JP2002274578A - 容 器 - Google Patents
容 器Info
- Publication number
- JP2002274578A JP2002274578A JP2001078202A JP2001078202A JP2002274578A JP 2002274578 A JP2002274578 A JP 2002274578A JP 2001078202 A JP2001078202 A JP 2001078202A JP 2001078202 A JP2001078202 A JP 2001078202A JP 2002274578 A JP2002274578 A JP 2002274578A
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- JP
- Japan
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- container
- contents
- gas barrier
- barrier layer
- easy peel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D81/00—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
- B65D81/32—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
- B65D81/3261—Flexible containers having several compartments
- B65D81/3266—Flexible containers having several compartments separated by a common rupturable seal, a clip or other removable fastening device
Abstract
(57)【要約】
【課題】 容器外の酸素の影響を受けにくく、また、容
器からアンモニアガスが生じた場合でも層間剥離が生じ
ない、イージーピールオープン性シール部を有する内容
物入り容器を提供する。 【解決手段】 イージーピールオープン性シール部によ
り少なくとも２室に離隔された内容物入り容器におい
て、離隔された少なくとも１室を構成する容器材料であ
る積層材料の一部に、その１室の全体を覆うようにガス
バリア層を設ける。
器からアンモニアガスが生じた場合でも層間剥離が生じ
ない、イージーピールオープン性シール部を有する内容
物入り容器を提供する。 【解決手段】 イージーピールオープン性シール部によ
り少なくとも２室に離隔された内容物入り容器におい
て、離隔された少なくとも１室を構成する容器材料であ
る積層材料の一部に、その１室の全体を覆うようにガス
バリア層を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも２種類
の内容物をイージーピールオープン性シール部で離隔し
て封入でき、特に２剤タイプのヘアカラーに適した内容
物入り容器に関する。
の内容物をイージーピールオープン性シール部で離隔し
て封入でき、特に２剤タイプのヘアカラーに適した内容
物入り容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】２剤タイプのヘアカラーは、酸化染料と
アルカリ剤とを含有する第１剤と過酸化水素水を主成分
とする第２剤とから構成されており、通常それらは別々
の密封容器に封入されている。使用に際しては、両剤
を、別途用意した混合容器に取り出し、ヘラなどで混合
した上で毛髪に適用している。しかし、従来の２剤タイ
プのヘアカラーの場合、両剤を別々の容器に収容する必
要があり、しかも一旦容器から取り出した上で混合する
操作が必要であり、取り扱い性に難があった。
アルカリ剤とを含有する第１剤と過酸化水素水を主成分
とする第２剤とから構成されており、通常それらは別々
の密封容器に封入されている。使用に際しては、両剤
を、別途用意した混合容器に取り出し、ヘラなどで混合
した上で毛髪に適用している。しかし、従来の２剤タイ
プのヘアカラーの場合、両剤を別々の容器に収容する必
要があり、しかも一旦容器から取り出した上で混合する
操作が必要であり、取り扱い性に難があった。
【０００３】一方、外気に触れさせずに混合した後に使
用することが望まれる２種類の材料を、使用に先立ち、
外気に触れさせることなく容易に混合できる容器とし
て、２種類の内容物をイージーピールオープン性シール
部で離隔して封入する内容物入り容器が提案されている
（特許第２６７５０７５号明細書の請求項１等）。この
内容物入り容器の使用に際しては、容器の外側から内容
物に力をかけてシール処理部を開いて離隔していた室を
連通させ、内容物を外気に触れさせることなく混合し、
混合後に容器の一部を開放し、混合物を外に取り出して
いる。
用することが望まれる２種類の材料を、使用に先立ち、
外気に触れさせることなく容易に混合できる容器とし
て、２種類の内容物をイージーピールオープン性シール
部で離隔して封入する内容物入り容器が提案されている
（特許第２６７５０７５号明細書の請求項１等）。この
内容物入り容器の使用に際しては、容器の外側から内容
物に力をかけてシール処理部を開いて離隔していた室を
連通させ、内容物を外気に触れさせることなく混合し、
混合後に容器の一部を開放し、混合物を外に取り出して
いる。
【０００４】そこで、２剤タイプのヘアカラーをこのよ
うな内容物入り容器に適用することが試みられている。
うな内容物入り容器に適用することが試みられている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イージ
ーピールオープン性シール部を有する従来の内容物入り
容器は、異なる溶融開始温度を有する低密度ポリエチレ
ン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂
等から選ばれる少なくとも２種のポリオレフィン系ポリ
マーを含む樹脂ブレンド物フィルムから形成されている
ため、酸素が非常に透過し易く、酸化染料とアルカリ剤
とを含有する第１剤が保存中に酸化され、変色するとい
う問題があった。また、アルカリ剤としてアンモニア水
を含有している場合には、遊離したアンモニアガスが容
器外へ散逸し、必要なアルカリ濃度を保持できないとい
う問題もあった。更に、ポリオレフィン系ポリマーを含
む樹脂ブレンド物シートの外側に低密度ポリエチレンシ
ートなどを接着剤で積層した材料から容器を作製した場
合には、透過してくるアンモニアガスのために接着剤が
侵され、層間剥離が生ずるという問題もあった。
ーピールオープン性シール部を有する従来の内容物入り
容器は、異なる溶融開始温度を有する低密度ポリエチレ
ン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂
等から選ばれる少なくとも２種のポリオレフィン系ポリ
マーを含む樹脂ブレンド物フィルムから形成されている
ため、酸素が非常に透過し易く、酸化染料とアルカリ剤
とを含有する第１剤が保存中に酸化され、変色するとい
う問題があった。また、アルカリ剤としてアンモニア水
を含有している場合には、遊離したアンモニアガスが容
器外へ散逸し、必要なアルカリ濃度を保持できないとい
う問題もあった。更に、ポリオレフィン系ポリマーを含
む樹脂ブレンド物シートの外側に低密度ポリエチレンシ
ートなどを接着剤で積層した材料から容器を作製した場
合には、透過してくるアンモニアガスのために接着剤が
侵され、層間剥離が生ずるという問題もあった。
【０００６】これらの問題は、２剤タイプのヘアカラー
に限られるのではなく、使用直前までは外部の酸素の影
響を避ける必要があり、しかも２以上の成分に離隔して
おき、使用時に混合することが必要となる種々の商品
（ヘアブリーチ、ドレッシング、冷却剤、温熱剤など）
を、イージーピールオープン性シール部を有する従来の
内容物入り容器に適用する際にも、程度の差はあれ、生
じていた。
に限られるのではなく、使用直前までは外部の酸素の影
響を避ける必要があり、しかも２以上の成分に離隔して
おき、使用時に混合することが必要となる種々の商品
（ヘアブリーチ、ドレッシング、冷却剤、温熱剤など）
を、イージーピールオープン性シール部を有する従来の
内容物入り容器に適用する際にも、程度の差はあれ、生
じていた。
【０００７】本発明は、使用直前までは外部の酸素の影
響を避ける必要があり、しかも２以上の成分に離隔して
おき、使用時に混合することが必要となる２剤タイプの
ヘアカラーをはじめとする種々の商品に適した容器であ
って、容器外の酸素の影響を受けにくく、また、容器か
らアンモニアガスが生じた場合でも層間剥離が生じず、
イージーピールオープン性シール部を有する内容物入り
容器を提供することを目的とする。
響を避ける必要があり、しかも２以上の成分に離隔して
おき、使用時に混合することが必要となる２剤タイプの
ヘアカラーをはじめとする種々の商品に適した容器であ
って、容器外の酸素の影響を受けにくく、また、容器か
らアンモニアガスが生じた場合でも層間剥離が生じず、
イージーピールオープン性シール部を有する内容物入り
容器を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者は、内容物入り
容器を構成する材料の一部に、容器外からの内容物への
酸素の影響を防止し且つ容器内で発生したアンモニアガ
スの影響を受けにくくするためのガスバリア層を新たに
設けることにより上述の目的を達成できることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
容器を構成する材料の一部に、容器外からの内容物への
酸素の影響を防止し且つ容器内で発生したアンモニアガ
スの影響を受けにくくするためのガスバリア層を新たに
設けることにより上述の目的を達成できることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
【０００９】即ち、本発明は、イージーピールオープン
性シール部により少なくとも２室に離隔された内容物入
り容器であって、離隔された少なくとも１室を構成する
容器材料の一部に、その１室の全体を覆うようにガスバ
リア層が含まれている内容物入り容器を提供する。
性シール部により少なくとも２室に離隔された内容物入
り容器であって、離隔された少なくとも１室を構成する
容器材料の一部に、その１室の全体を覆うようにガスバ
リア層が含まれている内容物入り容器を提供する。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しつつ
詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は、同一又は
同等の構成要素を表している。
詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は、同一又は
同等の構成要素を表している。
【００１１】図１は、本発明の内容物入り容器の一例の
断面図であり、イージーピールオープン性シール部Ｓに
より２室（Ａ、Ｂ）に離隔されている態様を示してい
る。室Ａには物質ａが封入され、室Ｂには物質ｂが封入
されている。
断面図であり、イージーピールオープン性シール部Ｓに
より２室（Ａ、Ｂ）に離隔されている態様を示してい
る。室Ａには物質ａが封入され、室Ｂには物質ｂが封入
されている。
【００１２】図１の態様は、少なくともイージーピール
オープン性材料層／ガスバリア層からなる積層材料を、
イージーピールオープン性材料層が容器の内側となるよ
うに袋状に成形したものである（即ち、容器の内側全面
にイージーピールオープン性材料層１が配置され、外側
全面にガスバリア層２が配置されている）が、イージー
ピールオープン性材料層１は少なくともシール部Ｓの部
分を構成すればよく、室Ａ及び室Ｂの内面全面に配置し
なくてもよい。また、ガスバリア層２は、外部からの酸
素の影響を避ける必要がある室もしくは内部アンモニア
ガスの影響を排除したい室だけを覆うように配置しても
よい。
オープン性材料層／ガスバリア層からなる積層材料を、
イージーピールオープン性材料層が容器の内側となるよ
うに袋状に成形したものである（即ち、容器の内側全面
にイージーピールオープン性材料層１が配置され、外側
全面にガスバリア層２が配置されている）が、イージー
ピールオープン性材料層１は少なくともシール部Ｓの部
分を構成すればよく、室Ａ及び室Ｂの内面全面に配置し
なくてもよい。また、ガスバリア層２は、外部からの酸
素の影響を避ける必要がある室もしくは内部アンモニア
ガスの影響を排除したい室だけを覆うように配置しても
よい。
【００１３】本発明において、ガスバリア層２を含む積
層材料の酸素透過率は、接着条件によっては同一構成で
も多少異なることがあるが、酸素による内容物の変質を
避けるために３．０ｃｃ／ｍ２・ｄａｙ・ａｔｍ以下が
好ましく、１．０ｃｃ／ｍ２・ｄａｙ・ａｔｍ以下がよ
り好ましい。
層材料の酸素透過率は、接着条件によっては同一構成で
も多少異なることがあるが、酸素による内容物の変質を
避けるために３．０ｃｃ／ｍ２・ｄａｙ・ａｔｍ以下が
好ましく、１．０ｃｃ／ｍ２・ｄａｙ・ａｔｍ以下がよ
り好ましい。
【００１４】本発明において好ましく使用できるガスバ
リア層２としては、ポリビニルアルコールフィルム、酸
化ケイ素蒸着ポリビニルアルコールフィルム、エチレン
ビニルアルコール共重合体フィルム又は酸化ケイ素蒸着
ポリエチレンテレフタラートフィルムが挙げられる。
リア層２としては、ポリビニルアルコールフィルム、酸
化ケイ素蒸着ポリビニルアルコールフィルム、エチレン
ビニルアルコール共重合体フィルム又は酸化ケイ素蒸着
ポリエチレンテレフタラートフィルムが挙げられる。
【００１５】ガスバリア層２の厚みは、所期の酸素透過
率に応じて適宜に決定することができる。また、酸化ケ
イ素蒸着ポリビニルアルコールフィルムや酸化ケイ素蒸
着ポリエチレンテレフタラートフィルム中の酸化ケイ素
蒸着層の厚みも、その蒸着層の色や所期の酸素透過率等
に応じて適宜決定することができる。
率に応じて適宜に決定することができる。また、酸化ケ
イ素蒸着ポリビニルアルコールフィルムや酸化ケイ素蒸
着ポリエチレンテレフタラートフィルム中の酸化ケイ素
蒸着層の厚みも、その蒸着層の色や所期の酸素透過率等
に応じて適宜決定することができる。
【００１６】本発明において、イージーピールオープン
性材料層１用の材料としては、特許第２６７５０７５号
明細書の請求項１や同明細書カラム６（４１行）〜カラ
ム７（４０行）に記載の溶融開始温度が異なる少なくと
も２種以上のポリオレフィン系樹脂からなる樹脂混合物
を好ましく挙げることができる。
性材料層１用の材料としては、特許第２６７５０７５号
明細書の請求項１や同明細書カラム６（４１行）〜カラ
ム７（４０行）に記載の溶融開始温度が異なる少なくと
も２種以上のポリオレフィン系樹脂からなる樹脂混合物
を好ましく挙げることができる。
【００１７】本発明においては、容器を構成する積層材
料のガスバリア層２上に、更に容器の外側となるよう
に、耐衝撃性、耐擦過性等を向上させるための保護層３
を設けることことが好ましい（図２）。この場合、耐ア
ルカリ性を示す接着剤層４（好ましくは、ウレタン系接
着剤層）で各層間を接着することが好ましい。
料のガスバリア層２上に、更に容器の外側となるよう
に、耐衝撃性、耐擦過性等を向上させるための保護層３
を設けることことが好ましい（図２）。この場合、耐ア
ルカリ性を示す接着剤層４（好ましくは、ウレタン系接
着剤層）で各層間を接着することが好ましい。
【００１８】本発明において好ましく使用できる保護層
３としては、ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフ
ィルムを挙げることができる。
３としては、ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフ
ィルムを挙げることができる。
【００１９】保護層３の厚み並びに接着剤層４の厚み
は、所期の酸素透過率等に応じて適宜に決定することが
できる。
は、所期の酸素透過率等に応じて適宜に決定することが
できる。
【００２０】本発明の内容物入り容器は、例えば、図２
の積層材料の２枚を、イージーピールオープン性材料層
が互いに内側となるように、周縁部を密封シールして袋
状に加工し、その袋の中に第１の内容物を中程まで入
れ、そして袋の中央部をイージーピールオープン性シー
ルし、残りの袋の空間に第２の内容物を入れ、袋の開口
部を密封シールすることにより製造することができる。
ここで、密封シール条件としては、イージーピールオー
プン性材料に含有されているすべての樹脂の溶融開始温
度の中で最も高い溶融開始温度よりも約５℃以上高い温
度に加熱する条件が挙げられる。また、イージーピール
オープン性シール条件としては、１２０℃、４秒という
条件が挙げられる。
の積層材料の２枚を、イージーピールオープン性材料層
が互いに内側となるように、周縁部を密封シールして袋
状に加工し、その袋の中に第１の内容物を中程まで入
れ、そして袋の中央部をイージーピールオープン性シー
ルし、残りの袋の空間に第２の内容物を入れ、袋の開口
部を密封シールすることにより製造することができる。
ここで、密封シール条件としては、イージーピールオー
プン性材料に含有されているすべての樹脂の溶融開始温
度の中で最も高い溶融開始温度よりも約５℃以上高い温
度に加熱する条件が挙げられる。また、イージーピール
オープン性シール条件としては、１２０℃、４秒という
条件が挙げられる。
【００２１】以上の本発明の内容物入り容器は、ヘアカ
ラーに好ましく適用することができる。即ち、離隔され
た２室を有する内容物入り容器の、ガスバリア層で覆わ
れた一方の室に公知の酸化染料剤が封入され、他方の室
に公知の過酸化水素水剤が封入されているヘアカラーも
本発明の一部である。このヘアカラーは、外部からの酸
素の影響を防止できるだけでなく、イージーピール材を
使用した一つの容器に、互いに反応しやすい酸化染料剤
と過酸化水素剤とを近接させて収容していても、過酸化
水素剤から発生する酸素や過酸化水素ガスと酸化染料剤
との反応を十分に防止でき、酸化染料剤の保存安定性が
高い。しかも内容物を外気に触れさせることなく混合す
ることができ、アンモニアによる層間剥離も抑制するこ
とができる。特に、酸化染毛剤に使用するアルカリ剤と
してモノエタノールアミン等を使用し、アンモニアフリ
ーとすれば、アンモニアに由来する問題を解決すること
ができる。
ラーに好ましく適用することができる。即ち、離隔され
た２室を有する内容物入り容器の、ガスバリア層で覆わ
れた一方の室に公知の酸化染料剤が封入され、他方の室
に公知の過酸化水素水剤が封入されているヘアカラーも
本発明の一部である。このヘアカラーは、外部からの酸
素の影響を防止できるだけでなく、イージーピール材を
使用した一つの容器に、互いに反応しやすい酸化染料剤
と過酸化水素剤とを近接させて収容していても、過酸化
水素剤から発生する酸素や過酸化水素ガスと酸化染料剤
との反応を十分に防止でき、酸化染料剤の保存安定性が
高い。しかも内容物を外気に触れさせることなく混合す
ることができ、アンモニアによる層間剥離も抑制するこ
とができる。特に、酸化染毛剤に使用するアルカリ剤と
してモノエタノールアミン等を使用し、アンモニアフリ
ーとすれば、アンモニアに由来する問題を解決すること
ができる。
【００２２】また、イージーピールオープン性シール部
を有する本発明の内容物入り容器は、使用直前までは外
部の酸素の影響を避ける必要があり、しかも２以上の成
分に離隔しておき、使用時に混合することが必要となる
ヘアブリーチ（アルカリ剤と過酸化水素水剤）、ドレッ
シング（食用高不飽和脂肪酸と水性調味液）、冷却剤
（硝酸アンモニウム、水）、温熱剤（生石灰、水）など
にも好ましく適用することができる。
を有する本発明の内容物入り容器は、使用直前までは外
部の酸素の影響を避ける必要があり、しかも２以上の成
分に離隔しておき、使用時に混合することが必要となる
ヘアブリーチ（アルカリ剤と過酸化水素水剤）、ドレッ
シング（食用高不飽和脂肪酸と水性調味液）、冷却剤
（硝酸アンモニウム、水）、温熱剤（生石灰、水）など
にも好ましく適用することができる。
【００２３】
【実施例】実施例１〜３及び比較例１〜３ 表１に示す層構成の積層材料を用いて、図１に示すよう
な実施例１〜３の内容物入り容器を作製した。また、実
施例１〜３におけるガスバリア層に代えて２０μｍ厚の
延伸ポリプロピレンフィルム（東セロ社製）を使用する
以外は実施例１〜３と同様にして比較例１〜３の内容物
入り容器を作製した。
な実施例１〜３の内容物入り容器を作製した。また、実
施例１〜３におけるガスバリア層に代えて２０μｍ厚の
延伸ポリプロピレンフィルム（東セロ社製）を使用する
以外は実施例１〜３と同様にして比較例１〜３の内容物
入り容器を作製した。
【００２４】なお、酸素透過性測定器（恒温式ガス透過
率測定装置ＭＴ−Ｃ１、東洋精機製作所製）を使用し、
２３℃の環境下で測定した各積層材料の酸素透過性（ｃ
ｃ／ｍ２・ｄａｙ・ａｔｍ）を表１に示す。比較例１〜
３の酸素透過性は、いずれも３．０ｃｃ／ｍ２・ｄａｙ
・ａｔｍを大きく上回っていた。
率測定装置ＭＴ−Ｃ１、東洋精機製作所製）を使用し、
２３℃の環境下で測定した各積層材料の酸素透過性（ｃ
ｃ／ｍ２・ｄａｙ・ａｔｍ）を表１に示す。比較例１〜
３の酸素透過性は、いずれも３．０ｃｃ／ｍ２・ｄａｙ
・ａｔｍを大きく上回っていた。
【００２５】なお、内容物としては、５％ＭＥＡ（モノ
エタノールアミン）と２０％ＢＯＥ（ベンジルオキシエ
タノール）と酸化染料剤とを含有する第１剤と、６％過
酸化水素水を主成分とする第２剤とを使用した。
エタノールアミン）と２０％ＢＯＥ（ベンジルオキシエ
タノール）と酸化染料剤とを含有する第１剤と、６％過
酸化水素水を主成分とする第２剤とを使用した。
【００２６】また、周縁部の密封シール条件は、２００
℃、５秒であり、イージーピールオープン性シール条件
は、１２０℃、４秒であった。
℃、５秒であり、イージーピールオープン性シール条件
は、１２０℃、４秒であった。
【００２７】
【表１】 実施例 層構成 酸素透過性（cc/m2・day・atm) １ NY*1/D*2/Si-VMPET*3/D/EPS*4 ０．６ ２ OPP*5/D/エハ゛ール*6/D/PAN*7/D/EPS ０．８ ３ OPP/D/テックハ゛リアS*８/D/特殊OPP*９/D/EPS ０．４ 表１注 ＊１： １５μｍ厚のナイロンフィルム（ユニチカ社製） ＊２： ４μｍ厚のウレタン系（ポリエーテル系）接着剤（大日本インキ社製） ＊３： １２μｍ厚の酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタラートフィルム（尾 池産業社製） ＊４： ６０μｍ厚のイージーピールオープン性フィルム（株式会社新素材総合 研究所製） ＊５： ２０μｍ厚の延伸ポリプロピレンフィルム（東セロ社製） ＊６： ５μｍ厚のエチレンビニルアルコール共重合体フィルム（株式会社クラ レ製） ＊７： ３０μｍ厚のポリアクリロニトリルフィルム（タマポリ社製） ＊８： １２μｍ厚の酸化ケイ素蒸着ポリビニルアルコールフィルム（三菱化学 興人パックス社製） ＊９： ２０μｍ厚のバリアコート延伸ポリプロピレンフィルム（二村化学工業 社製）
【００２８】得られた内容物入り容器の内容物の保存安
定性試験を行った。保存条件として湿度７５％の４０℃
で６ヶ月という条件を採用した。性能評価は、染色性、
ｐＨ、アルカリ量、過酸化水素量、層間剥離、ヘアカラ
ー剤の外観色で行った。得られた結果を表２に示す。
定性試験を行った。保存条件として湿度７５％の４０℃
で６ヶ月という条件を採用した。性能評価は、染色性、
ｐＨ、アルカリ量、過酸化水素量、層間剥離、ヘアカラ
ー剤の外観色で行った。得られた結果を表２に示す。
【００２９】
【表２】 実施例 比較例 １ ２ ３ １ ２ ３ ４０℃６ヶ月 良好 良好 良好 不良 不良 不良
【００３０】表２に示すように、ガスバリア層を設けた
実施例１〜３の内容物入り容器は、４０℃で６ヶ月保存
しても性能の低下がほとんどなく、良好な保存安定性を
示した。
実施例１〜３の内容物入り容器は、４０℃で６ヶ月保存
しても性能の低下がほとんどなく、良好な保存安定性を
示した。
【００３１】一方、ガスバリア層を設けていない比較例
１〜３の内容物入り容器は、４０℃で６ヶ月の保存前
に、第１剤に対して酸化染料が酸化され変色が生じた。
１〜３の内容物入り容器は、４０℃で６ヶ月の保存前
に、第１剤に対して酸化染料が酸化され変色が生じた。
【００３２】なお、実施例１〜３において、アンモニア
水を含有した第１剤を使用しても、保存安定性は同等で
あった。また、外部から確認できる層間剥離はなかっ
た。
水を含有した第１剤を使用しても、保存安定性は同等で
あった。また、外部から確認できる層間剥離はなかっ
た。
【００３３】
【発明の効果】本発明によれば、容器外の酸素の影響を
受けにくく、また、容器からアンモニアガスが生じた場
合でも層間剥離が生じない、イージーピールオープン性
シール部を有する内容物入り容器が得られる。この内容
物入り容器は、使用直前までは外部の酸素の影響を避け
る必要があり、しかも２以上の成分に離隔しておき、使
用時に混合することが必要となる２剤タイプのヘアカラ
ーをはじめとする種々の商品に適した容器である。
受けにくく、また、容器からアンモニアガスが生じた場
合でも層間剥離が生じない、イージーピールオープン性
シール部を有する内容物入り容器が得られる。この内容
物入り容器は、使用直前までは外部の酸素の影響を避け
る必要があり、しかも２以上の成分に離隔しておき、使
用時に混合することが必要となる２剤タイプのヘアカラ
ーをはじめとする種々の商品に適した容器である。
【図１】本発明の内容物入り容器の一例の断面図であ
る。
る。
【図２】本発明の内容物入り容器を構成する積層材料の
断面図の一例である。
断面図の一例である。
１ イージーピールオープン性材料層 ２ ガスバリア層 ３ 保護層 ４ 接着剤層 Ｓ イージーピールオープン性シール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ６５Ｄ 81/24 Ｂ６５Ｄ 81/24 Ｄ (72)発明者 宮部 創 東京都墨田区文花２−１−３ 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 松尾 貴史 東京都墨田区文花２−１−３ 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 敦賀 鉄也 東京都墨田区文花２−１−３ 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 三栖 大介 東京都墨田区文花２−１−３ 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 磯野 啓之介 埼玉県川口市戸塚東三丁目15番22号 Ｆターム(参考） 3E064 AA01 BA26 BA30 BB03 BC08 BC09 EA30 FA03 HN06 HT07 3E067 AA03 AB81 AC06 BA12A BB15A BB16A BB25A CA04 CA06 CA24 EB25 EC14 FA01 FC01 GD08
Claims (5)
- 【請求項１】 イージーピールオープン性シール部によ
り少なくとも２室に離隔された内容物入り容器であっ
て、離隔された少なくとも１室の全体を覆うようにガス
バリア層が設けられている内容物入り容器。 - 【請求項２】 内容物入り容器が、少なくともイージー
ピールオープン性材料層／ガスバリア層からなる積層材
料を、イージーピールオープン性材料層が容器の内側と
なるように袋状に成形されたものである請求項１記載の
内容物入り容器。 - 【請求項３】 積層材料が、ガスバリア層上に容器の外
側となるように保護層を有する請求項２記載の内容物入
り容器。 - 【請求項４】 積層材料を構成する各層間を、耐アルカ
リ性を示す接着剤層で接着している請求項２又は３記載
の内容物入り容器。 - 【請求項５】 離隔された２室を有する請求項１〜４の
いずれかの内容物入り容器の、ガスバリア層で覆われた
一方の室に酸化染料剤が封入され、他方の室に過酸化水
素水剤が封入されているヘアカラー。
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