JP2019147970A - 固相重合用ポリイミド前駆体 - Google Patents

固相重合用ポリイミド前駆体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019147970A
JP2019147970A JP2019112161A JP2019112161A JP2019147970A JP 2019147970 A JP2019147970 A JP 2019147970A JP 2019112161 A JP2019112161 A JP 2019112161A JP 2019112161 A JP2019112161 A JP 2019112161A JP 2019147970 A JP2019147970 A JP 2019147970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
solvent
mass
solid phase
phase polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019112161A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6967792B2 (ja
Inventor
朗 繁田
Akira Shigeta
朗 繁田
吉田 猛
Takeshi Yoshida
猛 吉田
健太 柴田
Kenta Shibata
健太 柴田
山田 宗紀
Munenori Yamada
宗紀 山田
雅弘 細田
Masahiro Hosoda
雅弘 細田
良彰 越後
Yoshiaki Echigo
良彰 越後
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Publication of JP2019147970A publication Critical patent/JP2019147970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6967792B2 publication Critical patent/JP6967792B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

【課題】環境適合性が良好なポリイミド粉体を提供する。【解決手段】以下を特徴とするポリイミド粉体。1)ポリイミドが、テトラカルボン酸、またはテトラカルボン酸ジエステルと、ジアミンとからなる塩の、この塩の質量に対し1質量%以上30質量%以下の溶媒の存在下での固相重合体である。2)アミド系溶媒に可溶性である。3)GPCによる重量平均分子量が10000以上である。4)レーザ回折法による体積基準の平均粒径が1〜1000μmである。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリイミド(以下、「PI」と略記することがある)粉体およびその製造方法に関するものである。
PIの中で、溶媒に対する溶解性が良好な可溶性PIは、例えば、耐熱絶縁テープ、耐熱粘着テープ、高密度磁気記録ベース、コンデンサー、FPC用のフィルム等の製造に用いられる。また、例えば、フッ素樹脂やグラファイト等を充填した摺動部材、ガラス繊維や炭素繊維で強化した構造部材、小型コイルのボビン、スリーブ、端末絶縁用チューブ等の成形材や成形品の製造に用いられる。また、パワートランジスターの絶縁スペーサ、磁気ヘッドスペーサ、パワーリレーのスペーサ、トランスのスペーサ等の積層材の製造に用いられる。また、電線・ケーブル絶縁被膜用、太陽電池、低温貯蔵タンク、宇宙断熱材、集積回路、スロットライナー等のエナメルコーティング材の製造に用いられる。また、限外ろ過膜、逆浸透膜、ガス分離膜の製造に用いられる。また、耐熱性を有する糸、織物、不織布等の製造にも用いられる。また、着色が少なく可視光線の透過性にも優れているので、光導波路、液晶用基板、液晶用配向膜、光学用部品保護膜などとしても用いられる。さらに、リチウム二次電池等の電極のバインダ等としても提案されている。これらの可溶性PIは、一般に、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとをアミド系溶媒中で反応させて得られるポリアミック酸溶液にキシレン等の共沸溶媒を加え、加熱して、水を留去しつつイミド化反応を進め、PI溶液を得た後、これにアルコール等の貧溶媒を加え、PIを再沈殿し、これを濾別、乾燥することにより製造されている。(例えば、特許文献1、2)
前記方法は、溶液状態で重合を行うので、相当量の有機溶媒を必要とする上、PIを単離するために更に溶媒を使用することが必要であり、環境適合性の観点からは、好ましい方法とは言えなかった。この問題に対応するために、PIを固相重合法で製造する方法が提案されている。例えば、特許文献3には、大量の溶媒中で固相重合を行うことにより結晶性PI粉体を製造する方法が提案されている。また、特許文献4には、溶媒が共存しない状態で固相重合を行い、結晶性PIを製造する方法が提案されている。さらに、特許文献5には、ナイロン塩型モノマを溶媒が共存しない状態で固相重合を行った後、続いて貧溶媒中で、固相重合温度より高い温度で懸濁重合することにより結晶性PI粉体を製造する方法が提案されている。
特開2000−319388号公報 特開2007−254615号公報 特開平7−33875号公報 特開2004−27137号公報 特開2012−92262号公報
しかしながら、公知の固相重合法で得られるPIはいずれも結晶性であるため、例えば、アミド系溶媒等の汎用溶媒には不溶であった。そのため、その適用範囲が著しく制限されていた。また、特許文献3や5で開示された方法は、固相重合法とはいえ、固相重合の際、生成するPIに対し大量の溶媒を必要とし、環境適合性が良好ではなかった。
そこで本発明は、上記課題を解決するものであって、アミド系溶媒等の汎用溶媒に対し可溶性である固相重合法PI粉体およびその製造法の提供することを目的とする。
固相重合法で得られるPIの特性を特定のものとすることにより、前記課題が解決されることを見出し、本発明の完成に至った。
本発明は下記を趣旨とするものである。
以下を特徴とするポリイミド粉体。
1)ポリイミドが、テトラカルボン酸、またはテトラカルボン酸ジエステルと、ジアミン
とからなる塩の、この塩の質量に対し1質量%以上30質量%以下の溶媒の存在下での固
相重合体である。
2)アミド系溶媒に可溶性である。
3)GPCによる重量平均分子量が10000以上である。
4)レーザ回折法による体積基準の平均粒径が1〜1000μmである。
本発明の固相重合法によるPI粉体は、アミド系溶媒に対し可溶性であり、このPI粉体から得られるPIフィルムは、優れた耐熱性と良好な力学的特性を有しているので、前記した多様な用途で好適に用いることができる。また本発明のPI粉体の製造方法は、大量の溶媒を使用しないので環境適合性に優れる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、PI粉体に関するものであり、このPIはアミド系溶媒に可溶性である。 PIは、主鎖にイミド結合を有する耐熱性高分子であり、通常、モノマ成分であるジアミン成分とテトラカルボン酸成分とを重縮合することにより得られる。これらのPIには、ポリイミド変性体であるポリアミドイミド(PAI)、ポリエステルイミド(PEI)等も含まれる。ここで、「アミド系溶媒に可溶性のPI」とは、アミド系溶媒に対する25℃での溶解度が、1質量%以上のPIを言う。このようにすることにより、本発明のPI粉体をアミド系溶媒に溶解させて得られる溶液を、前記した多様な用途に用いることができる。なお、アミド系溶媒の具体例としては、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)等が挙げられる。これらのPIの結晶性に制限はないが、非結晶性であることが好ましい。PIの非結晶性は、DSC(示差熱分析)を測定することにより確認することができる。すなわち、PI粉体のDSCを測定して得られるDSCカーブにおいて、融点や融解ピークが検出されない場合、非結晶性と判定することができる。
さらに、本発明のPIは、Mwが10000以上である。 ここで、Mwは、以下のGPC測定条件により測定された、ポリスチレン換算の値を用いることができる。
<GPC測定条件>
カラム:日立化成社製GL−S300MDT−5
溶離液:THF−DMF等量混合液(60mMリン酸、30mM臭化リチウムを含む)
温度:25℃
流量:1.0mL/分
検出器:示差屈折計
ここで、Mwは20000以上であることが好ましく、30000以上であることがより好ましい。 このようにすることにより、本発明のPI粉体をアミド系溶媒に溶解させて溶液とし、前記した多様な用途に用いた際、溶液をキャストして得られるフィルムや被膜の良好な機械的特性を確保することができる。
本発明のPIのガラス転移温度は、150℃以上が好ましく、200℃以上がより好ましい。 ここで、ガラス転移温度は、DSCにより測定された値を言う。このようにすることにより、本発明のPI粉体をアミド系溶媒に溶解させて溶液とし、前記した多様な用途に用いた際、フィルムや被膜の良好な耐熱性を確保することができる。
本発明のPI粉体は、固相重合法により得られる粉体である。 ここで、固相重合法とは固体状態で重合反応を進める方法であり、具体的には、例えば、テトラカルボン酸、またはテトラカルボン酸ジエステルと、ジアミンとからなる塩を、この塩の質量に対し1質量%以上30質量%以下の溶媒の存在下で加熱することにより、固相重合することにより本発明のPI粉体を得ることができる。以下、固相重合法による本発明のPI粉体の製造法について、詳細に説明する。
本発明の固相重合においては、先ず、酸成分であるテトラカルボン酸またはテトラカルボン酸ジエステルと、ジアミン成分とからなる塩を形成させる。ここで、テトラカルボン酸ジエステルとは、テトラカルボン酸ジメチルエステル、テトラカルボン酸ジエチルエステル、テトラカルボン酸ジイソプロピルエステル等を言う。
酸成分としては、シクロブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、シクロペンタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、シクロヘキサン−1,2,4,5−テトラカルボン酸(H−PMA)、ピロメリット酸(PMA)、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸(BPA)、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸、4,4’−オキシジフタル酸、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(6−FA)、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’,5,5’−ビフェニルテトラカルボン酸、4,4’−(ヘキサフルオロトリメチレン)−ジフタル酸、4,4’−(オクタフルオロテトラメチレン)−ジフタル酸、エチレングリコールビストリメリテート(TMEG)、ジエチレングリコールビストリメリテート、トリエチレングリコールビストリメリテート、テトラエチレングリコールビストリメリテート、ポリエチレングリコールビストリメリッテート、エチレングリコールビストリメリットアミド、ジエチレングリコールビストリメリットアミド、トリエチレングリコールビストリメリットアミド、テトラエチレングリコールビストリメリットアミド、ポリエチレングリコールビストリメリッテート、プロピレングリコールビストリメリテート、ジプロピレングリコールビストリメリテート、トリプロピレングリコールビストリメリテート、テトラプロピレングリコールビストリメリテート、ポリプロピレングリコールビストリメリッテート、プロピレングリコールビストリメリットアミド、ジプロピレングリコールビストリメリットアミド、トリプロピレングリコールビストリメリットアミド、テトラプロピレングリコールビストリメリットアミド、ポリプロピレングリコールビストリメリットアミドッテート等のテトラカルボン酸、およびこれらのジエステルを挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中で、H−PMA、PMA、BPA、6−FAおよびこれらのジエステル等を好ましい例として挙げることができる。なお、過剰の酸成分と、ジアミンとから得られる末端がテトラカルボン酸のオリゴマもテトラカルボン酸として使用できる。
また、ジアミンとしては、例えば、1,4−フェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミン、2,4−トルエンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(DADE)、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、α,α’−ビス(4−アミノフェニル)1,4−ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス(3−アミノフェニル)−1,4−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン(BAPP)、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、2,6−ジアミノナフタレン、1,5−ジアミノナフタレン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、デカンジアミン、ドデカンジアミン、ポリエチレングリコールビス(3−アミノプロピル)エーテル、ポリプロピレングリコールビス(3−アミノプロピル)エーテル、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(AMC)、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、シロキサンジアミン類、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、4,4’−メチレンビス(2−メチルシクロヘキシルアミン)、イソホロンジアミン(IPDA)、ノルボルナンジアミン、ビス(アミノメチル)トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン(6F−BAPP)、2−トリフルオロメチル−p−フェニレンジアミン、エチレングリコールビス(2−アミノエチル)エーテル、ジエチレングリコールビス(2−アミノエチル)エーテル、トリエチレングリコールビス(2−アミノエチル)エーテル、テトラエチレングリコールビス(2−アミノエチル)エーテル、ポリエチレングリコールビス(2−アミノエチル)エーテル、プロピレングリコールビス(2−アミノエチル)エーテル、ジプロピレングリコールビス(2−アミノエチル)エーテル、トリプロピレングリコールビス(2−アミノエチル)エーテル、テトラプロピレングリコールビス(2−アミノエチル)エーテル、ポリプロピレングリコールビス(2−アミノエチル)エーテル(PGAE)等を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中で、DADE、BAPP、AMC、IPDA、6F−BAPP、PGAE等を好ましい例として挙げることができる。 なお、酸成分と過剰のジアミンとから得られる末端がジアミンのオリゴマもジアミンとして使用できる。
次に、前記したテトラカルボン酸、もしくはテトラカルボン酸ジエステルと、略等モルのジアミンとからなる塩(以下、単に「塩」と略記することがある)に、溶媒を加えて均一に混合して、溶媒により湿潤した粉体(以下、「PI前駆体」と略記することがある)とする。このようにしてから、次の固相重合反応を行う。本発明では、塩の質量に対し、1質量%以上30質量%以下、好ましくは、2〜20質量%の溶媒を塩と共存させることが好ましい。ここで用いられる溶媒は、固相重合で生成するPI粉体を溶解させることができる溶媒であり、具体的には、アミド系溶媒、エーテル系溶媒、水エステル系溶媒、ケトン系溶媒等の汎用溶媒を挙げることができ、アミド系溶媒が好ましい。アミド系溶媒としては、前記したN−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)等を用いることができ、これらの中で、NMPおよびDMAcが好ましい。なお、前記混合の際は、必要に応じ、粉砕を行ってもよい。また、塩の溶液を作成し、この溶液の溶媒の大部分を蒸発させたのち、1質量%以上30質量%以下の溶媒を含む残渣を粉砕することにより、PI前駆体を製造してもよい。粉砕により得られる粉体の平均粒径(レーザ回折法による体積基準の平均粒径)を、1〜1000μmとすることが好ましい。平均粒径が1μm未満では、固相重合の際、重合反応より早く溶媒の揮発が進む場合があり、高重合度のPI粉体を得ることが難しくなる。また平均粒径が1000μmを超えると、均一な固相重合反応が進行しないことがある。
固相重合反応は、このPI前駆体を加熱することにより行う。この重合反応の過程で、PI前駆体に含まれる溶媒の作用による、塩もしくは生成するPIに対する可塑化効果が発現し、固相状態で重合反応が円滑に進行する。
加熱温度としては、100〜300℃の範囲が好ましく、120〜250℃がより好ましい。
加熱の際の雰囲気は、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気とすることが好ましい。
加熱に際しては、溶媒を揮発させないように、常圧下または加圧下で固相重合反応させることが好ましい。また、重合の際、PI前駆体や生成するPIにブロッキングが生じないように、撹拌下で重合反応を行ってもよい。なお、加圧下で反応させた場合は、重合反応終了後、放圧することにより反応容器中に残留している溶媒や重合反応の副生成物である水を除去して、平均粒径が1〜1000μmのPIの粉体を得ることができる。この平均粒径は、5〜500μmとすることが好ましく、10〜300μmとすることがより好ましい。
前記のようにして得られたPIの粉体は、これを窒素ガス気流中や減圧下でさらに加熱することにより、固相で重合反応をさらに進め、PIの分子量をさらに高めることができる。この際の加熱温度としては、200〜250℃が好ましい。得られたPI粉体中には、溶媒が残留していないことが好ましいが、PIの諸特性に影響を与えない程度の微量であれば残留していてもよい。
重合反応に際しては、無水フタル酸やアニリン等の末端封止剤を適宜用いることにより生成するPIの重合度を調整することができる。
以下、実施例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
BPA1.0モル(酸成分)に、IPDA 0.7モル(ジアミン成分)、BAPP 0.3モル(ジアミン成分)を加え、室温で混合し塩を得た。次に、この塩の質量に対し10質量%のNMPを加え、均一に混合、解砕することにより、PI前駆体(平均粒径250μm)を得た。このPI前駆体を、窒素ガスで置換した撹拌翼付き耐圧反応器中で、160℃で2時間、230℃で2時間固相重合反応させた。反応に際しては、PI前駆体および重合生成物であるPIのブロッキングを防ぎつつ、熱が均一に伝わるよう、充分な撹拌をして行った。反応終了後、放圧して、冷却することにより、これをさらに窒素ガス気流中、240℃で2時間処理することにより、レーザ回折法による体積基準の平均粒径が300μmの非結晶性PI粉体(A−1)を得た。A−1のNwを前記した方法で測定した。また、ガラス転移温度をDSCにより測定した。次に、A−1を、NMPに溶解したところ、10質量%以上のPI濃度で溶解することがわかった。さらに、A−1をNMPに溶解し、PI濃度が15質量%のNMP溶液を作製し、この溶液をバーコーターでガラス板上に塗工した後、200℃の乾燥機中でNMPを蒸発させ、PIの塗膜を作製した。この後得られた塗膜をガラス板上より剥離し、厚み20μmのPIフィルムを得た。このフィルムの引張強度をJISK−7127に基づいて測定した結果を表1に示す。なお、表1では、引張り強度が、100N/mm以上の場合、「○」、50N/mm以上、100N/mm未満の場合、「△」、50N/mm未満の場合、「×」と表記した。
[実施例2]
ジアミン成分として、IPDA を0.3モル、BAPPを 0.7モル用いたこと以外は、実施例1と同様にして平均粒径が250μmの非結晶性PI粉体(A−2)を得た。この粉体から実施例1と同様にして、PIフィルムを得た。これらの特性評価結果を表1に示す。
[実施例3]
酸成分として、PMAを1.0モル、ジアミン成分として、AMCを1.0モル用いたこと以外は、実施例1と同様にして平均粒径が180μmの非結晶性PI粉体(A−3)を得た。この粉体から実施例1と同様にして、PIフィルムを得た。これらの特性評価結果を表1に示す。
[実施例4]
NMPの添加量を5質量%としたこと以外は、実施例1と同様にして平均粒径が230μmの非結晶性PI粉体(A−4)を得た。この粉体から実施例1と同様にして、PIフィルムを得た。これらの特性評価結果を表1に示す。
[実施例5]
6−FAのジメチルエステル1.0モル(酸成分)と、6F−BAPP1.0モル(ジアミン成分)とをDMAcに溶解し、固形分濃度が60質量%の塩溶液を得た。この溶液をガラス板にキャストして得られる塗膜を100℃で乾燥して固体状の塩被膜を形成させた後、これをガラス板から剥離し、乳鉢で機械的に粉砕して、平均粒径が150μmのPI前駆体粉体を得た。このPI前駆体粉体は、塩の質量に対し、7質量%のDMAcを含有していた。得られたPI前駆体粉体をアルミ製のバットに投入し、窒素ガス雰囲気下、150℃で1時間、200℃で1時間、250℃で1時間処理して固相重合を行うことにより、平均粒径が190μmの非結晶性PI体粉体(A−5)を得た。この粉体から実施例1と同様にして、PIフィルムを得た。これらの特性評価結果を表1に示す。
[実施例6]
酸成分として、H−PMDAを1.0モル、ジアミン成分としてBAPP1.0モルを用いたこと以外は、実施例5とPI粉体実施例1と同様にして平均粒径が65μmの非結晶性PI粉体(A−6)を得た。この粉体から実施例1と同様にして、PIフィルムを得た。これらの特性評価結果を表1に示す。
[実施例7]
酸成分として、H−PMDAを1.0モル、ジアミン成分としてDADE1.0モルを用いたこと以外は、実施例1と同様にして平均粒径が32μmの非結晶性PI粉体(A−7)を得た。この粉体から実施例1と同様にして、PIフィルムを得た。これらの特性評価結果を表1に示す。
[実施例8]
BPAのジメチルエステル1.0モル(酸成分)と、ジアミン成分として、DADE0.5モルとPGAE(分子量400)0.5モルの混合物(ジアミン成分)とをNMPに溶解し、固形分濃度が60質量%の塩溶液を得た。この溶液をガラス板にキャストして得られる塗膜を100℃で乾燥して固体状の塩被膜を形成させた後、これをガラス板から剥離し、乳鉢で機械的に粉砕して、平均粒径が150μmのPI前駆体粉体を得た。このPI前駆体粉体は、塩の質量に対し、5質量%のDMAcを含有していた。得られたPI前駆体粉体をアルミ製のバットに投入し、窒素ガス雰囲気下、150℃で1時間、200℃で1時間で1時間処理することにより固相重合反応させることにより、平均粒径が230μmの非結晶性PI体粉体(A−8)を得た。この粉体から実施例1と同様にして、PIフィルムを得た。これらの特性評価結果を表1に示す。
[比較例1]
NMPの添加量を0.5質量%としたこと以外は、実施例1と同様にしてPI粉体(B−1)を得た。 平均粒径が260μmの非結晶性PI体粉体PIフィルムを得た。この粉体から実施例1と同様にして、PIフィルムを得た。このフィルムを用いて各種物性の評価を行った。この結果を表1に示す。
[比較例2]
NMPを100質量%としたこと以外は、実施例1と同様にしてPI粉体(B−2)を得ようとしたが、塩がNMPに溶解して溶液状態となり、固相重合に供することができなかった。
[比較例3]
実施例5で得られたPI前駆体粉体を、高圧ジェット気流を用いた粉砕機で再粉砕を行い、平均粒径が0.9μmの微粒化PI前駆体粉体を得た。これを実施例5と同様にして固相重合を行うことにより、平均粒径が3.2μmの非結晶性PI粉体(B−3)を得た。この粉体から実施例1と同様にして、PIフィルムを得た。これらの特性評価結果を表1に示す。
[比較例4]
比較例3で得られた微粒化PI前駆体粉体を、80℃で2時間真空乾燥することにより、再乾燥PI前駆体粉体を得た。このPI前駆体粉体は、塩の質量に対し、0.8質量%のDMAcを含有していた。これを実施例5と同様にして固相重合を行うことにより、平均粒径が2.2μmの非結晶性PI粉体(B−4)を得た。この粉体から実施例1と同様にして、PIフィルムを得た。これらの特性評価結果を表1に示す。
実施例で示した様に、本発明の固相重合法により得られるPI粉体は、汎用溶媒であるNMP,DMAc等のアミド系溶媒に可溶であり、かつMwが10000以上と言う高重合度を有するので、高い耐熱性と良好な機械的特性を有するPIフィルムや被膜を得ることができる。従い、前記した多様な用途で好適に用いることができる。また、本発明によるPI粉体の製造法によれば、簡単なプロセスで容易に溶解性の良好なPIを粉体として得ることができる。このプロセスでは、溶解用や再沈殿用の貧溶媒を使用しないので、環境適合性に優れる。
本発明のPI粉体は、固相重合法で得られるものであるにも拘わらず、溶解性が良好である。 また高い耐熱性と優れた機械的強度を有するので、耐熱絶縁テープ、耐熱粘着テープ、高密度磁気記録ベース、コンデンサー、FPC用のフィルム等の製造に用いられる。また、例えば、フッ素樹脂やグラファイト等を充填した摺動部材、ガラス繊維や炭素繊維で強化した構造部材、小型コイルのボビン、スリーブ、端末絶縁用チューブ等の成形材や成形品の製造に用いられる。また、パワートランジスターの絶縁スペーサ、磁気ヘッドスペーサ、パワーリレーのスペーサ、トランスのスペーサ等の積層材の製造に用いられる。また、電線・ケーブル絶縁被膜用、太陽電池、低温貯蔵タンク、宇宙断熱材、集積回路、スロットライナー等のエナメルコーティング材の製造に用いられる。また、限外ろ過膜、逆浸透膜、ガス分離膜の製造に用いられる。また、耐熱性を有する糸、織物、不織布等の製造にも用いられる。また、着色が少なく可視光線の透過性にも優れているので、光導波路、液晶用基板、液晶用配向膜、光学用部品保護膜などとしても用いられる。さらに、リチウム二次電池等の電極のバインダ等としても用いられる。
本発明は、ポリイミド(以下、「PI」と略記することがある)粉体の製造に用いるPI前駆体に関するものである。
そこで本発明は、上記課題を解決するものであって、アミド系溶媒等の汎用溶媒に対し可溶性である固相重合法PI粉体を得るためのPI前駆体を提供することを目的とする。
特定のPI前駆体を用いて固相重合を行うことにより、前記課題が解決されることを見出し、本発明の完成に至った。
本発明は下記を趣旨とするものである。
<1>テトラカルボン酸、もしくはテトラカルボン酸ジエステルと、略等モルのジアミンとからなる塩に、塩の質量に対し、1質量%以上30質量%以下の溶媒が共存していることを特徴とする固相重合用ポリイミド前駆体。
<2>溶媒が、アミド系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、ケトン系溶媒から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする<1>記載の固相重合用ポリイミド前駆体。
<3>アミド系溶媒に可溶性であり、GPCによる重量平均分子量が10000以上のポリイミド粉体を製造するための、<1>または<2>記載の固相重合用ポリイミド前駆体。
本発明の固相重合用PI前駆体によるPI粉体は、アミド系溶媒に対し可溶性であり、このPI粉体から得られるPIフィルムは、優れた耐熱性と良好な力学的特性を有しているので、前記した多様な用途で好適に用いることができる。また本発明のPI前駆体によるPI粉体の製造方法は、大量の溶媒を使用しないので環境適合性に優れる。
本発明により得られるPI粉体はアミド系溶媒に可溶性である。PIは、主鎖にイミド結合を有する耐熱性高分子であり、通常、モノマ成分であるジアミン成分とテトラカルボン酸成分とを重縮合することにより得られる。これらのPIには、ポリイミド変性体であるポリアミドイミド(PAI)、ポリエステルイミド(PEI)等も含まれる。ここで、「アミド系溶媒に可溶性のPI」とは、アミド系溶媒に対する25℃での溶解度が、1質量%以上のPIを言う。このようにすることにより、PI粉体をアミド系溶媒に溶解させて得られる溶液を、前記した多様な用途に用いることができる。なお、アミド系溶媒の具体例としては、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)等が挙げられる。これらのPIの結晶性に制限はないが、非結晶性であることが好ましい。PIの非結晶性は、DSC(示差熱分析)を測定することにより確認することができる。すなわち、PI粉体のDSCを測定して得られるDSCカーブにおいて、融点や融解ピークが検出されない場合、非結晶性と判定することができる。
さらに、本発明により得られるPI粉体は、Mwが10000以上である。ここで、Mwは、以下のGPC測定条件により測定された、ポリスチレン換算の値を用いることができる。
<GPC測定条件>
カラム:日立化成社製GL−S300MDT−5
溶離液:THF−DMF等量混合液(60mMリン酸、30mM臭化リチウムを含む)
温度:25℃
流量:1.0mL/分
検出器:示差屈折計
ここで、Mwは20000以上であることが好ましく、30000以上であることがより好ましい。このようにすることにより、PI粉体をアミド系溶媒に溶解させて溶液とし、前記した多様な用途に用いた際、溶液をキャストして得られるフィルムや被膜の良好な機械的特性を確保することができる。
本発明により得られるPI粉体のガラス転移温度は、150℃以上が好ましく、200℃以上がより好ましい。ここで、ガラス転移温度は、DSCにより測定された値を言う。このようにすることにより、本発明により得られるPI粉体をアミド系溶媒に溶解させて溶液とし、前記した多様な用途に用いた際、フィルムや被膜の良好な耐熱性を確保することができる。
本発明において、PI粉体は、固相重合法により得られる。ここで、固相重合法とは固体状態で重合反応を進める方法であり、具体的には、例えば、テトラカルボン酸、またはテトラカルボン酸ジエステルと、ジアミンとからなる塩を、この塩の質量に対し1質量%以上30質量%以下の溶媒の存在下で加熱することにより、固相重合することによりPI粉体を得ることができる。以下、固相重合法によるPI粉体の製造法について、詳細に説明する。
相重合においては、先ず、酸成分であるテトラカルボン酸またはテトラカルボン酸ジエステルと、ジアミン成分とからなる塩を形成させる。ここで、テトラカルボン酸ジエステルとは、テトラカルボン酸ジメチルエステル、テトラカルボン酸ジエチルエステル、テトラカルボン酸ジイソプロピルエステル等を言う。
次に、前記したテトラカルボン酸、もしくはテトラカルボン酸ジエステルと、略等モルのジアミンとからなる塩(以下、単に「塩」と略記することがある)に、溶媒を加えて均一に混合して、溶媒により湿潤した粉体(以下、「PI前駆体」と略記することがある)とする。このようにしてから、次の固相重合反応を行う。本発明では、塩の質量に対し、1質量%以上30質量%以下、好ましくは、2〜20質量%の溶媒を塩と共存させることが好ましい。ここで用いられる溶媒は、固相重合で生成するPI粉体を溶解させることができる溶媒であり、具体的には、アミド系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、ケトン系溶媒等の汎用溶媒を挙げることができ、アミド系溶媒が好ましい。アミド系溶媒としては、前記したN−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)等を用いることができ、これらの中で、NMPおよびDMAcが好ましい。なお、前記混合の際は、必要に応じ、粉砕を行ってもよい。また、塩の溶液を作成し、この溶液の溶媒の大部分を蒸発させたのち、1質量%以上30質量%以下の溶媒を含む残渣を粉砕することにより、PI前駆体を製造してもよい。粉砕により得られる粉体の平均粒径(レーザ回折法による体積基準の平均粒径)を、1〜1000μmとすることが好ましい。平均粒径が1μm未満では、固相重合の際、重合反応より早く溶媒の揮発が進む場合があり、高重合度のPI粉体を得ることが難しくなる。また平均粒径が1000μmを超えると、均一な固相重合反応が進行しないことがある。
実施例で示した様に、本発明により得られるPI粉体は、汎用溶媒であるNMP,DMAc等のアミド系溶媒に可溶であり、かつMwが10000以上と言う高重合度を有するので、高い耐熱性と良好な機械的特性を有するPIフィルムや被膜を得ることができる。従い、前記した多様な用途で好適に用いることができる。また、本発明の固相重合用PI前駆体を用いたPI粉体の製造法によれば、簡単なプロセスで容易に溶解性の良好なPIを粉体として得ることができる。このプロセスでは、溶解用や再沈殿用の貧溶媒を使用しないので、環境適合性に優れる。
本発明により得られるPI粉体は、固相重合法で得られるものであるにも拘わらず、溶解性が良好である。また高い耐熱性と優れた機械的強度を有するので、耐熱絶縁テープ、耐熱粘着テープ、高密度磁気記録ベース、コンデンサー、FPC用のフィルム等の製造に用いられる。また、例えば、フッ素樹脂やグラファイト等を充填した摺動部材、ガラス繊維や炭素繊維で強化した構造部材、小型コイルのボビン、スリーブ、端末絶縁用チューブ等の成形材や成形品の製造に用いられる。また、パワートランジスターの絶縁スペーサ、磁気ヘッドスペーサ、パワーリレーのスペーサ、トランスのスペーサ等の積層材の製造に用いられる。また、電線・ケーブル絶縁被膜用、太陽電池、低温貯蔵タンク、宇宙断熱材、集積回路、スロットライナー等のエナメルコーティング材の製造に用いられる。また、限外ろ過膜、逆浸透膜、ガス分離膜の製造に用いられる。また、耐熱性を有する糸、織物、不織布等の製造にも用いられる。また、着色が少なく可視光線の透過性にも優れているので、光導波路、液晶用基板、液晶用配向膜、光学用部品保護膜などとしても用いられる。さらに、リチウム二次電池等の電極のバインダ等としても用いられる。

Claims (1)

  1. 以下を特徴とするポリイミド粉体。
    1)ポリイミドが、テトラカルボン酸、またはテトラカルボン酸ジエステルと、ジアミンとからなる塩の、この塩の質量に対し1質量%以上30質量%以下の溶媒の存在下での固相重合体である。
    2)アミド系溶媒に可溶性である。
    3)GPCによる重量平均分子量が10000以上である。
    4)レーザ回折法による体積基準の平均粒径が1〜1000μmである。
JP2019112161A 2014-03-03 2019-06-17 ポリイミド固相重合用粉体 Active JP6967792B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014040580 2014-03-03
JP2014040580 2014-03-03
JP2015041354A JP2015180721A (ja) 2014-03-03 2015-03-03 ポリイミドおよびその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015041354A Division JP2015180721A (ja) 2014-03-03 2015-03-03 ポリイミドおよびその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021170019A Division JP6997493B2 (ja) 2014-03-03 2021-10-18 ポリイミド粉体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019147970A true JP2019147970A (ja) 2019-09-05
JP6967792B2 JP6967792B2 (ja) 2021-11-17

Family

ID=54329108

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015041354A Pending JP2015180721A (ja) 2014-03-03 2015-03-03 ポリイミドおよびその製造方法
JP2019112161A Active JP6967792B2 (ja) 2014-03-03 2019-06-17 ポリイミド固相重合用粉体
JP2021170019A Active JP6997493B2 (ja) 2014-03-03 2021-10-18 ポリイミド粉体の製造方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015041354A Pending JP2015180721A (ja) 2014-03-03 2015-03-03 ポリイミドおよびその製造方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021170019A Active JP6997493B2 (ja) 2014-03-03 2021-10-18 ポリイミド粉体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (3) JP2015180721A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6868883B2 (ja) * 2016-10-04 2021-05-12 ユニチカ株式会社 ポリアミドイミド、ポリアミドイミド原料塩およびそれらの製造方法並びにポリアミドイミド樹脂組成物
WO2018092172A1 (ja) 2016-11-15 2018-05-24 信越化学工業株式会社 高効率太陽電池及び高効率太陽電池の製造方法
JP6532518B2 (ja) * 2017-12-08 2019-06-19 信越化学工業株式会社 高効率太陽電池の製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55120628A (en) * 1979-03-13 1980-09-17 Sumitomo Chem Co Ltd Production of aromatic polyamide-imide polymer
JPH11140185A (ja) * 1997-11-10 1999-05-25 Unitika Ltd 全芳香族ポリイミド前駆体粉体及びその製造方法
JP2002293930A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Mitsui Chemicals Inc 熱可塑性ポリイミドの製造方法
JP2004027138A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Mitsui Chemicals Inc 非熱可塑性ポリイミドの製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000239380A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Mitsui Chemicals Inc ポリコハク酸イミドの製造方法
JP2000239379A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Mitsui Chemicals Inc ポリコハク酸イミドの製造方法
JP2001098070A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Sumitomo Bakelite Co Ltd テトラカルボン酸ジアミン塩の無溶剤製造方法
JP2004027137A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Mitsui Chemicals Inc 熱可塑性ポリイミドの製造方法
JP2007254615A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Kaneka Corp 可溶性ポリイミド樹脂、ワニス、またはこれらの製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55120628A (en) * 1979-03-13 1980-09-17 Sumitomo Chem Co Ltd Production of aromatic polyamide-imide polymer
JPH11140185A (ja) * 1997-11-10 1999-05-25 Unitika Ltd 全芳香族ポリイミド前駆体粉体及びその製造方法
JP2002293930A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Mitsui Chemicals Inc 熱可塑性ポリイミドの製造方法
JP2004027138A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Mitsui Chemicals Inc 非熱可塑性ポリイミドの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022001656A (ja) 2022-01-06
JP6997493B2 (ja) 2022-01-17
JP6967792B2 (ja) 2021-11-17
JP2015180721A (ja) 2015-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6997493B2 (ja) ポリイミド粉体の製造方法
JP6165153B2 (ja) ポリイミド及びその成形体
JP6775768B2 (ja) 剥離層形成用組成物
TWI548679B (zh) 聚醯亞胺及含有該聚醯亞胺的聚醯亞胺薄膜
TWI570158B (zh) 聚醯亞胺前驅體水溶液組成物及聚醯亞胺前驅體水溶液組成物之製造方法
JP6665862B2 (ja) ポリイミド前駆体、架橋構造を有するポリイミドおよびその製造方法
JP6831590B2 (ja) ポリイミド粉体およびその製造方法
TWI439371B (zh) 具改良耐溶劑性的透明聚醯亞胺薄膜
JP5833783B1 (ja) ポリイミド粉体およびその製造方法
JP7003914B2 (ja) ポリイミド樹脂、ポリイミド樹脂組成物、及びポリイミドフィルム
TWI659064B (zh) 顯示器基板用樹脂組成物、顯示器基板用樹脂薄膜及顯示器基板用樹脂薄膜的製造方法
TW201710321A (zh) 聚醯亞胺前驅體組成物及聚醯亞胺組成物
TWI791763B (zh) 膜捲筒
JP2020029486A (ja) ポリイミド粉体、ポリイミドワニス、ポリイミドフィルムおよびポリイミド多孔質膜
JP2008007623A (ja) ナノインプリント用組成物
JP6935623B2 (ja) 光特性及び位相遅延特性に優れた高透明性のポリイミド前駆体樹脂組成物、これを用いたポリイミド樹脂フィルムの製造方法、及びこれによって製造されたポリイミド樹脂フィルム
JP2013067718A (ja) 光学積層フィルム
WO2015159911A1 (ja) レジスト樹脂及びその製造方法
WO2017130703A1 (ja) ポリイミド成形体の製造方法
TW201920579A (zh) 暫時接著層形成用組成物及暫時接著層
US20230416464A1 (en) Polyamic acid composition, and polyimide comprising same
JPWO2013065714A1 (ja) 圧縮成形用ポリアミドイミド樹脂組成物
JP2015155483A (ja) 樹脂組成物
JPH06345867A (ja) 耐熱性樹脂及びそれを含むワニス
TW200940599A (en) Method for producing polyimide solution and slurry thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190617

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6967792

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250