JP2002292641A - 離型紙及びそれを用いて製造された合成皮革 - Google Patents

離型紙及びそれを用いて製造された合成皮革

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成皮革の表面にエナメル調の光沢と平滑性
を付与することのできる離型紙であって、離型層を2層
以上の多層で形成する場合でも、各層の塗布適性と接着
性がよく、平滑性と光沢に一層優れた離型層を備えた離
型紙と、それを用いて製造された表面が優れたエナメル
調の平滑性と光沢を有する合成皮革を生産性よく提供す
る。 【解決手段】 離型紙10を、基材紙1 の一方の面に離型
層2 を2層以上の多層で形成し、多層構成の離型層2 の
うち、少なくとも最内層を除く外側の離型層をシリコー
ン変性樹脂またはシリコーンを含む樹脂で形成すると共
に、外側の層ほどシリコーン変性樹脂またはシリコーン
の配合比率を多くした樹脂で形成して構成する。また、
この離型紙10を用いて公知のペーストコーティング法又
は乾式法により合成皮革(PVCレザー、PUレザーな
ど)を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離型紙及びそれを
用いて製造された合成皮革に関し、更に詳しくは、合成
皮革を製造するために用いる離型紙であって、離型紙の
離型層表面が平滑性に優れると共に高光沢度を有し、合
成皮革の表面に、高光沢で優れたエナメル調の表面を形
成できる離型紙と、それを用いて製造された高光沢で優
れたエナメル調の表面を備えた合成皮革に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から製造されている合成皮革には、
ポリウレタンレザー(以下、PUレザー)、セミ合皮、
塩化ビニルレザー(以下、PVCレザー)などがある。
PUレザーの製造方法としては、例えば、離型紙上にペ
ースト状の表皮層用ポリウレタン樹脂を塗布し、乾燥、
固化させた後、例えば、2液反応型ポリウレタン系接着
剤を用いて基布と貼り合わせて、50〜70℃の熟成室
内で2〜3日反応させた後に、離型紙を剥がしてPUレ
ザーを製造する方法がある。
【0003】また、セミ合皮の製造方法としては、離型
紙上にペースト状の表皮層用ポリウレタン樹脂を塗布
し、乾燥、固化させた後、ポリ塩化ビニル発泡層を形成
して基布と貼り合わせ、その後、離型紙を剥がしてセミ
合皮を製造する方法がある。そして、PVCレザーの製
造方法としては、離型紙上にポリ塩化ビニルゾルを塗布
し、加熱、ゲル化させた後、ポリ塩化ビニル発泡層を形
成して基布と貼り合わせ、その後、離型紙を剥がしてP
VCレザーを製造する方法がある。
【0004】このような合成皮革の製造方法で使用され
る離型紙としては、例えば、PUレザーの製造用には、
基材紙に離型層としてポリプロピレン(PP)を厚さ2
0〜50μm程度に積層して形成した離型紙(PPタイ
プ)が使用されている。また、セミ合皮、またはPVC
レザーの製造用には、基材紙に離型層としてメチルペン
テン系樹脂を厚さ20〜50μm程度に積層して形成し
た離型紙(メチルペンテン系樹脂タイプ)、または基材
紙に離型層としてアクリル系樹脂を厚さ20〜120μ
m程度に積層して形成した離型紙(アクリル系樹脂タイ
プ)が使用されている。
【0005】更に、基材紙に離型層としてシリコーン樹
脂を積層した離型紙(シリコーン樹脂タイプ)も使用さ
れている。また、一般にエナメルタイプと呼ばれる表面
が平滑で高光沢を有する離型紙があり、このような離型
紙では、表面の離型層を、シリコーン変性樹脂またはシ
リコーンを添加した樹脂を塗布、乾燥した塗膜層で形成
して、離型層表面に平滑性と高光沢を付与する方法が採
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記エ
ナメルタイプの離型紙を、例えば、基材紙の上に離型層
として、上記シリコーン変性樹脂またはシリコーンを添
加した樹脂を塗布、乾燥して平滑性と光沢に優れた離型
層を形成しようとした場合、先ず、上記樹脂を厚めに塗
布する必要があり、厚めに塗布すると乾燥性が低下し、
生産性が低下する問題があった。また、乾燥を速めるた
め、強熱したりすると平滑性が損なわれる問題があっ
た。このような場合、解決策として離型層を多層で形成
する方法がある。しかし、離型層の樹脂にはシリコーン
変性樹脂またはシリコーンが含まれており、単に同じ組
成の離型層を重ねて積層したのでは、後から積層する離
型層の受理性、接着性が悪く、良好な性能の離型層を形
成することができなかった。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、合成
皮革の表面にエナメル調の平滑性と光沢度を付与するこ
とのできる離型紙であって、離型紙の離型層が2層以上
の多層で良好に形成され、且つ、平滑性と光沢度に優れ
た離型層を備えた離型紙を生産性よく提供し、また、そ
の離型紙を用いて製造された表面が優れたエナメル調の
平滑性と光沢度を有する合成皮革を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、少なくとも基材紙と該基材紙の一方の面
に設けられた離型層とで形成される離型紙において、該
離型層が、2層以上の多層で形成され、且つ、該多層構
成の離型層のうち、少なくとも最内層を除く外側の離型
層がシリコーン変性樹脂またはシリコーンを含む樹脂で
形成されると共に、外側の離型層ほどシリコーン変性樹
脂またはシリコーンの配合比率を多くした樹脂で形成さ
れていることを特徴とする離型紙からなる。
【0009】上記シリコーン変性樹脂やシリコーンは、
離型性を付与すると同時に塗膜のレベリング、即ち、平
滑性を向上させる作用も有している。従って、このよう
な構成を採ることにより、離型層を2層以上の多層で形
成できるので、基材紙の平滑性が十分でなく離型層の厚
さを厚くしたい場合でも、各層の厚さは薄くすることが
でき、且つ、下側の離型層により平滑性を向上させるこ
とができるので、乾燥性が低下することもなく平滑で光
沢に優れた離型層を生産性よく形成することができる。
また、多層構成の離型層のうち、少なくとも最内層を除
く外側の離型層を、シリコーン変性樹脂またはシリコー
ンを含み、且つ、外側の離型層ほどシリコーン変性樹脂
またはシリコーンの配合比率を多くした樹脂で形成でき
るので、各離型層間の接着性が損なわれることなく平滑
性と光沢に優れた離型層を形成することができる。
【0010】尚、最内層の離型層に関しては、平滑性向
上層としての作用があればよく、離型性は必要とされな
い。従って、離型剤としてのシリコーン変性樹脂または
シリコーンは添加する必要がなく、その配合比率は0で
もよい。只、レベリング性のよいことが必要であり、レ
ベリング剤としてシリコーン変性樹脂またはシリコーン
を少量に限定して用いることは構わない。また、後で説
明する他のレベリング剤と併用してもよく、他のレベリ
ング剤に置き換えてもよい。
【0011】請求項2に記載した発明は、前記離型層の
表面の鏡面光沢度がRs (60°)で95以上であるこ
とを特徴とする請求項1記載の離型紙である。尚、上記
鏡面光沢度は、JIS Z8741鏡面光沢度測定方法
によるものである。
【0012】合成皮革の表面にエナメル調の光沢と平滑
性を付与するためには、離型層表面の鏡面光沢度がRs
(60°)で95以上であることが好ましい。鏡面光沢
度がRs (60°)で95未満の場合は、十分なエナメ
ル調の光沢と平滑性が得られないため好ましくない。従
って、このような構成を採ることにより、前記請求項1
に記載した発明の作用効果に加えて、合成皮革の表面に
一層確実に優れたエナメル調の光沢と平滑性を付与する
ことができる。
【0013】請求項3に記載した発明は、前記多層構成
の離型層のうち、最外層を除く内側の離型層の樹脂にレ
ベリング剤が添加されていることを特徴とする請求項1
または2に記載の離型紙からなる。上記レベリング剤
は、シリコーン変性樹脂またはシリコーンとは異なるも
のであり、後述する有機高分子型レベリング剤などを好
適に使用することができる。
【0014】このような構成を採ることにより、前記請
求項1または2に記載した発明の作用効果に加えて、最
外層の内側の離型層のレベリング、即ち、平滑性を一層
向上させることができるので、最外層の表面平滑性も一
層よくなり、合成皮革の表面に一層優れたエナメル調の
光沢と平滑性を付与できる離型紙を提供することができ
る。
【0015】請求項4に記載した発明は、前記請求項1
乃至3のいずれかに記載の離型紙を用いて製造された合
成皮革である。
【0016】このような構成を採ることにより、前記請
求項1乃至3のいずれかに記載した発明の離型紙の性能
を有効に利用して合成皮革の表皮層を形成できるので、
エナメル調の光沢と平滑性に優れた合成皮革を生産性よ
く提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本発明の離型紙
の一実施例の構成を示す模式断面図である。図1に示し
た離型紙10は、基材紙1の一方の面(図において上側
の面)に離型層2aと離型層2bを重ねて積層し、離型
層2が形成された構成である。この場合、下層の離型層
2a は基材紙1の目止め層、平滑性向上層として作用
し、上層の離型層2bの表面平滑性と光沢度が高められ
る。従って、図には示していないが、離型層2は、2層
だけではなく、3層以上の多層で形成することもでき
る。その場合、離型層2の少なくとも最内層を除く外側
の層は、平滑性と離型性をよくするためシリコーン変性
樹脂またはシリコーンを含む樹脂で形成すると共に、外
側の離型層ほどシリコーン変性樹脂またはシリコーンの
配合比率を多くした樹脂で形成することにより、各層を
コーティングで形成する際も、ぬれ適性が損なわれるこ
となく良好に接着できるようにしたものである。
【0018】このような構成を採ることにより、離型層
2の表面は離型性と共に、平滑性、光沢度に優れ、鏡面
光沢度がGs (60°)で95以上になるように形成す
ることができる。そして、このような離型紙10を用い
て合成皮革を製造することにより、合成皮革の表面に、
優れたエナメル調の光沢と平滑性を付与することができ
るものである。
【0019】前記基材紙1には、クラフト紙、上質紙、
或いは、各種コート紙、キャストコート紙などの紙のほ
か、紙以外にも、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレートなどのポリエステル、各種ナイロン
などのポリアミド、ポリプロピレンなどのプラスチック
フィルム、合成紙、金属箔、織布、不織布などを使用す
ることができ、これらは単独、または適宜積層して使用
することができる。只、合成皮革の加工適性のためには
紙を使用することがより好ましい。基材紙1の厚さは、
特に限定はされず、使用する材料とその強度などを考慮
して適宜の厚さに設定することができる。
【0020】基材紙1に紙、或いは不織布など表面が比
較的ラフな材料を使用する場合は、その離型層2の形成
面に、図には示していないが、目止め作用を兼ねて平滑
性向上層を追加して設けてもよい。平滑性向上層は、特
に限定はされず、例えば、樹脂、または樹脂に無機充填
剤などを分散させた液を塗布、乾燥して形成することが
できる。特に、基材紙1に紙を使用する場合は、平滑性
向上層はクレーコート層でもよく、その場合、厚さは紙
の表面粗さなどにもよるが20〜40μm程度が好まし
く、表面が粗い場合は30〜40μmが更に好ましい。
このようなクレーコート層を設けることにより、紙の表
面を平滑にできるので、その上に積層する離型層を均一
に形成することができ、表面光沢度を一層向上させるこ
とができる。
【0021】また、基材紙1に前記プラスチックフィル
ムや金属箔を用いる場合は、通常、その表面が平滑であ
るため、平滑性向上層は必要としないが、離型層2(実
質的には最内層の離型層2a)との接着性が不足するこ
とがあり、その場合は、コロナ放電処理、オゾン処理な
どの易接着性処理やプライマーコートなどを施すことが
できる。
【0022】離型層2には、アルキド系樹脂、メチロー
ルメラミン樹脂、メトキシメチロールメラミン樹脂など
のメラミン系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂
などの熱硬化性或いは電離放射線硬化性(通常、紫外線
または電子線を照射して硬化させる)樹脂が主に用いら
れるが、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンなどのポリオレフィン系樹脂なども使用すること
ができ、これらは単独または適宜混合して使用すること
ができる。特に離型層の樹脂に、離型性と共にレベリン
グ性を向上させるために含有させるシリコーン変性樹脂
またはシリコーンとしては、例えば、シリコーン変性ア
ルキド樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂、シリコーン
樹脂などを好適に使用することができる。
【0023】上記シリコーン変性アルキド樹脂、シリコ
ーン変性アクリル樹脂については特に限定されるもので
はなく、シリコーン変性アルキド樹脂の場合、例えばア
ルキド樹脂の製造工程でシリコーン変性して得た樹脂、
或いは一般のアルキド樹脂に後からオルガノポリシロキ
サンを反応させて変性したものなどを用いることができ
る。また、オルガノポリシロキサンは、直鎖状構造のも
ののほか、三次元構造を有するものでもよい。
【0024】このようなシリコーン変性樹脂またはシリ
コーンの添加量は、離型層の樹脂固形分の0.01〜7
重量%の範囲が適当である。具体的には、例えば最内層
の離型層のシリコーン変性樹脂またはシリコーンの含有
量を0〜3重量%とすると、最外層に向けて徐々に増や
し、最外層の離型層のシリコーン変性樹脂またはシリコ
ーンの含有量を5〜7重量%のように設定することがで
きる。
【0025】前記のような樹脂で離型層2を形成する場
合、コーティング手段を用いることが好ましく、必要に
応じて溶剤、レベリング剤、粘度調節剤、着色剤、分散
剤、帯電防止剤などを適宜添加して塗布液を作製し、例
えば、ロールコート、リバースロールコート、マイクロ
バーコート、バーコート、ナイフコート、グラビアコー
トなど公知のコーティング手段を用いて、基材紙1、ま
たは平滑性向上層を追加して設けた場合はその上に塗布
し、必要な乾燥、硬化手段(加熱、紫外線照射、電子線
照射など)を用いて乾燥、硬化させることにより、鏡面
光沢度Gs (60°)が95以上の離型層2を形成する
ことができる。
【0026】尚、離型層にレベリング剤を添加する場
合、本発明においては、離型層に含有させるシリコーン
変性樹脂またはシリコーンのシリコーン量がレベリング
剤としても作用するが、その添加量が、各離型層の接着
性の点から、外側の層よりも内側の層には少なくなるよ
うに制限されるため、特に最内層など内側の離型層にお
いては、外側の離型層の接着性を低下させない別のレベ
リング剤に置き換えるか、或いは別のレベリング剤を追
加して併用することができる。
【0027】このようなレベリング剤は、当然、その上
に積層される離型層の接着性をできるだけ低下させない
ことが必要であり、例えば、有機高分子型レベリング剤
の中で、離型層の樹脂液に溶解し、その表面張力を下
げ、しかもその上に積層する離型層の接着性をできるだ
け低下させないものを選定することが好ましく、具体例
として、ポリビニルブチラール、低分子量のセルロース
などが好ましく用いられる。これは、高分子物質の混合
により、塗布液の粘度が上昇して、動的粘性による泡な
どの上昇が抑制されるためである。従って、動的特性に
よる泡などの上昇を抑制できる高分子物質を選定すれば
よく、上記の他に、後から積層される離型層の接着性は
通常の高分子物質よりは劣るが、内部硬化型シリコーン
樹脂、フッ素変性した共重合体なども好ましく使用する
ことができる。
【0028】内部硬化型シリコーン樹脂としては、典型
的にはシリコーンアクリレートを挙げることができ、具
体的には、アクリルシランおよびメタクリルシラン、ア
クリルシリコーンおよびメタクリルシリコーン、そし
て、フェニルシリコーンアクリレートおよびメタフェニ
ルシリコーンアクリレートが挙げられる。更に具体的に
は、アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、ア
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタアクリロ
キシプロピルメチルジメトキシシラン、メタアクリロキ
シプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
【0029】また、有機高分子型レベリング剤として
は、いわゆる界面活性剤などを用いることもできるが、
これは表面張力を下げる作用を有するため、使用する溶
剤が限定され、例えばアルコール系、エマルジョンなど
の水系でのコーティングが必要となる。具体的には、
「アミコール」(ミヨシ油脂株式会社製 商品名)、
「ダイヤポン、アノンLA」(日本油脂株式会社製 商
品名)などを使用できる。他の有機溶剤系を用いる場合
は、有機高分子型レベリング剤として、高分子化合物、
シリコーン変性した共重合体、フッ素変性した共重合体
などを用いればよく、具体的には、「シャリーヌシリー
ズ」(日信化学工業株式会社製 商品名)などがある。
また、低分子量のセルロースなど、有機共重合体である
「ターレン」、「フローレン」、「ポリフロー」(いず
れも共栄油脂化学工業株式会社製商品名)なども有効で
ある。
【0030】上記有機高分子型レベリング剤は、2種以
上を適宜組み合わせて添加してもよく、例えば、低分子
量のセルロースに加えて内部硬化型シリコーンを添加す
ることも好ましく用いられる。上記有機高分子型レベリ
ング剤の添加量は、前記離型層の樹脂の固形分100重
量部に対して、0.01〜3重量部が適当である。添加
量が0.01重量部未満の場合はレベリング効果がな
く、3重量部を超える場合は、その上に積層する離型層
の接着性を低下させるため好ましくない。
【0031】また、有機高分子型レベリング剤だけでは
表面張力の低下が不十分な場合は、前述したように、シ
リコーンを少量追加して併用することにより、効果的に
表面張力を低下させることができる。有機高分子型レベ
リング剤とシリコーンの配分量は、表面張力と外層を形
成する際のハジキなどを考慮して適宜に決定することが
好ましい。また、最外層の離型層には、良好な離型性と
十分なレベリング性が得られるだけのシリコーン変性樹
脂またはシリコーンが含有されており、また、その上の
接着性を考慮する必要もないので上記レベリング剤を使
用する必要はない。
【0032】離型層2の塗布量は、使用する基材紙1の
表面状態などにより異なるため、一律には言えないが、
必要な光沢度などの性能が得られる限り薄くてよく、各
離型層の合計で3〜20g/m2 の範囲が適当である。
塗布量が3g/m2 未満の場合は、必要な平滑性、光沢
度を得難くなるため好ましくない。また、塗布量が20
g/m2 を超える場合は、既に十分な平滑性、光沢度が
得られ、その必要性がなくむしろ加工速度の低下やコス
トアップがあるため好ましくない。
【0033】以上のような離型紙を用いて合成皮革を製
造する方法は、公知のペーストコーティング法(PVC
レザー)、または乾式法(PUレザー)を用いて製造す
ることができる。即ち、離型紙の離型層側の面に、合成
皮革の表皮層用の樹脂組成物を塗布し、乾燥して、表皮
層の被膜を形成させた後、その上に接着剤を用いて基布
を貼り合わせ、乾燥、熟成後、離型紙を剥がすことによ
り、表面にエナメル調の光沢と平滑性を有する合成皮革
を製造することができる。
【0034】上記合成皮革の表皮層用の樹脂組成物は、
例えば、PVCレザーの場合は、ポリ塩化ビニルを主成
分とし、可塑剤、発泡剤、安定剤、着色剤などを適宜加
えたPVCペーストが使用され、PUレザーの場合は、
ポリウレタン溶液に必要に応じて着色剤その他添加剤を
加えたものであり、固形分20〜50重量%程度のもの
が使用される。このような樹脂組成物の塗工方法には、
ナイフコート、ロールコート、グラビアコートなど、公
知のコーティング方法を用いることができる。
【0035】
【実施例】以下に、実施例、比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。 〔実施例1〕基材紙として、米坪155g/m2 のキャ
ストコート紙〔王子製紙(株)製〕を使用し、そのキャ
ストコート面に2層構成の離型層をコーティング方式で
設けることとし、第1の離型層を下記の組成の離型層用
塗布液を乾燥時の塗布量が7g/m2 となるようにロー
ルコーターで塗布し、180℃、1分以上の条件で加熱
乾燥して形成した。
【0036】 (第1の離型層用塗布液の組成) シリコーン変性アルキド樹脂(X-62-950A 信越化学社製) 5重量部 メラミン樹脂(メラン28 日立化成社製) 220重量部 アルキド樹脂(フタルキッド133-60 日立化成社製) 100重量部 酸触媒(パラトルエンスルホン酸) 8.4重量部 溶剤(トルエン/n−ブタノール 重量比1/1) 1290重量部 この塗布液の樹脂固形分は略25重量%である。
【0037】次いで、前記第1の離型層の上に、第2の
離型層を下記の組成の離型層用塗布液を乾燥時の塗布量
が4g/m2 となるようにロールコーターで塗布し、1
80℃、1分以上の条件で加熱乾燥して形成し、実施例
1の離型紙を作製した。 (第2の離型層用塗布液の組成) シリコーン変性アルキド樹脂(X-62-950A 信越化学社製) 100重量部 メラミン樹脂(メラン28 日立化成社製) 220重量部 アルキド樹脂(フタルキッド133-60 日立化成社製) 100重量部 酸触媒(パラトルエンスルホン酸) 8.4重量部 溶剤(トルエン/n−ブタノール 重量比1/1) 1670重量部 この塗布液の樹脂固形分も略25重量%である。上記第
2の離型層用塗布液のコーティングは、はじきの発生も
なく均一に塗布することができ、加熱硬化後の第1の離
型層と第2の離型層との接着性も良好であった。また、
このように作製した実施例1の離型紙の離型層の鏡面光
沢度はGs (60°)で98であった。
【0038】以上のように作製した実施例1の離型紙を
用いて、以下のようにPVCレザーとPUレザーの2種
類の合成皮革を作製した。 (PVCレザーの作製)前記実施例1の離型紙の離型層
の上に、PVC樹脂(分子量1000)を100重量
部、可塑剤DOPを60重量部、発泡剤を5重量部、安
定剤を2.5重量部、着色剤〔セイカセブンNET−5
794ブラック 大日精化工業(株)製〕を15重量部
の割合で混合して作製した合成皮革の表皮層用のPVC
組成物(ペースト)をナイフコート法で乾燥時の塗布量
が150g/m2 となるように塗工し、190〜200
℃、2分の条件で加熱乾燥した後、その上に接着剤を用
いて基布を貼り合わせ、乾燥、熟成後、離型紙を剥がし
てエナメルタイプのPVCレザーを得た。このPVCレ
ザーの鏡面光沢度はGs (60°)で97であり、漆黒
感に富み、優れたエナメル調の光沢と平滑性を備えたP
VCレザーを製造することができた。
【0039】(PUレザーの作製)前記実施例1の離型
紙の離型層の上に、ポリウレタン〔レザミンNE−88
11 大日精化工業(株)製〕を100重量部、着色剤
〔セイカセブンNET−5794ブラック 大日精化工
業(株)製〕を15重量部、トルエンを25重量部、イ
ソプロピルアルコール(IPA)を25重量部の割合で
混合して作製した合成皮革の表皮層用のポリウレタン組
成物(ペースト)をナイフコート法で乾燥時の塗布量が
150g/m2 となるように塗工し、100〜120
℃、2分の条件で加熱乾燥した後、その上に接着剤を用
いて基布を貼り合わせ、乾燥、熟成後、離型紙を剥がし
てエナメルタイプのPUレザーを得た。このPUレザー
も鏡面光沢度はGs (60°)で97であり、漆黒感に
富み、優れたエナメル調の光沢と平滑性を備えたPUレ
ザーを製造することができた。
【0040】〔比較例1〕基材紙として、米坪155g
/m2 のキャストコート紙〔王子製紙(株)製〕を使用
し、そのキャストコート面に2層構成の離型層をコーテ
ィング方式で設けることとし、第1の離型層を下記の組
成の離型層用塗布液を乾燥時の塗布量が7g/m2 とな
るようにロールコーターで塗布し、180℃、1分以上
の条件で加熱乾燥して形成した。
【0041】 (第1の離型層用塗布液の組成) シリコーン変性アルキド樹脂(X-62-950A 信越化学社製) 100重量部 メラミン樹脂(メラン28 日立化成社製) 220重量部 アルキド樹脂(フタルキッド133-60 日立化成社製) 100重量部 酸触媒(パラトルエンスルホン酸) 8.4重量部 溶剤(トルエン/n−ブタノール 重量比1/1) 1670重量部 この塗布液は、前記実施例1において、第2の離型層の
形成に用いた離型層用塗布液と同じ組成である。
【0042】次いで、前記第1の離型層の上に、第2の
離型層を形成するため、上記第1の離型層用塗布液と同
じ組成の塗布液を用いて、乾燥時の塗布量が4g/m2
となるようにロールコーターで塗布し、180℃、1分
以上の条件で加熱乾燥した。しかし、この塗布液を塗布
した時、先に形成した第1の離型層上ではじきが生じ、
均一に塗布することができず、また、第1の離型層に対
する第2の離型層の接着性も悪く、良好な離型紙を製造
することができなかった。
【0043】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、本発明に
よれば、エナメルタイプの合成皮革の製造に用いる離型
紙であって、離型紙の離型層が2層以上の多層で良好に
形成され、且つ、離型層の表面が優れた光沢度と平滑性
を備え、合成皮革の表面に優れたエナメル調の光沢と平
滑性を付与することのできる離型紙を生産性よく提供す
ることができ、また、その離型紙を用いて製造された表
面が優れたエナメル調の光沢と平滑性を備えた合成皮革
を生産性よく提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の離型紙の一実施例の構成を示す模式断
面図である。
【符号の説明】
1 基材紙 2、2a、2b 離型層 10 離型紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA03 BA03 DA11 FA08 FA15 GA13 GA14 4F202 AA11 AF14 AG01 AG03 AH81 AJ03 AJ09 CA27 CB02 CM74

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも基材紙と該基材紙の一方の面に
    設けられた離型層とで形成される離型紙において、該離
    型層が、2層以上の多層で形成され、且つ、該多層構成
    の離型層のうち、少なくとも最内層を除く外側の離型層
    がシリコーン変性樹脂またはシリコーンを含む樹脂で形
    成されると共に、外側の離型層ほどシリコーン変性樹脂
    またはシリコーンの配合比率を多くした樹脂で形成され
    ていることを特徴とする離型紙。
  2. 【請求項2】前記離型層の表面の鏡面光沢度がRs (6
    0°)で95以上であることを特徴とする請求項1記載
    の離型紙。
  3. 【請求項3】前記多層構成の離型層のうち、最外層を除
    く内側の離型層の樹脂にレベリング剤が添加されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の離型紙。
  4. 【請求項4】前記請求項1乃至3のいずれかに記載の離
    型紙を用いて製造された合成皮革。
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