JP2002294189A - 編布粘着テープ - Google Patents

編布粘着テープ

Info

Publication number
JP2002294189A
JP2002294189A JP2001101031A JP2001101031A JP2002294189A JP 2002294189 A JP2002294189 A JP 2002294189A JP 2001101031 A JP2001101031 A JP 2001101031A JP 2001101031 A JP2001101031 A JP 2001101031A JP 2002294189 A JP2002294189 A JP 2002294189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
yarn
adhesive tape
knitted fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001101031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3555880B2 (ja
Inventor
Takeo Kawaguchi
健男 川口
Mikiro Hosoi
幹郎 細井
Tatsuo Aoyama
龍雄 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AOYAMA SANGYO KK
Teraoka Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
AOYAMA SANGYO KK
Teraoka Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AOYAMA SANGYO KK, Teraoka Seisakusho Co Ltd filed Critical AOYAMA SANGYO KK
Priority to JP2001101031A priority Critical patent/JP3555880B2/ja
Publication of JP2002294189A publication Critical patent/JP2002294189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3555880B2 publication Critical patent/JP3555880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タテ、ヨコ方向への手切れ性が良く、しかも
斜行しにくく、破断面の毛羽立ちが少ない編布粘着テー
プを提供する。 【解決手段】 マルチフィラメントを独立編みしたタテ
糸に、熱可塑性樹脂を主材とするフラットヤーンをヨコ
糸として挿入して形成した編布の表裏面に化学的又は物
理的なアンカー処理層が形成されており、該アンカー処
理層上に熱可塑性樹脂が溶融状態又はドライフィルム状
態で両面ラミネートされている編布基材の片面又は両面
に感圧性粘着剤が塗布されている粘着テープであり、タ
テ・ヨコ方向引張り強度が各々5〜2000N/25m
m幅、タテ・ヨコ方向の引き裂き強度が各々0.1〜2
5Nで、タテ方向の伸びが5〜75%の範囲である編布
粘着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、梱包用資材、養生
用資材として好適に使用される粘着テープに関するもの
であり、特に、タテ、ヨコ方向への手切れ性が良くて引
き裂き方向が斜行しにくく、かつ破断面の毛羽立ちが少
ない樹脂ラミネート編布基材を有する粘着テープに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】農業、土木、建築、運搬などの広い分野
における資材の固定用、結束用、或いは塗装マスキング
用として、高粘着力タイプの粘着テープが広く使われて
きており、そのような粘着テープには、その作業上の利
便性から適度な基材強度や手切れ性を備えることが求め
られている。
【0003】従来、このような目的に用いられる粘着テ
ープ用基材には、その手切れ性の良さと基材強度から、
経緯糸にスフ糸、綿糸、スフ・ポリエステル交撚糸など
を使用した平織布の表面にポリエチレンをラミネート加
工し、更に粘着加工した粘着テープが使用されていた。
【0004】又、最近は、その経済性、作業性、外観及
び粘着テープ特性より、特公平1−41189号公報、
実公平6−46996号公報、特開平7−331200
号公報に示されるような、経緯糸ともに熱可塑性樹脂を
主材としたフラットヤーンを用いた平織布も基材として
広く用いられるようになってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、養生用途に粘着
テープが広く使われているが、養生シートなどの仮止め
をする際は、テープをタテ方向に引き裂いて細長い形状
として使用する場合がある。しかしながら、前記のフラ
ットヤーンを用いた平織布基材を有する粘着テープは、
ヨコ方向への手切れ性には優れるが、タテ方向に切るこ
とが出来ないという欠点を有していた。
【0006】又、このフラットヤーンからなる基材を使
用した粘着テープは、ヨコ方向に手で切った時の直線性
には優れるが、切り口のタテ糸が毛羽として出やすく、
貼着時の美観が損なわれ、塗装時の見切り性に支障が出
る欠点も有していた。
【0007】更には、斜めの応力を受けたときにこれら
の平織布は容易に斜行して、その結果正確な手切れ時の
直線性が保てない場合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは、先に、たて編地で形成された基布を
提案しているが(特開2000−314062号公
報)、この編布の特徴を更に活かす方法について鋭意研
究を行った結果、該編布の片面もしくは表裏に物理的、
化学的アンカー処理(AC処理)を施した後に、熱可塑
性樹脂を一定範囲の樹脂温度と樹脂量でラミネート加工
し、更に、その少なくとも一面に粘着加工して形成した
粘着テープが、タテ、ヨコ方向への手切れ性が良く、破
断面の毛羽立ちが少なく、しかも斜行しにくくなる結
果、農業、土木、建築、運搬などの広い分野における資
材の固定用、結束用或いは塗装マスキング用として有用
であることを見出し、本発明を完成した。本発明は、以
下の各発明を包含する。
【0009】(1)マルチフィラメントを独立編みした
タテ糸に、熱可塑性樹脂を主材とするフラットヤーンを
ヨコ糸として挿入して形成した編布の片面又は表裏面に
化学的又は物理的なアンカー処理層が形成され、該アン
カー処理層上に熱可塑性樹脂が溶融状態又はドライフィ
ルム状態で片面もしくは両面ラミネートされている編布
基材の片面又は両面に感圧性粘着剤が塗布されている粘
着テープであり、タテ・ヨコ方向引張り強度が各々5〜
2000N/25mm幅、好ましくは10〜500N/
25mm幅で、タテ・ヨコ方向の引き裂き強度が各々
0.1〜25N、好ましくは0.1〜10Nで、タテ方
向の伸びが5〜75%、好ましくは10〜30%の範囲
であり、タテ・ヨコ方向に直線的な手切れ性を有してい
て斜め方向の応力を受けても基材の引き裂き方向が斜行
することがなく、又、切口が毛羽立ちすることのない編
布粘着テープ。
【0010】(2)前記タテ糸が、スフ糸、綿糸、スフ
・ポリエステル交撚糸及び綿・ポリエステル交撚糸から
なる番手が10〜1000デニール、好ましくは20〜
500デニールの範囲の糸、ポリエステルフィラメン
ト、ポリアクリルフィラメント、ナイロンフィラメント
及びポリプロピレンフィラメントからなる番手が10〜
1000デニール、好ましくは20〜500デニールの
範囲のマルチフィラメント、及び熱可塑性樹脂を主材と
する50〜1000デニール、好ましくは50〜300
デニールの範囲のフラットヤーンからなる群から選ばれ
る1種もしくは複数種であることを特徴とする(1)項
記載の編布粘着テープ。
【0011】(3)前記ヨコ糸が、50〜1000デニ
ール、好ましくは100〜500デニールの太さの範囲
で、その融点が65〜250℃の範囲である熱可塑性樹
脂からなるフラットヤーンであることを特徴とする
(1)又は(2)項に記載の編布粘着テープ。
【0012】(4)前記アンカー処理層が、コロナ処
理、UV処理及びスパッタリング処理から選ばれる物理
的処理層であるか、又は有機チタン系樹脂、イソシアネ
ート系樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂及びポリブタジ
エン系樹脂から選ばれる樹脂を塗布することによる化学
的処理層であることを特徴とする(1)項〜(3)項の
いずれか1項に記載の編布粘着テープ。
【0013】(5)前記ラミネート樹脂層は、融点65
〜350℃の樹脂からなり、その付着量が少なくとも片
面に5〜250g/m2、好ましくは10〜100g/
2の範囲の層であることを特徴とする(1)項〜
(4)項のいずれか1項に記載の編布粘着テープ。
【0014】(6)前記感圧性粘着剤は、ゴム系、アク
リル系、シリコン系、ポリウレタン系及びエポキシ系か
ら選ばれるガラス転移点が10℃以下の粘着剤よりな
り、前記基材の片面又は両面のそれぞれに厚さ5〜20
0μm、好ましくは10〜100μmの範囲で塗布され
ていることを特徴とする(1)項〜(5)項のいずれか
1項に記載の編布粘着テープ。
【0015】
【作用】本発明の粘着テープは、基材が編布のためタテ
糸が強固に固定されており、結果としてヨコ糸の固定も
強固となっていることから引き裂き方向が斜行しにく
く、経緯糸の繊度及び加工条件をコントロールしている
のに加え、アンカー処理によりラミネート樹脂の密着性
が向上しているために、タテ・ヨコ方向ともに適度な手
切れ性が付与されており、更に、従来品と比べて、手で
切った際の破断面の外観が極めて良好である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
いて説明する。図1は、本発明の粘着テープにおける基
材の編布の平面図で、単独編みした経糸1に緯糸2をヨ
コ入れ挿入した編布3の構成を示している。
【0017】図2は、本発明の粘着テープで片面に感圧
性粘着剤6を塗布したテープの断面図で、編布3の上下
にアンカー処理層(AC処理層)4が、その上に熱溶融
性樹脂のラミネート層5及び感圧性粘着剤層6が設けら
れている。
【0018】図3は、本発明の粘着テープで両面に感圧
性粘着剤6−1、6−2を塗布した両面テープの断面図
で、編布3の上下にAC層4が形成され、その上にラミ
ネート層5が形成されている。感圧性粘着剤層6−1、
6−2は同種又は異種の粘着剤であってもよい。
【0019】本発明の粘着テープは、タテ・ヨコ方向引
張り強度が各々5〜2000N/25mm幅、好ましく
は10〜500N/25mm幅で、タテ・ヨコ方向の引
き裂き強度が各々0.1〜25N、好ましくは0.1〜
10Nで、タテ方向の伸びが5〜75%、好ましくは1
0〜30%の範囲であり、タテ・ヨコ方向に直線的な手
切れ性を有していて斜め方向の応力を受けても基材の引
き裂き方向が斜行することがなく、又、切口が毛羽立ち
することのない編布粘着テープである。タテ・ヨコ方向
の引張強度が5N/25mm未満のときは結束強度が乏
しいため実用的でなく、逆に500N/25mmを超え
ると強度が強すぎるため好適な手切れ性が発現しない。
タテ・ヨコ方向の引き裂き強さが0.1N未満のときは
衝撃により簡単に切れてしまうため実用的でなく、逆に
25Nを超えると好適な手切れ性が発現しない。タテ方
向の伸びが5%未満のときは被着体への追従性が悪いた
め曲面に貼り付けにくく、また耐衝撃性も低い。逆に7
5%を超えると伸びが大きすぎるため好適な手切れ性が
得られない。
【0020】本発明の粘着テープにおける基材に使用さ
れる編布は、経糸にスフ糸、綿糸、スフ・ポリエステル
交撚糸、綿・ポリエステル交撚糸、又はポリエステルフ
ィラメント、ポリアクリルフィラメント、ナイロンフィ
ラメント、ポリプロピレンフィラメントなどによるマル
チフィラメントなどが使用されるが、それら繊度は10
〜1000デニール、好ましくは20〜500デニール
のものが基材強度、手切れ性、伸びのバランスが良好で
ある。
【0021】経糸の繊度が10デニール未満の時は、梱
包用、養生用粘着テープとして必要な基材強度が得られ
ず、逆に1000デニールを超えると強度、伸びが大き
くなりすぎるため適度な手切れ性を得られなくなる。経
糸の打込み本数は、適度な基材強度と手切れ性を得るた
め、10〜40本/インチの範囲とすることが好まし
い。経糸の打ち込み本数が10本/インチ未満のとき
は、基材強度が低く実用的ではない。また経糸の間隔が
広すぎるため、手切れ時に切断面の直線性がでなくなっ
てしまう。逆に40本/インチを超えると経緯方向の強
度バランスが崩れてしまい鈎裂けしやすく、コスト面に
おいても不利である。
【0022】緯糸のフラットヤーンはポリプロピレン、
ポリエチレン等の熱可塑性樹脂をT型ダイスや円形ダイ
スから溶融押出ししたフィルムを細幅に加工したもの
で、そのフィルムへのフィラーなどの改質剤添加につい
ては特に制限されるものではない。又、その繊度はタテ
方向への手切れ性、及びラミネート時の熱劣化とのバラ
ンスから50〜1000デニールのものが好ましく、よ
り好ましくは100〜500デニールである。緯糸の繊
度が50デニール未満のときは、ラミネート加工時の熱
劣化の影響を受けて、手で切ったときに鉤裂けしやすく
なってしまう不利があり、1000デニールを超えると
タテ方向に手で切ることが出来なくなってしまう不利が
ある。
【0023】本発明の粘着テープにおける基材として使
用される上記のような緯糸を有する編布には、物理的又
は化学的なアンカー処理(AC処理)が施される。物理
的処理としては、コロナ処理、UV処理、スパッタリン
グ処理などが挙げられ、化学的処理としては有機チタン
系、イソシアネート系、ポリエチレンイミン系、ポリブ
タジエン系などから選んだ樹脂を塗布する処理が挙げら
れる。これらのAC処理が無い場合は、編布面とラミネ
ート層との密着性が不十分となり、形成された粘着テー
プを手で切った時に直線性が不足するとともに、破断面
にタテ糸が毛羽として出やすくなり、外観が損なわれる
不利が出る。
【0024】前記AC処理が施された編布の両面にラミ
ネートする熱可塑性樹脂は、融点が65〜350℃の範
囲の樹脂であり、200〜500℃のラミネート温度で
5〜250g/m2、好ましくは10〜100g/m2
付着量の範囲でラミネートされる。これらの熱可塑性樹
脂は、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、直鎖状ポリエチレン、分岐状ポリエチレンな
どから選ばれる。付着量が5g/m2未満のときは編布
との密着性が十分でないため、ラミネート層の剥がれ、
糸ほつれが発生してしまい好適な手切れ性が得られな
い。逆に250g/m2を超えると緯糸が溶融してしま
い、手切れ時のヨコ方向への直線性が得られなくなって
しまう。
【0025】上記ラミネート基材の少なくとも片面に粘
着加工するために使用される感圧性粘着剤は、ゴム系、
アクリル系、シリコン系、ウレタン系及びポリウレタン
系の感圧性粘着剤から用途に応じて選ばれ、5〜200
μm、好ましくは10〜100μm、の範囲の厚さでラ
ミネート基材面に塗布される。感圧性粘着剤層の厚さが
5μm未満のときには、初期粘着性が十分でなく、粗面
への接着や冬場の接着に支障が出るし、200μmを超
えると、巻き戻しが異常に重くなるとともに、巻物の側
面から粘着剤がはみ出し、異物が付着するなどの欠点が
発生する。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例で更に具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定され
るものではない。尚、実施例中において表現する「部」
は重量部を示すものである。
【0027】実施例1 30デニールのポリエステルマルチフィラメント(強度
1.3N 伸度28.5%)を24本/インチの打込み
本数で独立編みした経糸に、300デニールの高密度ポ
リエチレンフラットヤーン(強度14.3N 伸度2
8.4%)の緯糸を17本/インチの打込み本数でヨコ
入れ挿入した編布を基布とした。上記基布の表裏に0.
2g/m2の付着量となるよう有機チタネート(商品名
「TBT」三菱瓦斯化学社製)で化学的AC処理を施し
た後、ポリエチレン樹脂(MFR=5.0)を300℃
で押出し、第一面に35g/m2、第二面に35g/m2
となるようラミネート加工を施し、第一面にはシリコー
ン離型剤(商品名「SRX211」東レ・ダウコーニン
グシリコーン社製)による離型処理を施し、第二面には
コロナ放電処理(15kw/m2)を施した後、その第二
面に45μmとなるようにブチルアクリレートを主成分
とするアクリル系感圧性粘着剤を塗布して編布粘着テー
プを作成した。この編布粘着テープは、手切れ性はタテ
・ヨコ方向とも直線的に容易に切れるとともに、切り口
は毛羽立ちすることなくきれいで且つ斜め方向に引っ張
っても編布目が斜行することがなかった。
【0028】実施例2 実施例1の経糸に、50デニールのポリエステルマルチ
フィラメント(強度2.2N 伸度33.0%)を使用
した以外は実施例1と同様にして編布粘着テープを作成
した。この編布粘着テープは、手切れ性はタテ・ヨコ方
向とも直線的に容易に切れるとともに、切り口は毛羽立
ちすることなくきれいで且つ斜め方向に引っ張っても編
布目が斜行することはなく、このテープの諸特性は表1
に示す通りであった。
【0029】実施例3 実施例1の基材の第一面に第二面と同様のコロナ放電処
理(15kw/m2)を施した後、その第一面及び第二
面に各々45μmとなるように実施例1と同じアクリル
系感圧性粘着剤を塗布し、第一面側にセパレータを配置
して編布粘着テープを作成した。この編布粘着テープ
は、手切れ性はタテ・ヨコ方向とも直線的に容易に切れ
るとともに、切り口は毛羽立ちすることなくきれいで且
つ斜め方向に引っ張っても編布目が斜行することはな
く、このテープの諸特性は表1に示す通りであった。
【0030】比較例1 実施例1の編布基材を平織織布とした以外は実施例1と
同様にして布粘着テープを作成した。この織布粘着テー
プは、タテ・ヨコ方向とも容易に切れるが、切り口は不
規則で、毛羽立ちが目立ち、商品価値の乏しいものであ
った。
【0031】比較例2 実施例1において、基材の表裏面に化学的AC処理を行
わない以外は、実施例1と同様にしてラミネート加工を
行い、編布粘着シートを作成した。これらのAC処理が
無い基材を用いて作成した編布粘着シートは、編布面と
ラミネート層との密着性が不十分となり、形成された粘
着テープを手で切った時に直線性が不足するとともに、
破断面にタテ糸が毛羽として出やすくなり、外観が損な
われるものであった。
【0032】表1に、以上の実施例1〜3及び比較例1
〜2の結果をまとめて示す。尚、物性評価はJIS Z
0137及びJIS P 8166に準じて行った。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の編布粘着テープ
は、梱包用途や養生用途における要求特性を十分に満た
す優れた性能を備えるものである。また、幅広、高速で
の生産が可能な編布を基材とすることから、安価な粘着
テープを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する編布の平面図である。
【図2】本発明で使用する片面粘着テープの断面図であ
る。
【図3】本発明両面粘着テープの断面図である。
【符号の説明】
1:経糸 2:緯糸 3:編布 4:AC処理層 5:ラミネート層 6:感圧性粘着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 13/503 D06M 13/503 13/51 13/51 15/227 15/227 15/564 15/564 15/61 15/61 // D06M 101:04 101:04 101:20 101:20 101:28 101:28 101:32 101:32 101:34 101:34 (72)発明者 細井 幹郎 東京都品川区広町1−4−22 株式会社寺 岡製作所内 (72)発明者 青山 龍雄 愛知県西尾市熊味町南十五夜21番地 青山 産業株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA05 AA10 AA11 AA13 AA14 AB01 CA02 CA04 CA06 CB01 CC02 CC03 CD06 CD08 FA06 FA08 4L002 AA01 AA05 AB01 AB02 BA06 DA03 EA00 FA06 4L031 AB33 CB06 CB09 CB14 4L033 AA02 AA05 AA07 AA08 AB06 AC15 BA93 BA95 CA12 CA50 CA57

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチフィラメントを独立編みしたタテ
    糸に、熱可塑性樹脂を主材とするフラットヤーンをヨコ
    糸として挿入して形成した編布の表裏面に化学的又は物
    理的なアンカー処理層が形成されており、該アンカー処
    理層上に熱可塑性樹脂が溶融状態又はドライフィルム状
    態で両面もしくは片面にラミネートされている編布基材
    の片面又は両面に感圧性粘着剤が塗布されている粘着テ
    ープであり、タテ・ヨコ方向引張り強度が各々5〜20
    00N/25mm幅、タテ・ヨコ方向の引き裂き強度が
    各々0.1〜25Nで、タテ方向の伸びが5〜75%の
    範囲であり、タテ・ヨコ方向に直線的な手切れ性を有し
    ていて斜め方向の応力を受けても基材の引き裂き方向が
    斜行することがなく、又、切口が毛羽立ちすることのな
    い編布粘着テープ。
  2. 【請求項2】 前記タテ糸が、スフ糸、綿糸、スフ・ポ
    リエステル交撚糸及び綿・ポリエステル交撚糸からなる
    番手が10〜1000デニールの範囲の糸、ポリエステ
    ルフィラメント、ポリアクリルフィラメント、ナイロン
    フィラメント及びポリプロピレンフィラメントからなる
    番手が10〜1000デニールの範囲のマルチフィラメ
    ント、及び熱可塑性樹脂を主材とする50〜1000デ
    ニールの範囲のフラットヤーンからなる群から選ばれる
    1種もしくは複数種であることを特徴とする請求項1記
    載の編布粘着テープ。
  3. 【請求項3】 前記ヨコ糸が、50〜1000デニール
    の太さの範囲で、その融点が65〜250℃の範囲であ
    る熱可塑性樹脂からなるフラットヤーンであることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の編布粘着テープ。
  4. 【請求項4】 前記アンカー処理層が、コロナ処理、U
    V処理及びスパッタリング処理から選ばれる物理的処理
    層であるか、又は有機チタン系樹脂、イソシアネート系
    樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂及びポリブタジエン系
    樹脂から選ばれる樹脂を塗布することによる化学的処理
    層であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の編布粘着テープ。
  5. 【請求項5】 前記ラミネート樹脂層は、融点65〜3
    50℃の樹脂からなり、その付着量が少なくとも片面に
    5〜250g/m2の範囲の層であることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の編布粘着テープ。
  6. 【請求項6】 前記感圧性粘着剤は、ゴム系、アクリル
    系、シリコン系、ポリウレタン系及びエポキシ系から選
    ばれるガラス転移点が10℃以下の粘着剤よりなり、前
    記基材の片面又は両面のそれぞれに厚さ5〜200μm
    の範囲で塗布されていることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の編布粘着テープ。
JP2001101031A 2001-03-30 2001-03-30 編布粘着テープ Expired - Lifetime JP3555880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001101031A JP3555880B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 編布粘着テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001101031A JP3555880B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 編布粘着テープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002294189A true JP2002294189A (ja) 2002-10-09
JP3555880B2 JP3555880B2 (ja) 2004-08-18

Family

ID=18954408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001101031A Expired - Lifetime JP3555880B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 編布粘着テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3555880B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270000A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nichiban Co Ltd 粘着テープ用基材及び粘着テープ
WO2009072411A1 (ja) * 2007-12-03 2009-06-11 Teraoka Seisakusho Co., Ltd. 布粘着テープ
JP2011026717A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Sumitomo Wiring Syst Ltd 結束テープ用布帛及び結束テープ
JP2012017415A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Sekisui Chem Co Ltd 布粘着テープ
JP2012036516A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Sumitomo Wiring Syst Ltd 結束テープ用布帛及び結束テープ
KR101343204B1 (ko) 2013-09-02 2013-12-20 이오희 손으로 자르는 망사 테이프 및 그 제조방법
JP2019006948A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 日東シンコー株式会社 粘着テープ
JP2019119458A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 矢崎総業株式会社 結束テープ
JP2019527266A (ja) * 2016-07-08 2019-09-26 テーザ・ソシエタス・ヨーロピア 織布接着テープ
CN112626700A (zh) * 2020-11-29 2021-04-09 福建省晋江市华宇织造有限公司 一种可撕裂的网布
JPWO2021221070A1 (ja) * 2020-05-01 2021-11-04
WO2022195899A1 (ja) 2021-03-15 2022-09-22 株式会社寺岡製作所 粘着テープ
KR20230074808A (ko) 2020-10-06 2023-05-31 가부시키가이샤 데라오카 세이사쿠쇼 점착 테이프

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111088575A (zh) * 2019-12-16 2020-05-01 苏州明钰轩纺织科技有限公司 一种仿醋酸纤维易撕布及其生产方法和用途

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270000A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nichiban Co Ltd 粘着テープ用基材及び粘着テープ
WO2009072411A1 (ja) * 2007-12-03 2009-06-11 Teraoka Seisakusho Co., Ltd. 布粘着テープ
JP2009138031A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Teraoka Seisakusho:Kk 布粘着テープ
JP2011026717A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Sumitomo Wiring Syst Ltd 結束テープ用布帛及び結束テープ
JP2012017415A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Sekisui Chem Co Ltd 布粘着テープ
JP2012036516A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Sumitomo Wiring Syst Ltd 結束テープ用布帛及び結束テープ
KR101343204B1 (ko) 2013-09-02 2013-12-20 이오희 손으로 자르는 망사 테이프 및 그 제조방법
JP2019527266A (ja) * 2016-07-08 2019-09-26 テーザ・ソシエタス・ヨーロピア 織布接着テープ
JP2019006948A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 日東シンコー株式会社 粘着テープ
JP2019119458A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 矢崎総業株式会社 結束テープ
JP7055631B2 (ja) 2017-12-28 2022-04-18 矢崎総業株式会社 結束テープ
JPWO2021221070A1 (ja) * 2020-05-01 2021-11-04
KR20220154820A (ko) 2020-05-01 2022-11-22 가부시키가이샤 데라오카 세이사쿠쇼 점착 테이프
JP7431321B2 (ja) 2020-05-01 2024-02-14 株式会社寺岡製作所 粘着テープ
KR20230074808A (ko) 2020-10-06 2023-05-31 가부시키가이샤 데라오카 세이사쿠쇼 점착 테이프
CN112626700A (zh) * 2020-11-29 2021-04-09 福建省晋江市华宇织造有限公司 一种可撕裂的网布
CN112626700B (zh) * 2020-11-29 2022-03-01 福建省晋江市华宇织造有限公司 一种可撕裂的网布
WO2022195899A1 (ja) 2021-03-15 2022-09-22 株式会社寺岡製作所 粘着テープ
KR20230146062A (ko) 2021-03-15 2023-10-18 가부시키가이샤 데라오카 세이사쿠쇼 점착 테이프

Also Published As

Publication number Publication date
JP3555880B2 (ja) 2004-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002294189A (ja) 編布粘着テープ
US5178924A (en) Release liner
JP2007211242A (ja) フィラメント強化の接着テープ
AU2018290793B2 (en) Adhesive mounting devices having patterned adhesive regions
JP5046893B2 (ja) 布粘着テープ
AU2004272568A1 (en) Releasable adhesive tape
JP5623806B2 (ja) 布粘着テープ
WO2006107054A1 (ja) 布粘着テープ
JPWO2006077662A1 (ja) 再帰反射粘着シート
JP7451824B2 (ja) 粘着テープ
JP2003193005A (ja) 粘着テープ
JP2019194279A (ja) 粘着テープ及び,粘着テープの製造方法
JP2002161256A (ja) 装飾用粘着シート
JP4956032B2 (ja) 粘着テープ用基材及び粘着テープ
WO2021221070A1 (ja) 粘着テープ
JP7526422B2 (ja) 粘着シート
JP7525632B2 (ja) 粘着テープ
JPH0377060B2 (ja)
WO2019244529A1 (ja) 粘着テープ
JPH06192631A (ja) 粘着テ−プ
JPS6397678A (ja) 接着テ−プ
JPH0537941U (ja) 両面粘着テープ
JPS63182389A (ja) 接着テ−プ用支持体
JPH10147759A (ja) 粘着テープ
JPH0362549B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3555880

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080521

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term