JP3458498B2 - 白色発光素子 - Google Patents

白色発光素子

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JP3458498B2 JP32371894A JP32371894A JP3458498B2 JP 3458498 B2 JP3458498 B2 JP 3458498B2 JP 32371894 A JP32371894 A JP 32371894A JP 32371894 A JP32371894 A JP 32371894A JP 3458498 B2 JP3458498 B2 JP 3458498B2
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内田  学
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博義 女川
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界発光(エレクトロ
ルミネッセンス(EL))素子に関するもので、詳しく
はクマリン誘導体とNービニルカルバゾールからなる共
重合体と蛍光色素を含む薄膜及びそれを用いた白色発光
素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】近年、フラットパネルディ
スプレイの需要の大幅な増加に伴い、液晶ディスプレイ
のみならず他の表示素子にも多くの注目が集まってい
る。一方、以前から有機物に電流を流すと発光が見られ
る現象が研究されていた。しかしながら、効率が低くフ
ラットパネルディスプレイへの応用には向いていなかっ
た。ところが、タンとバンスライク(C.W.Tang、S.A.Va
nslyke)がオキシン錯体を用いて、緑色の高効率な発光
素子を得て以来(アプライド フィジックス レター、
51巻、21ページ、1987年 Appl.Phys.Lett.,51
(12),21(1987))、活発に有機EL素子の開発がなされ
るようになった。
【0003】しかしながら、いずれも実用化するために
充分な条件を備えていない。例えば、前記素子において
は、用いた正孔輸送材料の耐久性が低く、表示素子とし
た場合に長時間の駆動ができない。さらにフルカラー表
示素子とした際、使用された電子注入能を持つ8−ヒド
ロキシキノリンアルミニウム錯体(Alq3)の発光波
長が長いため、青色発光を得る事が難しいなどの問題点
があった。一方、特開平4-212286号公報において、正孔
注入能を持つ化合物、蛍光物質および電子注入能を持つ
化合物が混合された有機電界発光素子が報告されてい
る。正孔輸送材料にポリマーが用いられているため、耐
久性の向上が予測され、また、フルカラー表示に必要な
青色の発光を取り出せるなどの利点があった。しかしな
がら、3原色の全てを同時に出すことができずフルカラ
ー表示ができなかった。さらに、第43回高分子学会、
IIIP1b004において、白色発光を得た報告がなさ
れている。白色発光を得たことによって、カラーフィル
ターの使用によりフルカラー化が達成できる。しかしな
がら、実用化のために必要な寿命が短く、発光輝度が低
く、駆動電圧が高く、多種類の蛍光色素を必要とするな
どの問題点があった。
【0004】そこで、これらの問題を解決し、高発光効
率な白色発光素子を見いだすべく鋭意検討した結果、ク
マリン誘導体とビニルカルバゾールを共重合して成る高
分子化合物に蛍光色素をドープした有機電界発光素子が
前記問題を解決できることを見いだし本発明を完成し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、本発明は特定
の共重合体と蛍光色素を含む薄膜及びそれを用いた電界
発光素子からなり、具体的には下記(1)〜(7)の各
構成を有する。 (1)一般式(1)
【化6】 で示される繰り返し単位および下記式(2)
【化7】 で示される繰り返し単位よりなり、全繰り返し単位中一
般式(1)で示される繰り返し単位が0.01〜50モ
ル%含まれ、且つ、ゲルパーミエイションクロマトグラ
フィーにより測定したポリスチレン換算重量平均分子量
が1,000〜1,000,000である共重合体と少
なくとも1種の蛍光色素とからなる薄膜。[ただし、一
般式(1)において、R1〜R5はそれぞれ独立に水素、
フッ素、アルキル基、アルコキシ基、ジアルキルアミノ
基、アルカノイルオキシ基、アルキルオキシカルボニル
基、アリール基、シアノ基、アルカノイル基またはトリ
フルオロメチル基から選択され、Xは、OまたはNY
(Yは、水素、アルキル基またはアリール基を示す)を
示し、nは0、1または2を示し、R6は水素またはメ
チル基を示す]。 (2)一般式(1)
【化8】 で示される繰り返し単位および下記式(2)
【化9】 で示される繰り返し単位よりなり、全繰り返し単位中一
般式(1)で示される繰り返し単位が0.01〜50モ
ル%含まれ、且つ、ゲルパーミエイションクロマトグラ
フィーにより測定したポリスチレン換算重量平均分子量
が1,000〜1,000,000である共重合体と少
なくとも1種の蛍光色素を含む薄膜を用いた白色電界発
光素子。[ただし、一般式(1)において、R1〜R6
X及びnは既述の通り]。 (3)蛍光の極大波長を500〜700nmに持つ蛍光
色素を用いることを特徴とする(2)項に記載の白色電
界発光素子。 (4)蛍光色素が一般式(3)
【化10】 で表される化合物であることを特徴とする(2)項記載
の白色電界発光素子。[ただし、一般式(3)におい
て、R7は炭素数が1〜3個のアルキル基からなるジア
ルキルアミノ基または隣接炭素原子とジュロリジル環を
構成している]。 (5)陽極/共重合体と蛍光色素を必須成分とし必要に
より正孔輸送材料、電子輸送材料をも含む薄膜/陰極の
順番に配列されることを特徴とする(2)項に記載の白
色電界発光素子。 (6)陽極/共重合体、蛍光色素及び電子輸送材料から
なる薄膜/陰極の順番に配列されることを特徴とする
(2)項に記載の白色電界発光素子。 (7)陽極/共重合体と蛍光色素からなる薄膜/電子輸
送材料/陰極の順番に配列されることを特徴とする
(2)項に記載の白色電界発光素子。
【0006】本発明の構成と効果につき以下に詳述す
る。本発明で用いられるクマリン誘導体とNービニルカ
ルバゾールの共重合体は既に本発明者らの一部によって
発明され、本出願人によって出願中の特願平5-354192号
において示されている。しかし、この共重合体単独で用
いたのでは白色発光を得るのが困難という欠点を有して
いた。本発明で用いられる共重合体は、上述した出願中
の特許に記載の方法で製造することができる。本発明で
用いられる共重合体の1成分となるクマリン誘導体モノ
マーの具体例としては、下記の化合物を挙げる事ができ
る。
【0007】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【0008】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【0009】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【0010】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【0011】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【0012】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【0013】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【0014】これらの中で、アクリル(メタクリル)基
とクマリン環の間にエチレン基を介したものが特に好ま
しい。本発明で用いられる共重合体の分子量は、1,0
00〜1,000,000の範囲であるが、好ましくは
5,000から500,000の範囲である。本発明で
用いられる共重合体の組成比は、特に制限はないが発光
機能を担うクマリン誘導体の繰り返し単位が全繰り返し
単位の0.01−50モル%の範囲であるが、好ましく
は0.05−10モル%の範囲である。この範囲の下限
は、クマリン誘導体部の組成比がカルバゾール部に対し
て極端に少ない場合にはカルバゾール部に由来する紫色
の発光のみが見られるので、0.05モル%に制限され
る。上限は、正孔輸送能の低下を防ぐため、また、クマ
リン誘導体部の濃度消光を防ぐために10モル%に制限
される。
【0015】次に本発明で用いられる蛍光色素の具体例
としては、式(4)
【化39】 で示される化合物及び下記の化合物を挙げることができ
る。
【化40】
【化41】
【0016】本発明で使用される蛍光色素は、ドープ量
を変化させることによって発光色を変化させることがで
きる。例えば、式(4)で表される化合物は、ドープ量
が少ないときは黄橙色に発光し、多くなると赤色に発光
する。そのため、両者の混合された光よりなる本発明の
素子は、蛍光色素のドープ量をコントロールすることで
微妙に異なった白色発光を出すことができる。本発明で
用いられる蛍光色素は蛍光の極大波長が500〜700
nmのものが好ましい。本発明の発光素子は、青紫色、
青色あるいは青緑色等に光る高分子正孔輸送性発光材料
と黄色、橙色あるいは赤色に光る蛍光色素からなるの
で、可視域全般に渡って発光することが可能となり、フ
ルカラーディスプレイの1成分として好適である。
【0017】本発明のEL素子の構成は、各種の態様が
あるが、基本的には一対の電極(陽極と陰極)間に、前
記高分子と蛍光色素を挟持した構成とし、これに必要に
応じて、正孔輸送層および電子輸送層を介在させればよ
い。また、本発明の素子においては、いずれも基板に支
持されていることが好ましく、該基板に付いては特に制
限はなく、従来EL素子に慣用されているもの、例えば
ガラス、透明プラスチック、石英などから成るものを用
いることができる。本発明の薄膜は、これらEL素子の
発光層として有用である。この発光層は、例えば蒸着
法、塗布法等の公知の方法によって、薄膜化する事によ
り形成することができる。また、該薄膜は、特に樹脂な
どの結着剤を必要とせず、溶剤に溶かして溶液とした
後、これをスピンコート法などにより薄膜化し形成する
ことができるので工業的に有利である。
【0018】このようにして形成された薄膜の厚みにつ
いては特に制限はなく、適宜状況に応じて選ぶことがで
きるが、通常2nmないし5000nmの範囲で選定さ
れる。このEL素子における陽極としては、仕事関数の
大きい(4eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物及
びこれらの混合物を電極物質とするものが好ましく用い
られる。このような電極物質の具体例としてはAuなど
の金属、CuI、ITO、SnO2、ZnOなどの誘電
性透明材料が挙げられる。該陽極は、これらの電極物質
を蒸着やスパッタリングなどの方法により、薄膜を形成
させることにより作製することができる。この電極より
発光を取り出す場合には、透過率を10%より大きくす
ることが望ましく、また、電極としてのシート抵抗は数
百Ω/mm以下が好ましい。さらに膜厚は材料にもよる
が、通常10nmないし1μm、好ましくは10〜20
0nmの範囲で選ばれる。
【0019】一方、陰極としては、仕事関数の小さい
(4eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物及びこれ
らの混合物を電極物質とするものが用いられる。このよ
うな電極物質の具体例としては、カルシウム、マグネシ
ウム、リチウム、アルミニウム、インジウムあるいはそ
れらの合金などが挙げられる。該陰極は、これらの電極
物質を蒸着やスパッタリングなどの方法により、薄膜を
形成させることにより、作製することができる。また、
電極としてのシート抵抗は数百Ω/mm以下が好まし
く、膜厚は通常10nmないし1μm、好ましくは50
〜200nmの範囲で選ばれる。
【0020】本発明のEL素子の構成は、前記したよう
に、各種の態様があるが、本発明の薄膜自身が正孔輸送
能を有するために特に正孔輸送層を設ける必要がなく工
業的に有利となる。しかしながら、必要ならば正孔輸送
層を陽極と高分子層の間に設けてもよいし、他の正孔輸
送材料を高分子層に混合させても良い。用いられる正孔
輸送材料としては、電界を与えられた2個の電極間に配
置されて陽極から正孔が注入された場合、該正孔を適切
に発光層へ伝達しうる化合物であって、例えば、104
〜106V/cmの電界印加時に、少なくとも10-6
2/V・秒以上の正孔移動度をもつものが好適であ
る。このような正孔輸送材料については、前記の好まし
い性質を有する物であれば特に制限はなく、従来、光導
電材料において、正孔の電荷輸送材として慣用されてい
るものやEL素子の正孔輸送層に使用される公知のもの
の中から任意のものを選択して用いることができる。
【0021】該正孔輸送材料としては、例えばカルバゾ
ール誘導体(Nーフェニルカルバゾール、Nーイソプロ
ピルカルバゾール、ポリビニルカルバゾールなど)、ト
リアリールアミン誘導体(N,N,N’,N’,−テト
ラフェニル−4,4’−ジアミノビフェニル;N,N’
−ジフェニル−N,N’−ジ(3−メチルフェニル)−
4,4’−ジアミノビフェニル(TPD)、芳香族第三
級アミンを主鎖あるいは側鎖に持つポリマー、1,1−
ビス(4−ジ−p−トリルアミノフェニル)−4−フェ
ニルシクロヘキサン、N,N’−ジフェニル−N,N’
−ジナフチル−4,4’−ジアミノビフェニルなど)、
ポリフィリン化合物(フタロシアニン(無金属)、銅テ
トラメチルフタロシアニン、銅フタロシアニン、チタニ
ウムフタロシアニンオキシド、銅オクタメチルフタロシ
アニンなど)、ポリシランなどが挙げられる。
【0022】本発明のEL素子において、高分子層に混
合する電子輸送材料および/または積層する電子輸送層
に使用する電子輸送材料は、陰極より注入された電子を
発光部位に伝達する機能を有している。このような電子
輸送材料について特に制限はなく、従来公知の化合物の
中から任意のものを選択して用いる事ができる。該電子
輸送材料の好ましい例としては、
【化42】 などのジフェニルキノン誘導体(電子写真学会誌、30,3
(1991)などに記載のもの)、あるいは
【化43】
【化44】 などの化合物(J.Apply.Phys.,27,269(1988)などに記載
のもの)や、オキサジアゾール誘導体(日化誌、1991(1
1):1540、 Jpn.J.Appl.Phys.,27,L713(1988), Appl.Ph
ys.Lett.,55,1489(1989)などに記載のもの)、チオフェ
ン誘導体(特開平4−212286号公報などに記載の
もの)、トリアゾール誘導体(Jpn.J.Appl.Phys.,32,L9
17(1993)などに記載のもの)、チアジアゾール誘導体
(第43回高分子学会予稿集、III P1a007などに
記載のもの)、オキシン誘導体の金属錯体(電子情報通
信学会技術研究報告、92(311),43(1992)などに記載のも
の)、キノキサリン誘導体のポリマー(Jpn.J.Appl.Phy
s.,33,L250(1994)などに記載のもの)、フェナントロリ
ン誘導体(第43回高分子討論会予稿集、14J07な
どに記載のもの)などを挙げることができる。
【0023】次に、本発明のEL素子を作製する好適な
方法の例を次の素子について説明する。陽極/(共重合
体+蛍光色素+電子輸送材料)層/陰極からなるEL素
子の作製法について説明すると、まず適当な基板上に、
所望の電極物質、例えば陽極用物質からなる薄膜を、1
μm以下、好ましくは10〜200nmの範囲の膜厚に
なるように、蒸着やスパッタリングなどの方法により形
成させ、陽極を作製したのち、この上に(共重合体+蛍
光色素+電子輸送材料)層を形成させ発光層を設ける。
該発光材料の薄膜化の方法としては、例えば、浸せき塗
工法、スピンコート法、キャスト法、蒸着法などがある
が、用いた材料を破壊することなく、均質な膜が得られ
やすく、かつピンホールが生成しにくいなどの点から浸
せき塗工法、スピンコート法またはキャスト法が好まし
い。該薄膜化に、例えばスピンコート法を採用する場
合、用いられた材料を溶解する溶媒(例えば、THF,
DMF,NMP,DMSO,トルエン、ベンゼン、クロ
ロフォルム等)に溶かし、スピンナーを用いて基板を回
転させながらその基板上に塗布する。次にこの層の形成
後、その上に陰極用物質からなる薄膜を、1μm以下、
例えば蒸着やスパッタリング等の方法により形成させ、
陰極を設けることにより、所望のEL素子が得られる。
なお、このEL素子の作製においては、作製順序を逆に
して、陰極、(共重合体+蛍光色素+電子輸送材料)
層、陽極の順に作製することも可能である。
【0024】このようにして得られたEL素子に、直流
電圧を印加する場合には、電圧3〜40V程度を印加す
ると、発光が透明または半透明の電極側より観測でき
る。さらに、交流電圧を印加することによっても発光す
る。なお印加する交流の波形は任意でよい。尚、本発明
のクマリン誘導体とNービニ−ルカルバゾールの共重合
体と蛍光色素を含む薄膜は紫外線を吸収しても白色に発
光するので蛍光灯などの照明器具の発光体としても使用
することができる。
【0025】[実施例]次に本発明を実施例に基づいて
更に詳しく説明する。 (実施例1)25mm×75mm×1.1mmのガラス
基板上にITOを蒸着法にて50nmの厚さで製膜した
もの(東京三容真空(株)製)を透明支持基板とした。
この透明支持基板を市販のスピンナー(協栄セミコンダ
クター(株)製)に固定し、
【化45】 で表される繰り返し単位よりなり、クマリン誘導体の含
量は5.2モル%であり、重量平均分子量が32,00
0である共重合体5重量部、2−(4−ビフェニル)−
5−(4−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール(PBD)5重量部および式(4)で表される蛍
光色素0.1重量部のトルエン溶液を用いて6000r
pmでスピンコート後、この基板を10-1Paの減圧下
50℃にて乾燥して、発光層を形成した。膜厚は、50
nmであった。次に発光層を形成させた基板を市販の蒸
着装置(真空機工(株)製)の基板ホルダーに固定し、
上記発光層の上にアルミニウム製のマスクを設置し、そ
の後真空槽を2×10-4Paまで減圧してから、グラフ
ァイト製のるつぼから、マグネシウムを1.2〜2.4
nm/秒の蒸着速度で、同時にもう一方のるつぼから銀
を0.1〜0.2nm/秒の蒸着速度で蒸着した。上記
条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を発光層の上に
200nm積層蒸着して対向電極とし、素子を作成し
た。ITO電極を陽極、マグネシウムと銀の混合金属電
極を陰極として、作成した素子に、大気中で直流電圧を
15V印加すると約10mA/cm2電流が流れ、30
0cd/m2の均一かつ安定な白色の面発光を得た。
【0026】(実施例2)実施例1の陽極を形成後、実
施例1で用いた共重合体10重量部と実施例1で用いた
蛍光色素0.1重量部のトルエン溶液を用いて6000
rpmでスピンコート後、この基板を10-1Paの減圧
下50℃にて乾燥して、発光層を形成した。膜厚は、5
0nmであった。次に発光層を形成させた基板を蒸着装
置の基板ホルダーに固定し、真空槽を2×10-4Paま
で減圧してから、石英製のるつぼからPBDを電子輸送
層として20nm蒸着した。蒸着速度は0.1〜0.2
nm/秒であった。さらに、その上にAlq3を10n
m蒸着し、その後、実施例1と同様にマグネシウムと銀
の混合金属電極を電子輸送層の上に200nm蒸着して
素子を作成した。ITO電極を陽極、混合金属電極を陰
極として、作成した素子に、大気中で直流電圧を15V
印加すると約50mA/cm2の電流が流れ、400c
d/m2の均一かつ安定な白色の面発光を得た。発光ス
ペクトルを図1に示す。
【0027】(実施例3)実施例1の発光層を形成後、
基板を蒸着装置の基板ホルダーに固定し、真空槽を2×
10-4Paまで減圧してから、Alq3を電子輸送層と
して30nm蒸着した。その後、実施例1と同様にマグ
ネシウムと銀の混合金属電極を電子輸送層の上に200
nm蒸着して素子を作成した。ITO電極を陽極、混合
金属電極を陰極として、作成した素子に、大気中で直流
電圧を10V印加すると10mA/cm2の電流が流
れ、300cd/m2の均一かつ安定な白色の面発光を
得た。
【0028】
【発明の効果】本発明の薄膜は、蛍光強度の強いクマリ
ン誘導体部を有した高分子化合物および赤色の蛍光色素
からなり、紫外線を吸収しても白色に発光するので、蛍
光灯などの照明器具の蛍光体として使用できるととも
に、EL素子の発光層の1成分として適している。さら
に、それ自身結着性が強いため、特に樹脂を必要とせず
基板に対して強固に付着する。本発明のEL素子は、白
色に発光し、駆動電圧が低く、高輝度であり、寿命も長
いため、フルカラーディスプレー等の高効率な発光素子
が作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界発光素子の発光スペクトルであ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08F 220/38 C08F 220/38 220/54 220/54 C09K 11/06 680 C09K 11/06 680 (56)参考文献 特開 平8−245726(JP,A) 特開 平4−359989(JP,A) 特開 平6−298758(JP,A) 特開 平4−349388(JP,A) 特開 平5−29078(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 33/14 H05B 33/22 C09K 11/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 で示される繰り返し単位および下記式(2) 【化2】 で示される繰り返し単位よりなり、全繰り返し単位中一
    般式(1)で示される繰り返し単位が0.01〜50モ
    ル%含まれ、且つ、ゲルパーミエイションクロマトグラ
    フィーにより測定したポリスチレン換算重量平均分子量
    が1,000〜1,000,000である共重合体と少
    なくとも1種の蛍光色素を含む薄膜。[ただし、一般式
    (1)において、R1〜R5はそれぞれ独立に水素、フッ
    素、アルキル基、アルコキシ基、ジアルキルアミノ基、
    アルカノイルオキシ基、アルキルオキシカルボニル基、
    アリール基、シアノ基、アルカノイル基またはトリフル
    オロメチル基から選択され、Xは、OまたはNY(Y
    は、水素、アルキル基またはアリール基を示す)を示
    し、nは0、1または2を示し、R6は水素またはメチ
    ル基を示す]。
  2. 【請求項2】 一般式(1) 【化3】 で示される繰り返し単位および下記式(2) 【化4】 で示される繰り返し単位よりなり、全繰り返し単位中一
    般式(1)で示される繰り返し単位が0.01〜50モ
    ル%含まれ、且つ、ゲルパーミエイションクロマトグラ
    フィーにより測定したポリスチレン換算重量平均分子量
    が1,000〜1,000,000である共重合体と少
    なくとも1種の蛍光色素を含む薄膜を用いた白色電界発
    光素子。[ただし、一般式(1)において、R1〜R5
    それぞれ独立に水素、フッ素、アルキル基、アルコキシ
    基、ジアルキルアミノ基、アルカノイルオキシ基、アル
    キルオキシカルボニル基、アリール基、シアノ基、アル
    カノイル基またはトリフルオロメチル基から選択され、
    Xは、OまたはNY(Yは、水素、アルキル基またはア
    リール基を示す)を示し、nは0、1または2を示し、
    6は水素またはメチル基を示す]。
  3. 【請求項3】 蛍光の極大波長を500〜700nmに
    持つ蛍光色素を用いることを特徴とする請求項2に記載
    の白色電界発光素子。
  4. 【請求項4】 蛍光色素が一般式(3) 【化5】 で表される化合物であることを特徴とする請求項2に記
    載の白色電界発光素子。[ただし、一般式(3)におい
    て、R7は炭素数1〜3個のアルキル基からなるジアル
    キルアミノ基または隣接炭素原子とジュロリジル環を構
    成している]。
  5. 【請求項5】 陽極/共重合体と蛍光色素を必須成分と
    し必要により正孔輸送材料、電子輸送材料をも含む薄膜
    /陰極の順番に配列されることを特徴とする請求項2に
    記載の白色電界発光素子。
  6. 【請求項6】 陽極/共重合体、蛍光色素及び電子輸送
    材料からなる薄膜/陰極の順番に配列されることを特徴
    とする請求項2に記載の白色電界発光素子。
  7. 【請求項7】 陽極/共重合体と蛍光色素からなる薄膜
    /電子輸送材料/陰極の順番に配列されることを特徴と
    する請求項2に記載の白色電界発光素子。
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