JP2002293930A - 熱可塑性ポリイミドの製造方法 - Google Patents

熱可塑性ポリイミドの製造方法

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JP2002293930A
JP2002293930A JP2001095609A JP2001095609A JP2002293930A JP 2002293930 A JP2002293930 A JP 2002293930A JP 2001095609 A JP2001095609 A JP 2001095609A JP 2001095609 A JP2001095609 A JP 2001095609A JP 2002293930 A JP2002293930 A JP 2002293930A
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【手段】 第1工程(液相反応工程)として 化学式(2)で表されるジアミン成分、 化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物
成分、及び、 化学式(4)で表される末端封止剤であるジカルボ
ン酸無水物成分を含んでなる原料混合物を有機溶媒中で
液相反応させるてポリイミドプレポリマーを製造する工
程、 第2工程(乾燥工程)として、前工程で得られたポリイ
ミドプレポリマーから有機溶媒を除去して固相のポリイ
ミドプレポリマーを製造する工程、 第3工程(固相反応工程)として、前工程で得られた固
相のポリイミドプレポリマーを固相反応させて、ポリイ
ミドプレポリマーよりも大きな重量平均分子量(Mw)
を有する固相の熱可塑性ポリイミドを製造する工程とを
含んで構成されることを特徴とする、化学式(1)で表
される繰り返し構造を有する熱可塑性ポリイミドの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性に優れた熱
可塑性ポリイミドの製造方法に関する。
【0002】本発明は、熱可塑性ポリイミドの製造につ
いて、生産効率を顕著に改善する技術に関する。
【0003】本発明は、予め液相反応でプレ重合したポ
リマー(ポリイミドプレポリマー)を、固相反応に供す
ることにより生産効率を顕著に改善した、熱可塑性ポリ
イミドの製造方法に関する。
【0004】
【従来の技術】ポリイミドは耐熱性、耐薬品性などに優
れており、電気・電子部品や航空宇宙材料として広く用
いられている。
【0005】化学式(10)の構造式で表される代表的
なポリイミド(デュポン社製、商品名カプトン又はベス
ペル)は、上記のポリイミド特有の特性を有する樹脂で
ある。
【0006】
【化4】 しかしながら、このポリイミドは非熱可塑性、不溶不融
であるため、成形加工性に大きな難点がある。そのた
め、上記構造のポリイミドは、その前駆体であるポリア
ミド酸を熱的または化学的にイミド化するか、又は、原
料であるテトラカルボン酸若しくはテトラカルボン酸ジ
エステルとジアミンから得られる「塩モノマー」を固相
で重縮合させてポリイミドとする等の特殊な成形法を用
いて塊状物を得た(例えば、POLYMER LETTERS,5巻,946
〜頁 (1967年))後、切断、切削、研磨などの機械的加
工を施し、これによって成形体を得る必要がある。
【0007】同様の「塩モノマー」を用いたポリイミド
の重縮合は古くから知られている。例えば、米国特許2,
710,853号あるいは米国特許2,867,609号には、脂肪族ジ
アミンとピロメリット酸類から得られる「塩モノマー」
を用い、固相で重縮合を行うポリイミドの合成法が開示
されている。
【0008】また、近年では今井らにより、脂肪族ジア
ミンあるいは芳香族テトラカルボン酸類からなる「塩モ
ノマー」を用い、固相で重縮合してポリイミドを得る手
法について報告されている(例えば、Macromolecules,2
7巻,4101〜頁(1994年)、Macromolecules,28巻,6368〜頁
(1995年)等)。しかしながら、これらの手法で得られる
「塩モノマー」は単離する必要があり、また得られた
「塩モノマー」は非常に不安定である。
【0009】さらに、これらの「塩モノマー」から得ら
れるポリイミドは、一時的には溶解溶融、可塑性である
が、その理由は、ポリイミドの分子量がまだ十分に上が
っていないためであり、本質的な熱可塑性樹脂とは言い
難い。
【0010】さらに、特開昭55−120625号公報には、芳
香族ポリアミドイミドの製造方法が開示されている。こ
こでは、有機溶媒中でアミドイミドのオリゴマーを得た
後、固相の重縮合により、芳香族ポリアミドイミドを得
ている。
【0011】しかしながら、ここで得られるポリアミド
イミドについても十分な熱可塑性を有しているとは言い
難い。
【0012】一方、優れた成形加工性を有する熱可塑性
ポリイミドとして化学式(11)の繰り返し構造単位を
有するポリイミドが知られている(三井化学社製、商品
名:オーラムTM、米国特許5,043,419号)。
【0013】
【化5】
【0014】このポリイミドは耐熱性をはじめとするポ
リイミドの特性を有しており、溶融成形加工性が優れて
いることから、主に成形材料に使用されている。このポ
リイミドそのものは、高機能・高性能であり、極めて意
義深いものである。しかるに、本発明者らは、翻ってこ
のポリイミドの製造方法の従来の技術にあらためて着目
したところ、このポリイミドの反応系は液相であり、重
合濃度は、20〜30%程度であり、製造工程の容積効
率が必ずしも高いとはいえず、さらには、重合溶媒の回
収・分離精製等の必要があり、生産効率について改善の
余地があると考えた。
【0015】尚、一般にポリイミドの重合に使用する溶
媒としては、典型的には、少なくとも一つの反応物質、
好ましくは酸無水物類とジアミン類の両方を溶解するも
のが用いられてきた。使用する溶媒の具体例としては、
例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセ
トアミド、クレゾール、ジメチルスルホキシド、N-メチ
ル-2-ピロリドン、テトラメチル尿素等を挙げることが
できる。これらの溶媒類は、単独で、又は、ベンゼン、
ベンゾニトリル、ジオキサン、キシレン、トルエン若し
くはシクロヘキサン等の他の溶媒と組み合わせて使用し
得る(例えば、米国特許5,138,028号)。これら溶解性
の高い有機溶剤を使用する系においても、重合濃度は低
く、容積効率は、必ずしも高いものとはいえなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
イミドが本来有する優れた諸物性、すなわち、耐熱性、
機械物性、摺動特性、低吸水性、電気特性、耐薬品性及
び耐放射線性等を損なうことなく、さらには、ポリイミ
ドが本質的・本来的に有する優れた熱可塑性・成形加工
性を損なうことなく、生産効率を顕著に改善した熱可塑
性ポリイミドの製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
『従来の技術』における問題点に鑑み、上記した『発明
が解決しようとする課題』を解決すべく、鋭意検討を進
めた結果、 第1工程(液相反応工程)において、ポリイミドの
原料であるジアミン化合物と酸二無水物を、液相におい
て高濃度で反応せしめてオリゴマー(ポリイミドプレポ
リマー)を生成させ、 第2工程(乾燥工程)において、第1工程で得られ
た液相のポリイミドプレポリマーから後脱溶媒して固相
のポリイミドプレポリマーを製造し、 第3工程(固相反応工程)において、第2工程で得
られた固相のポリイミドプレポリマーを固相重合反応に
供することにより高い重量平均分子量(Mw)を有し、
かつ、優れた溶融流動性を有する熱可塑性ポリイミド粉
末を効率的に製造できるという知見を見出し、本発明を
完成するに至った。
【0018】すなわち、本発明は、以下の[1]〜
[9]に記載した事項により特定される。
【0019】[1] 化学式(1)(化学式(1)中n
は、1以上の整数、XおよびYは炭素数6以上30以下
であり、かつ単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、あ
るいは芳香族基が直接結合または架橋員により相互に連
結された非縮合多環式芳香族基であり、Xは、2価、Y
は、4価の基をそれぞれ示す。)で表される繰り返し構
造を有する熱可塑性ポリイミドの製造方法であって、 第1工程(液相反応工程)として 化学式(2)(化学式(2)中Xは、化学式(1)
中のXと同一の基を示す。)で表されるジアミン成分、 化学式(3)(化学式(3)中Yは、化学式(1)
中のYと同一の基を示す。)で表されるテトラカルボン
酸二無水物成分、及び、 化学式(4)(化学式(4)中Zは、炭素数6以上
30以下であり、かつ、単環式芳香族基、縮合多環式芳
香族基又は芳香族基が、直接結合又は架橋員により相互
に連結された非縮合多環式芳香族基であり、かつ、2価
の基を示す。)で表される末端封止剤であるジカルボン
酸無水物成分を含んでなる原料混合物の少なくとも一部
を有機溶媒に溶解してなる反応系を、混合して液相反応
させることにより液相のポリイミドプレポリマーを製造
する工程、 第2工程(乾燥工程)として、 第1工程で得られた液相のポリイミドプレポリマーから
有機溶媒を除去して固相のポリイミドプレポリマーを製
造する工程、 第3工程(固相反応工程)として、 第2工程で得られた固相のポリイミドプレポリマーを、
さらに、固相反応させて、ポリイミドプレポリマーより
も大きな重量平均分子量(Mw)を有する固相の熱可塑
性ポリイミドを製造する工程とを含んで構成されること
を特徴とする、熱可塑性ポリイミドの製造方法。
【0020】
【化6】
【0021】[2] 第3工程(固相反応工程)におい
て、固相反応開始前のポリイミドプレポリマーの重量平
均分子量(Mw1)が、数式(1)で示される数値範囲
にあり、固相反応終了後のポリイミドの重量平均分子量
(Mw2)が、数式(2)で示される数値範囲にあり、
かつ、固相反応開始前のポリイミドプレポリマーの重量
平均分子量(Mw1)と、固相反応終了後のポリイミド
の重量平均分子量(Mw2)との関係が、数式(3)で
示されるものであることを特徴とする、[1]に記載し
た熱可塑性ポリイミドの製造方法。
【0022】
【数2】
【0023】[3] 第1工程(液相反応工程)におい
て、 化学式(2)で表されるジアミン成分と、化学式(3)
で表されるテトラカルボン酸二無水物成分との量比が、
ジアミン成分1モルを基準として、テトラカルボン酸二
無水物成分が、0.900〜0.999モルの範囲にあ
ることを特徴とする、[1]又は[2]に記載した熱可
塑性ポリイミドの製造方法。
【0024】[4] 第1工程(液相反応工程)におい
て、 使用する有機溶媒の沸点が100℃以上であり、反応温
度が100℃以上かつ使用する有機溶媒の沸点以下であ
ることを特徴とする、[1]乃至[3]の何れかに記載
した熱可塑性ポリイミドの製造方法。
【0025】[5] 第1工程(液相反応工程)におい
て、 化学式(2)で表されるジアミン成分、化学式(3)で
表されるテトラカルボン酸二無水物成分、及び、化学式
(4)で表される末端封止剤であるジカルボン酸無水物
成分の固形分合計重量が、反応系合計重量を基準とし
て、30〜70重量%であることを特徴とする、[1]
乃至[4]の何れかに記載した熱可塑性ポリイミドの製
造方法。
【0026】[6] 第1工程(液相反応工程)及び/
又は第3工程(固相反応工程)において使用する反応器
が、少なくとも二つの回転翼を有し、かつ、それぞれの
回転翼が独立した回転軸を有すると共に、各回転翼を同
時に回転させても各回転翼同士が衝突又は接触が起こら
ないように配列された構造を有する混練器を使用したも
のであることを特徴とする、[1]乃至[5]の何れか
に記載した熱可塑性ポリイミドの製造方法。
【0027】[7] 第1工程(液相反応工程)におい
て、 化学式(2)で表されるジアミン成分が、化学式
(5)で表される4,4'−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ビフェニルであり、 化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物
成分が、化学式(6)で表されるピロメリット酸二無水
物であり、かつ、 化学式(4)で表される末端封止剤であるジカルボ
ン酸無水物成分が、化学式(7)で表される無水フタル
酸であることを特徴とする、[1]乃至[6]の何れか
に記載した熱可塑性ポリイミドの製造方法。
【0028】
【化7】
【0029】[8] 第1工程(液相反応工程)におい
て、 化学式(2)で表されるジアミン成分が、化学式
(8)で表される1,3−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼンであり、 化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物
成分が、化学式(9)で表される3,3',4,4'−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物であり、かつ、 化学式(4)で表される末端封止剤であるジカルボ
ン酸無水物成分が、化学式(7)で表される無水フタル
酸であることを特徴とする、[1]乃至[6]の何れか
に記載した熱可塑性ポリイミドの製造方法。
【0030】
【化8】
【0031】[9] 第3工程(固相反応工程)におい
て、 反応温度が200〜300℃であることを特徴とする、
[1]乃至[8]の何れかに記載した熱可塑性ポリイミ
ドの製造方法。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0033】[原料]本発明の製造方法で得られる熱可塑
性ポリイミドは、化学式(1)で表される折り返し構造
単位を有するが、その原料としては、化学式(2)で表
されるジアミン、化学式(3)で表されるテトラカルボ
ン酸二無水物、又は、その全部加水分解開環物若しくは
一部加水分解開環物、及び、化学式(4)で表されるジ
カルボン酸無水物若しくはその加水分解開環物が必須モ
ノマーである(化学式(1)(化学式(1)中nは、1
以上の整数、XおよびYは炭素数6以上30以下であ
り、かつ単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、あるい
は芳香族基が直接結合または架橋員により相互に連結さ
れた非縮合多環式芳香族基であり、Xは、2価、Yは、
4価の基をそれぞれ示す。化学式(2)(化学式(2)
中Xは、化学式(1)中のXと同一の基を示す。化学式
(3)中Yは、化学式(1)中のYと同一の基を示す。
化学式(4)中Zは、炭素数6以上30以下であり、か
つ、単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基又は芳香族基
が、直接結合又は架橋員により相互に連結された非縮合
多環式芳香族基であり、かつ、2価の基を示す。)。
【0034】
【化9】
【0035】[原料の好ましい態様]本発明の製造方法
において、原料の好ましい態様としては、 化学式(2)で表されるジアミン成分が、化学式
(5)で表される4,4'−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ビフェニルであり、 化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物
成分が、化学式(6)で表されるピロメリット酸二無水
物であり、かつ、 化学式(4)で表される末端封止剤であるジカルボ
ン酸無水物成分が、化学式(7)で表される無水フタル
酸が挙げられる。
【0036】
【化10】
【0037】[原料の好ましい他の態様]本発明の製造
方法において、原料の好ましい態様としては、 化学式(2)で表されるジアミン成分が、化学式
(8)で表される1,3−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼンであり、 化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物
成分が、化学式(9)で表される3,3',4,4'−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物であり、かつ、 化学式(4)で表される末端封止剤であるジカルボ
ン酸無水物成分が、化学式(7)で表される無水フタル
酸が挙げられる。
【0038】
【化11】
【0039】[ジアミン成分]ジアミン成分としては、
1つのベンゼン環を有する単環式芳香族基、ナフタレン
環等を有する縮合多環芳香族基、あるいは複数の芳香族
基が直接結合、カルボニル基、スルホン基、スルホキシ
ド基、エーテル基またはスルフィド基の架橋員により相
互に連結された非縮合多環式芳香族基を有するジアミン
を用いることができる。
【0040】ジアミン成分の具体的な化合物としては、
以下に示すアミンを用いることができる。 4,4'−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル m−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、p
−フェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミン、p
−アミノベンジルアミン、3,3'−ジアミノジフェニ
ルエーテル、4,4'−ジアミノジフェニルエーテル、
3,4'−ジアミノジフェニルエーテル、ビス(3−ア
ミノフェニル)スルフィド、ビス(4−アミノフェニ
ル)スルフィド、(3−アミノフェニル)(4−アミノ
フェニル)スルフィド、ビス(3−アミノフェニル)ス
ルホキシド、ビス(4−アミノフェニル)スルホキシ
ド、(3−アミノフェニル)(4−アミノフェニル)ス
ルホキシド、ビス(3−アミノフェニル)スルホン、ビ
ス(4−アミノフェニル)スルホン、(3−アミノフェ
ニル)(4−アミノフェニル)スルホン、3,3'−ジ
アミノベンゾフェノン、4,4'−ジアミノベンゾフェ
ノン、3,4'−ジアミノベンゾフェノン、3,3'−ジ
アミノジフェニルメタン、4,4'−ジアミノジフェニ
ルメタン、3,4'−ジアミノジフェニルメタン、ビス
[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、ビ
ス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、
1,1−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル]エタン、1,2−ビス[4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル]エタン、1,1−ビス[4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル]エタン、1,2−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、2,2−
ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル]プロパン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェ
ノキシ)フェニル]ブタン、2,2−ビス[3−(3−
アミノフェノキシ)フェニル]1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパン、1,3−ビス(3−アミノ
フェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)
ベンゼン、4,4'−ビス(4−アミノフェノキシ)ビ
フェニル、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル]ケトン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル]ケトン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フ
ェニル]スルフィド、ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル]スルホキシド、ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]スルホキシド、ビス[4
−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、
ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]エーテ
ル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エ
ーテル、1,4−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)
ベンゾイル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(3−アミ
ノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン、4,4'−ビス
[3−(4−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ジフェニ
ルエーテル、4,4'−ビス[3−(3−アミノフェノ
キシ)ベンゾイル]ジフェニルエーテル、4,4'−ビ
ス[4−(4−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)フ
ェノキシ]ベンゾフェノン、4,4'−ビス[4−(4
−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)フェノキシ]ジ
フェニルスルホン、ビス[4−{4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェノキシ}フェニル]スルホン、1,4−ビ
ス[4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ−α,α
−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェノキシ−α,α−ジメチ
ルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−アミ
ノ−6−トリフルオロメチルフェノキシ)−α,α−ジ
メチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−
アミノ−6−フルオロフェノキシ)−α,α−ジメチル
ベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−アミノ
−6−メチルフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジ
ル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−アミノ−6−
シアノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベン
ゼン、3,3'−ジアミノ−4,4'−ジフェノキシベン
ゾフェノン、4,4'−ジアミノ−5,5'−ジフェノキ
シベンゾフェノン、3,4'−ジアミノ−4,5'−ジフ
ェノキシベンゾフェノン、3,3'−ジアミノ−4−フ
ェノキシベンゾフェノン、4,4'−ジアミノ−5−フ
ェノキシベンゾフェノン、3,4'−ジアミノ−4−フ
ェノキシベンゾフェノン、3,4'−ジアミノ−5'−フ
ェノキシベンゾフェノン、3,3'−ジアミノ−4,4'
−ジビフェノキシベンゾフェノン、4,4'−ジアミノ
−4,5'−ジビフェノキシベンゾフェノン、3,4'−
ジアミノ−4,4'−ジビフェノキシベンゾフェノン、
3,3'−ジアミノ−4−ビフェノキシベンゾフェノ
ン、4,4'−ジアミノ−5−ビフェノキシベンゾフェ
ノン、3,4'−ジアミノ−4−ビフェノキシベンゾフ
ェノン、3,4'−ジアミノ−5'−ビフェノキシベンゾ
フェノン、1,3−ビス(3−アミノ−4−フェノキシ
ベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノ−4
−フェノキシベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス(4
−アミノ−5−フェノキシベンゾイル)ベンゼン、1,
4−ビス(4−アミノ−5−フェノキシベンゾイル)ベ
ンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−4−ビフェノキシ
ベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノ−4
−ビフェノキシベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス
(4−アミノ−5−ビフェノキシベンゾイル)ベンゼ
ン、1,4−ビス(4−アミノ−5−ビフェノキシベン
ゾイル)ベンゼン、2,6−ビス[4−(4−アミノ−
α,α−ジメチルベンジル)フェノキシ]ベンゾニトリ
ル、6,6'−ビス(2−アミノフェノキシ)−3,
3,3',3'−テトラメチル−1,1'−スピロビイン
ダン、6,6'−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,
3,3',3'−テトラメチル−1,1'−スピロビイン
ダン、6,6'−ビス(4−アミノフェノキシ)−3,
3,3',3'−テトラメチル−1,1'−スピロビイン
ダン等が挙げられ、またこれらは単独または2種以上を
混合して使用される。
【0041】[テトラカルボン酸二無水物]テトラカル
ボン酸二無水物としては、1つのベンゼン環を有する単
環式芳香族基、ナフタレン環等を有する縮合多環芳香族
基、あるいは複数の芳香族基が直接結合、カルボニル
基、スルホン基、スルホキシド基、エーテル基またはス
ルフィド基の架橋員により相互に連結された非縮合多環
式芳香族基を有するテトラカルボン酸二無水物を用いる
ことができる。
【0042】テトラカルボン酸二無水物の具体的な化合
物としては以下に示すテトラカルボン酸二無水物を用い
ることができる。3,3',4,4'−ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3',
4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,
2',3,3'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパ
ン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ
ーテル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)スルホン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカル
ボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(2,3−ジカ
ルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジ
カルボキシフェニル)メタン二無水物、2,2'−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロプロパン二無水物、ピロメリッ
ト酸二無水物 1,4−ジフルオロピロメリット酸、1,4−ビス
(3,4−ジカルボキシトリフルオロフェノキシ)テト
ラフルオロベンゼン二無水物、2,2'−ビス[4−
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン]−1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン二無水
物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無
水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二
無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸
二無水物、1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸
二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン
酸二無水物、2,3,6,7−アントラセンテトラカル
ボン酸二無水物、1,2,7,8−フェナントレンテト
ラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロブタンテ
トラカルボン酸二無水物等が挙げられる。また、これら
は単独あるいは2種以上を混合して用いることができ
る。そして、上記テトラカルボン酸二無水物の全てまた
は一部が加水分解した化合物も使用する事が出来る。
【0043】[末端封止剤成分]末端封止剤としては、
1つのベンゼン環を有する単環式芳香族基、ナフタレン
環等を有する縮合多環芳香族基、あるいは複数の芳香族
基が直接結合、カルボニル基、スルホン基、スルホキシ
ド基、エーテル基またはスルフィド基の架橋員により相
互に連結された非縮合多環式芳香族基を有するジカルボ
ン酸無水物を用いることができる。
【0044】末端封止剤の具体的な化合物としては、以
下に示すジカルボン酸無水物を用いることができる。 無水フタル酸 2,3−ベンゾフェノンジカルボン酸無水物、3,4−
ベンゾフェノンジカルボン酸無水物、2,3−ジカルボ
キシフェニルフェニルエーテル無水物、3,4−ジカル
ボキシフェニルフェニルエーテル無水物、2,3−ビフ
ェニルジカルボン酸無水物、3,4−ビフェニルジカル
ボン酸無水物、2,3−ジカルボキシフェニルフェニル
スルホン無水物、3,4−ジカルボキシフェニルフェニ
ルスルホン無水物、2,3−ジカルボキシフェニルフェ
ニルスルフィド無水物、3,4−ジカルボキシフェニル
フェニルスルフィド無水物、1,2−ナフタレンジカル
ボン酸無水物、2,3−ナフタレンジカルボン酸無水
物、1,8−ナフタレンジカルボン酸無水物、1,2−
アントラセンジカルボン酸無水物、2,3−アントラセ
ンジカルボン酸無水物、1,9−アントラセンジカルボ
ン酸無水物等が挙げられる。これらのジカルボン酸無水
物はアミンまたはジカルボン酸無水物と反応性を有しな
い基で置換されても差し支えない。
【0045】[熱可塑性ポリイミドの製造方法]本発明
に係る熱可塑性ポリイミドの製造方法は、化学式(1)
(化学式(1)中nは、1以上の整数、XおよびYは炭
素数6以上30以下であり、かつ単環式芳香族基、縮合
多環式芳香族基、あるいは芳香族基が直接結合または架
橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香族基であ
り、Xは、2価、Yは、4価の基をそれぞれ示す。)で
表される繰り返し構造を有する熱可塑性ポリイミドの製
造方法であって、 第1工程(液相反応工程)として 化学式(2)(化学式(2)中Xは、化学式(1)
中のXと同一の基を示す。)で表されるジアミン成分、 化学式(3)(化学式(3)中Yは、化学式(1)
中のYと同一の基を示す。)で表されるテトラカルボン
酸二無水物成分、及び、 化学式(4)(化学式(4)中Zは、炭素数6以上
30以下であり、かつ、単環式芳香族基、縮合多環式芳
香族基又は芳香族基が、直接結合又は架橋員により相互
に連結された非縮合多環式芳香族基であり、かつ、2価
の基を示す。)で表される末端封止剤であるジカルボン
酸無水物成分を含んでなる原料混合物の少なくとも一部
を有機溶媒に溶解してなる反応系を、混合して液相反応
させることにより液相のポリイミドプレポリマーを製造
する工程、 第2工程(乾燥工程)として、 第1工程で得られた液相のポリイミドプレポリマーから
有機溶媒を除去して固相のポリイミドプレポリマーを製
造する工程、 第3工程(固相反応工程)として、 第2工程で得られた固相のポリイミドプレポリマーを、
さらに、固相反応させて、ポリイミドプレポリマーより
も大きな重量平均分子量(Mw)を有する固相の熱可塑
性ポリイミドを製造する工程を含んで構成されることを
特徴とする熱可塑性ポリイミドの製造方法である。
【0046】
【化12】
【0047】[反応溶媒]第1工程(液相反応工程)に
おいて使用できる溶媒は、特に限定されるものではない
が、通常、沸点が100℃以上であることが好ましい。
本発明の製造方法において使用できる溶媒は、一般にポ
リイミドの重合に用いられる溶媒を採用することができ
る。例えば、少なくとも一つの反応物質、好ましくは酸
無水物類とジアミン類の両方を溶解するものである。具
体的にはN,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセ
トアミド、クレゾール、ジメチルスルホキシド、N-メチ
ル-2-ピロリドン、テトラメチル尿素等である。これら
の溶媒類は、単独、或いはベンゾニトリル、ジオキサ
ン、キシレン或いはトルエン等の他の溶媒との組み合わ
せで用いられ得る。
【0048】[触媒]第1工程(液相反応工程)及び/
又は第3工程(固相反応工程)において、触媒を用いる
ことができる。触媒は、脱水重縮合反応の進行を実質的
に促進するか、架橋等の副反応の進行を阻害するもので
ある限り、特に制限されない。また、触媒の使用量は、
触媒の揮散性や酸強度等の触媒自身の性質、反応条件を
考慮して、実質的に反応を促進させるか、架橋等の副反
応の進行を阻害させることができれば特に制限されな
い。また、この触媒の中には、触媒自身に上に記したよ
うな性質がなくても、流通ガスや、反応溶媒と反応する
ことにより上記の性質を有する化合物に変化する触媒も
含まれる。触媒としては、ポリイミドの重合に用いられ
る一般的な公知触媒のほか、例えば、有機スルホン酸等
の酸触媒が挙げられ、さらに詳しくは、例えば、メタン
スルホン酸、エタンスルホン酸、1−プロパンスルホン
酸、1−ブタンスルホン酸、1−ペンタンスルホン酸、
1−ヘキサンスルホン酸、1−ヘプタンスルホン酸、1
−オクタンスルホン酸、等のアルカンスルホン酸、トリ
フルオロメタンスルホン酸、等のハロゲン化置換アルカ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、p−キシレン−2−スルホン酸、p−クロロベ
ンゼンスルホン酸、p−ニトロベンゼンスルホン酸、等
のベンゼンスルホン酸誘導体、ナフタレン−1−スルホ
ン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、2,5−ナフタレ
ンジスルホン酸、等のナフタレンスルホン酸誘導体等が
挙げられる。これらは、単独で又は2種類以上組み合わ
せて使用することができる。
【0049】[仕込み方法]第1工程(液相反応工程)
において、原料、溶媒及び必要に応じて加えられるその
他の触媒等の仕込み順序・方法は特に限定されない。
【0050】[原料の使用量比]ジアミン成分、テトラ
カルボン酸二無水物成分(あるいはその全または一部加
水分解開環物)の量比によって、得られるポリイミドの
分子量を調節することができる。使用量はジアミン成分
1モルに対して、テトラカルボン酸二無水物成分は0.
900〜0.999モルの範囲で、好ましくは0.92
0〜0.980モルである。テトラカルボン酸二無水物
の使用量比が0.900未満であれば得られるポリイミ
ドの分子量が不足し、耐熱性・機械物性が悪化する。一
方、同使用量比が0.999を超えれば分子量が上がり
すぎて十分な溶融流動性が得られず、成形加工性が低下
する。
【0051】[反応温度]第1工程(液相反応工程)に
おいて、必要な重量平均分子量(Mw)が得られるので
あれば、反応温度は、特に制限されるものではないが、
通常、100℃以上、溶媒の沸点以下である。反応時間
は、必要な重合度を得るのに充分である範囲内に限って
限定されない。また、反応に際しては窒素等の不活性ガ
ス雰囲気下で行うことが好ましい。
【0052】[反応濃度]第1工程(液相反応工程)に
おいて、反応系内(反応器内)の固形分濃度は、30%
以上であることが好ましい。また、第1工程(液相反応
工程)において、反応系内(反応器内)の固形分濃度
は、60%以下であることが好ましい。より具体体的に
は、第1工程(液相反応工程)において、化学式(2)
で表されるジアミン成分、化学式(3)で表されるテト
ラカルボン酸二無水物成分、及び、化学式(4)で表さ
れる末端封止剤であるジカルボン酸無水物成分の固形分
合計重量が、反応系合計重量を基準として、30〜60
重量%であることが好ましい。
【0053】[第1工程・第3工程において使用する反
応器]第1工程(液相反応工程)及び第3工程(固相反
応工程)において使用する反応器は、特に制限されるも
のではない。使用する反応器は、原料及び必要に応じて
加えられるその他の触媒等が混合さえすれば、装置は特
に制限されない。好ましい反応器としては、ニーダーの
ような二つの翼を2軸により各々回転させ、2本の翼の
運転経路が当らないように配列された混練機が挙げられ
る。使用する反応器の好ましい態様としては、例えば、
少なくとも二つの回転翼を有し、かつ、それぞれの回転
翼が独立した回転軸を有すると共に、各回転翼を同時に
回転させても各回転翼同士が衝突又は接触が起こらない
ように配列された構造を有する混練器を使用したものが
挙げられる。また、反応に際しては窒素等の不活性ガス
雰囲気下で行うことが好ましい。
【0054】[第2工程における脱溶媒]第2工程(乾
燥工程)における脱溶媒の条件としては、ポリイミドプ
レポリマー中の溶媒量が5重量%以下にさえなれば、常
圧でも減圧下でもよく、特に制限されない。温度と減圧
度に関しては、好ましくは、温度が50〜300℃、減
圧度が1kPa〜30kPaであり、さらに好ましくは温度
が100〜200℃、減圧度が1.5kPa〜20kPa以
下である。時間に関しては、好ましくは、30分間〜2
0時間であり、さらに好ましくは1時間〜15時間であ
る。また、脱溶媒に際しても乾燥窒素等の乾燥ガス雰囲
気下で行うことが好ましい。
【0055】[固相反応]第3工程(固相反応工程)に
おける固相反応は、第2工程(乾燥工程)で脱溶媒して
得られたプレポリマーを固相状態で、脱水重縮合するこ
とを特徴とする。この固相反応は、反応系に存在するポ
リマー(プレポリマー及び反応生成物)が実質的に固体
状態を維持し、固相反応終了後のポリイミドの重量平均
分子量(Mw2)が、固相反応開始前のプレポリマーの
重量平均分子量(Mw1)の数値以上であれば特に限定
されない。すなわち、第3工程(固相反応工程)におい
ては、固相反応開始前のポリイミドプレポリマーの重量
平均分子量(Mw1)が、数式(1)で示される数値範
囲にあり、固相反応終了後のポリイミドの重量平均分子
量(Mw2)が、数式(2)で示される数値範囲にあ
り、かつ、固相反応開始前のポリイミドプレポリマーの
重量平均分子量(Mw1)と、固相反応終了後のポリイ
ミドの重量平均分子量(Mw2)との関係が、数式
(3)で示されるものであることを特徴とする。
【数3】
【0056】[固相反応温度]固相反応温度は脱溶媒温
度以上、プレポリマーの融点以下であり、例えばオ−ラ
TMは200℃以上、300℃以下である。反応時間は
必要な重合度を得るのに充分である範囲内に限って限定
されない。また、反応に際しては窒素等の不活性ガス雰
囲気下で行うことが好ましい。
【0057】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、本出願の明細書における実施例の記載は、
本発明の内容の理解を支援するための説明であって、そ
の記載は本発明の技術的範囲を狭く解釈する根拠となる
性格のものではない。実施例における各種試験の方法
は、以下に示すとおりである。
【0058】 ポリイミド粉の対数粘度 ポリイミド粉の対数粘度ηは、サンプル0.50gをp
−クロロフェノールとフェノールの混合溶媒(90:1
0重量比)100mlに加熱溶解した後、35℃で測定
した。
【0059】 分子量測定 ポリイミドプレポリマーやポリイミドの重量平均分子量
Mwは、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグ
ラフィー)により測定した。GPC装置は、昭和電工社
製GPC装置Shodex System−11を使用
し、分析カラムは、Shodex KD−800P+K
D−803+KD−80Mを連結し、移動相はo−クロ
ロフェノールとp−クロロフェノールの1:1(重量
比)混合溶媒を用いた。サンプル濃度は、サンプル量
0.025gに対し、溶媒のp−クロロフェノールが1
0mlである。
【0060】 溶融粘度 溶融粘度MVは、島津製作所社製硬化式フローテスター
CFT500D型を使用し、ダイ直径1.0mm×ダイ
長10mm、温度420℃、荷重100kgf/c
2、余熱時間5分で測定した。
【0061】 増粘比 増粘比(MV30/MV5)は、上記溶融粘度測定装置を
使用し、余熱時間30分で測定した溶融粘度(MV30
を、余熱時間5分で測定した溶融粘度(MV5)で割っ
た値である。
【0062】 示差走査熱量(DSC)測定 示差走査熱量(DSC)測定により、ガラス転移温度
(Tg)、結晶化温度(Tc)、融点(Tm)を測定し
た。DSC装置は、島津製作所社製熱分析装置DT−4
0シリーズDSC−41Mを使用し、窒素気流下、昇温
速度16℃/minで測定した。
【0063】[実施例1]等速Σ型のステンレス製の翼
を内部に二本有する内容積1lのステンレス製の入江卓
上型ニーダー(型式PNV−1H)に、4,4‘−ビス
(3−アミノフェノキシ)ビフェニル141.47g
(0.384mol)、ピロメリット酸二無水物79.
58g(0.365mol)、無水フタル酸6.34g
(0.042mol)及びクレゾール151.59gを
装入(固形分濃度60%)し、攪拌しながら、反応容器
内を十分に窒素置換した。これを150℃まで昇温し、
この後、150℃で1時間攪拌した。温度は150℃の
まま20kPaに減圧し、15時間乾燥することによ
り、反応系からクレゾールを留去した。得られたプレポ
リマーの重量平均分子量(Mw)は、3.0×104
あった。このプレポリマーを棚段乾燥機中、窒素雰囲気
下、300℃で4時間固相反応して、黄色粉末を得た。
ここで得られたポリイミド粉は、対数粘度(η)が0.
45dl/g、重量平均分子量(Mw)が7.1×104
であった。また、ガラス転移温度(Tg)248℃、結
晶化温度(Tc)336℃、融点(Tm)385℃であ
った。さらに、このポリイミド粉の420℃における溶
融粘度(MV)は、316Pa・s、増粘比(MV30
MV5)は1.3であった。
【0064】[実施例2]等速Σ型のステンレス製の翼
を内部に二本有する内容積1lのステンレス製の入江卓
上型ニーダー(型式PNV−1H)に、4,4‘−ビス
(3−アミノフェノキシ)ビフェニル212.21g
(0.576mol)、ピロメリット酸二無水物12
0.63g(0.553mol)、無水フタル酸7.6
1g(0.051mol)及びクレゾール510.68
gを装入(固形分濃度40%)し、攪拌しながら、反応
容器内を十分に窒素置換した。これを150℃まで昇温
し、この後、150℃で1時間攪拌した。温度は150
℃のまま20kPaに減圧し、15時間乾燥することに
より、反応系からクレゾールを留去した。得られたプレ
ポリマーの分子量Mwは3.5×104であった。この
プレポリマーを棚段乾燥機中、窒素雰囲気下、300℃
で4時間固相反応して、黄色粉末を得た。ここで得られ
たポリイミド粉は、対数粘度(η)0.48dl/g、
重量平均分子量(Mw)8.3×104であった。ま
た、ガラス転移温度(Tg)が235℃、結晶化温度
(Tc)が314℃、融点(Tm)が399℃であっ
た。さらに、このポリイミド粉の420℃における溶融
粘度(MV)は890Pa・s、増粘比(MV30/MV
5)2.2であった。
【0065】[実施例3]等速Σ型のステンレス製の翼
を内部に二本有する内容積1lのステンレス製の入江卓
上型ニーダー(型式PNV−1H)に、1,3−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン116.92g
(0.400mol)、3,3',4,4'−ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物114.16g(0.388
mol)、無水フタル酸3.91g(0.0264mo
l)及びクレゾール352.49gを装入(固形分濃度
40%)し、攪拌しながら、反応容器内を十分に窒素置
換した。これを150℃まで昇温し、この後、150℃
で1時間攪拌した。温度は150℃のまま9kPaに減
圧し、15時間乾燥することにより、反応系からクレゾ
ールを留去した。得られたプレポリマー重量平均分子量
(Mw)は、3.7×104であった。このプレポリマ
ーを棚段乾燥機中、窒素雰囲気下、300℃で4時間固
相反応して、黄色粉末を得た。ここで得られたポリイミ
ド粉は、対数粘度(η)0.96dl/g、重量平均分
子量(Mw)18×104であった。また、ガラス転移
温度(Tg)が235℃、結晶化温度(Tc)が314
℃、融点(Tm)が399℃であった。さらに、このポ
リイミド粉の420℃における溶融粘度(MV)は62
0Pa・s、増粘比(MV30/MV5)は1.6であっ
た。
【0066】[比較例1]1lの四つ口反応フラスコ
に、4,4‘−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニ
ル141.47g(0.384mol)、ピロメリット
酸二無水物79.58g(0.365mol)、無水フ
タル酸6.34g(0.042mol)及びクレゾール
682.17gを装入(固形分濃度25%)し、攪拌し
ながら、反応容器内を十分に窒素置換した。これを20
0℃まで昇温し、この後、200℃で6時間攪拌した。
この反応液をトルエン2000g中に混合しながら滴下
して、固形分を析出させた。滴下終了後、さらに30分
間混合した後、濾過を行うことによって、固形物を得
た。この固形物を棚段乾燥機中、窒素雰囲気下、300
℃で4時間乾燥し、220.11gの黄色粉末を得た。
ここで得られたポリイミド粉は、対数粘度(η)0.4
5dl/g、重量平均分子量(Mw)7.0×104
あった。さらに、このポリイミド粉の420℃における
溶融粘度(MV)は310Pa・s、増粘比(MV30
MV5)は1.3であった。実施例1と比較例1との容
積効率の比較を表−1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】本発明による熱可塑性ポリイミドの製造
方法により、予めプレ重合したポリマー(ポリイミドプ
レポリマー)を調製し、得られたポリイミドプレポリマ
ーを固相で重合反応を行うことにより、液相重合反応の
場合には必要であったイミド化物濾別、溶媒除去のため
の洗浄を省き、直接、固相状態(例えば、粉体状態)の
熱可塑性ポリイミドを製造することが可能となった。得
られる熱可塑性ポリイミドは、熱可塑性や成形加工性に
もを有する熱可塑性ポリイミドを粉体等の固相状態でえ
ることができる。での生産効率を向上させることが可能
となった。また、高濃度でプレポリマーを合成すること
により、さらに生産効率を向上させることが可能となっ
た。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J043 PA01 PA02 PB23 QB15 QB26 RA34 RA35 SA06 SB01 TA21 TA22 TB01 UA122 UA132 UA141 UA151 UB131 VA021 VA061 XA03 XA11 XA13 XA16 XA17 XA19 XB07 XB33 ZA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式(1)(化学式(1)中nは、1
    以上の整数、XおよびYは炭素数6以上30以下であ
    り、かつ単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、あるい
    は芳香族基が直接結合または架橋員により相互に連結さ
    れた非縮合多環式芳香族基であり、Xは、2価、Yは、
    4価の基をそれぞれ示す。)で表される繰り返し構造を
    有する熱可塑性ポリイミドの製造方法であって、 第1工程(液相反応工程)として 化学式(2)(化学式(2)中Xは、化学式(1)
    中のXと同一の基を示す。)で表されるジアミン成分、 化学式(3)(化学式(3)中Yは、化学式(1)
    中のYと同一の基を示す。)で表されるテトラカルボン
    酸二無水物成分、及び、 化学式(4)(化学式(4)中Zは、炭素数6以上
    30以下であり、かつ、単環式芳香族基、縮合多環式芳
    香族基又は芳香族基が、直接結合又は架橋員により相互
    に連結された非縮合多環式芳香族基であり、かつ、2価
    の基を示す。)で表される末端封止剤であるジカルボン
    酸無水物成分を含んでなる原料混合物の少なくとも一部
    を有機溶媒に溶解してなる反応系を、混合して液相反応
    させることにより液相のポリイミドプレポリマーを製造
    する工程、 第2工程(乾燥工程)として、 第1工程で得られた液相のポリイミドプレポリマーから
    有機溶媒を除去して固相のポリイミドプレポリマーを製
    造する工程、 第3工程(固相反応工程)として、 第2工程で得られた固相のポリイミドプレポリマーを、
    さらに、固相反応させて、ポリイミドプレポリマーより
    も大きな重量平均分子量(Mw)を有する固相の熱可塑
    性ポリイミドを製造する工程とを含んで構成されること
    を特徴とする、熱可塑性ポリイミドの製造方法。 【化1】
  2. 【請求項2】 第3工程(固相反応工程)において、固
    相反応開始前のポリイミドプレポリマーの重量平均分子
    量(Mw1)が、数式(1)で示される数値範囲にあ
    り、固相反応終了後のポリイミドの重量平均分子量(M
    2)が、数式(2)で示される数値範囲にあり、か
    つ、固相反応開始前のポリイミドプレポリマーの重量平
    均分子量(Mw1)と、固相反応終了後のポリイミドの
    重量平均分子量(Mw2)との関係が、数式(3)で示
    されるものであることを特徴とする、請求項1に記載し
    た熱可塑性ポリイミドの製造方法。 【数1】
  3. 【請求項3】 第1工程(液相反応工程)において、化
    学式(2)で表されるジアミン成分と、化学式(3)で
    表されるテトラカルボン酸二無水物成分との量比が、ジ
    アミン成分1モルを基準として、テトラカルボン酸二無
    水物成分が、0.900〜0.999モルの範囲にある
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載した熱可塑性
    ポリイミドの製造方法。
  4. 【請求項4】 第1工程(液相反応工程)において、使
    用する有機溶媒の沸点が100℃以上であり、反応温度
    が100℃以上かつ使用する有機溶媒の沸点以下である
    ことを特徴とする、請求項1乃至3の何れかに記載した
    熱可塑性ポリイミドの製造方法。
  5. 【請求項5】 第1工程(液相反応工程)において、化
    学式(2)で表されるジアミン成分、化学式(3)で表
    されるテトラカルボン酸二無水物成分、及び、化学式
    (4)で表される末端封止剤であるジカルボン酸無水物
    成分の固形分合計重量が、反応系合計重量を基準とし
    て、30〜70重量%であることを特徴とする、請求項
    1乃至4の何れかに記載した熱可塑性ポリイミドの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 第1工程(液相反応工程)及び/又は第
    3工程(固相反応工程)において使用する反応器が、少
    なくとも二つの回転翼を有し、かつ、それぞれの回転翼
    が独立した回転軸を有すると共に、各回転翼を同時に回
    転させても各回転翼同士が衝突又は接触が起こらないよ
    うに配列された構造を有する混練器を使用したものであ
    ることを特徴とする、請求項1乃至5の何れかに記載し
    た熱可塑性ポリイミドの製造方法。
  7. 【請求項7】 第1工程(液相反応工程)において、 化学式(2)で表されるジアミン成分が、化学式
    (5)で表される4,4'−ビス(3−アミノフェノキ
    シ)ビフェニルであり、 化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物
    成分が、化学式(6)で表されるピロメリット酸二無水
    物であり、かつ、 化学式(4)で表される末端封止剤であるジカルボ
    ン酸無水物成分が、化学式(7)で表される無水フタル
    酸であることを特徴とする、請求項1乃至6の何れかに
    記載した熱可塑性ポリイミドの製造方法。 【化2】
  8. 【請求項8】 第1工程(液相反応工程)において、 化学式(2)で表されるジアミン成分が、化学式
    (8)で表される1,3−ビス(4−アミノフェノキ
    シ)ベンゼンであり、 化学式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物
    成分が、化学式(9)で表される3,3',4,4'−ビ
    フェニルテトラカルボン酸二無水物であり、かつ、 化学式(4)で表される末端封止剤であるジカルボ
    ン酸無水物成分が、化学式(7)で表される無水フタル
    酸であることを特徴とする、請求項1乃至6の何れかに
    記載した熱可塑性ポリイミドの製造方法。 【化3】
  9. 【請求項9】 第3工程(固相反応工程)において、反
    応温度が200〜300℃であることを特徴とする、請
    求項1乃至8の何れかに記載した熱可塑性ポリイミドの
    製造方法。
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