JP2002285722A - 集合住宅の床下構造 - Google Patents

集合住宅の床下構造

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JP2002285722A
JP2002285722A JP2001130917A JP2001130917A JP2002285722A JP 2002285722 A JP2002285722 A JP 2002285722A JP 2001130917 A JP2001130917 A JP 2001130917A JP 2001130917 A JP2001130917 A JP 2001130917A JP 2002285722 A JP2002285722 A JP 2002285722A
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Masaru Shimizu
勝 清水
Masami Tazaki
政美 田崎
Tatsuya Satomi
達也 里見
Susumu Ono
晋 大野
Kuniaki Nakao
邦明 中尾
Yutaka Ninomiya
豊 二宮
Reiji Hirakawa
玲嗣 平川
Yuji Odamaki
裕治 小田巻
Kenji Sato
賢治 佐藤
Tatsuo Fukuchi
達雄 福地
Daisuke Sunayama
大輔 砂山
Tetsuro Ishida
哲朗 石田
Tadashi Ichihara
忠志 市原
Shusaku Matsuda
周作 松田
Tomoyuki Yoshinami
智之 吉浪
Hisanori Anai
寿憲 穴井
Keiichi Baba
敬一 馬場
Mitsunobu Yoshinaga
光伸 吉永
Keisuke Okamoto
圭介 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】必要な場所に必要な大きさの多目的空間を、コ
スト負担を掛けることなく形成することができる集合住
宅の床下構造を提供すること。 【解決手段】各床スラブの一部を下方へ膨出させて、各
床スラブに凹状の多目的空間形成部を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅の床下構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅の床下構造の一形態とし
て、各階層を区画する床スラブ上に、複数の逆梁を上向
きに突設して、同逆梁上に床材を横架して床面を形成す
ることにより、床材と床スラブとの間に床下多目的空間
を形成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した床
下構造は、以下のような不具合を有している。
【0004】床スラブ上に逆梁を設ける逆梁工法は、
不必要に大きな床下収納空間を形成して、無駄な床下収
納空間も保有することになるため、比較的にコスト高に
なる。
【0005】逆梁工法では、各階の高さが500mm〜
600mm程度高くなるため、日影規制や高度斜線規制に
より、階数・床面積を確保することが困難である。
【0006】逆梁を設けて床下収納空間を形成するた
め、各階の高さが高くなり、階数に制限が生じることか
ら、集合住宅の戸数が制限されることになる。
【0007】床下収納空間が大きいため、消防法の適
用を受けて火災感知器の設置を義務付けられる等の煩わ
しさが生じる場合がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、床
スラブにより複数の階層に区画して形成した集合住宅に
おいて、各床スラブの一部を下方へ膨出させて、各床ス
ラブに凹状の多目的空間形成部を形成したことを特徴と
する集合住宅の床下構造を提供せんとするものである。
【0009】また、本発明は、次の構成にも特徴を有す
る。
【0010】多目的空間形成部の直下方に位置する階
下の部屋以外の部屋に、居室を配置したこと。
【0011】多目的空間形成部の直下方に位置する階
下の部屋に、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所等の
水廻り機能室を配置したこと。
【0012】各階層の床スラブに形成した多目的空間
形成部は、左右方向に千鳥状となるように階別に交互に
配置したこと。
【0013】多目的空間形成部は、居室の直下方に配
置したこと。
【0014】多目的空間形成部は、少なくとも一つの
端面を梁部に直接接続したこと。
【0015】多目的空間形成部内に複数の段差を有す
る凹部を形成したこと。
【0016】多目的空間形成部は廊下に沿って配設
し、多目的空間形成部内に通水配管を配設しているこ
と。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0018】すなわち、本発明に係る集合住宅の床下構
造は、床スラブにより複数の階層に区画して形成した集
合住宅において、各床スラブの一部を下方へ膨出させ
て、各床スラブに凹状の多目的空間形成部を形成してい
る。
【0019】このようにして、各床スラブに多目的空間
形成部を形成することにより、必要な場所に必要な大き
さの多目的空間を、コスト負担を掛けることなく形成す
ることができる。
【0020】そして、多目的空間形成部は、収納空間や
配管スペースやメンテナンス空間等の多目的空間として
有効利用することができる。
【0021】しかも、各階の高さに変更が生じないた
め、日影規制や高度斜線規制を受ける心配がなく、階数
・床面積を有効に確保することができる。
【0022】さらには、各階の高さに変更が生じず、階
数に制限が生じないことから、集合住宅の戸数が制限さ
れることはない。
【0023】また、多目的空間形成部は、必要以上に大
きく形成しないため、消防法の適用を受けることはな
く、火災感知器の設置を義務付けられる等の煩わしさを
生じることがない。
【0024】ここで、多目的空間形成部の直下方に位置
する階下の部屋以外の部屋に、居室を配置することがで
きる。
【0025】このようにして、居室の天井高さを大きく
確保して、入居者に圧迫感を与えることなく、居住空間
をゆったりと大きく形成することができる。その結果、
居住性を良好に確保することができる。
【0026】また、多目的空間形成部の直下方に位置す
る階下の部屋に、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所
等の水廻り機能室を配置することができる。
【0027】このようにして、キッチン、浴室、及び、
洗面所等の水廻り機能室は、天井部が高すぎると、清掃
がし難い上に、熱効率が悪くなるという不具合がある
が、かかる水廻り機能室は、下方に膨出する多目的空間
形成部の直下方に位置する階下の部屋に配置しているこ
とより、同多目的空間形成部が下方に膨出している分だ
け、水廻り機能室の天井部の高さを低くすることができ
て、同水廻り機能室の清掃をし易くすることができると
共に、同水廻り機能室の熱効率を高くすることができ
る。
【0028】また、各階層の床スラブに形成した多目的
空間形成部は、左右方向に千鳥状となるように階別に交
互に配置することができる。
【0029】このようにして、集合住宅全体の荷重バラ
ンスを良好に保つことができて、集合住宅の強度も良好
に確保することができる。
【0030】また、多目的空間形成部は、居室の直下方
に配置することができる。
【0031】このようにして、居室の直下方に配置した
多目的空間形成部に、物品を収納することができると共
に、必要に応じて物品の出し入れを楽に行うことができ
る。
【0032】また、多目的空間形成部は、少なくとも一
つの端面を梁部に直接接続することができる。
【0033】このようにして、多目的空間形成部を梁部
に対して少なくとも一辺固定構造となすことができて、
床スラブの剛性を良好に確保することができる。
【0034】また、多目的空間形成部内に複数の段差を
有する凹部を形成することができる。
【0035】このようにして、多目的空間形成部内に形
成した複数の段差を有する凹部内に、適宜高さの異なる
収容物を収容することができて、収容効率を良好に確保
することができる。
【0036】しかも、かかる多目的空間形成部の直下方
に形成される天井裏の未利用空間を、最大限に有効利用
することができる。
【0037】例えば、天井が低くても良い浴室や洗面所
や便所と、天井をもう少し高くしておきたいキッチン等
を隣接させて配設することができ、居住空間内のレイア
ウト設計に広がりをもたせることができる。
【0038】また、多目的空間形成部は廊下に沿って配
設するようにしてもよい。廊下は必ず玄関まで続いてい
るので、廊下に沿って配設した多目的空間形成部内に水
道等の上水配管、あるいは、生活排水や汚水等の下水配
管などの通水配管を配設することによって、各住居への
通水配管の配設を容易に行うことができ、かつ、同通水
配管のメンテナンスも容易に行うことができる。
【0039】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0040】図1及び図2に示すAは、本発明に係わる
鉄筋コンクリート製の集合住宅であり、同集合住宅A
は、前後左右方向に対向させて立設した複数の柱部1
と、対向する柱部1,1の間に横架した梁部2との間に、
外壁3と内壁4と床スラブ5とを張設して、内部に複数
の居住空間Sを区画した状態にて形成している。
【0041】そして、居住空間S内には、図3〜図5に
も示すように、床部6を張設して、同床部6上に、リビ
ング・ダイニングルーム7と和室8とキッチン9と浴室
10と洗面所11と便所12と洋室13,14と玄関15と下駄箱16
と吊り戸棚24と押入れ25と物入れ26とクローゼット27,2
8とを設けている。20は窓、21は内部仕切壁、23は、左
右対称位置にそれぞれ配置したパイプスペースである。
【0042】ここで、居室としてのリビング・ダイニン
グルーム7と和室8と洋室13,14の内、本実施例では、
和室8は、床部6の左右いずれか一側の中央部に形成す
る一方、キッチン9、浴室10、洗面所11、及び、便所12
等の水廻り機能室17は、床部6の左右いずれか他側の中
央部に形成して、和室8と水廻り機能室17とを左右に隣
接させて配置している。
【0043】しかも、和室8の直下方に位置する床スラ
ブ5の部分には、下方へ膨出して、上面に凹状の多目的
空間S1を形成する多目的空間形成部18を形成し、同多目
的空間形成部18の直下方に位置する階下の部屋には、水
廻り機能室17を配置している。19は収納ケースである。
【0044】このようにして、各階層の床スラブ5に形
成した多目的空間形成部18は、左右方向に千鳥状となる
ように階別に交互に配置して、集合住宅A全体の荷重バ
ランスを良好に保つと共に、集合住宅Aの強度も良好に
確保することができるようにしている。
【0045】この際、居室8の床部6(本実施例では畳
22を敷設している)の下には開閉体(図示せず)を設け
て、同開閉体を開放することにより、居室8の直下方に
配置した多目的空間形成部18に、物品を楽に収納するこ
とができると共に、必要に応じて物品の出し入れを楽に
行うことができる。
【0046】ここで、キッチン9、浴室10、洗面所11、
及び、便所12等の水廻り機能室17は、床スラブ5の下面
によって形成される各階層の天井部5aが高すぎると、清
掃がし難い上に、熱効率が悪くなるという不具合がある
が、かかる水廻り機能室17は、下方に膨出する多目的空
間形成部18の直下方に位置する階下の部屋に配置してい
るため、同多目的空間形成部18が下方に膨出している分
だけ、水廻り機能室17の天井部5aの高さを低くすること
ができて、同水廻り機能室17の清掃をし易くすることが
できると共に、同水廻り機能室17の熱効率を高くするこ
とができる。
【0047】従って、清掃の容易化と熱効率の良好な確
保が図れるように、水廻り機能室17の天井部5aの高さを
必要最低限の高さに設定することにより、多目的空間形
成部18の容積を最大限に大きく設定することができて、
必要最低限の多目的空間S1を確保することができる。
【0048】また、本実施例では、図2及び図3に示す
ように、和室8の直下方に形成した多目的空間形成部18
を、押入れ25と物入れ26とクローゼット27の直下方位置
まで伸延させて形成している。
【0049】このようにして、図3に示すように、クロ
ーゼット27では、洋服29,30等を上下二段に吊り下げた
状態にて収納することができると共に、多目的空間形成
部18の多目的空間S1による収納スペース分だけ上下段の
各吊り下げ位置を低く設定することができるため、小柄
な女性や子供でも容易に洋服29,30等を吊り下げたり取
り出したりすることができる。
【0050】そして、上段の吊り下げ位置を下げた分だ
けクローゼット27内の上部に枕棚31等を設けるスペース
を形成することができて、収納効率(デッドスペースの
少ない)を向上させることができる。
【0051】また、本実施例では、図4及び図5に示す
ように、下駄箱16の直下方位置にも多目的空間形成部18
を形成して、同多目的空間形成部18の多目的空間S1によ
る収納スペース分だけ下駄箱16内の収納空間を大きくし
て、同下駄箱16内に三輪車32やベビーカー33等を収容可
能としている。H1は階高さ、H2は居室天井高さ、H3はバ
リアフリー対応寸法である。
【0052】このようにして、従来においては三輪車32
やベビーカー33等を置いていた玄関15を広く使用するこ
とができる。34は靴である。
【0053】この際、階下の玄関15に配置した下駄箱16
の直上方位置に、階上の多目的空間形成部18が位置して
も、吊り戸棚24等を手の届く高さに設置する必要性か
ら、同吊り戸棚24の設置に多目的空間形成部18の存在は
何ら支障となることがない。
【0054】また、多目的空間形成部18内には、床下に
配管する排水横管47(図20参照)の終端を配置して、
同排水横管47の始端から終端にかけて下り勾配を形成す
ることができるため、水廻り機能室17をパイプスペース
23から離れた位置に配置した場合にも排水性を良好に確
保することが可能となり、同水廻り機能室17のレイアウ
トの自由度を増大させることができる。
【0055】図6は、ロフト40の直下方に多目的空間形
成部18を形成した他実施例を示しており、同ロフト40と
多目的空間形成部18内に形成された多目的空間S1との間
に大きな空間S2を確保して、両空間S1,S2を押入れや物
入れやクローゼットとして有効利用することができるよ
うにしている。
【0056】図7は、多目的空間形成部18の直下方にユ
ニットバスルーム41を形成し、同ユニットバスルーム41
の隣に洗面所11を配設し、同洗面所11の隣に廊下42を設
けた他実施例を示しており、廊下42の上方に位置する天
井裏空間S3を利用して中間ファン43を配置し、同中間フ
ァン43とユニットバスルーム41との間に換気パイプ44を
介設すると共に、同換気パイプ44を洗面所11の上方にお
いて多目的空間形成部18の下面に略沿わせて形成したコ
ンパクトな配管構造となしている。
【0057】図8は、多目的空間形成部18の平面説明
図、図9は、図8のI-I線断面図であり、同多目的空間
形成部18の底部18-1の一側端面を小梁部45に直接接続し
て、同小梁部45に多目的空間形成部18の底部18-1の一辺
を固定させた一辺固定構造となしている。
【0058】このように、多目的空間形成部18が小さい
場合には、少なくとも梁部である小梁部45に底部18-1の
一辺を固定させた一辺固定構造となすことにより、床ス
ラブ5の剛性を良好に確保することができる。
【0059】図10は、第1変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図11(a)は、図10のII-I
I線断面図、図11(b)は、図10のII'-II'線断面図
であり、同多目的空間形成部18の底部18-1の左右側端面
を、梁部2とそれに対向させて配置した小梁部46に直接
接続して、両梁部2,46に多目的空間形成部18の底部18-
1の二辺を固定させた二辺固定構造となしている。
【0060】このように、梁部2と小梁部46とに多目的
空間形成部18の底部18-1の二辺を固定させた二辺固定構
造となすことにより、床スラブ5の剛性をより一層良好
に確保することができる。
【0061】図12は、第2変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図13は、図12のIII-III線
断面図であり、同多目的空間形成部18の底部18-1の三つ
の端面を、梁部2と二つの小梁部45,46に直接接続し
て、これら梁部2,45,46に多目的空間形成部18の底部18
-1の三辺を固定させた三辺固定構造となしている。
【0062】このように、梁部2と小梁部45,46とに多
目的空間形成部18の底部18-1の三辺を固定させた三辺固
定構造となすことにより、床スラブ5の剛性をさらに一
層良好に確保することができる。
【0063】図14は、第3変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図15は、図14のIV-IV線断
面図であり、同多目的空間形成部18の底部18-1の四つの
端面を、梁部2と三つの小梁部45,45,46に直接接続し
て、これら梁部2,45,45,46に多目的空間形成部18の底
部18-1の四辺を固定させた四辺固定構造となしている。
【0064】このように、梁部2と小梁部4 5,45,46と
に多目的空間形成部18の底部18-1の四辺を固定させた四
辺固定構造となすことにより、床スラブ5の剛性を強固
なものとなすことができる。
【0065】図16は、第4変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図17は、図16のV-V線断面
図であり、同多目的空間形成部18は三辺固定構造となす
と共に、同多目的空間形成部18内に複数(本実施例では
二つ)の段差を有する凹部としての第1・第2多目的空
間S1a,S1bを形成している。
【0066】このようにして、多目的空間形成部18内に
形成した第1・第2多目的空間S1a,S1b内に、適宜高さ
の異なる収容物を収容することができて、収容効率を良
好に確保することができる。
【0067】しかも、かかる多目的空間形成部18の直下
方に形成される天井裏の未利用空間を、最大限に有効利
用することができる。
【0068】例えば、天井が低くても良い浴室10や洗面
所11や便所12と、天井をもう少し高くしておきたいキッ
チン9等を隣接させて配設することができ、居住空間S
内のレイアウト設計に広がりをもたせることができる。
【0069】図18は、第5変容例としての多目的空間
形成部18の平面説明図、図19は、図18のVI-VI線断
面図であり、同多目的空間形成部18は四辺固定構造とな
すと共に、同多目的空間形成部18内に複数(本実施例で
は二つ)の段差を有する凹部としての第1・第2多目的
空間S1a,S1bを形成している。
【0070】このようにして、多目的空間形成部18内に
形成した第1・第2多目的空間S1a,S1b内に、適宜高さ
の異なる収容物を収容することができて、収容効率を良
好に確保することができると共に、多目的空間形成部18
の剛性を強固なものとなすことができる。
【0071】図20は、第5変容例としての多目的空間
形成部18の第1・第2多目的空間S1a, S1b内に、水廻り
機能室17に始端を接続した排水横管47を配置した実施例
を示しており、同実施例では、排水横管47の終端を排水
竪管48に接続する場合に、第1多目的空間S1a分の大き
な勾配を形成することができて、排水効率を向上させる
ことができる。
【0072】そして、水廻り機能室17をパイプスペース
23から離れた位置に配置した場合にも排水性を良好に確
保することが可能となり、同水廻り機能室17のレイアウ
トの自由度を増大させることができる。
【0073】図21は、第6変容例としての多目的空間
形成部18の使用形態を示したものであり、凹設して形成
した多目的空間形成部18に温水器101を配設しているも
のである。
【0074】すなわち、凹設して形成した多目的空間形
成部18に温水器101を配設することにより、同多目的空
間形成部18部分に施した配管を温水器101との接続を容
易に行うことができるとともに、配管の取り回しの空間
も確保しやすいので、温水器101の設置作業及び温水器1
01のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0075】さらに、凹設して形成した多目的空間形成
部18に温水器101を配設していることによって、図21
に示すように多目的空間形成部18に沿って仕切り壁102,
102を対向させて配設して、同仕切り壁102,102間であっ
て温水器101の上方に棚段103を架設することにより仕切
り壁102,102と棚段103とによって囲まれた物置空間104
を形成することができる。
【0076】同物置空間104は必要に応じてさらに区画
してもよく、灯油用ポリエステルタンク105や廃棄不燃
物用ゴミ入れ106を置くことができるようにすることが
できる。通常、灯油用ポリエステルタンク105や廃棄不
燃物用ゴミ入れ106はバルコニー等に置いていたため
に、風雨にさらされることによって汚れたり、あるい
は、バルコニーを占領したりするという問題があった
が、上記のように物置空間104を設けることにより、そ
のような問題を解決することができる。
【0077】凹設して形成した多目的空間形成部18に温
水器101を配設していることによって、同温水器101から
水漏れが生じても凹部内に一時的に貯め置くことができ
るので、漏水にともなう被害を最小限に抑制することが
できる。
【0078】なお、物置空間104は温水器101の上方側に
設けるのではなく、逆に温水器101の下方側に設け、そ
の上方に温水器101を配設する空間を設けるようにして
もよい。温水器101を上方側に設置することによって、
温水器101のメンテナンス性を高めることができる。ま
た、多目的空間形成部18からなる物置空間104は住居内
に設けるようにしてもよいし、住居外に設けるようにし
てもよい。
【0079】図22は、第7変容例としての多目的空間
形成部18の使用形態を示したものであり、床スラブ5の
段差を大きくすることによって多目的空間形成部18を単
なる収納空間とするのではなく、一居住空間107、たと
えば子供部屋などとしているものである。符号108は昇
降階段である。
【0080】多目的空間形成部18を居住空間107として
使用することにより、限られた空間を有効に使用するこ
とができ、二世帯住宅として使用できたり、大きな倉庫
としたりして使用できる。
【0081】または、図22に示すように、大きく床ス
ラブ5を凹設する必要はなく、たとえば1000mm程度床ス
ラブ5を降下させることにより天井部(図示せず)まで
の十分な高さを確保し、床スラブ5と天井部との間に昇
降自在中間床(図示せず)を配設して、空間を上下に二分
割して使用するようにしてもよい。特に、昇降自在中間
床を上下に昇降自在としておくことにより、必要に応じ
て昇降自在中間床を昇降させることによって、文字通り
多目的な用途に使用することができる。
【0082】図23は、第8変容例を示したものであ
り、上階の床スラブ5を凹設して多目的空間形成部18を
形成し、形成された多目的空間形成部18に各種配管類を
配設して居住空間109の天井部に配設される配管をでき
るだけ少なくし、その分天井の高さを嵩上げして開放感
を得られるようにしているものである。
【0083】しかしながら、居住空間109の天井部分か
ら全ての配管を除去することは困難であるため、従来で
は排気ダクトなどの数本の配管110は居住空間109の天井
部分に配設し、その分、天井板を下げて配設し、十分な
開放感が得られないこととなっていた。
【0084】そこで、第8変容例では、配管110を天井
板によって遮蔽することなく、逆に配管110を露出させ
ることによって天井の嵩上げを行い、一方、所用の高さ
にブドウ棚111を架設することによって十分な開放感を
演出することができるようにしている。
【0085】露出した配管110はブドウ棚111によって遮
蔽されることにより目立つことがなく、さらに、ブドウ
棚111自体を収納棚として使用することにより新しい収
納空間を形成したり、あるいは係止棚として使用するこ
とにより洗濯物112などを下げられるようにしたりする
こともでき、機能性を高めることができる。
【0086】図24は、第9変容例を示したものであ
り、上階の床スラブ5を凹設して多目的空間形成部18を
形成し、その際に多目的空間形成部18を形成している床
スラブ5の下面に梁113が膨出している場合には、同梁1
13が邪魔となってユニットバスルーム41を内壁4の近傍
に配設することができないという問題があった。
【0087】そこで、ユニットバスルーム41と内壁4と
によって形成される隙間部114を収納空間として使用す
るようにした。特に、所用の高さを有する空間とするこ
とができるので、長尺な物品を容易に収納することがで
きる。また、ユニットバスルーム41と内壁4との間に収
納空間が形成されることによって、内壁4にユニットバ
スルーム41内で生起された振動が伝達することを抑制し
て、騒音を低減させることができる。
【0088】このようにして、限られた空間を有効利用
することができる。空間を有効利用する方法としては、
たとえば図25に示すように、内壁4の一表面である第
1面4aと第2面4bとによって形成されるコーナー部115
に、第1面4a及び第2面4bと対向するように側壁を形成
した平面視略直角三角形状の冷蔵庫116や空気清浄機な
どの家電製品を設けたり、ゴミ箱やラック、あるいは、
タンスなどの家具を設けたりすることによって有効利用
することができる。
【0089】あるいは、図26に示すように出窓117を
設けている場合には、出窓117の窓枠118の下方部分に収
納空間119を設けることができ、空間の有効利用を図る
ことができる。なお、出窓の下端部の高さ寸法120は法
的規定値を満たすようにしていることはいうまでもな
い。
【0090】また、他の実施例としては、図27に示す
ように、内壁4の中途部に、同内壁4の壁厚み寸法と略
一となる奥行きとした収納ボックス121を埋設するよう
にして、空間を有効利用することができるようにしても
よい。収納ボックス121は奥行きが狭いため、鍵122を収
納するための鍵収納ボックスとして利用したり、あるい
は、リモコンや印鑑などの収納に用いたりすることがで
きる。
【0091】また、他の実施例としては、図28に示す
ように、従来は水洗トイレ123に洗浄水を供給する排水
配管124を遮蔽している化粧パネルを設けることを行わ
ず、排水配管124を露出させることにより同排水配管124
の配設空間をそのまま収納空間として利用し、空間を有
効利用するようにしてもよい。
【0092】すなわち、排水配管124には保温性・遮音
性などを有するカバーシートを巻着し、次いで、金属
製、木製あるいはプラスチック製などの適宜の材料から
なる棚板125を排水配管124に略水平に取着することによ
り棚を設けることができるようにしている。棚板125は
必要な枚数配設すればよく、配設された棚板125にトイ
レットペーパー126や掃除道具などを載置することがで
きるようにしている。
【0093】化粧壁を設けず、排水配管124を露出させ
ることによってトイレ内の空間を広げることができ、閉
塞感・窮屈感を覚えることを抑制することができる。な
お、排水配管124に巻着されるカバーシートには適宜の
装飾を施して、見た目のよいものを使用していることは
いうまでもない。
【0094】また、他の実施例としては、図29に縦断
面図で示すように、流し台127のシンク128に連通連結し
た配水管129を、従来のようにシンク128の鉛直下方に設
けるのではなく、シンク128の後側縁寄りに配水管129を
配設して、シンク128の下方部分に収納空間を設けるよ
うにしてもよい。
【0095】すなわち、シンク128の底面の後側縁に配
水管連結膨出部131を膨出させて設け、同配水管連結膨
出部131の後端に配水管129の連通連結される排水口132
を設けているものである。なお、この構成は流し台127
に限定するものではなく、洗面台に用いてもよい。
【0096】図30は、第10変容例を示したものであ
り、上でも簡単に説明したように、床スラブ5を凹設し
て形成した多目的空間形成部18を配管配設空間133とし
ているものである。
【0097】特に、従来であれば、置床134の高さは床
スラブ5の上面に配設された配管に基づいて決定されて
いたため、どうしても、置床134を高くする必要があっ
たが、配管配設空間133内に配管135を配設することによ
って置床134の高さを必要最小限の高さとすることがで
きるので、その分、置床134の上方の空間を広くするこ
とができる。符号136は置床134を支持する束である。
【0098】また、従来は、図31(a)に示すよう
に、廊下部137の天井部分に廊下天井板138を架設してダ
クト配設空間139を形成し、同ダクト配設空間139にダク
ト140、場合によっては配管135を配設するようにしてい
た。
【0099】しかし、図32に示すように、ダクト140
はそれぞれ天井を伝ってバルコニー141側に引き出すよ
うに配設し、廊下部137の上方にダクト配設空間139を不
要とし、その一方で、図31(b)に示すように、廊下
部137部分の床スラブ5を凹設して多目的空間形成部18
を形成することによって、同多目的空間形成部18を荷物
200等の収納空間201として使用することができる。すな
わち、図32に示すように、廊下部137の床面全体にわ
たる部分を収納空間201として使用することができるの
で、大容量の収納空間を確保することができる。
【0100】なお、多目的空間形成部18全体を収納空間
201として使用するのではなく、収納空間201の底側に各
種配管を配設する配管配設空間133の領域を設け、その
上方に収納空間201の床部を設けて収納空間201を形成す
るようにしてもよい。
【0101】なお、図33に示すように、ダクト140は
床スラブ5にあらかじめ埋設するようにしてもよい。ダ
クト140を床スラブ5に埋設しておくことによって同ダ
クト140の配設作業を容易とすることができるととも
に、収納空間20を大容量化することができる。符号143
は収納空間201に配設した収納ボックスである。
【0102】また、図34に示すように、収納空間201
とするのではなく、温水器ユニット144を配設するよう
にしてもよい。廊下部137に設けた配管配設空間133に温
水器ユニット144を配設することによって、従来、温水
器ユニット144を配設していた場所を別の用途に用いる
ことができるとともに、温水器ユニット144に連通連結
される通水配管135の取り回しを容易に行うことができ
る。図34中の符号145は温水器ユニット144のメンテナ
ンス用開閉扉であり、その上面側が廊下面となるように
している。なお、温水器ユニット144の配設位置は、廊
下部137の下方を凹設して設けた多目的空間形成部18の
部分にのみ限定するものではなく、台所や居間などの所
用の住居空間の下方となる床スラブ5を凹設して設けた
多目的空間形成部18に配設するようにしてもよい。
【0103】なお、本実施例の集合住宅において使用し
ている温水器ユニット144では、図35に示すように、
温水循環ポンプ146を介設した温水循環配管147を配設す
るとともに、加熱ヒーター148を配設した温水タンク149
において所定温度の温水を生成し、同温水タンク149に
おいて生成された温水を温水供給配管150を介して浴槽1
51あるいは台所に供給することができるようにしている
ものである。
【0104】特に、温水タンク149では沸騰させること
によりカルキ抜きを行うことができるようにしており、
カルキによる刺激の少ない温水を供給することができる
ようにしている。
【0105】図35において、符号152は通水配管135の
上水配管から上水を供給して温水タンク149に給水を行
うようにしている給水配管であり、符号153は同給水配
管152に介設した減圧弁、符号154は温水タンク149内の
余剰水を排水するための排水配管、符号155は温水タン
ク149内の温水と給水配管152より供給された常温の上水
とを混合して温水供給配管150に送給するための電動混
合弁である。排水配管154は、図示していないが、通水
配管135の下水配管に連通連結するようにしている。
【0106】また、浴槽151には、吸引配管156と返送配
管157とからなる追焚き循環流路を連通連結させて、浴
槽151内の浴湯を追焚きすることができるようにしてい
る。すなわち、吸引配管156に吸引ポンプ158を介設して
浴槽151内の浴湯を吸引することができるようにしてお
り、同吸引ポンプ158で吸引した浴湯を返送配管157に送
水し、同返送配管157に介設した保温ヒーター159で追焚
きを行って浴槽151に返送するようにしている。
【0107】なお、返送配管157には第1電磁弁160を介
して温水供給配管150を連通連結させており、浴槽151に
お湯を張る際には温水供給配管150から温水を浴槽151に
引き込むこともできるようにしている。
【0108】図35において、符号161は各蛇口に常温
の上水を送給するための常温上水供給配管である。
【0109】なお、本実施例のような温水器ユニット14
4では、温水タンク149と各蛇口とを連結する温水供給配
管150による流路が長いため、同温水供給配管150内で温
水が停留した場合に温水の温度が下がり、次に温水が必
要となった際に、はじめに温水供給配管150内の冷めた
浴湯が送出され、使用者は所望する温度の温水が得られ
るまで温水を出し続けなくてはならないという問題があ
った。
【0110】そこで、本実施例では、図36に示すよう
に、各温水蛇口162の近傍となる温水供給配管150にプレ
ヒーター配管163介設している。また、図示していない
温度計を配設するようにしている。すなわち、温水蛇口
162からの温水の送出時に、温度計において温水供給配
管150内の温水が所定の温度より低い温度であることが
検出された場合には、プレヒーター配管163に内蔵した
ヒーターを作動させて同プレヒーター配管163内を送水
される温水を加温することができるようにしている。従
って、すぐに所望する温度の温水を使用することがで
き、不必要に温水を垂れ流すことを抑制して、水の使用
量を抑制することができる。
【0111】そして、プレヒーター配管163に達する温
水が所用の温度に達したことを温度計が検知すると、プ
レヒーター配管163のヒーターの作動を停止させるよう
にしている。
【0112】さらに、本実施例での温水器ユニット144
では、吸引配管156に第2電磁弁164を介設するととも
に、同第2電磁弁164に排水送給配管165の一端を接続
し、同排水送給配管165の他端に排水送出口166を設けて
吸引ポンプ158を逆回転させることにより、返送配管157
から浴槽151内の浴湯を吸引して吸引配管156に圧送し、
第2電磁弁162によって排水送給配管163に浴湯を圧送し
て排水送出口166から浴槽151内の浴湯を送出することが
できるようにしている。
【0113】従って、排水送出口164から送出される浴
湯を二次利用することができ、たとえば洗濯水として利
用することによって水の使用量を抑制することができる
ようにしている。
【0114】なお、上述した温水器ユニット144の排水
配管154の連通連結される下水配管135'を、上述したよ
うに廊下に沿って伸延させた収納空間201を形成する凹
設部202の底部に沿って配設することによって、図37
に示すように、勾配を確保しやすくすることができ、排
水性を高めることができる。
【0115】特に、図示していないが、同凹設部202の
底面をあらかじめ所用の角度に傾斜させて傾斜面として
おくことにより、同傾斜面上に下水配管135'を配設する
だけで同下水配管135'に勾配を付けることができ、下水
配管135'の配設作業及びメンテナンス作業を効率よく行
うことができる。また、下水配管135'に勾配を持たせる
ための特別の支持部材を不要とすることができ、凹設部
202に配設される収納空間201をより広くすることができ
る。
【0116】また、廊下に沿って伸延させて収納空間20
1の設けられる凹設部202の底面に下水配管135'をはじめ
とする通水配管135を配設すことによって、各住居から
通水配管135を引き出しやすくすることができる。
【0117】すなわち、本実施例では、図38及び図3
9に示すように、各住居の玄関側に配設されている開放
廊下142に沿って配管格納路167を設けており、同配管格
納路167に集合配管168を配設し、通水配管135は同集合
配管168から分岐させて配設するようにしている。
【0118】従って、共用配管である集合配管168を共
用空間である開放廊下142に設け、一方、各住居内に
は、その住居内で使用される通水配管135のみを引き込
むようにしていることによって、各住居の通水配管135
のメンテナンスを行う際に、他の住居に立ち入ることな
くメンテナンスを行うことができる。特に、各住居内
に、同住居を上下に貫く竪管を配設する必要がないの
で、通水配管135の配設作業が容易であって、かつ、メ
ンテナンス作業も容易とすることができる。
【0119】なお、集合配管168は、配管格納路167内に
おいて、上流側の方が下流側よりも高くなるように勾配
をもたせて配設しており、かつ、集合配管168の下流側
端部において図37に示す集合竪管169に連通連結させ
るようにしている。
【0120】集合竪管169及び集合配管168は共用空間に
配設していることによって、住人に迷惑をかけることな
くメンテナンスを行うことができる。
【0121】なお、同集合竪管169及び集合配管168に沿
って、図40に示すように郵便物圧送管170を設けるよ
うにしてもよい。
【0122】すなわち、エアーシューターと呼ばれるも
のであって、集合住宅のエントランス171に設けた住居
ごとのポスト172と、各住居とを郵便物圧送管170を介し
て連通連結させ、空気圧によってポスト172内の郵便物
を各住居に配送するようにしているものである。これに
より、郵便物をエントランス171のポスト172まで取りに
行く必要がなく、手間を省くことができる。
【0123】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0124】請求項1記載の本発明では、床スラブに
より複数の階層に区画して形成した集合住宅において、
各床スラブの一部を下方へ膨出させて、各床スラブに凹
状の多目的空間形成部を形成している。
【0125】このようにして、各床スラブに多目的空間
形成部を形成することにより、必要な場所に必要な大き
さの多目的空間を、コスト負担を掛けることなく形成す
ることができる。
【0126】そして、多目的空間形成部は、収納空間や
配管スペースやメンテナンス空間等の多目的空間として
有効利用することができる。
【0127】しかも、各階の高さに変更が生じないた
め、日影規制や高度斜線規制を受ける心配がなく、階数
・床面積を有効に確保することができる。
【0128】さらには、各階の高さに変更が生じず、階
数に制限が生じないことから、集合住宅の戸数が制限さ
れることはない。
【0129】また、多目的空間形成部は、必要以上に大
きく形成しないため、消防法の適用を受けることはな
く、火災感知器の設置を義務付けられる等の煩わしさを
生じることがない。
【0130】請求項2記載の本発明では、多目的空間
形成部の直下方に位置する階下の部屋以外の部屋に、居
室を配置している。
【0131】このようにして、居室の天井高さを大きく
確保して、入居者に圧迫感を与えることなく、居住空間
をゆったりと大きく形成することができる。その結果、
居住性を良好に確保することができる。
【0132】請求項3記載の本発明では、多目的空間
形成部の直下方に位置する階下の部屋に、キッチン、浴
室、洗面所、及び、便所等の水廻り機能室を配置してい
る。
【0133】このようにして、キッチン、浴室、及び、
洗面所等の水廻り機能室は、天井部が高すぎると、清掃
がし難い上に、熱効率が悪くなるという不具合がある
が、かかる水廻り機能室は、下方に膨出する多目的空間
形成部の直下方に位置する階下の部屋に配置しているこ
とより、同多目的空間形成部が下方に膨出している分だ
け、水廻り機能室の天井部の高さを低くすることができ
て、同水廻り機能室の清掃をし易くすることができると
共に、同水廻り機能室の熱効率を高くすることができ
る。
【0134】請求項4記載の本発明では、各階層の床
スラブに形成した多目的空間形成部は、左右方向に千鳥
状となるように階別に交互に配置している。
【0135】このようにして、集合住宅全体の荷重バラ
ンスを良好に保つことができて、集合住宅の強度も良好
に確保することができる。
【0136】請求項5記載の本発明では、多目的空間
形成部は、居室の直下方に配置している。
【0137】このようにして、居室の直下方に配置した
多目的空間形成部に、物品を収納することができると共
に、必要に応じて物品の出し入れを楽に行うことができ
る。
【0138】請求項6記載の本発明では、多目的空間
形成部は、少なくとも一つの端面を梁部に直接接続して
いる。
【0139】このようにして、多目的空間形成部を梁部
に対して少なくとも一辺固定構造となすことができて、
床スラブの剛性を良好に確保することができる。
【0140】請求項7記載の本発明では、多目的空間
形成部内に複数の段差を有する凹部を形成している。
【0141】このようにして、多目的空間形成部内に形
成した複数の段差を有する凹部内に、適宜高さの異なる
収容物を収容することができて、収容効率を良好に確保
することができる。
【0142】しかも、かかる多目的空間形成部の直下方
に形成される天井裏の未利用空間を、最大限に有効利用
することができる。
【0143】例えば、天井が低くても良い浴室や洗面所
や便所と、天井をもう少し高くしておきたいキッチン等
を隣接させて配設することができ、居住空間内のレイア
ウト設計に広がりをもたせることができる。
【0144】請求項8記載の本発明では、多目的空間
形成部は廊下に沿って配設し、多目的空間形成部内に通
水配管を配設している。
【0145】従って、各住居への通水配管の配設を容易
に行うことができ、かつ、同通水配管のメンテナンスも
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集合住宅の床下構造の断面正面説
明図。
【図2】同床下構造の平面説明図。
【図3】クローゼット配置位置の床下構造の断面側面説
明図。
【図4】下駄箱配置位置の床下構造の断面側面説明図。
【図5】下駄箱配置位置の床下構造の断面正面説明図。
【図6】ロフト配置位置の床下構造の断面側面説明図。
【図7】換気パイプを配置した床下構造の断面側面説明
図。
【図8】多目的空間形成部の平面説明図。
【図9】図8のI-I線断面図。
【図10】第1変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図11】(a)図10のII-II線断面図。(b)図1
0のII'-II'線断面図。
【図12】第2変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図13】図12のIII-III線断面図。
【図14】第3変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図15】図14のIV-IV線断面図。
【図16】第4変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図17】第16のV-V線断面図。
【図18】第5変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図19】第18のVI-VI線断面図
【図20】排水横管の配管構造を示す断面側面説明図。
【図21】第6変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図22】第7変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図23】第8変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図24】第9変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図25】他の実施例の説明図。
【図26】他の実施例の説明図。
【図27】他の実施例の説明図。
【図28】他の実施例の説明図。
【図29】他の実施例の説明図。
【図30】第10変容例としての多目的空間形成部の平面
説明図。
【図31】他の実施例の説明図。
【図32】他の実施例の説明図。
【図33】他の実施例の説明図。
【図34】他の実施例の説明図。
【図35】本実施例で使用している温水器ユニットの説
明図。
【図36】プレヒーター配管の配設形態を説明する説明
図。
【図37】多目的空間形成部を配管配設空間とした実施
例の説明図。
【図38】配管配設空間に配設する通水配管を連通連結
する集合配管を配設する配管格納路の説明図。
【図39】配管配設空間に配設する通水配管を連通連結
する集合配管を配設する配管格納路の説明図。
【図40】他の実施例の説明図。
【符号の説明】
A 集合住宅 S 居住空間 S1 多目的空間 1 柱部 2 梁部 3 外壁 4 内壁 5 床スラブ 6 床部 7 リビングルーム 8 居室 9 キッチン 17 水廻り機能室 18 多目的空間形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 里見 達也 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 大野 晋 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 中尾 邦明 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 二宮 豊 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 平川 玲嗣 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 小田巻 裕治 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 佐藤 賢治 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 福地 達雄 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 砂山 大輔 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 石田 哲朗 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 市原 忠志 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 松田 周作 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 吉浪 智之 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 穴井 寿憲 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 馬場 敬一 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 吉永 光伸 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内 (72)発明者 岡本 圭介 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株式 会社さとうベネック内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブにより複数の階層に区画して形
    成した集合住宅において、 各床スラブの一部を下方へ膨出させて、各床スラブに凹
    状の多目的空間形成部を形成したことを特徴とする集合
    住宅の床下構造。
  2. 【請求項2】 多目的空間形成部の直下方に位置する階
    下の部屋以外の部屋に、居室を配置したことを特徴とす
    る請求項1記載の集合住宅の床下構造。
  3. 【請求項3】 多目的空間形成部の直下方に位置する階
    下の部屋に、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所等の
    水廻り機能室を配置したことを特徴とする請求項1又は
    2記載の集合住宅の床下構造。
  4. 【請求項4】 各階層の床スラブに形成した多目的空間
    形成部は、左右方向に千鳥状となるように階別に交互に
    配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の集合住宅の床下構造。
  5. 【請求項5】 多目的空間形成部は、居室の直下方に配
    置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の集合住宅の床下構造。
  6. 【請求項6】 多目的空間形成部は、少なくとも一つの
    端面を梁部に直接接続したことを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の集合住宅の床下構造。
  7. 【請求項7】 多目的空間形成部内に複数の段差を有す
    る凹部を形成したことを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の集合住宅の床下構造。
  8. 【請求項8】 多目的空間形成部は廊下に沿って配設
    し、多目的空間形成部内に通水配管を配設していること
    を特徴とする請求項1記載の集合住宅の床下構造。
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