JPH06306344A - ゴム補強繊維用接着剤組成物 - Google Patents

ゴム補強繊維用接着剤組成物

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JPH06306344A
JPH06306344A JP10081893A JP10081893A JPH06306344A JP H06306344 A JPH06306344 A JP H06306344A JP 10081893 A JP10081893 A JP 10081893A JP 10081893 A JP10081893 A JP 10081893A JP H06306344 A JPH06306344 A JP H06306344A
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latex
rubber
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formaldehyde
weight
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JP10081893A
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Yuki Tajima
由紀 田嶋
Hiroto Yoshida
裕人 吉田
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 レゾルシン1モルに対してホルムアルデヒド
が1.1〜2.3モルからなるレゾルシン−ホルムアル
デヒド成分、ゴムラテックス成分、水溶性ポリマー、お
よび水を含む系がアルカリ成分の存在下で熟成されてな
る組成物であって、レゾルシン−ホルムアルデヒド成分
とゴムラテックス成分が 1/10≦RF/L≦1/4 (ここで、RFはレゾルシンとホルムアルデヒドの合計
重量、Lはゴムラテックスの固形成分の重量)の関係を
有し、組成物中の総固形分が10〜24重量%、ラテッ
クス固形成分に対して水溶性ポリマーの固形分が0.0
1〜3.0重量%であるゴム補強繊維用接着剤組成物。 【効果】 ディップ処理の際、ロールへのゴム成分の付
着が減少し、作業性および生産性が著しく向上した。該
接着剤を用いたディップ処理で得られるゴム補強用繊維
コードは従来に比べてスケール付着が減少し、品質は向
上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム補強繊維用接着剤組
成物に関する。詳しくは大型タイヤ、コンベヤベルトな
どのゴム工業製品の補強材として使用され繊維とゴムと
の接着に必要な接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド繊維コードなどのゴム補強用
繊維は、従来からトラック・バス用、建設車両用、航空
機用などの大型タイヤやコンベヤベルト、ホース、空気
バスなどのゴム工業製品の補強材として多く使用されて
きた。このようなゴム補強用繊維コードは、繊維−ゴム
間の接着に必要な接着剤液に浸漬処理(以下、ディップ
という)した後、乾燥熱処理し、ついで繊維融点近傍の
高温下で熱処理する、いわゆる「ディップ処理工程」を
経て造られる。たとえば、特開昭48−11335など
に開示されているように、通常ビニルピリジン−スチレ
ン−ブタジエン三元共重合体ラテックスとスチレン−ブ
タジエン共重合体(SBR)系ラテックスとの混合ラテ
ックスおよびレゾルシン−ホルムアルデヒド成分からな
る接着剤液(ディップ液という)が用いられている。
【0003】レゾルシン−ホルムアルデヒド成分とゴム
ラテックスからなるディップ液は、ゴムラテックスが含
まれているため、タイヤコードを単線またはすだれ状で
ディップ処理する際に、該液の撹拌、ロール絞りなどの
せん断力(機械的な力)が加わって、ラテックスを主と
するゴム成分がロール上に析出するいわゆるガムアップ
現象が起る。これが徐々にロールに付着して作業性が低
下したり、タイヤコードに付着して品質の低下を起す。
また、そのためにロールの洗浄も必要となり、工場の生
産性の低下をまねく。特開平2−91276には、ナイ
ロン繊維によるゴム補強用コードの処理に上記RFLデ
ィップ液のゴムラテックス成分としてビニルピリジン−
ブタジエン−スチレン三元共重合体ラテックスと天然ゴ
ムラテックスとを用いることにより加硫後のコードの強
力低下が防止されることが開示されている。しかしなが
ら、一方、天然ゴムラテックスの使用はディップ液のゲ
ル化とガムアップを促進する要因となる欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術に鑑み、ゴム補強用繊維コードのディップ処理
の際に従来に比べてガムアップの発生量が少ない、作業
性、生産性が向上するゴム補強繊維コード用接着剤を提
供することである。また、天然ゴムラテックスを使用す
る場合のディップ液のゲル化を防止することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題について検討の結果、従来のディップ液に水溶性ポリ
マーの特定量を混入することによるガムアップが減少す
ることを見出し本発明のゴム補強繊維コード用接着剤組
成物を完成するに至った。
【0006】本発明のゴム補強繊維用接着剤組成物は、
レゾルシン1モルに対してホルムアルデヒドが1.1〜
2.3モルからなるレゾルシン−ホルムアルデヒド成
分、ゴムラテックス成分、水溶性ポリマー、および水を
含む系が熟成されてなる組成物であって、レゾルシン−
ホルムアルデヒド成分とゴムラテックス成分が 1/10≦RF/L≦1/4 (ここで、RFはレゾルシンとホルムアルデヒドの合計
重量、Lはゴムラテックスの固形成分の重量)の関係を
有し、組成物中の総固形分(レゾルシン、ホルムアルデ
ヒド、ゴムラテックス固形成分、水溶性ポリマー固形成
分、アルカリ成分の合計値)が10〜24重量%、ラテ
ックス固形成分に対して水溶性ポリマーの固形分が0.
01〜3.0重量%であることを特徴とする。
【0007】本発明の組成物に用いるレゾルシン−ホル
ムアルデヒド成分とは、レゾルシンとホルムアルデヒド
とから得られるすべての成分のことであり、レゾルシン
とホルムアルデヒドとの混合物、レゾルシン−ホルムア
ルデヒド付加物(メチロール化物)、該メチロール化物
の縮合物あるいはこれらの混合物のことをいう。ホルム
アルデヒドは通常水溶液のホルマリンを使用するが、必
要に応じてホルムアルデヒド源としてパラホルムアルデ
ヒドなどのホルムアルデヒドポリマーを使用してもよ
い。両成分の比率はレゾルシン1モルに対してホルムア
ルデヒド1.1〜2.3モル、好ましくは1.3〜2.
0モル、より好ましくは1.5〜1.8モルである。ホ
ルムアルデヒドの量が2.3モルをこえると、メチロー
ル化物、縮合体の架橋反応で進みすぎて、ディップ処理
工程の熱処理後に生成するレゾルシン−ホルムアルデヒ
ド樹脂の架橋密度が大きくなるため、接着剤層が硬くな
りすぎる。一方、1.1モル以下であると架橋反応が少
ないために接着剤層の強度が弱くなり、ゴムとコードと
の十分な接着が得られず、また、コードの表面がべたつ
いて作業性が悪くなる。すなわち、レゾルシンRモル、
ホルムアルデヒドFモルとするとつぎの式を満足する必
要がある。 1/2.3≦R/F≦1/1.1
【0008】本発明の組成物に用いるゴムラテックス成
分は、ビニルピリジン−ブタジエン−スチレン三元共重
合体ラテックス(VPラテックス)が好ましいが、必要
に応じて、ポリイソプレンゴムラテックス(IRラテッ
クス)、天然ゴム(NRラテックス)、スチレン−ブタ
ジエンゴムラテックス(SBRラテックス)を混入して
もよい。このVPラテックス(通常ビニルピリジン含有
量5〜20%)と、SBRラテックス、NRラテックス
および/またはIRラテックス、の各々の固形分の全ラ
テックス固形分に対する重量%をそれぞれa,b,dと
すると、下記の式で示すことができる。 VPラテックス:10≦a≦80、好ましくは30≦a
≦60(重量%) SBRラテックス:0≦b≦70、好ましくは10≦b
≦50(重量%) IRおよび/またはNRラテックス:20≦d≦60、
好ましくは25≦d≦50(重量%) すなわち、aが10重量%未満ではゴムとの充分な接着
が得られず、一方、80重量%を超えると接着力の被着
ゴム選択性が大きくなり好ましくなく、またディップ液
のコストも高くなり過ぎる。また、ラテックス成分とし
てSBRラテックスを加えると耐熱接着性が向上して好
ましいが、bが70重量%を超えるとゴムとの接着性が
低下する。更に、特開平2−91276号公報に開示さ
れているようにNRおよび/またはIRラテックスを適
当量使用することによって加硫時の強力低下を抑制する
ことができるが、dが20重量%未満では充分な加硫時
の強力低下抑制効果がなく、一方60重量%を超えると
ゴムとの充分な接着が得られない。本発明の組成物に用
いるラテックスは必要に応じて上記以外のラテックスが
含まれていてもよい。またSiO2、カーボンブラッ
ク、ホウ素化合物などを添加してもかまわない。
【0009】本発明の組成物のレゾルシン−ホルムアル
デヒド成分とゴムラテックス成分とは、 1/10≦RF/L≦1/4 好ましくは 1/8≦RF/L≦1/5 (ここでRFはレゾルシンとホルムアルデヒドの合計重
量、Lはゴムラテックスの固形分重量で示す)の関係を
有する。また、RF/Lが1/4を超えるとレゾルシン
−ホルムアルデヒド成分が多過ぎて、結果として接着剤
層の硬さが硬くなり過ぎ、一方RF/Lが1/10未満
では逆にレゾルシン−ホルムアルデヒドの量が少な過ぎ
て、ゴムとの充分な接着が得られなくなる。
【0010】本発明の組成物中総固形分は10〜24重
量%、好ましくは14〜22重量%である。総固形分と
は原料として使用したレゾルシン、ホルムアルデヒド
(HCHOとして)、ゴムラテックスの固形分、水溶性
ポリマーの固形分、アルカリ成分の総合計値をいう。組
成物中の総固形分が10重量%未満では接着剤浸漬時に
ゴムとの接着に必要なだけの充分な接着剤固形分をコー
ドに付着せしめることができず、一方24重量%を超え
ると濃度が高過ぎて接着剤液がゲル化し易くなり、不安
定になる。すなわち、組成物中の総固形分をC(重量
%)とすると次式を満足する必要がある。 10≦C≦24
【0011】本発明の組成物中に使用する水溶性ポリマ
ーとしてはポリオキシエチレン、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンナフタレンスルホ
ン酸配合物、ポリオキシエチレンジオクチルスルホサク
シネート、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン誘
導体、ポリイソプレンスルホン酸系、ポリオキシエチレ
ンカルボン酸変性系、ポリビニルアルコール(PV
A)、ポリアクリル酸樹脂CMC(Carboxy methyl cel
lulose)、MC(METHYL CELLULOSE)、脂肪族アルコー
ルとエチレンオキシドの縮合物などがあげられる。もっ
とも好ましい水溶性ポリマーとしては、ポリオキシエチ
レン化合物、ポリイソプレンスルホン酸化合物である。
【0012】組成物中の水溶性ポリマーの固形分はラテ
ックス固形成分に対して0.01〜3.0重量%であ
る。この水溶性ポリマーがこの範囲の時、ディップ処理
時のガムアップの発生量が少なく、作業性はよくなる。
さらに0.03〜1.5重量%範囲にするとガムアップ
の発生量はさらに減少し、接着性も良好となる。3.0
重量%をこえると、ガムアップ減少の効果は維持できる
が、接着性がいちじるしく低下して実用性がなくなる。
また、0.01重量%未満ではガムアップ減少の効果は
得られない。すなわち、組成物中の水溶性ポリマーの固
形分をP重量%とすると次式の関係が必要である。 0.01≦P≦3.0 この水溶性ポリマーの添加によるガムアップ発生量の減
少効果はすべて有機質繊維コードのディップ処理に効果
があり、特にポリアミド繊維などにすばらしい効果を示
す。接着剤組成物製造時における水溶性ポリマーの添加
は、あらかじめラテックス成分に加えておいてもよい
が、最後に添加しても最終的な効果は同じである。
【0013】本発明の組成物の調製時にアルカリ成分と
してアルカリ金属水酸化物が用いられるが、これは、レ
ゾルシンとホルムアルデヒドの反応触媒としてである。
組成物の総固形分中にアルカリ金属水酸化物は0.05
〜0.8重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%、さ
らに好ましくは0.1〜0.3重量%である。0.8重
量%をこえるとホルムアルデヒドとレゾルシンとの反応
においてメチロール体縮合体同志の架橋反応が進み過
ぎ、ディップ処理により熱処理後の最終的な樹脂の網目
構造が密となり過ぎるため、結果として接着剤層が硬く
なり過ぎ、一方0.05重量%未満では逆にアルカリ金
属水酸化物の量が少なすぎて、ディップ液がゲル化しや
すく安定性が悪い。アルカリ金属水酸化物としては一般
的にはNaOHが良いが、他のアルカリ金属水酸化物、
例えばKOHなどでもよいし、また、アルカリ土類金属
水酸化物でもよい。
【0014】本発明の組成物の調製時にアルカリ成分と
してアンモニア水溶液を少量添加することによりゴムと
の接着が向上する。その量は組成物の総固形分中にアン
モニア(NH3として)が0〜0.5重量%、好ましく
は0〜0.3重量%である。また、アンモニア(N
3)とアルカリ金属水酸化物の合計は、組成の総固形
分中0.05〜0.8重量%、好ましくは0.1〜0.
5重量%である。NH3が0.5重量%を超えるかまた
はNH3が0.5重量%未満でも、NH3とアルカリ金属
水酸化物の合計量が0.8重量%を超えると、やはりメ
チロール体の架橋反応が進み過ぎて、熱処理後のレゾル
シン−ホルムアルデヒド樹脂の架橋構造が密となり、結
果として接着剤層が硬くなり過ぎる。
【0015】すなわち、組成物の総固形分中のアルカリ
金属水酸化物をS重量%、アンモニア(NH3として)
をA重量%とすると次式の関係が必要である。 0.05≦S≦0.8 0≦A≦0.5 0.05≦S+A≦0.8
【0016】本発明の組成物は、レゾルシン、ホルムア
ルデヒド、ゴムラテックス成分、水溶性ポリマー、金属
水酸化物、アンモニア、水を混合することにより得られ
るが、好ましくは単なる混合物ではなく熟成して得られ
る。より好ましくはレゾルシンとホルムアルデヒドを金
属水酸化物、アンモニア存在下で熟成した後ゴムラテッ
クス、水溶性ポリマーを加えて熟成する。熟成は特に限
定しないが、10〜30℃、0.5〜7日間が好まし
い。通常、水にレゾルシンを溶解させ、水酸化アルカリ
金属水溶液を加え、ついでホルムアルデヒド原料としホ
ルマリンを加え室温で放置熟成させ、ついでNH3水溶
液を加える配合の場合はNH3水溶液を加え、レゾルシ
ン−ホルムアルデヒド成分を得る。これに所定量のゴム
ラテックス、水溶性ポリマーを加えて本発明のゴム補強
繊維用接着剤組成物を製造する。
【0017】一般にゴムラテックスのコロイド的安定性
は、ゴム粒子表面の水和と粒子の電荷によって大きく支
配される。ゴムラテックスを苛酷な条件でポンプ移送し
たり、ロール操作したりする工程で外部から機械的な力
によりゴムラテックス同士が異常に接近し、衝突して、
凝集する場合があるが、このように機械的な力に対する
安定性を機械的安定性という。本発明の組成物において
は、水溶性ポリマーを加えることにより、水和度を高
め、また負電荷を増加させて、ゴムラテックスの機械的
安定性および化学的安定性を向上させ、接着剤液のディ
ップ処理時のガムアップの発生量を減少させる。また、
天然ゴムラテックスを含むゴムラテックスを用いる場合
のゲル化発生の問題も、水溶性ポリマーを添加すること
により、ラテックス粒子が安定するためゲル発生が防止
される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の接着剤組成物を実施例および
比較例により具体的に説明する。実施例、比較例で得ら
れた接着剤組成物は、つぎの方法で評価した。試験に供
するポリアミド原糸として、単糸繊度6d(デニー
ル)、原糸強度10.2g/d、原糸撚り構造1890
d/z、撚数32回/10cm、の高強度6,6−ナイロ
ン1890d/2を用いた。接着剤液のディップ処理は
図1に示す装置で行った。その際に繊維コードにかける
(温度、露出時間、張力)は、乾燥ゾーン(130℃、
120秒、0.8g/d)、ホットゾーン2(235
℃、40秒、0.8g/d)、ノルマライズゾーン(2
30℃、40秒、0.5g/d)とした。
【0019】ガムアップ発生量:単線で2000m連続
ディップ処理の後、絞りロール上でガム発生量を目視
し、つぎの5段階で評価した。 特大:特に多い、大:多い、中:中程度、小:少ない、
微小:非常に少ない、 接着力:ディップ処理を施したコードを下記に示す未加
硫配合ゴム組成物に埋め込み、153℃×20分にて加
硫した。得られた加硫物からコードを掘り起こし、30
0mm/分の速度にて引っ張って加硫物からコードを剥離
し、コード1本あたりの剥離抗力を求めて、これを接着
力(kg/本)とした。 天然ゴム 70 重量部 スチレンブタジエン共重合体ゴム 30 〃 カーボンブラック 40 〃 ステアリン酸 2 〃 石油系軟化剤 10 〃 パインタール 4 〃 亜鉛華 5 〃 N−フェニル−β−ナフチルアミン 1.5 〃 2−ベンゾチアゾリルスルフィド 0.75〃 ジフェニルグアニジン 0.75〃 硫 黄 3.5 〃 作業性:ディップ処理作業と総合的にみて、つぎの5段
階で評価した。 5:非常に良い、4:良い、3:普通、2:悪い、1:
非常に悪い
【0020】実施例1 軟水505.83gにレゾルシン18.70gを溶解さ
せた後、10%水酸化ナトリウム水溶液24.00gを
添加し、ついでホルマリン24.82gを加え室温で6
時間放置熟成させレゾルシン−ホルムアルデヒト成分
(RF)を得た。ついでビニルピリジン−ブタジエン−
スチレンラテックス三元共重合体〔(VPラテックス)
(固形分40%)〕418.29gおよび水溶性ポリマ
ーとしてポリオキシエチレン化合物30%水溶液8.3
7gを加えて、さらに室温下で24時間放置熟成してゴ
ム補強繊維用接着剤組成物を得た。この組成物を用いた
ディップ処理は、ガムアップ量は微小であり、作業性は
非常に良かった。試験結果を表1に示す。
【0021】比較例1 水溶性ポリマーを使用しない以外は実施例1と同様に行
ない接着剤組成物を得た。この組成物を用いたディップ
処理は、ガムアップ量は実施例1より多く作業性が悪か
った。結果を表1に示す。実施例1と比較例1とを比較
すると、水溶性ポリマーの混入によりガムアップ量を減
少し、その結果、作業性が向上することが分かった。
【0022】実施例2〜4 (ゴムラテックス系をビニルピリジン系/天然ゴム=8
0/20重量分率で行った。)軟水の所定量(表1およ
び表2)にレゾルシン19.01gを溶解させた後、1
0%水酸化ナトリウム水溶液8.00gを添加し、つい
でホルマリン25.22gを加え室温で6時間放置熟成
させた。ついで(VPラテックス)(固形分40%)3
40.11g、天然ゴムラテックス(NRラテックス)
(固形分40%)56.69gおよび水溶性ポリマーと
してポリオキシエチレン化合物30%水溶液を所定量
(表1および表2)を加えて、さらに室温下で24時間
放置熟成してゴム補強繊維用接着剤組成物を得た。この
組成物を用いたディップ処理は、ガムアップ量は微小で
あり、作業性は非常に良かった。結果を表1、表2に示
す。
【0023】比較例2 水溶性ポリマーを使用しない以外は実施例2と同様に行
ない接着剤組成物を得た。この組成物を用いたディップ
処理は、実施例2〜4にくらべてガムアップ量が多く作
業性、生産性が非常に悪かった。結果を表1に示す。
【0024】比較例3 水溶性ポリマーの量を本発明の範囲以上とする以外は実
施例2と同様に行ない接着剤組成物を得た。この組成物
を用いたディップ処理は、ガムアップ量が微小で良好で
あるが、得られたコードの接着力は1.49kg/本であ
り、実施例に比べて著しく低下して実用性が得られなか
った。結果を表2に示す。
【0025】実施例5 水溶性ポリマーのポリオキシエチレン化合物30%水溶
液をポリイソプレンスルホン酸化合物30%水溶液にか
える以外は実施例2と同様に行ない、接着剤組成物を得
た。ディップ処理におけるガムアップ量は微小であり、
作業性はすぐれていた。結果を表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】実施例6〜7 ラテックス成分のVPラテックスとNRラテックスとの
比率をかえる以外は実施例2と同様に行ないゴム補強繊
維用接着剤組成物を得た。ディップ処理は実施例2と同
様にきわめて良好であった。結果を表3に示す。
【0029】実施例8 VPラテックス、NRラテックスの含有量を本発明の範
囲内とし、ラテックス成分中20%をスチレン−ブタジ
エンゴムラテックス(SBRラテックス)にかえて他は
実施例7と同様に行った。ディップ処理に問題なく、実
施例7と同様に非常に良好な結果を得た。(表3)
【0030】比較例4 ラテックス成分中のNRラテックスの比率を本発明の範
囲外とする以外は実施例2と同様に行った。ディップ処
理後のコードの接着力は悪かった。結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】ゴム補強用繊維コードのディップ処理の
際、本発明のゴム補強繊維用接着剤組成物を用いるとロ
ールへのゴム成分の付着、いわゆるガムアップが減少
し、作業性および生産性が従来の接着剤を使用する場合
に比べて著しく向上した。また、該接着剤を用いたディ
ップ処理で得られるゴム補強用繊維コードは従来に比べ
てスケール付着が減少し、品質は向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】接着剤のディップ処理装置の図である。
【符号の説明】
1 乾燥ゾーン 2 ホットゾーン 3 ノルマライズゾーン 4 絞りロール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レゾルシン1モルに対してホルムアルデ
    ヒドが1.1〜2.3モルからなるレゾルシン−ホルム
    アルデヒド成分、ゴムラテックス成分、水溶性ポリマ
    ー、および水を含む系がアルカリ成分存在下で熟成され
    てなる組成物であって、レゾルシン−ホルムアルデヒド
    成分とゴムラテックス成分が 1/10≦RF/L≦1/4 (ここで、RFはレゾルシンとホルムアルデヒドの合計
    重量、Lはゴムラテックスの固形成分の重量)の関係を
    有し、組成物中の総固形分(レゾルシン、ホルムアルデ
    ヒド、ゴムラテックス固形成分、水溶性ポリマー固形成
    分、アルカリ成分の合計値)が10〜24重量%、ラテ
    ックス固形成分に対して水溶性ポリマーの固形分が0.
    01〜3.0重量%であることを特徴とするゴム補強繊
    維用接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 ゴムラテックス成分がビニルピリジン−
    スチレン−ブタジエン三元共重合体ラテックスからなる
    請求項1記載のゴム補強繊維用接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 ゴムラテックス固形成分がビニルピリジ
    ン−スチレン−ブタジエン三元共重合体ラテックスの固
    形成分80〜40重量%および天然ゴムラテックス固形
    成分20〜60重量%であることからなる請求項1記載
    のゴム補強繊維用接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 ゴムラテックス成分がビニルピリジン−
    スチレン−ブタジエン三元共重合体ラテックス、スチレ
    ン−ブタジエンラテックスおよび天然ゴムラテックスで
    あることからなる請求項1記載のゴム補強繊維用接着剤
    組成物。
  5. 【請求項5】 組成物の総固形分中にアルカリ金属水酸
    化物0.05〜0.8重量%、アンモニア(NH3とし
    て)0〜0.5重量%含有することからなる請求項3記
    載のゴム補強繊維用接着剤組成物。
JP10081893A 1993-04-27 1993-04-27 ゴム補強繊維用接着剤組成物 Pending JPH06306344A (ja)

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JP10081893A Pending JPH06306344A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 ゴム補強繊維用接着剤組成物

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JP (1) JPH06306344A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006183167A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム補強用コード及び該コードを用いた空気入りラジアルタイヤ
WO2010055877A1 (ja) * 2008-11-12 2010-05-20 株式会社ブリヂストン 接着剤組成物
JP2010281016A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム補強用繊維コード及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP4723107B2 (ja) * 2001-03-29 2011-07-13 住友ゴム工業株式会社 パンクシーリング剤

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