JPH10147759A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JPH10147759A
JPH10147759A JP31072896A JP31072896A JPH10147759A JP H10147759 A JPH10147759 A JP H10147759A JP 31072896 A JP31072896 A JP 31072896A JP 31072896 A JP31072896 A JP 31072896A JP H10147759 A JPH10147759 A JP H10147759A
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JP
Japan
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layer
adhesive
plastic
solvent
adhesive tape
Prior art date
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Pending
Application number
JP31072896A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Iwami
博之 岩見
Masao Kusumoto
政雄 楠本
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 基材、該基材の両面に設けられたプラス
チック層、該プラスチック層の一方の層に設けられた炭
酸ガス透過度400〔cc/m2 ・24h・atm〕以
下で、且つ厚さ15μm以下である耐溶剤性を有する層
および他方の層に設けられた粘着剤層を有する粘着テー
プ。 【効果】 粘着テープの手切れ性を保持し、且つ錆び止
め塗料などに含まれる溶媒の侵入を防止できる耐溶剤性
に優れた粘着テープを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着テープに関す
る。さらに詳しくは、耐溶剤性および粘着テープを使用
する際の手切れ性が良好(手で容易に切れる)である布
粘着テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】布粘着テープはマスキング材としても使
用されている。例えば、鉄鋼所においてH鋼を組み立
て、ボルト締めを行う場合、組み立ててから錆び止め塗
料を塗工する。従って、塗料が塗られていない締め付け
部分は錆びが発生するので、ボルト締めの摩擦抵抗を大
きくして、固定をより強固にする方法がとられていた。
つまりH鋼のボルト締めの部分には、錆び止め塗料を塗
らないことが当たり前で、その代わりに布粘着テープを
貼り付けてマスキングしている。
【0003】錆び止めのために用いられるマスキングテ
ープとして、図2に示すように、紙または布基材3の一
方の面にラミネート加工によってプラスチック層2を設
け、基材3および該プラスチック層2とが接している面
と対向する面に粘着剤層1を設け、基材3がプラスチッ
ク層2と接している面とは違う面に背面処理剤層5を設
けたテープ、または図3に示すように、基材3の両面に
プラスチック層2、2’を設け、該プラスチック層の一
方の層2’に粘着剤層1を、他方の層2に背面処理剤層
5を設けたテープなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た粘着テープをマスキングテープとして使用した場合、
手切れ性は保持できるが、錆び止め塗料を塗工すると粘
着剤層が侵され、塗料の侵入を引き起こしたり、また養
生目的を果たした後、テープを剥離する際糊残りを引き
起こすため、マスキングが無効になるという問題があっ
た。
【0005】本発明の目的は上記問題を解決し、粘着テ
ープを使用する際の手切れ性を保持し、且つ錆び止め塗
料を塗工しても粘着剤層が侵されない粘着テープを提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を行った結果、錆び止め塗料
などに含まれる溶媒が、基材やプラスチック層を通り抜
けて粘着剤層にまで達し、それが粘着剤層を侵すことを
発見し、本発明を完成するに到った。
【0007】即ち、本発明は、(1)基材、該基材の両
面に設けられたプラスチック層、該プラスチック層の一
方の層に設けられた炭酸ガス透過度400〔cc/m2
・24h・atm〕以下で、且つ厚さ15μm以下であ
る耐溶剤性を有する層および他方の層に設けられた粘着
剤層を有する粘着テープ、および(2)耐溶剤性を有す
る層が、延伸または未延伸ポリエステル、延伸または未
延伸ナイロン、延伸または未延伸エチレンビニルアルコ
ールからなる群より選択されるフィルムである上記
(1)記載の粘着テープに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の粘着テープの一実施態様
を図1に示す。本発明で使用される耐溶剤性を有する層
4は、基材3の両面に形成されているプラスチック層
2、2’の一方の層2に設けられ、他方の層2’には粘
着剤層1が設けられている。また耐溶剤性を有する層4
上には背面処理剤層5が設けられ、粘着テープが形成さ
れている。
【0009】耐溶剤性を有する層を構成する材料として
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)、ポリ−1,4−シクロ
ヘキサンジメチレン(PCT)、ポリブチンナフタレー
ト(PBN)などの延伸または未延伸ポリエステル、延
伸または未延伸ナイロンなどのポリアミド、延伸または
未延伸エチレンビニルアルコール(エバール)などのフ
ィルムが挙げられる。延伸方法は、公知の方法が用いら
れる。なかでも、延伸または未延伸ポリエステルおよび
延伸または未延伸エチレンビニルアルコールが炭酸ガス
透過度が低いという点で好ましく用いられる。
【0010】耐溶剤性を有する層の炭酸ガス透過度は4
00〔cc/m2 ・24h・atm〕以下であり、好ま
しくは、0〜100〔cc/m2 ・24h・atm〕
で、さらに好ましくは、0〜10〔cc/m2 ・24h
・atm〕である。炭酸ガス透過度が400〔cc/m
2 ・24h・atm〕以下の場合、ガスバリヤー性が低
く、溶剤などの透過が困難となるため、錆び止め塗料な
どに含まれる溶媒が粘着剤層を侵したり、糊残りや塗料
の侵入を引き起こさない傾向にある。炭酸ガス透過度の
測定は、JIS K−7126のA法(測定温度:23
℃)に基づいて行った。
【0011】耐溶剤性を有する層の炭酸ガス透過度は、
フィルムの延伸倍率、フィルムの種類およびフィルムの
厚さなどによって調整することができる。
【0012】耐溶剤性を有する層の厚さは15μm以下
であり、好ましくは5〜10μmである。層の厚さが1
5μm以下であると、手切れ性が良好になる。
【0013】耐溶剤性を有する層を設ける方法として
は、自体既知の方法が挙げられる。例えば接着剤などを
使用してプラスチック層に貼り合わせる方法またはラミ
ネート法などである。
【0014】また、耐溶剤性を有する層には必要に応じ
て、背面処理または下塗りなどを行ってもよい。背面処
理は、付加型、縮合型、UV型およびEB型などのシリ
コーン系剥離剤や、長鎖アルキル系剥離剤などが使用さ
れる。特に背面処理を行うと、粘着テープが剥離しやす
く、作業性も良好となる傾向にあり好ましい。背面処理
剤層(乾燥後)の厚さは特に制限されないが、通常0.
1〜1.0μm程度、好ましくは0.1〜0.3μmで
ある。
【0015】本発明で用いられる基材としては特に制限
されない。例えば、和紙、クラフト紙、クレープ紙、再
生紙などの紙材、スフモス、レーヨン、ポリエステル系
樹脂またはポリオレフィン系樹脂のフラットヤーンまた
はマルチフィラメントなどから製造される布(織物、編
物、不織布など)などが挙げられる。なかでも、紙材が
手切れ性の点で好ましく用いられる。
【0016】基材の厚さは特に制限されないが、通常3
0〜100μm程度、好ましくは30〜40μmであ
る。
【0017】本発明で用いられるプラスチック層を構成
するプラスチックとしては、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、などのオレフィン系樹脂、ポリエチレン
テレフタレートなどのポリエステル系樹脂などが挙げら
れる。なかでも、ポリエチレンが手切れ性の点で好まし
く用いられる。
【0018】基材の両面にプラスチック層を設ける方法
は、自体既知の方法が挙げられる。例えば、ラミネート
法、接着剤および粘着剤を用いた貼り合わせなどが挙げ
られる。
【0019】プラスチック層の厚さは特に制限されない
が、通常30〜100μm程度、好ましくは30〜40
μmである。
【0020】本発明で使用される粘着剤としては、特に
制限されない。例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着
剤、シリコーン系粘着剤および酢酸ビニル系粘着剤など
が挙げられる。
【0021】ゴム系粘着剤は、天然ゴム系および合成ゴ
ム系粘着剤の何れを用いてもよい。合成ゴム系粘着剤と
しては、例えば、スチレン−イソプレンブロック共重合
体(SIS)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、
イソプレンゴム(IR)、ポリイソブチレン(PI
B)、ブチルゴム(IIR)などが挙げられる。これら
は単独あるいは2種以上の混合物として使用する。
【0022】アクリル系粘着剤としては、例えば、エチ
ルアクリレート、メチルメタクリレート、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレートなどの(メタ)アクリル酸アル
キルエステルモノマーや、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸などのカルボキシ
ル基含有モノマーなどのアクリル系モノマーの単独重合
体あるいは共重合体が挙げられる。さらに、上記アクリ
ル系モノマーと共重合可能なモノマーとの共重合体も使
用できる。重合は特に制限はなく、例えば、溶液重合、
エマルジョン重合、塊状重合、けん濁重合などが挙げら
れる。
【0023】また粘着剤には、必要に応じて、架橋剤、
タッキファイヤー、軟化剤、老化防止剤、充填剤、離型
剤、粘着付与剤、可塑剤、安定剤、顔料、酸化防止剤な
どの公知の添加剤が配合されていてもよい。
【0024】粘着剤層の厚さ(乾燥後)は目的によって
適宜決定されるが、通常10〜50μm程度であり、好
ましくは20〜30μmである。
【0025】粘着剤をプラスチック層に塗布する方法と
しては、自体既知の方法が使用でき、例えば、流エン
法、ロールコーター法、リバースコーター法、ドクター
ブレード法などが挙げられる。
【0026】
【実施例】実施例および比較例を以下に示すが、本発明
はこれによって限定されるものではない。
【0027】実施例1 スフモフ基材(打ち込み本数が縦40本/横30本)の
両側に、厚さ30μmのポリエチレンフィルムをラミネ
ート加工し、その片面に炭酸ガス透過度が350〔cc
/m2 ・24h・atm〕で、且つ厚さ12μmのポリ
エステルフィルムをラミネート法により貼り合わせ、も
う一方の面にはアクリル系粘着剤(No31B用粘着
剤、日東電工株式会社製)を乾燥後の厚さが30μmに
なるように塗布し、粘着テープを作成した。
【0028】実施例2 ポリエチレン系樹脂のフラットヤーン(経糸を75デニ
ール、打ち込み密度30本、緯糸を200デニール、打
ち込み密度20本)からなる布基材の両側に、厚さ25
μmのポリエチレンフィルムをラミネート加工し、その
片面に炭酸ガス透過度が300〔cc/m2 ・24h・
atm〕で、且つ厚さ9μmのポリエステルフィルムを
粘着剤を用いて貼り合わせ、もう一方の面にはアクリル
系粘着剤(No3790S用粘着剤、日東電工株式会社
製)を乾燥後の厚さが30μmになるように塗布し、粘
着テープを作成した。
【0029】比較例1 炭酸ガス透過度が500〔cc/m2 ・24h・at
m〕のポリエステルフィルムを用いた以外は、実施例1
と同様にして粘着テープを作成した。
【0030】比較例2 厚さ20μmのポリエステルフィルムを用いた以外は、
実施例2と同様にして粘着テープを作成した。
【0031】実施例1〜2および比較例1〜2で得られ
た粘着テープを試料とし、塗料抜け、糊残り性およびテ
ープ貼り付け時の幅方向への手切れ性の評価を行った。
それぞれの評価方法は、以下の通りである。
【0032】〔塗料抜け〕予めトルエンにて洗浄したス
テンレス板(SUS304BA)に、粘着テープを貼り
つけ、その上から市販の錆び止め塗料(MIO塗料)を
吹きつけた後、該粘着テープを剥離して、目視によって
塗料抜けを確認した。 ○:塗料抜けなし。 ×:塗料抜けあり。
【0033】〔糊残り性〕塗料抜けを確認する際に行っ
た方法と同様の方法で、糊残りを確認した。 ○:糊残りなし。 ×:糊残りあり。
【0034】〔テープ貼り付け時の幅方向への手切れ
性〕粘着テープの端を180°方向に30m/分の速度
で引き裂き、手切れ性を粘着テープの幅方向で確認し
た。評価は次の通りである。 ○:切断時にテープ基材が伸びずに容易に直線的に裂け
る。 ×:切断時にテープ基材を裂くのに困難であり、斜めに
裂ける。
【0035】以上の測定結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の粘着テープは、手切れ性を維持
し、且つ錆び止め塗料などに含まれる溶媒の侵入を防止
でき、耐溶剤性に優れている。従って、マスキングテー
プなどとして好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着テープの一実施態様を模式的に示
す図である。
【図2】公知のマスキングテープの一実施態様を模式的
に示す図である。
【図3】公知のマスキングテープの他の一実施態様を模
式的に示す図である。
【符号の説明】
1 粘着剤層 2 プラスチック層 2’プラスチック層 3 基材 4 耐溶剤性を有する層 5 背面処理剤層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材、該基材の両面に設けられたプラス
    チック層、該プラスチック層の一方の層に設けられた炭
    酸ガス透過度400〔cc/m2 ・24h・atm〕以
    下で、且つ厚さ15μm以下である耐溶剤性を有する層
    および他方の層に設けられた粘着剤層を有する粘着テー
    プ。
  2. 【請求項2】 耐溶剤性を有する層が、延伸または未延
    伸ポリエステル、延伸または未延伸ナイロン、延伸また
    は未延伸エチレンビニルアルコールからなる群より選択
    されるフィルムである請求項1記載の粘着テープ。
JP31072896A 1996-11-21 1996-11-21 粘着テープ Pending JPH10147759A (ja)

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JP31072896A JPH10147759A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 粘着テープ

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JP31072896A JPH10147759A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 粘着テープ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040921A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Kamoi Kakoshi Kk 耐溶剤浸透性に優れたマスキングテープ及びマスカー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040921A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Kamoi Kakoshi Kk 耐溶剤浸透性に優れたマスキングテープ及びマスカー

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