JP2002274783A - 車両搭載用クレーンのアウトリガ装置 - Google Patents

車両搭載用クレーンのアウトリガ装置

Info

Publication number
JP2002274783A
JP2002274783A JP2001077835A JP2001077835A JP2002274783A JP 2002274783 A JP2002274783 A JP 2002274783A JP 2001077835 A JP2001077835 A JP 2001077835A JP 2001077835 A JP2001077835 A JP 2001077835A JP 2002274783 A JP2002274783 A JP 2002274783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outrigger
vertical
truck
cylinder
chassis frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001077835A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Suzuki
俊彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Co Ltd filed Critical Furukawa Co Ltd
Priority to JP2001077835A priority Critical patent/JP2002274783A/ja
Publication of JP2002274783A publication Critical patent/JP2002274783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックの補機類や燃料タンクと縦アウトリ
ガとが干渉せず、トラックに架装搭載するとき補機類や
燃料タンクの移設が不要で、気体燃料を使用するトラッ
クにも容易に架装搭載できるようにする。 【解決手段】 トラック2のシャーシフレーム5上に架
装搭載される車両搭載用クレーンのアウトリガ装置10
において、縦アウトリガ13の基端部にボス17を設
け、このボス17を横アウトリガ12の側端に設けた軸
受19で回転可能に支承して、縦アウトリガ13を地上
最低高さhがトラック2のシャーシフレーム5の上面の
高さH以上となるよう上方に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックのシャー
シフレーム上に架装搭載される車両搭載用クレーンのア
ウトリガ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13、図14に示すように、車両搭載
用クレーン1は、トラック2の運転室3と荷台4の間の
シャーシフレーム5上に、横架して取り付けられるベー
ス6から左右側方へ張り出して接地させ、安定を確保す
るためのアウトリガ装置100を備えている。
【0003】このアウトリガ装置100は、中空のベー
ス6に嵌装された横アウトリガ102と、横アウトリガ
102に上端部が固定された縦アウトリガ103とで構
成されており、作業時には、横アウトリガ102をベー
ス6から手動で、またはアクチュエータにより側方へ張
り出し、縦アウトリガ103をアクチュエータで伸長し
て下端のフロート106を接地させ、安定を確保する。
アクチュエータとしては、油圧シリンダの他、電動シリ
ンダ、手動伸長式シリンダ等が用いられる。
【0004】作業終了時には、縦アウトリガ103を縮
小し、横アウトリガ102をベース6内に引き込み格納
する。従来の車両搭載用クレーン1のアウトリガ装置1
00では、軽量化・小型化を図るため、縦アウトリガ1
03の伸縮用のアクチュエータのストロークができるだ
け短くなるように構成している。このため、車両搭載用
クレーン1をトラック2のシャーシフレーム5上に架装
搭載するとき、縦アウトリガ103の格納時の最低地上
高さhが、トラック2の走行時に障害とならない範囲で
可能な限り低くなるように取り付ける必要がある。
【0005】ところで、トラック2では、バッテリー、
エアタンク等の補機類7や燃料タンク8がシャーシフレ
ーム5の側面に取り付けられているので、縦アウトリガ
103の格納時の最低地上高さhがシャーシフレーム5
の上面の高さHより低いと、補機類7や燃料タンク8と
縦アウトリガ103との干渉を生ずる場合がある。そこ
で、このような場合には、シャーシフレーム5の側面で
縦アウトリガ103との干渉が生じないスペースに補機
類7や燃料タンク8を移設した後、車両搭載用クレーン
1を架装搭載していた。
【0006】しかし、天然ガス等の気体燃料を使用する
トラックでは、気体燃料が19.6MPaの圧力で圧縮
した状態でも同じエネルギーのガソリンに比べて4倍程
度の体積となるので、図15、図16に示すように、大
型の燃料タンク8が必要になり、補機類7や燃料タンク
8と縦アウトリガ103との干渉が生ずるのは避けられ
ない。
【0007】しかも、気体燃料を使用するトラックの燃
料タンク8は、その大きさに加え、気体燃料が高圧で貯
蔵されるため移設時の配管の付け外し等による作業中お
よび作業後の安全面を考えると移設することは困難であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、車両搭載用
クレーンのアウトリガ装置における上記問題を解決する
ものであって、トラックの補機類や燃料タンクと縦アウ
トリガとが干渉せず、トラックに架装搭載するとき補機
類や燃料タンクの移設が不要で、気体燃料を使用するト
ラックにも容易に架装搭載することのできる車両搭載用
クレーンのアウトリガ装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するため、トラックのシャーシフレーム上に架装搭
載される車両搭載用クレーンのアウトリガ装置に、縦ア
ウトリガを地上最低高さがトラックのシャーシフレーム
の上面の高さ以上となるよう上方に格納する縦アウトリ
ガの格納手段を備えている。
【0010】本発明のアウトリガ装置は、縦アウトリガ
の格納手段によって、格納時に地上最低高さがトラック
のシャーシフレームの上面の高さ以上となるよう上方に
格納される。トラックでは、シャーシフレーム上に荷台
を設置するため、補機類や燃料タンクは、シャーシフレ
ームの上面より上には突出しないよう、シャーシフレー
ムの側面に取り付けられているので、格納時の地上最低
高さがトラックのシャーシフレームの上面の高さ以上と
なるよう格納されれば、補機類や燃料タンクと縦アウト
リガとの干渉が生じることはない。
【0011】従って、トラックに架装搭載するとき補機
類や燃料タンクの移設は不要であり、気体燃料を使用す
るトラックにも容易に架装搭載することができる。縦ア
ウトリガの格納手段として、縦アウトリガを上方の格納
位置へ回転移動させる回転機構を備えたものを用いる
と、格納時に縦アウトリガを上方へ回転移動させること
で、地上最低高さがトラックのシャーシフレームの上面
の高さ以上となるように格納することができる。
【0012】縦アウトリガの格納手段として、下端部を
横アウトリガに固定した縦アウトリガのアウタボックス
と、アウタボックス内にインナボックスを引き込むアウ
トリガシリンダを備えたものを用いると、格納時にアウ
トリガシリンダを縮小してアウタボックス内にインナボ
ックスを引き込むことで地上最低高さがトラックのシャ
ーシフレームの上面の高さ以上となるように格納するこ
とができる。
【0013】縦アウトリガの格納手段として、ベースに
枢設された縦アウトリガを伸縮させるアウトリガシリン
ダと、アウトリガシリンダの縮小に伴って縦アウトリガ
を格納位置へ回動させるリンクとを備えたものを用いれ
ば、格納時にアウトリガシリンダを縮小することで、地
上最低高さがトラックのシャーシフレームの上面の高さ
以上となるように格納することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の一形態
である車両搭載用クレーンのアウトリガ装置の格納状態
を示す構成図、図2は縦アウトリガの回転移動の説明
図、図3は縦アウトリガの接地状態の説明図、図4はア
ウトリガ装置を張り出して接地させた状態の説明図であ
る。
【0015】このアウトリガ装置10は、トラック2の
シャーシフレーム5上に横架して取り付けられる中空の
ベース6に嵌装された横アウトリガ12と、横アウトリ
ガ12に連結された縦アウトリガ13とで構成されてい
る。縦アウトリガ13は、アウトリガステー14とアウ
トリガステー14内に設けられたアウトリガシリンダ1
5とからなり、アウトリガシリンダ15の先端にはフロ
ート16が取り付けられている。
【0016】縦アウトリガ13のアウトリガステー14
の基端部にはボス17が横アウトリガ12側に向けて突
設されており、このボス17が横アウトリガ12の側端
のプレート18に設けた軸受19に回転可能に支承され
て回転機構を構成している。横アウトリガ12のプレー
ト18には、軸受19を中心として前後(図2上左右)
対称にピン孔20が設けられており、アウトリガステー
14のピンブラケット22にはピン孔20に嵌脱するピ
ン21が設けられている。
【0017】ピン21は、スプリング(図示略)によっ
て常時プレート18側に付勢されており、縦アウトリガ
13が上方の格納位置と、下方の接地位置にあるときピ
ン孔20に嵌入して縦アウトリガ13をその位置に保持
するようになっている。また、アウトリガステー14に
は張り出しと格納を行うために把手23が設けられてい
る。
【0018】アウトリガ装置10は格納時には図1に示
すように縦アウトリガ13が上方にあり、その最低地上
高さhがシャーシフレーム5の上面の高さHより高くな
っている。作業を開始するときには、まず横アウトリガ
12を手動でベース6から側方へ衝止するまで引き出
す。このとき縦アウトリガ13は上方に保持されてい
る。次に、ピン21をピン孔20から抜き、図2に示す
ように縦アウトリガ13を下方へ180°回転させ、図
3のようにピン21を反対側のピン孔20に挿入する。
それから、アウトリガシリンダ15を伸長してフロート
16を図4のように接地させて安定を確保する。
【0019】アウトリガ装置10を格納するときには、
まず、アウトリガシリンダ15を最縮小させた後、ピン
21をピン孔20から抜き、縦アウトリガ13を上方へ
180°回転させ、ピン21を反対側のピン孔20に挿
入して縦アウトリガ13を上方に保持する。それから、
横アウトリガ12をベース6内に押し込み格納する。ア
ウトリガ装置10は、格納時には最低地上高さhがシャ
ーシフレーム5の上面の高さHより高くなる。トラック
2では、燃料タンク8等は、シャーシフレーム5上に荷
台を設置するため、シャーシフレーム5の上面より上に
は突出しないよう、シャーシフレーム5の側面に取り付
けられている。
【0020】従って、燃料タンク8等と縦アウトリガ1
3との干渉が生じることはなく、トラック2に架装搭載
するとき燃料タンク8等の移設は不要であり、容易に架
装搭載することができる。図5は、この発明の他の実施
の形態である車両搭載用クレーンのアウトリガ装置の格
納状態を示す構成図、図6はアウトリガ装置を張り出し
て接地させた状態の説明図である。
【0021】このアウトリガ装置30は、トラック2の
シャーシフレーム5上に横架して取り付けられる中空の
ベース6に嵌装された横アウトリガ32と、横アウトリ
ガ32に固定された縦アウトリガ33とで構成されてい
る。縦アウトリガ33は、アウタボックス34とアウタ
ボックス34内に摺動自在に嵌装されたインナボックス
37と、アウタボックス34に対してインナボックス3
7を伸縮させるアウトリガシリンダ35とからなり、ア
ウトリガシリンダ35の先端にはフロート36が取り付
けられている。
【0022】このアウトリガ装置30では、縦アウトリ
ガ33はアウタボックス34の下端部が横アウトリガ3
2に固定されており、アウタボックス34の位置が高い
ため、アウトリガシリンダ35にはストロークの長いも
のが用いられている。従って、アウトリガシリンダ35
のロッドには補強と保護が必要となるので、この縦アウ
トリガ33では角筒型のアウタボックス34内にアウト
リガシリンダ35を覆う角筒型のインナボックス37を
設けることでアウトリガシリンダ35を保護している。
【0023】このアウトリガ装置30は、格納時には図
5に示すようにしたアウタボックス34内にインナボッ
クス37が引き込まれているので、その最低地上高さh
がシャーシフレーム5の上面の高さHより高くなってい
る。作業を開始するときには、まず横アウトリガ32を
ベース6から側方へ衝止するまで引き出す。このとき縦
アウトリガ33のアウトリガシリンダ35は縮小した状
態で上方に保持されている。それからアウトリガシリン
ダ35を伸長してフロート36を図6のように接地させ
て安定を確保する。
【0024】アウトリガ装置30を格納するときには、
まず、アウトリガシリンダ35を最縮小させた後、横ア
ウトリガ32をベース6内に押し込み格納する。アウト
リガ装置30は、格納時には最低地上高さhがシャーシ
フレーム5の上面の高さHより高くなる。トラック2で
は、燃料タンク8等は、シャーシフレーム5上に荷台を
設置するため、シャーシフレーム5の上面より上には突
出しないよう、シャーシフレーム5の側面に取り付けら
れている。従って、燃料タンク8等と縦アウトリガ33
との干渉が生じることはない。
【0025】図7は、この発明のさらに他の実施の形態
である車両搭載用クレーンのアウトリガ装置の格納状態
を示す構成図、図8はアウトリガ装置を張り出して接地
させた状態の説明図である。このアウトリガ装置40
は、トラック2のシャーシフレーム5上に横架して取り
付けられる中空のベース6に嵌装された横アウトリガ4
2と、横アウトリガ42に固定された縦アウトリガ43
とで構成されている。縦アウトリガ43は、アウタボッ
クス44とアウタボックス44内に摺動自在に嵌装され
た2段のインナボックス47、48と、アウタボックス
44に対してインナボックス47、48を伸縮させるア
ウトリガシリンダ45とからなり、アウトリガシリンダ
45の先端にはフロート46が取り付けられている。
【0026】アウトリガシリンダ45は3段のテレスコ
ピック型シリンダであり、シリンダ部50がピン51で
先端のインナボックス48の下端部にフロート46と共
に連結され、中間ロッド部52がピン53で中間のイン
ナボックス47に連結され、先端ロッド部54がピン5
5でアウタボックス44の上端部に連結されている。ア
ウタボックス44、インナボックス47、48は何れも
角筒型である。
【0027】このアウトリガ装置40は、図5のものと
同様に縦アウトリガ43のアウタボックス44の下端部
が横アウトリガ42に固定されているが、アウトリガシ
リンダ45に3段のテレスコピック型シリンダを用いて
いるため、装置全高を図5のものより低くすることがで
きる。このアウトリガ装置40は、格納時には図5に示
すようにしたアウタボックス44内にインナボックス4
7、48が引き込まれているので、その最低地上高さh
がシャーシフレーム5の上面の高さHより高くなってい
る。
【0028】作業を開始するときには、まず横アウトリ
ガ42をベース6から側方へ衝止するまで引き出す。こ
のとき縦アウトリガ43のアウトリガシリンダ45は縮
小した状態で上方に保持されている。それからアウトリ
ガシリンダ45を伸長してフロート46を図8のように
接地させて安定を確保する。アウトリガ装置40を格納
するときには、まず、アウトリガシリンダ45を最縮小
させた後、横アウトリガ32をベース6内に押し込み格
納する。
【0029】アウトリガ装置40は、格納時には最低地
上高さhがシャーシフレーム5の上面の高さHより高く
なる。トラック2では、燃料タンク8等は、シャーシフ
レーム5上に荷台を設置するため、シャーシフレーム5
の上面より上には突出しないよう、シャーシフレーム5
の側面に取り付けられている。従って、燃料タンク8等
と縦アウトリガ43との干渉が生じることはない。
【0030】図9は、この発明の横アウトリガを設けな
い実施の形態である車両搭載用クレーンのアウトリガ装
置の格納状態を示す構成図、図10はアウトリガ装置を
張り出して接地させた状態の説明図である。このアウト
リガ装置60は、トラック2のシャーシフレーム5上に
横架して取り付けられるベース6の側端上部に、縦アウ
トリガ63が上下回動可能に枢設されている。ベース6
は横幅がトラック2の車幅と略等しくなっている。縦ア
ウトリガ63は、アウタボックス64と、アウタボック
ス64内に摺動自在に嵌装されたインナボックス67
と、アウタボックス64に対してインナボックス67を
伸縮させるアウトリガシリンダ65とからなり、アウト
リガシリンダ65の先端にはフロート66が取り付けら
れている。
【0031】アウトリガシリンダ65は、シリンダ部7
0がインナボックス67の基端部と共にピン61でベー
ス6の側端上部に連結され、ロッド部72がフロート6
6と共にピン73でアウタボックス64の先端部に連結
されている。アウタボックス64、インナボックス67
は何れも角筒型である。また、縦アウトリガ63のアウ
タボックス64の中間部に設けたブラケット68とベー
ス6の側端下部との間には、リンク74がピン75とピ
ン76とで回動自在に連結されている。
【0032】このアウトリガ装置60は、格納時には図
9に示すように縦アウトリガ63が上方に回動されてい
るので、その最低地上高さhがシャーシフレーム5の上
面の高さHより高くなっている。作業を開始するときに
は、アウトリガシリンダ65を伸長させる。すると、縦
アウトリガ63のアウタボックス64が伸長すると同時
に、リンク74がピン76を中心として回動する。この
ため、縦アウトリガ63はピン61を中心として回動し
ながら下降し、図10のように縦アウトリガ63が側方
に傾斜した状態でフロート66が接地して安定を確保す
る。
【0033】アウトリガ装置60を格納するときには、
アウトリガシリンダ65を縮小させる。すると、縦アウ
トリガ63のアウタボックス64が縮小すると同時に、
リンク74がピン76を中心として回動し、縦アウトリ
ガ63はピン61を中心として回動しながら上昇し、上
方に格納される。アウトリガ装置60は、接地時には縦
アウトリガ63がベース6の側端から側方に傾斜した状
態となり、格納時には最低地上高さhがシャーシフレー
ム5の上面の高さHより高くなる。トラック2では、燃
料タンク8等は、走行に支障がないよう側方に突出せ
ず、またシャーシフレーム5上に荷台を設置するため、
燃料シャーシフレーム5の上面より上には突出しないよ
う、シャーシフレーム5の側面に取り付けられている。
従って、燃料タンク8等と縦アウトリガ63との干渉が
生じることはない。
【0034】図11は、この発明の横アウトリガを設け
ない他の実施の形態である車両搭載用クレーンのアウト
リガ装置の格納状態を示す構成図、図12はアウトリガ
装置を張り出して接地させた状態の説明図である。この
アウトリガ装置80は、トラック2のシャーシフレーム
5上に横架して取り付けられるベース6が斜上側方へ向
けて立設されたサポート82を備えており、このサポー
ト82の先端部に、縦アウトリガ83が左右回動可能に
枢設されている。縦アウトリガ83は、アウタボックス
84と、アウタボックス84内に摺動自在に嵌装された
インナボックス87と、インナボックス87に対してア
ウタボックス84を伸縮させるアウトリガシリンダ85
とからなり、アウトリガシリンダ85の先端にはフロー
ト86が取り付けられている。
【0035】アウトリガシリンダ85は、シリンダ部9
0がインナボックス87の基端部と共にピン81でサポ
ート82の先端部に連結され、ロッド部92がフロート
86と共にピン93でアウタボックス84の先端部に連
結されている。アウタボックス84、インナボックス8
7は何れも角筒型である。また、縦アウトリガ83のア
ウタボックス84の基端部付近に設けたブラケット88
とサポート82の基端部との間には、リンク94がピン
95とピン96とで回動自在に連結されている。
【0036】このアウトリガ装置80は、格納時には図
11に示すように縦アウトリガ83がベース6側に回動
されているが、その最低地上高さhはシャーシフレーム
5の上面の高さHより高くなっている。作業を開始する
ときには、アウトリガシリンダ85を伸長させる。する
と、縦アウトリガ83のアウタボックス84が伸長する
と同時に、リンク94がピン96を中心として回動す
る。このため、縦アウトリガ83はピン81を中心とし
て側方へ回動し、図12のように縦アウトリガ83が側
方に傾斜した状態でフロート86が接地して安定を確保
する。
【0037】アウトリガ装置80を格納するときには、
アウトリガシリンダ85を縮小させる。すると、縦アウ
トリガ83のアウタボックス84が縮小すると同時に、
リンク94がピン96を中心として回動し、縦アウトリ
ガ83はピン81を中心としてベース6側へ回動し格納
される。アウトリガ装置80は、接地時には縦アウトリ
ガ83がサポート82先端部から側方に傾斜して張り出
した状態となり、格納時には最低地上高さhがシャーシ
フレーム5の上面の高さHより高くなる。トラック2で
は、燃料タンク8等は、走行に支障がないよう側方に突
出せず、またシャーシフレーム5上に荷台を設置するた
め、燃料シャーシフレーム5の上面より上には突出しな
いよう、シャーシフレーム5の側面に取り付けられてい
る。従って、燃料タンク8等と縦アウトリガ83との干
渉が生じることはない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両搭載
用クレーンのアウトリガ装置は、トラックの補機類や燃
料タンクと縦アウトリガとが干渉せず、トラックに架装
搭載するとき補機類や燃料タンクの移設が不要で、気体
燃料を使用するトラックにも容易に架装搭載することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である車両搭載用クレー
ンのアウトリガ装置の格納状態を示す構成図である。
【図2】縦アウトリガの回転移動の説明図である。
【図3】縦アウトリガの接地状態の説明図である。
【図4】アウトリガ装置を張り出して接地させた状態の
説明図である。
【図5】本発明の他の実施の形態である車両搭載用クレ
ーンのアウトリガ装置の格納状態を示す構成図である。
【図6】アウトリガ装置を張り出して接地させた状態の
説明図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態である車両搭載
用クレーンのアウトリガ装置の格納状態を示す構成図で
ある。
【図8】アウトリガ装置を張り出して接地させた状態の
説明図である。
【図9】本発明の横アウトリガを設けない実施の形態で
ある車両搭載用クレーンのアウトリガ装置の格納状態を
示す構成図である。
【図10】アウトリガ装置を張り出して接地させた状態
の説明図である。
【図11】本発明の横アウトリガを設けない他の実施の
形態である車両搭載用クレーンのアウトリガ装置の格納
状態を示す構成図である。
【図12】アウトリガ装置を張り出して接地させた状態
の説明図である。
【図13】従来の車両搭載用クレーンの側面図である。
【図14】従来の車両搭載用クレーンのアウトリガ装置
の格納状態を示す構成図である。
【図15】大型の燃料タンクを備えたトラックの側面図
である。
【図16】大型の燃料タンクを備えたトラックに搭載し
た従来の車両搭載用クレーンのアウトリガ装置の格納状
態を示す構成図である。
【符号の説明】
1 車両搭載用クレーン 2 トラック 5 シャーシフレーム 6 ベース 7 補機類 8 燃料タンク 10 アウトリガ装置 12 横アウトリガ 13 縦アウトリガ 14 アウトリガステー 15 アウトリガシリンダ 16 フロート 17 ボス 18 プレート 19 軸受 20 ピン孔 21 ピン 22 ピンブラケット 23 把手 30 アウトリガ装置 32 横アウトリガ 33 縦アウトリガ 34 アウタボックス 35 アウトリガシリンダ 36 フロート 37 インナボックス 40 アウトリガ装置 42 横アウトリガ 43 縦アウトリガ 44 アウタボックス 45 アウトリガシリンダ 46 フロート 47 インナボックス 48 インナボックス 60 アウトリガ装置 63 縦アウトリガ 64 アウタボックス 65 アウトリガシリンダ 66 フロート 67 インナボックス 74 リンク 80 アウトリガ装置 82 サポート 83 縦アウトリガ 84 アウタボックス 85 アウトリガシリンダ 86 フロート 87 インナボックス 94 リンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックのシャーシフレーム上に架装搭
    載される車両搭載用クレーンのアウトリガ装置であっ
    て、縦アウトリガを地上最低高さがトラックのシャーシ
    フレームの上面の高さ以上となるよう上方に格納する縦
    アウトリガの格納手段を備えたことを特徴とする車両搭
    載用クレーンのアウトリガ装置。
  2. 【請求項2】 縦アウトリガの格納手段が、縦アウトリ
    ガを上方の格納位置へ回転移動させる回転機構を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の車両搭載用クレーンの
    アウトリガ装置。
  3. 【請求項3】 縦アウトリガの格納手段が、下端部を横
    アウトリガに固定した縦アウトリガのアウタボックス
    と、アウタボックス内にインナボックスを引き込むアウ
    トリガシリンダを備えたことを特徴とする請求項1記載
    の車両搭載用クレーン。
  4. 【請求項4】 縦アウトリガの格納手段が、ベースに枢
    設された縦アウトリガを伸縮させるアウトリガシリンダ
    と、アウトリガシリンダの縮小に伴って縦アウトリガを
    格納位置へ回動させるリンクとを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の車両搭載用クレーン。
JP2001077835A 2001-03-19 2001-03-19 車両搭載用クレーンのアウトリガ装置 Pending JP2002274783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001077835A JP2002274783A (ja) 2001-03-19 2001-03-19 車両搭載用クレーンのアウトリガ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001077835A JP2002274783A (ja) 2001-03-19 2001-03-19 車両搭載用クレーンのアウトリガ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002274783A true JP2002274783A (ja) 2002-09-25

Family

ID=18934527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001077835A Pending JP2002274783A (ja) 2001-03-19 2001-03-19 車両搭載用クレーンのアウトリガ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002274783A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006028579A1 (en) * 2004-09-01 2006-03-16 Putzmeister Inc. Vertical outrigger leg
JP2007283902A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Sip Co Ltd 台車のロック機構
JP2009526685A (ja) * 2006-02-14 2009-07-23 プッツマイスター コンクレーテ プンプス ゲーエムベーハー 支持脚を備えた走行可能な作業機
JP2013071495A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Tadano Ltd アウトリガ装置
JP2013220860A (ja) * 2012-04-12 2013-10-28 Tadano Ltd アウトリガ装置
JP2015108257A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 株式会社タダノ 作業機
JP2018090422A (ja) * 2016-09-16 2018-06-14 株式会社タダノ アウトリガ装置
WO2019031568A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 株式会社タダノ アウトリガ装置
JP2019073370A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 古河ユニック株式会社 アウトリガ装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5664985A (en) * 1979-10-31 1981-06-02 Nippon Kokan Kk Silo
JPS5784158A (en) * 1980-11-14 1982-05-26 Matsushita Electronics Corp Lead frame and its manufacture
JPS59188765A (ja) * 1983-04-11 1984-10-26 Nec Corp デ−タベ−ス問合せ処理装置
JPS6185560A (ja) * 1984-10-01 1986-05-01 ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ ガスタ−ビンエンジンの制御方法と装置
JPS6481359A (en) * 1987-09-24 1989-03-27 Nec Corp Mos type semiconductor integrated circuit device
JPH08208186A (ja) * 1995-02-03 1996-08-13 Tadano Ltd クレーン車のアウトリガ装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5664985A (en) * 1979-10-31 1981-06-02 Nippon Kokan Kk Silo
JPS5784158A (en) * 1980-11-14 1982-05-26 Matsushita Electronics Corp Lead frame and its manufacture
JPS59188765A (ja) * 1983-04-11 1984-10-26 Nec Corp デ−タベ−ス問合せ処理装置
JPS6185560A (ja) * 1984-10-01 1986-05-01 ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ ガスタ−ビンエンジンの制御方法と装置
JPS6481359A (en) * 1987-09-24 1989-03-27 Nec Corp Mos type semiconductor integrated circuit device
JPH08208186A (ja) * 1995-02-03 1996-08-13 Tadano Ltd クレーン車のアウトリガ装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006028579A1 (en) * 2004-09-01 2006-03-16 Putzmeister Inc. Vertical outrigger leg
KR101349595B1 (ko) * 2006-02-14 2014-01-08 푸츠마이스터 엔지니어링 게엠베하 지지 다리를 가진 이동 기계 장치
JP2009526685A (ja) * 2006-02-14 2009-07-23 プッツマイスター コンクレーテ プンプス ゲーエムベーハー 支持脚を備えた走行可能な作業機
JP4517400B2 (ja) * 2006-04-17 2010-08-04 株式会社シィップ 台車のロック機構
JP2007283902A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Sip Co Ltd 台車のロック機構
JP2013071495A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Tadano Ltd アウトリガ装置
JP2013220860A (ja) * 2012-04-12 2013-10-28 Tadano Ltd アウトリガ装置
JP2015108257A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 株式会社タダノ 作業機
JP2018090422A (ja) * 2016-09-16 2018-06-14 株式会社タダノ アウトリガ装置
WO2019031568A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 株式会社タダノ アウトリガ装置
CN110997548A (zh) * 2017-08-09 2020-04-10 株式会社多田野 支腿装置
US10899321B2 (en) 2017-08-09 2021-01-26 Tadano Ltd. Outrigger device
JP2019073370A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 古河ユニック株式会社 アウトリガ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002274783A (ja) 車両搭載用クレーンのアウトリガ装置
JPH0114159B2 (ja)
EP2711330A1 (en) Lifting or hoisting system and method of stabilizing a mobile elevating work platform
JPH09255296A (ja) 接地板収納式アウトリガジャッキ
JP2002255015A (ja) 作業用車両
JP3241632B2 (ja) アウトリガの格納係止装置
JP5893327B2 (ja) アウトリガ装置
CN218462237U (zh) 一种通用型车载便携式机械臂
JP2922799B2 (ja) 高所作業車
JP4243522B2 (ja) 高所作業車
JP2002037587A (ja) アウトリガ装置
JP2005096727A (ja) ジャッキ装置
JP3373977B2 (ja) 自走式作業車のアウトリガ装置
JP2009208913A (ja) 高所作業車
JP3781662B2 (ja) 高所作業車のポスト伸長ロック装置
JP2013075753A (ja) アウトリガ装置
JP2004322972A (ja) アウトリガ装置
JP2002211889A (ja) 作業用車両
JP3437790B2 (ja) トラックマウント式作業車
JP2002080192A (ja) 高所作業車
JP2000038296A (ja) 作業車のアウトリガ装置
JPH07215691A (ja) ブーム式作業装置の揺動機構
JP2002284493A (ja) 高所作業車のサブブーム装置
JP2004043129A (ja) 作業用車両
JP2000118955A (ja) 積載形トラッククレーン車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111025