JP2002285720A - 集合住宅の床下構造 - Google Patents

集合住宅の床下構造

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JP2002285720A
JP2002285720A JP2001130915A JP2001130915A JP2002285720A JP 2002285720 A JP2002285720 A JP 2002285720A JP 2001130915 A JP2001130915 A JP 2001130915A JP 2001130915 A JP2001130915 A JP 2001130915A JP 2002285720 A JP2002285720 A JP 2002285720A
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multipurpose
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Masaru Shimizu
勝 清水
Masami Tazaki
政美 田崎
Keiichi Baba
敬一 馬場
Yutaka Saruwatari
裕 猿渡
Hiroko Nonaka
寛子 野中
Tetsuo Okubo
哲郎 大久保
Mitsunobu Yoshinaga
光伸 吉永
Kanji Kanda
寛治 神田
Yuichiro Ishikawa
雄一朗 石川
Daisuke Sunayama
大輔 砂山
Tomoyuki Yoshinami
智之 吉浪
Reiji Hirakawa
玲嗣 平川
Hiroyuki Noshita
裕幸 野下
Kentaro Mitarai
健太郎 御手洗
Yoshio Kaneko
佳生 金子
Kenji Fujiwara
建二 藤原
Nobuaki Ishii
伸明 石井
Tatsuo Fukuchi
達雄 福地
Yutaka Ninomiya
豊 二宮
Takehiko Ikebe
武彦 池辺
Kenji Yoshikawa
憲治 吉川
Masaki Motokane
政樹 元兼
Keisuke Okamoto
圭介 岡本
Keizo Yamashita
茎三 山下
Tomomitsu Abe
知光 阿部
Yosuke Kihara
洋介 木原
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Satobenec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】必要な場所に必要な大きさの多目的空間を、コ
スト負担を掛けることなく形成することができる集合住
宅の床下構造を提供すること。 【解決手段】各床スラブの一部を下方へ膨出させて、各
床スラブに凹状の多目的空間形成部を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅の床下構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅の床下構造の一形態とし
て、各階層を区画する床スラブ上に、複数の逆梁を上向
きに突設して、同逆梁上に床材を横架して床面を形成す
ることにより、床材と床スラブとの間に床下多目的空間
を形成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した床
下構造は、以下のような不具合を有している。
【0004】床スラブ上に逆梁を設ける逆梁工法は、
不必要に大きな床下収納空間を形成して、無駄な床下収
納空間も保有することになるため、比較的にコスト高に
なる。
【0005】逆梁工法では、各階の高さが500mm〜
600mm程度高くなるため、日影規制や高度斜線規制に
より、階数・床面積を確保することが困難である。
【0006】逆梁を設けて床下収納空間を形成するた
め、各階の高さが高くなり、階数に制限が生じることか
ら、集合住宅の戸数が制限されることになる。
【0007】床下収納空間が大きいため、消防法の適
用を受けて火災感知器の設置を義務付けられる等の煩わ
しさが生じる場合がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、床
スラブにより複数の階層に区画して形成した集合住宅に
おいて、各床スラブの一部を下方へ膨出させて、各床ス
ラブに凹状の多目的空間形成部を形成したことを特徴と
する集合住宅の床下構造を提供せんとするものである。
【0009】また、本発明は、次の構成にも特徴を有す
る。
【0010】多目的空間形成部の直下方に位置する階
下の部屋以外の部屋に、居室を配置したこと。
【0011】多目的空間形成部の直下方に位置する階
下の部屋に、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所等の
水廻り機能室を配置したこと。
【0012】各階層の床スラブに形成した多目的空間
形成部は、左右方向に千鳥状となるように階別に交互に
配置したこと。
【0013】多目的空間形成部は、居室の直下方に配
置したこと。
【0014】多目的空間形成部は、少なくとも一つの
端面を梁部に直接接続したこと。
【0015】多目的空間形成部内に複数の段差を有す
る凹部を形成したこと。
【0016】多目的空間形成部に換気手段を配設し
た。
【0017】多目的空間形成部に照明手段を配設し
た。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0019】すなわち、本発明に係る集合住宅の床下構
造は、床スラブにより複数の階層に区画して形成した集
合住宅において、各床スラブの一部を下方へ膨出させ
て、各床スラブに凹状の多目的空間形成部を形成してい
る。
【0020】このようにして、各床スラブに多目的空間
形成部を形成することにより、必要な場所に必要な大き
さの多目的空間を、コスト負担を掛けることなく形成す
ることができる。
【0021】そして、多目的空間形成部は、収納空間や
配管スペースやメンテナンス空間等の多目的空間として
有効利用することができる。
【0022】しかも、各階の高さに変更が生じないた
め、日影規制や高度斜線規制を受ける心配がなく、階数
・床面積を有効に確保することができる。
【0023】さらには、各階の高さに変更が生じず、階
数に制限が生じないことから、集合住宅の戸数が制限さ
れることはない。
【0024】また、多目的空間形成部は、必要以上に大
きく形成しないため、消防法の適用を受けることはな
く、火災感知器の設置を義務付けられる等の煩わしさを
生じることがない。
【0025】ここで、多目的空間形成部の直下方に位置
する階下の部屋以外の部屋に、居室を配置することがで
きる。
【0026】このようにして、居室の天井高さを大きく
確保して、入居者に圧迫感を与えることなく、居住空間
をゆったりと大きく形成することができる。その結果、
居住性を良好に確保することができる。
【0027】また、多目的空間形成部の直下方に位置す
る階下の部屋に、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所
等の水廻り機能室を配置することができる。
【0028】このようにして、キッチン、浴室、及び、
洗面所等の水廻り機能室は、天井部が高すぎると、清掃
がし難い上に、熱効率が悪くなるという不具合がある
が、かかる水廻り機能室は、下方に膨出する多目的空間
形成部の直下方に位置する階下の部屋に配置しているこ
とより、同多目的空間形成部が下方に膨出している分だ
け、水廻り機能室の天井部の高さを低くすることができ
て、同水廻り機能室の清掃をし易くすることができると
共に、同水廻り機能室の熱効率を高くすることができ
る。
【0029】また、各階層の床スラブに形成した多目的
空間形成部は、左右方向に千鳥状となるように階別に交
互に配置することができる。
【0030】このようにして、集合住宅全体の荷重バラ
ンスを良好に保つことができて、集合住宅の強度も良好
に確保することができる。
【0031】また、多目的空間形成部は、居室の直下方
に配置することができる。
【0032】このようにして、居室の直下方に配置した
多目的空間形成部に、物品を収納することができると共
に、必要に応じて物品の出し入れを楽に行うことができ
る。
【0033】また、多目的空間形成部は、少なくとも一
つの端面を梁部に直接接続することができる。
【0034】このようにして、多目的空間形成部を梁部
に対して少なくとも一辺固定構造となすことができて、
床スラブの剛性を良好に確保することができる。
【0035】また、多目的空間形成部内に複数の段差を
有する凹部を形成することができる。
【0036】このようにして、多目的空間形成部内に形
成した複数の段差を有する凹部内に、適宜高さの異なる
収容物を収容することができて、収容効率を良好に確保
することができる。
【0037】しかも、かかる多目的空間形成部の直下方
に形成される天井裏の未利用空間を、最大限に有効利用
することができる。
【0038】例えば、天井が低くても良い浴室や洗面所
や便所と、天井をもう少し高くしておきたいキッチン等
を隣接させて配設することができ、居住空間内のレイア
ウト設計に広がりをもたせることができる。
【0039】また、多目的空間形成部に換気手段を配設
することによって、換気手段で居住空間内の換気を良好
に行うことができ、快適な生活空間とすることができ、
また、換気手段の収納場所として多目的空間形成部を有
効に利用することができる。
【0040】また、多目的空間形成部に照明手段を配設
することによって、照明手段で居住空間内を明るくする
ことができ、快適な生活空間とすることができ、また、
天井部に設けた照明手段とともに床部に設けた照明手段
によって居住空間内を照らすことで、居住空間内に立体
感を持たせる演出を施すことができ、居住空間を快適な
空間にすることができる。
【0041】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0042】図1及び図2に示すAは、本発明に係わる
鉄筋コンクリート製の集合住宅であり、同集合住宅A
は、前後左右方向に対向させて立設した複数の柱部1
と、対向する柱部1,1の間に横架した梁部2との間に、
外壁3と内壁4と床スラブ5とを張設して、内部に複数
の居住空間Sを区画した状態にて形成している。
【0043】そして、居住空間S内には、図3〜図5に
も示すように、床部6を張設して、同床部6上に、リビ
ング・ダイニングルーム7と和室8とキッチン9と浴室
10と洗面所11と便所12と洋室13,14と玄関15と下駄箱16
と吊り戸棚24と押入れ25と物入れ26とクローゼット27,2
8とを設けている。20は窓、21は内部仕切壁、23は、左
右対称位置にそれぞれ配置したパイプスペースである。
【0044】ここで、居室としてのリビング・ダイニン
グルーム7と和室8と洋室13,14の内、本実施例では、
和室8は、床部6の左右いずれか一側の中央部に形成す
る一方、キッチン9、浴室10、洗面所11、及び、便所12
等の水廻り機能室17は、床部6の左右いずれか他側の中
央部に形成して、和室8と水廻り機能室17とを左右に隣
接させて配置している。
【0045】しかも、和室8の直下方に位置する床スラ
ブ5の部分には、下方へ膨出して、上面に凹状の多目的
空間S1を形成する多目的空間形成部18を形成し、同多目
的空間形成部18の直下方に位置する階下の部屋には、水
廻り機能室17を配置している。19は収納ケースである。
【0046】このようにして、各階層の床スラブ5に形
成した多目的空間形成部18は、左右方向に千鳥状となる
ように階別に交互に配置して、集合住宅A全体の荷重バ
ランスを良好に保つと共に、集合住宅Aの強度も良好に
確保することができるようにしている。
【0047】この際、居室8の床部6(本実施例では畳
22を敷設している)の下には開閉体(図示せず)を設け
て、同開閉体を開放することにより、居室8の直下方に
配置した多目的空間形成部18に、物品を楽に収納するこ
とができると共に、必要に応じて物品の出し入れを楽に
行うことができる。
【0048】ここで、キッチン9、浴室10、洗面所11、
及び、便所12等の水廻り機能室17は、床スラブ5の下面
によって形成される各階層の天井部5aが高すぎると、清
掃がし難い上に、熱効率が悪くなるという不具合がある
が、かかる水廻り機能室17は、下方に膨出する多目的空
間形成部18の直下方に位置する階下の部屋に配置してい
るため、同多目的空間形成部18が下方に膨出している分
だけ、水廻り機能室17の天井部5aの高さを低くすること
ができて、同水廻り機能室17の清掃をし易くすることが
できると共に、同水廻り機能室17の熱効率を高くするこ
とができる。
【0049】従って、清掃の容易化と熱効率の良好な確
保が図れるように、水廻り機能室17の天井部5aの高さを
必要最低限の高さに設定することにより、多目的空間形
成部18の容積を最大限に大きく設定することができて、
必要最低限の多目的空間S1を確保することができる。
【0050】また、本実施例では、図2及び図3に示す
ように、和室8の直下方に形成した多目的空間形成部18
を、押入れ25と物入れ26とクローゼット27の直下方位置
まで伸延させて形成している。
【0051】このようにして、図3に示すように、クロ
ーゼット27では、洋服29,30等を上下二段に吊り下げた
状態にて収納することができると共に、多目的空間形成
部18の多目的空間S1による収納スペース分だけ上下段の
各吊り下げ位置を低く設定することができるため、小柄
な女性や子供でも容易に洋服29,30等を吊り下げたり取
り出したりすることができる。
【0052】そして、上段の吊り下げ位置を下げた分だ
けクローゼット27内の上部に枕棚31等を設けるスペース
を形成することができて、収納効率(デッドスペースの
少ない)を向上させることができる。
【0053】また、本実施例では、図4及び図5に示す
ように、下駄箱16の直下方位置にも多目的空間形成部18
を形成して、同多目的空間形成部1 8の多目的空間S1に
よる収納スペース分だけ下駄箱16内の収納空間を大きく
して、同下駄箱16内に三輪車32やベビーカー33等を収容
可能としている。H1は階高さ、H2は居室天井高さ、H3は
バリアフリー対応寸法である。
【0054】このようにして、従来においては三輪車32
やベビーカー33等を置いていた玄関15を広く使用するこ
とができる。34は靴である。
【0055】この際、階下の玄関15に配置した下駄箱16
の直上方位置に、階上の多目的空間形成部18が位置して
も、吊り戸棚24等を手の届く高さに設置する必要性か
ら、同吊り戸棚24の設置に多目的空間形成部18の存在は
何ら支障となることがない。
【0056】また、多目的空間形成部18内には、床下に
配管する排水横管47(図20参照)の終端を配置して、
同排水横管47の始端から終端にかけて下り勾配を形成す
ることができるため、水廻り機能室17をパイプスペース
23から離れた位置に配置した場合にも排水性を良好に確
保することが可能となり、同水廻り機能室17のレイアウ
トの自由度を増大させることができる。
【0057】図6は、ロフト40の直下方に多目的空間形
成部18を形成した他実施例を示しており、同ロフト40と
多目的空間形成部18内に形成された多目的空間S1との間
に大きな空間S2を確保して、両空間S1,S2を押入れや物
入れやクローゼットとして有効利用することができるよ
うにしている。
【0058】図7は、多目的空間形成部18の直下方にユ
ニットバスルーム41を形成し、同ユニットバスルーム41
の隣に洗面所11を配設し、同洗面所11の隣に廊下42を設
けた他実施例を示しており、廊下42の上方に位置する天
井裏空間S3を利用して中間ファン43を配置し、同中間フ
ァン43とユニットバスルーム41との間に換気パイプ44を
介設すると共に、同換気パイプ44を洗面所1 1の上方に
おいて多目的空間形成部18の下面に略沿わせて形成した
コンパクトな配管構造となしている。
【0059】図8は、多目的空間形成部18の平面説明
図、図9は、図8のI-I線断面図であり、同多目的空間
形成部18の底部18-1の一側端面を小梁部45に直接接続し
て、同小梁部45に多目的空間形成部18の底部18-1の一辺
を固定させた一辺固定構造となしている。
【0060】このように、多目的空間形成部18が小さい
場合には、少なくとも梁部である小梁部45に底部18-1の
一辺を固定させた一辺固定構造となすことにより、床ス
ラブ5の剛性を良好に確保することができる。
【0061】図10は、第1変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図11aは、図10のII-II線断
面図、図11bは、図10のII'-II'線断面図であり、同
多目的空間形成部18の底部18-1の左右側端面を、梁部2
とそれに対向させて配置した小梁部46に直接接続して、
両梁部2,46に多目的空間形成部18の底部18-1の二辺を
固定させた二辺固定構造となしている。
【0062】このように、梁部2と小梁部46とに多目的
空間形成部18の底部18-1の二辺を固定させた二辺固定構
造となすことにより、床スラブ5の剛性をより一層良好
に確保することができる。
【0063】図12は、第2変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図13は、図12のIII-III線
断面図であり、同多目的空間形成部18の底部18-1の三つ
の端面を、梁部2と二つの小梁部45,46に直接接続し
て、これら梁部2,45,46に多目的空間形成部18の底部18
-1の三辺を固定させた三辺固定構造となしている。
【0064】このように、梁部2と小梁部45,46とに多
目的空間形成部18の底部18-1の三辺を固定させた三辺固
定構造となすことにより、床スラブ5の剛性をさらに一
層良好に確保することができる。
【0065】図14は、第3変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図15は、図14のIV-IV線断
面図であり、同多目的空間形成部18の底部18-1の四つの
端面を、梁部2と三つの小梁部45,45,46に直接接続し
て、これら梁部2,45,45,46に多目的空間形成部18の底
部18-1の四辺を固定させた四辺固定構造となしている。
【0066】このように、梁部2と小梁部45,45,46とに
多目的空間形成部18の底部18-1の四辺を固定させた四辺
固定構造となすことにより、床スラブ5の剛性を強固な
ものとなすことができる。
【0067】図16は、第4変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図17は、図16のV-V線断面
図であり、同多目的空間形成部18は三辺固定構造となす
と共に、同多目的空間形成部18内に複数(本実施例では
二つ)の段差を有する凹部としての第1・第2多目的空
間S1a,S1bを形成している。
【0068】このようにして、多目的空間形成部18内に
形成した第1・第2多目的空間S1a,S1b内に、適宜高さ
の異なる収容物を収容することができて、収容効率を良
好に確保することができる。
【0069】しかも、かかる多目的空間形成部18の直下
方に形成される天井裏の未利用空間を、最大限に有効利
用することができる。
【0070】例えば、天井が低くても良い浴室10や洗面
所11や便所12と、天井をもう少し高くしておきたいキッ
チン9等を隣接させて配設することができ、居住空間S
内のレイアウト設計に広がりをもたせることができる。
【0071】図18は、第5変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図19は、図18のVI-VI線断
面図であり、同多目的空間形成部18は四辺固定構造とな
すと共に、同多目的空間形成部18内に複数(本実施例で
は二つ)の段差を有する凹部としての第1・第2多目的
空間S1a,S1bを形成している。
【0072】このようにして、多目的空間形成部18内に
形成した第1・第2多目的空間S1a,S1b内に、適宜高さ
の異なる収容物を収容することができて、収容効率を良
好に確保することができると共に、多目的空間形成部18
の剛性を強固なものとなすことができる。
【0073】図20は、第5変容例としての多目的空間
形成部18の第1・第2多目的空間S1a,S1b内に、水廻り
機能室17に始端を接続した排水横管47を配置した実施例
を示しており、同実施例では、排水横管47の終端を排水
竪管48に接続する場合に、第1多目的空間S1a分の大き
な勾配を形成することができて、排水効率を向上させる
ことができる。
【0074】そして、水廻り機能室17をパイプスペース
23から離れた位置に配置した場合にも排水性を良好に確
保することが可能となり、同水廻り機能室17のレイアウ
トの自由度を増大させることができる。
【0075】図21及び図22は、第6変容例としての
多目的空間形成部18を示した図である。
【0076】従来の集合住宅Aでは、床下暖房があまり
普及しておらず、冬季に床が冷たく過ごしにくかった。
【0077】そこで、本実施例では、床下に多目的空間
形成部18を形成し、同多目的空間形成部18に暖房器具を
配設することにした。
【0078】すなわち、図21に示すように、リビング
ルーム7の床下に多目的空間形成部18を形成し、同多目
的空間形成部18の内部に暖房器具としてのオイルヒータ
50を収納配設し、床部6に多目的空間形成部18とリビン
グルーム7とを連通する吹出し口51を形成した。
【0079】また、図22に示すように、リビングルー
ム7の床下に多目的空間形成部18を形成し、同多目的空
間形成部18に床部6に連接する側壁52を設け、同側壁52
の内側に暖房器具としてのオイルヒータ50を配設し、ま
た、側壁52に吹出し口53を形成した。
【0080】このように、床下に多目的空間形成部18を
形成し、同多目的空間形成部18に暖房器具を配設してい
るため、施工容易な床下暖房設備を提供することができ
る。
【0081】図23は、第7変容例としての多目的空間
形成部18を示した図である。
【0082】従来の集合住宅Aでは、便所12の上部に換
気扇を配設していたため、便器内で発生した悪臭が便所
12内を通過して上部の換気扇から外部に排出しており、
便所内の悪臭をなかなか除去することができなかった。
【0083】そこで、本実施例では、便所12の床下に多
目的空間形成部18を形成し、同多目的空間形成部18に換
気手段としての換気扇を配設することにした。
【0084】すなわち、図23に示すように、便所12の
床下に多目的空間形成部18を形成するとともに、同多目
的空間形成部18の内部に換気ファン54を配設し、更に
は、床部6に換気ファン54と連通する床吸込み口55を形
成している。尚、換気ファン54の吹出し管56は、床下で
配管して外壁3より外部に排気するようにしている。
【0085】このように、便所12の床下に多目的空間形
成部18を形成し、同多目的空間形成部18に換気扇を配設
しているため、便器で発生した悪臭を床下から室外に排
出することができ、便所12内の悪臭を短時間で除去する
ことができる。
【0086】図24は、第8変容例としての多目的空間
形成部18を示した図である。
【0087】従来洗面所11には暖房設備が配設されてお
らず、冬期には洗面所11の内部の温度が低く使い勝手が
悪かった。
【0088】そこで、本実施例では、洗面所11と居室8
との間の床下に多目的空間形成部18を形成するととも
に、居室8に配設した暖房器具の吹出し口を洗面所11に
配設し、しかも、多目的空間形成部18に暖房器具と吹出
し口とを連通する連通管を配設することにした。
【0089】すなわち、図24に示すように、洗面所11
と居室8とを隣接し、洗面所11と居室8とをつなぐ廊下
の床下に多目的空間形成部18を形成し、居室8に暖房器
具としてのエアコン57を配設し、一方、洗面所11にエア
コン57の吹出し口58を形成し、エアコン57と吹出し口58
とを連通する連通管59を多目的空間形成部18の内部に収
容している。
【0090】このように、洗面所11と居室8との間の床
下に多目的空間形成部18を形成するとともに、居室8に
配設した暖房器具の吹出し口を洗面所11に配設し、しか
も、多目的空間形成部18に暖房器具と吹出し口とを連通
する連通管を配設しているため、洗面所11に暖房器具を
特別に設けなくても洗面所11を暖房することができ、洗
面所11を快適で安全な空間とすることができ、しかも、
多目的空間形成部18を利用して暖房器具と吹出し口とを
連通する連通管を配管しているため、集合住宅Aの施工
時に配管作業を予め行っておかなくても居住後に配管作
業を容易に行うことができ、また、外観上も良好なもの
とすることができる。
【0091】図25は、第9変容例としての多目的空間
形成部18を示した図である。
【0092】本実施例では、外壁3に隣接させて多目的
空間形成部18を形成し、同多目的空間形成部18の外壁3
に換気手段としての通気口を形成している。
【0093】すなわち、図25に示すように、外壁3の
直後方に多目的空間形成部18を形成するとともに、外壁
3の下部に通気口60を配設して、同通気口60によって外
壁3の内外を連通させている。
【0094】このように、外壁3に隣接させて多目的空
間形成部18を形成し、同多目的空間形成部18の外壁3に
通気口を形成しているため、外壁3に通気口を形成する
スペースを確保することができる。
【0095】図26は、第10変容例としての多目的空
間形成部18を示した図である。
【0096】従来の集合住宅Aでは、部屋の内部に形成
したクローゼットや押入れ等の収納空間に通気口が設け
られておらず、収納空間内の通気性が悪く、カビが生
え、悪臭発生の原因となっていた。
【0097】そこで、本実施例では、床下に多目的空間
形成部18を形成し、同多目的空間形成部18に収納空間を
形成するとともに、同収納空間に換気手段としての通気
口を設け、同通気口を多目的空間形成部18に隣接する部
屋の床下に連通させることにした。
【0098】すなわち、図26に示すように、洋室13の
床下に多目的空間形成部18を形成し、同多目的空間形成
部18の上方に収納空間としてのクローゼット27を形成
し、更には、収納空間と洋室13,14の床下とを連通する
通気口61を形成した。
【0099】このように、床下に多目的空間形成部18を
形成し、同多目的空間形成部18に収納空間を形成すると
ともに、同収納空間に通気口を設け、同通気口を多目的
空間形成部18に隣接する部屋の床下に連通させているた
め、収納空間の通気性を良好なもにでき、カビの発生を
未然に防止して悪臭の発生を防止することができる。
【0100】図27は、第11変容例としての多目的空
間形成部18を示した図である。
【0101】従来の集合住宅Aでは、壁の上部に換気扇
を配設しているため、居住空間S内の温まった空気が外
部に排出されてしまい、室内の温度が低下し、特にフロ
ーリングを施した床が冷たくなり、快適に過ごすことが
できなかった。
【0102】そこで、本実施例では、外壁に隣接した床
下に多目的空間形成部18を形成するとともに、同多目的
空間形成部18に換気扇を配設し、更には、居住空間内部
の床下と多目的空間形成部18とを連通連結することにし
た。
【0103】すなわち、外壁3に隣接した洋室13の床下
に多目的空間形成部18を形成するとともに、同多目的空
間形成部18の内部に換気手段としての換気扇62を収容配
設し、一方、居住空間内で洋室13と対向する位置に配置
したリビングルーム7の床下にも多目的空間形成部18を
形成し、同多目的空間形成部18の開口部に吸引口63を開
閉自在に配設し、更には、居住空間内部の床下部分で両
多目的空間形成部18,18同士を連通連結している。
【0104】このように、外壁に隣接した床下に多目的
空間形成部18を形成するとともに、同多目的空間形成部
18に換気扇を配設し、更には、居住空間内部の床下と多
目的空間形成部18とを連通連結しているため、床下から
外部に排気されることになり、居住空間S内の暖まった
空気を外部に排出することがなくなり、室内温度や床温
度の低下を防止して、快適に過ごすことができる。
【0105】図28は、第12変容例としての多目的空
間形成部18を示した図である。
【0106】従来の集合住宅Aでは、加湿装置が設置さ
れておらず、特に冬場では室内が乾燥してしまい、快適
に過ごすことができなかった。
【0107】そこで、本実施例では、床下に多目的空間
形成部18を形成するとともに、同多目的空間形成部18を
形成した部屋の階下に居室8を配設し、多目的空間形成
部18に浴室10と居室8とを連通する連通管を配設するこ
とにした。
【0108】すなわち、図28に示すように、階上の住
戸の床下に多目的空間形成部18を形成し、同多目的空間
形成部18の階下に居室8と浴室10とを隣接させた状態で
配設し、更には、多目的空間形成部18の内部に居室8と
浴室10とを連通連結するための連通管64と送風用のファ
ン65とを収容配設した。
【0109】このように、床下に多目的空間形成部18を
形成するとともに、同多目的空間形成部18を形成した部
屋の階下に居室8を配設し、多目的空間形成部18に浴室
10と居室8とを連通する連通管を配設しているため、特
別に加湿装置を設けなくても、浴室10内部の湿気を連通
管を介して居室8に導入することができ、居室8の加湿
を容易に行うことができる。
【0110】図29及び図30は、第13変容例として
の多目的空間形成部18を示した図である。
【0111】従来の集合住宅Aでは、リビングルーム7
に換気扇が設けられておらず、リビングルーム7で調理
をするとリビングルーム7に煙がたちこまり、居住者に
不快感を与えるとともに家具や衣服に臭いや埃が付着す
るおそれがあった。
【0112】そこで、本実施例では、リビングルーム7
の床下に多目的空間形成部18を形成するとともに、同多
目的空間形成部18に換気手段としての換気扇を配設する
ことにした。
【0113】すなわち、図29及び図30に示すよう
に、リビングルーム7の床下に多目的空間形成部18を形
成するとともに、同多目的空間形成部18に換気扇66を収
容配設し、更には、床部6に複数の吸引口67を形成し
た。
【0114】尚、吸引口67は、図31に示すように、多
目的空間形成部18の側壁68に形成しても良い。
【0115】また、図32及び図33に示すように、リ
ビングルーム7とキッチン9の床下に多目的空間形成部
18を連通状に形成し、同多目的空間形成部18に換気扇66
と吸引管69を収容配設し、リビングルーム7やキッチン
9の床部6に吸引口67を形成し、バルコニーの床部に排
出口70を形成しても良い。図中、71はコタツである。
【0116】このように、リビングルーム7の床下に多
目的空間形成部18を形成するとともに、同多目的空間形
成部18に換気扇を配設しているため、リビングルーム7
で調理をしても煙がたちこまることがなく、リビングル
ーム7で快適に調理をすることができ、また、家具や衣
服に臭いや埃が付着してしまうのを未然に防止すること
ができる。
【0117】図34は、第14変容例としての多目的空
間形成部18を示した図である。
【0118】従来の集合住宅Aでは、居住空間内の気圧
を調整する手段が設けられておらず、特に台風時等の低
気圧時には居住者に不快感を与えていた。
【0119】そこで、本実施例では、居住空間の床下に
多目的空間形成部18を形成するとともに、同多目的空間
形成部18に気圧調整装置を配設することにした。
【0120】すなわち、図34に示すように、リビング
ルーム7の隅部床下に多目的空間形成部18を形成すると
ともに、同多目的空間形成部18の内部に気圧調整装置72
を配設し、更には、サッシを高気密サッシ73とするとと
もに、扉を高気密扉74とした。
【0121】このように、居住空間の床下に多目的空間
形成部18を形成するとともに、同多目的空間形成部18に
気圧調整装置を配設しているため、居住者は一年中快適
に過ごすことができる。
【0122】図35は、第15変容例としての多目的空
間形成部18を示した図である。
【0123】従来より電力使用の平準化を図るために夜
間での電力使用を促進しているが、現実的にはあまり使
用されていなかった。また、廃棄されたガラスを再利用
する方法として、廃ガラスを発泡させることによって発
泡ガラスを製造する技術が確立されており、かかる発泡
ガラスは空隙に熱を蓄えておけるために蓄熱材として利
用できるにも拘らず、廃ガラスのリサイクルがあまり行
われていなかった。
【0124】そこで、本実施例では、居住空間の床下に
多目的空間形成部18を形成するとともに、同多目的空間
形成部18に蓄熱材としての発泡ガラス層を配設し、しか
も、夜間の電力を使用して発泡ガラス層に熱を蓄え、か
かる熱を昼間に利用できるべく構成することにした。
【0125】すなわち、図35に示すように、住戸の床
下に多目的空間形成部18を形成するとともに、同多目的
空間形成部18の内部に蓄熱材としての発泡ガラス75を充
填し、同発泡ガラス75に受電設備76と空調機77とをそれ
ぞれ接続した。そして、夜間の電力を使用して受電設備
76によって発泡ガラス75に熱を蓄え、かかる熱を空調機
77で昼間に利用できるようにした。
【0126】このように、居住空間の床下に多目的空間
形成部18を形成するとともに、同多目的空間形成部18に
蓄熱材としての発泡ガラス層を配設しているため、夜間
の電力を使用して発泡ガラス層に熱を蓄え、かかる熱を
居住空間内に設けた空調機で昼間に利用することがで
き、これにより、夜間電力の使用による電力使用の平準
化に寄与することができるとともに、廃棄ガラスのリサ
イクルにも寄与することができる。
【0127】図36は、第16変容例としての多目的空
間形成部18を示した図である。
【0128】従来の集合住宅Aでは、湿気が多く、冬期
の朝方には窓ガラスに結露が生じることがあり、居住者
に不快感を与えていた。
【0129】そこで、本実施例では、床下に多目的空間
形成部18を形成するとともに、同多目的空間形成部18に
除湿機を配設することにした。
【0130】すなわち、図36に示すように、浴室10に
隣設する廊下78の床下に多目的空間形成部18を形成する
とともに、同多目的空間形成部18の内部に除湿機79を収
容配設し、浴室10の側壁80に通気口81を形成し、同通気
口81と多目的空間形成部18とを連通連結した。尚、除湿
機79に代えて炭を用いてもよい。また、廊下78に限ら
ず、リビングルーム7の床下に形成した多目的空間形成
部18に除湿機を配設してもよい。
【0131】このように、床下に多目的空間形成部18を
形成するとともに、同多目的空間形成部18に除湿機を配
設しているため、居住空間内の除湿を良好に行うことが
でき、結露の発生を防止でき、居住者は快適に生活する
ことができる。
【0132】図37は、第17変容例としての多目的空
間形成部18を示した図である。
【0133】従来の集合住宅Aでは、空気清浄器が予め
設置されておらず、居住者が居住後に購入したものを自
分で部屋のいずれかの場所に設置しなければならず、設
置スペースが必要であった。
【0134】そこで、本実施例では、床下に多目的空間
形成部18を形成するとともに、同多目的空間形成部18に
空気清浄器を配設することにした。
【0135】すなわち、図37に示すように、洋室13,1
4同士を隣設させ、両洋室13,14の間にクローゼット27を
形成し、同クローゼット27の下部に多目的空間形成部18
を形成し、同多目的空間形成部18に空気清浄器82を収容
配設するとともに、多目的空間形成部18と両洋室13, 14
とを連通連結させた。
【0136】このように、床下に多目的空間形成部18を
形成するとともに、同多目的空間形成部18に空気清浄器
を配設しているため、空気清浄器の設置スペースとして
多目的空間形成部18を有効に利用することができる。
【0137】図38は、第18変容例としての多目的空
間形成部18を示した図である。
【0138】従来の集合住宅Aでは、各部屋が平面的に
配設されており、しかも、全ての照明器具が天井に設け
られていたため、居住空間内に変化が少なく単調な印象
を与えるものであった。
【0139】そこで、本実施例では、床下に多目的空間
形成部18を形成し、同多目的空間形成部18に照明手段と
しての照明装置を配設することにした。
【0140】すなわち、リビングルーム7の床下に多目
的空間形成部18を形成し、同多目的空間形成部18の側部
に照明装置83を配設した。
【0141】また、図39に示すように、リビングルー
ム7の床下に多目的空間形成部18を形成し、同多目的空
間形成部18に照明装置83を収納配設してもよい。
【0142】尚、リビングルーム7の天井部には、図4
0に示すように、照明器具を移動自在に取付けるための
レール状の取付け金具84を複数個取付け、同取付け金具
84に照明器具を取付けるようにしている。また、リビン
グルーム7の側壁85の上部には、図41〜図43に示す
ように、埋め込み金具86を埋設し、同埋め込み金具86に
照明器具87を着脱自在に取付けられるようにしている。
【0143】このように、床下に多目的空間形成部18を
形成し、同多目的空間形成部18に照明装置を配設してい
るため、多目的空間形成部18によって床面に段差が生じ
ることで居住空間に変化を持たせることができるととも
に、多目的空間形成部18に照明装置を埋設することで、
床側からの照明によって居住空間内に立体感を持たせる
演出を施すことができ、居住空間を快適な空間にするこ
とができる。
【0144】図44及び図45は、第19変容例として
の多目的空間形成部18を示した図である。
【0145】従来の集合住宅Aでは、北側に位置する部
屋の換気や採光が南側に位置する部屋に比べて良好なも
のではなかった。
【0146】そこで、本実施例では、北側に位置する部
屋の床下に多目的空間形成部18を形成するとともに、同
多目的空間形成部18の上部にロフトを形成し、同ロフト
の側壁に北側に位置する部屋と南側に位置する部屋とを
連通する開口部を形成することにした。
【0147】すなわち、図44及び図45に示すよう
に、北側に位置する洋室13の床下に多目的空間形成部18
を形成するとともに、同多目的空間形成部18の上部にロ
フト40を形成し、同ロフト40の側壁88に北側に位置する
洋室13と南側に位置するリビングルーム7とを連通する
開口部89を形成し、同開口部89にガラスサッシ90を開閉
自在に配設している。
【0148】このように、北側に位置する部屋の床下に
多目的空間形成部18を形成するとともに、同多目的空間
形成部18の上部にロフトを形成し、同ロフトの側壁に北
側に位置する部屋と南側に位置する部屋とを連通する開
口部を形成しているため、同開口部を介して北側に位置
する部屋の換気や採光が行われることになり、北側に位
置する部屋の換気や採光を良好に行うことができる。
【0149】図46は、第20変容例としての多目的空
間形成部18を示した図である。
【0150】従来の集合住宅Aでは、北側に位置する部
屋の採光が南側に位置する部屋に比べて良好なものでは
なかったため、北側に位置する部屋の外壁下部にガラス
ブロックを嵌め込んでいたが、あまり採光が得られず効
果がなかった。
【0151】そこで、本実施例では、北側に位置する部
屋の床下に多目的空間形成部18を形成するとともに、階
下の部屋の外壁に開口部を形成することにした。換言す
れば、北側に位置する部屋の天井上に多目的空間形成部
18を形成するとともに、外壁に開口部を形成することに
した。
【0152】すなわち、図46に示すように、北側に位
置する洋室13の床下に多目的空間形成部18を形成すると
ともに、同多目的空間形成部18の階下の洋室13の外壁3
の上部に採光用の開口部91を形成した。図中、92は出窓
である。
【0153】このように、北側に位置する部屋の床下に
多目的空間形成部18を形成するとともに、階下の部屋の
外壁上部に開口部を形成しているため、外壁上部の開口
部から採光が得られ、北側に位置する部屋を明るくする
ことができる。
【0154】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0155】請求項1記載の本発明では、床スラブに
より複数の階層に区画して形成した集合住宅において、
各床スラブの一部を下方へ膨出させて、各床スラブに凹
状の多目的空間形成部を形成している。
【0156】このようにして、各床スラブに多目的空間
形成部を形成することにより、必要な場所に必要な大き
さの多目的空間を、コスト負担を掛けることなく形成す
ることができる。
【0157】そして、多目的空間形成部は、収納空間や
配管スペースやメンテナンス空間等の多目的空間として
有効利用することができる。
【0158】しかも、各階の高さに変更が生じないた
め、日影規制や高度斜線規制を受ける心配がなく、階数
・床面積を有効に確保することができる。
【0159】さらには、各階の高さに変更が生じず、階
数に制限が生じないことから、集合住宅の戸数が制限さ
れることはない。
【0160】また、多目的空間形成部は、必要以上に大
きく形成しないため、消防法の適用を受けることはな
く、火災感知器の設置を義務付けられる等の煩わしさを
生じることがない。
【0161】請求項2記載の本発明では、多目的空間
形成部の直下方に位置する階下の部屋以外の部屋に、居
室を配置している。
【0162】このようにして、居室の天井高さを大きく
確保して、入居者に圧迫感を与えることなく、居住空間
をゆったりと大きく形成することができる。その結果、
居住性を良好に確保することができる。
【0163】請求項3記載の本発明では、多目的空間
形成部の直下方に位置する階下の部屋に、キッチン、浴
室、洗面所、及び、便所等の水廻り機能室を配置してい
る。
【0164】このようにして、キッチン、浴室、及び、
洗面所等の水廻り機能室は、天井部が高すぎると、清掃
がし難い上に、熱効率が悪くなるという不具合がある
が、かかる水廻り機能室は、下方に膨出する多目的空間
形成部の直下方に位置する階下の部屋に配置しているこ
とより、同多目的空間形成部が下方に膨出している分だ
け、水廻り機能室の天井部の高さを低くすることができ
て、同水廻り機能室の清掃をし易くすることができると
共に、同水廻り機能室の熱効率を高くすることができ
る。
【0165】請求項4記載の本発明では、各階層の床
スラブに形成した多目的空間形成部は、左右方向に千鳥
状となるように階別に交互に配置している。
【0166】このようにして、集合住宅全体の荷重バラ
ンスを良好に保つことができて、集合住宅の強度も良好
に確保することができる。
【0167】請求項5記載の本発明では、多目的空間
形成部は、居室の直下方に配置している。
【0168】このようにして、居室の直下方に配置した
多目的空間形成部に、物品を収納することができると共
に、必要に応じて物品の出し入れを楽に行うことができ
る。
【0169】請求項6記載の本発明では、多目的空間
形成部は、少なくとも一つの端面を梁部に直接接続して
いる。
【0170】このようにして、多目的空間形成部を梁部
に対して少なくとも一辺固定構造となすことができて、
床スラブの剛性を良好に確保することができる。
【0171】請求項7記載の本発明では、多目的空間
形成部内に複数の段差を有する凹部を形成している。
【0172】このようにして、多目的空間形成部内に形
成した複数の段差を有する凹部内に、適宜高さの異なる
収容物を収容することができて、収容効率を良好に確保
することができる。
【0173】しかも、かかる多目的空間形成部の直下方
に形成される天井裏の未利用空間を、最大限に有効利用
することができる。
【0174】例えば、天井が低くても良い浴室や洗面所
や便所と、天井をもう少し高くしておきたいキッチン等
を隣接させて配設することができ、居住空間内のレイア
ウト設計に広がりをもたせることができる。
【0175】請求項8記載の本発明では、多目的空間
形成部に換気手段を配設することにしている。
【0176】そのため、換気手段によって居住空間内の
換気を良好に行うことができ、快適な生活空間とするこ
とができ、また、換気手段の収納場所として多目的空間
形成部を有効に利用することができる。
【0177】請求項9記載の本発明では、多目的空間
形成部に照明手段を配設することにしている。
【0178】そのため、照明手段によって居住空間内を
明るくすることができ、快適な生活空間とすることがで
き、また、天井部に設けた照明手段とともに床部に設け
た照明手段によって居住空間内を照らすことで、居住空
間内に立体感を持たせる演出を施すことができ、居住空
間を快適な空間にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集合住宅の床下構造の断面正面説
明図。
【図2】同床下構造の平面説明図。
【図3】クローゼット配置位置の床下構造の断面側面説
明図。
【図4】下駄箱配置位置の床下構造の断面側面説明図。
【図5】下駄箱配置位置の床下構造の断面正面説明図。
【図6】ロフト配置位置の床下構造の断面側面説明図。
【図7】換気パイプを配置した床下構造の断面側面説明
図。
【図8】多目的空間形成部の平面説明図。
【図9】図8のI-I線断面図。
【図10】第1変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図11】図10のII-II線断面図(図11a)及び図1
0のII'-II'線断面図(図11b)。
【図12】第2変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図13】図12のIII-III線断面図。
【図14】第3変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図15】図14のIV-IV線断面図。
【図16】第4変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図17】第16のV-V線断面図。
【図18】第5変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図19】第18のVI-VI線断面図
【図20】排水横管の配管構造を示す断面側面説明図。
【図21】第6変容例としての多目的空間形成部の断面
側面説明図。
【図22】第6変容例としての多目的空間形成部の断面
側面説明図。
【図23】第7変容例としての多目的空間形成部の断面
側面説明図。
【図24】第8変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図25】第9変容例としての多目的空間形成部を示す
断面側面説明図。
【図26】第10変容例としての多目的空間形成部を示
す断面側面説明図。
【図27】第11変容例としての多目的空間形成部を示
す説明図。
【図28】第12変容例としての多目的空間形成部を示
す断面側面説明図。
【図29】第13変容例としての多目的空間形成部を示
す断面側面説明図。
【図30】床部に形成した吸引口を示す斜視説明図。
【図31】多目的空間形成部の側壁に形成した吸引口を
示す斜視説明図。
【図32】多目的空間形成部に換気扇と吸引管とを配設
した場合の断面説明図。
【図33】同断面側面説明図。
【図34】第14変容例としての多目的空間形成部を示
す平面説明図。
【図35】第15変容例としての多目的空間形成部を示
す説明図。
【図36】第16変容例としての多目的空間形成部を示
す断面側面説明図。
【図37】第17変容例としての多目的空間形成部を示
す断面側面説明図。
【図38】第18変容例としての多目的空間形成部を示
す断面側面説明図。
【図39】第18変容例としての多目的空間形成部を示
す断面側面説明図。
【図40】リビングルームの天井部を示す斜視説明図。
【図41】リビングルームの側壁部を示す斜視説明図。
【図42】同断面側面図。
【図43】同断面側面図(照明器具を取付けた状態)。
【図44】第19変容例としての多目的空間形成部の平
面説明図。
【図45】同断面側面説明図。
【図46】第20変容例としての多目的空間形成部を示
す断面側面説明図。
【符号の説明】
A 集合住宅 S 居住空間 S1 多目的空間 1 柱部 2 梁部 3 外壁 4 内壁 5 床スラブ 6 床部 7 リビングルーム 8 居室 9 キッチン 17 水廻り機能室 18 多目的空間形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 敬一 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 猿渡 裕 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 野中 寛子 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 大久保 哲郎 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 吉永 光伸 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 神田 寛治 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 石川 雄一朗 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 砂山 大輔 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 吉浪 智之 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 平川 玲嗣 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 野下 裕幸 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 御手洗 健太郎 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 金子 佳生 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 藤原 建二 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 石井 伸明 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 福地 達雄 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 二宮 豊 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 池辺 武彦 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 吉川 憲治 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 元兼 政樹 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 岡本 圭介 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 山下 茎三 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 阿部 知光 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 木原 洋介 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブにより複数の階層に区画して形
    成した集合住宅において、 各床スラブの一部を下方へ膨出させて、各床スラブに凹
    状の多目的空間形成部を形成したことを特徴とする集合
    住宅の床下構造。
  2. 【請求項2】 多目的空間形成部の直下方に位置する階
    下の部屋以外の部屋に、居室を配置したことを特徴とす
    る請求項1記載の集合住宅の床下構造。
  3. 【請求項3】 多目的空間形成部の直下方に位置する階
    下の部屋に、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所等の
    水廻り機能室を配置したことを特徴とする請求項1又は
    2記載の集合住宅の床下構造。
  4. 【請求項4】 各階層の床スラブに形成した多目的空間
    形成部は、左右方向に千鳥状となるように階別に交互に
    配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の集合住宅の床下構造。
  5. 【請求項5】 多目的空間形成部は、居室の直下方に配
    置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の集合住宅の床下構造。
  6. 【請求項6】 多目的空間形成部は、少なくとも一つの
    端面を梁部に直接接続したことを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の集合住宅の床下構造。
  7. 【請求項7】 多目的空間形成部内に複数の段差を有す
    る凹部を形成したことを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の集合住宅の床下構造。
  8. 【請求項8】 多目的空間形成部に換気手段を配設した
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    集合住宅の床下構造。
  9. 【請求項9】 多目的空間形成部に照明手段を配設した
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    集合住宅の床下構造。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0331908A (ja) * 1989-06-28 1991-02-12 Fanuc Ltd 数値制御装置のカーソル制御方法
JPH062445A (ja) * 1992-06-19 1994-01-11 Iida Kenchiku Sekkei Jimusho:Kk 住宅における設備機器の配置構造
JPH1150586A (ja) * 1997-07-31 1999-02-23 Daiwa House Ind Co Ltd 建屋の採光構造

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