JP2002311192A - 原子力施設等で用いる床面除染装置 - Google Patents

原子力施設等で用いる床面除染装置

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JP2002311192A JP2001113539A JP2001113539A JP2002311192A JP 2002311192 A JP2002311192 A JP 2002311192A JP 2001113539 A JP2001113539 A JP 2001113539A JP 2001113539 A JP2001113539 A JP 2001113539A JP 2002311192 A JP2002311192 A JP 2002311192A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射性物質等が付着して汚れた床面を除染す
るに当って、比較的簡単な操作によって床面をきれいに
除染することができ、凹凸や段差のある床面でもこれを
確実に洗浄して除染できると共に、洗浄による放射性物
質等の飛散を防止して、除染作業に伴う線量当量を低減
し、除染従事者の3K作業を改善することができ、且
つ、ヘパフイルターによる放出空気の濾過を、圧力損失
を少くした状態で効果的に行えるように工夫した原子力
施設等で用いる床面除染装置を提供する。 【解決手段】 床面除染装置TSをフレキシブルな吸引
ホース20と給水ホース21で結んだ装置本体TAと洗
浄機SAによって構成し、装置本体TAには気水分離回
収タンク4とブロアー5とヘパフイルター9′とポンプ
12と気水分離回収装置17を設け、洗浄機SAには、
洗浄水散布口52と、モータ40によって回転する洗浄
ブラシ又はパッド46と、スキージ47A,47Bを設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力施設(原子
力発電所を含む)等で使用して好適な清掃装置に関する
ものであって、具体的には、放射性物質の付着等が原因
で汚染された床面を清掃して、付着した放射性物質等を
除去清掃することができる床面除染装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】原子力施設では、放射性物質(核燃料物
質、核分裂生成物あるいは放射性廃棄物を含む)を取扱
うが、これらの物質を取扱う過程で、放射性物質が微量
ながら容器あるいは機器、装置から零れたり、蒸発した
り、飛び散るなどして取扱施設内に充満したり、床、壁
あるいは機器表面に付着することがある。このうち、望
んでいない放射性物質の付着を「汚染」といい、空気中
に放射性物質がガスあるいは微塵で留まる場合を「空気
汚染」という。
【0003】原子力施設では、放射性物質は取扱施設外
にでないように厳重に管理されている。一例をあげれ
ば、空気汚染は原子力施設の空調設備に取付けられた高
性能フイルター(ヘパフイルター)、チャコールフイル
ター等で濾過されたり吸着されたりして一定基準以下に
取り除かれ、そのまま施設外に出ることはない。また、
施設は一般的に施設内を空調設備を用いて大気に対して
負圧に保ち、万が一にも施設外に漏れ出すことはない。
また、汚染された原子力施設の床、壁あるいは機器表面
は定期的あるいは必要に応じて「放射性物質の除去清
掃」(以下「除染」と言う)を行い放射性物質の不用意
な拡散を防止している。
【0004】このうち、除染は従来様々な方法が行われ
ている。最もポピュラーな方法は、人が雑巾(以下ウエ
スという)により汚染した面の除染を手作業で拭い取る
方法である(以下ウエス除染という)。ウエス除染は原
理的に非常に単純であり、人手で行うため様々な面にも
柔軟に対応でき、且つ、最も除染完了時の汚染レベル
(放射性物質による汚染密度:単位Bq/cm2)(以
下汚染レベルという)を下げることができる方法の一つ
である。
【0005】ウエス除染で注意しなければならないこと
は、一度汚染のある面を拭ったウエスには放射性物質が
付着しており、このウエスで次の面を除染しようとする
と、拭う過程でそのウエスに付着していた放射性物質を
除染しようとする面に移して付着させてしまう。これ
を、「再汚染」といっているが、これを防止するために
常にウエスの新しい面で除染を行わなければならない。
除染作業者が熟練していないと、除染作業を行いながら
気が付かずに再汚染をさせている場合があり、汚染が一
般的に肉眼で見えないことから結果的には除染になって
いないことがある。従って、ウエス除染は十分に除染に
習熟した熟練作業者が行う方法である。
【0006】このように、熟練作業者が行う除染はあら
ゆる汚染の状況に対応できる柔軟性はあるが、次のよう
な劣悪条件下で除染作業を行わなければならない場合に
は問題がある。
【0007】線量当量率の高い場所:除染作業者個人
は、原子力事業者ごとに制定した計画線量当量を被ばく
すると1日あるいは一定期間作業を止めなければなら
ず、作業者個人は短時間しか働けない。従って、大勢の
作業者を投入しなければならない。
【0008】空気汚染が存在する場所:人体呼吸臓器
などに放射性物質を取り込ませないため、防塵マスク等
を着用しなければならない。作業者にはたいへん負担に
なり、作業者個人は短時間しか働けない。
【0009】原子炉格納容器内などのように高温の場
所:長時間作業では作業者が脱水症状を起す可能性が高
く作業者にはたいへん負担になり、作業者個人は短時間
しか働けない。
【0010】床面のウエス除染では作業者が低い姿勢
で作業を行うため、作業がやり難く負担を伴う。
【0011】このように、一般的な除染は熟練作業者に
よるウエス除染が広く行われているが、いわゆる3K
(危険、きつい、汚い)作業といえる除染作業は、熟練
作業者の確保が次第に難しくなり労働コストが高くなっ
てくると共に社会的にも厳しい目で見られている。この
ため、一定の条件下(適度な広さ、障害物の少なさ、平
坦な面など)にある一般的な床面や壁面では、上記の問
題を解決するため機械化が求められてきた。
【0012】そこで、例えば特開昭63−124995
号公報に記載された「原子力施設における床の洗浄・拭
取除染機」や、特開昭63−200731号公報に記載
された「床面除染装置」等に見られるような各種の除染
装置が考えられた。
【0013】上記各公報に記載された各除染装置によれ
ば、走行自在に構成した車体に除染用のブラシと放水装
置と吸引装置を設けて、車体を走行させながら床面に放
水して除染用ブラシによってブラシ洗浄を行うと共に、
洗浄後の汚染水を吸引装置で吸引するため、上記従来の
ウエス除染に比較して、放射線下作業及び悪環境下作業
の作業量を軽減し、いわゆる3K作業といわれている除
染作業の能率と安全性を向上させて、除染作業コストを
低減できる利点を備えている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各公報
に記載されている従来の床面除染装置は、いずれも、モ
ータによって走行自在に構成した車体に、洗浄水タンク
と、汚水回収タンクと、モータによって回転する洗浄ブ
ラシ又はパッドと、汚水吸引用のスキージと、このスキ
ージに対して吸引作用を及ぼして汚水を汚水回収タンク
に回収するブロアーを設けて、上記洗浄水タンクの洗浄
水又は洗剤液を散布しながら床面を洗浄ブラシ又はパッ
ドで洗浄し、洗浄によって生じた汚染水をスキージが汚
水回収タンクに回収するように構成したものであって、
車体を走行させながら床面を洗浄するため、広いスペー
スの洗浄には適しているが、狭いスペースの床面や、凹
凸や段差がある床面の洗浄には不向きであり、また、運
転操作も難しかった。
【0015】また、上記従来の床面除染装置は、洗浄ブ
ラシ又はパッドと汚水吸引用のスキージが離れた位置に
設けられているため、洗浄ブラシ又はパッドによる洗浄
によって生じた汚水をスキージが吸引する前に、汚染水
が周囲に飛散してしまったり、洗浄ブラシ又はパッドの
回転によって汚染水が飛散したり、更には、洗浄水や洗
剤液の床面への散布によって、床面上の放射性物質を含
んだダスト類がシブキと共に飛散してしまう場合があ
り、また、車体の進行方向を急に変更した場合にも洗浄
汚水の吸い残しの問題が発生するため、放射性物質の除
去清掃には不向きであり、汚染水の飛散によって放射性
物質を不用意に空気中に拡散してしまう場合もあって、
除染作業者が汚染する可能性があった。
【0016】更に上記従来の床面除染装置のうち、前者
の公報に記載のものは、汚水を吸引した空気を気水分離
した後、ヘパフイルター(高性能フイルター)で濾過し
て放射性物質の拡散を防止しているが、このヘパフイル
ターをブロアーの前段側に設けて、ブロアーの吸引作用
によって気水分離後の汚染空気をヘパフイルター内を無
理に通過させて濾過するため、圧力損失が大きく成って
ヘパフイルターの寿命を短くしたり、スキージに及ぼす
吸引力を低下させてしまう等の問題もあった。
【0017】従って本発明の技術的課題は、放射性物質
等が付着して汚れた床面を除染するに当って、比較的簡
単な操作によって床面をきれいに除染することができ、
凹凸や段差のある床面でもこれを確実に洗浄して除染で
きると共に、洗浄による放射性物質等の飛散を防止し
て、除染作業に伴う線量当量を低減し、除染従事者の3
K作業を改善することができ、且つ、ヘパフイルターに
よる放出空気の濾過を、圧力損失を少くした状態で効果
的に行えるように工夫した原子力施設等で用いる床面除
染装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】(1) 上記の技術的課
題を解決するために、本発明では前記請求項1に記載の
如く、装置の全体を移動自在な装置本体と、手動にて移
動操作自在な洗浄機とで構成した原子力施設等で用いる
床面除染装置であって、上記の洗浄機には、装置本体側
からフレキシブルな給水ホースを通して送られて来る洗
浄水又は洗剤液を床面に散布する洗浄水散布手段と、洗
浄水又は洗剤液が散布された床面を円盤状の洗浄ブラシ
又はパッドを回転して洗浄する床面洗浄手段と、前後に
洗浄によって生じた汚水を吸引するスキージを設け、左
右両側にはスカートを垂れ下げることによって四方を囲
ったスキージ室を構成して、このスキージ室の中に上記
洗浄水散布手段の散布口と洗浄ブラシ又はパッドを設け
た構造のスキージユニットとを設ける一方、上記の装置
本体には、タンクに貯留した洗浄水又は洗剤液を上記の
給水ホースを通して洗浄機の洗浄水散布手段に給水する
洗浄水給水手段と、ブロアーの吸引力を気水分離回収タ
ンクから吸引ホースを通して上記洗浄機のスキージに及
ぼして、洗浄汚水を上記の気水分離回収タンクに吸引分
離回収する気水分離回収手段と、洗浄汚水を分離した後
の汚染空気を濾過することができるヘパフイルターを搭
載するように構成している。
【0019】(2) また、本発明では上記請求項2に
記載の如く、気水分離回収手段を、一端面を閉塞し、他
端面を開口して出口とした全体が略円筒状を成し、その
周面接線方向に前記スキージに通じる吸引ホースを接続
する気水の導入口を連設すると共に、上記開口した出口
の口縁部の内径を円筒部の内径よりも大きく形成し、且
つ、その一部に切欠部を形成した気流旋回式分離筒体を
用いて構成している。
【0020】(3) また、本発明では上記請求項3に
記載の如く、ヘパフイルターを収めたフイルター室を、
ブロアーの送風側に設けるように構成している。
【0021】(4) また、本発明では上記請求項4に
記載の如く、ヘパフイルターを収めたフイルター室に、
入口空間を設けるように構成している。
【0022】(5) また、本発明では上記請求項5に
記載の如く、ヘパフイルターを収めたフイルター室内
に、ヘパフイルターを挾んで前記ブロアーに連通する下
側汚染室と、排出口に連通する上部清浄室を設けて、下
側の汚染室をミスト貯留回収部と成すと共に、この下側
汚染室の底部に前記ブロアーからの空気導入口を設ける
ように構成している。
【0023】(6) また、本発明では上記請求項6に
記載の如く、洗浄ブラシ又はパッドの前後に設けたスキ
ージと、ブロアーからの吸引力が及ぶメイン吸引管との
間を分岐管によって接続すると共に、この分岐管とメイ
ン吸引管の接続部分を、前後に分岐した分岐管の接続部
を同一方向に屈曲してその流れを合流させた後、上記メ
イン吸引管に接続する同一方向合流構造に構成してい
る。
【0024】(7) また、本発明では上記請求項7に
記載の如く、回収タンクの内部に、吸水材を直接、又
は、上部を開放した非透水性の袋に入れて収容するよう
に構成している。
【0025】(8) また、本発明では上記請求項8に
記載の如く、床面除染装置の全体を装置本体と移動操作
可能な洗浄機とで構成し、装置本体側から洗浄機に給水
された洗浄水又は洗剤液を床面に散布しながら洗浄ブラ
シ又はパッドで洗浄し、洗浄によって生じた汚水をスキ
ージで吸引して装置本体側の回収タンクに回収するよう
に構成した床面除染装置であって、上記の洗浄機をメイ
ンフレームと、モータを備える洗浄ブラシ又はパッドユ
ニットと、汚水吸引用のスキージユニットによって構成
し、上記のメインフレームには、円盤状に造った洗浄ブ
ラシ又はパッドの上側部を回転自在に嵌込む下方開放形
状のブラシ室を設け、上記の洗浄ブラシ又はパッドユニ
ットを、上記ブラシ室の上面に対して弾性部材を介して
左右揺動自在に取付けたモータブラケットと、このモー
タブラケットに取付けたモータと、このモータの回転軸
に取付けられて上記ブラシ室内で回転する円盤状の洗浄
ブラシ又はパッドとによって構成すると共に、上記のス
キージユニットを、中央部のスライド穴に嵌込んだ上記
のブラシ室に対して上下作動自在に構成したスキージプ
レートと、このスキージプレートの前後両側部に取付け
た前後のスキージと、スキージプレートの左右両側に垂
れ下げた左右のスカートとによって構成して、これ等前
後のスキージと左右のスカートによって四方を囲まれた
スキージ室の内部に、上記ブラシ室に嵌込まれた洗浄ブ
ラシ又はパッドと、洗浄水又は洗剤液の散布口を設ける
ように構成している。
【0026】(9) また、本発明では上記請求項9に
記載の如く、メインフレームに左右2つのブラシ室を並
設し、これ等各ブラシ室の上面に夫々弾性部材を介して
左右のモータブラケットを揺動自在に取付けて、各モー
タブラケットに取付けた左右のモータの回転軸に、各ブ
ラシ室内に嵌込んだ左右の洗浄ブラシ又はパッドを取付
けて回転するように構成している。
【0027】(10) また、本発明では上記請求項1
0に記載の如く、ブラシ室又はスキージプレートのいず
れかに、スキージプレートを、前後のスキージを床面よ
り離間させた上昇位置に係止することができるストッパ
ーを設けるように構成している。
【0028】(11) また、本発明では上記請求項1
1に記載の如く、回収タンクの内部に、汚水或はその泡
が一定レベルに達するとこれを検知してブロアーの吸引
作動を停止するように構成した水位検知装置と泡検知装
置のいずれか一方、又は、両方を設けるように構成して
いる。
【0029】(12) 更に本発明では、前記請求項1
2に記載の如く、モータによる洗浄ブラシ又はパッドの
回転数を150〜250回転/分とし、洗浄水の供給量
を300〜700cc/分とするように構成している。
【0030】上記(1)で述べた手段によれば、移動操
作自在に構成した洗浄機には、モータによって回転され
る洗浄ブラシ又はパッドと、汚水吸引用のスキージユニ
ットのみが設けられ、装置本体側には、洗浄水給水手段
と汚水分離回収手段とヘパフイルターが設けられてい
て、これ等洗浄機と装置本体の間をフレキシブルな給水
ホースと吸引ホースとで繋いだ構成になっているため、
洗浄機を楽に操作して狭いスペースでも容易に洗浄して
除染できる小回りのきいた機能性を発揮できると共に、
洗浄ブラシ又はパッドと洗浄水又は洗剤液の散布口は、
いずれも四方を前後のスキージと左右のスカートによっ
て囲まれたスキージ室内に設けられているため、洗浄ブ
ラシ又はパッドが洗浄したそばから汚水をスキージが吸
い取る一方、洗浄ブラシ又はパッドの回転や洗浄水又は
洗剤液の散布によって放射性物質等を含んだ汚染水や、
ダスト類を周囲に飛散させることなく、これをスキージ
が確実に吸引することができるものであって、除染作業
に伴う線量当量を低減して安全に除染作業を行うことを
可能にする。
【0031】上記(2)で述べた手段によれば、スキー
ジに吸引作用を及ぼして汚水を回収タンクに回収する気
水分離回収手段として、旋回流をもってミストを分離せ
しめる構成を採用しているため、そのミストが泡を潰す
効果を発揮して、洗剤等で泡だったミストを効果的に分
離回収することを可能にする。
【0032】即ち、吸引ホースを通して洗浄汚水を吸引
汚水を吸引ホースを通して回収タンクに回収する際に、
この汚染水を含んだ気流は分離筒体によって直角方向に
向きを変え、同時に遠心力を得て円筒部内を旋回流と化
して開口した出口に向かうが、この時、液体は空気に比
べ重くて遠心力を余分に受けるため、円筒部の内壁面に
沿って大きく旋回しながら進み、空気は円筒部の中心に
近い位置で小さく旋回しながら進むことになる。
【0033】つまり、混合状態で吸引された気液は、円
筒部内を開口された出口に向かって進む過程で分離さ
れ、また、ミストは順次凝集化及び液化が促進されなが
ら円筒部の出口に向かうことになり、加えて、その開口
した出口側の口縁部が円筒部よりも太径に造られている
ため、円筒部の内壁に沿って旋回しながら進んで来た液
体は、引き続きこの内径が大きく造られた口縁部の内壁
に沿って旋回することになるから、中心側を小さく旋回
しながら進行する気流との分離がより一層促進されるこ
とになる。
【0034】次いで、上記のように大径に造られた口縁
部の内壁に沿って旋回する液体は、口縁部に設けた切欠
部から円筒部の外に排出されることになり、また、この
切欠部から排出される液体は最早失速状態にあるため、
液体やそのミストが円筒部の中心部側を流れる吸引気流
に乗って外部に排出されることがなく、従って気水を確
実に分離して液体を確実に回収することを可能にする。
【0035】上記(3)で述べた手段によれば、上記の
気水分離回収手段によって汚染水を分離した汚染空気
を、ブロアーの送風作用によってフイルター室に送り込
んで、ヘパフイルターの全面に等しく圧力を掛けて濾過
するため、圧力損失を少くしてブロアーの吸引力を落す
ことなく目的の濾過を行うことを可能にする。
【0036】上記(4)で述べた手段によれば、ブロア
ーによって送風されて来る汚染空気は、フイルター室の
入口空間に一旦導入され、その後、フイルター面積全体
に行き渡って、送風圧力の元でヘパフイルターを通過す
るため、フイルターに対する無理な空気通過がなく、少
い圧力損失の基で放射性物質等を含んだ汚染空気を確実
に濾過することを可能にする。
【0037】上記(5)で述べた手段によれば、ブロア
ーによる送風作用によって汚染水を分離した汚染空気が
フイルター室の下側汚染室の空間に入ると、その汚染室
の広がりから風速が落ちて、前記気水分離回収手段の分
離筒体では分離しきれなかったミストがこの空間で失速
して回収されるため、ヘパフイルターへのミストの付着
を防止できると共に、排気はフイルター室の上部排出口
から上方に排出するため、床面上のダスト類をこの排出
空気でかき混ぜて飛散することがなく、排気による放射
性物質等の飛散も防止することを可能にする。
【0038】上記(6)で述べた手段によれば、ブロア
ーの吸引作用によって前後のスキージから夫々吸引され
た洗浄汚水(空気とミスト)は、やがて合流して吸引ホ
ースを通って回収タンクに回収されるが、合流する際に
前後のスキージから吸引されて来る洗浄汚水の流れが同
じ方向になるため、各流れ同士の衝突が回避されて、衝
突に起因するミスト化を少くすることを可能にする。
【0039】上記(7)で述べた手段によれば、回収タ
ンクに回収した汚染水を吸水材に吸収させて回収するた
め、回収した汚染水が装置本体の転倒や振動等の運転中
のトラブルや、搬送中のトラブルによって外部に流出し
て、二次汚染や再汚染を引き起こす問題を解消すること
ができると共に、廃水処理を行わずに吸水材を焼却等に
よって処分できるため、汚染水を安全に処理することを
可能にする。
【0040】上記(8)で述べた手段によれば、移動操
作自在に構成した洗浄機には、モータによって回転され
る洗浄ブラシ又はパッドと、汚水吸引用のスキージユニ
ットのみが設けられ、装置本体側には、洗浄水給水手段
と汚水分離回収手段とヘパフイルターが設けられてい
て、これ等洗浄機と装置本体の間を給水ホースと吸引ホ
ースとで繋いだ構成になっているため、洗浄機を楽に操
作して狭いスペースでも容易に洗浄して除染できる小回
りのきく機能性を発揮できると共に、洗浄ブラシ又はパ
ッドがメインフレームに対して揺動自在であり、スキー
ジがメインフレームに対して上下作動自在に構成されて
いて、洗浄ブラシ又はパッドが床面の凹凸や段差、或
は、傾斜、溝周辺部の異形等に対して自在に対応するこ
とができるため、床面の凹凸や段差等のように洗浄がや
りにくい部分であっても、これをきれいに洗浄すること
ができ、更に、スキージを前後に設けたことから、汚水
の吸引範囲を広げて床面の隅々まできれいに除染するこ
とを可能にする。
【0041】更に上記(8)で述べた手段によれば、洗
浄ブラシ又はパッドと、洗浄水又は洗剤液の散布口は、
いずれも四方を前後のスキージと左右のスカートによっ
て囲まれたスキージ室内に設けられているため、洗浄ブ
ラシ又はパッドが洗浄したそばから汚染水をスキージが
吸い取る一方、洗浄ブラシ又はパッドの回転や洗浄水又
は洗剤液の散布によって放射性物質等を含んだ汚染水
や、ダスト類を周囲に飛散させることなく、これをスキ
ージが確実に吸引することができるものであって、除染
作業に伴う線量当量を低減することを可能にする。
【0042】上記(9)で述べた手段によれば、左右二
つの洗浄ブラシ又はパッドによって除染の範囲を広げる
ことができると共に、左右の洗浄ブラシ又はパッドの夫
々が床面の凹凸や段差、或は、傾斜、溝周辺部の異形等
に対して、互いに影響を受けることなく夫々が独立して
自在に対応するため、床面の隅々まできれいに除染する
ことを可能にする。
【0043】上記(10)で述べた手段によれば、スキ
ージを床面より離間した上昇位置に係止すると共に、洗
浄水又は洗剤液の散布を行わずに洗浄ブラシ又はパッド
を回転すれば、洗浄機を床面を磨くポリッシャーとして
使用することを可能にする。
【0044】上記(11)で述べた手段によれば、回収
タンク内の汚水の水位又は泡のレベル(洗剤液を使用し
た場合)が一定のレベルに達すると、ブロアーの作動を
停止するため、汚水や泡のオーバーフローによる二次汚
染や再汚染を防止することを可能にする。
【0045】上記(12)で述べた手段によれば、洗浄
ブラシ又はパッドの回転数を低速(150〜250回転
/分)にすることにより、洗浄ブラシ又はパッドに含ま
れる洗浄水や洗剤液の量を増加させて、洗浄能力(除染
能力)を向上させることを可能にした。即ち、通常市販
されている掃除機のブラシ回転数は700回転/分程度
であるが、この様な高速洗浄ブラシ又はパッドを回転す
ると、散布口より散布された洗浄水又は洗剤液が洗浄ブ
ラシ又はパッドの遠心力によって外周部に飛ばされて、
ブラシ内に十分な水量を確保することができず、洗浄ブ
ラシ又はパッド床面を拭っても汚染を搬送する水量が少
なくて汚染を除去しきれないが、上記の如く洗浄ブラシ
又はパッドを低速回転することによって、上記の問題を
解消することを可能にした。
【0046】以上の如くであるから、上記(1)〜(1
2)で述べた各手段によって上述した技術的課題を解決
して、前述した従来技術の問題点を解消することができ
る。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る原子力施設
等で用いる床面除染装置の実施の形態を図面と共に説明
すると、図1は本発明の全体を説明した構成図で、図示
したように符号TSで総括的に示した本発明の床面除染
装置は、符号TAで全体的に示した装置本体と、同じく
符号SAで示した洗浄機と、これ等装置本体TAと洗浄
機SAの間を結ぶフレキシブルな汚水吸引用の吸引ホー
ス20、及び、洗浄水又は洗剤液給水用の給水ホース2
1とによって構成されている。
【0048】図2は上記装置本体TAの正面図、図3は
その平面図、図4、図5、図6、図7は装置本体TAの
内部構造を説明した側面図と平面図と正面図及び背面図
を示したものであって、これ等図2乃至図7に示した各
図面、並びに、上述した図1に記載されている如く、装
置本体TAは車輪2及び3によって移動自在に構成した
ボックス構造の機体1によって構成されている。1Dと
1Eはこの機体1の前部と後部の各底面に連設した機台
フレームで、前部機台フレーム1Dの上には上面を開口
し、且つ、側面に取っ手4Sを設けた気水分離回収タン
ク4が脱着自在に搭載され、また、後部機台フレーム1
Eの上には洗浄水又は洗剤液を収容したタンク10が搭
載されていて、上記気水分離回収タンク4の内部には図
4並びに図6に示すように吸水材4′が直接、又は、上
部を開放したビニール袋のような非透水性の袋4Kに入
れた状態で収容されている。
【0049】1Aは、図8に示すように蝶番1Vによっ
て機体1の上部に開閉作動自在に取付けた上ケース体
で、この上ケース体1Aは図1と図7に示した止め金具
1Rによって上記気水分離回収タンク4と機体1の上面
口を閉じた状態に係止して、図4と図6に示したパッキ
ン4X,4Rによって上ケース体1Aの内部1A′、即
ち、気水分離回収タンク4の内部を気密状態に維持でき
る一方、図8の如く上面に設けた取っ手1Bを持ってこ
の上ケース体1Aを上方に開いた場合は、折畳み自在な
支持杆8によって開いた状態を維持できるように構成さ
れている。
【0050】上記機体1の内部には、図4、図5、図7
に示すように、モータ5Mによって作動する汚水吸引用
のブロアー5と、洗浄水又は洗剤液給水用の給水ポンプ
12と、汚染空気を濾過する高性能なヘパフイルター
9′(図5参照)が設けられていて、ブロアー5は吸引
口5Cに接続した吸引パイプ6を通して、その吸引作用
を前記の気水分離回収タンク4、及び、吸引ホース20
を経て上述した洗浄機SA側に及ぼす一方、給水ポンプ
12は前記タンク10に収容した洗浄水又は洗剤液を順
次汲み上げながら、前記の給水ホース21を通して洗浄
機SA側に給水するように構成されている。
【0051】尚、図4と図5と図7に於いて、5Aは上
記ブロアー5の排気口、7は上記の上ケース体1Aを閉
じた時に、前記気水分離回収タンク4の上側部に挿入さ
れる吸引パイプ6の先端口6A内に収めたフロート弁、
11は前記給水ポンプ12の汲み上げ口12Aと、前記
洗浄水又は洗剤液を収容したタンク10の汲み上げ口1
0Aの間を結ぶ汲み上げホース、10Tはこのタンク1
0の取っ手、16は上記給水ポンプ12の吐出口12B
と、前記上ケース体1Aの前面に設けた前記給水ホース
21用の接続口16Aの間を結ぶ吐出しホースを示し、
更に、13は電源用のツイストロックプラグ、14は漏
電ブレーカー付きプラグ、15は泡検知センサーであっ
て、気水分離回収タンク4内に回収した汚水DW(図6
参照)の水位が上限ラインを超えると、上記のフロート
弁7が吸引パイプ6の通路を閉塞して、ブロアー5の吸
引作用が気水分離回収タンク4に及ばないようにする一
方、上記回収した汚水DWの泡を泡検知センサー15が
検知すると、ブロアー5の吸引運転を止めるようにし
て、汚水や泡がブロアー5側に吸い込まれないように工
夫している。
【0052】また、9は上述したヘパフイルター9′を
収めたフイルター室で、このフイルター室9の下側部に
は、図4並びに図7に示すように前記ブロアー5の排気
口5Aの先端に設けた空気導入口5Bがプレフイルタ5
B′を介して接続される下側汚染室9Aが設けられ、ま
たその上面部には、複数の排気用ルーバー9B…を設け
た上部清浄室9Tが設けられていて、ブロアー5の排気
口5A側から排出される汚染空気中に含まれているミス
トを上記の下側汚染室9Aで貯留回収した後、汚染空気
を高性能なヘパフイルター9′で濾過する仕組に成って
いる。
【0053】図1乃至図8に於いて、1Cは前記上ケー
ス体1Aの前面に突設した前記汚水吸引ホース20用の
接続口、また、符号17で全体的に示したのは、上ケー
ス体1Aの内部1A′に設けた気水分離回収装置で、こ
の回収装置17は図5並びに図6に示すように、一端面
を閉塞し、他端面を開口して出口17Aとした、全体が
略円筒状を成す気流旋回式分離筒体17′の周面接線方
向に、上記の接続口1Cに連通する気水導入口17Bを
連設すると共に、上記開口した出口17Aの口縁部の内
径を上記筒体17′の内径よりも大きく形成し、且つ、
筒体17′の一部に長孔状の切欠部17Tを形成した構
造に成っていて、前記洗浄機SA側から吸引ホース20
を通して吸引されて来る汚染水を含んだ気流を、上記分
離筒体17′内で旋回させることにより、気流とミスト
(汚染水)を確実に分離すると共に、分離したミストが
泡を潰す効果を発揮して、洗剤等で泡だったミストを上
記の回収タンク4へ効果的に分離回収できるように構成
している。
【0054】尚、図2、図3並びに図5に於いて、S1
とS2は各種信号用の信号線と上記ブロアー5とポンプ
12用の電源コード、11Xは洗浄水又は洗剤液用の水
量調節ツマミを示す。
【0055】次に、上述した洗浄機SAの構造を図面と
共に説明すると、図9の(イ)図は洗浄機SA全体の正
面図、(ロ)図はその底面図であって、これ等の図面及
び前述した図1に於いて、符号30で全体で全体的に示
したのは洗浄機本体で、この本体30のベースは図10
に示したメインフレーム31と、このメインフレーム3
1に可動自在に組付けた図11に示すスキージプレート
36とによって構成されている。
【0056】図10の(イ)図は上記メインフレーム3
1の平面図、(ロ)図はその側面図、(ハ)図は正面図
であって、このメインフレーム31は、中央部に穴31
D′,31D′を設け、且つ、全体を略メガネ形状に連
設して成る左右の円板体31D,31Dと、これ等左右
の円板体31D,31Dの後部上面間に立設した略下向
きコ字形状を成す取付枠31Cと、取付枠31Cの背面
両側に斜め下向きに並設した左右の支持板31A,31
Aと、左右の円板体31D,31Dの背面部に上向きに
立設した左右の背板31E,31Eと、同じく左右の円
板体31D,31Dの側面と背面の周縁部に下向きに垂
設した左右のカバー板31F,31Fとによって構成さ
れており、更に、上記左右の支持板31A,31Aの各
下側先端部と取付枠31Cの下側根端部には、図10の
(ロ)図に示すように軸挿通穴32Aと31Bが設けら
れている。また、31G,31Gは左右の円板体31
D,31Dの側部底面に設けた後述するストッパーのス
ライド室である。
【0057】以上の如く構成したメインフレーム31の
取付枠31Cの部分には、図12並びに図13に示すよ
うに上記の軸挿通穴31Bに挿通した取付軸33′を用
いて操作ハンドル34の下端部、具体的には、下端部に
取付けた二又状の支持脚33が回動自在に取付けられ、
また、上記左右の支持板31A,31Aの部分には、上
記の軸挿通穴31Aに挿通した車軸32′を用いて移動
用の補強車輪32が取付けられている。
【0058】尚、図1と図9に於いて、35は上記操作
ハンドル34の上端に取付けた操作ボックス、35A,
35Aは操作ハンドル、35B…はリリースレバー、3
5Cは起動用のON/OFFスイッチを示す。
【0059】また、前述したスキージプレート36は、
図11の(イ)図に示した平面図及び(ロ)図に示した
側面図の記載から明らかな如く、全体が略矩形状を成す
プレート板の中央部に、前記メインフレーム31の左右
に一体に連設されている円板体31D,31Dの部分を
可動自在に嵌込むことができる略メガネ形状の嵌込穴3
6A′,36A′を一連的に開口し、その中央部の前後
両側には図1、図9、図12、並びに、図14乃至図1
7に示した移動用キヤスター48,48の取付部43
A,43Aと、汚染水用の流通穴36B,36Cが設け
られ、更に、上記嵌込穴36A′,36A′の口縁部に
沿って円板体31D,31Dを嵌込むためのカラー36
A,36Aを垂設すると共に、前後両端部にはスキージ
取付枠36E,36Fを下向きに屈曲形成した形状に造
られている。
【0060】以上の如く、スキージプレート36の嵌込
穴36A′,36A′のカラー36A,36Aの内側に
嵌込まれる上記メインフレーム31の各円板体31D,
31Dの上面には、図12と図13に示した洗浄機本体
30の側断面図の記載、及び、図14乃至図17に示し
た一部断面正面図の記載から明らかな如く、扁平型のモ
ータ40,40を取付けたモータブラケット41,41
が、夫々ゴムブッシュ44,44介在させた状態で夫々
ボルト43…によって固定されており、従って、モータ
40,40は夫々メインフレーム31の円板体31D,
31Dに対して、約6°の範囲(図14参照)で左右に
揺動自在に取付けられている。
【0061】図12乃至図17に於いて、40Aは上記
各モータ40の駆動ギヤ、42Aは上記モータブラケッ
ト41内に回転自在に取付けた回転軸42に取付けた減
速用の連動ギヤ、46Aは上記の穴31D′を挿通して
円板体31Dの下側に突出した上記の回転軸42の下端
部に締付ボルト45を用いて一体に取付けられた取付円
盤、46はこの取付円盤46Aの底面に固定した洗浄ブ
ラシ又はパッドで、この洗浄ブラシ又はパッド46は上
記各ギヤ40Aと42Aの噛合によって、上記各円板体
31Dの底面側にカバー板31Fによって囲まれた状態
に造られたブラシ室31F′の内部で高速回転して、底
面Fを洗浄する仕組に成っている。
【0062】更に図中、52は前記装置本体TAの給水
ポンプ12によって給水ホース21を経て洗浄機SA側
に送られて来る洗浄水又は洗剤液を、上記洗浄ブラシ又
はパッド46の中央部に設けた穴46′の部分に散布す
るために、上述した取付円盤46Aに設けた散布口で、
この散布口52を通して散布される洗浄水又は洗剤液
は、図13に示した白抜き矢印の如く洗浄ブラシ又はパ
ッド46の高速回転による遠心力により、洗浄ブラシ又
はパッド46の中を通って外周方向(放射方向)に流れ
て、床面Fと洗浄ブラシ又はパッド46との間に水膜W
を形成するため、より効果的な洗浄作用を発揮する仕組
に成っている。因みに、上記モータ40による洗浄ブラ
シ又はパッド46の回転数を150〜250回転/分と
し、洗浄水又は洗剤液の供給量を300〜700cc/
分とすれば、洗浄ブラシ又はパッド46に含まれる洗浄
水や洗剤液の量を増加して、洗浄能力を向上できること
は前述の如くである。
【0063】次に、47A,47Bは、前記メインフレ
ーム31の外側に可動自在に嵌め付けたスキージプレー
ト36の前部と後部の底面に取付けた前後のスキージ
で、前後2枚のゴムブレードから成るこれ等の各スキー
ジ47A,47Bは、そのヘッド部分を上記スキージプ
レート36の前後の取付枠36E,36Fに保持させる
ことによって、スキージプレート36の前後の底面に取
付けられ、また、スキージプレート36の左右両端の底
面には、スカート38,38が夫々垂設されていて、前
後と左右の四方をこれ等スキージ47A,47Bとスカ
ート38,38によって囲まれたスキージ室47(図9
参照)の内部に、上述したブラシ室31F′,31F′
内に嵌込まれた左右の洗浄ブラシ又はパッド46,46
と、洗浄水又は洗剤液の散布口52…が設けられてい
て、このスキージ室47の内部で床面Fの洗浄と汚水の
吸引が行われる仕組に成っている。
【0064】図12と図13に於いて、50Aと50B
は各々の下端口を前述したスキージプレート36の前後
の汚染水用流通口36B,36Cに取付けることによ
り、前後のスキージ47A,47Bに連通接続した前後
の吸引管で、これ等前後の吸引管50A,50Bを分岐
した分岐管50の接続部50A′,50B′を、仕切壁
50Dで仕切られた状態で同一方向(図13に於いて右
方向)に屈曲することにより、その合流部50Eで同一
方向に向いた状態と成し、更に、合流部50Eの軸線方
向に突設した接続口50Cに、前述した吸引ホース20
の先端部20Aを接続した構造に成っていて、前後のス
キージ47A,47Bから吸引されて来る洗浄後の汚染
水の流れを同じ方向にして、各流れ同士の衝突によって
発生する汚染水のミスト化をなるべく少くする仕組に成
っている。
【0065】更に図9の(イ)図と、図14乃至図17
に於いて、51,51は前記メインフレーム31を構成
する左右の円板体31D,31Dの側部底面に設けた各
スライド室31G,31G(図10の(ハ)図参照)内
にスライド自在に嵌込んだストッパーで、上面にスライ
ド用の摘み51′を突設し、且つ、全体が各スライド室
31G内に取付けたバネ51Sによって常時外方に向け
て突出する弾発作用を受けているこのストッパー51
は、図15の如くメインフレーム31に対して上方に引
上げスライドしたスキージプレート36を、その引上げ
位置、即ち、前後のスキージ47A,47Bと、左右の
スカート38,38を床面Fから引上げた位置に係止し
たり、上記の摘み51′を操作してこの係止状態を解除
できるように構成されていて、図15の如くスキージプ
レート36を引上げ状態に係止した場合は、洗浄機SA
を洗浄用ブラシ又はパッド46,46で床面を磨くポリ
ッシャーとして使用することを可能にしている。
【0066】本発明に係る原子力施設等で用いる床面除
染装置は以上述べた如き構成であるから、図1に示すよ
うに装置本体TAに対してフレキシブルな吸引ホース2
0と給水ホース21を介して洗浄機SAを接続して、装
置本体TA側より給水ホース21を通して洗浄水又は洗
剤液を洗浄機SA側に送って床面Fに散布しながら、吸
引ホース20を介して前後のスキージ47A,47Bに
ブロアー5の吸引作用を及ぼせば、左右の洗浄ブラシ又
はパッド46,46の回転によって床面を洗浄し、且
つ、この洗浄によって生じた汚水DW(汚染水)を吸引
ホース20を通して装置本体TA側の気水分離回収タン
ク4に吸引回収することができる。
【0067】また、本発明では上記前後のスキージ47
A,47Bを取付けたスキージプレート36を、上記洗
浄ブラシ又はパッド46,46を取付けたメインフレー
ム31に対して可動自在に構成すると共に、洗浄ブラシ
又はパッド46,46を回転するモータ40,40を、
メインフレーム31に対して左右に揺動自在に取付けた
構造にしているため、図16に示すように排水口等の凹
部FVが存在する床面Fや、図17に示すように段差F
Dが存在する床面Fを洗浄する場合でも、スキージプレ
ート36に取付けた前後のスキージ47A,47Bや、
モータ40,40に取付けた洗浄ブラシ又はパッド4
6,46が、上記の各図に示すようにこれ等凹部FVや
段差FDにフレキシブルに対応して、床面を支障無く洗
浄することができ、更に、図15に示すようにスキージ
プレート36を引上げ位置にロックした場合は、洗浄機
SAをポリッシャーとして使用することもできる。
【0068】更に本発明によれば、洗浄ブラシ又はパッ
ド46,46による床面Fの洗浄と、散布口52…から
の洗浄水又は洗剤液の散布を、四方を前後のスキージ4
7A,47Bと左右のスカート38,38に囲まれたス
キージ室47の内部で行うため、放射性物質を含んだ汚
染水やダスト類の飛散を防止できると共に、スキージ4
7A,47Bが吸引した洗浄汚水を気水分離回収タンク
4に回収する装置本体TA側の気水分離回収手段とし
て、気流旋回式分離筒体17′を用いて、旋回流によっ
てミストを分離する方式を採用し、且つ、この気水分離
回収手段によって汚染水を分離した汚染空気を、ブロア
ーの送風作用によってヘパフイルター9′の全面に等し
く圧力を掛けて濾過するため、少い圧力損失の基で放射
性物質を含んだ汚染空気を確実に濾過することができ
る。
【0069】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る原子力
施設等で用いる床面除染装置によれば、洗浄汚水や汚染
物質を外部に飛散させることなく床面をきれいに洗浄す
ることができ、また、スキージが吸引した汚染水も気水
が確実に分離されて、汚染水を分離した汚染空気を高性
能ヘパフイルターで濾過して排気できるものであって、
洗浄機と装置本体を別個にして洗浄機の操作性を高めた
点と相俟って、特に、放射性物質やその他の有害物質が
付着して汚染されている床面の洗浄に用いて、洵に好適
なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子力施設等で用いる床面除染装
置の全体を説明した構成図である。
【図2】本発明を構成する装置本体の正面図である。
【図3】同じく装置本体の平面図である。
【図4】装置本体の内部構造を説明した側面図である。
【図5】装置本体の内部構造を説明した平面図である。
【図6】装置本体の内部構造を説明した正面図である。
【図7】装置本体の内部構造を説明した背面図である。
【図8】上ケース体を開いた状態の装置本体の側面図で
ある。
【図9】(イ)図は本発明を構成する洗浄機の正面図、
(ロ)図は底面図である。
【図10】(イ)図はメインフレームの平面図、(ロ)
図はその側面図、(ハ)図は正面図である。
【図11】(イ)図はスキージプレートの平面図、
(ロ)図は側面図である。
【図12】洗浄機の内部構造を拡大して示した側面図で
ある。
【図13】前後のスキージが吸引した汚染水を吸引ホー
ス側に送る分岐管の構造を説明した側面図である。
【図14】洗浄機の内部構造を拡大して示した正面図で
ある。
【図15】スキージプレートを引上げ位置にロックした
状態を示した洗浄機の正面図である。
【図16】凹部が存在する床面での洗浄機の対応状態を
説明した正面図である。
【図17】段差が存在する床面での洗浄機の対応状態を
説明した正面図である。
【符号の説明】
TS 床面除染装置 TA 装置本体 SA 洗浄機 1 機体 4 気水分離回収タンク 5 ブロアー 9′ ヘパフイルター 10 洗浄水又は洗剤液タンク 12 ポンプ 17 気水分離回収装置 20 吸引ホース 21 給水ホース 31 メインフレーム 31F′ ブラシ室 36 スキージプレート 40 モータ 46 洗浄ブラシ又はパッド 47 スキージ室 47A,47B スキージ 48 スカート 50 分岐管 51 ストッパー 52 散布口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A47L 11/293 A47L 11/293 B08B 1/04 B08B 1/04 5/04 5/04 A G21F 9/06 521 G21F 9/06 521A (71)出願人 000101617 アマノ株式会社 神奈川県横浜市港北区大豆戸町275番地 (72)発明者 宮本 智司 東京都千代田区大手町1丁目6番1号 日 本原子力発電株式会社内 (72)発明者 野尻 公二 東京都千代田区大手町1丁目6番1号 日 本原子力発電株式会社内 (72)発明者 高山 和彦 東京都千代田区神田駿河台2丁目2番地 原電事業株式会社内 (72)発明者 山本 弘幸 福井県敦賀市明神町1 原電事業株式会社 敦賀支社内 (72)発明者 森口 博之 福井県敦賀市明神町1 原電事業株式会社 敦賀支社内 (72)発明者 中西 友和 千葉県柏市高田1408 株式会社アトックス 技術開発センター内 (72)発明者 佐々木 由美子 千葉県柏市高田1408 株式会社アトックス 技術開発センター内 (72)発明者 佐藤 哲也 静岡県浜松市新都田1−6−2 アマノ株 式会社都田テクノ事業所内 (72)発明者 春日 康治 静岡県浜松市新都田1−6−2 アマノ株 式会社都田テクノ事業所内 Fターム(参考) 3B116 AA31 AB54 BA02 BA12 BB21 BB72 CD11 CD22

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置の全体を移動自在な装置本体と、手
    動にて移動操作自在な洗浄機とで構成した原子力施設等
    で用いる床面除染装置であって、 上記の洗浄機には、装置本体側からフレキシブルな給水
    ホースを通して送られて来る洗浄水又は洗剤液を床面に
    散布する洗浄水散布手段と、洗浄水又は洗剤液が散布さ
    れた床面を円盤状の洗浄ブラシ又はパッドを回転して洗
    浄する床面洗浄手段と、前後に洗浄によって生じた汚水
    を吸引するスキージを設け、左右両側にはスカートを垂
    れ下げることによって四方を囲ったスキージ室を構成し
    て、このスキージ室の中に上記洗浄水散布手段の散布口
    と洗浄ブラシ又はパッドを設けた構造のスキージユニッ
    トとを設ける一方、 上記の装置本体には、タンクに貯留した洗浄水又は洗剤
    液を上記の給水ホースを通して洗浄機の洗浄水散布手段
    に給水する洗浄水給水手段と、ブロアーの吸引力を気水
    分離回収タンクから吸引ホースを通して上記洗浄機のス
    キージに及ぼして、洗浄汚水を上記の気水分離回収タン
    クに吸引分離回収する気水分離回収手段と、洗浄汚水を
    分離した後の汚染空気を濾過することができるヘパフイ
    ルターを設けたことを特徴とする原子力施設等で用いる
    床面除染装置。
  2. 【請求項2】 気水分離回収手段を、一端面を閉塞し、
    他端面を開口して出口とした全体が略円筒状を成し、そ
    の周面接線方向に前記スキージに通じる吸引ホースを接
    続する気水の導入口を連設すると共に、上記開口した出
    口の口縁部の内径を円筒部の内径よりも大きく形成し、
    且つ、その一部に切欠部を形成した気流旋回式分離筒体
    を用いて構成したことを特徴とする請求項1記載の原子
    力施設等で用いる床面除染装置。
  3. 【請求項3】 ヘパフイルターを収めたフイルター室
    を、ブロアーの送風側に設けたことを特徴とする請求項
    1記載の原子力施設等で用いる床面除染装置。
  4. 【請求項4】 ヘパフイルターを収めたフイルター室
    に、入口空間を設けたことを特徴とする請求項1又は3
    記載の原子力施設等で用いる床面除染装置。
  5. 【請求項5】 ヘパフイルターを収めたフイルター室内
    に、ヘパフイルターを挾んで前記ブロアーに連通する下
    側汚染室と、排出口に連通する上部清浄室を設けて、下
    側の汚染室をミスト貯留回収部と成すと共に、この下側
    汚染室の底部に前記ブロアーからの空気導入口を設けた
    ことを特徴とする前記請求項1、3又は4記載の原子力
    施設等で用いる床面除染装置。
  6. 【請求項6】 洗浄ブラシ又はパッドの前後に設けたス
    キージと、ブロアーからの吸引力が及ぶメイン吸引管と
    の間を分岐管によって接続すると共に、この分岐管とメ
    イン吸引管の接続部分を、前後に分岐した分岐管の接続
    部を同一方向に屈曲してその流れを合流させた後、上記
    メイン吸引管に接続する同一方向合流構造に構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の原子力施設等で用いる床
    面除染装置。
  7. 【請求項7】 回収タンクの内部に、吸水材を直接、又
    は、上部を開放した非透水性の袋に入れて収容したこと
    を特徴とする請求項1記載の原子力施設等で用いる床面
    除染装置。
  8. 【請求項8】 床面除染装置の全体を装置本体と移動操
    作可能な洗浄機とで構成し、装置本体側から洗浄機に給
    水された洗浄水又は洗剤液を床面に散布しながら洗浄ブ
    ラシ又はパッドで洗浄し、洗浄によって生じた汚水をス
    キージで吸引して装置本体側の回収タンクに回収するよ
    うに構成した原子力施設等で用いる床面除染装置であっ
    て、 上記の洗浄機をメインフレームと、モータを備える洗浄
    ブラシ又はパッドユニットと、汚水吸引用のスキージユ
    ニットによって構成し、 上記のメインフレームには、円盤状に造った洗浄ブラシ
    又はパッドの上側部を回転自在に嵌込む下方開放形状の
    ブラシ室を設け、 上記の洗浄ブラシ又はパッドユニットを、上記ブラシ室
    の上面に対して弾性部材を介して左右揺動自在に取付け
    たモータブラケットと、このモータブラケットに取付け
    たモータと、このモータの回転軸に取付けられて上記ブ
    ラシ室内で回転する円盤状の洗浄ブラシ又はパッドとに
    よって構成すると共に、 上記のスキージユニットを、中央部のスライド穴に嵌込
    んだ上記のブラシ室に対して上下作動自在に構成したス
    キージプレートと、このスキージプレートの前後両側部
    に取付けた前後のスキージと、スキージプレートの左右
    両側に垂れ下げた左右のスカートとによって構成して、
    これ等前後のスキージと左右のスカートによって四方を
    囲まれたスキージ室の内部に、上記ブラシ室に嵌込まれ
    た洗浄ブラシ又はパッドと、洗浄水又は洗剤液の散布口
    を設けたことを特徴とする原子力施設等で用いる床面除
    染装置。
  9. 【請求項9】 メインフレームに左右2つのブラシ室を
    並設し、これ等各ブラシ室の上面に夫々弾性部材を介し
    て左右のモータブラケットを揺動自在に取付けて、各モ
    ータブラケットに取付けた左右のモータの回転軸に、各
    ブラシ室内に嵌込んだ左右の洗浄ブラシ又はパッドを取
    付けて回転するように構成したことを特徴とする請求項
    8記載の原子力施設等で用いる床面除染装置。
  10. 【請求項10】 前記ブラシ室又はスキージプレートの
    いずれかに、スキージプレートを、前後のスキージを床
    面より離間させた上昇位置に係止することができるスト
    ッパーを設けたことを特徴とする請求項8又は9記載の
    原子力施設等で用いる床面除染装置。
  11. 【請求項11】 回収タンクの内部に、汚水或はその泡
    が一定レベルに達するとこれを検知してブロアーの吸引
    作動を停止するように構成した水位検知装置と泡検知装
    置のいずれか一方、又は、両方を設けたことを特徴とす
    る請求項1、2、7又は8記載の原子力施設等で用いる
    床面除染装置。
  12. 【請求項12】 モータによる洗浄ブラシ又はパッドの
    回転数を150〜250回転/分とし、洗浄水の供給量
    を300〜700cc/分としたことを特徴とする請求
    項1、8又は9記載の原子力施設等で用いる床面除染装
    置。
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