JP6532518B2 - 高効率太陽電池の製造方法 - Google Patents

高効率太陽電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6532518B2
JP6532518B2 JP2017236028A JP2017236028A JP6532518B2 JP 6532518 B2 JP6532518 B2 JP 6532518B2 JP 2017236028 A JP2017236028 A JP 2017236028A JP 2017236028 A JP2017236028 A JP 2017236028A JP 6532518 B2 JP6532518 B2 JP 6532518B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
insulating film
electrode
emitter
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017236028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018082185A (ja
Inventor
洋 橋上
洋 橋上
隼 森山
隼 森山
渡部 武紀
武紀 渡部
大塚 寛之
寛之 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2017236028A priority Critical patent/JP6532518B2/ja
Publication of JP2018082185A publication Critical patent/JP2018082185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6532518B2 publication Critical patent/JP6532518B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

本発明は、高効率太陽電池及び高効率太陽電池の製造方法に関する。
結晶シリコン太陽電池の光電変換効率を向上させる手法として、近年では受光面の電極を廃して電極の影による光学的損失を無くした、所謂裏面電極型太陽電池が広く検討されるようになってきた。
図11は裏面電極型太陽電池の裏面の一例を示した模式図であり、また、図12は図11の一点鎖線Aにおける断面の一部を示したものである。図11に示すように、太陽電池1100において、半導体基板(例えば結晶シリコン基板)1110の裏面(第1主表面)に、エミッタ領域(エミッタ層)1112が形成されている。また、エミッタ領域1112を挟んで、ベース領域(ベース層)1113がストライプ状に形成されており、エミッタ領域1112の上にエミッタ電極1122が形成され、更に複数のエミッタ電極1122がエミッタバスバー(エミッタ用バスバー電極)1132で連結されている。また、ベース領域1113の上にはベース電極1123が形成され、複数のベース電極1123がベースバスバー(ベース用バスバー電極)1133で連結されている。一方でベース電極1123とエミッタ領域1112、及び、エミッタ電極1122とベース領域1113は絶縁膜(絶縁層)1118で電気的に絶縁されている。また、図12に示すように、太陽電池1100は、半導体基板1110の第1主表面及び第2主表面上にパッシベーション膜1119を備える。なお、図11ではパッシベーション膜1119を省略している。
絶縁膜として用いられる材料には、化学的に安定で使用可能温度が高いことや、パターン形成が容易であるといった特性が求められる。このような要求から、絶縁膜にはポリイミド樹脂が使用されることが多かった(例えば特許文献1)。
太陽電池の絶縁膜形成は、スクリーン印刷やインクジェット印刷、あるいはディスペンス法によって絶縁前駆体(絶縁膜前駆体)を基板に塗布することで行われる。ポリイミド樹脂を塗布形成する場合の前駆体にはポリアミック酸を配合した溶液を用いるのが一般的であった。この場合、ポリアミック酸を熱処理することによって脱水反応とイミド化を進行させ、ポリイミド樹脂を得る。
特開2015−26858号公報
ところが、ポリアミック酸を配合した前駆体由来のポリイミド樹脂を使用した太陽電池を高温高湿状態に置くと、絶縁体が接する電極と基板の電気的接触が悪化するという問題がしばしばあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、耐候性に優れ、高い光電変換特性を有する太陽電池及びそのような太陽電池の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、第1導電型を有する半導体基板を備え、該半導体基板の第1主表面に、前記第1導電型と反対の導電型である第2導電型を有するエミッタ領域と、前記エミッタ領域に接するエミッタ電極と、前記第1導電型を有するベース領域と、前記ベース領域に接するベース電極と、前記エミッタ領域と前記ベース領域の電気的短絡を防ぐ絶縁膜とを備えた太陽電池であって、
前記絶縁膜はポリイミドからなり、
前記絶縁膜はTOF−SIMS法においてBi ++イオンを加速電圧30kVで0.2pA照射された際のC11検出カウント数が100以下であることを特徴とする太陽電池を提供する。
このような太陽電池であれば、耐候性に優れ、高い光電変換特性を有する。
また、前記絶縁膜が前記エミッタ領域と前記ベース電極を電気的に絶縁するように形成されていることが好ましい。
このような太陽電池であれば、絶縁膜により、エミッタ領域とベース電極の電気的短絡を防ぐことができる。
また、前記絶縁膜が前記ベース領域と前記エミッタ電極を電気的に絶縁するように形成されていることが好ましい。
このような太陽電池であれば、絶縁膜により、ベース領域とエミッタ電極の電気的短絡を防ぐことができる。
また、前記絶縁膜が前記エミッタ電極と前記ベース電極を電気的に絶縁するように形成されていることが好ましい。
このような太陽電池であれば、絶縁膜により、エミッタ電極とベース電極の電気的短絡を防ぐことができる。
また、前記半導体基板は結晶シリコン基板であることが好ましい。
このように半導体基板を結晶シリコン基板とすることで、低コストで発電効率の良い太陽電池とすることができる。
更に本発明では、上記本発明の太陽電池を電気的に接続して成ることを特徴とする太陽電池モジュールを提供する。
このように、本発明の太陽電池を電気的に接続して太陽電池モジュールとすることができる。
更に本発明では、上記本発明の太陽電池モジュールを複数接続して成ることを特徴とする太陽電池発電システムを提供する。
このように、本発明の太陽電池を電気的に接続した太陽電池モジュールは、複数接続して太陽電池発電システムとすることができる。
更に本発明では、第1導電型を有する半導体基板の第1主表面に、前記第1導電型と反対の導電型である第2導電型を有するエミッタ領域と、前記第1導電型を有するベース領域とを形成する工程と、
前記エミッタ領域に接するエミッタ電極と、前記ベース領域に接するベース電極とを形成する工程と、
前記エミッタ領域と前記ベース領域の電気的短絡を防ぐ絶縁膜としてカルボキシ基を含まないポリイミドを形成する工程と
を有することを特徴とする太陽電池の製造方法を提供する。
このような方法であれば、耐候性に優れ、高い光電変換特性を有する太陽電池を製造することができる。
また、前記半導体基板として結晶シリコン基板を用いることが好ましい。
本発明の方法は、結晶シリコン基板を備える太陽電池の製造に特に好適である。
本発明の太陽電池であれば、耐候性に優れ、高い光電変換特性を有する。本発明の方法であれば、工程変更を必要とせずに高効率で耐候性に優れた裏面電極型太陽電池が得られる。
本発明に係る裏面電極型太陽電池の裏面構造を示す図である。 本発明に係る裏面電極型太陽電池の断面構造を示す図である。 絶縁膜のTOF−SIMS分析におけるイオン強度スペクトルを示す図である。 本発明に係る別の形態の裏面電極型太陽電池の裏面構造を示す図である。 本発明に係る別の形態の裏面電極型太陽電池の断面構造を示す図である。 本発明に係る別の形態の裏面電極型太陽電池の異なる位置における断面構造を示す図である。 本発明に係る更に別の形態の裏面電極型太陽電池の裏面構造を示す図である。 本発明に係る更に別の形態の裏面電極型太陽電池の断面構造を示す図である。 本発明に係る太陽電池モジュールを示す図である。 本発明に係る太陽電池発電システムを示す図である。 一般的な裏面電極型太陽電池の裏面構造を示す図である。 一般的な裏面電極型太陽電池の断面構造を示す図である。
以下、本発明をより詳細に説明する。
上記のように、耐候性に優れ、高い光電変換特性を有する太陽電池が求められている。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行った。その結果、
第1導電型を有する半導体基板を備え、該半導体基板の第1主表面に、前記第1導電型と反対の導電型である第2導電型を有するエミッタ領域と、前記エミッタ領域に接するエミッタ電極と、前記第1導電型を有するベース領域と、前記ベース領域に接するベース電極と、前記エミッタ領域と前記ベース領域の電気的短絡を防ぐ絶縁膜とを備えた太陽電池であって、
前記絶縁膜はポリイミドからなり、
前記絶縁膜はTOF−SIMS法においてBi ++イオンを加速電圧30kVで0.2pA照射された際のC11検出カウント数が100以下であることを特徴とする太陽電池が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
上記のように、耐候性に優れ、高い光電変換特性を有する太陽電池の製造方法が求められている。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行った。その結果、
第1導電型を有する半導体基板の第1主表面に、前記第1導電型と反対の導電型である第2導電型を有するエミッタ領域と、前記第1導電型を有するベース領域とを形成する工程と、
前記エミッタ領域に接するエミッタ電極と、前記ベース領域に接するベース電極とを形成する工程と、
前記エミッタ領域と前記ベース領域の電気的短絡を防ぐ絶縁膜としてカルボキシ基を含まないポリイミドを形成する工程と
を有することを特徴とする太陽電池の製造方法が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[太陽電池]
以下、本発明の太陽電池について、図面を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は、本発明に係る裏面電極型太陽電池の裏面構造を示す図である。また、図2は、本発明に係る裏面電極型太陽電池の断面構造を示す図であり、図1の一点鎖線Aにおける断面の一部を示したものである。図1、2に示すように、本発明の太陽電池100は、第1導電型を有する半導体基板110を備える。また、半導体基板110の第1主表面に、第1導電型と反対の導電型である第2導電型を有するエミッタ領域112と、エミッタ領域112に接するエミッタ電極122と、第1導電型を有するベース領域113と、ベース領域113に接するベース電極123と、エミッタ領域112とベース領域113の電気的短絡を防ぐ絶縁膜118とを備える。
また、図1に示すように、本発明の太陽電池100は、ベース電極123から得られる電流を更に集電するためのベースバスバー133を通常備える。また、エミッタ電極122から得られる電流を更に集電するためのエミッタバスバー132を通常備える。また、図2に示すように、半導体基板110の第1主表面及び第2主表面上にパッシベーション膜119を通常備える。なお、図1ではパッシベーション膜119を省略している。
本発明の太陽電池では、絶縁膜118はポリイミドからなり、かつ、絶縁膜118は飛行時間型二次イオン質量分析(TOF−SIMS)法においてBi ++イオン(ビスマス5量体の2価イオン)を加速電圧30kVで0.2pA(ピコアンペア)照射された際のC11検出カウント数が100以下である。この検出カウント数は概ねTOF−SIMS法の検出下限程度である。また、カルボキシ基を含む有機物は、TOF−SIMSにおいてBiイオン照射により弾き出される2次イオンのうち、例えばm/z値(m:イオン質量数、z:イオン電荷数)が115付近に現れるC11のピークとして検出できる。従って、本発明の太陽電池は、絶縁膜がカルボキシ基をほとんど又は全く含まないポリイミドからなるものであるとも言える。絶縁膜にカルボキシ基を含む有機物が残存する、すなわち、当該カウント数が100を超えると耐候性が著しく低下する。この理由は未だ明確にはなっていないが、絶縁膜の吸湿に伴ってアミック酸由来のカルボキシ基に起因してカルボン酸が生成され、電極自体あるいは電極とシリコンの界面に作用して電気抵抗を悪化させていると考えられる。
絶縁膜の形状は特に限定されないが、例えば、矩形とすることができる。この場合、絶縁膜の一辺の長さは、例えば、0.01mm〜50mmとすることができる。また、絶縁膜の厚みは、例えば、1〜60μmとすることができる。このような長さ及び厚みとすることにより、絶縁性をより向上させることができる。また、過度に絶縁膜を形成することもないため、所望の太陽電池、すなわち、絶縁膜がカルボキシ基を含まないポリイミドからなるものをより確実に製造することができる。
また、図1に示すように、本発明の太陽電池100は、絶縁膜118がエミッタ領域112とベース電極123を電気的に絶縁するように形成されていることが好ましい。このような太陽電池であれば、絶縁膜により、エミッタ領域とベース電極の電気的短絡を防ぐことができる。
また、図1に示すように、本発明の太陽電池100は、絶縁膜118がベース領域113とエミッタ電極122を電気的に絶縁するように形成されていることが好ましい。このような太陽電池であれば、絶縁膜により、ベース領域とエミッタ電極の電気的短絡を防ぐことができる。
また、図1に示すように、本発明の太陽電池100は、絶縁膜118がエミッタ電極122とベース電極123を電気的に絶縁するように形成されていることが好ましい。このような太陽電池であれば、絶縁膜により、エミッタ電極とベース電極の電気的短絡を防ぐことができる。
また、半導体基板110は結晶シリコン基板であることが好ましい。このように半導体基板を結晶シリコン基板とすることで、低コストで発電効率の良い太陽電池とすることができる。
[太陽電池の製造方法]
本発明の方法は絶縁体を用いる太陽電池一般に適用可能であるが、以下に例を挙げながら説明する。例えば、本発明の方法は、上記図1、2に示す太陽電池に適用できる。以下に、具体的な本発明の太陽電池製造方法をN型基板の場合を例に図1、2を用いて説明する。
まず、N型結晶シリコン基板等のN型半導体基板を準備する。具体的には、高純度シリコンにリン、ヒ素、又はアンチモンのような5価元素をドープし、比抵抗0.1〜5Ω・cmとしたアズカット単結晶{100}N型シリコン基板を準備することができる。
次に、太陽電池の反射率を低下させるため、半導体基板の受光面にテクスチャと呼ばれる微小な凹凸の形成を行うことができる。
次に、図1、2に示すように、半導体基板110の裏面(第1主表面)に、半導体基板110と反対の導電型である第2導電型を有するエミッタ領域112と、半導体基板110と同じ導電型である第1導電型を有するベース領域113とを形成する。エミッタ領域112及びベース領域113の形成方法は特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。例えば、エミッタ領域112はBBr等を用いた気相拡散によって形成できる。また、ベース領域113はオキシ塩化リンを用いた気相拡散によって形成できる。また、エミッタ領域112及びベース領域113を形成する際には、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜等からなる拡散マスクを用いることによって、所望の形状のエミッタ領域112及びベース領域113を形成することができる。例えば、図1に示すように、縞模様のベース領域113を形成し、該ベース領域113を形成する箇所以外にエミッタ領域112を形成することができる。
次に、半導体基板110の受光面及び裏面に窒化シリコン膜、酸化シリコン膜等からなるパッシベーション膜119を形成する。窒化シリコン膜はCVD法により、酸化シリコン膜はCVD法又は熱酸化法により形成することができる。
次に、エミッタ領域112に接するエミッタ電極122と、ベース領域113に接するベース電極123とを形成する。図1に示した裏面構造の太陽電池の場合、エミッタ領域112とベース領域113の上に、水平方向に延びたエミッタ電極122とベース電極123を形成する。
電極の形成方法に特に制限は無いが、生産性の観点から、導電性ペーストのスクリーン印刷又はディスペンサー形成するのが良い。この場合のエミッタ電極122とベース電極123は、Ag粉末及びガラスフリットを有機バインダーと混合したAgペーストを、パッシベーション膜119を介してエミッタ領域112とベース領域113の上へ塗布して乾燥後、1〜30分間700〜880℃程度の温度で焼成することにより形成される。この熱処理によりパッシベーション膜119がAgペーストに侵食され、電極とシリコンが電気的に接触する。
また、メッキを適用しても良い。この場合は電極形成箇所の基板表面を露出させる必要があるため、当該箇所のパッシベーション膜119を例えばレーザーアブレーションで除去する。
次に、エミッタ領域112とベース領域113の電気的短絡を防ぐ絶縁膜118としてカルボキシ基を含まないポリイミドを形成する。図1に示した裏面構造の太陽電池の場合、絶縁膜118を、エミッタ領域112とベースバスバー133の交差箇所、及び、ベース領域113とエミッタバスバー132の交差箇所に形成する。
絶縁膜の形成方法に関して特に制限は無いが、生産性の観点から、絶縁前駆体のペーストをスクリーン印刷又はインクジェット印刷、あるいはディスペンス塗布するのが良い。この場合、用いる絶縁前駆体により多少工程は異なるが、前駆体を印刷した後、70℃から150℃程度の大気中で1分から10分程度乾燥させてから本硬化を行うことが多い。本硬化方法も絶縁前駆体により異なるが、熱硬化型やUV(紫外線)硬化型等であって良い。本硬化を行う際の熱処理条件は、例えば、200℃から400℃の大気中で10秒から15分程度の熱処理とすることができる。但し、絶縁膜118はカルボキシ基を含まないポリイミドとする。
ここで、カルボキシ基を含む有機物は、TOF−SIMSにおいてBiイオン照射により弾き出される2次イオンのうち、例えばm/z値(m:イオン質量数、z:イオン電荷数)が115付近に現れるC11のピークとして検出できる。従って、本発明の方法においては、TOF−SIMS法においてBi ++イオンを加速電圧30kVで0.2pA照射された際のC11検出カウント数が100以下である本硬化後の絶縁膜を、カルボキシ基を含まないポリイミドからなる絶縁膜とみなしても良い。なお、上記検出カウント数(100)は概ねTOF−SIMS法の検出下限程度である。
絶縁膜にカルボキシ基を含む有機物が残存すると耐候性が著しく低下する。この理由は未だ明確にはなっていないが、絶縁膜の吸湿に伴ってアミック酸由来のカルボキシ基に起因してカルボン酸が生成され、電極自体あるいは電極とシリコンの界面に作用して電気抵抗を悪化させていると考えられる。
先述の通り、アミック酸溶液は、熱処理により脱水・イミド化されるというものであるが、塗布膜厚や熱処理の条件等により、一部でイミド化が不完全になり、前駆体が残存してしまうことがある。このような場合には、例えば塗布膜厚と熱処理条件を最適化することにより、問題を回避できる可能性がある。
しかしながら、好ましくはアミック酸を含まない絶縁膜前駆体を使用するのが良い。この場合、例えば特開2015−180721号公報に記載されている可溶性ポリイミドを使用した可溶性ポリイミド塗布剤が使用できる。
以下、可溶性ポリイミドについて説明する。可溶性ポリイミドとは、例えば、固相重合法により得られるポリイミド粉体であって、このポリイミドはアミド系溶媒に可溶性であり、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)による重量平均分子量が10000以上であるポリイミド粉体とすることができる。
アミド系溶媒の具体例としては、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)等が挙げられる。
また、上記ポリイミド粉体は、テトラカルボン酸、又はテトラカルボン酸ジエステルと、ジアミンとからなる塩を、この塩の質量に対し1質量%以上30質量%以下の溶媒の存在下、固相重合することで製造することができる。
ここで、固相重合法とは固体状態で重合反応を進める方法である。
ここで、テトラカルボン酸ジエステルとは、テトラカルボン酸ジメチルエステル、テトラカルボン酸ジエチルエステル、テトラカルボン酸ジイソプロピルエステル等を言う。
テトラカルボン酸としては、シクロヘキサン−1,2,4,5−テトラカルボン酸(H−PMA)、ピロメリット酸(PMA)、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸(BPA)、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(6−FA)及びこれらのジエステル等を好ましい例として挙げることができる。
ジアミンとしては、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(DADE)、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン(BAPP)、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(AMC)、イソホロンジアミン(IPDA)、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン(6F−BAPP)、ポリプロピレングリコールビス(2−アミノエチル)エーテル(PGAE)等を好ましい例として挙げることができる。
固相重合を行う際に用いられる溶媒は、固相重合で生成するポリイミド粉体を溶解させることができる溶媒であり、具体的には、アミド系溶媒、エーテル系溶媒、水エステル系溶媒、ケトン系溶媒等の汎用溶媒を挙げることができ、アミド系溶媒が好ましい。アミド系溶媒としては、上記したNMP、DMF、DMAc等を用いることができる。
次に、図3を参照して、上記の可溶性ポリイミドからなる絶縁膜と、アミック酸型の絶縁膜について説明する。
図3は4種類の本硬化後の絶縁膜A、B、C、Dについて、TOF−SIMS(ION−TOF社製TOF−SIMS300)を用い、Bi ++イオンを加速電圧30kVで0.2pA照射した結果得られたm/z=115付近のスペクトルである。これらのうち、サンプルAはアミック酸型のポリイミド膜であり、塗布後90℃で5分間乾燥させた後、250℃で10分の熱処理を加えて硬化させたものである。この試料ではm/z=115.08にC11の明瞭なピークが見られ、イミド化が不完全な膜になっていることが分かる。これに対し、サンプルB〜Dはそれぞれ組成の異なる可溶性ポリイミドで形成したポリイミド膜であるが、これらの試料では、サンプルAに見られたアミック酸由来のピークが見られない。なお、上記の絶縁膜A、B、C、Dの詳細を下記表1に示す。
表1に示すように、アミック酸を含まない絶縁膜前駆体として可溶性ポリイミド塗布剤を使用することにより、絶縁膜118としてカルボキシ基を含まないポリイミドを容易に形成することができる。
絶縁膜118形成後、エミッタバスバー132とベースバスバー133を形成する。これらのバスバーには、室温から350℃で硬化する熱硬化型導電性ペーストや、UV硬化型導電性ペーストが使用でき、これらをスクリーン印刷やディスペンサーで塗布形成するのが良い。図1に示すように、エミッタ電極122とベースバスバー133、及び、ベース電極123とエミッタバスバー132を絶縁膜118によって電気的に絶縁し、エミッタ電極122とエミッタバスバー132、及び、ベース電極123とベースバスバー133は電気的に導通することができる。
上記の本発明の方法であれば、耐久性に優れた高効率裏面電極型太陽電池を提供することができる。以上、基板がN型の場合を例に説明したが、基板がP型の場合も本発明の方法は適用できる。すなわち、エミッタ層としてN型層を、ベース層としてP型層を設ければよい。
本発明は、図4〜8に示す太陽電池にも適用できる。図4は本発明に係る別の形態の太陽電池としてエミッタラップスルー型太陽電池400の裏面を示す図であり、図4中の一点鎖線A及びBにおける断面の一部を示したのが図5(一点鎖線Aにおける断面図)と図6(一点鎖線Bにおける断面図)である。なお、図5、6は受光面が下向きになっている。
この形態では基板110の裏面の大部分がベース領域113と該ベース領域113上に形成されたベース電極123で占められ、エミッタ領域112は絶縁膜118に挟まれた領域に島状に形成されている。一方で受光面はエミッタ領域112が占めており、基板110に開けられたビアホールを経由して裏面のエミッタ領域112に通じている。また、エミッタ電極122も受光面と裏面でビアホールを経由して接続されている。受光面上にはパッシベーション膜119が形成されている。また、基板110の裏面のベース電極123上にベースバスバー133が直線状に形成されている。また、基板110の裏面のエミッタ領域112及びエミッタ電極122上にエミッタバスバー132が直線状に形成されている。但し、図6に示すように、エミッタバスバー132とベース電極123とが交差する領域においては、ベース電極123は絶縁膜118で覆われている。
図7は本発明に係る更に別の形態の太陽電池700の裏面を示す図であり、図8は図7の一点鎖線Aにおける断面の一部を示した断面図である。この形態では基板110の裏面のベース領域113はエミッタ領域112に囲まれるように形成されており、ベース電極123はベース領域113と接触しつつ、エミッタ領域112と重なる部分ではパッシベーション膜119と絶縁膜118を挟んで絶縁されている。なお、パッシベーション膜119は、一般にパッシベーション効果と絶縁性能が両立しない場合が多いので、絶縁体を用いて確実に絶縁するのが良い。なお、図7ではパッシベーション膜119を省略している。また、基板110の裏面の外周部には、複数のエミッタ電極122と連結するエミッタバスバー132が形成され、複数のベース電極123と連結するベースバスバー133が形成されている。
また、図7ではベース領域113がベース電極123の下に直線状に形成されている如く描写されているが、特にこれに限定されるものではなく、ベース領域113を点状に形成し、これを直線状に配列しても良い。この場合、ベース電極123は、エミッタ領域112と絶縁膜118で絶縁され、ベース領域113を繋ぐように形成される。
[太陽電池モジュール]
本発明の太陽電池モジュールは、上記本発明の太陽電池を電気的に接続して成るものである。例えば、上記のようにして得られた複数の太陽電池を電気的に直列接続することで、太陽電池モジュールが得られる。太陽電池モジュール916の一例を図9に示す。太陽電池の正電極923が隣接する太陽電池の負電極922にタブ912によって電気的に接続され、所定の出力に必要な枚数の太陽電池(太陽電池セル)900が連結されている。接続された太陽電池900は、図には示してないが、カバーガラスと充填剤、更にバックシートによって封止される。カバーガラスにはソーダライムガラスが広く使用される。また、充填剤にはエチレンビニルアセテートやポリオレフィン又はシリコーン等が使用される。バックシートにはポリエチレンテレフタレートを使用した機能性フィルムが一般的に用いられている。なお、1つの太陽電池の正電極923は太陽電池モジュール916の正極端子913に接続され、別の1つの太陽電池の負電極922は太陽電池モジュール916の負極端子914に接続されている。
[太陽電池発電システム]
本発明の太陽電池発電システムは、上記本発明の太陽電池モジュールを複数接続して成るものである。図10は本発明のモジュールを連結した太陽光発電システムの基本構成を示したものである。図10に示すように、複数の太陽電池モジュール1016が配線1015で直列に連結され、インバータ1017を経由して外部負荷回路1018に発電電力を供給する。同図には示していないが、当該システムは発電した電力を蓄電する2次電池を更に備えていて良い。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の方法を用いて、図1、2に示す太陽電池の作製を行った。
150mm角、厚さ200μm及び比抵抗1Ω・cmのリンドープ<100>n型アズカットシリコン基板において、図1のように、基板の裏面にエミッタ領域とベース領域を形成した。
この基板を900℃の酸素雰囲気で10分間熱処理し、基板の両面に酸化シリコン膜を形成した。続いて基板両面に、更にプラズマCVDにより、膜厚90nmの窒化シリコン膜を形成した。
その後、上記エミッタ領域とベース領域に、スクリーン印刷によりAgペーストを塗布し、800℃、3秒間の熱処理を行ってAgペーストを硬化させ、エミッタ電極とベース電極を形成した。
次に、スクリーン印刷により、図3における絶縁膜Bをエミッタ領域の一部とベース電極の一部へ形成した。なお、絶縁膜Bの形成条件等は、上述の表1に示した通りである。
続いて、エミッタバスバーとベースバスバーを形成するため、スクリーン印刷で熱硬化型Agペーストを塗布し、200℃で5分間熱処理して硬化させて太陽電池セルを得た。
上記太陽電池のバスバーに導線をはんだ付けし、白板ガラス、シリコーン樹脂及びバックシートで封止し、単セルモジュールを作製した。
作製した単セルモジュールの初期出力特性をキセノンランプ光源式の疑似太陽光を使って測定した後、85℃、相対湿度85%の恒温恒湿槽に2000時間保管して、その後再度上記測定を行った。
(実施例2)
実施例1と同様の基板を使用した同様の太陽電池製造工程において、エミッタ領域の一部とベース電極の一部へ形成する絶縁膜として図3における絶縁膜Cを適用して太陽電池を作製した。なお、絶縁膜Cの形成条件等は、上述の表1に示した通りである。
その後、実施例1と同様に単セルモジュールを作製した。
作製した単セルモジュールの初期出力特性をキセノンランプ光源式の疑似太陽光を使って測定した後、85℃、相対湿度85%の恒温恒湿槽に2000時間保管して、その後再度上記測定を行った。
(比較例1)
実施例1と同様の基板を使用した同様の太陽電池製造工程において、エミッタ領域の一部とベース電極の一部へ形成する絶縁膜として図3における絶縁膜Aを適用して太陽電池を作製した。なお、絶縁膜Aの形成条件等は、上述の表1に示した通りである。
その後、実施例1と同様に単セルモジュールを作製した。
作製した単セルモジュールの初期出力特性をキセノンランプ光源式の疑似太陽光を使って測定した後、85℃、相対湿度85%の恒温恒湿槽に2000時間保管して、その後再度上記測定を行った。
表2に上記実施例1、2及び比較例1の太陽電池初期特性と、高温高湿試験2000時間経過後の特性低下率を示す。
表2に示すように、実施例1及び実施例2(絶縁膜としてカルボキシ基を含まないポリイミドを形成した例)の初期特性は何れも比較例1(絶縁膜としてカルボキシ基を含むポリイミドを形成した例)と同程度でありながら、耐久性が大幅に改善されている。この結果は、本発明により、高効率、高耐侯性の太陽電池が付加的な工程を要せずに実現できることを示している。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (2)

  1. 第1導電型を有する半導体基板の第1主表面に、前記第1導電型と反対の導電型である第2導電型を有するエミッタ領域と、前記第1導電型を有するベース領域とを形成する工程と、
    前記エミッタ領域に接し、銀を含むエミッタ電極と、前記ベース領域に接し、銀を含むベース電極とを形成する工程と、
    前記エミッタ領域と前記ベース領域の電気的短絡を防ぐ絶縁膜としてカルボキシ基を含まないポリイミドを、アミック酸を含まない絶縁膜前駆体を用いて形成する工程と
    を有することを特徴とする太陽電池の製造方法。
  2. 前記半導体基板として結晶シリコン基板を用いることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
JP2017236028A 2017-12-08 2017-12-08 高効率太陽電池の製造方法 Active JP6532518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017236028A JP6532518B2 (ja) 2017-12-08 2017-12-08 高効率太陽電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017236028A JP6532518B2 (ja) 2017-12-08 2017-12-08 高効率太陽電池の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017519703A Division JPWO2018092172A1 (ja) 2016-11-15 2016-11-15 高効率太陽電池及び高効率太陽電池の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018082185A JP2018082185A (ja) 2018-05-24
JP6532518B2 true JP6532518B2 (ja) 2019-06-19

Family

ID=62197883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017236028A Active JP6532518B2 (ja) 2017-12-08 2017-12-08 高効率太陽電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6532518B2 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943026A (ja) * 1982-09-03 1984-03-09 Nitto Electric Ind Co Ltd 溶剤可溶性ポリイミドの製造法
JPH10171116A (ja) * 1996-12-12 1998-06-26 Hitachi Ltd ポジ型感光性樹脂組成物とそれを用いたポリイミド膜の形成法
JPH1152572A (ja) * 1997-08-08 1999-02-26 Fujitsu Ltd 感光性樹脂組成物及びそれを用いたパターン形成方法
JP4174248B2 (ja) * 2002-07-01 2008-10-29 群栄化学工業株式会社 ポリイミド樹脂、これを含有する樹脂組成物、電子部品用被覆材料及び電子部品用接着剤
US8008575B2 (en) * 2006-07-24 2011-08-30 Sunpower Corporation Solar cell with reduced base diffusion area
JP5428442B2 (ja) * 2008-03-31 2014-02-26 大日本印刷株式会社 ポリイミド前駆体、ポリイミド前駆体樹脂組成物、及び電子部品
JP2012069594A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Pi R & D Co Ltd 太陽電池内の絶縁膜形成用ポリイミド樹脂組成物及びそれを用いた太陽電池内の絶縁膜形成方法
CN103732404B (zh) * 2011-06-14 2016-05-25 宇部兴产株式会社 制备聚酰亚胺层压制品的方法以及该聚酰亚胺层压制品
EP2605286A1 (en) * 2011-12-13 2013-06-19 Samsung SDI Co., Ltd. Photoelectric module
JP2014136798A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Fuji Electric Co Ltd 樹脂組成物
JP2015180721A (ja) * 2014-03-03 2015-10-15 ユニチカ株式会社 ポリイミドおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018082185A (ja) 2018-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102366908B1 (ko) 태양전지 및 그 제조 방법
EP2184787A1 (en) Rear surface bonding type solar cell, rear surface bonding type solar cell having wiring board, solar cell string and soar cell module
US20110030759A1 (en) Method for manufacturing solar cell, method for manufacturing solar cell module, and solar cell module
US20140318615A1 (en) Conductive composition, silicon solar cell including the same, and manufacturing method thereof
KR20170017895A (ko) 태양전지 및 태양전지의 제조 방법
TW201644061A (zh) 太陽電池裝置及其製造方法
US11552202B2 (en) High efficiency solar cell and method for manufacturing high efficiency solar cell
JP6532518B2 (ja) 高効率太陽電池の製造方法
JP2009231827A (ja) 導電性組成物及びそれを用いた太陽電池セルとその製造方法並びに該太陽電池セルを用いて形成された太陽電池モジュール
JP2013051112A (ja) 導電性ペースト、半導体装置用電極、半導体装置および半導体装置の製造方法
US10236397B2 (en) Method for producing high-efficiency solar cell
JP2009231826A (ja) 導電性組成物及びそれを用いた太陽電池セルとその製造方法並びに該太陽電池セルを用いて形成された太陽電池モジュール
JP6405285B2 (ja) 太陽電池の製造方法
JP6875252B2 (ja) ポリイミドペーストの乾燥方法及び高光電変換効率太陽電池の製造方法
JP5445208B2 (ja) 導電性組成物及びそれを用いた太陽電池の製造方法
JP6564081B2 (ja) 高光電変換効率太陽電池及び高光電変換効率太陽電池の製造方法
JP2016207935A (ja) 太陽電池の電極構造及びその形成方法
JP2011171442A (ja) 導電性組成物及びそれを用いた太陽電池の製造方法並びに太陽電池
JP5445209B2 (ja) 導電性組成物及びそれを用いた太陽電池の製造方法
JPS59108368A (ja) 可撓性薄膜起電力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6532518

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150