JP2002302063A - サイドメンバ先端部構造 - Google Patents

サイドメンバ先端部構造

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JP2002302063A
JP2002302063A JP2001108360A JP2001108360A JP2002302063A JP 2002302063 A JP2002302063 A JP 2002302063A JP 2001108360 A JP2001108360 A JP 2001108360A JP 2001108360 A JP2001108360 A JP 2001108360A JP 2002302063 A JP2002302063 A JP 2002302063A
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JP
Japan
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tip
side member
outer peripheral
vehicle
plate
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JP2001108360A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Watanabe
明義 渡辺
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両前後方向に所定の間隔を開けて複数のク
ラッシュ部を形成すること無しに、荷重作用時に軸圧縮
変形を可能とする。 【解決手段】 フロントサイドメンバの前端部にはクラ
ッシュボックス12が連結されており、クラッシュボッ
クス12の前端部には先端部プレート14が配設されて
いる。先端部プレート14は、本体部40における中央
部40Aを含む大部分(図1に示す領域S)がクラッシ
ュボックス12の内リブ34の先端部34Aに当接して
いる。一方、先端部プレート14における本体部40の
外周縁部40Bは、車両前方へ凸形状とされており、ク
ラッシュボックス12の外周壁部12Bの先端12Cか
ら離間している。また、先端部プレート14における接
合フランジ42が、クラッシュボックス12の外周壁部
12Bに結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサイドメンバ先端部
構造に係り、特に、自動車等の車両におけるサイドメン
バ先端部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両におけるサイドメ
ンバ先端部構造としては、その一例が特開平10−70
32号公報に開示されている。
【0003】図8に示される如く、このサイドメンバ先
端部構造では、サイドメンバ100の前端部に、車両前
後方向に所定の間隔を開けて、複数のクラッシュ部10
2が形成されている。これらのクラッシュ部102は、
サイドメンバ100の内側に膨らんだビード状に形成さ
れており、サイドメンバ100に車両前方側から荷重が
作用した場合に、これらのクラッシュ部102が容易に
潰れ、サイドメンバ100の前端部が軸圧縮変形して、
衝撃荷重を吸収するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このサ
イドメンバ先端部構造では、車両前後方向に所定の間隔
を開けて、複数のクラッシュ部102を形成するため、
サイドメンバ100の形状が複雑になる。この結果、ア
ルミ等の押し出し材により、このようなクラッシュ部1
02を有するサイドメンバ100を構成するのは困難で
ある。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、車両前後方向
に所定の間隔を開けて複数のクラッシュ部を形成するこ
と無しに、荷重作用時に軸圧縮変形が可能なサイドメン
バ先端部構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、サイドメンバの先端部に配設され、断面内に軸線方
向に沿った内リブを有する衝撃吸収部材と、該衝撃吸収
部材の先端部に配設され、本体部の外周縁部に前記撃吸
収部材側に向かって接合フランジが形成された先端部プ
レートと、を備えたサイドメンバ先端部構造であって、
前記先端部プレートは、本体部の中央部が前記撃吸収部
材側の内リブの先端部に当接しており、本体部の外周縁
部が前記撃吸収部材側の外周壁部先端から離間している
と共に、前記接合フランジが前記撃吸収部材側の外周壁
部に結合されていることを特徴とする。
【0007】従って、先端部プレートに衝撃吸収部材方
向への衝撃荷重が作用すると、衝撃吸収部材の内リブの
先端部に当接している先端部プレートにおける本体部の
中央部に比べて、衝撃吸収部材の外周壁部先端から離間
している先端部プレートにおける本体部の外周縁部は、
荷重作用方向へ移動し易い。この結果、荷重作用方向に
移動し難い先端部プレートにおける本体部の部位を中心
としたモーメントが、先端部プレートにおける本体部の
外周縁部に形成した接合フランジに、衝撃吸収部材の断
面中心に向かって発生する。このモーメントにより、先
端部プレートの接合フランジが結合された衝撃吸収部材
の外周壁部の部位が、断面中心に向かって変形するた
め、この変形部位を起点として、衝撃吸収部材が軸方に
沿って軸圧縮変形を開始する。よって、車両前後方向に
所定の間隔を開けて複数のクラッシュ部を形成すること
無しに、荷重作用時に軸圧縮変形が可能となる。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
のサイドメンバ先端部構造において、前記サイドメンバ
がフロントサイドメンバであることを特徴とする。
【0009】従って、請求項1に記載の内容に加えて、
車両前方からの衝撃に対して、フロントサイドメンバの
先端部において、衝撃荷重を確実に吸収できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明におけるサイドメンバ先端
部構造の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0011】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0012】図5に示される如く、本実施形態では、自
動車車体における前部の車幅方向両端下部近傍に車両前
後方向に沿って左右一対のフロントサイドメンバ10
(図5では車両右側のフロントサイドメンバのみを示し
ている)が配設されており、フロントサイドメンバ10
の先端部(前端部)には、アルミの押し出し材から成る
衝撃吸収部材としてのクラッシュボックス12が連結さ
れている。また、クラッシュボックス12の先端部(前
端部)には、先端部プレート14が配設されており、こ
の先端部プレート14に図示を省略したバンパリインフ
ォースメントが取り付けられている。
【0013】図3に示される如く、フロントサイドメン
バ10は、フロントサイドメンバ10の車両上側部を構
成するフロントサイドメンバアッパパネル16と、フロ
ントサイドメンバ10の車両下側部を構成するフロント
サイドメンバロアパネル18とで構成されている。フロ
ントサイドメンバアッパパネル18の前部領域の車両前
後方向から見た断面形状は、開口部を車両下方へ向けた
コ字状とされており、フロントサイドメンバロアパネル
18の前部領域の車両前後方向から見た断面形状は、開
口部を車両上方へ向けたコ字状とされている。
【0014】フロントサイドメンバロアパネル18にお
ける両側壁部18A、18Bの上端縁部18C、18D
は、フロントサイドメンバアッパパネル16における両
側壁部16A、16Bの下端縁部の外周面16C、16
Dに接合されている。なお、フロントサイドメンバアッ
パパネル16における上壁部16Eの内周部には、フロ
ントサイドメンバ10の軸線方向(車両前後方向)に沿
って延びるリブ20、22が略平行に立設されている。
また、フロントサイドメンバロアパネル18における下
壁部18Eの内周部には、フロントサイドメンバ10の
軸線方向(車両前後方向)に沿って延びるリブ26、2
8が略平行に立設されている。なお、図3の符号32は
エプロンサスタワーを示している。
【0015】図2に示される如く、クラッシュボックス
12の車両前方から見た断面形状は、8角閉断面形状と
なっており、断面中心から各角部に達する内リブ34が
クラッシュボックス12の軸方向(車両前後方向)に沿
って形成されている。また、先端部プレート14は、ク
ラッシュボックス12の先端部12Aを覆う矩形皿形状
とされており、本体部40における外周縁部の全周に、
クラッシュボックス12側、即ち、車両後方側に向かっ
て接合フランジ42が形成されている。
【0016】図1に示される如く、先端部プレート14
は、本体部40における中央部40Aを含む大部分(図
1に示す領域S)がクラッシュボックス12の内リブ3
4の先端部34Aに当接している。一方、先端部プレー
ト14における本体部40の外周縁部40Bは、車両前
方へ凸形状とされており、クラッシュボックス12の外
周壁部12Bの先端12Cから所定長さL離間してい
る。また、先端部プレート14における接合フランジ4
2の先端部(車両後方側端部)42Aが、クラッシュボ
ックス12の外周壁部12Bにおける先端12Cから所
定長さHの位置に溶接、締結、接着等によって結合され
ている。
【0017】図2に示される如く、先端部プレート14
の四隅には、図示を省略したバンパリインフォースメン
トを取付けるための取付孔43がそれぞれ形成されてい
る。
【0018】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0019】本実施形態では、バンパリインフォースメ
ントから先端部プレート14を介してクラッシュボック
ス12にクラッシュボックス12の軸線方向、即ち、車
両後方(図1の矢印A方向)の荷重が作用すると、クラ
ッシュボックス12の内リブ34の先端部34Aに当接
している先端部プレート14における本体部40の中央
部40Aを含む大部分(図1に示す領域S)に比べ、ク
ラッシュボックス12の外周壁部12Bの先端12Cか
ら車両前方側に距離L離間している先端部プレート14
における本体部40の外周縁部40Bは、荷重作用方向
(矢印A方向)、即ち車両後方側へ移動し易い。
【0020】この結果、荷重作用方向に移動し難い先端
部プレート14における本体部40の部位を中心とした
モーメント(図1の矢印M)が、先端部プレート14に
おける接合フランジ42の先端部(車両後方側端部)4
2Aにクラッシュボックス12の断面中心に向かって発
生する。
【0021】このため、図4に示される如く、このモー
メントMにより、先端部プレート14の接合フランジ4
2が結合されたクラッシュボックス12の外周壁部12
Bの部位がクラッシュボックス12の断面中心に向かっ
て変形し、この変形部位を起点として、クラッシュボッ
クス12は、図4に二点鎖線で示すように軸方向(車両
前後方向)に沿って軸圧縮変形を開始する。よって、図
8に示す従来構造のように車両前後方向に所定の間隔を
開けて複数のクラッシュ部102を形成すること無し
に、荷重作用時にクラッシュボックス12を確実に軸圧
縮変形させることができるため、フロントサイドメンバ
10の先端部において、衝撃荷重を確実に吸収できる。
【0022】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、上記実施形態では、図1に示される如
く、先端部プレート14における本体部40の外周縁部
40Bを、車両前方へ側面視において矩形状の凸形状と
したが、これに代えて、図6に示される如く、先端部プ
レート14における本体部40の外周縁部40Bを、車
両前方へ側面視において円弧状の凸形状としても良い。
【0023】また、先端部プレート14における本体部
40の外周縁部40Bを、車両前方へ凸形状とすること
に代えて、図7に示される如く、クラッシュボックス1
2の外周壁部12Bの先端12Cに凹部50を形成し、
先端部プレート14における本体部40の外周縁部40
Bを凸形状とせずに、クラッシュボックス12の外周壁
部12Bの先端12Cから所定長さL離間させる構成と
しても良い。
【0024】また、上記実施形態では、クラッシュボッ
クス12を8角閉断面形状としたが、クラッシュボック
ス12の断面形状はこれに限定されず、6角閉断面形状
等の他の閉断面形状としても良い。また、閉断面形状で
なく開断面形状としても良い。更に、クラッシュボック
ス12は、アルミ等の軽合金以外の材料で構成しても良
く、押し出し材でなくても良い。
【0025】また、上記実施形態では、先端部プレート
14の本体部40における外周縁部の全周に、クラッシ
ュボックス12側、即ち、車両後方側に向かって接合フ
ランジ42を形成したが、先端部プレート14の本体部
40における外周縁部の一部、例えば、クラッシュボッ
クス12の角部と当接する部位を除いた部位のみに接合
フランジ42を形成した構成としても良い。
【0026】また、本発明のサイドメンバ先端部構造
は、フロントサイドメンバ以外の、例えば、リヤサイド
メンバ等の他の車両骨格部材にも適用可能であると共
に、クラッシュボックス12にバンパリインフォースメ
ントが取り付けられていないサイドメンバにも適用可能
である。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、サイドメンバ
の先端部に配設され、断面内に軸線方向に沿った内リブ
を有する衝撃吸収部材と、衝撃吸収部材の先端部に配設
され、本体部の外周縁部に撃吸収部材側に向かって接合
フランジが形成された先端部プレートと、を備えたサイ
ドメンバ先端部構造であって、先端部プレートは、本体
部の中央部が撃吸収部材側の内リブの先端部に当接して
おり、本体部の外周縁部が撃吸収部材側の外周壁部先端
から離間していると共に、接合フランジが撃吸収部材側
の外周壁部に結合されているため、車両前後方向に所定
の間隔を開けて複数のクラッシュ部を形成すること無し
に、荷重作用時に軸圧縮変形可能であるという優れた効
果を有する。
【0028】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
のサイドメンバ先端部構造において、サイドメンバがフ
ロントサイドメンバであるため、請求項1に記載の効果
に加えて、車両前方からの衝撃に対して、フロントサイ
ドメンバの先端部において、衝撃荷重を確実に吸収でき
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5の1−1線に沿った拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るサイドメンバ先端部
構造を示す車両前方内側から見た分解斜視図である。
【図3】図5の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るサイドメンバ先端部
構造の作用説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るサイドメンバ先端部
構造が適用されたフロントサイドメンバを示す車両前方
内側から見た斜視図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係るサイドメンバ先端
部構造を示す図1に対応する断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係るサイドメンバ先端
部構造を示す図1に対応する断面図である。
【図8】従来のサイドメンバ先端部構造を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
10 サイドメンバ 12 クラッシュボックス(衝撃吸収部材) 14 先端部プレート 34 内リブ 40 先端部プレートの本体部 42 先端部プレートの接合フランジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドメンバの先端部に配設され、断面
    内に軸線方向に沿った内リブを有する衝撃吸収部材と、 該衝撃吸収部材の先端部に配設され、本体部の外周縁部
    に前記撃吸収部材側に向かって接合フランジが形成され
    た先端部プレートと、 を備えたサイドメンバ先端部構造であって、前記先端部
    プレートは、本体部の中央部が前記撃吸収部材側の内リ
    ブの先端部に当接しており、本体部の外周縁部が前記撃
    吸収部材側の外周壁部先端から離間していると共に、前
    記接合フランジが前記撃吸収部材側の外周壁部に結合さ
    れていることを特徴とすることを特徴とするサイドメン
    バ先端部構造。
  2. 【請求項2】 前記サイドメンバがフロントサイドメン
    バであることを特徴とする請求項1に記載のサイドメン
    バ先端部構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003072588A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Honda Motor Co Ltd 車体フレーム用中空部材
WO2004048181A1 (de) * 2002-11-23 2004-06-10 Daimlerchrysler Ag Vorderwagenstruktur
EP1878623A1 (en) * 2006-07-11 2008-01-16 Toyoda Iron Works Co., Ltd. Impact absorbing member for vehicle

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