JP4629643B2 - 有機発光素子及び表示装置 - Google Patents
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Description
Appl.Phys.Lett.,77,904(2000) Jpn.J.Appl.Phys,39,L828(2000) J.Mater.Chem.,9,2103(1999)
に示す群から選択される配位子を含む、遷移金属錯体の一価基若しくは二価基又は希土類金属錯体の一価基若しくは二価基がある。上記の遷移金属錯体に使用される遷移金属は、周期表の第一遷移元素系列すなわち原子番号21のScから30のZnまで、第二遷移元素系列すなわち原子番号39のYから48のCdまで、第三遷移元素系列すなわち原子番号72のHfから80のHgまで、を含む。また上記の希土類金属錯体に使用される希土類金属は、周期表のランタノイド系列すなわち原子番号57のLaから71のLuまでを含む。なお配位子は、上記の配位子と異なる配位子であってもよい。
に示すオキサジアゾール誘導体(ET−1、2)、トリアゾール誘導体(ET−4)、又はイミダゾール誘導体(ET−3)の一価基が挙げられる。これら誘導体の一価基の芳香環は、置換基で置換されていてもよい。また、
に示すような、蛍光性高分子においてホールの輸送能力を有し主鎖が共役系となる高分子を形成する、置換基で置換された、チオフェンの二価基(TF)、ベンゼンの二価基(PP)、スチレンの二価基(PV)、又はフルオレンの二価基(FO)を用いてもよい。ここで置換基Rは、アルキル基又はアルコキシ基を表す。本発明の燐光発光性化合物において、これらの二価基はキャリア輸送性部位として、高分子の主鎖に組み込まれる。
に示すような、主鎖であるビニル構造の側鎖に、燐光発光性部位のイリジウム錯体又は白金錯体の一価基と、ホール(キャリア)輸送性部位としてのカルバゾール、又はその誘導体の一価基とを有する高分子(P1、P3、P4)があり、また電子(キャリア)輸送性部位として、側鎖にオキサジアゾール誘導体の一価基を使用した高分子(P2)がある。これら共重合高分子は、ビニル化合物から反応開始剤を使ったラジカル共重合で合成できる。イリジウム錯体の配位子の一つをビニル基で置換した単量体は
に示すような、イリジウム錯体の配位子の一つがアセチルアセトン又はピコリン酸であって、このアセチルアセトン等を介してイリジウム錯体が高分子の主鎖に結合した構造の共重合高分子もある。ここで、化学式中の*印は、高分子の化学式中に示した置換基Rに接続する部分(結合)であることを示す。
0.0001≦m/(m+n)≦0.2
であることが望ましい。
のような第3級アミン及びその誘導体(HTP1、2)、オキサジアゾール誘導体(ETP1、2)、イミダゾール誘導体(ETP3)の基を含む高分子、ポリパラフェニレンビニレン(CP1)、ポリジアルキルフルオレン(CP2)などが挙げられる。
以下に本発明の燐光発光性化合物の実施例、及びその合成法を説明する。これらの実施例は、説明の為の単なる例示であって、本発明は、これらの実施例に制限されない。
まず、スキーム(1)の常法に従い2−(3−メトキシフェニル)ピリジン(MeOPPy)を合成した。
具体的には、3−ブロモアニソール8.98g(48mmol)を脱水テトラヒドロフラン(THF)60ml中でMgを用いて3−メトキシフェニルマグネシウムブロミドを合成した。さらに、2−ブロモピリジン6.32g(40mmo1)、[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ジクロロニッケル(0)(Ni(dppe)Cl2)0.74gを脱水THF40mlに溶解した溶液に、先に得られた3−メトキシフェニルマグネシウムブロミドを添加し、室温で12時間反応させることにより無色透明の2−(3−メトキシフェニル)ピリジン(MeOPPy)を6.03g(32.4mmol)得た。同定はCHN元素分析、NMR、IRで行った。
具体的には、MeOPPy0.50g(2.70mmol)とIr(acac)30.20g(0.41mmol)をグリセロール20ml中、250℃で9時間反応させ、カラムで精製することにより、蛍光性黄色粉末としてIr(MeOPPy)30.020g(0.027mmol)を得た。同定はCHN及びIr元素分析、IRで行った。
スキーム(3)で得られたIr(HOPPy)3を、スキーム(4)に従い、メタクリル酸クロリドとモル比1:1で反応させることにより、OH基の一部分をメタクリル化させIr(MPPy)(HOPPy)2が主成分となる錯体を合成した。次いで残りのOH基をプロピオン酸クロリド(PrCOCl)と反応させ、Ir(MPPy)(PrCOPPy)2が主成分となる錯体を得た。
具体的には、反応容器に脱水THF8ml、Ir(HOPPy)30.706g(1mmol)、脱酸剤としてトリエチルアミン0.600g(5.9mmo1)を入れた後、メタクリル酸クロリド0.106g(1mmol)を脱水THF4mlに溶解した溶液を30分かけて滴下し、20℃で5時間反応させた。この反応溶液に更にプロピオン酸クロリド0.370g(4mmol)を脱水THF4mlに溶解した溶液を30分かけて滴下し、20℃で5時間反応させることにより残りのOH基を反応させ、トリエチルアミンの塩酸塩を濾別した。濾液の溶媒を蒸発乾固し、得られた固形成分はクロロホルム/メタノール混合溶媒にて再結晶を2回行うことによって精製し、目的とするIr(MPPy)(PrCOPPy)20.523g(0.59mmol)を粉末として得た。この錯体の同定はCHN及びIrの元素分析、IRで行った。
スキーム(5)に従って、反応容器に実施例1で合成したIr(MPPy)(PrCOPPy)2錯体0.222g(0.25mmol)、N−ビニルカルバゾール(VCz)0.918g(4.75mmol)(Ir(MPPy)(PrCOPPy)2とVCzがモル比で5:95)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)0.010g(0.061mmol)、酢酸ブチル10mlを入れて窒素置換を行った後、80℃で10時間反応させた。
反応後、生成物をアセトンに投入して再沈殿を行い、濾過により共重合体を回収した。回収した共重合体のクロロホルム溶液をメタノール中に投入して再沈殿させることを更に2回行うことにより精製し、沈殿回収後に真空乾燥して、目的とするIr(MPPy)(PrCOPPy)2/VCz共重合体0.946gを粉末として得た。得られた共重合体のCHN及びIrの元素分析は、Ir(MPPy)(PrCOPPy)2とVCzが5:95のモル比で共重合していることを支持していた。即ち燐光発光性単位の繰り返し数m/キャリア輸送性単位の繰り返し数n=5/95であると考えられる。また、共重合体のクロロホルム中のGPCから、重量平均分子量はポリスチレン換算で12000であった(重量平均分子量から計算される平均の重合度は37)。さらに本発明の燐光発光性化合物はクロロホルムなどの有機溶剤に可溶である。
Ir(MPPy)(PrCOPPy)2/VCz共重合体と電子輸送材料であるオキサジアゾール誘導体(tBu−PBD)のクロロホルム溶液を調製した。比率は、Ir(MPPy)(PrCOPPy)2/VCz共重合体が65重量パーセントに対しtBu−PBDを35重量パーセントとした。この溶液を透明電極である酸化スズインジウム(ITO)がついたガラス基板上にスピンコートして厚さ100nmの膜を形成し、その上に真空蒸着法でCaを10nm、Alを100nm蒸着し陰極とした。この有機発光素子のITO側に正の、Al側に負の電圧を印加したところ、イリジウム錯体に起因した緑色の発光が観察された。発光量子効率は約4%であった。
実施例1−1で合成した単量体の中間体Ir(HOPPy)3をスキーム(6)に示すように、メタクリロイルオキシエチルイソシアナート(MOI、昭和電工製)と1:1で反応させ、次いで残りのOH基をPrCOClと反応させ、Ir(MiPPy)(PrCOPPy)2が主成分となる錯体を得た。
具体的には、反応容器に脱水THF8ml、Ir(HOPPy)30.706g(1mmol)、MOI0.106g(1mmol)を入れて、20℃で5時間反応させた。この反応溶液に脱酸剤としてトリエチルアミン0.600g(5.9mmo1)を加えた後、プロピオニルクロリド0.370g(4mmol)を脱水THF4mlに溶解させた溶液を30分かけて滴下し、更に20℃で5時間反応させることにより残りのOH基を反応させ、トリエチルアミンの塩酸塩を濾別した。濾液の溶媒を蒸発乾固し、得られた固形成分はクロロホルム/メタノール混合溶媒で再結晶を2回行うことにより精製し、目的とするIr(MiPPy)(PrCOPPy)20.613g(0.63mmol)を粉末として得た。この同定はCHN及びIrの元素分析、IRで行った。
スキーム(7)に従って、反応容器に実施例3で合成したIr(MiPPy)(PrCOPPy)2錯体0.243g(0.25mmol)、N−ビニルカルバゾール(VCz)0.918g(4.75mmol)(Ir(MiPPy)(PrCOPPy)2とVCzがモル比で5:95)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)0.010g(0.061mmol)、酢酸ブチル10mlを入れて窒素置換を行った後、80℃で10時間反応させた。
反応後、アセトンに投入して再沈殿を行い、濾過により共重合体を回収した。回収した共重合体のクロロホルム溶液をメタノール中に投入して再沈殿させることを更に2回行うことにより精製し、沈殿回収後に真空乾燥して、目的とするIr(MiPPy)(PrCOPPy)2/VCz共重合体1.053gを粉末として得た。得られた共重合体のCHN及びIrの元素分析はIr(MiPPy)(PrCOPPy)2とVCzが5:95のモル比で共重合していることを支持していた。即ち燐光発光性単位の繰り返し数m/キャリア輸送性単位の繰り返し数n=5/95であると考えられる。また、共重合体のクロロホルム中のGPCから、重量平均分子量はポリスチレン換算で23000であった(重量平均分子量から計算される平均の重合度は64)。さらに本発明の燐光発光性化合物はクロロホルムなどの有機溶剤に可溶である。
Ir(MiPPy)(PrCOPPy)2/VCz共重合体とtBu−PBDのクロロホルム溶液を調製した。比率は、Ir(MiPPy)(PrCOPPy)2/VCz共重合体が65重量パーセントに対しtBu−PBDを35重量パーセントとした。この溶液をITOがついたガラス基板上にスピンコートして厚さ100nmの膜を形成し、その上に真空蒸着法でCaを10nm、Alを100nm蒸着し陰極とした。この有機発光素子のITO側に正の、Al側に負の電圧を印加したところ、イリジウム錯体に起因した緑色の発光が観察された。発光量子効率は約3%であった。
スキーム(8)に示すように、5−ブロモ−2−(4−ブロモ−3−ヘキシルフェニル)ピリジン(HPPyBr2)0.099g(0.25mmol)と3−ヘキシル−2,5−ジブロモチオフェン(HTBr2)1.549g(4.75mmol)((HPPyBr2)と(HTBr2)がモル比で5:95)とを常法に従い、ジメチルホルムアミド(DMF)10ml中でNi(COD)2(0)(ただしCODはシクロオクタジエニル基を示す)触媒で共重合し、2−(3−ヘキシルフェニル)ピリジン/3−ヘキシルチオフェン共重合体(HPPy/HT共重合体)を合成した。次に、このHPPy/HT共重合体0.625g(4mmol)とIr(acac)30.099g(0.2mmol)をメタクレゾール中で溶解し、250℃で10時間反応させた。さらにこの溶液にフェニルピリジン(PPy)を0.062g(0.4mmol)を加え、250℃で10時間反応させた。
反応後、アセトンに投入して再沈殿を行い、濾過により共重合体を回収した。回収した共重合体のDMF溶液をアセトン中に投入して再沈殿を更に2回行うことにより精製し、沈殿回収後に真空乾燥して、目的とするIr(HPPy)PPy2/HT共重合体0.564gを粉末として得た。
Ir(HPPy)PPy2/HT共重合体とtBu−PBDのクロロホルム溶液を調製した。比率は、Ir(HPPy)PPy2/HT共重合体が65重量パーセントに対しtBu−PBDを35重量パーセントとした。この溶液をITOがついたガラス基板上にスピンコートして厚さ100nmの膜を形成し、その上に真空蒸着法でCaを10nm、Alを100nm蒸着し陰極とした。この有機発光素子のITO側に正の、Al側に負の電圧を印加したところ、イリジウム錯体に起因した黄色の発光が観察された。発光量子効率は約1%であった。
特開平10−1665号公報に開示されている方法に従い、VPBDを合成した。
下記スキーム(9)に従って、実施例1−1で合成したIr(MPPy)(PrCOPPy)2錯体0.222g(0.25mmol)、VCz0.628g(3.25mmol)、上記実施例4−1で合成したVPBD0.571g(1.50mmol)(モル比がIr(MPPy)(PrCOPPy)2:VCz:VPBD=5:65:30)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)0.010g(0.061mmol)、ベンゼン10mlを反応容器にいれて窒素置換を行った後、80℃で10時間反応させた。
得られた共重合体(燐光発光性化合物)のCHN及びIrの元素分析は、モル比がIr(MPPy)(PrCOPPy)2:VCz:VPBD=5:65:25で共重合していることを支持していた。すなわち、(燐光発光性単位の繰り返し数:k)/(キャリア輸送単位の繰り返し数m+n)=5/90であると考えられる。また、共重合体のクロロホルム中のGPCから、共重合体の重量平均分子量はポリスチレン換算で30000であった(重量平均分子量から計算される平均の重合度は2.5)。この共重合体は、クロロホルムなどの有機溶剤に可溶である。
実施例4−2で得られたIr(MPPy)(PrCOPPy)2/VCz/VPBD共重合体のクロロホルム溶液を調製した。この溶液を透明電極である酸化スズインジウム(ITO)が付いたガラス基板上にスピンコートして厚さ100nmの膜を形成し、その上に真空蒸着法でCaを10nm、Alを100nm蒸着して陰極とし、有機発光素子を得た。この有機発光素子のITO側を正とし、Al側を負として電圧を印加したところ、イリジウム錯体に起因した緑色の発光が観察された。発光量子効率は約3%であった。
特開平10−1655号公報に開示されている方法に従いPVPBDを合成した。
実施例1−2で得られたIr(MPPy)(PrCOPPy)2/VCz共重合体と実施例5−1で得られたPVPBDのクロロホルム溶液を調製した。比率は、Ir(MPPy)(PrCOPPy)2/VCz共重合体が65重量%に対しPVPBDを35重量%とした。この溶液を透明電極である酸化スズインジウム(ITO)が付いたガラス基板上にスピンコートして厚さ100nmの膜を形成し、その上に真空蒸着法でCaを10nm、Alを100nm蒸着して陰極とし、有機発光素子を得た。この有機発光素子のITO側を正とし、Al側を負として電圧を印加したところ、イリジウム錯体に起因した緑色の発光が観察された。発光量子効率は約4.5%であった。
スキーム(10)に示すように、イリジウム(III)ビス(2−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジナート)(5−(ヒドロキシメチル)ピコリナート)(以下、Ir(2,4−F−ppy)2(5−CH2OH−pic)と略す。)を合成した。即ち、[Ir(2,4−F−ppy)2Cl]2 121.6mg(0.1mmol)、5−ヒドロキシメチルピコリン酸45.9mg(0.3mmol)、炭酸ナトリウム106.0mg(1.0mmol)にアルゴン気流下において脱水N,N−ジメチルホルムアミド10mlを加え、80℃で2時間攪拌した。反応液に50mlの水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。その溶液を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、メタノール:クロロホルム=1:19(体積比))で精製した。さらにそれをヘキサン/クロロホルムより再結晶することにより黄色の結晶としてIr(2,4−F−ppy)2(5−CH2OH−pic)108.7mgを得た。収率75%。同定は1H−NMRとCHN元素分析で行った。1H−NMR(270MHz,DMSO−d6), ppm: 8.54(d,1H,J=4.6), 8.3 − 8.2(m,2H), 8.1 − 8.0(m,4H), 7.70(s,1H), 7.61(d,1H,J=4.9), 7.49(dd,1H,J=6.6,.6.6), 7.32(dd,1H,J=6.6,.6.6), 6.9 − 6.7(m,2H), 5.71(dd,1H,J=8.9,2.4), 5.46(dd,1H,J=8.5,2.3), 5.42(t,1H,J=4.6), 4.49(d,2H,J=4.6). Anal. Found: C 48.05, H 2.54, N 5.86. Calcd: C 48.06, H 2.50, N 5.80.
次いで、スキーム(11)に示すように、Ir(2,4−F−ppy)2(5−CH2MA−pic)を合成した。即ち、Ir(2,4−F−ppy)2(5−CH2OH−pic) 72.5mg(0.1mmol)と2,6−ジ−tert−4−メチルフェノール0.2mgをアルゴン気流下に脱水ジクロロメタン10mlに溶解し、トリエチルアミン101.2mg(1.0mmol)とメタクリル酸クロライド52.3mg(0.5mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に水50mlを加え、クロロホルムで抽出した。その溶液を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、メタノール:クロロホルム=3:97(体積比))で精製した。さらにそれをヘキサン/クロロホルムより再結晶することにより黄色の結晶としてIr(2,4−F−ppy)2(5−CH2MA−pic) 70.6mgを得た。収率89%。同定は1H−NMRとCHN元素分析で行った。1H−NMR(270MHz,DMSO−d6), ppm: 8.53(d,1H,J=5.1), 8.28(d,1H,J=8.4), 8.22(d,1H,J=8.6), 8.1 − 8.0(m,4H), 7.70(s,1H), 7.66(d,1H,J=4.9), 7.48(dd,1H,J=6.5,.6.5), 7.31(dd,1H,J=6.5,.6.5), 6.9 − 6.7(m,2H), 5.84(s,1H), 5.7 − 5.6(m,2H), 5.47(dd,1H,J=8.8,2.6), 5.24(d,2H,J=2.7), 1.78(s,3H). Anal. Found: C 49.92, H 2.87, N 5.28. Calcd: C 50.00, H 2.80, N 5.30.
(実施例6−2)緑色の燐光発光性部位を有する単量体:[6−(4−ビニルフェニル)−2,4−ヘキサンジオナート]ビス(2−フェニルピリジン)イリジウム(III)(以下Ir(ppy)2[1−(StMe)−acac]と略す)の合成
スキーム(12)に示すように、アセチルアセトンと4−ビニルベンジルクロライドを反応させて6−(4−ビニルフェニル)−2,4−ヘキサジオンを合成した。即ち、水素化ナトリウム1.23g(60% in oil)(31mmol)を窒素雰囲気下で秤量し、これに乾燥テトラヒドロフラン(以下THFと略す)60mlを加えて氷浴で0℃に冷却した。この懸濁液にアセチルアセトン2.5g(24mmol)とヘキサメチルホスホリックトリアミド1mlの混合溶液を滴下すると無色の沈殿が生成した。0℃で10分間攪拌した後、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M)17.5ml(28mmol)を滴下すると沈殿が溶解し、更に0℃で20分間攪拌した。得られた薄黄色の溶液に4−ビニルベンジルクロライド4.0g(26mmol)を滴下し、反応液を室温に戻して20分間攪拌後、希塩酸を加えて水層を酸性にした。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、ロータリーエバポレータで溶媒を留去した。得られた反応混合物をシリカゲルカラムに加えてヘキサン/ジクロロメタンの1:1(体積比)混合溶媒で展開し、主生成物を分取した。得られた溶液から減圧で溶媒を留去することにより、目的とする6−(4−ビニルフェニル)−2,4−ヘキサジオン3.0g(14mmol)を褐色の液体として得た。収率56%。同定はCHN元素分析、1H−NMRで行った。1H NMR (CDCl3): enol; d 7.33 (d,J=8.1Hz,2H,aromatic), 7.14 (d,J=8.4Hz,2H,aromatic), 6.68 (dd,J=8.1Hz,1H,vinylic), 5.70 (d,J=17.0Hz,1H,vinylic), 5.46 (s,1H,diketonate−methine), 5.20 (d,J=11.1Hz,1H,vinylic), 2.91 (t,J=5.7Hz,2H,methylene), 2.58 (t,J=7.3Hz,2H,methylene), 2.03 (s,3H,methyl). keto; d 7.33 (d,J=8.1Hz,2H,aromatic), 7.14 (d,J=8.4Hz,2H,aromatic), 6.68 (dd,J=8.1Hz,1H,vinylic), 5.70 (d,J=17.0Hz,1H,vinylic), 5.20 (d,J=11.1Hz,1H,vinylic), 3.53 (s,2H,C(=O)CH2C(=O)), 2.89 (m,4H,ethylene), 2.19 (s,3H,methyl). enol : keto = 6 : 1. E.A.: Calcd for C14H9O2: C, 77.75; H, 7.46. Found: C, 77.49; H, 7.52.
次いで、スキーム(13)に示すように、この6−(4−ビニルフェニル)−2,4−ヘキサンジオンと常法に従い合成した[Ir(ppy)2Cl]2を反応させてIr(ppy)2[1−(StMe)−acac]を合成した。即ち、[Ir(ppy)2Cl]2342mg(0.32mmol)、炭酸ナトリウム158mg(1.5mmol)および2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール5mg(0.023mmol)を5 mlのN,N−ジメチルホルムアミド(以下DMFと略す)に溶解し、これに6−(4−ビニルフェニル)−2,4−ヘキサンジオン210mg(0.97mmol)を加えて65℃で1時間加熱攪拌した。次に室温まで冷却した反応溶液に希塩酸水溶液を加えた後、薄黄色の成分をクロロホルムで抽出した。ロータリーエバポレータを用いて溶媒を留去後、残渣を少量のジクロロメタンに溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:ジクロロメタン)で黄色の主生成物を分取した。この溶液を減圧乾固し、ジクロロメタン−ヘキサン混合溶液を加えて−20℃で再結晶を行い、目的とするIr(ppy)2[1−(StMe)−acac]354mg(0.49mmol)を薄黄色結晶として得た。収率78%。同定はCHN元素分析、1H−NMRで行った。1H NMR (CDCl3): d 8.47 (d,J=5.7Hz,1H,ppy), 8.21 (d,J=5.7Hz,1H,ppy), 7.9 − 7.5 (m,6H,ppy), 7.18 (d,J=8.1Hz,2H,stylyl−aromatic), 7.00 (m,2H,ppy), 6.89 (d,J=8.1Hz,2H,stylyl−aromatic), 6.75 (m,5H,ppy and vinylic), 6.28 (t,J=7.3Hz,2H,ppy), 7.67 (d,J=17.6Hz,1H,vinylic), 5.19 (d,J=9.5Hz,1H,vinylic), 5.17 (s,1H,diketonate−methine), 2.60 (t,J=7.3Hz,2H,ethylene), 2.36 (m,2H,ethylene), 1.75 (s,3H,methyl). E.A.: Calcd for C36H31IrN2O2: C, 60.40; H, 4.36; N, 3.91. Found: C, 61.35; H, 4.34; N, 3.83.
(実施例6−3)赤色の燐光発光性部位を有する単量体:[6−(4−ビニルフェニル)−2,4−ヘキサンジオナート]ビス[2−(2−ピリジル)ベンゾチエニル]イリジウム(III){以下Ir(btp)2[1−(StMe)−acac]と略す}の合成
スキーム(14)に示すように、アセチルアセトンと4−ビニルベンジルクロライドを反応させて6−(4−ビニルフェニル)−2,4−ヘキサンジオンを合成した。即ち、水素化ナトリウム1.23g(60% in oil)(31mmol)を窒素雰囲気下で秤量し、これに乾燥テトラヒドロフラン(以下THFと略す)60mlを加えて氷浴で0℃に冷却した。この懸濁液にアセチルアセトン2.5g(24mmol)とヘキサメチルホスホリックトリアミド(以下HMPAと略す)1mlの混合溶液を滴下すると無色の沈殿が生成した。0℃で10分間撹拌した後、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M)17.5ml(28mol)を滴下すると沈殿が溶解し、更に0℃で20分間撹拌した。得られた薄黄色の溶液に4−ビニルベンジルクロライド4.0g(26mmol)を滴下し、反応液を室温に戻して20分間撹拌後、希塩酸を加えて水層を酸性にした。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、ロータリーエバポレータで溶媒を留去した。得られた反応混合物をシリカゲルカラムに加えてヘキサン/ジクロロメタンの1:1(体積比)混合溶媒で展開し、主生成物を分取した。得られた溶液から減圧で溶媒を留去することにより、目的とする6−(4−ビニルフェニル)−2,4−ヘキサンジオン3.0g(14mmol)を褐色の液体として得た。収率56%。同定はCHN元素分析、1H−NMRで行った。1H NMR: enol; d 7.33 (d,J=8.1Hz,2H,aromatic), 7.14 (d,J=8.4Hz,2H,aromatic), 6.68 (dd,J=8.1Hz,1H,vinylic), 5.70 (d,J=17.0Hz,1H,vinylic), 5.46 (s,1H,enol−methine), 5.20 (d,J=11.1Hz,1H,vinylic), 2.91 (t,J=5.7Hz,2H,methylene), 2.58 (t,J=7.3Hz,2H,methylene), 2.03 (s,3H,methyl). keto; d 7.33 (d,J=8.1Hz,2H,aromatic), 7.14 (d,J=8.4Hz,2H,aromatic), 6.68 (dd,J=8.1Hz,1H,vinylic), 5.70 (d,J=17.0Hz,1H,vinylic), 5.20 (d,J=11.1Hz,1H,vinylic), 3.53 (s,2H,C(=O)CH2C(=O)), 2.89 (m,4H,ethylene), 2.19 (s,3H,methyl). enol : keto = 6 : 1. E.A.: Calcd for C14H9O2: C, 77.75; H, 7.46. Found: C, 77.49; H, 7.52.
次いで、スキーム(15)に示すように、この6−(4−ビニルフェニル)−2,4−ヘキサンジオンと常法(例えば S.Lamansky,et al.,Inorganic Chemistry,40,1704(2001)に記載)に従い合成したジ(μ−クロロ)テトラキス(2−(2−ピリジル)ベンゾチエニル)ジイリジウム(以下、[Ir(btp)2Cl]2と略す。)を反応させてIr(btp)2[1−(St−Me)−acac]を合成した。即ち、[Ir(btp)2Cl]2 253mg(0.20mmol)を10mlのN,N−ジメチルホルムアミド(以下DMFと略す)に懸濁させ、161mgの6−(4−ビニルフェニル)−2,4−ヘキサンジオン(0.74mmol)と64mgの炭酸ナトリウムおよび1.9mgの2,6−ジ−tert−ブチル−4−、メチルフェノール(以下BHTと略す)(0.0086mmol)を加えて80℃で1時間加熱撹拌した。得られた反応混合物に100mlの水と50mlのクロロホルムを加えてよく振とうし、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ロータリーエバポレータで減圧乾固した。次にジクロロメタンを溶出液として、粗精製物をシリカゲルカラムで精製し、赤褐色の溶液を得た。この溶液を減圧下で濃縮し、ヘキサンを加えて−20℃で再結晶することによって目的とするIr(btp)2[1−(StMe)−acac]153mg(0.18mmol)を赤褐色の固体として得た(収率47%)。同定はCHN元素分析、1H−NMRで行った。1H NMR: d 8.40 (d,J=5.4Hz,1H,btp), 7.97 (d,J=5.4Hz,1H,btp), 7.65 (m,6H,btp), 7.1 − 6.7 (m,10H,aromatic), 6.63 (dd,J=17.8,11.1Hz,1H,vinylic), 6.24 (d,J=8.1Hz,1H,btp), 6.16 (d,J=7.8Hz,1H,btp), 5.65 (d,J=17.8Hz,1H,vinylic), 5.22 (s,1H,diketonate−methine), 5.18 (d,J=11.1Hz,1H,vinylic), 2.56 (m,2H,ethylene), 2.37 (m,2H,ethylene), 1.75 (s,3H,methyl). E.A.: Calcd for C40H31IrN2O2S2: C, 58.02; H, 3.77; N, 3.38. Found: C, 57.79; H, 3.81; N, 3.55.
Ir(MPPy)(PrCOPPy)2/VCz共重合体に替えて、実施例6−2で合成した共重合体を用いること以外は実施例1−3と同様にして有機発光素子の試作を行った。
スキーム(16)に示すように、2−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジンを合成した。即ち、アルゴン気流下において2−ブロモピリジン8.69g(55.0mmol)を脱水テトラヒドロフラン200mlに溶解して−78℃まで冷却し、1.6M n−ブチルリチウムのヘキサン溶液38.7ml(61.9mmol)を30分かけて滴下した。滴下後、さらに塩化亜鉛7.5g(55.0mmol)を脱水テトラヒドロフラン(THF)50mlに溶解した溶液を30分かけて滴下した。滴下後、0℃までゆっくりと昇温し、1−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン9.65g(55.0mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)2.31g(2.0mmol)を加え、還流下に6時間攪拌した後、反応液に飽和食塩水200mlを加えジエチルエーテルで抽出した。抽出液を乾燥後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;クロロホルム:ヘキサン=1:1(体積比))で精製することにより、2−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジンを無色透明のオイルとして得た。収量6.00g。収率63%。同定は1H−NMRとCHN元素分析で行った。1H−NMR(270MHz,CDCl3), ppm: 8.71(d,1H,J=4.6Hz), 8.00(td,1H,J=8.9,6.5Hz), 7.8 − 7.7(m,2H), 7.3 − 7.2(over wrapped with CHCl3,1H), 7.1 − 6.8(m,2H). Anal. Found: C 68.98, H 3.80, N 7.31. Calcd: C 69.11, H 3.69, N 7.33.
次いで、スキーム(17)に示すように、イリジウムの2核錯体、ビス(μ−クロロ)テトラキス(2−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン)ジイリジウム(III)(以下、[Ir(2,4−F−ppy)2Cl]2と略す。)を合成した。即ち、2−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン0.96g(5.0mmol)とヘキサクロロイリジウム(III)酸ナトリウムn水和物(和光純薬工業製)1.00gを2−エトキシエタノール:水=3:1の混合溶媒40mlに溶解し、30分間アルゴンガスを吹き込んだ後、還流下に5時間攪拌した。生じた沈殿をろ取し、エタノールと少量のアセトンで洗浄し、真空下で5時間乾燥することにより、[Ir(2,4−F−ppy)2Cl]2を黄色粉末として得た。収量0.79g。収率86%。同定は1H−NMRとCHN元素分析で行った。1H−NMR(270MHz,CDCl3), ppm: 9.12(d,4H,J=5.7Hz), 8.31(d,4H,J=8.6Hz), 7.83(dd,4H,J=7.6,7.6Hz), 6.82(dd,4H,J=7.3,7.3Hz), 6.34(ddd,4H,J=11.6,10.0,2.4Hz), 5.29(dd,4H,J=9.5,2.4Hz). Anal. Found: C 43.69, H 3.53, N 3.54. Calcd: C 43.88, H 3.45, N 3.56.
次いで、スキーム(18)に示すように、イリジウム(III)ビス(2−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジナート)(3−ヒドロキシピコリナート)(以下、Ir(2,4−F−ppy)2(3−OH−pic)と略す。)を合成した。即ち、[Ir(2,4−F−ppy)2Cl]2121.6mg(0.1mmol)、3−ヒドロキシピコリン酸41.7mg(0.3mmol)、炭酸ナトリウム106.0mg(1.0mmol)にアルゴン気流下において脱水N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)10mlを加え、80℃で2時間攪拌した。反応液に50mlの水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。その溶液を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、メタノール:クロロホルム=3:97(体積比))で精製した。さらにそれをヘキサン/クロロホルムより再結晶することにより黄色の結晶としてIr(2,4−F−ppy)2(3−OH−pic)101.0mgを得た。収率71%。同定は1H−NMRとCHN元素分析で行った。1H−NMR(270MHz,DMSO−d6), ppm: 13.6(br,1H), 8.50(d,1H,J=5.9Hz), 8.25(d,2H,J=11.1Hz), 8.1 − 8.0(m,2H), 7.69(d,1H,J=5.7Hz), 7.62(d,1H,J=8.1Hz), 7.53(d,1H,J=4.6Hz), 7.50(d,1H,J=5.7Hz), 7.36(t,1H,J=4.5Hz), 7.24(d,1H,J=5.1Hz), 6.9 − 6.7(m,2H), 5.66(dd,1H,J=8.6,2.4Hz), 5.48(dd,1H,J=8.6,2.4Hz). Anal. Found: C 47.29, H 2.33, N 5.86. Calcd: C 47.32, H 2.27, N 5.91.
次いで、スキーム(19)に示すように、Ir(2,4−F−ppy)2(3−ST−pic)を合成した。即ち、Ir(2,4−F−ppy)2(3−OH−pic)106.5mg(0.15mmol)、炭酸カリウム207.3mg(1.5mmol)、2,6−ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン0.3mgにアルゴン気流下において脱水N,N−ジメチルホルムアミド15mlを加え、さらに4−ビニルベンジルクロライド91.5mg(0.6mmol)を加え、80℃で4時間攪拌した。反応液に水100mlを加えて生成物を沈殿させてろ取し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、メタノール:クロロホルム=3:97(体積比))で精製した。さらにそれをヘキサン/クロロホルムより再結晶することにより黄色の結晶としてIr(2,4−F−ppy)2(3−ST−pic)72.0mgを得た。収率58%。同定は1H−NMRとCHN元素分析で行った。1H−NMR(270MHz,DMSO−d6), ppm: 8.59(d,1H,J=5.1Hz), 8.3 − 8.2(m,2H), 8.1 − 8.0(m,2H), 7.9(d,1H,J=8.6Hz), 7.67(d,1H,J=5.1Hz), 7.6 − 7.3(m,7H), 6.9 − 6.7(m,3H), 5.85(d,1H,J=17.8Hz), 5.67(dd,1H,J=8.9,2.4Hz), 5.45(dd,1H,J=8.9,2.4Hz), 5.29(s,2H), 5.27(d,1H,J=11.1Hz). Anal. Found: C 53.71, H 2.90, N 5.03. Calcd: C 53.75, H 2.93, N 5.08.
(実施例7−2)青色燐光発光部位を有するIr(2,4−F−ppy)2(3−ST−pic)とホール輸送性機能を有するビニルカルバゾールの共重合体(以下、Ir(2,4−F−ppy)2(3−ST−pic)/VCz共重合体と略す。)の合成
N−ビニルカルバゾール 966mg(5.0mmol)および実施例7−1で合成したIr(2,4−F−ppy)2(3−ST−pic)41.3mg(0.05mmol)、AIBN 8.2mg(0.05mmol)を脱水トルエン25mlに溶解させ、さらに1時間アルゴンを吹き込んだ。この溶液を80℃まで昇温し、重合反応を開始させ、そのまま8時間攪拌した。冷却後、反応液をメタノール250ml中に滴下して重合物を沈殿させ、濾過により回収した。さらに、回収した重合物をクロロホルム25mlに溶解させ、この溶液をメタノール250ml中に滴下して再沈殿させることにより精製した後、60℃で12時間真空乾燥させることにより目的物であるIr(2,4−F−ppy)2(3−ST−pic)/VCz共重合体722mgを得た。
N−ビニルカルバゾール 1.55g(8.0mmol)、実施例6−3で合成したIr(btp)2[1−(StMe)−acac] 33.1mg(0.04mmol)、AIBN 13mg(0.08mmol)を脱水トルエン40mlに溶解させ、さらに1時間アルゴンを吹き込んだ。この溶液を80℃まで昇温し、重合反応を開始させ、そのまま8時間攪拌した。冷却後、反応液をメタノール 250ml中に滴下して重合物を沈殿させ、濾過により回収した。さらに、回収した重合物をクロロホルム25mlに溶解させ、この溶液をメタノール 250ml中に滴下して再沈殿させることにより精製した後、60℃で12時間真空乾燥させることにより目的物であるIr(btp)2[1−(StMe)−acac]/VCz共重合体 1.12gを得た。
得られた共重合体(燐光発光性化合物)のIrの元素分析結果から、Ir錯体(燐光発光性単位)の含有量は0.59mol%であった。また、共重合体のクロロホルム中のGPCから、重量平均分子量はポリスチレン換算で10800であった。
実施例7−2で合成したIr(2,4−F−ppy)2(3−ST−pic)/VCz共重合体、実施例7−3で合成したIr(btp)2[1−(StMe)−acac]/VCz共重合体並びにtBu―PBDのクロロホルム溶液を調製した。比率は、Ir(2,4−F−ppy)2(3−ST−pic)/VCz共重合体が66.85質量%、Ir(btp)2[1−(StMe)−acac]/VCz共重合体が3.15質量%、tBu―PBDが30.00質量%とした。
Claims (11)
- 陽極及び陰極に挟まれた一つの又は複数の有機高分子層を含む有機発光素子において、
前記有機高分子層の少なくとも一つの層は、燐光を発光する中性の有機高分子の燐光発光性化合物を含むと共に、
該燐光発光性化合物は、燐光を発光する繰り返し単位である燐光発光性単位及びキャリアを輸送する繰り返し単位であるキャリア輸送性単位を含むと共に、
前記燐光発光性単位は、
、
、
、
、
、及び
からなる群より選択されたビニル化合物をラジカル重合することによって得られるものであると共に、
前記キャリア輸送性単位は、
及び
からなる群より選択されたビニル化合物をラジカル重合することによって得られるものである
ことを特徴とする、有機発光素子。 - 請求項1に記載の有機発光素子において、
前記燐光発光性単位の繰り返し数m及び前記キャリア輸送性単位の繰り返し数nは、
m<n
の関係を満たすことを特徴とする、有機発光素子。 - 請求項2に記載の有機発光素子において、
前記燐光発光性単位の繰り返し数m及び前記キャリア輸送性単位の繰り返し数nは、
0.0001≦m/(m+n)≦0.2
の関係を満たすことを特徴とする、有機発光素子。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の有機発光素子において、
前記有機高分子は、有機溶剤又は水に可溶であることを特徴とする、有機発光素子。 - 請求項1から4までのいずれか一項に記載の有機発光素子において、
前記有機高分子の重合度は、5以上5000以下であることを特徴とする、有機発光素子。 - 請求項1から5までのいずれか一項に記載の有機発光素子において、
前記有機高分子は、青色、緑色及び赤色に発光する三種類の前記燐光発光性単位を含むと共に全体として白色に発光することを特徴とする、有機発光素子。 - 請求項1から6までのいずれか一項に記載の有機発光素子において、
前記有機高分子層の少なくとも一層は、キャリア輸送性化合物をさらに含むことを特徴とする、有機発光素子。 - 請求項1から7までのいずれか一項に記載の有機発光素子において、
前記陽極と前記陽極が設けられる透明基板との間にカラーフィルターを含むことを特徴とする、有機発光素子。 - 請求項1から8までのいずれか一項に記載の有機発光素子において、
前記陽極は、プラスチック基板上に形成されることを特徴とする、有機発光素子。 - 請求項1から9までのいずれか一項に記載の有機発光素子において、
前記有機高分子層は、インクジェット法又は印刷法により形成されることを特徴とする、有機発光素子。 - 表示画面を有する表示装置において、
該表示画面の各画素は、請求項1から10までのいずれか一項に記載の有機発光素子を含むと共に、
該各画素は、複数のトランジスタを有する
ことを特徴とする、表示装置。
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