JP2002302453A - 月桃葉及び茎抽出物組成物、月桃葉及び茎抽出物含有飲食物、並びに月桃葉及び茎抽出物の呈味改善方法 - Google Patents

月桃葉及び茎抽出物組成物、月桃葉及び茎抽出物含有飲食物、並びに月桃葉及び茎抽出物の呈味改善方法

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JP2002302453A JP2001365503A JP2001365503A JP2002302453A JP 2002302453 A JP2002302453 A JP 2002302453A JP 2001365503 A JP2001365503 A JP 2001365503A JP 2001365503 A JP2001365503 A JP 2001365503A JP 2002302453 A JP2002302453 A JP 2002302453A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)糖アルコール、可食性酸類、甘味
度がショ糖の0.1〜0.7倍である単糖類及び甘味度が
ショ糖の0.1〜0.7倍である二糖類から選ばれる少な
くとも1種類の化合物と、(B)月桃葉及び茎抽出物と
を含有する呈味良好な月桃葉及び茎抽出物組成物、月桃
葉及び茎抽出物含有飲食物、並びに月桃葉及び茎抽出物
の呈味改善方法。 【効果】 月桃葉及び茎抽出物が有する苦味及び渋み等
の非嗜好性の呈味を簡便な操作により改善し得、飲食物
の製造における経済性、安全性の点に優れており極めて
有用なものであり、月桃葉及び茎抽出物を必要とする幅
広い分野に利用することができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、月桃葉及び茎抽出
物組成物、月桃葉及び茎抽出物含有飲食物、並びに月桃
葉及び茎抽出物の呈味改善方法に関し、更に詳述する
と、月桃葉及び茎抽出物を利用する場合の障害となる苦
味や渋味等の不快な呈味を解消することができる月桃葉
及び茎抽出物組成物、月桃葉及び茎抽出物含有飲食物、
並びに月桃葉及び茎抽出物の呈味改善方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】月桃は、ショウガ科ハナミョウガ属に属
する熱帯〜亜熱帯原産の植物であり、全草に独特の芳香
を有し、沖縄ではサンニンと呼ばれ、古来から健胃整
腸、食欲増進、毒虫刺され、咳止め等の薬効を有する漢
方薬として用いられているものである。
【0003】また、月桃葉及び茎抽出物は、本願出願人
の鋭意研究により、人の皮膚の線維芽細胞におけるコラ
ーゲン産生促進作用、女性ホルモンの一種であるエスト
ロゲンと同様の作用を有するエストロゲン様作用、コラ
ーゲンの減少・変性に関与するコラゲナーゼ活性阻害作
用を有し、皮膚の老化を防止及び/又は改善できること
が既に知見されている(特開2001−316275号
公報)。
【0004】そこで、月桃の葉及び茎から有効成分を抽
出し、活性の強い月桃葉及び茎抽出物を飲料に添加して
飲用するか、又は飲食物に添加して摂取することが試み
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、月桃葉
及び茎抽出物は、有効成分それ自体が苦味及び渋味を強
く感じさせる不快な味を有するため飲用又は飲食に適さ
ず、またそれを飲食物に配合すればその飲食物本来の風
味を著しく損なうか、味の調和をとることが困難とな
り、広汎な利用が妨げられているという問題がある。
【0006】本発明は、このような状況下、従来におけ
る諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題と
する。即ち、本発明は、苦味及び渋味等の不快な呈味が
利用の妨げとなっていた月桃葉及び茎抽出物の呈味を改
善し得、飲料や飲食物の形での摂取を容易にすることが
でき、幅広い分野に有効利用を図ることができる月桃葉
及び茎抽出物組成物、月桃葉及び茎抽出物含有飲食物、
並びに月桃葉及び茎抽出物の呈味改善方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意検討を進めた結果、月桃葉及び茎抽出
物に糖アルコール、可食性酸類、甘味度がショ糖の0.
1〜0.7倍である単糖類及び甘味度がショ糖の0.1〜
0.7倍である二糖類から選ばれる少なくとも1種類の
化合物を配合することにより、これら各成分が相乗的に
働いて、苦味及び渋味等の不快な呈味を効果的に抑える
ことができ、優れた作用効果を有する月桃葉及び茎抽出
物を飲料や飲食物の形で安全かつ安価に提供できること
を知見し、本発明をなすに至った。
【0008】即ち、本発明は、下記の月桃葉及び茎抽出
物組成物、月桃葉及び茎抽出物含有飲食物並びに月桃葉
及び茎抽出物の呈味改善方法を提供する。
【0009】請求項1の発明は、(A)糖アルコール、
可食性酸類、甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍である単
糖類及び甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍である二糖類
から選ばれる少なくとも1種類の化合物と、(B)月桃
葉及び茎抽出物とを含有する呈味良好な月桃葉及び茎抽
出物組成物である。請求項2の発明は、前記(A)成分
の糖アルコールが、エリスリトール、キシリトール、ソ
ルビトール、マンニトール、マルチトール、パラチニッ
ト、ラクチトール及び還元デンプン糖化物から選ばれる
1種又は2種以上である請求項1記載の月桃葉及び茎抽
出物組成物である。請求項3の発明は、前記(A)成分
の可食性酸類が、クエン酸、リンゴ酸、乳酸及びリン酸
から選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2記
載の月桃葉及び茎抽出物組成物である。請求項4の発明
は、前記(A)成分の甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍
である単糖類又は二糖類が、グルコース、キシロース、
ガラクトース、マルトース、乳糖、ラクチュロース及び
パラチノースから選ばれる1種又は2種以上である請求
項1,2又は3記載の月桃葉及び茎抽出物組成物であ
る。請求項5の発明は、前記(B)成分の月桃葉及び茎
抽出物が、ショウガ科ハナミョウガ属の月桃葉及び茎
を、水若しくは親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒に
より抽出処理して得られた抽出物である請求項1乃至4
のいずれか1項記載の月桃葉及び茎抽出物組成物であ
る。請求項6の発明は、月桃葉及び茎抽出物1質量部に
対して糖アルコール、可食性酸類、甘味度がショ糖の
0.1〜0.7倍である単糖類及び甘味度がショ糖の0.
1〜0.7倍である二糖類から選ばれる少なくとも1種
類の化合物を0.001〜5000質量部添加した請求
項1乃至5のいずれか1項記載の月桃葉及び茎抽出物組
成物である。請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れか1項記載の月桃葉及び茎抽出物組成物を飲食物に添
加してなる月桃葉及び茎抽出物含有飲食物である。請求
項8の発明は、飲食物全体に対し月桃葉及び茎抽出物組
成物を0.1〜50質量%添加した請求項7記載の月桃
葉及び茎抽出物含有飲食物である。請求項9の発明は、
月桃葉及び茎抽出物1質量部に対して糖アルコール、可
食性酸類、甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍である単糖
類及び甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍である二糖類か
ら選ばれる少なくとも1種類の化合物を0.001〜5
000質量部添加することにより、月桃葉及び茎抽出物
の苦味及び渋味を抑えることを特徴とする月桃葉及び茎
抽出物の呈味改善方法である。
【0010】本発明によれば、月桃の葉及び茎抽出物の
有する苦味及び渋味等の不快な味を、糖アルコール、可
食性酸類、甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍である単糖
類及び甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍である二糖類か
ら選ばれる少なくとも1種類の化合物を配合することに
より、効果的に抑えることができる。また、月桃葉及び
茎の有効成分に何ら影響を与えることなく、簡便な操作
で安価に、しかも、後味が良く、総合的な美味しさと、
繰り返して飲みたいという優れた特性を有する月桃葉及
び茎抽出物組成物が得られる。更に、この月桃葉及び茎
抽出物組成物を飲食物に添加しても、飲食物本来の風味
を損うことがなく、しかも、味の調和をとることが容易
なので、月桃葉及び茎抽出物を必要とする幅広い消費
者、特に苦味及び渋味に敏感な女性などにも安心して気
軽に摂取してもらえるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。本発明の月桃葉及び茎抽出物組成物は、
(A)糖アルコール、可食性酸類、甘味度がショ糖の
0.1〜0.7倍である単糖類及び甘味度がショ糖の0.
1〜0.7倍である二糖類から選ばれる少なくとも1種
類の化合物と、(B)月桃葉及び茎抽出物とを含有する
ものである。
【0012】ここで、月桃(Alpinia spec
iosa)は、上述したように、ショウガ科ハナミョウ
ガ属に属する熱帯〜亜熱帯原産の植物であり、初夏には
白い花が咲き、秋には赤い実をつけ、濃緑色の葉には独
特の芳香を有する。沖縄では月桃はサンニンと呼ばれ、
月桃の葉に餅を包んで蒸して、お菓子として食したり、
また、月桃の茎は良質の繊維を含んでおり、紙、サトウ
キビの結束材、畳床などに使用しており、広く生活に密
着した植物として親しまれている。
【0013】前記月桃は古来より漢方薬として利用さ
れ、健胃整腸、食欲増進、毒虫刺され、咳止め等の薬効
が知られており、月桃の葉及び茎抽出物には防虫抗菌、
消臭効果、血栓予防効果があることも確認されている。
また、月桃の葉及び茎抽出物は、特開2001−316
275号公報に記載されているように、人の皮膚の線維
芽細胞におけるコラーゲン産生促進作用、女性ホルモン
の一種であるエストロゲンと同様の作用を有するエスト
ロゲン様作用、及びコラーゲンの減少・変性に関与する
コラゲナーゼ活性阻害作用を有し、皮膚の老化を防止及
び/又は改善効果を備え、その広汎な利用が望まれてい
る。
【0014】本発明の組成物の(B)成分である月桃葉
及び茎抽出物は、上記月桃葉及び茎を抽出原料とし、植
物の抽出に一般に用いられている抽出方法により得るこ
とができる。
【0015】例えば、月桃葉及び茎を生のまま又は乾燥
した後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に
供することにより得ることができる。抽出に用いる溶媒
としては、水、親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒を
室温乃至溶媒の沸点程度の温度で用いることが好まし
い。
【0016】この場合、親水性有機溶媒としては、例え
ば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコー
ル;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケト
ン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなど
が挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒な
どを用いることができる。なお、水と親水性有機溶媒と
の混合系溶媒を使用する場合には、低級アルコールの場
合は水10質量部に対して1〜90質量部、低級脂肪族
ケトンの場合は水10質量部に対して1〜40質量部、
多価アルコールの場合は水10質量部に対して1〜90
質量部添加することが好ましい。
【0017】本発明において、月桃葉及び茎の有効成分
を抽出するにあたり特殊な抽出方法を採用する必要はな
く、室温乃至還流加熱下で、溶媒の種類や抽出規模に応
じて任意の装置を用いて抽出を行うことができる。
【0018】具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽に
抽出原料を投入し、時々攪拌して可溶性成分を溶出す
る。その後、濾過して抽出残査を除き、得られた抽出液
を濃縮、乾燥することにより、有効成分を含有する抽出
物を得ることができる。抽出条件は、抽出溶媒として水
を用いた場合には、通常50〜90℃で30分〜2時間
程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの
混合溶媒を用いた場合には、通常40〜80℃で30分
〜2時間程度である。なお、溶媒で抽出することにより
得られる抽出液は、抽出溶媒が安全性の高いものであれ
ばそのまま配合することができる。
【0019】なお、得られる抽出液を脱色、脱臭、活性
向上等を目的として精製することもできる。
【0020】このようにして得られる(B)成分の本発
明の月桃葉及び茎抽出物は、そのままでは苦味や渋味等
の不快な呈味を有しており、この呈味を改善するため、
(A)成分の糖アルコール、可食性酸類、甘味度がショ
糖の0.1〜0.7倍である単糖類及び甘味度がショ糖の
0.1〜0.7倍である二糖類から選ばれる少なくとも1
種類の化合物を配合し、月桃葉及び茎抽出物組成物とし
て利用に供される。
【0021】上記(A)成分の糖アルコールとは、還元
基を有する糖の還元基(アルデヒド基及びケトン基)を還
元してアルコール基としたものをいい、この糖アルコー
ルは発酵法などにより天然に産するもの、HやNaB
等の化学試薬で工業的に元の糖の還元基に水素を添
加することにより製造することができる。
【0022】このような糖アルコールとしては、エリス
リトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトー
ル、マルチトール、パラチニット、ラクチトール、リビ
トール、還元澱粉糖化物などが挙げられ、これらの1種
を単独で又は2種以上を組み合せて用いることができ
る。
【0023】前記(A)成分の甘味度がショ糖の0.1
〜0.7倍である単糖類としては、グルコース、キシロ
ース、ガラクトースなどが挙げられ、甘味度がショ糖の
0.1〜0.7倍である二糖類としてはマルトース(麦
芽糖)、ラクトース(乳糖)、ラクチュロース、パラチ
ノースなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種
以上を組み合せて用いることができる。これらよりも甘
味度が低い単糖類又は二糖類を用いたのでは呈味改善効
果が発揮されない。一方、これらよりも甘味度が高い単
糖類又は二糖類を用いると強い甘味によって全体に甘っ
たるくキレのないぼけた呈味となってしまう。
【0024】前記(A)成分の可食性酸類としては、ク
エン酸、リンゴ酸、乳酸及びリン酸などが挙げられ、こ
れらの1種又は2種以上を組合わせて用いることができ
る。
【0025】本発明の月桃葉及び茎抽出物組成物は、前
記(A)糖アルコール、可食性酸類、甘味度がショ糖の
0.1〜0.7倍である単糖類及び甘味度がショ糖の0.
1〜0.7倍である二糖類から選ばれる化合物の1種を
単独で用いても勿論優れた呈味改善効果を奏するもので
あるが、これら化合物を2種以上組合わせることにより
更に優れた呈味改善効果を発揮し得るものである。
【0026】呈味改善に寄与する化合物を2種以上組合
わせた例としては、例えば、月桃葉及び茎抽出物とマル
チトールと乳糖とを配合してなる月桃葉及び茎抽出物組
成物、月桃葉及び茎抽出物とエリスリトールとクエン酸
とラクチュロースとを配合してなる月桃葉及び茎抽出物
組成物、月桃葉及び茎抽出物とパラチノースとソルビト
ールとを配合してなる月桃葉及び茎抽出物組成物、月桃
葉及び茎抽出物とキシリトールとマルチトールとを配合
してなる月桃葉及び茎抽出物組成物、月桃葉及び茎抽出
物とソルビトールとクエン酸とを配合してなる月桃葉及
び茎抽出物組成物などが好適である。
【0027】前記月桃葉及び茎抽出物組成物の配合量
は、(B)成分の月桃葉及び茎抽出物1質量部に対して
(A)成分の糖アルコール、可食性酸類、甘味度がショ
糖の0.1〜0.7倍である単糖類及び甘味度がショ糖の
0.1〜0.7倍である二糖類から選ばれる少なくとも1
種類の化合物を0.001〜5000質量部、より好ま
しくは0.01〜500質量部配合することが好まし
い。呈味改善に寄与する(A)成分の化合物の配合量が
多すぎると呈味の改善効果以外にそれ自体の甘味や酸味
が強く感じられるようになる場合がある。一方、(A)
成分の化合物の配合量が少なすぎると月桃葉及び茎抽出
物に対する呈味改善効果が十分期待できなくなる場合が
ある。なお、呈味改善に寄与する化合物を2種以上組合
わせて用いる場合の配合量は合計量で上記範囲を満たす
ものである。
【0028】更に具体的な配合量は、配合する呈味改善
に寄与する化合物の種類に応じて異なり、下記の通りで
あることが好ましい。 (1)糖アルコール 月桃葉及び茎抽出物1質量部に対して糖アルコールを
0.01質量部〜5000質量部、より好ましくは0.
1質量部〜100質量部配合することが好ましい。 (2)甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍である単糖類
又は二糖類 月桃葉及び茎抽出物1質量部に対して甘味度がショ糖の
0.1〜0.7倍である単糖類又は二糖類を0.01質
量部〜5000質量部、より好ましくは0.1質量部〜
100質量部配合することが好ましい。 (3)クエン酸等の可食性酸類 月桃葉及び茎抽出物1質量部に対してクエン酸等の可食
性酸類を0.001質量部〜500質量部、より好まし
くは0.005質量部〜50質量部配合することが好ま
しい。
【0029】次に、本発明の月桃葉及び茎抽出物の呈味
改善方法は、月桃葉及び茎抽出物1質量部に対して糖ア
ルコール、可食性酸類、甘味度がショ糖の0.1〜0.7
倍である単糖類及び甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍で
ある二糖類から選ばれる少なくとも1種類の化合物を
0.001〜5000質量部、好ましくは0.01〜5
00質量部添加し、同時に飲食することにより、月桃葉
及び茎抽出物の苦味及び渋味を効果的に抑えることがで
きるものである。
【0030】よって、本発明組成物の配合方法は、同時
に飲食させる以外には特段の制限はなく、月桃葉及び茎
抽出物を製造する段階で呈味改善に寄与する化合物を予
め配合しておいても良く、また、月桃葉及び茎抽出物と
呈味改善に寄与する化合物を別々に飲食物中に配合して
も構わない。なお、月桃葉及び茎抽出物と呈味改善に寄
与する化合物との混合は粉末状で行うことが好ましい
が、溶液状で行うことも勿論可能である。
【0031】本発明の月桃葉及び茎抽出物組成物は、こ
れをそのまま健康・栄養補助食品等として摂取すること
も勿論可能であるが、各種飲食物に添加して月桃葉及び
茎抽出物含有飲食物とすることができる。この場合、月
桃葉及び茎抽出物組成物の飲食物への添加量は、飲食物
の種類に応じて異なり一概に規定することはできない
が、月桃葉及び茎抽出物組成物として飲食物全体の0.
1〜50質量%の添加が好ましく、場合によっては50
質量%を超えても使用可能である。また、月桃葉及び茎
抽出物として1日あたり10〜1000mgの摂取量で
有効な結果が得られる。
【0032】このような本発明の月桃葉及び茎抽出物組
成物が適用できる飲食物は、特に限定されず、例えば、
清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等
の飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調整用粉末を含
む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等
の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅ
うまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディ
ー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケ
ット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子
類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食
品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら
油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイッ
プクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;
ソース、たれ等の調味料;種々の形態の健康・栄養補助
食品;その他、スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物
などが挙げられる。更に、本発明組成物は、上記飲食物
以外にも経口摂取する、錠剤、カプセル剤、ドリンク
剤、トローチ、うがい薬等の医薬品、医薬部外品等、口
中清涼剤、口臭防止剤等の口腔内で使用する口腔清涼
剤、歯磨剤など添加して用いることができる。
【0033】本発明の月桃葉及び茎抽出物組成物は、苦
味・渋味がなく、後味がよく、匂いにも優れ、総合的な
美味しさを備えており、繰り返して飲みたいという評価
が得られるものであり、粉末、顆粒、キューブ、ペース
ト、液体などのいずれの形態であっても良く、製剤化に
際しては、必要に応じて更に分散剤、賦形剤等の任意の
助剤を配合することができる。
【0034】
【実施例】以下、製造例、実施例及び比較例を示し、本
発明について更に具体的に説明するが、本発明は下記実
施例に何ら制限されるものではない。
【0035】〔製造例1〕月桃葉及び茎300gに50
質量%エタノール2000mLを加え、還流冷却器を付
けて、80℃にて1時間抽出を行った後、濾紙にて濾過
し、抽出液を得た。得られた抽出液を減圧下に濃縮、乾
燥を行い、製造例1の月桃葉及び茎の抽出物75g(粉
末)を得た。
【0036】〔製造例2〕月桃葉及び茎300gに水2
000mLを加え、90℃にて1時間抽出を行った後、
濾紙にて濾過し、抽出液Aを得た。また、抽出残渣に再
び水2000mLを加え、同様に90℃で1時間加熱抽
出を行った後、濾紙にて濾過し、抽出液Bを得た。得ら
れた抽出液A,Bを合せて抽出液とした。得られた抽出
液(A+B)を減圧下に濃縮、乾燥を行い、製造例2の
月桃葉及び茎の抽出物96g(粉末)を得た。
【0037】〔実施例1及び比較例1〕製造例1の月桃
葉及び茎50質量%エタノール抽出物1質量部にマルチ
トールをそれぞれ0.1質量部、0.5質量部、1質量
部、5質量部、10質量部、50質量部加えて、粉砕機
で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善された月桃葉
及び茎抽出物組成物を製造した。
【0038】得られた各組成物を月桃葉及び茎50質量
%エタノール抽出物として0.5質量%の濃度となる水
溶液に調製し、下記方法に従って呈味の評価を行った。
結果を表1及び図1〜6に示す。
【0039】比較例1として、製造例1の月桃葉及び茎
50質量%エタノール抽出物のみを0.5質量%含む水
溶液を調製し、同様に呈味の評価を行った。結果を表1
及び図1〜6に示す。
【0040】<呈味の評価方法>得られた月桃葉及び茎抽
出物含有水溶液を用いて、呈味の評価を成人パネラー1
8名(男性:10名、女性:8名)で行い、試飲を行っ
た後、アンケート用紙に回答する方法で行った。
【0041】アンケートの評価方法は、パネラーに各評
価項目(総合的な美味しさ、味、苦味・渋味、
後味、匂い、繰り返して飲みたいか)について各5
段階(5:非常によい、4:比較的よい、3:許容範
囲、2:比較的悪い、1:非常に悪い)に分けて判定し
た。評価の基準は、イチョウ葉抽出物0.05質量%水
溶液の呈味の評価を2点と定めた。なお、検体の提供は
ダブルブラインドで行い、パネラー同士は隔離した状態
で評価を行った。得られたパネラーの評価結果を平均値
化し、レーダーチャートで表現した。
【0042】
【表1】
【0043】表1及び図1〜6の結果から、本発明糖ア
ルコールの一つであるマルチトールは月桃葉及び茎抽出
物1質量部に対して0.1〜50質量部添加で優れた呈
味改善効果を有し、総合的な美味しさを備え、繰り返し
て飲みたいと感じさせることが認められた。
【0044】〔実施例2及び比較例2〕製造例1の月桃
葉及び茎50質量%エタノール抽出物1質量部に乳糖を
それぞれ0.1質量部、0.5質量部、1質量部、5質
量部、10質量部加え、粉砕機で粉砕して均一な混合物
とし、呈味の改善された月桃葉及び茎抽出物組成物を製
造した。
【0045】得られた各組成物を月桃葉及び茎50質量
%エタノール抽出物として0.5質量%の濃度となる水
溶液に調製し、上記同様に呈味の評価を行った。結果を
表2及び図7〜11に示す。
【0046】比較例2として、製造例1の月桃葉及び茎
50質量%エタノール抽出物のみを0.5質量%含む水
溶液を調製し、同様に呈味の評価を行った。結果を表2
及び図7〜11に示す。
【0047】
【表2】
【0048】表2及び図7〜11の結果から、本発明二
糖類の一つである乳糖は月桃葉及び茎抽出物1質量部に
対して0.1〜10質量部添加で優れた呈味改善効果を
有し、総合的な美味しさを備え、繰り返して飲みたいと
感じさせることが認められた。
【0049】〔実施例3及び比較例3〕製造例1の月桃
葉及び茎50質量%エタノール抽出物1質量部にクエン
酸をそれぞれ0.05質量部、0.1質量部、0.5質
量部、1質量部加え、粉砕機で粉砕して均一な混合物と
し、呈味の改善された月桃葉及び茎抽出物組成物を製造
した。
【0050】得られた各組成物を月桃葉及び茎50質量
%エタノール抽出物として0.5質量%の濃度となる水
溶液に調製し、同様に呈味の評価を行った。結果を表3
及び図12〜15に示す。
【0051】比較例3として、製造例1の月桃葉及び茎
50質量%エタノール抽出物のみを0.5質量%含む水
溶液を調製し、同様に呈味の評価を行った。結果を表3
及び図12〜15に示す。
【0052】
【表3】
【0053】表3及び図12〜15の結果から、本発明
可食性酸類の一つであるクエン酸は月桃葉及び茎抽出物
1質量部に対して0.05〜1質量部添加で優れた呈味
改善効果を有することが認められた。
【0054】〔実施例4及び比較例4〕製造例1の月桃
葉及び茎50質量%エタノール抽出物1質量部にエリス
リトールをそれぞれ0.5質量部、5質量部、50質量
部加え、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改
善された月桃葉及び茎抽出物組成物を製造した。
【0055】得られた各組成物を月桃葉及び茎50質量
%エタノール抽出物として0.5質量%の濃度となる水
溶液に調製し、同様に呈味の評価を行った。結果を表4
及び図16〜18に示す。
【0056】比較例4として、製造例1の月桃葉及び茎
50質量%エタノール抽出物のみを0.5質量%含む水
溶液を調製し、同様に呈味の評価を行った。結果を表4
及び図16〜18に示す。
【0057】
【表4】
【0058】表4及び図16〜18の結果から、本発明
糖アルコールの一つであるエリスリトールは月桃葉及び
茎抽出物1質量部に対して0.5〜50質量部添加で優
れた呈味改善効果を有することが認められた。
【0059】〔実施例5及び比較例5〕製造例1の月桃
葉及び茎50質量%エタノール抽出物1質量部にマルト
ースをそれぞれ0.1質量部、1質量部、10質量部加
え、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善さ
れた月桃葉及び茎抽出物組成物を製造した。
【0060】得られた各組成物を月桃葉及び茎50質量
%エタノール抽出物として0.5質量%の濃度となる水
溶液に調製し、呈味の評価を行った。結果を表5及び図
19〜21に示す。
【0061】比較例5として、製造例1の月桃葉及び茎
50質量%エタノール抽出物のみを0.5質量%含む水
溶液を調製し、同様に呈味の評価を行った。結果を表5
及び図19〜21に示す。
【0062】
【表5】
【0063】表5及び図19〜21の結果から、本発明
二糖類の一つであるマルトースは月桃葉及び茎抽出物1
質量部に対して0.1〜10質量部添加で優れた呈味改
善効果を有することが認められた。
【0064】〔実施例6及び比較例6〕製造例1の月桃
葉及び茎50質量%エタノール抽出物1質量部にキシリ
トールをそれぞれ0.1質量部、1質量部、10質量部
加え、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善
された月桃葉及び茎抽出物組成物を製造した。
【0065】得られた各組成物を月桃葉及び茎50質量
%エタノール抽出物として0.5質量%の濃度となる水
溶液に調製し、同様に呈味の評価を行った。結果を表6
及び図22〜24に示す。
【0066】比較例6として、製造例1の月桃葉及び茎
50質量%エタノール抽出物のみを0.5質量%含む水
溶液を調製し、同様に呈味の評価を行った。結果を表6
及び図22〜24に示す。
【0067】
【表6】
【0068】表6及び図22〜24の結果から、本発明
糖アルコールの一つであるキシリトールは月桃葉及び茎
抽出物1質量部に対して0.1〜10質量部添加で優れ
た呈味改善効果を有することが認められた。
【0069】〔実施例7及び比較例7〕製造例1の月桃
葉及び茎50質量%エタノール抽出物1質量部にパラチ
ノースをそれぞれ0.1質量部、1質量部、10質量部
加え、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善
された月桃葉及び茎抽出物組成物を製造した。
【0070】得られた各組成物を月桃葉及び茎50質量
%エタノール抽出物として0.5質量%の濃度となる水
溶液に調製し、同様に呈味の評価を行った。結果を表7
及び図25〜27に示す。
【0071】比較例7として、製造例1の月桃葉及び茎
50質量%エタノール抽出物のみを0.5質量%含む水
溶液を調製し、同様に呈味の評価を行った。結果を表7
及び図25〜27に示す。
【0072】
【表7】
【0073】表7及び図25〜27の結果から、本発明
二糖類の一つであるパラチノースは月桃葉及び茎抽出物
1質量部に対して0.1〜10質量部添加で優れた呈味
改善効果を有することが認められた。
【0074】〔実施例8〕 錠剤 下記の配合で月桃葉及び茎抽出物の補給を目的とする錠
剤を通常の打錠機により製造した。 製造例1の月桃葉及び茎抽出物の粉末 20質量部 マルチトール 72質量部 乳糖 100質量部 グリセリン脂肪酸エステル 8質量部 原料の混合と打錠は容易であり、呈味の良好な錠剤が得
られた。
【0075】〔実施例9〕 インスタントティー顆粒 下記の配合で月桃葉及び茎抽出物を配合したインスタン
トティー顆粒を流動層造粒機により製造した。 製造例2の月桃葉及び茎抽出物の粉末 20質量部 エリスリトール 40質量部 クエン酸 50質量部 ラクチュロース 50質量部 デキストリン 810質量部 原料の混合と流動層造粒機による顆粒化は容易であり、
呈味の良好な顆粒が得られた。
【0076】〔実施例10〕 ビスケット 小麦粉1kg、コーンスターチ100g、グルコース2
50g、マーガリン125g、食塩5g、炭酸ソーダ2
5g、炭酸アンモニウム9g、レシチン6g、全卵75
g、乳酸カルシウム50g、製造例1の月桃葉及び茎抽
出物粉末2g及び水350gを用いてドウを作成し、延
展後、これを成形してばい焼し、呈味の良好なビスケッ
トを製造した。
【0077】〔実施例11〕 グミキャンディー パラチノース330g、ソルビトール140g、水27
0gを混合して加熱し、そこにゼラチン80g、及び製
造例2の月桃葉及び茎抽出物粉末10gを水150gに
溶かした溶液と、50質量%リン酸水溶液8gとを混合
し、型に流し込んで冷却することにより、呈味の良好な
グミキャンディーを得た。
【0078】〔実施例12〕 チューインガム チューインガム試作用ミキサーにガムベース25質量
部、パラチニットシロップ14質量部を加え混合した。
更に、粉末キシリトール35質量部と粉末マルチトール
25質量部、製造例1の月桃葉及び茎抽出物粉末14質
量部、ステビア甘味料(丸善製薬株式会社製、商品名:
マルミロン50)0.4質量部を予め混合したものを数
回に分けて加え、よく練り合わせた。次いで、グリセリ
ンを1質量部加えて充分混合した後、ミキサーから取り
出し、ローラーで圧延することによって呈味の良好なチ
ューインガムを製造した。
【0079】〔実施例13〕 マウスウオッシュ下記の
組成で常法によりマウスウオッシュを調製した。 エタノール 15質量部 ソルビトール 10質量部 クエン酸 0.05質量部 クエン酸ナトリウム 0.2質量部 安息香酸ナトリウム 0.2質量部 ラウリル硫酸ナトリウム 0.2質量部 サッカリンナトリウム 0.05質量部 製造例1の月桃葉及び茎抽出物 0.4質量部 l−メントール 0.05質量部 精製水 残部 合計 100質量部 調製されたマウスウオッシュは呈味の良好なものであっ
た。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、月桃の葉及び茎を抽出
して得られる抽出物が有する苦味及び渋み等の非嗜好性
の呈味を簡便な操作により改善し得、飲食物の製造にお
ける経済性、安全性の点に優れており非常に有用な月桃
葉及び茎抽出物組成物が得られる。
【0081】また、本発明の月桃葉及び茎抽出物組成物
は、苦味・渋味がなく、後味がよく、匂いにも優れ、総
合的な美味しさを備えており、繰り返して飲みたいとい
う優れた評価が得られるものであり、各種飲食物などに
添加して、月桃葉及び茎抽出物を必要とする幅広い分野
に利用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1及び比較例1の呈味評価の結果を示し
たレーダーチャートである。
【図2】実施例1及び比較例1の呈味評価の結果を示し
たレーダーチャートである。
【図3】実施例1及び比較例1の呈味評価の結果を示し
たレーダーチャートである。
【図4】実施例1及び比較例1の呈味評価の結果を示し
たレーダーチャートである。
【図5】実施例1及び比較例1の呈味評価の結果を示し
たレーダーチャートである。
【図6】実施例1及び比較例1の呈味評価の結果を示し
たレーダーチャートである。
【図7】実施例2及び比較例2の呈味評価の結果を示し
たレーダーチャートである。
【図8】実施例2及び比較例2の呈味評価の結果を示し
たレーダーチャートである。
【図9】実施例2及び比較例2の呈味評価の結果を示し
たレーダーチャートである。
【図10】実施例2及び比較例2の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図11】実施例2及び比較例2の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図12】実施例3及び比較例3の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図13】実施例3及び比較例3の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図14】実施例3及び比較例3の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図15】実施例3及び比較例3の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図16】実施例4及び比較例4の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図17】実施例4及び比較例4の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図18】実施例4及び比較例4の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図19】実施例5及び比較例5の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図20】実施例5及び比較例5の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図21】実施例5及び比較例5の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図22】実施例6及び比較例6の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図23】実施例6及び比較例6の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図24】実施例6及び比較例6の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図25】実施例7及び比較例7の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図26】実施例7及び比較例7の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
【図27】実施例7及び比較例7の呈味評価の結果を示
したレーダーチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/12 A61K 47/26 4C088 47/26 A61P 1/00 A61P 1/00 3/00 3/00 5/30 5/30 17/16 17/16 39/02 39/02 43/00 111 43/00 111 A21D 13/08 // A21D 13/08 A23G 3/00 101 A23G 3/00 101 3/30 3/30 A23L 2/00 F Fターム(参考) 4B014 GB07 GB13 GG18 GL04 GL10 GP27 4B017 LC02 LC03 LE01 LG15 LK08 LK12 LP01 4B018 LB01 LB08 LE01 LE05 MD09 MD28 MD29 MD32 MD61 ME11 MF01 MF08 4B032 DB21 DK07 DK12 DK29 DP80 4C076 BB01 CC15 CC16 CC18 CC21 CC29 CC30 DD41T DD66T EE30T 4C088 AB81 AC05 BA10 CA08 MA52 NA14 ZA59 ZA66 ZA89 ZC11 ZC21 ZC37

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)糖アルコール、可食性酸類、甘味
    度がショ糖の0.1〜0.7倍である単糖類及び甘味度が
    ショ糖の0.1〜0.7倍である二糖類から選ばれる少な
    くとも1種類の化合物と、(B)月桃葉及び茎抽出物と
    を含有する呈味良好な月桃葉及び茎抽出物組成物。
  2. 【請求項2】 前記(A)成分の糖アルコールが、エリ
    スリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトー
    ル、マルチトール、パラチニット、ラクチトール及び還
    元デンプン糖化物から選ばれる1種又は2種以上である
    請求項1記載の月桃葉及び茎抽出物組成物。
  3. 【請求項3】 前記(A)成分の可食性酸類が、クエン
    酸、リンゴ酸、乳酸及びリン酸から選ばれる1種又は2
    種以上である請求項1又は2記載の月桃葉及び茎抽出物
    組成物。
  4. 【請求項4】 前記(A)成分の甘味度がショ糖の0.
    1〜0.7倍である単糖類又は二糖類が、グルコース、
    キシロース、ガラクトース、マルトース、乳糖、ラクチ
    ュロース及びパラチノースから選ばれる1種又は2種以
    上である請求項1,2又は3記載の月桃葉及び茎抽出物
    組成物。
  5. 【請求項5】 前記(B)成分の月桃葉及び茎抽出物
    が、ショウガ科ハナミョウガ属の月桃葉及び茎を、水若
    しくは親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒により抽出
    処理して得られた抽出物である請求項1乃至4のいずれ
    か1項記載の月桃葉及び茎抽出物組成物。
  6. 【請求項6】 月桃葉及び茎抽出物1質量部に対して糖
    アルコール、可食性酸類、甘味度がショ糖の0.1〜0.
    7倍である単糖類及び甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍
    である二糖類から選ばれる少なくとも1種類の化合物を
    0.001〜5000質量部添加した請求項1乃至5の
    いずれか1項記載の月桃葉及び茎抽出物組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項記載の月
    桃葉及び茎抽出物組成物を飲食物に添加してなる月桃葉
    及び茎抽出物含有飲食物。
  8. 【請求項8】 飲食物全体に対し月桃葉及び茎抽出物組
    成物を0.1〜50質量%添加した請求項7記載の月桃
    葉及び茎抽出物含有飲食物。
  9. 【請求項9】 月桃葉及び茎抽出物1質量部に対して糖
    アルコール、可食性酸類、甘味度がショ糖の0.1〜0.
    7倍である単糖類及び甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍
    である二糖類から選ばれる少なくとも1種類の化合物を
    0.001〜5000質量部添加することにより、月桃
    葉及び茎抽出物の苦味及び渋味を抑えることを特徴とす
    る月桃葉及び茎抽出物の呈味改善方法。
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