JP2023107589A - 連結式電気掃除機 - Google Patents

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Yuki YATO
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Abstract

【課題】作業者の負担を軽減できる連結式電気掃除機を提供すること。【解決手段】筐体と、筐体に設けられた洗浄部と、筐体の底面に設けられた吸引口を有する液体吸引部と、動力により移動可能な移動体の後方位置に筐体を着脱可能に連結する連結部とを備え、液体吸引部は吸水式電動ファンを有する連結式電気掃除機。【選択図】図1

Description

本発明は、連結式電気掃除機に関する。
業務用電気掃除機としては、例えば、特許文献1に記載の床面清掃機が公知である。この床面清掃機は、後端に設けられたハンドルを作業者が押して移動させながら床面を清掃する手押しタイプの清掃機であり、前部に設けられた左右一対のサイドブラシを互いに逆方向に回転させてダストを床面清掃機本体下に掻き集め、ダストを吸引して内部のダストボックス内に集塵する。またこのとき、床面清掃機は、床面に洗浄液を散布しパッドを回転させて床面を洗浄し、床面上の汚水をスキージで掻き集め吸引して内部の汚水タンクに回収する。
特開2010-268828号公報
上述のような手押しタイプの清掃機は、大型で重量もあり、特に広い清掃スペースでの扱いは作業者負担が大きくなる。
本発明は、以上のような事情を考慮してなされた連結式電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、筐体と、清掃用液体を用いて床面を洗浄可能なように前記筐体に設けられた洗浄部と、床面上の前記清掃用液体をダストと共に吸引可能なように前記筐体の底面に設けられた吸引口を有する液体吸引部と、動力により移動可能な移動体の後方位置に前記筐体を着脱可能に連結する連結部とを備え、
前記液体吸引部は、前記吸引口と、前記筐体に設けられた排気口と、前記吸引口と前記排気口とを連通する通風路と、前記通風路に設けられた吸水式電動ファンと、前記通風路における前記吸引口と前記吸水式電動ファンとの間に設けられた液体回収タンクとを有することを特徴とする連結式電気掃除機を提供する。
本発明に係る連結式電気掃除機は、作業者が乗車した移動体にて牽引されながら床面を清掃することができるため、作業者の負担を軽減することができる。
本発明に係る連結式電気掃除機(第1実施形態)の移動体との連結状態を示す斜視図である。 第1実施形態の連結式電気掃除機の内部構造を示す概略左側断面図である。 図2の部分的な拡大図である。 第1実施形態の連結式電気掃除機における連結部を示す概略平面図である。 第1実施形態の連結式電気掃除機における連結部を示す概略左側断面図である。 第2実施形態の連結式電気掃除機の内部構造を示す概略左側断面図である。 第3実施形態の連結式電気掃除機の構成および動作を示す説明図である。 第4実施形態の連結式電気掃除機の構成を示す説明図である。
以下、図面を用いて本発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、本発明を限定するものと解されるべきではない。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る連結式電気掃除機(第1実施形態)の移動体との連結状態を示す斜視図であり、図2は第1実施形態の連結式電気掃除機の内部構造を示す概略左側断面図であり、図3は図2の部分的な拡大図である。なお、図1~3において、移動体および連結式電気掃除機を使用する際の前後左右上下方向を矢印にて示しており、これら前後左右上下方向に基づいて移動体および連結式電気掃除機の構成が説明される。
図1と2に示すように、第1実施形態の連結式電気掃除機1(以下、電気掃除機1という)は、バランススクータと称される移動体90に連結され、移動体90に牽引されながら清掃用液体CLを用いて床面Fを洗浄する。
ここで、移動体90とは、床面F上を動力により転動する移動用の回転体(車輪、クローラ等を含む)を備え、使用者が起立または着座した姿勢で搭乗する小型乗物である。移動体90の具体例としては、バランススクータ、自転車(電動自転車も含む)、電動スクータ、電動キックボードなどが挙げられる。
本実施形態では、移動体90として、走行部91と、走行部91の基台91aの上面と連結された下端を有する支柱部92と、支柱部92の上端に設けられたハンドル93および表示部94とを備え、使用者が起立姿勢で搭乗し、使用者自身の重心移動によって前進、旋回、停止させることが可能なバランススクータを例示している。より詳しく説明すると、走行部91は、図示しないバッテリおよび一対の駆動モータを有する基台91aと、一対の駆動モータにて独立的に回転するよう基台91aの左右端に設けられた左右一対の車輪91bとを備える。また、表示部94は、バッテリ残量、速度等を表示可能な表示装置である。なお、移動体90は図1に示されたものに限定されず、回転体がクローラである移動体、複数の車輪が前後に配置された移動体、着座姿勢で搭乗する移動体、3つ以上の回転体を有する移動体等であってもよい。
図1~3に示すように、電気掃除機1は、箱型の筐体11と、清掃用液体CLを用いて被清掃面である床面Fを洗浄可能なように筐体11に設けられた洗浄部12と、床面F上の清掃用液体CLをダストと共に吸引可能なように筐体11の底面11aに設けられた吸引口16aを有する液体吸引部16と、制御部(回路基板)17と、移動体90の後方位置に筐体11を着脱可能に連結する連結部18と、バッテリ20とを備える。
洗浄部12は、清掃用液体CLを収容する液体収容タンク12aと、吸引口16aよりも前方位置に回転可能に設けられた回転ブラシ12bと、回転ブラシ12bを回転駆動する駆動モータ(不図示)と、液体収容タンク12a内の清掃用液体CLを回転ブラシ12bに滴下する液体滴下部12cとを有する。
液体吸引部16は、吸引口16aと、筐体11に設けられた排気口13と、吸引口16aと排気口13とを連通する通風路14と、通風路14に設けられた吸水式電動ファン15と、通風路14における吸引口16aと吸水式電動ファン15との間に設けられた液体回収タンク16bとを有する。
以下、洗浄部12および液体吸引部16を含む筐体11内の構成を詳しく説明する。
筐体11はその内部に、洗浄部12が設けられる前スペースと、上から下へ吸水式電動ファン15と制御部17とバッテリ20とがこの順で重なるように設けられる後スペースと、液体吸引部16が設けられる中間スペースとを有する。なお、バッテリ20は、筐体11内に固定されてもよく、あるいは筐体11に着脱可能に装着されてもよい。
中間スペースは、液体吸引部16の液体回収タンク16bを着脱可能とするために上方に開口している。
筐体11の前スペースと中間スペースの間には前隔壁11xが設けられ、中間スペースと後スペースとの間には後隔壁11yが設けられている。また、筐体11の後壁11gにおける吸水式電動ファン15と対向する位置に排気口13が設けられている。
筐体11の前スペースに位置する底部11aには、左右方向の軸心を中心として回転可能な回転ブラシ12bの上部を収納する凹部11bが設けられている。なお、本実施形態では、筐体11の凹部11bの壁面と、回転ブラシ12bとの間に隙間が設けられている。
筐体11の前スペース内には、回転ブラシ12bを回転駆動する駆動モータ412c(図8参照)と、駆動モータ412cからの動力を回転ブラシ12bに伝達する動力伝達機構412d(図8参照)が設けられている。なお、本実施形態の場合、動力伝達機構としてはプーリ・ベルト機構が用いられているが、複数のギアにて構成してもよい。
筐体11の前スペースには、洗浄部12の液体収容タンク12aを着脱可能に収納する上方開口凹部11cが設けられている。
液体収容タンク12aは、把手12aaと、開閉可能な液体投入口(不図示)とを上面に有している。また、液体収容タンク12aの底部には開閉可能な弁(不図示)を有する液体流出口12abが設けられている。なお、液体収容タンク12a内に収容される清掃用液体CLとしては、清水、床用洗浄剤を水に混合した洗浄液等が用いられる。
液体滴下部12cは、吸引孔と吐出孔を有する電動ポンプ12caと、上方開口凹部11cの底部に設けられた接続孔と電動ポンプ12caの吸引孔とを接続する吸引パイプ12cbと、電動ポンプ12caの吐出孔と接続されて液体収容タンク12a内の清掃用液体CLを回転ブラシ12bに供給する吐出パイプ12ccとを有する。本実施形態の場合、回転ブラシ12bの後方に設けられた電動ポンプ12caから吐出パイプ12ccが回転ブラシ12bの頂部上方位置まで延びている。また、吐出パイプ12ccの先端の液体吐出口は、左右方向に延びる回転ブラシ12bに沿って左右方向に延びており、回転ブラシ12bの頂部に均等に清掃用液体CLを滴下するようになっている。また、吐出パイプ12ccの先端の液体吐出口は、凹部11bの壁面に開口している。なお、吐出パイプ12ccの先端の液体吐出口は、凹部11b内に突出し、凹部11b内において回転ブラシ12bの頂部上方に位置してもよい。また、液体滴下部12cは、吐出パイプ12ccの先端の液体吐出口が回転ブラシ12bの上部(回転ブラシ中心軸よりも上部)に清掃用液体CLを供給する位置に設けられる構造であればよい。
液体収容タンク12aを上方開口凹部11c内に載置することにより、液体収容タンク12aの液体流出口12abと上方開口凹部11cの接続孔とが接続すると共に、液体流出口12abの弁が開くようになっている。この際、例えば、吸引パイプ12cbの接続孔よりも上方へ突出した上端が液体流出口12abに差し込まれて弁を押し上げて開き、液体収容タンク12aを持ち上げて上方開口凹部11cから取り出すと吸引パイプ12cbの上端が液体流出口12abから抜けて弁が閉じるようになっている。
筐体11の底部11aにおいて、凹部11bおよび回転ブラシ12bよりも後方近傍位置に吸引口16aが設けられ、吸引口16aにブレードユニット16cが取り付けられている。
ブレードユニット16cは、液体吸引部16の一構成要素であり、吸引口16aに固定または着脱可能に取り付けられる一端を有する筒形接続部16caと、筒形接続部16caの他端に互いに平行に設けられた前後一対のブレード本体16cbとを有する。
一対のブレード本体16cbは、ゴムまたは軟質樹脂からなり、下方の床面Fに接触している。また、一対のブレード本体16cbは、床面Fに向かうにつれて前方へ傾斜した状態で互いに隙間をもって平行に配置されている。
このように構成されたブレードユニット16cは、連結式電気掃除機1の運転時に床面F上の液体をダストと共に吸引する。なお、詳しくは後述する。
筐体11の前隔壁11xの下部には前連通孔11xaが設けられ、後隔壁11yの上部には後連通孔11yaが設けられている。なお、後連通孔11yaは、吸水式電動ファン15の前方に位置している。
吸引口16aと前連通孔11xaとは液体吸引部16の一構成要素である連通管16dにて接続されている。
通風路14は、連通管16dの内部、液体回収タンク16bが設けられる筐体11の中間スペースおよび吸水式電動ファン15が設けられる後スペースを含んで構成されている。
液体回収タンク16bは、上方開口部を有する液体回収容器16baと、液体回収容器16baの上方開口部に着脱可能に取り付けられるフィルタ部16bbとを有する。
液体回収容器16baの周壁には筐体11の前連通孔11xaと連通する流入孔16bxが設けられている。また、流入孔16bxと接続されて液体回収容器16baの内部に突出する導入パイプ16byが、液体回収容器16baの内面に設けられている。なお、導入パイプ16byの先端側は下方へ折れ曲がっている。
液体回収容器16baの上方開口部には孔部16bhを有する区画壁16bwが設けられている。また、区画壁16bwの下面の孔部16bhの周囲と接続するガイド筒16bvが設けられている。なお、ガイド筒16bvの下端は、導入パイプ16byの折れ曲がった先端よりも下方に位置している。
さらに、液体回収容器16baの内部には、ガイド筒16bv内に挿入されたフロート16bfが設けられている。このフロート16bfは、液体回収容器16ba内に流入した使用済みの清掃用液体を含む汚れた液体Lによってガイド筒部16bv内で浮上し、フロート16bfの上端面が区画壁16bwの下面に当接することで孔部16bhを塞ぐようになっている。このときの液体Lの液面は、導入パイプ16byの折れ曲がった先端よりも下方に位置している。言い換えると、フロート16bfの高さ寸法は、液体Lの液面が導入パイプ16byの折れ曲がった先端に達する前にフロート16bfの上端面が区画壁16bwの下面に当接できる寸法である。
フィルタ部16bbは、下方開口部を有するフィルタケース16bkと、フィルタケース16bk内に着脱可能に収納されるフィルタ本体16bmとを有する。
フィルタケース16bkの周壁には筐体11の後連通孔11yaと連通する排出孔16bnが設けられ、フィルタケース16bkの上面には把手16bzが設けられている。
図4は第1実施形態の連結式電気掃除機における連結部を示す概略平面図であり、図5は第1実施形態の連結式電気掃除機における連結部を示す概略左側断面図である。
図1~5に示すように、連結部18は、筐体11の前端上部に連結された後端を有するストレート状のアーム部18aと、移動体90の支柱部92を着脱可能に把持する把持部18bと、アーム部18aの前端と把持部18bとを連結する水平調整部18cとを有する。
把持部18bは、上下方向の軸部18baと、軸部18baの上端に設けられたブロック部18bbと、ブロック部18bbを左右方向に貫通するシャフト部18bcと、シャフト部18bcの左右両端に取り付けられた一対の挟持片18bdとを有する。
シャフト部18bcは、ブロック部18bbにて回転可能に保持される中間部と、中間部の左右両側に互いに逆向きに形成された一対の雄ネジ部とを有する。
一対の挟持片18bdはそれらの後端に、シャフト部18bcの一対の雄ネジ部と螺合するネジ孔を有している。
シャフト部18bcを一方向に回すと一対の挟持片18bdが互いに略平行を維持しながら接近し、シャフト部18bcを他方向に回すと一対の挟持片18bdが互いに略平行を維持しながら離間する。これにより、一対の挟持片18bdにて支柱部92を把持することができる。なお、一対の挟持片18bdの前端における支柱部92と接する内面には滑り止めパッドが設けられていてもよい。
アーム部18aの前端には上下方向の孔部18aaが設けられており、アーム部18aの前端の下面に水平調整部18cが設けられている。
水平調整部18cは、アーム部18aの前端の孔部18aaを上方から挿通した把持部18bの軸部18baの下部と連結している。この水平調整部18cは、例えば、アーム部18aの前端に固定される外側部材と、軸部18baの下部と連結するよう外側部材の内部に回動可能に設けられた球体形の内側部材とを有し、外側部材および内側部材には軸部18baを挿通させる挿通孔が設けられている。また、外側部材に対して内側部材は全方向に回動できるようになっている。
また、図1と2に示すように、移動体90の前後方向および旋回方向の移動に追随して筐体11を走行させる左右一対の車輪19は、左右方向の同一の軸心P上に配置されている。さらに、軸心P1は、連結部18の重量を含む筐体11の前後重心軸P2上に配置されている。本実施形態の場合、前後重心軸P2は筐体11の後隔壁11yより僅かに後方の位置である。この構成によれば、連結式電気掃除機1は移動体90に連結した状態で水平バランスを保ちやすくなっており、床面Fに回転ブラシ12bを適切な押圧力で接触させることができる。このとき、連結式電気掃除機1の連結部18は水平状となる高さで移動体90の支柱部92に連結する。なお、左右一対の車輪19は、1本の軸にて連結され、さらに各車輪19が個別的または連動的に回転してもよい。あるいは、各車輪19がそれぞれ個別の軸に連結されて個別的に回転してもよい。
また、本実施形態の場合、図1と5に示すように、連結式電気掃除機1側の掃除機情報を移動体90側に送信可能な通信部30が設けられている。掃除機情報には、液体吸引部16の液体回収タンク16b内に溜まったダストを含む液体の満杯検知情報、バッテリ20の残量検知情報、回転ブラシ12bのロック検知情報などが含まれる。なお、フロート16bfにより孔部16bhが塞がれたことを液体回収タンク16bに設けた液体満杯検知センサにて検知することで、ダストを含む液体で液体回収タンク16が満杯となったことを検知できる。あるいは、フロート16bfが開口16bhを閉じた際の吸水式電動ファン15の電流値上昇で検知してもよい。バッテリ20の残量検知は電値残量ICにて検知可能であり、回転ブラシ12bのロック検知は駆動モータの電流値上昇にて検知可能である。
通信部30は、筐体11内の制御部17と電気的に接続された一端を有する通信ケーブル31と、連結部18に沿って配線された通信ケーブル31の他端に設けられた掃除機側コネクタ32とを有する。
一方、通信部30の掃除機側コネクタ32と着脱可能に電気的に接続する移動体側コネクタ95が移動体90の支柱部92に設けられており、制御部17から出力された掃除機情報が通信部30および移動体側コネクタ95等を介して移動体90の表示部94に送信されて表示される(図1参照)。
連結式電気掃除機1と移動体90との間では双方向の情報通信が可能であるため、制御部17は次のような方法によって吸水式電動ファン15の駆動と停止を制御することができる。例えば、筐体11または移動体90に設けた加速度センサ、筐体11の車輪19または移動体90の車輪91bのエンコーダ、筐体11の底部11aまたは移動体90の基部91aの底部に設けた床面検知センサなどからの検知信号に基づいて制御部17は吸水式電動ファン15の駆動と停止を制御することができる。あるいは、移動体90のON/OFFに吸水式電動ファン15のON/OFFが連動するようにしてもよい。
本実施形態において、制御部17は、走行状態の筐体11が停止したときに駆動状態の吸水式電動ファン15を停止状態に切り替えると共に、洗浄部12の駆動状態の電動ポンプ12caを停止状態に切り替えて清掃用液体CLの滴下を停止状態に切り換える。
さらに、制御部17は、液体回収タンク16bが満杯となると駆動状態の吸水式電動ファン15を停止状態に切り替えるとともに、洗浄部12の駆動状態の電動ポンプ12caを停止状態に切り替えて清掃用液体CLの滴下を停止状態に切り換える。
また、毛髪や糸くずなど長い繊維状ダストが回転ブラシ12bに巻付き、巻付いた繊維状ダストが徐々に回転ブラシ12bの端部に移動し、回転ブラシ12bが回転しなくなる、すなわち、回転ブラシ12bがロックすることがある。このように回転ブラシ12bがロックした場合にも、駆動状態の吸水式電動ファン15を停止状態に切り替えると共に、洗浄部12の駆動状態の電動ポンプ12caを停止状態に切り替えて清掃用液体CLの滴下を停止状態に切り換える。
図1~3に示すように、この連結式電気掃除機1によれば、移動体90が走行を開始すると、連結式電気掃除機1の吸水式電動ファン15と回転ブラシ12bの駆動モータ(不図示)と電動ポンプ12caとが駆動し、連結式電気掃除機1が移動体90に追随して走行しながら床面Fを清掃する。このとき、洗浄部12において、吐出パイプ12ccから回転する回転ブラシ12bに清掃用液体CLが一定の流量で滴下されると共に、清掃用液体CLで濡れた回転ブラシ12bによって床面Fを擦って洗浄する。なお、本実施形態の場合、回転ブラシ12bは、軟質毛よりも硬質毛を用いたブラシである方が適している。
回転ブラシ12bの後方のブレードユニット16cが前進することにより、液体吸引部16によって床面F上に残った使用済みの清掃用液体を含む汚れた液体Lが吸引除去される。このとき、汚れた液体Lは、一対のブレード本体16cbにて受けられ、吸引力によって各ブレード本体16cbに沿って吸引口16aへ吸引され、さらに、連通管16dおよび導入パイプ16byを通って液体回収容器16ba内に回収される。なお、汚れた液体Lと共に液体回収容器16ba内に流入した空気は、フロート16bfとガイド筒16bvとの間の隙間を通り、フィルタ本体16bmおよび吸水式電動ファン15を通過して排気口13から外部に排出される。
汚れた液体Lが液体回収容器16ba内に流入し続けると、フロート16bfが上昇し、その後、フロート16bfの上端面が区画壁16bwに当接すると孔部16bhが塞がれる。これにより、液体回収容器16ba内の圧力が負圧から大気圧に変わるため、液体回収容器16ba内への汚れた液体Lの流入がストップする。このとき、吸水式電動ファン15の負荷が大きくなって電流値が所定値以上に上昇し、それによって制御部17は吸水式電動ファン15と回転ブラシ12bの駆動モータ(不図示)と電動ポンプ12caの駆動を停止する。
また、制御部17は、液体回収容器16ba内が汚れた液体Lで満杯に達したことの情報(ダストを含む液体Lの満杯検知情報)を移動体90側の表示部94に送信して表示させる。したがって、使用者はこの表示を目視することで必要な行動、例えば、液体回収容器16ba内の汚れた液体Lを廃棄可能な場所まで移動体90を移動させるといった行動をとることができる。なお、制御部17は、液体収容タンク12a内が空になったときの情報(清掃用液体CLの補充検知情報)を表示部94に表示させてもよい。
移動体90の移動時、移動体90が左または右へ旋回したり段差を乗り越えると、支柱部92と連結する連結部18の把持部18bが上下方向に変位したり傾いたりする場合があるが、そのような把持部18bの動きを水平調整部18cが吸収してアーム部18aが水平状に維持される。それに加え、一対の車輪19の軸心P1が筐体11の前後重心軸P2上にあることで筐体11の前後バランスがとれている。そのため、床面Fと摺動する回転ブラシ12bには適切な負荷(床面Fへの押圧力)がかかるようになっている。
移動体90が停止すると、吸水式電動ファン15と回転ブラシ12bの駆動モータ(不図示)と電動ポンプ12caの駆動も停止するため、バッテリ20に対して省エネルギーを図り、清掃用液体CLの無駄な消費を抑え、連結式電気掃除機1の運転に伴う動作音を消して警備業務を行いやすくすることができる。
なお、図2と3に示すように、本実施形態では、筐体11の凹部11bの壁面と、回転ブラシ12bとの間に隙間が設けられており、回転ブラシ12bが凹部11bの壁面に接触しない構造となっているが、回転ブラシ12bが凹部11bの壁面に接触する構造であってもよい。あるいは、凹部11bの後端部に回転ブラシ12bの方へ突出する櫛歯またはリブなどの凸部を設け、その凸部によって回転ブラシ12bのブラシ毛に付着したダストを除去して吸引口16aから吸引する構造としてもよい。
(第1実施形態の変形例1)
第1実施形態の変形例1は、図1~3に示した連結式電気掃除機1が、移動体90から電力を受電するための電力受電部を有する。この場合、図5に示した通信部30を、移動体90からの電力を受電可能な構成にすればよい。この構成によれば、バッテリ20を搭載しない軽量化した連結式電気掃除機を得ることができる。また、連結式電気掃除機の低コスト化を図ることもできる。なお、バッテリ20は筐体11内に備えられてもよく、この場合、バッテリ20の電力を優先的に使用し、バッテリ20の残量が所定値以下となると移動体90からの電力をバッテリ20の充電および/または連結式電気掃除機1の運転に使用するようにしてもよい。
(第2実施形態)
図6は第2実施形態の連結式電気掃除機の内部構造を示す概略左側断面図である。なお、図6において、図2と3中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第2実施形態の連結式電気掃除機201は、洗浄部212および液体吸引部216の構成が第1実施形態とは異なる以外は、概ね第1実施形態と同様である。
以下、第2実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
図6に示すように、第2実施形態の連結式電気掃除機201において、洗浄部212は、清掃用液体CLを収容する液体収容タンク12aと、液体収容タンク12a内の清掃用液体CLを被清掃面である床面Fの吸引口216aよりも前方位置に滴下する液体滴下部212cと、液体滴下部212cと吸引口216aの間に回転可能に設けられた回転ブラシ212bと、回転ブラシ212bを回転駆動する駆動モータ(不図示)とを有する。
また、液体吸引部216は、回転ブラシ212bにより床面F上から掻き上げられた清掃用液体を吸引口216aから吸引する。
具体的に説明すると、筐体211の底部211aにおける吸引口216aの前方近傍位置には、回転ブラシ212bの上部を収納する凹部211bが設けられている。本実施形態の場合、凹部211bの壁面と、回転ブラシ212bとの間に隙間が設けられている。また、この凹部211bの後端と吸引口216aの前端とは繋がっており、回転ブラシ212bの後端が吸引口216aの前端に配置され、回転ブラシ212bの後端近傍位置に吸引口216aの後端が開口している。なお、吸引口216aの後端から床面F側に突出するブレード(不図示)を設けてもよい。
液体滴下部212cの電動ポンプ12caは回転ブラシ212bの前方に配置されている。
電動ポンプ12caの吸引孔は吸引パイプ212cbを介して上方開口凹部11cの接続孔と接続され、電動ポンプ12caの吐出孔は吐出パイプ212ccと接続されている。また、吐出パイプ212ccの先端の液体吐出口は筐体211の底部211aにおける回転ブラシ212bよりも前方位置で開口している。なお、吐出パイプ212ccの先端の液体吐出口が底部211aから外部へ突出して底部211aよりも下方に位置してもよい。
吐出パイプ212ccの先端の吐出口から清掃用液体CLが回転ブラシ212bの前方位置の床面F上に滴下するようになっている。なお、吐出パイプ212ccの先端は回転ブラシ212bに沿って左右方向に延びており、床面Fの回転ブラシ212bが接する領域に略均一に清掃用液体CLを滴下するようになっている。
この連結式電気掃除機201によれば、床面Fの清掃時において、清掃用液体CLが滴下された床面Fを回転する回転ブラシ212bが擦って洗浄する。この際、床面F上の使用済みの清掃用液体は、ダストを含む汚れた液体Lとして回転ブラシ212bにて後方へ掻き上げられて吸引口216a内へ吸引され、液体回収容器16ba内に回収される。なお、本実施形態の場合、回転ブラシ212bは、硬質毛よりも軟質毛を用いたブラシである方が適している。
なお、図6に示すように、本実施形態では、筐体211の凹部211bの壁面と、回転ブラシ212bとの間に隙間が設けられており、回転ブラシ212bが凹部211bの壁面に接触しない構造となっているが、回転ブラシ212bが凹部211bの壁面に接触する構造であってもよい。あるいは、凹部211bの後端部に回転ブラシ212bの方へ突出する櫛歯またはリブなどの凸部を設け、その凸部によって回転ブラシ212bのブラシ毛に付着したダストを除去して吸引口216aから吸引する構造としてもよい。
(第3実施形態)
図7は第3実施形態の連結式電気掃除機の構成および動作を示す説明図である。なお、図7において、図1~5中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
図7に示すように、第3実施形態の連結式電気掃除機301は、拭き掃除アタッチメント40をさらに備えること以外は、第1実施形態、その変形例1および第2実施形態と同様である。
拭き掃除アタッチメント40は、拭き掃除用シート材Sを着脱可能に保持するプレート部41と、プレート部41と筐体11の後端とを連結するアーム部42とを有する。この場合、例えば、プレート部41の一面に拭き掃除用シート材Sが取り付けられ、プレート部41の他面にアーム部42の一端が連結されている。なお、拭き掃除用シート材Sとしては、不織布製の使い捨てシート、洗浄して繰り返し使用するモップ状シート、雑巾等を使用可能である。これらのシート材Sは、例えば、プレート部41の外周部に設けられた複数のクリップ状のリブにて着脱可能に係止されて取り付けられる。
また、アーム部42の他端は筐体11の後端面に揺動可能に連結している。そのため、図7中の左上の図に示すように拭き掃除アタッチメント40は、拭き掃除時に展開状態となってシート材Sを床面に接触させ、かつ、図7中の右上の図に示すように非拭き掃除時に折り畳み状態となってシート材Sを床面から離間させるように構成されている。
また、アーム部42の他端は筐体11の後端面に着脱可能に連結している。そのため、図7中の左下の図に示すように拭き掃除アタッチメント40を筐体11から取り外し、プレート部41から使用済みのシート材Sを新しいシート材と交換することができる。このように、この第3実施形態によれば、ダストを吸引除去した床面をシート材Sにて拭き掃除することができる。
(第4実施形態)
図8は第4実施形態の連結式電気掃除機の構成を示す説明図である。図8中の上の図は移動体90に第4実施形態の連結式電気掃除機401を連結した状態を平面的に視た図であり、図5中の下の図は上の図の一部を拡大した図である。なお、図8において、図1~4中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
図8に示すように、第4実施形態の連結式電気掃除機401は、図6に示した第2実施形態の連結式電気掃除機201の洗浄部212および液体吸引部216とは構成が異なる以外は、第2実施形態と概ね同様である。
第4実施形態の連結式電気掃除機401において、液体吸引部416は、筐体411の底部にそれぞれ左右方向に延びる左右一対の吸引口416aを備える。
また、洗浄部は、左右一対の吸引口416aに回転可能に設けられた一対の回転ブラシ412bと、一対の回転ブラシ412bに個別に対応して回転駆動する一対の駆動モータ412cと、各駆動モータ412cの動力を各回転ブラシ412bに伝達する一対の動力伝達機構412dとを備える。
また、第4実施形態において、通風路は、左右一対の吸引口416aのうちの左側の吸引口416aと液体回収容器16ba(図6参照)とを連通する左側通風路部414aと、左右一対の吸引口416aのうちの右側の吸引口416aと液体回収容器16baとを連通する右側通風路部414bとを有する。また、左側通風路部414aと右側通風路部414bの下流側にはそれらが合流してなる合流部414cが設けられており、合流部414cが液体回収容器16baと接続している。このとき、左側通風路部414aの横断面積CS1と右側通風路部414bの横断面積CS2とは略等しく、合流部414cの横断面積CS3は横断面積CS1と横断面積CS2の和に略等しくなっている。
なお、CS3≧CS1+CS2であることが好ましい。
第4実施形態によれば、左右方向に延びる吸引口を2分割し、各吸引口416aに対応するよう回転ブラシ412bおよび駆動モータ412cを設けるため、各回転ブラシ412bおよび各駆動モータ412dの小型化を図ることができる。
また、図8中の上の図における点線矢印に示すように、移動体90が前進すると、移動体90の一対の車輪91b間にあるダストは、前進する連結式電気掃除機401の一対の吸引口416aへ吸引される。この際、左側の吸引口416aにおける左端にあるダストは左側通風路部414aからの吸引力にて吸引されやすくなり、右側の吸引口416aにおける右端にあるダストは右側通風路部414bからの吸引力にて吸引されやすくなる。そのため、各吸引口416aの左右両端にあるダストの取りこぼしを低減することができる。なお、各吸引口416aの中央寄りにあるダストは左側通風路部414aと右側通風路部414bのいずれかに吸引される。なお、図8中の下の図において、矢印は汚れた液体が液体吸引部416に吸引されて移動する方向を示している。
(他の実施形態)
上述の実施形態およびそれらの変形例において、次のように構成してもよい。
・移動体からの電力供給によって電気掃除機を運転させる構成の場合、移動体側の操作によって電気掃除機への電力供給を任意に停止できるようにしてもよい。この場合、電動送風機の駆動と停止を制御する電気掃除機側の制御部を省略してもよい。
・掃除機本体と移動体との通信を無線で行ってもよい。
・移動体の表示部の替わりにスマートフォンなどの携帯端末を用いてもよく、携帯端末と電気掃除機との間で通信を行う構成であってもよい。このとき、携帯端末を移動体に取り付けるようにしてもよい。
・掃除機本体の左右一対の車輪の代わりに、床面を傷つけにくい起毛布のような摺接部材を筐体の底部に設けてもよい。
(まとめ)
以上に述べたように、
(1)本発明による連結式電気掃除機は、筐体と、清掃用液体を用いて床面を洗浄可能なように前記筐体に設けられた洗浄部と、床面上の前記清掃用液体をダストと共に吸引可能なように前記筐体の底面に設けられた吸引口を有する液体吸引部と、動力により移動可能な移動体の後方位置に前記筐体を着脱可能に連結する連結部とを備え、
前記液体吸引部は、前記吸引口と、前記筐体に設けられた排気口と、前記吸引口と前記排気口とを連通する通風路と、前記通風路に設けられた吸水式電動ファンと、前記通風路における前記吸引口と前記吸水式電動ファンとの間に設けられた液体回収タンクとを有することを特徴とする。
この構成によれば、例えば、空港、大型ショッピングモールなどの警備に使用される移動体(所謂バランススクータ)に本発明の連結式電気掃除機を連結することにより、乗車タイプの電気掃除機としての使用や、警備しながら清掃用液体を用いた床面洗浄により清掃するといった使用も可能である。この際、作業者が乗車した移動体にて連結式電気掃除機を牽引しながら清掃することができるため、作業者の清掃作業の負担を軽減することができる。また、従来の大型で手押しタイプの清掃機(例えば、特許文献1参照)と比べて導入コストを低減できると共に、小回りが利いた機動性の高い広範囲の清掃が可能となる。
また、連結式電気掃除機を移動体から取り外すことにより、移動体のみでの使用も可能であると共に、移動体と連結式電気掃除機との組合せにより移動体の利用範囲が拡大し稼働率が上昇する。
さらに、本発明の好ましい態様について説明する。
(2)前記洗浄部は、前記清掃用液体を収容する液体収容タンクと、前記吸引口よりも前方位置に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動する駆動モータと、前記液体収容タンク内の前記清掃用液体を前記回転ブラシに滴下する液体滴下部とを有し、
前記液体吸引部は、床面上の前記清掃用液体を除去するために前記吸引口に設けられたブレードを有し、前記ブレードは前記床面に接触してもよい。
この構成によれば、清掃用液体で濡れた回転ブラシによって床面を擦って洗浄し、床面洗浄後の汚れた清掃用液体をブレードにて受けて吸引口に吸引することができる。そのため、床面のブラシ洗浄および床面からの洗浄後の液体除去を連続的に行うことができる。この場合、硬質毛を有する回転ブラシの使用に適している。
(3)前記洗浄部は、前記清掃用液体を収容する液体収容タンクと、前記液体収容タンク内の前記清掃用液体を床面の前記吸引口よりも前方位置に滴下する液体滴下部と、前記液体滴下部と前記吸引口の間に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動する駆動モータとを有し、
前記液体吸引部は、前記回転ブラシにより床面上から掻き上げられた前記清掃用液体を前記吸引口から吸引してもよい。
この構成によれば、清掃用液体で濡らした床面を回転ブラシによって擦って洗浄し、床面洗浄後の汚れた清掃用液体を吸引口に吸引することができる。そのため、床面のブラシ洗浄および床面からの洗浄後の液体除去を連続的に行うことができる。この場合、軟質毛を有する回転ブラシの使用に適している。
(4)走行状態の前記筐体が停止したときに駆動状態の前記吸水式電動ファンを停止状態に切り替えると共に、前記清掃用液体の滴下を停止状態に切り換えてもよい。
この構成によれば、例えば、移動体の駐車時や、作業者が移動体を一時的に停止させたときは、連結式電気掃除機の運転は不要であるため自動的に停止させることができる。そのため、吸水式電動ファンの電力供給源となるバッテリに対して省エネルギーとなると共に、吸水式電動ファンの運転に伴う動作音がなくなるため警備業務を行いやすくなる。また、洗浄部の清掃用液体の滴下を停止するため床面が液体でびしょ濡れになることがなく、清掃用液体の無駄も抑制できる。
走行状態の筐体の停止検知は、例えば、筐体または移動体に設けた加速度センサ、筐体または移動体のホイールに設けたエンコーダ、制御部が移動体と電気的に接続している場合の移動体のON/OFF連動、などによって可能である。なお、これらの場合、停止状態からの筐体の走行検知も可能である。
(5)前記液体回収タンクが満杯となると駆動状態の前記吸水式電動ファンを停止状態に切り替えるとともに、前記清掃用液体の滴下を停止状態に切り換えてもよい。
この構成によれば、液体回収タンク内の汚れた液体の漏れを防止すると共に、未使用の清掃用液体の無駄を省くことができる。
(6)前記筐体は、前記移動体に設けられた表示部に表示可能な掃除機情報を前記移動体に送信するための通信部を有してもよい。
この構成によれば、例えば、液体吸引部の液体回収タンク内に溜まったダストを含む液体の満杯検知情報、バッテリの残量検知情報、回転ブラシを有する場合の回転ブラシのロック検知情報などを含む掃除機情報を移動体の表示部にタイムリーに表示させることができるため、作業者は掃除機情報に基づいて必要な作業を迅速に行うことができる。
(7)前記移動体から電力を受電するための電力受電部をさらに備えてもよい。
この構成によれば、バッテリを搭載しない軽量化した連結式電気掃除機を得ることができる。また、連結式電気掃除機の低コスト化を図ることもできる。
(8)前記筐体は、前記移動体の前後方向および旋回方向の移動に追随して前記筐体を走行させる左右一対の車輪をさらに備え、
前記左右一対の車輪は、左右方向の同一の軸心上に配置されており、
前記軸心は、前記筐体の前後重心軸上に配置されてもよい。
この構成によれば、移動体に連結した連結式電気掃除機の水平バランスを保ちやすくなるため、筐体の底部に回転ブラシを設けた場合に、床面に回転ブラシを適切な押圧力で接触させることができる。
(9)前記筐体は、拭き掃除用シート材を着脱可能に保持するように前記筐体の後端に設けられた拭き掃除アタッチメントをさらに備えてもよい。
この構成によれば、ダストを含む液体を吸引口にて吸引して洗浄した後の床面を連続的に拭き掃除することができる。
(10)前記拭き掃除アタッチメントは、拭き掃除時に展開状態となって前記拭き掃除用シート材を床面に接触させ、かつ、非拭き掃除時に折り畳み状態となって前記拭き掃除用シート材を床面から離間させるように構成されてもよい。
この構成によれば、筐体の後端に設けた拭き掃除アタッチメントを容易に展開状態と折り畳み状態に切り替えることができるため、作業者が拭き掃除を手軽にセッティングすることができる。
(11)前記液体吸引部は、それぞれ左右方向に延びる左右一対の吸引口と、前記左右一対の吸引口に回転可能に設けられた一対の回転ブラシと、前記一対の回転ブラシに個別に対応して回転駆動する一対の駆動モータとを備えてもよい。
この構成によれば、左右方向に延びる吸引口を2分割し、各吸引口に対応するよう回転ブラシおよび駆動モータを設けるため、各回転ブラシおよび各駆動モータの小型化を図ることができる。
(12)前記通風路は、前記左右一対の吸引口のうちの左側の吸引口と前記液体回収タンクとを連通する左側通風路部と、前記左右一対の吸引口のうちの右側の吸引口と前記液体回収タンクとを連通する右側通風路部とを有するものであってもよい。
この構成によれば、左側の吸引口における左端にあるダストを含む液体は左側通風路部からの吸引力にて吸引されやすくなり、右側の吸引口における右端にあるダストを含む液体は右側通風路部からの吸引力にて吸引されやすくなる。そのため、各吸引口の左右両端にあるダストを含む液体の取りこぼしを低減することができる。
(13)前記連結部は、前記筐体に連結された後端を有するアーム部と、前記移動体に設けられた支柱部を着脱可能に把持する把持部と、前記アーム部の前端と前記把持部とを連結する水平調整部とを有するものであってもよい。
この構成によれば、支柱部を有する移動体全般に連結式電気掃除機を適用することができる。
本発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、本発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、本発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。本発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1、201、301、401:連結式電気掃除機、 11、211、411:筐体、 11a、211a:底部、 11b、211b:凹部、 11c:上方開口凹部、 11x:前隔壁、 11xa:前連通孔、 11y:後隔壁、 11ya:後連通孔、 12、212:洗浄部、 12a:液体収容タンク、 12aa:把手、 12ab:液体流出口、 12b、212b、412b:回転ブラシ、 12c、212c:液体滴下部、 12ca:電動ポンプ、 12cb:吸引パイプ、 12cc、212cc:吐出パイプ、 13:排気口、 14:通風路、 15:吸水式電動ファン、 16、216、416:液体吸引部、 16a、416a:吸引口、 16b:液体回収タンク、 16ba:液体回収容器、 16bb:フィルタ部、 16bf:フロート、 16bh:孔部、 16bk:フィルタケース、 16bm:フィルタ本体、 16bn:排出孔、 16bv:ガイド筒、 16bw:区画壁、 16bx:流入孔、 16by:導入パイプ、 16bz:把手、 16c:ブレードユニット、 16ca:筒形接続部、 16cb:ブレード本体、 16d:連通管、 17:制御部(回路基板)、 18:連結部、 18a:アーム部、 18aa:孔部、 18b:把持部、 18ba:軸部、 18bb:ブロック部、 18bc:シャフト部、 18bd:挟持片、 18c:水平調整部、 19:車輪、 20:バッテリ、 30:通信部、 31:通信ケーブル、 32:掃除機側コネクタ、 40:拭き掃除アタッチメント、 41:プレート部、 42:アーム部、 90:移動体、 91:走行部、 91a:基台、 91b:車輪、 92:支柱部、 93:ハンドル、 94:表示部、 95:移動体側コネクタ、 412c:駆動モータ、 412d:動力伝達機構、 414a:左側通風路部、 414b:右側通風路部、 414c:合流部、 CL:清掃用液体、 CS1、CS2、CS3:横断面積、 F:床面、 L:汚れた液体、 P1:軸心、 P2:前後重心軸、 S:拭き掃除用シート材

Claims (13)

  1. 筐体と、清掃用液体を用いて床面を洗浄可能なように前記筐体に設けられた洗浄部と、床面上の前記清掃用液体をダストと共に吸引可能なように前記筐体の底面に設けられた吸引口を有する液体吸引部と、動力により移動可能な移動体の後方位置に前記筐体を着脱可能に連結する連結部とを備え、
    前記液体吸引部は、前記吸引口と、前記筐体に設けられた排気口と、前記吸引口と前記排気口とを連通する通風路と、前記通風路に設けられた吸水式電動ファンと、前記通風路における前記吸引口と前記吸水式電動ファンとの間に設けられた液体回収タンクとを有することを特徴とする連結式電気掃除機。
  2. 前記洗浄部は、前記清掃用液体を収容する液体収容タンクと、前記吸引口よりも前方位置に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動する駆動モータと、前記液体収容タンク内の前記清掃用液体を前記回転ブラシに滴下する液体滴下部とを有し、
    前記液体吸引部は、床面上の前記清掃用液体を除去するために前記吸引口に設けられたブレードを有し、前記ブレードは前記床面に接触している、請求項1に記載の連結式電気掃除機。
  3. 前記洗浄部は、前記清掃用液体を収容する液体収容タンクと、前記液体収容タンク内の前記清掃用液体を床面の前記吸引口よりも前方位置に滴下する液体滴下部と、前記液体滴下部と前記吸引口の間に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動する駆動モータとを有し、
    前記液体吸引部は、前記回転ブラシにより床面上から掻き上げられた前記清掃用液体を前記吸引口から吸引する、請求項1に記載の連結式電気掃除機。
  4. 走行状態の前記筐体が停止したときに駆動状態の前記吸水式電動ファンを停止状態に切り替えると共に、前記清掃用液体の滴下を停止状態に切り換える、請求項1~3のいずれか1つに記載の連結式電気掃除機。
  5. 前記液体回収タンクが満杯となると駆動状態の前記吸水式電動ファンを停止状態に切り替えるとともに、前記清掃用液体の滴下を停止状態に切り換える、請求項1~4のいずれか1つに記載の連結式電気掃除機。
  6. 前記筐体は、前記移動体に設けられた表示部に表示可能な掃除機情報を前記移動体に送信するための通信部を有する、請求項1~5のいずれか1つに記載の連結式電気掃除機。
  7. 前記移動体から電力を受電するための電力受電部をさらに備えた、請求項1~6のいずれかに記載の連結式電気掃除機。
  8. 前記筐体は、前記移動体の前後方向および旋回方向の移動に追随して前記筐体を走行させる左右一対の車輪をさらに備え、
    前記左右一対の車輪は、左右方向の同一の軸心上に配置されており、
    前記軸心は、前記筐体の前後重心軸上に配置されている、請求項1~7のいずれか1つに記載の連結式電気掃除機。
  9. 前記筐体は、拭き掃除用シート材を着脱可能に保持するように前記筐体の後端に設けられた拭き掃除アタッチメントをさらに備える、請求項1~8のいずれか1つに記載の連結式電気掃除機。
  10. 前記拭き掃除アタッチメントは、拭き掃除時に展開状態となって前記拭き掃除用シート材を床面に接触させ、かつ、非拭き掃除時に折り畳み状態となって前記拭き掃除用シート材を床面から離間させるように構成されている、請求項9に記載の連結式電気掃除機。
  11. 前記液体吸引部は、それぞれ左右方向に延びる左右一対の吸引口と、前記左右一対の吸引口に回転可能に設けられた一対の回転ブラシと、前記一対の回転ブラシに個別に対応して回転駆動する一対の駆動モータとを備える、請求項1~10のいずれか1つに記載の連結式電気掃除機。
  12. 前記通風路は、前記左右一対の吸引口のうちの左側の吸引口と前記液体回収タンクとを連通する左側通風路部と、前記左右一対の吸引口のうちの右側の吸引口と前記液体回収タンクとを連通する右側通風路部とを有する、請求項11に記載の連結式電気掃除機。
  13. 前記連結部は、前記筐体に連結された後端を有するアーム部と、前記移動体に設けられた支柱部を着脱可能に把持する把持部と、前記アーム部の前端と前記把持部とを連結する水平調整部とを有する、請求項1~12のいずれか1つに記載の連結式電気掃除機。
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