4を貫通して
n-ドリフト層3に達している。トレンチ5の上部開口
部においては凹部6が形成されている。トレンチ5の内
壁面にはゲート絶縁膜7が形成され、その内部にはゲー
ト電極8が形成されている。pベース層4における凹部
6との境界部には高濃度n+エミッタ層10が選択的に
形成されている。凹部6を埋め込むように層間絶縁膜9
が形成され、pベース層4とn+エミッタ層10の上面
を含めて基板1の上面がほぼ平坦となっている。pベー
ス層4とn+エミッタ層10に接するようにエミッタ電
極11が形成されている。p+基板2の裏面にはコレク
タ電極13が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はトレンチゲート型
半導体装置に関するものである。
半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体装置としてトレンチゲー
ト型IGBTを例にとって説明すると、従来、トレンチ
ゲート型のIGBTにおいては、図9に示すように、基
板100の上面に形成されたトレンチ101内にゲート
絶縁膜102を介してゲート電極103が埋め込まれ、
さらに、基板100の上面にエミッタ電極104が層間
絶縁膜105にてゲート電極103と電気的に分離され
た状態で配置されている。
ト型IGBTを例にとって説明すると、従来、トレンチ
ゲート型のIGBTにおいては、図9に示すように、基
板100の上面に形成されたトレンチ101内にゲート
絶縁膜102を介してゲート電極103が埋め込まれ、
さらに、基板100の上面にエミッタ電極104が層間
絶縁膜105にてゲート電極103と電気的に分離され
た状態で配置されている。
【0003】ところが、ゲート電極103とエミッタ電
極104を絶縁するための層間絶縁膜105の膜厚分の
段差が存在する。そのため、セル上にボンディングする
ことで表面の金属をエミッタとして使用する素子におい
て、ボンディングする際に、構造上凸部となる層間絶縁
膜105の肩を起点としてクラックが発生し工程内不良
を招くことがある。
極104を絶縁するための層間絶縁膜105の膜厚分の
段差が存在する。そのため、セル上にボンディングする
ことで表面の金属をエミッタとして使用する素子におい
て、ボンディングする際に、構造上凸部となる層間絶縁
膜105の肩を起点としてクラックが発生し工程内不良
を招くことがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、ボンディングする際の層間絶縁膜を起点としたク
ラックの発生による不具合を解消することができるよう
にすることである。
的は、ボンディングする際の層間絶縁膜を起点としたク
ラックの発生による不具合を解消することができるよう
にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、金属の下
にクラックの起点となる層間絶縁膜の凹凸が存在するこ
とが原因でクラックが発生するという点に着目し、層間
絶縁膜と基板表面を平坦にすることでクラックの起点を
無くせないか考えた。
にクラックの起点となる層間絶縁膜の凹凸が存在するこ
とが原因でクラックが発生するという点に着目し、層間
絶縁膜と基板表面を平坦にすることでクラックの起点を
無くせないか考えた。
【0006】そこで、請求項1に記載の発明において
は、半導体基板の上面における前記トレンチが開口する
部位に、トレンチの幅よりも幅広な凹部を形成し、当該
凹部の内部にトレンチ内部に埋め込んだゲート電極とソ
ースまたはエミッタ電極を電気的に分離するための絶縁
膜を配置したことを特徴としている。
は、半導体基板の上面における前記トレンチが開口する
部位に、トレンチの幅よりも幅広な凹部を形成し、当該
凹部の内部にトレンチ内部に埋め込んだゲート電極とソ
ースまたはエミッタ電極を電気的に分離するための絶縁
膜を配置したことを特徴としている。
【0007】このようにすることにより、層間絶縁膜と
基板表面を平坦にすることができ、これによりクラック
の起点を無くすことが可能となる。つまり、セル上にワ
イヤボンディングをする半導体素子において、ワイヤと
の接合部の金属の下の層間絶縁膜と基板表面とが平坦と
なる構造とすることにより、ボンディングする際の層間
絶縁膜を起点としたクラックの発生による不具合を解消
することができる。
基板表面を平坦にすることができ、これによりクラック
の起点を無くすことが可能となる。つまり、セル上にワ
イヤボンディングをする半導体素子において、ワイヤと
の接合部の金属の下の層間絶縁膜と基板表面とが平坦と
なる構造とすることにより、ボンディングする際の層間
絶縁膜を起点としたクラックの発生による不具合を解消
することができる。
【0008】そのための製造方法として、請求項2に記
載のように、半導体基板の上面にトレンチを形成し、半
導体基板の上面におけるトレンチが開口する部位に、ト
レンチの幅よりも幅広な凹部を形成する。そして、トレ
ンチの内部にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋め込
み、凹部の内部を含めた半導体基板の上面に絶縁膜を形
成するとともに、凹部の内部にのみ絶縁膜が残るように
半導体基板の上面を平坦化する。さらに、半導体基板の
上面にソースまたはエミッタ電極を形成する。
載のように、半導体基板の上面にトレンチを形成し、半
導体基板の上面におけるトレンチが開口する部位に、ト
レンチの幅よりも幅広な凹部を形成する。そして、トレ
ンチの内部にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋め込
み、凹部の内部を含めた半導体基板の上面に絶縁膜を形
成するとともに、凹部の内部にのみ絶縁膜が残るように
半導体基板の上面を平坦化する。さらに、半導体基板の
上面にソースまたはエミッタ電極を形成する。
【0009】これにより、請求項1に記載のトレンチゲ
ート型半導体装置を得ることができる。ここで、請求項
3に記載のように、トレンチを形成するために半導体基
板の上面に形成したマスクの開口部を広げ、このマスク
を用いて半導体基板をエッチングすることにより、トレ
ンチの幅よりも幅広な凹部を形成するようにすると、実
用上好ましいものとなる。
ート型半導体装置を得ることができる。ここで、請求項
3に記載のように、トレンチを形成するために半導体基
板の上面に形成したマスクの開口部を広げ、このマスク
を用いて半導体基板をエッチングすることにより、トレ
ンチの幅よりも幅広な凹部を形成するようにすると、実
用上好ましいものとなる。
【0010】また、請求項4に記載のように、凹部を形
成するために用いたマスクの開口部を広げ、このマスク
を用いて半導体基板に対しイオン注入を行って凹部が開
口する部位にソースまたはエミッタ領域を形成するよう
にすると、工程の簡略化を図ることができる。
成するために用いたマスクの開口部を広げ、このマスク
を用いて半導体基板に対しイオン注入を行って凹部が開
口する部位にソースまたはエミッタ領域を形成するよう
にすると、工程の簡略化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。図1には、本実施形態
におけるトレンチゲート型IGBTの平面図を示す。ま
た、図1のA−A線での縦断面を図2に示す。
の形態を図面に従って説明する。図1には、本実施形態
におけるトレンチゲート型IGBTの平面図を示す。ま
た、図1のA−A線での縦断面を図2に示す。
【0012】図2において、p+シリコン基板2上にn-
ドリフト層3が形成され、半導体基板1を構成してい
る。n-ドリフト層3の上面における表層部にはpベー
ス層4が形成されている。さらに、半導体基板1には上
面に開口するトレンチ5が複数形成され、この各トレン
チ5はpベース層4を貫通してn-ドリフト層3に達し
ている。トレンチ5の平面構造に関して、図1に示すよ
うに各トレンチ5は直線的に延びている。図1での半導
体基板1の上面におけるトレンチ5の開口部には当該ト
レンチ5の幅W1よりも幅が広い凹部6が形成されてい
る(W2>W1)。この凹部6は半導体基板(シリコ
ン)1をエッチングすることにより形成したものであ
る。
ドリフト層3が形成され、半導体基板1を構成してい
る。n-ドリフト層3の上面における表層部にはpベー
ス層4が形成されている。さらに、半導体基板1には上
面に開口するトレンチ5が複数形成され、この各トレン
チ5はpベース層4を貫通してn-ドリフト層3に達し
ている。トレンチ5の平面構造に関して、図1に示すよ
うに各トレンチ5は直線的に延びている。図1での半導
体基板1の上面におけるトレンチ5の開口部には当該ト
レンチ5の幅W1よりも幅が広い凹部6が形成されてい
る(W2>W1)。この凹部6は半導体基板(シリコ
ン)1をエッチングすることにより形成したものであ
る。
【0013】トレンチ5の内壁面にはゲート絶縁膜7が
形成され、その内部にはゲート電極8が形成されてい
る。このようにトレンチ5の内部にゲート絶縁膜7を介
してゲート電極8が埋め込まれている。本実施形態では
ゲート電極8の材料としてポリシリコンを用いている。
また、pベース層4における凹部6との境界部には高濃
度n+エミッタ層10が選択的に形成されている。さら
に、凹部6を埋め込むように層間絶縁膜9が形成されて
いる。これにより、pベース層4とn+エミッタ層10
の上面を含めて基板1の上面がほぼ平坦となっている。
形成され、その内部にはゲート電極8が形成されてい
る。このようにトレンチ5の内部にゲート絶縁膜7を介
してゲート電極8が埋め込まれている。本実施形態では
ゲート電極8の材料としてポリシリコンを用いている。
また、pベース層4における凹部6との境界部には高濃
度n+エミッタ層10が選択的に形成されている。さら
に、凹部6を埋め込むように層間絶縁膜9が形成されて
いる。これにより、pベース層4とn+エミッタ層10
の上面を含めて基板1の上面がほぼ平坦となっている。
【0014】図2のゲート電極8は、図1に示すように
トレンチ5の端部においてコンタクトホール13を通し
てアルミ配線14に接続され、アルミ配線14の端部に
はゲート電極用パッド15が形成されている(露出して
いる)。
トレンチ5の端部においてコンタクトホール13を通し
てアルミ配線14に接続され、アルミ配線14の端部に
はゲート電極用パッド15が形成されている(露出して
いる)。
【0015】図2において、半導体基板1の上面にはp
ベース層4とn+エミッタ層10に接するようにエミッ
タ電極11が形成されている。このエミッタ電極11の
パッド部を図1において符号16にて示す。図2のp+
基板2の裏面にはコレクタ電極13が形成されている。
ベース層4とn+エミッタ層10に接するようにエミッ
タ電極11が形成されている。このエミッタ電極11の
パッド部を図1において符号16にて示す。図2のp+
基板2の裏面にはコレクタ電極13が形成されている。
【0016】このように、半導体基板1の上面における
トレンチ5が開口する部位に、トレンチ5の幅よりも幅
広な凹部6を形成し、凹部6の内部にトレンチ内部に埋
め込んだゲート電極8とエミッタ電極11を電気的に分
離するための絶縁膜9を配置した。このようにすること
により、層間絶縁膜9と基板表面を平坦にすることがで
き、これによりクラックの起点を無くすことが可能とな
る。つまり、セル上にワイヤボンディングをする半導体
素子において、ワイヤとの接合部の金属11の下の層間
絶縁膜9と基板表面とが平坦となる構造とすることによ
り、ボンディングする際の層間絶縁膜9を起点としたク
ラックの発生による不具合を解消することができる。
トレンチ5が開口する部位に、トレンチ5の幅よりも幅
広な凹部6を形成し、凹部6の内部にトレンチ内部に埋
め込んだゲート電極8とエミッタ電極11を電気的に分
離するための絶縁膜9を配置した。このようにすること
により、層間絶縁膜9と基板表面を平坦にすることがで
き、これによりクラックの起点を無くすことが可能とな
る。つまり、セル上にワイヤボンディングをする半導体
素子において、ワイヤとの接合部の金属11の下の層間
絶縁膜9と基板表面とが平坦となる構造とすることによ
り、ボンディングする際の層間絶縁膜9を起点としたク
ラックの発生による不具合を解消することができる。
【0017】次に、本実施形態に係るトレンチゲート型
IGBTの製造方法を、図3〜図8を用いて説明する。
図3に示すように、p+シリコン基板2上にn-ドリフト
層3を形成した半導体基板1を用意する。そして、n-
ドリフト層3の上面における表層部にpベース層4を形
成する。さらに、半導体基板1の上面にトレンチ用マス
ク20を形成し、基板1に対し異方性エッチングを行う
ことによりゲート電極を埋め込むためのトレンチ5を形
成する。
IGBTの製造方法を、図3〜図8を用いて説明する。
図3に示すように、p+シリコン基板2上にn-ドリフト
層3を形成した半導体基板1を用意する。そして、n-
ドリフト層3の上面における表層部にpベース層4を形
成する。さらに、半導体基板1の上面にトレンチ用マス
ク20を形成し、基板1に対し異方性エッチングを行う
ことによりゲート電極を埋め込むためのトレンチ5を形
成する。
【0018】その後、図4に示すように、上述したトレ
ンチ用マスク20の開口部の幅を広げ、このマスク20
を用いて半導体基板1に対しエッチングを行うことによ
りトレンチ5の開口部に当該トレンチ5の幅よりも幅広
な凹部6を形成する。
ンチ用マスク20の開口部の幅を広げ、このマスク20
を用いて半導体基板1に対しエッチングを行うことによ
りトレンチ5の開口部に当該トレンチ5の幅よりも幅広
な凹部6を形成する。
【0019】さらに、図5に示すように、上述したトレ
ンチ用マスク20の開口部の幅をさらに広げ、このマス
ク20を用いて基板1の上面からイオン注入を行い、凹
部6の内面にn+層10を、また、トレンチ5の底面に
n+層12を形成する。つまり、凹部6を形成するため
に用いたマスク20の開口部を広げ、このマスク20を
用いて半導体基板1に対しイオン注入を行って凹部6が
開口する部位にエミッタ領域10を形成する。このよう
にすることにより、ホト工程なしにn+エミッタ領域1
0を形成することができ、工程の簡略化を図ることがで
きる。
ンチ用マスク20の開口部の幅をさらに広げ、このマス
ク20を用いて基板1の上面からイオン注入を行い、凹
部6の内面にn+層10を、また、トレンチ5の底面に
n+層12を形成する。つまり、凹部6を形成するため
に用いたマスク20の開口部を広げ、このマスク20を
用いて半導体基板1に対しイオン注入を行って凹部6が
開口する部位にエミッタ領域10を形成する。このよう
にすることにより、ホト工程なしにn+エミッタ領域1
0を形成することができ、工程の簡略化を図ることがで
きる。
【0020】そして、図6に示すように、凹部6の内面
とトレンチ5の内面を含む基板1の上面にゲート絶縁膜
7を形成する。この際、ゲート絶縁膜7としてトレンチ
内壁のシリコン面を熱酸化することにより形成した熱酸
化膜を含むものを採用すれば、トレンチ上部およびトレ
ンチ底部においては各々n+エミッタ領域10,n+層1
2が配置されているため当該領域のゲート絶縁膜7の膜
厚を局所的にその増速酸化効果により厚くすることが可
能である。さらに、トレンチ5の内部にゲート電極8を
形成する。このようにしてトレンチ5の内部にゲート絶
縁膜7を介してゲート電極8が埋め込まれる。
とトレンチ5の内面を含む基板1の上面にゲート絶縁膜
7を形成する。この際、ゲート絶縁膜7としてトレンチ
内壁のシリコン面を熱酸化することにより形成した熱酸
化膜を含むものを採用すれば、トレンチ上部およびトレ
ンチ底部においては各々n+エミッタ領域10,n+層1
2が配置されているため当該領域のゲート絶縁膜7の膜
厚を局所的にその増速酸化効果により厚くすることが可
能である。さらに、トレンチ5の内部にゲート電極8を
形成する。このようにしてトレンチ5の内部にゲート絶
縁膜7を介してゲート電極8が埋め込まれる。
【0021】次に、図7に示すように、基板1の上面に
層間絶縁膜9を成膜して凹部6の内部を層間絶縁膜9で
充填する。つまり、凹部6の内部を含めた半導体基板1
の上面に絶縁膜9を形成する。そして、図8に示すよう
に、凹部6の内部にのみ絶縁膜9が残るように半導体基
板1の上面を平坦化する。具体的には、層間絶縁膜9を
エッチングすることにより、平坦な表面を得る。引き続
き、図2に示すように、半導体基板1の上面にエミッタ
電極11を形成するとともに半導体基板1の裏面にコレ
クタ電極13を形成する。
層間絶縁膜9を成膜して凹部6の内部を層間絶縁膜9で
充填する。つまり、凹部6の内部を含めた半導体基板1
の上面に絶縁膜9を形成する。そして、図8に示すよう
に、凹部6の内部にのみ絶縁膜9が残るように半導体基
板1の上面を平坦化する。具体的には、層間絶縁膜9を
エッチングすることにより、平坦な表面を得る。引き続
き、図2に示すように、半導体基板1の上面にエミッタ
電極11を形成するとともに半導体基板1の裏面にコレ
クタ電極13を形成する。
【0022】このようにして、本実施形態に係るトレン
チゲート型IGBTを得ることができる。なお、本発明
は、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)
の他にも通常のパワーMOSFET等の、トレンチゲー
ト構造を有するトランジスタに適用できる。なお、通常
のパワーMOSFETに適用する場合においては、IG
BTでのエミッタ電極がソース電極に相当し、コレクタ
電極がドレイン電極に相当する。
チゲート型IGBTを得ることができる。なお、本発明
は、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)
の他にも通常のパワーMOSFET等の、トレンチゲー
ト構造を有するトランジスタに適用できる。なお、通常
のパワーMOSFETに適用する場合においては、IG
BTでのエミッタ電極がソース電極に相当し、コレクタ
電極がドレイン電極に相当する。
【0023】また、図4,5を用いて説明したように、
凹部6を形成するために用いたマスク20の開口部を広
げ、このマスク20を用いて半導体基板1に対しイオン
注入を行って凹部6が開口する部位にエミッタ領域(ま
たはソース領域)10を形成したが、この手法を、凹部
6を形成しない場合において適用してもよい。即ち、ト
レンチゲート型半導体装置の製造方法として、半導体基
板1の上面にトレンチ5を形成する工程と、トレンチ5
を形成するために半導体基板1の上面に形成したマスク
20の開口部を広げ、このマスク20を用いて半導体基
板1に対しイオン注入を行ってトレンチ5が開口する部
位にエミッタ領域(またはソース領域)10を形成する
工程と、トレンチ5の内部にゲート絶縁膜7を介してゲ
ート電極8を埋め込む工程と、ゲート電極8の上に絶縁
膜9を介してエミッタ電極(またはソース電極)11を
形成する工程と、を備えたものとする。このようにして
もホト工程を追加することなくエミッタ領域(ソース領
域)10を形成することができ、工程の簡略化を図るこ
とができる。
凹部6を形成するために用いたマスク20の開口部を広
げ、このマスク20を用いて半導体基板1に対しイオン
注入を行って凹部6が開口する部位にエミッタ領域(ま
たはソース領域)10を形成したが、この手法を、凹部
6を形成しない場合において適用してもよい。即ち、ト
レンチゲート型半導体装置の製造方法として、半導体基
板1の上面にトレンチ5を形成する工程と、トレンチ5
を形成するために半導体基板1の上面に形成したマスク
20の開口部を広げ、このマスク20を用いて半導体基
板1に対しイオン注入を行ってトレンチ5が開口する部
位にエミッタ領域(またはソース領域)10を形成する
工程と、トレンチ5の内部にゲート絶縁膜7を介してゲ
ート電極8を埋め込む工程と、ゲート電極8の上に絶縁
膜9を介してエミッタ電極(またはソース電極)11を
形成する工程と、を備えたものとする。このようにして
もホト工程を追加することなくエミッタ領域(ソース領
域)10を形成することができ、工程の簡略化を図るこ
とができる。
【図1】 実施形態におけるトレンチゲート型IGBT
の平面図。
の平面図。
【図2】 図1のA−A線での断面模式図。
【図3】 製造方法を説明するための断面図。
【図4】 製造方法を説明するための断面図。
【図5】 製造方法を説明するための断面図。
【図6】 製造方法を説明するための断面図。
【図7】 製造方法を説明するための断面図。
【図8】 製造方法を説明するための断面図。
【図9】 従来のトレンチゲート型IGBTの断面模式
図。
図。
1…半導体基板、2…p+シリコン基板、3…n-ドリフ
ト層、4…pベース層、5…トレンチ、6…凹部、7…
ゲート絶縁膜、8…ゲート電極、9…層間絶縁膜、10
…高濃度n+エミッタ層(エミッタ領域)、11…エミ
ッタ電極、13…コレクタ電極、20…トレンチ用マス
ク。
ト層、4…pベース層、5…トレンチ、6…凹部、7…
ゲート絶縁膜、8…ゲート電極、9…層間絶縁膜、10
…高濃度n+エミッタ層(エミッタ領域)、11…エミ
ッタ電極、13…コレクタ電極、20…トレンチ用マス
ク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 658G
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板(1)の上面に開口するトレ
ンチ(5)が形成され、当該トレンチ(5)の内部にゲ
ート絶縁膜(7)を介してゲート電極(8)が埋め込ま
れるとともに、半導体基板(1)の上面にソースまたは
エミッタ電極(11)が前記ゲート電極(8)と電気的
に分離された状態で配置されたトレンチゲート型半導体
装置であって、 半導体基板(1)の上面における前記トレンチ(5)が
開口する部位に、トレンチ(5)の幅よりも幅広な凹部
(6)を形成し、当該凹部(6)の内部に、トレンチ内
部に埋め込んだゲート電極(8)とソースまたはエミッ
タ電極(11)を電気的に分離するための絶縁膜(9)
を配置したことを特徴とするトレンチゲート型半導体装
置。 - 【請求項2】 半導体基板(1)の上面にトレンチ
(5)を形成する工程と、 前記半導体基板(1)の上面における前記トレンチ
(5)が開口する部位に、トレンチ(5)の幅よりも幅
広な凹部(6)を形成する工程と、 前記トレンチ(5)の内部にゲート絶縁膜(7)を介し
てゲート電極(8)を埋め込む工程と、 前記凹部(6)の内部を含めた前記半導体基板(1)の
上面に絶縁膜(9)を形成するとともに、前記凹部
(6)の内部にのみ前記絶縁膜(9)が残るように前記
半導体基板(1)の上面を平坦化する工程と、 前記半導体基板(1)の上面にソースまたはエミッタ電
極(11)を形成する工程と、を備えたことを特徴とす
るトレンチゲート型半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記トレンチ(5)を形成するために半
導体基板(1)の上面に形成したマスク(20)の開口
部を広げ、このマスク(20)を用いて半導体基板
(1)をエッチングすることにより、トレンチ(5)の
幅よりも幅広な凹部(6)を形成するようにしたことを
特徴とする請求項2に記載のトレンチゲート型半導体装
置の製造方法。 - 【請求項4】 前記凹部(6)を形成するために用いた
マスク(20)の開口部を広げ、このマスク(20)を
用いて半導体基板(1)に対しイオン注入を行って前記
凹部(6)が開口する部位にソースまたはエミッタ領域
(10)を形成するようにしたことを特徴とする請求項
3に記載のトレンチゲート型半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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