JPH0444357Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0444357Y2 JPH0444357Y2 JP1986113752U JP11375286U JPH0444357Y2 JP H0444357 Y2 JPH0444357 Y2 JP H0444357Y2 JP 1986113752 U JP1986113752 U JP 1986113752U JP 11375286 U JP11375286 U JP 11375286U JP H0444357 Y2 JPH0444357 Y2 JP H0444357Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene
- layer
- heat
- vinyl alcohol
- polyolefin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims description 33
- 229920000219 Ethylene vinyl alcohol Polymers 0.000 claims description 26
- 229920000098 polyolefin Polymers 0.000 claims description 26
- VGGSQFUCUMXWEO-UHFFFAOYSA-N Ethene Chemical compound C=C VGGSQFUCUMXWEO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 14
- 239000005022 packaging material Substances 0.000 claims description 12
- 239000005977 Ethylene Substances 0.000 claims description 11
- 239000012790 adhesive layer Substances 0.000 claims description 11
- 239000012793 heat-sealing layer Substances 0.000 claims description 11
- 238000007334 copolymerization reaction Methods 0.000 claims 1
- 229920000089 Cyclic olefin copolymer Polymers 0.000 description 17
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 17
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 17
- 239000003205 fragrance Substances 0.000 description 17
- 239000004711 α-olefin Substances 0.000 description 17
- 239000011888 foil Substances 0.000 description 16
- 229920006267 polyester film Polymers 0.000 description 14
- 229920001684 low density polyethylene Polymers 0.000 description 10
- 239000004702 low-density polyethylene Substances 0.000 description 10
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 9
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 8
- XMGQYMWWDOXHJM-UHFFFAOYSA-N limonene Chemical compound CC(=C)C1CCC(C)=CC1 XMGQYMWWDOXHJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 238000004806 packaging method and process Methods 0.000 description 5
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 description 5
- XMGQYMWWDOXHJM-JTQLQIEISA-N (+)-α-limonene Chemical compound CC(=C)[C@@H]1CCC(C)=CC1 XMGQYMWWDOXHJM-JTQLQIEISA-N 0.000 description 4
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 4
- -1 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000003475 lamination Methods 0.000 description 3
- 229940087305 limonene Drugs 0.000 description 3
- 235000001510 limonene Nutrition 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 2
- 239000004615 ingredient Substances 0.000 description 2
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 2
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 2
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 2
- 229920005672 polyolefin resin Polymers 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- 239000004721 Polyphenylene oxide Substances 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 description 1
- 229920006378 biaxially oriented polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 239000011127 biaxially oriented polypropylene Substances 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000009820 dry lamination Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 235000019441 ethanol Nutrition 0.000 description 1
- 125000002573 ethenylidene group Chemical group [*]=C=C([H])[H] 0.000 description 1
- 239000005038 ethylene vinyl acetate Substances 0.000 description 1
- 239000000796 flavoring agent Substances 0.000 description 1
- 235000019634 flavors Nutrition 0.000 description 1
- 235000011389 fruit/vegetable juice Nutrition 0.000 description 1
- 239000012948 isocyanate Substances 0.000 description 1
- 150000002513 isocyanates Chemical class 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 229920006284 nylon film Polymers 0.000 description 1
- 239000002304 perfume Substances 0.000 description 1
- 239000012466 permeate Substances 0.000 description 1
- 229920000515 polycarbonate Polymers 0.000 description 1
- 239000004417 polycarbonate Substances 0.000 description 1
- 229920001225 polyester resin Polymers 0.000 description 1
- 239000004645 polyester resin Substances 0.000 description 1
- 229920000570 polyether Polymers 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 235000014347 soups Nutrition 0.000 description 1
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本考案は、香料を含む物質を包装するための包
装材料に関するものであり、香料成分を吸着しに
くいヒートシール層を提供するものである。
装材料に関するものであり、香料成分を吸着しに
くいヒートシール層を提供するものである。
従来、香料を含む内容物をヒートシールによつ
て包装する包装材料としては、ヒートシール層と
してポリオレフインよりなる樹脂を用い、その外
面にポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネ
ート、アルミ箔等の保香性のよい材料を積層する
事が一般的であつた。このような包装材料を用い
れば包装体外への香料の散失は防止できるが、内
容物と接するポリオレフイン層へ香料成分が吸着
するため、内容物の香りが失われるという問題が
あつた。 このような点を解決するために、ポリエチレン
テレフタレート、6−ナイロン−エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体等を包装材料のヒートシー
ル層として用いることが提案されているが、以上
の材料はポリオレフインに比べ引張弾性率が高い
為、耐衝撃性が悪く、実用化が困難であつた。 また、特開昭60−48344号にはヒートシール層
としてポリオレフイン系樹脂を積層したポリエス
テルフイルムを用いることにより耐衝撃性が向上
する旨記載されているが、耐衝撃性の改良効果は
不充分であつた。
て包装する包装材料としては、ヒートシール層と
してポリオレフインよりなる樹脂を用い、その外
面にポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネ
ート、アルミ箔等の保香性のよい材料を積層する
事が一般的であつた。このような包装材料を用い
れば包装体外への香料の散失は防止できるが、内
容物と接するポリオレフイン層へ香料成分が吸着
するため、内容物の香りが失われるという問題が
あつた。 このような点を解決するために、ポリエチレン
テレフタレート、6−ナイロン−エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体等を包装材料のヒートシー
ル層として用いることが提案されているが、以上
の材料はポリオレフインに比べ引張弾性率が高い
為、耐衝撃性が悪く、実用化が困難であつた。 また、特開昭60−48344号にはヒートシール層
としてポリオレフイン系樹脂を積層したポリエス
テルフイルムを用いることにより耐衝撃性が向上
する旨記載されているが、耐衝撃性の改良効果は
不充分であつた。
本考案は、上記した従来の欠点を改良し、香料
の吸着が少なく、しかも耐衝撃性の良好なヒート
シール層を有する包装材料を提供することを目的
とする。
の吸着が少なく、しかも耐衝撃性の良好なヒート
シール層を有する包装材料を提供することを目的
とする。
本考案は、包装物と接する面にエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体を用い、該エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体にポリオレフイン層を積層
してなるヒートシール層を有する包装材料に係
る。 一般に香料は親油性であつて、ポリオレフイン
樹脂には吸着され易い。そこで香料を吸着し難い
極性を有する樹脂としてエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体を使用することが考えられるが、こ
のものは、硬度が高く、耐衝撃性に劣る。そこ
で、本考案者は耐衝撃性に優れたポリオレフイン
を強化層としてエチレン−ビニルアルコール共重
合層と併用することにより保香性に優れ、しかも
耐衝撃性に優れたヒートシール層を得たものであ
る。 本考案のヒートシール層は、ポリオレフイン層
とエチレン−ビニルアルコール共重合体が接着層
を介して積層した構造を有する。本考案のヒート
シール層は、ポリオレフイン層の外側に、更に耐
熱層と貼合する事により熱封着可能で、しかも香
料の吸着の少ない包装体を形成できる。 ポリオレフイン層は、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−αオレフイン共重合体(L−LDPE)を用い
ることが可能であるが、耐衝撃性の点でエチレン
−αオレフイン共重合体が最も好適である。エチ
レン−ビニルアルコール共重合体は、エチレン含
有量45モル%以上60モル%未満のものが好適であ
り、エチレン含有量44モル%以下ではヒートシー
ル温度が高くなり、実用化困難である。また、60
モル%以上では、香料成分の吸着が大きい。エチ
レン−ビニルアルコール共重合体の厚みは、40μ
以下、5μ以上が好適である。即ち、40μ以上であ
ると耐衝撃性が弱くなり、5μ以下では安定性が
難しい。ポリオレフイン層とエチレン−ビニルア
ルコール共重合体の積層は、接着層として酸変性
ポリオレフインを用いた共押出し法が好適であ
る。
ルアルコール共重合体を用い、該エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体にポリオレフイン層を積層
してなるヒートシール層を有する包装材料に係
る。 一般に香料は親油性であつて、ポリオレフイン
樹脂には吸着され易い。そこで香料を吸着し難い
極性を有する樹脂としてエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体を使用することが考えられるが、こ
のものは、硬度が高く、耐衝撃性に劣る。そこ
で、本考案者は耐衝撃性に優れたポリオレフイン
を強化層としてエチレン−ビニルアルコール共重
合層と併用することにより保香性に優れ、しかも
耐衝撃性に優れたヒートシール層を得たものであ
る。 本考案のヒートシール層は、ポリオレフイン層
とエチレン−ビニルアルコール共重合体が接着層
を介して積層した構造を有する。本考案のヒート
シール層は、ポリオレフイン層の外側に、更に耐
熱層と貼合する事により熱封着可能で、しかも香
料の吸着の少ない包装体を形成できる。 ポリオレフイン層は、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−αオレフイン共重合体(L−LDPE)を用い
ることが可能であるが、耐衝撃性の点でエチレン
−αオレフイン共重合体が最も好適である。エチ
レン−ビニルアルコール共重合体は、エチレン含
有量45モル%以上60モル%未満のものが好適であ
り、エチレン含有量44モル%以下ではヒートシー
ル温度が高くなり、実用化困難である。また、60
モル%以上では、香料成分の吸着が大きい。エチ
レン−ビニルアルコール共重合体の厚みは、40μ
以下、5μ以上が好適である。即ち、40μ以上であ
ると耐衝撃性が弱くなり、5μ以下では安定性が
難しい。ポリオレフイン層とエチレン−ビニルア
ルコール共重合体の積層は、接着層として酸変性
ポリオレフインを用いた共押出し法が好適であ
る。
図面において、aはヒートシール層で、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体層5に接着層4を
介してポリオレフイン層3を積層してなり、更に
ヒートシール層aのポリオレフイン層3の面を接
着剤層2により耐熱層1に貼合してある。 上記包装材料を包装体とする際には、エチレン
−ビニルアルコール共重合体層が包装体内部表面
となるように包装体を構成する。 図面に示す耐熱層1は200℃程度のヒートシー
ルに耐える材料である。例えば紙、アルミニウ
ム、二軸延伸ポリエステルフイルム、二軸延伸ナ
イロンフイルム、二軸延伸ポリプロピレンフイル
ム、またはこれらの複合体が適当であり、用途に
よつては、ビニリデン等のガスバリアー層を上記
フイルムと組み合わせる事も可能である。 この耐熱層は、接着剤層2を介してヒートシー
ル層aと貼合される。貼合は通常のドライラミネ
ーシヨンを用いて行われ、接着剤は、ポリエーテ
ルウレタン或いはポリエステル樹脂とイソシアネ
ート系の硬化剤よりなるものが好ましい。 ヒートシール層aは、ポリオレフイン層3とエ
チレン−ビニルアルコール共重合体5が接着剤層
4を介して積層した構成である。ポリオレフイン
層及びエチレン−ビニルアルコール共重合体、接
着層としてそれぞれ用いられる樹脂については上
記した通りである。 以下に本考案の実施例と比較例を示し、本考案
の効果を具体的に示す。 実施例1及び比較例1 ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを積層し、該アルミニウ
ム箔の反対面に70μのエチレン−αオレフイン
共重合体(L−LDPE)/15μの酸変性ポリオ
レフイン/15μのエチレン−ビニルアルコール
共重合体の共押出しフイルムをエチレン−αオ
レフイン共重合体層がアルミニウム箔と接する
ように積層した。(実施例1) ◇ 同様に9μのアルミニウム箔の一面に12μの二
軸延伸ポリエステルフイルムを、該反対面に
100μのエチレン−αオレフイン共重合体(L
−LDPE)を積層した。(比較例1) 次にこれらを用いて包装袋を製造し、香料の吸
着性を調べた。この場合、袋の寸法は、10cm×10
cmとし四方をヒートシールする構成とした。また
袋内にはD−リモネンを溶解した水30c.c.を充填し
た。ここで、着香成分吸着試験は、この袋を室温
で1週間放置した後、リモネン水溶液中のリモネ
ンの量を調べることにより行つた。 この結果、実施例1の包装袋では、水溶液中の
リモネン濃度に変化は認められなかつたが、比較
例1の包装袋では、かなり濃度が低下していた。
これはエチレン−ビニルアルコール共重合体(エ
チレン含有量47モル%)は、香料成分(D−リモ
ネン)を殆ど吸着、透過しないが、他方エチレン
−αオレフイン共重合体は香料成分の吸着が大き
い事がわかる。 実施例2,3,4,5,及び比較例2,3 ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チレン−αオレフイン共重合体(L−
LDPE)/15μの酸変性ポリオレフイン/40μの
エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレ
ン含有量47モル%)の共押出しフイルムをエチ
レン−αオレフイン共重合体がアルミニウム箔
と接するように積層した。(実施例2) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に100μの
エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレ
ン含有量47モル%)を積層した。(比較例2) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チレン−αオレフイン共重合体(L−
LDPE)/15μの酸変性ポリオレフイン/30μの
エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレ
ン含有量47モル%)の共押出しフイルムをエチ
レン−αオレフイン共重合体がアルミニウム箔
に接するように積層した。(実施例3) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チレン−αオレフイン共重合体(L−LDPE)
を貼合せ、更に、この上に30μの未延伸ポリエ
ステルフイルムを積層した。(比較例3) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チレン−αオレフイン共重合体(L−LDPE)
を貼合せ、更に、この上に30μの未延伸ポリエ
ステルフイルムを積層した。(比較例3) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チレン−αオレフイン共重合体(L−
LDPE)/15μの酸変性ポリオレフイン/30μの
エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレ
ン含有量44モル%)の共押出しフイルムをエチ
レン−αオレフイン共重合体がアルミニウム箔
に接するように積層した。(実施例4) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チチレン−αオレフイン共重合体(L−
LDPE)/15μの酸変性ポリオレフイン/30μの
エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレ
ン含有量47モル%)をエチレン−αオレフイン
共重合体がアルミニウム箔に接するように積層
した。(実施例5) 上記実施例1乃至5及び比較例2,3に記載の
材料を用いて形成した袋体についてヒートシール
性及び耐衝撃性の評価を行い下表に示すような結
果を得た。 尚、ヒートシール性は、JIS−Z−1526の熱封
緘強度試験に準じて行い、4Kg/15mm以上を示す
シール温度を記した。シール条件は3Kg/cm2、
1.0秒である。 また、耐衝撃性は20cm×10cmの袋体を製造し、
この中に水200c.c.を入れて1.2mの高さから繰返し
落下させ、ヒートシール部の損傷を調べた。
ン−ビニルアルコール共重合体層5に接着層4を
介してポリオレフイン層3を積層してなり、更に
ヒートシール層aのポリオレフイン層3の面を接
着剤層2により耐熱層1に貼合してある。 上記包装材料を包装体とする際には、エチレン
−ビニルアルコール共重合体層が包装体内部表面
となるように包装体を構成する。 図面に示す耐熱層1は200℃程度のヒートシー
ルに耐える材料である。例えば紙、アルミニウ
ム、二軸延伸ポリエステルフイルム、二軸延伸ナ
イロンフイルム、二軸延伸ポリプロピレンフイル
ム、またはこれらの複合体が適当であり、用途に
よつては、ビニリデン等のガスバリアー層を上記
フイルムと組み合わせる事も可能である。 この耐熱層は、接着剤層2を介してヒートシー
ル層aと貼合される。貼合は通常のドライラミネ
ーシヨンを用いて行われ、接着剤は、ポリエーテ
ルウレタン或いはポリエステル樹脂とイソシアネ
ート系の硬化剤よりなるものが好ましい。 ヒートシール層aは、ポリオレフイン層3とエ
チレン−ビニルアルコール共重合体5が接着剤層
4を介して積層した構成である。ポリオレフイン
層及びエチレン−ビニルアルコール共重合体、接
着層としてそれぞれ用いられる樹脂については上
記した通りである。 以下に本考案の実施例と比較例を示し、本考案
の効果を具体的に示す。 実施例1及び比較例1 ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを積層し、該アルミニウ
ム箔の反対面に70μのエチレン−αオレフイン
共重合体(L−LDPE)/15μの酸変性ポリオ
レフイン/15μのエチレン−ビニルアルコール
共重合体の共押出しフイルムをエチレン−αオ
レフイン共重合体層がアルミニウム箔と接する
ように積層した。(実施例1) ◇ 同様に9μのアルミニウム箔の一面に12μの二
軸延伸ポリエステルフイルムを、該反対面に
100μのエチレン−αオレフイン共重合体(L
−LDPE)を積層した。(比較例1) 次にこれらを用いて包装袋を製造し、香料の吸
着性を調べた。この場合、袋の寸法は、10cm×10
cmとし四方をヒートシールする構成とした。また
袋内にはD−リモネンを溶解した水30c.c.を充填し
た。ここで、着香成分吸着試験は、この袋を室温
で1週間放置した後、リモネン水溶液中のリモネ
ンの量を調べることにより行つた。 この結果、実施例1の包装袋では、水溶液中の
リモネン濃度に変化は認められなかつたが、比較
例1の包装袋では、かなり濃度が低下していた。
これはエチレン−ビニルアルコール共重合体(エ
チレン含有量47モル%)は、香料成分(D−リモ
ネン)を殆ど吸着、透過しないが、他方エチレン
−αオレフイン共重合体は香料成分の吸着が大き
い事がわかる。 実施例2,3,4,5,及び比較例2,3 ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チレン−αオレフイン共重合体(L−
LDPE)/15μの酸変性ポリオレフイン/40μの
エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレ
ン含有量47モル%)の共押出しフイルムをエチ
レン−αオレフイン共重合体がアルミニウム箔
と接するように積層した。(実施例2) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に100μの
エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレ
ン含有量47モル%)を積層した。(比較例2) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チレン−αオレフイン共重合体(L−
LDPE)/15μの酸変性ポリオレフイン/30μの
エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレ
ン含有量47モル%)の共押出しフイルムをエチ
レン−αオレフイン共重合体がアルミニウム箔
に接するように積層した。(実施例3) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チレン−αオレフイン共重合体(L−LDPE)
を貼合せ、更に、この上に30μの未延伸ポリエ
ステルフイルムを積層した。(比較例3) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チレン−αオレフイン共重合体(L−LDPE)
を貼合せ、更に、この上に30μの未延伸ポリエ
ステルフイルムを積層した。(比較例3) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チレン−αオレフイン共重合体(L−
LDPE)/15μの酸変性ポリオレフイン/30μの
エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレ
ン含有量44モル%)の共押出しフイルムをエチ
レン−αオレフイン共重合体がアルミニウム箔
に接するように積層した。(実施例4) ◇ 9μのアルミニウム箔の一面に12μの二軸延伸
ポリエステルフイルムを、該反体面に70μのエ
チチレン−αオレフイン共重合体(L−
LDPE)/15μの酸変性ポリオレフイン/30μの
エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレ
ン含有量47モル%)をエチレン−αオレフイン
共重合体がアルミニウム箔に接するように積層
した。(実施例5) 上記実施例1乃至5及び比較例2,3に記載の
材料を用いて形成した袋体についてヒートシール
性及び耐衝撃性の評価を行い下表に示すような結
果を得た。 尚、ヒートシール性は、JIS−Z−1526の熱封
緘強度試験に準じて行い、4Kg/15mm以上を示す
シール温度を記した。シール条件は3Kg/cm2、
1.0秒である。 また、耐衝撃性は20cm×10cmの袋体を製造し、
この中に水200c.c.を入れて1.2mの高さから繰返し
落下させ、ヒートシール部の損傷を調べた。
【表】
【表】
以上の例から明らかな様にポリオレフインとエ
チレン−ビニルアルコール共重合体とを接着層と
して酸変性ポリオレフインを用いて積層する事に
より耐衝撃性が良好でしかも香料を吸着しにくい
ヒートシール層を形成できる。包装材料として使
用する場合、エチレン−ビニルアルコール共重合
体はエチレン含有量が増加するにしたがいシール
性が良好となるため、エチレン含有量が45モル%
以上のものが好適である。また、耐衝撃性はエチ
レン−ビニルアルコール共重合体の厚みが薄いほ
ど向上するため、40μ以下が望ましく、15μが好
適である。 また、ポリオレフイン層としては、耐衝撃性の
点からエチレン−αオレフイン共重合体(L−
LDPE)が好適である。 本考案による包装材料は、香料の吸着が少な
く、しかも耐衝撃性の良好なヒートシール層を形
成することができるので、特に微量の香料成分を
添加した液体、例えばジュース、酒、スープ等の
包装材として極めて好適なものである。
チレン−ビニルアルコール共重合体とを接着層と
して酸変性ポリオレフインを用いて積層する事に
より耐衝撃性が良好でしかも香料を吸着しにくい
ヒートシール層を形成できる。包装材料として使
用する場合、エチレン−ビニルアルコール共重合
体はエチレン含有量が増加するにしたがいシール
性が良好となるため、エチレン含有量が45モル%
以上のものが好適である。また、耐衝撃性はエチ
レン−ビニルアルコール共重合体の厚みが薄いほ
ど向上するため、40μ以下が望ましく、15μが好
適である。 また、ポリオレフイン層としては、耐衝撃性の
点からエチレン−αオレフイン共重合体(L−
LDPE)が好適である。 本考案による包装材料は、香料の吸着が少な
く、しかも耐衝撃性の良好なヒートシール層を形
成することができるので、特に微量の香料成分を
添加した液体、例えばジュース、酒、スープ等の
包装材として極めて好適なものである。
図面は本考案のヒートシール層を用いた包装材
料の構成の一例を示す拡大断面図である。 1……耐熱層、2……接着剤層、3……ポリオ
レフイン層、4……接着層、5……エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体、a……ヒートシール
層。
料の構成の一例を示す拡大断面図である。 1……耐熱層、2……接着剤層、3……ポリオ
レフイン層、4……接着層、5……エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体、a……ヒートシール
層。
Claims (1)
- ポリオレフイン層と、該ポリオレフイン層と酸
変性ポリオレフインを接着層として積層され包装
体内部表面を構成する、エチレン共重合比率が45
モル%以上60モル%未満であるエチレン−ビニル
アルコール共重合体よりなり、厚みが40μ乃至5
であるエチレン−ビニルアルコール共重合体層と
よりなるヒートシール層を有する包装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986113752U JPH0444357Y2 (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986113752U JPH0444357Y2 (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6321031U JPS6321031U (ja) | 1988-02-12 |
JPH0444357Y2 true JPH0444357Y2 (ja) | 1992-10-20 |
Family
ID=30995854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986113752U Expired JPH0444357Y2 (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0444357Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2626781B2 (ja) * | 1988-01-25 | 1997-07-02 | 大日本印刷株式会社 | 保香性能に優れた性質を有する包装材料 |
JPH02209238A (ja) * | 1989-02-10 | 1990-08-20 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 果汁、野菜ジュース用オレフィン系樹脂多層容器 |
JP2000198166A (ja) * | 1999-01-07 | 2000-07-18 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 保香性を有する易開封性包装体 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5968351A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-18 | Idemitsu Kosan Co Ltd | ポリエチレン樹脂組成物積層物 |
JPS5995139A (ja) * | 1982-11-22 | 1984-06-01 | 日本石油化学株式会社 | 積層構造体 |
-
1986
- 1986-07-24 JP JP1986113752U patent/JPH0444357Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5968351A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-18 | Idemitsu Kosan Co Ltd | ポリエチレン樹脂組成物積層物 |
JPS5995139A (ja) * | 1982-11-22 | 1984-06-01 | 日本石油化学株式会社 | 積層構造体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6321031U (ja) | 1988-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5030952B2 (ja) | 薬剤包装用包装材及び薬剤包装用袋 | |
JPS602059B2 (ja) | 滅菌用包装体 | |
JP6431633B1 (ja) | ウエットティッシュ包装体 | |
JPH0444357Y2 (ja) | ||
JP5412963B2 (ja) | 積層包装袋 | |
JP3258800B2 (ja) | 積層材 | |
JPS6341166Y2 (ja) | ||
JPS6048344A (ja) | 複合包装材料 | |
JPH088815Y2 (ja) | 積層包装材料 | |
JPH0594167U (ja) | 包装容器 | |
JPH02277635A (ja) | 保香性の優れた積層材料および該積層材料を用いた容器 | |
JP2004338118A (ja) | 積層包装材料およびこれを用いた袋体ならびに複合容器 | |
JP2956121B2 (ja) | 複合包装材料 | |
JPH08217086A (ja) | 自立性包装袋およびその製造法 | |
JP2748506B2 (ja) | 複合包装材料 | |
JP2005153980A (ja) | 包装袋 | |
JP3923579B2 (ja) | 包装袋 | |
JP2002284216A (ja) | 脱酸素機能を有する蓋 | |
JP2001002080A (ja) | 膏体用包装袋 | |
JPH10156997A (ja) | 包装袋 | |
JPS6347622B2 (ja) | ||
JPH0939987A (ja) | ジッパー付き包装袋 | |
JPS62202735A (ja) | レトルト殺菌用積層材 | |
JPH07304143A (ja) | 包装材料 | |
JPS601727Y2 (ja) | 芳香剤包装体 |