JP2002305127A - 積層セラミック電子部品およびその製造方法 - Google Patents

積層セラミック電子部品およびその製造方法

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JP2002305127A
JP2002305127A JP2001109581A JP2001109581A JP2002305127A JP 2002305127 A JP2002305127 A JP 2002305127A JP 2001109581 A JP2001109581 A JP 2001109581A JP 2001109581 A JP2001109581 A JP 2001109581A JP 2002305127 A JP2002305127 A JP 2002305127A
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multilayer ceramic
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ceramic electronic
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Yukie Nakano
幸恵 中野
Takako Hibi
貴子 日比
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体層の薄層化や多層化が進んでも段差を
発生せず、内部電極の短絡などの各種構造欠陥を生じに
くい積層セラミックコンデンサなどの積層セラミック電
子部品を提供すること。 【解決手段】 誘電体層10と内部電極層12,14と
が交互に複数配置してある素子本体(4)と、前記素子
本体の端面4a,4bに形成された少なくとも一対の外
部電極6,8とを有し、前記各内部電極層12,14
が、前記一対の外部電極のいずれか一方の外部電極に接
続される主パターン部122,142と、この主パター
ン部に対して絶縁され、前記一対の外部電極のいずれか
他方の外部電極に接続されるダミーパターン部124,
144とを有し、これら主パターン部と前記ダミーパタ
ーン部とは途切れ部20,22により絶縁してある積層
セラミック電子部品(2)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層セラミックコ
ンデンサなどの積層セラミック電子部品と、その製造方
法とに関する。
【0002】
【従来の技術】積層セラミック電子部品の一例としての
積層セラミックコンデンサは、通常、誘電体層用ペース
トと内部電極層用ペーストとを交互に複数積層して得ら
れるグリーンチップを一体同時焼成して製造される。グ
リーンチップを得る方法としては、キャリアフィルム上
に誘電体層用ペーストを用いてドクターブレード法など
により誘電体グリーンシート層を形成し、この上に内部
電極層用ペーストを所定パターンで印刷した後、これら
を1層ずつ剥離、積層していく方法(シート法)が知ら
れている。また、たとえばスクリーン印刷法を用いて、
キャリアフィルム上に誘電体層用ペーストと内部電極層
用ペーストとを交互に複数印刷した後、キャリアフィル
ムを剥離する方法(印刷法)も知られている。
【0003】近年の電子機器の小型化に伴い、積層セラ
ミックコンデンサの小型化および大容量化が求められて
きている。積層セラミックコンデンサの小型化および大
容量化を実現するには、1層あたりの誘電体層の厚みを
できるだけ薄くし(薄層化)、所定サイズにおける誘電
体層の積層数をできるだけ増やす(多層化)ことが必要
である。
【0004】しかしながら、誘電体層の薄層化および多
層化が進むに連れ、内部電極パターンが印刷された部分
と、内部電極パターンが印刷されていない誘電体グリー
ンシート層のみのマージン部分との間で段差が生じるよ
うになった。特に誘電体層を多層化するほど段差の発生
が顕著になった。段差が生じると、誘電体グリーンシー
ト層のマージン部分での変形が著しくなり、その応力か
らコンデンサ端部付近、特にコーナー部分にクラックが
多発する不都合を生じた。
【0005】これに加えコンデンサの大容量化を狙っ
て、さらに1層あたりの誘電体層の厚みを内部電極の厚
み程度にまで薄くした場合、段差が生じた部分において
誘電体層が切断されやすくなり、その結果、内部電極間
の短絡などによるショート不良を生じ易く、不良率が増
大する傾向にあった。
【0006】そこで、段差により生じる諸問題を解決す
るために種々の提案がなされている。たとえば、特開昭
52−135050号公報および特開昭52−1335
53号公報では、内部電極層に対応する部分を空隙にし
た誘電体スペーサーシートを段差部に介挿させる方法が
開示してある。特開昭53−42353号公報では、グ
リーンシートを凹に加工して平坦化する方法が開示して
ある。特許第2636306号公報、特許第26363
07号公報および特開平9−115766号公報では、
内部電極層をまず支持体フィルム上に形成し、その上に
誘電体層を塗布することによって形成して内部電極層を
誘電体層の中に埋め込むことにより内部電極を含む面を
平坦化する方法が開示してある。
【0007】これらの提案では、内部電極パターンが印
刷されていない誘電体グリーンシート層のみのマージン
部分に誘電体ペーストを印刷したり、マージン部分を減
らしたりすることで段差の解消を試みるものであり、い
ずれの積層セラミックコンデンサも次に示す構成を前提
としている。
【0008】上述した提案の積層セラミックコンデンサ
は、第1内部電極層と第2内部電極層とが誘電体層の間
に交互に複数配置してある素子本体と、前記素子本体の
一方の端部外側に形成された第1外部電極と、前記素子
本体の他方の端部外側に形成された第2外部電極とを有
し、前記各第1内部電極層の一端は前記第1外部電極の
内側に対して電気的に接続され、前記各第2内部電極層
の一端は前記第2外部電極8の内側に対して電気的に接
続されている。すなわち、一の内部電極層において、そ
の一端のみが素子本体のいずれかの端面に到達して、一
方の外部電極のみと接続される構成である。一端のみを
外部電極の内側に接続することにより、コンデンサとし
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】確かに上述した提案に
よっても段差の問題を解消しうるが、手間がかかる上
に、取得静電容量が小さいという問題があり、その改善
が望まれていた。
【0010】本発明の目的は、誘電体層の薄層化や多層
化が進んでも段差を発生せず、内部電極の短絡などの各
種構造欠陥を生じにくい積層セラミックコンデンサなど
の積層セラミック電子部品、およびその製造方法を提供
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の観点に係る積層セラミック電子部品は、誘電
体層と内部電極層とが交互に複数配置してある素子本体
と、前記素子本体の端面に形成された少なくとも一対の
外部電極とを有する積層セラミック電子部品であって、
前記各内部電極層が、前記一対の外部電極と接続されて
おり、かつ途切れ部により絶縁されていることを特徴と
する。
【0012】第2の観点に係る積層セラミック電子部品
は、誘電体層と内部電極層とが交互に複数配置してある
素子本体と、前記素子本体の端面に形成された少なくと
も一対の外部電極とを有する積層セラミック電子部品で
あって、前記各内部電極層が、前記一対の外部電極のい
ずれか一方の外部電極に接続される主パターン部と、こ
の主パターン部に対して絶縁され、前記一対の外部電極
のいずれか他方の外部電極に接続されるダミーパターン
部とを有することを特徴とする。
【0013】第1の観点に係る積層セラミック電子部品
の製造方法は、誘電体層と内部電極層とを交互に複数配
置して得られる焼成前素子本体を焼成して素子本体を得
る工程と、前記焼成後の素子本体の端面に少なくとも一
対の外部電極を形成する工程とを有する積層セラミック
電子部品の製造方法であって、前記各内部電極層が、前
記一対の外部電極に接続されており、かつ途切れ部によ
り絶縁されていることを特徴とする。
【0014】第2の観点に係る積層セラミック電子部品
の製造方法は、誘電体層と内部電極層とを交互に複数配
置して得られる焼成前素子本体を焼成して素子本体を得
る工程と、前記焼成後の素子本体の端面に少なくとも一
対の外部電極を形成する工程とを有する積層セラミック
電子部品の製造方法であって、前記各内部電極層が、前
記一対の外部電極のいずれか一方の外部電極に接続され
る主パターン部と、この主パターン部に対して絶縁さ
れ、前記一対の外部電極のいずれか他方の外部電極に接
続されるダミーパターン部とを有することを特徴とす
る。
【0015】本発明において、前記ダミーパターン部
は、前記一対の外部電極のいずれか他方の外部電極に対
して完全に接続される必要はない。好ましくは、第2の
観点の積層セラミック電子部品は、前記主パターン部と
ダミーパターン部とが途切れ部により絶縁されている。
好ましくは、前記途切れ部の幅が1〜200μmであ
る。好ましくは、前記途切れ部が、前記内部電極層の積
層方向に対して一層おきに異なる位置に形成してある。
【0016】好ましくは、前記途切れ部が、前記内部電
極層の積層方向に対して一層おきに反対側の外部電極の
近傍に形成してある。好ましくは、前記途切れ部が、前
記外部電極が形成される素子本体の端面に対して略平行
に延びるように形成してある。好ましくは、前記ダミー
パターン部の平均幅が50μm以上である。好ましく
は、前記積層セラミック電子部品が積層セラミックコン
デンサである。
【0017】
【作用】従来の積層セラミックコンデンサでは、コンデ
ンサ素体の両端面を含む両端部に形成された一対の外部
電極が、コンデンサ素体の各端面において、特定の内部
電極層とのみ電気的に接続されていた。
【0018】これに対し、本発明に係る積層セラミック
電子部品では、素子本体の端面に形成された少なくとも
一対の外部電極が、素子本体の両端面において、いずれ
の内部電極層とも接続されている。この状態のままでは
コンデンサなどとして機能させることはできないので、
本発明では、内部電極層が、一対の外部電極と接続され
ており、かつ途切れ部により絶縁されている。また、本
発明では、内部電極層が、いずれか一方の外部電極に接
続される主パターン部と、この主パターン部に対して途
切れ部により絶縁され、前記一対の外部電極のいずれか
他方の外部電極に接続されるダミーパターン部とを有し
ている。これにより望まない電気的接続が防止される。
【0019】本発明に係る積層セラミック電子部品で
は、素子本体の両端面にまで内部電極層が形成されてい
ることにより、誘電体層の薄層化や多層化が進んでも、
段差問題の解決が容易であり、その結果、内部電極の短
絡などの各種構造欠陥を生じにくい。本発明では、前記
主パターン部と前記ダミーパターン部とは途切れ部のみ
により絶縁される。このため、従来の電極パターンに比
較し、取得静電容量を増加させることができる。途切れ
部の大きさ、位置や、前記ダミーパターン部の平均幅を
適宜制御することで、取得静電容量を調整することがで
きる。
【0020】本発明に係る積層セラミック電子部品の製
造方法では、上述した積層セラミック電子部品を簡易に
製造できる。
【0021】積層セラミック電子部品としては、特に限
定されないが、積層セラミックコンデンサ、圧電素子、
チップバリスタ、チップサーミスタ、チップ抵抗、その
他の表面実装(SMD)チップ型電子部品が例示され
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0023】図1は本発明の一実施形態に係る積層セラ
ミックコンデンサの一部破断断面図、図2は図1のII−
II線に沿った断面図、図3(A)は図2のIIIA−IIIA線
に沿った断面図、図3(B)、図4(A)、図4
(B)、図5(A)、図5(B)、図6(A)および図
6(B)はいずれも図2のIIIA−IIIA線に沿った断面に
相当する他の態様を示す断面図である。
【0024】本実施形態では、積層セラミック電子部品
の一例としての積層セラミックコンデンサを例示して説
明する。
【0025】図1および図2に示すように、本実施形態
に係る積層セラミックコンデンサ2は、コンデンサ素体
4を有する。コンデンサ素体4の第1端面4aの外側に
は第1外部電極6が形成してあり、コンデンサ素体4の
第2端面4bの外側には第2外部電極8が形成してあ
る。コンデンサ素体4は、誘電体層10と、第1内部電
極層12と、第2内部電極層14とを有し、誘電体層1
0の間に、第1内部電極層12と第2内部電極層14と
が交互に複数配置してある多層構造を持つ。
【0026】誘電体層10は、たとえばチタン酸カルシ
ウム、チタン酸ストロンチウムおよび/またはチタン酸
バリウムなどの誘電体材料で構成でき、本発明では特に
限定されない。各誘電体層10の厚みは、本実施形態で
は30μm以下、好ましくは10μm以下、より好まし
くは6μm以下、さらに好ましくは3μm以下であり、
その下限は好ましくは0.2μm程度である。各誘電体
層10の積層数は、本実施形態では通常50層以上、好
ましくは200層以上である。
【0027】内部電極層12,14に含有される導電材
は、特に限定されないが、誘電体層10の構成材料が耐
還元性を有するため卑金属を用いることができる。導電
材として用いる卑金属としては、ニッケルまたはニッケ
ル合金が好ましい。ニッケル合金としては、マンガン、
クロム、コバルトおよびアルミニウムから選択される1
種以上の元素とニッケルとの合金が好ましく、合金中の
ニッケル含有量は95重量%以上であることが好まし
い。なお、ニッケルまたはニッケル合金中には、リン、
鉄、マグネシウムなどの各種微量成分が0.1重量%程
度以下含まれていてもよい。内部電極層12および14
の厚さは、用途などに応じて適宜決定すればよいが、通
常0.2〜5μm、好ましくは0.5〜2μm程度であ
る。
【0028】外部電極6および8の材質も特に限定され
ないが、通常、銅や銅合金、ニッケルやニッケル合金な
どが用いられるが、銀や銀とパラジウムの合金なども使
用することができる。外部電極6および8の厚みも特に
限定されないが、通常10〜50μm程度である。
【0029】積層セラミックコンデンサ2の形状やサイ
ズは、目的や用途に応じて適宜決定すればよい。積層セ
ラミックコンデンサ2が直方体形状の場合は、通常、縦
(0.6〜5.6mm、好ましくは0.6〜3.2m
m)×横(0.3〜5.0mm、好ましくは0.3〜
1.6mm)×厚み(0.3〜1.9mm、好ましくは
0.3〜1.6mm)程度である。
【0030】本実施形態では、第1内部電極層12の第
1端部12aと、第2内部電極層14の第1端部14a
とが、いずれもコンデンサ素体4の第1端面4aにまで
達しており、これにより、内部電極層12,14のいず
れもがコンデンサ素体4の第1端面4aに引き出されて
いる。その結果、内部電極層12,14は、いずれも第
1外部電極6の内側に対して接続される。
【0031】また、本実施形態では、第1内部電極層1
2の第2端部12bと、第2内部電極層14の第2端部
14bとが、いずれもコンデンサ素体4の第2端面4b
にまで達しており、これにより、内部電極層12,14
のいずれもがコンデンサ素体4の第2端面4bに引き出
されている。その結果、内部電極層12,14は、いず
れも第2外部電極8の内側に対して接続される。すなわ
ち本実施形態では、いずれの内部電極層12,14も外
部電極6,8の双方に接続されている。
【0032】さらにコンデンサとして機能させるため
に、本実施形態では、各第1内部電極層12は、第2外
部電極8に接続される主パターン部122と、第1外部
電極6に接続されるダミーパターン部124とで構成し
てあり、これら主パターン部122とダミーパターン部
124とは、途切れ部20により絶縁されている。ま
た、各第2内部電極層14は、第1外部電極6に接続さ
れる主パターン部142と、第2外部電極8に接続され
るダミーパターン部144とで構成してあり、これら主
パターン部142とダミーパターン部144とは、途切
れ部22により絶縁されている。本実施形態では、途切
れ部20は、コンデンサ素体4の第1端面4a付近のエ
ンドマージン領域50aに形成され、途切れ部22は、
コンデンサ素体4の第2端面4b付近のエンドマージン
領域50bに形成されている。
【0033】主パターン部122,142と、ダミーパ
ターン部124,144とを途切れ20,22を介して
絶縁することで、外部電極6,8との間での望まない電
気的接続が防止され、コンデンサとして機能させること
ができるとともに、ダミーパターン部が存在することに
より段差発生の諸問題が効果的に防止される。なお、本
実施形態では、段差の発生を効果的に防止しつつ、電極
有効領域を広く取るために、ダミーパターン部124の
第1端部12aを第1外部電極6に接続させてあり、ダ
ミーパターン部144の第2端部14bを第2外部電極
8に接続させてあるが、両端部12a,14bともに必
ずしも完全に接続されていなくてもよい。
【0034】途切れ部20,22は、各内部電極層1
2,14毎に少なくとも1つ形成する必要がある。完全
に絶縁されていれば、ダミーパターン部124,144
の形状や大きさは問わない。また、途切れ部20,22
の形状も問わない。
【0035】途切れ部20,22は、本実施形態では内
部電極層12,14毎に略同一の位置(図1および図2
参照)に形成してある。ただし、段差の問題を効果的に
防止し、コンデンサ形状の異方性をも防止する観点から
は、各内部電極層12,14毎に異なる位置に形成する
ことが好ましい。
【0036】途切れ部20,22は、図3(A)に示す
ように、電極有効面積をより広く取りうるとの観点から
は、コンデンサ素体4の端面4a,4bに対して略平行
に延びるように形成してあることが好ましいが、これに
限定されず、たとえば図4(A)に示すようにコンデン
サ素体4の端面4a,4bに対する略平行方向に対して
所定の角度を持って延びていてもよい。
【0037】図2および図3(A)に示すように、途切
れ部20,22の幅W1は、特に限定されないが、好ま
しくは1〜200μm、より好ましくは2〜50μmで
ある。途切れの幅があまりに短いと、その形成が困難で
あり、しかも焼成後に電極が繋がってしまうおそれがあ
る。途切れの幅があまりに長いと、段差発生の原因にな
るおそれがある。途切れ部20,22の幅W1は、各途
切れ部毎に同一であってもよいし、あるいは異なってい
ても良い。
【0038】ダミーパターン部124,144の幅W2
は、0でなければよい。幅W2が0より大きければ一応
電極としての役割を果たすことができ、しかも0に近い
方が電極有効面積を大きく取ることができる点で望まし
い。しかしながら、切断時の誤差、チップ焼成後の後工
程におけるバレルによる研磨、外部電極の形成などの工
程を考慮すると、幅W2は、好ましくは20μm以上、
より好ましくは50μm以上であり、その上限は好まし
くはコンデンサ素体4の長さL1の半分未満程度であ
る。
【0039】本実施形態に係る積層セラミックコンデン
サ2によれば、コンデンサ素体4の両端面4a,4bに
まで内部電極層12,14が形成されていることによ
り、誘電体層の薄層化や多層化が進んでも段差問題が解
消され、その結果、内部電極の短絡などの各種構造欠陥
を生じにくい。また、主パターン部122,142とダ
ミーパターン部124,144とを途切れ部20,22
のみで絶縁することで、従来の電極パターンに比較し、
取得静電容量を増加させることができる。また、前記途
切れ部20,22の幅W1や、ダミーパターン部12
4,144の幅W2を適宜制御することで、取得静電容
量を調整することができる。
【0040】本実施形態に係る積層セラミックコンデン
サ2は、ペーストを用いた通常の印刷法やシート法によ
りグリーンチップを作製し、これを焼成した後、外部電
極を印刷または転写して焼成することにより製造するこ
とができる。
【0041】以下に、本実施形態に係る積層セラミック
コンデンサ2の製造方法の一例を説明する。
【0042】まず、誘電体層用ペースト、内部電極層用
ペースト、外部電極用ペーストをそれぞれ製造する。
【0043】誘電体層用ペーストは、誘電体原料と有機
ビヒクルとを混練した有機系の塗料であってもよく、水
系の塗料であってもよい。
【0044】誘電体原料としては、複合酸化物や酸化物
となる各種化合物、たとえば炭酸塩、硝酸塩、水酸化
物、有機金属化合物などから適宜選択され、混合して用
いることができる。
【0045】有機ビヒクルとは、バインダを有機溶剤中
に溶解したものであり、有機ビヒクルに用いられるバイ
ンダは、特に限定されず、エチルセルロース、ポリビニ
ルブチラール等の通常の各種バインダから適宜選択すれ
ばよい。また、このとき用いられる有機溶剤も特に限定
されず、印刷法やシート法等利用する方法に応じてテル
ピネオール、ブチルカルビトール、アセトン、トルエン
等の有機溶剤から適宜選択すればよい。
【0046】また、水溶系塗料とは、水に水溶性バイン
ダ、分散剤等を溶解させたものであり、水溶系バインダ
は、特に限定されず、ポリビニルアルコール、セルロー
ス、水溶性アクリル樹脂、エマルジョン等から適宜選択
すればよい。
【0047】内部電極層用ペーストは、上述した各種導
電性金属や合金からなる導電材料あるいは焼成後に上述
した導電材料となる各種酸化物、有機金属化合物、レジ
ネート等と、上述した有機ビヒクルとを混練して調製さ
れる。また、外部電極用ペーストも、この内部電極層用
ペーストと同様にして調製される。
【0048】上述した各ペーストの有機ビヒクルの含有
量は、特に限定されず、通常の含有量、たとえば、バイ
ンダは1〜5重量%程度、溶剤は10〜50重量%程度
とすればよい。また、各ペースト中には必要に応じて各
種分散剤、可塑剤、誘電体、絶縁体等から選択される添
加物が含有されても良い。
【0049】印刷法を用いる場合は、誘電体層用ペース
ト、および所定パターン(図1、図2、図3(A)、図
4(A)、図5(A)および図6(A)参照)の内部電
極層用ペーストをポリエチレンテレフタレート等の基板
上に積層印刷し、所定形状に切断したのち基板から剥離
することでグリーンチップとする。これに対して、シー
ト法を用いる場合は、誘電体層用ペーストを用いてグリ
ーンシートを形成し、この上に内部電極層用ペーストを
所定パターン(図1、図2、図3(A)、図4(A)、
図5(A)および図6(A)参照)で印刷した後、積層
してグリーンチップとする。
【0050】次に、このグリーンチップを脱バインダ処
理および焼成する。
【0051】脱バインダ処理は、通常の条件で行えばよ
いが、特に内部電極層の導電材としてNiやNi合金等
の卑金属を用いる場合には、空気雰囲気において、昇温
速度を5〜300℃/時間、より好ましくは10〜10
0℃/時間、保持温度を180〜400℃、より好まし
くは200〜300℃、温度保持時間を0.5〜24時
間、より好ましくは5〜20時間とする。
【0052】グリーンチップの焼成雰囲気は、内部電極
層用ペースト中の導電材の種類に応じて適宜決定すれば
よいが、導電材としてNiやNi合金等の卑金属を用い
る場合には、焼成雰囲気の酸素分圧を好ましくは10
−10 〜10−3Paとし、より好ましくは10
−10 〜6×10−5Paとする。焼成時の酸素分圧
が低すぎると内部電極の導電材が異常焼結を起こして途
切れてしまい、酸素分圧が高すぎると内部電極が酸化さ
れるおそれがある。特に酸素分圧を10−10 〜6×
10−5Paに調整することにより、優れた容量温度特
性を有し、しかも絶縁抵抗の加速寿命が向上され、得ら
れる積層セラミックコンデンサ2の信頼性を高めること
ができる。
【0053】焼成の保持温度は、1000〜1400
℃、より好ましくは1200〜1380℃である。保持
温度が低すぎると緻密化が不充分となり、保持温度が高
すぎると内部電極の異常焼結による電極の途切れまたは
内部電極材質の拡散により容量温度特性が悪化するから
である。
【0054】これ以外の焼成条件としては、昇温速度を
50〜500℃/時間、より好ましくは200〜300
℃/時間、温度保持時間を0.5〜8時間、より好まし
くは1〜3時間、冷却速度を50〜500℃/時間、よ
り好ましくは200〜300℃/時間とし、焼成雰囲気
は還元性雰囲気とすることが望ましく、雰囲気ガスとし
ては、たとえば、窒素ガスと水素ガスとの混合ガスを加
湿して用いることが望ましい。
【0055】還元性雰囲気で焼成した場合は、コンデン
サチップの焼結体にアニール(熱処理)を施すことが望
ましい。アニールは誘電体層を再酸化するための処理で
あり、これにより絶縁抵抗を増加させることができる。
アニール雰囲気の酸素分圧は、好ましくは10−4Pa
以上、より好ましくは10−1〜10Paである。酸素
分圧が低すぎると誘電体層2の再酸化が困難となり、酸
素分圧が高すぎると内部電極層3が酸化されるおそれが
ある。特に、本発明の誘電体磁器組成物を焼成して得ら
れる焼結体を熱処理するに際し、酸素分圧を10−1
10Paの範囲に調整することにより、初期絶縁抵抗
(IR)の不良発生率改善に一層効果的である。
【0056】アニールの際の保持温度は、1100℃以
下、より好ましくは500〜1100℃である。保持温
度が低すぎると誘電体層の再酸化が不充分となって絶縁
抵抗が悪化し、その加速寿命も短くなる傾向がある。ま
た、保持温度が高すぎると内部電極が酸化されて容量が
低下するだけでなく、誘電体素地と反応してしまい、容
量温度特性、絶縁抵抗およびその加速寿命が悪化する傾
向がある。なお、アニールは昇温行程および降温行程の
みから構成することもできる。この場合には、温度保持
時間はゼロであり、保持温度は最高温度と同義である。
【0057】これ以外のアニール条件としては、温度保
持時間を0〜20時間、より好ましくは6〜10時間、
冷却速度を50〜500℃/時間、より好ましくは10
0〜300℃/時間とし、アニールの雰囲気ガスとして
は、たとえば、窒素ガスを加湿して用いることが望まし
い。
【0058】なお、上述した焼成と同様に、前記脱バイ
ンダ処理およびアニール工程において、窒素ガスや混合
ガスを加湿するためには、たとえばウェッター等を用い
ることができ、この場合の水温は5〜75℃とすること
が望ましい。
【0059】また、これら脱バインダ処理、焼成および
アニールは連続して行っても互いに独立して行っても良
い。これらを連続して行う場合には、脱バインダ処理の
のち冷却することなく雰囲気を変更し、続いて焼成の際
の保持温度まで昇温して焼成を行い、続いて冷却してア
ニールの保持温度に達したら雰囲気を変更してアニール
処理を行うことがより好ましい。一方、これらを独立し
て行う場合には、焼成に関しては脱バインダ処理時の保
持温度まで窒素ガスあるいは加湿した窒素ガス雰囲気下
で昇温したのち、雰囲気を変更してさらに昇温を続ける
ことが好ましく、アニールの保持温度まで冷却したのち
は、再び窒素ガスまたは加湿した窒素ガス雰囲気に変更
して冷却を続けることが好ましい。また、アニールに関
しては窒素ガス雰囲気下で保持温度まで昇温したのち雰
囲気を変更しても良く、アニールの全工程を加湿した窒
素ガス雰囲気としても良い。
【0060】得られたコンデンサ焼成体に、たとえば、
バレル研磨やサンドブラストにより端面研磨を施し、外
部電極用ペーストを印刷または転写して焼成し、外部電
極6,8を形成する。外部電極用ペーストの焼成条件
は、たとえば、加湿した窒素ガスと水素ガスとの混合ガ
ス中で600〜800℃にて10分〜1時間程度とする
ことが好ましい。そして、必要に応じて外部電極6,8
の表面にメッキ等により被覆層(パッド層)を形成す
る。
【0061】このようにして製造される積層セラミック
コンデンサ2は、はんだ付け等によってプリント基板上
に実装され、各種電子機器に用いられる。
【0062】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0063】たとえば、上述した実施形態では、図3
(A)、図4(A)、図5(A)および図6(A)に示
すように、コンデンサ素体4の両側面4c,4d付近の
サイドマージン領域52a,52bには、各内部電極層
12,14が形成されていないが、図3(B)、図4
(B)、図5(B)および図6(B)に示すように、サ
イドマージン領域52a,52bにも各内部電極層1
2,14が形成されていてもよい。特に、図5(A)、
図5(B)、図6(A)および図6(B)に示すよう
に、途切れ部側のパターンの先端部に丸みを持たせるこ
とにより、コンデンサのサーマル試験強度が向上するの
で、好ましい態様である。
【0064】また、上述した実施形態では、本発明に係
る積層セラミック電子部品として積層セラミックコンデ
ンサを例示したが、本発明に係る積層セラミック電子部
品としては、積層セラミックコンデンサに限定されず、
誘電体層と内部電極とが交互に積層してある素体を有す
るものであれば何でも良い。
【0065】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0066】実施例1 まず、誘電体層用ペーストを次に示すようにして作製し
た。粒径0.1〜1μmのBaTiO、(MgCO
・Mg(OH)・5HO、MnCO
、BaCO、CaCO、SiO、Y
等の粉末を、焼成により、BaTiO
して100モル%、MgOに換算して2モル%、MnO
に換算して0.2モル%、BaOに換算して3モル%、
CaOに換算して3モル%、SiOに換算して6モ
ル%、Yとして2モル%の組成となるように
混合し、ボールミルにより16時間湿式混合し、次い
で、スプレードライヤーで乾燥させて誘電体原料とし
た。
【0067】この誘電体原料100重量部と、アクリル
樹脂4.8重量部、塩化メチレン40重量部、トリクロ
ロエタン20重量部、ミネラルスピリット6重量部およ
びアセトン4重量部とをボールミルで混合してペースト
化した。
【0068】次に、内部電極層用ペーストを次に示すよ
うにして作製した。平均粒径0.8μmのNi粒子10
0重量部と、有機ビヒクル(エチルセルロース樹脂8重
量部をブチルカルビトール92重量部に溶解したもの)
40重量部およびブチルカルビトール10重量部とを3
本ロールにより混練し、ペースト化した。
【0069】次に、外部電極用ペーストを次に示すよう
にして作製した。平均粒径0.5μmのCu粒子100
重量部と、有機ビヒクル(エチルセルロース樹脂8重量
部をブチルカルビトール92重量部に溶解したもの)3
5重量部およびブチルカルビトール7重量部とを混練
し、ペースト化した。
【0070】次に、上記誘電体層用ペーストを用い、キ
ャリアフィルム上に、厚さ6μmのグリーンシートを形
成し、この上に内部電極層用ペーストを図3(A)に示
すような主パターン部とダミーパターン部とを有する所
定パターンで印刷した後、キャリアフィルムからグリー
ンシートを剥離した。
【0071】次に、これらのグリーンシートと保護用グ
リーンシート(内部電極層用ペーストを印刷しないも
の)とを積層、圧着して、最終的に図2に示すような構
造になるようにグリーンチップを得た。ただし、有効誘
電体層は300層とした。また、非有効層の最外層厚み
(マージン分)は、各々150μmとした。
【0072】次に、グリーンチップを所定サイズに切断
し、脱バインダ処理、焼成およびアニール(熱処理)を
行って、積層セラミック焼成体を得た。脱バインダ処理
は、昇温時間15℃/時間、保持温度280℃、保持時
間8時間、空気雰囲気の条件で行った。また、焼成は、
昇温速度200℃/時間、保持温度1200〜1380
℃、保持時間2時間、冷却速度300℃/時間、加湿し
たN+H混合ガス雰囲気(酸素分圧は2×10
−7〜5×10−4Pa内に調節)の条件で行った。ア
ニールは、保持温度900℃、温度保持時間9時間、冷
却速度300℃/時間、加湿したNガス雰囲気(酸
素分圧は3.54×10−2Pa)の条件で行った。な
お、焼成およびアニールの際の雰囲気ガスの加湿には、
水温を35℃としたウェッターを用いた。
【0073】次に、積層セラミック焼成体の端面をサン
ドブラストにて研磨したのち、外部電極用ペーストを端
面に転写し、加湿したN+H雰囲気中におい
て、800℃にて10分間焼成して外部電極を形成し、
図1に示す構成の積層セラミックコンデンサ試料を得
た。
【0074】得られたコンデンサ試料は、サイズが3.
2mm×1.6mm×1.6mmであり、2つの内部電
極層の間に挟まれる誘電体層の数は300、その厚さは
3.3μmであり、内部電極層の厚さは1.5μmであ
った。
【0075】得られたコンデンサ試料を用い、ショート
不良率の評価を行った。
【0076】ショート不良率は、100個のコンデンサ
試料を用い、テスターで導通チェックを行った。そし
て、得られた抵抗値が1Ω以下のものをショート不良と
して、その不良個数を求め、全体個数に対するパーセン
テージ(%)を算出した。その結果、本実施例では、シ
ョート不良率は0%であった。また、20個のコンデン
サ試料の内部を研磨して顕微鏡により内部観察を行った
が、構造欠陥のある試料は一つもなかった。
【0077】比較例1 内部電極層用ペーストが所定パターンで印刷されたグリ
ーンシートと、保護用グリーンシート(内部電極層用ペ
ーストを印刷しないもの)とを積層、圧着して、グリー
ンチップの各端面から内部電極層の主パターン部が交互
に引き出され、ダミーパターン部を持たない構造のグリ
ーンチップを得た。内部電極を有するグリーンシートの
積層数は300層とした。
【0078】その他は、実施例1と同様にしてコンデン
サ試料を得た。
【0079】得られたコンデンサ試料は、実施例1と同
様に、サイズが3.2mm×1.6mm×1.6mmで
あり、2つの内部電極層の間に挟まれる誘電体層の数は
300、その厚さは3.3μmであり、内部電極層の厚
さは1.5μmであった。
【0080】得られたコンデンサ試料を用い、ショート
不良率の評価を実施例1と同様に行った。その結果、シ
ョート率は37%であった。また、コンデンサ試料の内
部を研磨して観察したところ、20個中19個に構造欠
陥が観察された。これらにより、実施例1の優位性が確
認できた。
【0081】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、誘電体層の薄層化や多層化が進んでも段差を発生せ
ず、内部電極の短絡などの各種構造欠陥を生じにくい積
層セラミックコンデンサなどの積層セラミック電子部
品、およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係る積層セラミ
ックコンデンサの一部破断断面図である。
【図2】 図2は図1のII−II線に沿った断面図であ
る。
【図3】 図3(A)は図2のIIIA−IIIA線に沿った断
面図、図3(B)は図2のIIIA−IIIA線に沿った断面に
相当する他の態様を示す断面図である。
【図4】 図4(A)および図4(B)は図2のIIIA−
IIIA線に沿った断面に相当する他の態様を示す断面図で
ある。
【図5】 図5(A)および図5(B)は図2のIIIA−
IIIA線に沿った断面に相当する他の態様を示す断面図で
ある。
【図6】 図6(A)および図6(B)は図2のIIIA−
IIIA線に沿った断面に相当する他の態様を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
2… 積層セラミックコンデンサ(積層セラミック電子
部品) 4… コンデンサ素体 4a… 第1端面 4b… 第2断面 6… 第1外部電極 8… 第2外部電極 10… 誘電体層 12… 第1内部電極層 14… 第2内部電極層 20,22… 途切れ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E001 AB03 AC07 AF06 AH09 AJ01 AJ02 AJ03 5E082 AB03 BC36 EE17 FG26 FG54 JJ03 MM24 PP09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体層と内部電極層とが交互に複数配
    置してある素子本体と、 前記素子本体の端面に形成された少なくとも一対の外部
    電極とを有する積層セラミック電子部品であって、 前記各内部電極層が、前記一対の外部電極と接続されて
    おり、かつ途切れ部により絶縁されていることを特徴と
    する積層セラミック電子部品。
  2. 【請求項2】 誘電体層と内部電極層とが交互に複数配
    置してある素子本体と、 前記素子本体の端面に形成された少なくとも一対の外部
    電極とを有する積層セラミック電子部品であって、 前記各内部電極層が、前記一対の外部電極のいずれか一
    方の外部電極に接続される主パターン部と、この主パタ
    ーン部に対して絶縁され、前記一対の外部電極のいずれ
    か他方の外部電極に接続されるダミーパターン部とを有
    することを特徴とする積層セラミック電子部品。
  3. 【請求項3】 前記主パターン部とダミーパターン部と
    が途切れ部により絶縁されていることを特徴とする請求
    項2に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 【請求項4】 前記途切れ部の幅が1〜200μmであ
    る請求項1または3に記載の積層セラミック電子部品。
  5. 【請求項5】 前記途切れ部が、前記内部電極層の積層
    方向に対して一層おきに異なる位置に形成してある請求
    項1、3、4のいずれかに記載の積層セラミック電子部
    品。
  6. 【請求項6】 前記途切れ部が、前記内部電極層の積層
    方向に対して一層おきに反対側の外部電極の近傍に形成
    してある請求項5に記載の積層セラミック電子部品。
  7. 【請求項7】 前記途切れ部が、前記外部電極が形成さ
    れる素子本体の端面に対して略平行に延びるように形成
    してある請求項1、3〜6のいずれかに記載の積層セラ
    ミック電子部品。
  8. 【請求項8】 前記ダミーパターン部の平均幅が50μ
    m以上である請求項2〜7のいずれかに記載の積層セラ
    ミック電子部品。
  9. 【請求項9】 誘電体層と内部電極層とを交互に複数配
    置して得られる焼成前素子本体を焼成して素子本体を得
    る工程と、 前記焼成後の素子本体の端面に少なくとも一対の外部電
    極を形成する工程とを有する積層セラミック電子部品の
    製造方法であって、 前記各内部電極層が、前記一対の外部電極に接続されて
    おり、かつ途切れ部により絶縁されていることを特徴と
    する積層セラミック電子部品の製造方法。
  10. 【請求項10】 誘電体層と内部電極層とを交互に複数
    配置して得られる焼成前素子本体を焼成して素子本体を
    得る工程と、 前記焼成後の素子本体の端面に少なくとも一対の外部電
    極を形成する工程とを有する積層セラミック電子部品の
    製造方法であって、 前記各内部電極層が、前記一対の外部電極のいずれか一
    方の外部電極に接続される主パターン部と、この主パタ
    ーン部に対して絶縁され、前記一対の外部電極のいずれ
    か他方の外部電極に接続されるダミーパターン部とを有
    することを特徴とする積層セラミック電子部品の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記積層セラミック電子部品が積層セ
    ラミックコンデンサである請求項9または10に記載の
    積層セラミック電子部品の製造方法。
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