JPS63200731A - 床面除染装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、例えば原子力発電所等の原子力施設建屋にお
いて汚染された床面を除染するために使用される床面除
染装置に関する。

（従来の技術） 従来、原子力発電所等において、建屋の床面が汚染され
除染が必要とされる場合には、作業員によるウェス拭き
等の人手による除染作業が行われていた。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような人手による除染作業において
は、汚染が広範囲に亘る場合や汚染箇所が作業性の悪い
狭益な場所である場合には、除染作業に長時間を要する
ため、作業員の被曝量が大きくなるという問題があった
。

本発明は、このような問題点を解決するためになされた
もので、人手による作業を極力少なくすることにより、
作業員の被曝量を低減しうる床面の除染装置を提供する
ことを目的とする。

［発明の構成コ （問題点を解決するための手段） 本発明の除染装置は、進行方向前方に配置された側輪と
その後方に配置された駆動輪を備えた床面を定行する車
体と、この車体裏面に床面へ接触可能に配置され、汚水
を車体中央線側に取り込むように回転する複数の除染用
ブラシと、前記車体に設けられ前記除染用ブラシの近傍
に放水する放水装置と、前記除染用ブラシによ゛り取り
込まれた汚水を吸引する吸引装置とを備えてなることを
特徴としている。

（作　用） 上記構成の本発明の床面除染装置においては、車体を定
行させながら、この車体裏面に配置され床面と接触しな
がら汚水を車体中央線側に取り込むように回転する複数
の除染用ブラシを回転させ、放水装置によってこの除染
用ブラシの近傍に放水することによって床面の除染を行
うことができる。

したがって、従来に比べて大幅に作業員の被Ｆ＠量を低
減することができる。

（実施例） 以下、本発明の詳細を、実施例について第１図ないし第
８図を参照して説明する。

第１図は、本発明の一実施例の床面除染装置の裏面を示
すもので、この実施例では、車体１の最前部中央にボー
ルキャスタ２、その後方の左右両側に円形の除染用ブラ
シ３ａ、３ｂが設けられており、さらに除染用ブラシ３
ａ、３ｂの中央後方には補助ブラシ４が設けられ、補助
ブラシ４の後方には、両側を前方へ折り曲げた形状の吸
引部５が設けられている。

この吸引部５には、吸引バイブロが接続されており、こ
の吸引バイブロは車体ｌ外に別置きされた除染廃液タン
クにフレキシブルなパイプを介して接続されている。車
体１の最後部両側には一対の駆動輪７ａ、７ｂが設けら
れ、各々独立して制御される駆動軸用モータ８ａ、８ｂ
が連結されている。

なお、以上の車体裏面の各部品はそれぞれ中心線を挟ん
で対称位置に配置されている。これは、装置全体の重心
を車体１裏面の中心線上におき、車体１の直進定行性が
損なわれることを防止するためである。

第２図は、車体１内の内部構造を概略的に示す上面図で
ある。除染用ブラシのための減速装置９が前部寄りに配
置され、ブラシ回転用モータ１０が後部中央に設けられ
ている。このブラシ回転用モータ１０を跨ぐように、車
体１の後部中央には丁字形に配管された吸引バイブロが
取り付けられている。そして、後部のブラシ回転用モー
タ１０の両側には、光パルス受光装置１１とその計測制
御装置１２ａおよび超音波発信装置１３とその下に設け
られたその計測制御装置１２　ｂがほぼ左右対称に配置
されている。

なお、ブラシ回転用モータ１０は、位相差による除染用
ブラシ間の回転差を生じさせないために、１個とするこ
とが望ましい。

第３図はポールキャスタ２を拡大して示す断面図である
。ポールキャスタ２は、ボール２１が、洗浄水孔２２を
有するホルダ２３の半球形の凹部２６内に配置されて主
体部分が構成されており、ホルダ２３の頂面は車体裏面
に固定されている。

ホルダ底面の凹部２６の外周には、環状のブラシ支え板
２４が固定されており、このブラシ支え板２４には、脚
輪洗浄用ブラシ２５が、先端をボール２１の表面に接す
るようにして取り付けられている。なお図中、符号１０
０は床面を示している。

第４図は、符号３ａ、３ｂで示される一対の円形の除染
用ブラシのうちの一方（３ａ）を一部立面で示す縦断面
図である。なお、補助ブラシ４も同様な構造とされてい
る。

この除染用ブラシ３ａは、固定部３１に多数の糸状体３
２が植設されて円形に構成されており、中央部には洗浄
水孔３３が形成されている。そして、固定部３１に配置
されな凹部３４および磁石３５により、回転板４１に機
械的な嵌合と磁力により着脱自在に固着される。

回転板４１の上部中央には、洗浄水孔４３が穿設された
回転板軸部４４が突設されており、その端部は、穴部が
中空とされた自在継ぎ手４５の一端に接続されロックピ
ン４６により固定されている。自在継ぎ手４５の他端は
、ブラシ回転用モータ１０に接続されたブラシ回転軸４
７に接続されロックピン４８により固定されている。こ
の自在継ぎ手４５およびブラシ回転軸４７もそれぞれ中
心を貫通する洗浄水孔４９．５０が穿設されている。

第５図は、本発明の床面除染装置のシステム全体の楕成
を概略的に示す図である。符号１０１は本発明の床面除
染装置を示しており、床面上を定行する。また除染領域
の床面上あるいは壁、天井等に複数の光パルス発光装置
１０２が設置されている。床面除染装置１０１は、通常
除染領域外に設置された車体制御部１０３とケーブルで
接続されている。また床面除染装ｒＩｔ１０１は、フレ
キシブルなパイプ１０４により、別置きされている洗浄
水タンク１０５および除染廃液タンク１０６と接続され
ている。なお、洗浄水タンク１０５等は、車体１に搭載
することも可能である。

次にこの実施例の動作について説明する。

適当な間隔をおいて光パルス発光装置１０２が配置され
た除染領域に、床面除染装置１０１を配備し、車体制御
部１０３を操作してブラシ回転用モータ１０を駆動させ
、除染用ブラシ３ａ、３ｂおよび補助ブラシ４を回転さ
せる。そして、洗浄水タンク１０５より洗浄水を供給し
、除染用ブラシ３ａ、３ｂおよび補助ブラシ４の中、央
部がら床面１００に散水し、床面１００を除染する。同
時に、車体裏面の駆動輪用モータ８ａ、８ｂを駆動させ
て床面除染装Ｗ１０１を定行させる。このとき除染用ブ
ラシ３ａ、３ｂは、自在継ぎ手４５によりブラシ回転軸
４７に接続されているため、床面１００の凹凸に充分追
従する。補助ブラシ４は、除染用ブラシ３ａ、３ｂによ
る除染が不十分となり易いこれらのブラシの境界部が通
過した部分の床面の除染を行なう、床面を除染した後の
除染廃液は、吸引部５より吸引され、吸引バイブロを経
て除染廃液タンク１０６に貯溜される。

また洗浄水は、ボールキャスタ２の洗浄水孔２２からも
供給され、ボール２１は、洗浄水とブラシ２５により床
面除染装置の定行中は絶えず除染され、除染済みの床面
１００を再汚染させたり、ゴミなどがつまってボール２
１が回転しにくくなることが防止される。

床面除染装置１０１の位置の検出は次のようにして行な
われる。

床面除染装置１０１に搭載されている超音波発信装置１
３より　３６０°方向に常時超音波が発信され、これを
光パルス発光装Ｎ１０２に備えられた超音波受信装置が
受信し、これに応じて光パルス発光装置１０２が光パル
スを発光する。この光パルスは床面除染装置１０１に搭
載されている光パルス受光装置１１に受光され、この光
信号は電気信号に変換されて車体位置制御装Ｗ１０３に
出力される。車体位置制御装Ｗ１０３は床面１００上に
おける床面除染装置の位置を算出する。そして、算出さ
れた位置の情報に基いて車体裏面の駆動用モータ８ａ、
８ｂが所定の回転数だけ回転されて車体の進行方向が制
御される。

すなわち、この実施例の除染装置では、遠隔操作による
自走により床面除染を容易に行うことができ、原子力施
設における作業員の被曝の可能性を最少限に減らすこと
ができる。また、駆動輪７ａ、７ｂの前方に脚輪２を設
けたので、車体１の直進定行性を損なうことなく、小さ
い回転半径を得ることができ、作業性の悪い狭隘な場所
であっても、床面除染を容易に行うことができる。

なお、脚輪２の除染用ブラシ３ａ、３ｂに対する相対位
置は、除染用ブラシ３ａ、３ｂより前方としても後方と
してもよい、除染用ブラシ３ａ、３ｂより後方に側輪２
を設けた場合には、側輪２が常に除染後の床面を定行す
ることになるので脚輪２が汚染されることはないが、車
体１の安定性の点て配慮が必要となる。

また、除染用ブラシ３ａ、３ｂの形状は、円形に限られ
るものではなく、第６図に示すように２個の楕円形の除
染用ブラシ３ａ、３ｂとしたり、第７図に示すように２
個の歯車型の除染用ブラシ３ａ、３ｂとして、両者の境
界部を交互に双方の除染用ブラシで除染するように構成
することもできる。このようなブラシ形状とすることに
より、２つの除染用ブラシ間の部分を充分に除染するこ
とができるようになり、これによって補助ブラシ４を省
くことができる。

さらに、回転板凸部４２の形状は、第８図に示すように
、はぼ球形（あるいは楕円体でもよい）とし先端に編状
のスリットＳを放射状に複数個設けた形状として、径方
向への伸縮性を持たせて回転板４１と除染用ブラシ３と
の接続をより確実にすることもできる。

［発明の効果コ 以上説明したように本発明の除染装置は、直進定行性に
優れ、作業性の悪い狭隘な場所であっても、遠隔操作に
より自走による床面除染を容易に行うことができる。し
たがって原子力施設における作業員の被曝の可能性を最
少限に減らすことが可能となり、あわせて省力化も図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の床面除染装置の裏面図、第
２図は第１図に示す床面除染装置の車体内部を示す上面
図、第３図はポールキャスタの縦断面図、第４図は除染
用ブラシおよびその締結部の縦断面図、第５図は除染装
置のシステム全体の構成を示す図、第６図および第７図
は除染用ブラシの変形例を示す上面図、第８図は回転板
凸部の変形例を示す側面図である。 １・・・・・・・・・車体 ２・・・・・・・・・ポールキャスタ ３ａ、３ｂ・・・・・・除染用ブラシ ４・・・・・・・・・補助ブラシ ５・・・・・・・・・吸引部 ６・・・・・・・・・吸引パイプ ７ａ、７ｂ・・・・・・駆動輪 ８ａ、８ｂ・・・・・・駆動輪用モータ出願人　　　　
　　　株式会社　東芝 代理人　　弁理士　　須　山　佐　− 第１図 第２図 第３図 第５図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）進行方向前方に配置された脚輪とその後方に配置
   された駆動輪を備えた床面を定行する車体と、 この車体裏面に床面へ接触可能に配置され、汚水を車体
   中央線側に取り込むように回転する複数の除染用ブラシ
   と、 前記車体に設けられ前記除染用ブラシの近傍に放水する
   放水装置と、 前記除染用ブラシにより取り込まれた汚水を吸引する吸
   引装置とを備えてなることを特徴とする床面除染装置。
2. （２）脚輪は、車体裏面の中心線上に１個取り付けられ
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の床
   面除染装置。
3. （３）脚輪には、この脚輪を洗浄するブラシと洗浄水孔
   が設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項または第２項記載の床面除染装置。
4. （４）除染用ブラシは、床面の凹凸に対して追従可能に
   車体裏面に取り付けられた回転板に着脱自在に保持され
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第
   ３項いずれか１項記載の床面除染装置。