JP2002294214A - パンクシーリング剤 - Google Patents

パンクシーリング剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラテックスの熱履歴によるクリーム分の生成
が抑制され、長期保管性能が改善されたパンクシーリン
グ剤を提供する。 【解決手段】 本発明のパンクシーリング剤は、脱蛋白
天然ゴムラテックスにカルボキシメチルセルロース等の
水溶性高分子を配合してなるものであって、25℃での
粘度が80〜150cPであることを特徴とする。前記
水溶性高分子の含有量は、パンクシーリング剤全体に対
して0.07〜0.35重量%となるように調整され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンクしたタイヤ
の修理に用いるパンクシーリング剤に関し、より詳しく
は、長期保管性能が改善されたパンクシーリング剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、パンクしたタイヤの修理には、タ
イヤの内腔内に注入して損傷部分を内部から封止するパ
ンクシーリング剤が用いられている。かかるパンクシー
リング剤は天然ゴムラテックスをベースとしたものが広
く知られており、一般的には、天然ゴムラテックス中に
粘着剤粒子と、凍結防止剤としてのエチレングリコール
とを添加し、さらにラテックスの安定性の向上およびラ
テックス中に含まれる蛋白質の酸化・腐敗の防止を目的
としてアンモニアを添加したものが用いられている。し
かし、上記パンクシーリング剤はアンモニアの添加によ
ってラテックスの安定性が極めて高いものとなってお
り、それゆえ、実際にタイヤの内腔内に注入されてから
損傷部分で凝固するまでに時間がかかり、シール効果が
不十分となる問題がある。さらに、アンモニアがタイヤ
の損傷部分からその内部に侵入し、スチールコード等を
損傷してタイヤの強度や耐久性を低下させたり、あるい
はアンモニアの刺激臭により使用者が強い不快感を抱い
たりする問題もある。
【0003】そこで、天然ゴムラテックスに代えて、当
該天然ゴムラテックス中の蛋白質を除去したいわゆる脱
蛋白天然ゴムラテックスをパンクシーリング剤のベース
として使用することが試みられている。かかるパンクシ
ーリング剤によれば、ラテックスの腐敗防止を目的とし
てアンモニアを添加する必要がなく、それゆえパンクシ
ーリング剤の使用に伴うタイヤの強度や耐久性の低下
や、刺激臭による不快感の問題を解消することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パンクシーリング剤の
ベースとなる脱蛋白天然ゴムラテックスは、天然ゴム粒
子と粘着剤粒子とを、界面活性剤のイオン斥力によって
水とエチレングリコールとからなる媒体中に分散浮遊さ
せている。ここで、界面活性剤の配合量が多い場合に
は、ラテックスの分散安定性を高めることができるもの
の、パンクシーリング剤として使用した場合にゴム分が
凝固しにくくなり、シール効果が不十分になる問題があ
る。
【0005】それゆえ、パンクシーリング剤のベースと
して用いられる脱蛋白天然ゴムラテックスは界面活性剤
の添加量が適宜調節されており、化学的には安定である
ものの、物理的には安定でない状態となっている。すな
わち、パンクシーリング剤に圧縮力、せん断力等の機械
的外力を加えたり、加熱したりすると、ゴム粒子の非可
逆的な融合が生じてしまい、水に不溶であるクリーム状
のゴムが形成されてしまう。
【0006】このうち、圧縮力等の機械的外力に伴って
ゴム粒子が融合する現象は、パンクシーリング剤として
の作用を発揮させる上で必要なものである。これに対
し、加熱によりゴム粒子が融合する現象は、パンクシー
リング剤の保存安定性の低下を招く原因となることか
ら、改善が求められている。パンクシーリング剤のベー
スとなる脱蛋白天然ゴムラテックスにおいて、分散対象
である天然ゴム粒子は、その比重が媒体である水−エチ
レングリコール混合液よりも小さいため、天然ゴム粒子
は重力の作用によって浮上しようとする。この場合の天
然ゴム粒子の浮上速度uは式(1) :
【0007】
【数1】
【0008】(式中、rは粒子の半径、ρおよびρ0
それぞれ粒子および媒体の密度、ηは媒体の粘度、gは
重力加速度を示す。)で表される。ゴム粒子が浮上する
とラテックスの濃度が上下で相違することとなるが、こ
の場合には濃厚になった上層より希薄な下層への拡散が
生じるため、最終的にゴム粒子の濃度は平衡に達する。
しかしながら、パンクシーリング剤が保存時に長期間に
亘って温度履歴を受けた場合には、ゴム粒子の濃度が高
い上層部においてゴム粒子同士の非可逆的な融合が生じ
る。融合によってゴムのクリーム分が生成すると、ゴム
粒子の分散状態は再び元の状態には戻らなくなる。特
に、パンクシーリング剤を収容するボトル等の排出口付
近でゴム粒子がクリーム化すると、当該排出口が塞がれ
て、パンクシーリング剤を使用することが困難になる。
【0009】そこで本発明の目的は、ラテックスの熱履
歴によるクリーム分の生成が抑制され、長期保管性能が
改善されたパンクシーリング剤を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
者らは、脱蛋白天然ゴムラテックスを過度に安定化させ
ることなく、ゴム分のクリーム化を防止する方法につい
て鋭意研究を重ねた結果、パンクシーリング剤の粘度を
大きくして、ゴム粒子がパンクシーリング剤の上層に浮
上するといったゴム粒子の運動を抑制することにより、
上記課題を解決することができるという全く新たな事実
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明に係るパンクシーリング
剤は、脱蛋白天然ゴムラテックスに水溶性高分子を配合
してなるものであって、25℃での粘度が80〜150
cP(センチポアズ)であることを特徴とする。上記本
発明のパンクシーリング剤において、水溶性高分子の含
有量は、パンクシーリング剤全体の0.07〜0.35
重量%であるのが好ましい。また、前記水溶性高分子
は、水酸基、カルボキシル基およびアミド基からなる群
より選ばれる少なくとも1種の親水性官能基および/ま
たはエステル結合による結合部位を有する、主鎖の炭素
数が100〜500万のポリマーまたはその塩であるの
が好ましく、その好適な具体例としてカルボキシメチル
セルロースが挙げられる。
【0012】上記本発明に係るパンクシーリング剤によ
れば、水溶性高分子の添加によってラテックスの粘度
(ゴム粒子の媒体の粘度η)が大きくなることから、前
記式(1) で表されるゴム粒子の浮上速度uが小さくな
り、結果的に粒子同士の融合を抑制することができる。
また、水溶性高分子を添加することによって、パンクシ
ーリング剤に要求される特性を損なうことなく、すなわ
ち分散安定性が過度になることなく、ラテックスの熱履
歴によるクリーム分の生成を十分に抑制することができ
る。
【0013】従って、本発明のパンクシーリング剤によ
れば、パンクシーリング剤の寿命決定要因であるクリー
ム化を改善でき、長期保管性能を優れたものとすること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパンクシーリ
ング剤について詳細に説明する。本発明のパンクシーリ
ング剤は、前述のように、脱蛋白天然ゴムラテックスに
水溶性高分子を配合してなるものである。 〔脱蛋白天然ゴムラテックス〕本発明に用いられる脱蛋
白天然ゴム(DPNR)ラテックスは、天然ゴムラテッ
クス中の蛋白質を除去したものをいう。蛋白質の除去
は、一般に、酵素による分解によって行われる。
【0015】(プロテアーゼ)天然ゴムラテックス中の
蛋白質を分解するための酵素は特に限定されるものでは
なく、細菌由来のもの、糸状菌由来のもの、酵母由来の
もの等、従来公知の種々プロテアーゼのいずれであって
もよい。中でも細菌由来のアルカリプロテアーゼを使用
するのが好ましい。 (原料ラテックス)DPNRラテックスの出発原料とな
る天然ゴムラテックスは天然のゴムの木から得られたラ
テックスを意味する。当該ラテックスには新鮮なフィー
ルドラテックスや市販のアンモニア処理ラテックス等の
いずれをも使用することができる。
【0016】(DPNRラテックスの調製)DPNRラ
テックスは、例えば上記プロテアーゼを単独でまたは2
種以上混合して天然ゴムラテックス中に添加し、数時間
〜1週間程度熟成することによって調製される。プロテ
アーゼの添加量は、使用するプロテアーゼの活性に応じ
て設定されるものであって特に限定されるものではない
が、通常、フィールドラテックスやアンモニア処理ラテ
ックスに対して約0.001〜10重量%の割合となる
ように調整すればよい。添加量が0.001重量%を下
回ると蛋白質を分解する効果が十分に得られなくなるお
それがある。逆に、添加量が10重量%を超えると酵素
の量が多くなりすぎてコストアップにつながるととも
に、酵素活性も低下するおそれがある。なお、プロテア
ーゼの活性は特に限定されるものではない。
【0017】プロテアーゼによる蛋白質分解処理時のラ
テックスのpHは、使用するプロテアーゼの至適pHに
応じて適宜設定すればよい。プロテアーゼによる蛋白質
分解処理時のラテックスの温度は、使用するプロテアー
ゼの至適温度に応じて設定されるものであって特に限定
されるものではないが、通常、5〜90℃に設定するの
が好ましく、20〜60℃に設定するのがより好まし
い。プロテアーゼによる処理の前にあらかじめ、または
当該処理中には、安定剤としての界面活性剤がラテック
スのゴム分に対して0.01〜10重量%の範囲で添加
される。
【0018】添加される界面活性剤は特に限定されるも
のではなく、従来公知の種々のアニオン界面活性剤、ノ
ニオン界面活性剤およびカチオン界面活性剤が挙げられ
る。蛋白質の分解処理を終えた天然ゴムラテックスに
は、さらに遠心分離、ゴム分の凝固、限外ろ過等の処理
を経ることによって、ゴム分と、蛋白質およびその分解
物との分離ならびに除去が施される。かかる除去処理に
よってラテックスが精製され、DPNRラテックスとし
て供給される。
【0019】蛋白質および蛋白質分解物の除去処理を遠
心分離により行う場合において、遠心分離処理の回数は
1回行えば十分であるが、ゴム分の損失および歩留まり
の低下に伴う不利益を被ることのない範囲であれば2回
以上行ってもよい。本発明に用いられる脱蛋白天然ゴム
ラテックスを調製する方法としては、上記の記載に限定
されるものではなく、例えば特許2905005号等に
記載の方法に従って調整することができる。
【0020】〔水溶性高分子〕本発明に用いられる水溶
性高分子は、前述のように、例えば水酸基、カルボキシ
ル基およびアミド基からなる群より選ばれる少なくとも
1種の親水性官能基および/またはエステル結合による
結合部位を有する、主鎖の炭素数が100〜50000
00のポリマーまたはその塩が挙げられる。また、かか
るポリマーまたはその塩としては、例えば(メタ)アク
リル酸系ポリマー、アルギン酸系ポリマー、ビニル系ポ
リマー、ポリエチレンオキシド系ポリマー、セルロース
系ポリマー等が挙げられる。
【0021】上記(メタ)アクリル酸系ポリマーとして
は、例えばポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル
酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム等が挙げら
れる。上記アルギン酸系ポリマーとしては、例えばアル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、アルギン
酸カリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル
等が挙げられる。
【0022】上記ポリエチレンオキシド系ポリマーとし
ては、例えばポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオ
キサイド等が挙げられる。上記セルロース系ポリマーと
しては、例えばカルボキシメチルセルロース(CM
C)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース等
が挙げられる。本発明に用いられる水溶性高分子は上記
例示のポリマーに限定されるものではなく、例えばカゼ
インなどの、蛋白質系の水溶性高分子や、ポリアクリル
アミド、あるいはデンプングリコール酸ナトリウム、デ
ンプンリン酸エステルナトリウム等を使用することもで
きる。
【0023】本発明においては、水溶性高分子としてカ
ルボキシメチルセルロース(CMC)を用いるのがより
好ましい。上記水溶性高分子の使用量は水溶性高分子の
種類に応じて変動するものであって、特に限定されるも
のではないが、一般的に、水溶性高分子の含有量は、パ
ンクシーリング剤全体の0.07〜0.35重量%とな
るように調整するのが好ましく、0.07〜0.30重
量%となるように調整するのがより好ましい。
【0024】水溶性高分子の含有量が上記範囲内である
と、パンクシーリング剤の粘度を後述する範囲に調整す
ることが可能となり、パンクシーリング剤の保管時にお
けるクリーム化の防止と、使用時における凝固性および
注入性とを両立させることができる。 〔パンクシーリング剤の粘度〕本発明のパンクシーリン
グ剤の粘度は、常温、すなわち25℃において80〜1
50cPとなるように調節される。
【0025】パンクシーリング剤の粘度が上記範囲を下
回ると、パンクシーリング剤中でのゴム粒子の浮上速度
を十分に低減させることができず、長期保管時における
ゴム分のクリーム化を抑制できなくなる。逆に、パンク
シーリング剤の粘度が上記範囲を超えると、シール液を
タイヤに注入するときに、パンクシーリング剤の容器を
手で圧迫するだけでは、パンクシーリング剤の排出、注
入の処理を行うことが困難になる。また、使用温度が−
30℃といった極めて低い温度である場合には、低温に
よる粘度上昇に伴って、より一層パンクシーリング剤の
注入性が低下してしまう。
【0026】パンクシーリング剤の粘度は、前述のよう
に、パンクシーリング剤中に添加される水溶性高分子の
量によって調節される。
【0027】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
説明する。 実施例1 (脱蛋白天然ゴムラテックスの調製)ソクテック(マレ
ーシア国)社製のハイアンモニア(HA)ラテックス
〔ゴム分濃度60.2重量%、アンモニア分0.7%〕
を希釈して、そのゴム分の濃度が30重量%になるよう
に調整した後、当該ラテックスのゴム分100重量部に
対してアルカリプロテアーゼ〔ノボノルディスクバイオ
インダストリー(株)製の商品名「アルカラーゼ2.0
M」〕0.1重量部と、ノニオン界面活性剤〔ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム,花王
(株)製の商品名「エマールE−70C」〕1.0重量
部と、0.12%のナフテン酸ソーダとを添加して安定
化させた。
【0028】次いで、リン酸二水素ナトリウムによって
pHを9.2に調整した後、30℃で24時間静置する
ことによって熟成させた。さらに、かかる熟成により酵
素処理を完了させたラテックスを前記ノニオン界面活性
剤の1%水溶液で希釈して、ゴム固形分の濃度を10重
量%とした後、13000rpmで30分間遠心分離処
理を施した。こうして分離した上層のクリーム分を取り
出して水に再分散させることにより、ゴム固形分濃度が
60重量%の脱蛋白天然ゴムラテックスを得た。
【0029】(パンクシーリング剤の調製)上記脱蛋白
天然ゴムラテックス500重量部(ゴム固形分300重
量部)に対して、粘着性付与剤〔テルペン樹脂,ヤスハ
ラケミカル(株)製の商品名「ナノレットR105
0」〕200重量部と、凍結防止剤としてのエチレング
リコール300重量部、水溶性高分子としてのカルボキ
シメチルセルロール(CMC)を2.5%含有する水溶
液30重量部(CMC固形分0.75重量部)を添加
し、アンモニアでpHが10程度となるように調節し
た。パンクシーリング剤全体に対するCMC(水溶性高
分子)の含有割合は、0.0728重量%であった。
【0030】こうして得られたパンクシーリング剤を、
ポリエチレンからなるボトル(収容量450cc)内に
充填し、密封した。 (温度履歴によるクリーム化の評価)上記ボトルに密封
充填されたパンクシーリング剤を60℃のオーブン中に
て1年間静置保管し、保管後におけるクリーム分の量の
割合を求めた。 実施例2および3 パンクシーリング剤を調整する際に、カルボキシメチル
セルロール(2.5%水溶液)の添加量を表1に示す値
に調整したほかは、実施例1と同様にしてパンクシーリ
ング剤の調整と、温度履歴によるクリーム化の評価とを
行った。
【0031】比較例1 パンクシーリング剤を調製する際に水溶性高分子を添加
しなかったほかは、実施例1と同様にしてパンクシーリ
ング剤の調製と、温度履歴によるクリーム化の評価とを
行った。上記実施例1〜3および比較例1について、ク
リーム化の評価結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1より明らかなように、水溶性高分子の
添加によって粘度を80〜150cPの範囲に調整した
実施例1〜3では温度履歴を受けた後もクリーム分の生
成が抑制されており、長期保管性能が改善されているこ
とが分かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 1:00 B29K 1:00 7:00 7:00 B29L 30:00 B29L 30:00 (72)発明者 市川 直哉 兵庫県神戸市中央区脇浜町3丁目6番9号 住友ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4F213 AA01 AA45 WA95 WB01 WM01 WM16 WM30 4H017 AA02 AA04 AA36 AC04 AC19 AD06 AE01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱蛋白天然ゴムラテックスに水溶性高分子
    を配合してなる、25℃での粘度が80〜150cPで
    あるパンクシーリング剤。
  2. 【請求項2】前記水溶性高分子の含有量が、パンクシー
    リング剤全体の0.07〜0.35重量%である請求項
    1記載のパンクシーリング剤。
  3. 【請求項3】前記水溶性高分子が、水酸基、カルボキシ
    ル基およびアミド基からなる群より選ばれる少なくとも
    1種の親水性官能基および/またはエステル結合による
    結合部位を有する、主鎖の炭素数が100〜500万の
    ポリマーまたはその塩である請求項1または2記載のパ
    ンクシーリング剤。
  4. 【請求項4】前記水溶性高分子がカルボキシメチルセル
    ロースである請求項1〜3のいずれかに記載のパンクシ
    ーリング剤。
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