JP2002270082A - 保護カバー及びヒューズボックス - Google Patents
保護カバー及びヒューズボックスInfo
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Abstract
っても、外れたカバーを保護カバーとして機能させ、閉
操作及びカバーの固定を容易かつ確実に行う。 【解決手段】 ヒューズユニット52の側壁58に、回
動部31寄りに位置するガイド溝59と、回動部31か
ら離れた位置にある凹部60とを設ける。ガイド溝を、
傾斜状のガイド面59cを有する広幅部59aと、広幅
部に続いて閉じ方向に延在する狭幅部59bとから構成
する。広幅部と狭幅部とを連ねる溝壁面をガイドリブ2
5に対する位置規制面59dとする。保護カバー10を
構成する第二のカバー21の側壁22b,22c内面に
は、ガイド溝に進入するガイドリブと、凹部に係合する
ロック用凸部26とを設け、第二のカバーの上壁22a
内面にはヒューズユニットの上部に当接する位置規制リ
ブ27を設ける。ロック用凸部と位置規制リブとを、第
二のカバーの両側壁に直交する同一平面内に配設する。
Description
リのバッテリポストに直付けされるヒューズユニットに
適用され、ヒューズ等を保護する保護カバー及びヒュー
ズボックスに関するものである。
た一対のバッテリポストを有している。バッテリポスト
には、各種電装品等にバッテリからの電源を供給するた
めに、複数の端子接続部を有する連鎖型のヒューズエレ
メント(可溶体)が装着されているものがある。ヒュー
ズエレメントは、樹脂ボディに内蔵されてヒューズユニ
ットを構成する。
ズ等は、外部に露出しているため、腐食しやすく、保護
カバーで覆われているのが一般的である。保護カバー
は、車両組付時やメンテナンス時に端子等の交換やヒュ
ーズの視認等を行う必要性に配慮して、別体として形成
されている。このような保護カバーは、種々の係合手段
によりヒューズユニットの樹脂ボディに着脱自在に装着
されるようになっている。保護カバーと、ヒューズユニ
ットとでヒューズボックスを構成する。
に開示された従来のヒューズボックスの一例を示したも
のである。図示するヒューズボックス101は、ヒュー
ジブルリンク102の交換作業を効率よく行うことがで
きるようにしたものである。
リンク102を収容するボックス本体110と、ボック
ス本体110を覆うカバー体120とからなっている。
ボックス本体110には、上部111aと下部両側11
1b,111cとを開放させたヒュージブルリンク10
2の収容部111が設けてある。この従来例では、ヒュ
ージブルリンク102と、ボックス本体110とでヒュ
ーズユニットを構成する。
aから収容部111内に挿入され、その頭部102aが
上部111aから露出し、また、そのタブ端子102
b,102cが下部両側111b,111cから露出し
ている。また、収容部111に収容されたヒューズジブ
ルリンク102の、一方のタブ端子102bには、取付
ボルトを介して電源供給用端子130が接続され、他方
のタブ端子102cには、取付ボルトを介して電線付き
端子140が接続される。さらに、電源供給用端子13
0には、バッテリ接続用端子103がナットにより接続
してあり、バッテリ接続用端子103は、バッテリのバ
ッテリポストに接続される。
上部111aを覆うアッパカバー部121と、アッパカ
バー部121の下方に垂設され、収容部111の下部両
側11b,111cをそれぞれ覆うロアカバー部122
と、バッテリのバッテリポストを覆うバッテリポストカ
バー部123とからなっている。バッテリポストカバー
部123はアッパカバー部121に連続している。この
ようなカバー体120は、回動軸124aと軸受124
bとからなるヒンジ124を介して、ボックス本体11
0に90°回動自在に設けてある。
ス本体110とカバー体120とは、ヒンジ124を介
して着脱自在に連結されており、かつ、カバー体120
を回動自在に支持することのできるものであるが、回動
軸124aを支持する軸受124bは、薄肉湾曲状に形
成されているため、カバー体120の開閉操作を長期に
亘って繰り返し行うと、軸受124bが塑性変形するこ
とがある。軸受124bが塑性変形すると、回動軸12
4aを抱持することができなくなることもあり、カバー
体120がボックス本体110から離脱して、保護カバ
ーとしての本来の機能を果たすことができなくなる心配
がある。
アカバー部122に突設されるストッパ122aがボッ
クス本体110に当接して、回動が規制されるが、カバ
ー体120を開ける際には、回動を規制するストッパが
ないために、カバー体120を開けすぎて軸受124b
に塑性変形を生じ、上記と同様にカバー体120がボッ
クス本体110から離脱することがある。
して一体に連結している場合であっても同様である。通
常、ヒンジは、開閉カバーの操作性を良くするために薄
肉に形成されており、繰り返し開閉操作を行うと疲労に
よって破損することがある。そして、カバー体が外れ保
護カバーとしての機能を果たすことができなくなること
がある。
バーのヒンジ等が破損したり、疲労等によって切れた場
合であっても、外れたカバー単品をヒューズユニットを
覆う保護カバーとして機能させ、閉操作及びカバーの固
定を容易かつ確実に行うことができる保護カバー及びヒ
ューズボックスを提供することを目的とする。
に、請求項1記載の保護カバーは、バッテリポストに接
続されるヒューズユニットを覆う第一のカバーと、該第
一のカバーに回動部を介して繋がる第二のカバーとで構
成され、該回動部を回動中心として該第二のカバーが開
扉可能である保護カバーにおいて、前記第二のカバーの
側壁内面には、前記ヒューズユニットの側壁のガイド溝
に対応するガイドリブと、前記ヒューズユニットの側壁
の凹部に対応するロック用凸部とが形成されていること
を特徴とする。
項1記載の保護カバーにおいて、前記ヒューズユニット
の上部に当接する位置規制リブが、前記第二のカバーの
上壁内面に突出形成されていることを特徴とする。
は、複数のヒューズの形成されたヒューズエレメント
と、該ヒューズエレメントを内蔵する樹脂ボディとから
なるヒューズユニットと、該ヒューズユニットを覆う第
一のカバーと、該第一のカバーに回動部を介して繋がる
第二のカバーとで構成され、該回動部を回動中心として
該第二のカバーが開扉可能である保護カバーと、で構成
されるヒューズボックスにおいて、前記ヒューズユニッ
トの側壁には、前記回動部寄りに位置するガイド溝と、
前記回動部から離れた位置にある凹部とが設けられ、前
記第二のカバーの側壁内面には、該ガイド溝に進入する
ガイドリブと、該凹部に係合するロック用凸部とが設け
られていることを特徴とする。
は、請求項3記載のヒューズボックスであって、前記第
二のカバーの上壁内面に、前記ヒューズユニットの上部
に当接する位置規制リブが突出形成されていることを特
徴とする。
は、請求項3又は請求項4記載のヒューズボックスにお
いて、前記ガイド溝は、傾斜状のガイド面を有する広幅
部と、該広幅部に続いて閉じ方向に延在する狭幅部とか
ら成っていることを特徴とする。
は、請求項3〜請求項5の何れかに記載のヒューズボッ
クスにおいて、前記ロック用凸部と前記位置規制リブと
が、前記第二のカバーの両側壁に直交する同一平面内に
配設されていることを特徴とする。
は、請求項3〜請求項6の何れかに記載のヒューズボッ
クスにおいて、前記広幅部と前記狭幅部とを連ねる溝壁
面が前記ガイドリブに対する位置規制面であることを特
徴とする。
明する。請求項1記載の発明においては、第二のカバー
を閉じるとき、ガイドリブがヒューズユニットのガイド
溝に進入し、そして、ガイドリブはガイド溝の溝壁に当
接し、第二のカバーの回動を停止させる。続いて、ロッ
ク用凸部がヒューズユニットの凹部に係合することで、
第二のカバーがヒューズユニットに固定される。
単品となった際において、カバーを閉じるときは、ガイ
ドリブがヒューズユニットのガイド溝に上方から進入
し、ガイド溝に案内されると同時に、溝壁に当接して前
後方向に位置決めされる。そして、ロック用凸部がヒュ
ーズユニットの凹部に係合し、第二のカバーが固定され
る。ガイドリブがなければ、カバーは前後方向にガタ付
き、ロック用凸部が盲状態となって取り付け困難とな
る。
バーの上壁内面に位置規制リブが突出形成されているか
ら、位置規制リブの先端面がヒューズユニットの上部
(ヒューズエレメントの上面)に当接し、上下方向(高
さ方向)の位置決めが行われる。そして、ロック用凸部
が相手側の凹部に係合し、第二のカバーがヒューズユニ
ットを挟むような格好で固定される。
バーのガイドリブに対応するガイド溝がヒューズユニッ
トの側壁に設けられているため、ガイドリブが側壁に干
渉してカバーの閉操作が妨げられることがなく回動し、
そして、ガイドリブがガイド溝の溝壁に当接してカバー
の回動が停止する。ヒューズユニットの側壁には、カバ
ーのロック用凸部が係合する凹部が形成されているの
で、第二のカバーは外れることなく確実に固定される。
単品となった場合は、ガイド溝にガイドリブが進入し、
その溝壁でガイドリブが案内される。第二のカバーは、
前後方向に位置決めされ、ガタ付きが防止されること
で、第二のカバーのロック用凸部は相手側の凹部に係合
し、第二のカバーが固定される。
バーの上壁内面に位置規制リブが突出形成されているか
ら、位置規制リブにより上下方向(高さ方向)の位置決
めがなされ、その際に、ロック用凸部が相手側の凹部に
係合し、第二のカバーがヒューズユニットを挟むような
格好で固定される。
の広幅部が傾斜状のガイド面を有し、また、ガイドリブ
のための進入スペースも有しているので、ガイドリブは
ガイド面を滑ってガイド溝の狭幅部に進入し、そして、
第二のカバーは前後方向に位置決めされる。
バーがヒューズユニットに固定された際に、ロック用凸
部と位置規制リブとは偶力の生じない位置関係にあるた
め、偶力のモーメントによって、第二のカバーが変形し
たり回転したりすることを防止することができる。
バーのガイドリブが、ガイド溝のヒンジ部寄りの溝壁面
である位置規制面に当接することで、カバーの前後方向
の位置決めが正確に行われ、ロック用凸部が盲状態とな
ることなくヒューズユニットの凹部に係合する。
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図5は、本発
明に係る保護カバーの一実施形態を示し、図6〜図8
は、保護カバーとヒューズユニットとで構成されるヒュ
ーズボックスの一実施形態を示す。
ッテリポスト42に接続されるヒューズユニット52
(図6等)の上部を覆う固定用カバー(第一のカバー)
11と、固定用カバー11にヒンジ部(回動部)31を
介して接続される開閉用カバー(第二のカバー)21と
から構成されている。開閉用カバー21は、ヒンジ部3
1を回動中心として回動自在になっている。ヒューズユ
ニット52については後述するが、複数のヒューズ5
4,55が設けられたヒューズエレメント53と、ヒュ
ーズエレメント53を内蔵する樹脂ボディ61(図6等
参照)とから構成されている。
その他のプラスチック等の合成樹脂を構成材料とし、ヒ
ューズユニット52を上方から覆うことのできるように
下面を開放する箱形に形成されている。
cが略90゜に屈曲する覆部12と、覆部12の中間部
に下向きに形成される仕切部13と、覆部12の両側壁
12b,12cに設けられるロック部14,14とで構
成されている。後壁は、電線付き端子を挿通できるよう
に開放して形成されている。後壁に対向する前壁は、ヒ
ンジ部31を介して開閉用カバー21に連続している。
ここで、説明の都合上、前後の概念は、バッテリポスト
42側を前側とし、電線付き端子の接続側を後側とす
る。左右の概念は、前後方向に直交する幅方向をいうも
のとする。
部13により二分割されている。内部空間16を分割し
て構成したのは、ヒューズユニット52の左右の二箇所
に形成される端子接続部56b、56c(図6等参照)
を絶縁するためである。
をヒューズユニット52に着脱自在に固定するためのも
のである。ロック部14,14の内側には、凸部(図4
等参照)15が形成されており、凸部15がヒューズユ
ニット52の側壁58の凹部62(図7等参照)に係合
して、固定用カバー11がヒューズユニット52に固定
される。
の上壁22aと、上壁22aの周囲に略直角に屈曲する
両側壁22b,22cと、前壁22dとからなってい
る。上壁22aがクランク状を成しているのは、ヒュー
ズユニット52の形状に対応して形成されているからで
ある。両側壁22b,22cは、固定用カバー11の両
側壁12b,12cと同一の高さになっている。
照)と、鍔部23とが形成されている。仕切部24は、
左右方向の略中間位置において、下向きに突設されてい
る。仕切部24によって、ヒューズ54を有する空室部
67と端子接続部56aとが絶縁されている。
容易に行うことができるように、上壁22aの前方に形
成されている。開操作は、先ず、開閉用カバー21の両
側壁22b,22cを外側に開くようにしてロックを解
除し、鍔部23に指を引っ掛け、上方に持ち上げること
によって行われる。
21の両側壁22b,22c内面には、ヒューズユニッ
ト52のガイド溝59に対応するガイドリブ25と、ヒ
ューズユニット52の凹部60に対応するロック用凸部
26とが形成され、開閉用カバー21の上壁22a内面
には、ヒューズユニット52の上部に当接する位置規制
リブ27が突出形成されている。
状の突出部であり、両側壁22b,22c後方のヒンジ
部31寄りに位置している。ガイドリブ25をヒンジ部
31寄りに位置させたのは、第二のカバー21の閉操作
に伴うガイドリブ25の描く円弧軌跡の曲率半径を小さ
くして、ヒューズユニット52の側壁58のガイド溝5
9を極力小さく形成し、残りのスペースにロック用の凹
部60を設けるためである。
制リブ27より下方に長く延びており、ガイドリブ25
の先端部は、ロック用凸部26と略等しい高さに位置し
ている(図2)。このように位置させることによって、
開閉用カバー21の正確な前後方向の位置決めが行わ
れ、ロックの信頼性が向上する。
応する相手側のガイド溝59は、ヒューズユニット52
の側壁58に傾斜状のガイド面59cを有する広幅部5
9aと、広幅部59aに続き開閉用カバー21の閉じ方
向に延在する狭幅部59bとで構成されている。
ガイド面59cになっているため、開閉用カバー21の
ガイドリブ25はガイド面59cを滑りながら案内され
る。また、広幅部59aには、ガイドリブ25が進入す
るためのスペースが確保されており、開閉用カバー21
の閉操作の際に、円弧軌跡を描くガイドリブ25が側壁
58に干渉するという事態が回避されている。
り、開閉用カバー21の閉じ方向に延在している。開閉
用カバー21の閉状態では、狭幅部59bとガイドリブ
25の先端部との間には間隙が形成される。間隙が形成
されているのは、開閉用カバーの高さ方向の位置決めを
後述する位置規制リブ27で行うためである。
ガタ付きなく拘束できる程度に設定されている。ガタ付
きがあると、開閉用カバー21のロック用凸部26をヒ
ューズユニット52の凹部にワンタッチで係合させるこ
とができなくなるからである。
ジ部寄り)の溝壁面は、高さ方向に真直に連なってお
り、位置規制面59dを構成している。この位置規制面
59dは、ガイドリブ25が当接する面である。これに
より、開閉用カバーの位置決めが行われて、開閉用カバ
ー21のロックが確実に行われる。
薄肉のヒンジ部31が切れて、開閉用カバー21が別体
となった際に、殊に有効である。ガイド溝59がなけれ
ば、前後の位置決めが行われず、開閉用カバー21のロ
ック用凸部26が盲状態となって、相手側であるヒュー
ズユニット52の凹部60に係合させることができなく
なるからである。従って、開閉用カバー21は、ガイド
リブ25がガイド溝59に案内されることで、前後の位
置決めが行われ、ガタ付きを生ずることなく確実にヒュ
ーズユニット52に固定される。
開閉用カバー21の側壁22b,22c内面の下側に突
設されている。ガイドリブ25がヒンジ部31寄りに位
置しているのに対し、ロック用凸部26はヒンジ部31
から離れた位置にある。ロック用凸部26がガイドリブ
25の前方に位置しているのは、開閉用カバー21の開
閉操作の妨げとならないようにするためと、位置決めさ
れてからロックが行われるようにするためである。
27に対してその下方に位置している。これによって、
位置規制リブ27で高さ方向の位置決めが行なわれ、同
時にロック用凸部26の凸部係面26aがヒューズユニ
ット52の凹部60の凹部受面60a(図7参照)に当
接して、ヒューズユニット52を挟むようにして開閉用
カバー21が確実に固定される。
7は、幅方向に並列に位置し、上壁22a内面に下向き
に突出形成されている。位置規制リブ27は、樹脂ボデ
ィ61の空室部67から露出するバッテリ端子71の端
子接続部56a(図6参照)に当接して高さ方向の位置
決めを行うリブである。オルタネータ端子72の端子接
続部56b及びスタータモータ端子73の端子接続部5
6cからは、端子接続用のスタッドボルト74が真直に
露出しているので、位置規制リブ27は、開閉用カバー
21の上壁22aがスタッドボルト74(図6参照)に
干渉しない程度に、その突出長さが設定されている。
26と位置規制リブ27は、第二のカバー21の両側壁
22b,22cに直交する同一平面内に位置している。
ロック用凸部26と位置規制リブ27とは偶力の生じな
い位置関係、換言すると、ロック用凸部26と位置規制
リブ27とは、両者に作用する互いに反対向きの力の作
用線が、同一平面内にあるように位置しているため、偶
力によるモーメントが生じることなく、開閉用カバー2
1の固定が確実に行われ、ロックの信頼性が向上する。
カバー11と開閉用カバー21との間に介在して、両カ
バー11,21を一体に繋げている。また、ヒンジ部3
1は、固定用カバー11及び開閉用カバー21の上壁1
2a,22aより低い位置に形成されている。これは、
開閉用カバー21の開閉軌跡の曲率半径を大きくし、か
つ、開閉用カバー21の回動中心であるヒンジ部31を
下げることで開閉軌跡の前側への出代を小さくするため
である。このような構成は、バッテリ41上部が平坦面
ではなく膨出部を有するような欧州バッテリに好適し、
開閉用カバー21と膨出壁との干渉を防止できる利益が
ある。
両カバー11,21の上壁12a,22aの肉厚より薄
肉に形成されている。従って、開閉用カバー21の開閉
をスムーズに行うことできる。なお、ヒンジ部31を略
環状にカールして形成することで、応力を全体に分散さ
せることができ、疲労や経時的な破損を有効に防止する
ことができる。
スを構成するヒューズユニットについて説明する。ヒュ
ーズユニット52は、バッテリ41と電源供給用の電線
76とを接続するものであり、ヒューズ54,55を有
する導電金属製の板状のヒューズエレメント53と、ヒ
ューズエレメント53がインサート成型された絶縁性の
樹脂ボディ61とで構成されている。図示するヒューズ
ユニット52は、中間部から略90゜に屈曲している
が、成型時は一次元方向に伸ばした状態で成型されてい
る。このように成型するのは、型抜き等の工程が容易に
なる利益があるからである。
絶縁性の合成樹脂材である樹脂ボディ61を一体成形し
て成るヒューズユニット52の完成状態を示すととも
に、ヒューズユニット52を屈曲させて車両のバッテリ
41に組み付ける状態を示すものである。
導電金属板から打ち抜き形成され、中間部に可撓性の可
撓部を一体に有し、可撓部から板厚方向に屈曲自在とな
っている。可撓部はヒューズエレメント53と同一の板
厚であれば十分に撓み可能である。ヒューズエレメント
53の可撓部は樹脂成形金型(図示せず)の樹脂材を注
入しない部分に配置することにより、樹脂ボディ61の
外部に露出した状態になっている。
の端部には、図示しない四つのタブ端子が並列に配置さ
れている。各タブ端子は、樹脂ボディ61から露出する
ヒューズ55に続いている。タブ端子は、樹脂ボディ6
1と一体のコネクタハウジング65のコネクタ嵌合室内
に突出して位置している。タブ端子とコネクタハウジン
グ65とで雌型のコネクタが構成されている。
リ端子71の端子接続部56a、スタータモータ端子7
3の端子接続部56c、オルタネータ端子72の端子接
続部56bが形成されている。バッテリ端子71の端子
接続部56aとオルタネータ端子72の端子接続部56
bとの間には、ヒューズ54が設けられている。
後両側に分割して形成されている。ヒューズ54,55
は、ヒューズエレメント53の両端部側に設けられ、樹
脂ボディ61の空室部67内に位置し、錫や鉛等の合金
製の金属チップを備えている。樹脂ボディ61も中間部
から略90°屈曲可能になっている。中間部を境にして
水平方向に位置する分割部63と、垂直方向に位置する
分割部64とに分けられている。
1にナット75で上下方向に締付接続され、バッテリ端
子71の環状部を利用してバッテリポスト42に締付接
続される。垂直方向の分割部64は、略90゜に屈曲さ
れた状態で、バッテリ41の側壁面に沿って垂設されて
いる。
法は、先ずヒューズエレメント53を導電金属板(図示
せず)から打ち抜くと共に、樹脂成形金型(図示せず)
にヒューズエレメント53をセットし、樹脂成形金型内
に溶融樹脂材を射出注入して、ヒューズエレメント53
の表裏両面に樹脂ボディ61を一体成形する。この際、
端子接続部56a,56b,56cやヒューズ54,5
5周りの樹脂ボディ61を空室とし、ヒューズエレメン
ト53の導体表面を露出させるようにする。
ジ部31で繋がる開閉用カバー21を閉じる状態を示
す。開閉用カバー21は、ヒンジ部31を回動中心とし
て、所定の開閉軌跡Aを描いて閉じ方向に回動する。ガ
イドリブ25は、ヒューズユニット52のガイド溝59
に進入し、ガイド溝59の溝壁に当接して、開閉用カバ
ー21の回動を停止させる。ガイド溝59は、回動規制
用のストッパとして機能する。そして、ロック用凸部2
6は、ヒューズユニット52の凹部60に係合して、開
閉用カバー21がヒューズユニット52に固定される。
ジ部31が切れた開閉用カバー21をガイド溝59を利
用して閉じる状態を示す。開閉用カバー21を閉じると
きは、ヒューズユニット52に対して上方から開閉用カ
バー21を進入させる。ガイドリブ25は、ヒューズユ
ニット52のガイド溝59に入り、ガイド溝59に拘束
され、開閉用カバー21の前後方向の位置決めが行われ
る。そして、ロック用凸部26がヒューズユニット52
の凹部60に係合し、開閉用カバー21が固定される。
ば、第二のカバーを閉じる際に、第二のカバーのガイド
リブは、ヒューズユニットのガイド溝のガイド面を滑り
ながら案内され、ヒンジ部に近い側の溝壁面である位置
規制面に当接することで、第二のカバーが前後方向に位
置決めされる。そして、第二のカバーのロック用凸部が
盲状態となることなくヒューズユニットの凹部に係合す
る。従って、第二のカバーがヒンジ部から外れて別体と
なった場合でも、ガイドリブ及びガイド溝によって前後
方向に位置決めされるから、第二のカバーの固定を容易
かつ確実に行うことができる。
のカバーの上壁内面に位置規制リブが突出形成されてい
るので、第二のカバーを閉じる際に、位置規制リブの先
端面がヒューズユニットの上部に当接して、高さ方向の
位置決めがなされ、その際、ロック用凸部は、相手側の
ヒューズユニットの凹部に係合し、凸部係面が凹部受面
に当接し、位置規制リブとロック用凸部とでヒューズユ
ニットを挟むような格好となる。従って、第二のカバー
がヒンジ部から外れて別体となっても、、第二のカバー
をヒューズユニットにガタ付きなく確実に固定すること
ができる。
ーズユニットの側壁には、ガイド溝が設けられているか
ら、第二のカバーの閉操作の際に、ガイドリブがヒュー
ズユニット側壁に干渉することなく、ガイド溝(ガイド
面)を滑りながら案内され、溝壁面(位置規制面)に当
接することで前後方向に位置決めされ、そして、ロック
用凸部が相手側の凹部に係合して第二のカバーがヒュー
ズユニットに固定される。従って、第二のカバーがヒン
ジ部から外れて別体となっても、ガイド溝とガイドリブ
との案内手段により、閉操作及びカバーの固定を容易か
つ確実に行うことができ、請求項1記載の発明と同様の
効果を奏することができる。
のカバーの上壁内面に位置規制リブが突出形成されてい
るから、位置規制リブにより上下方向(高さ方向)の位
置決めがなされ、その際に、ロック用凸部が相手側の凹
部に係合し、第二のカバーがヒューズユニットを挟むよ
うな格好で固定される。従って、第二のカバーがヒンジ
部から外れて別体となっても、第二のカバーをヒューズ
ユニットにガタ付きなく確実に固定することができ、請
求項2記載の発明と同様の効果を奏することができる。
ド溝にはガイド面を有する広幅部が設けられているの
で、ガイドリブはヒューズユニットの側壁に干渉して閉
操作が妨げられることなく、ガイド面を滑りながら進入
することができる。また、広幅部に続いて狭幅部が形成
されているので、ガイドリブは溝壁間に挟まれて前後方
向にガタ付くことが防止されている。従って、第二のカ
バーがヒンジ部から外れて別体となっても、ガイド溝の
広幅部と狭幅部とによって、案内されつつ位置決めされ
るから、第二のカバーをヒューズユニットに容易かつ確
実に固定することができる。
のカバーを閉じる際に、ロック用凸部と位置規制リブと
は偶力の生じない位置関係にあるため、偶力モーメント
によって第二のカバーが変形したり回転したりすること
を防止することができる。従って、第二のカバーがヒン
ジ部から外れて別体となっても、第二のカバーの固定が
確実に行われ、ロック機構の信頼性が向上する。
のカバーの閉操作の際に、ガイドリブは位置規制面に当
接することで、前後方向の位置決めが正確に行われるか
ら、ロック機構の信頼性が向上する。
である。
分解斜視図である。
用カバーを閉じる状態を示す図である。
用カバーをガイド溝を利用して閉じる状態を示す図であ
る。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 バッテリポストに接続されるヒューズユ
ニットを覆う第一のカバーと、該第一のカバーに回動部
を介して繋がる第二のカバーとで構成され、該回動部を
回動中心として該第二のカバーが開扉可能である保護カ
バーにおいて、 前記第二のカバーの側壁内面には、前記ヒューズユニッ
トの側壁のガイド溝に対応するガイドリブと、前記ヒュ
ーズユニットの側壁の凹部に対応するロック用凸部とが
形成されていることを特徴とする保護カバー。 - 【請求項2】 前記ヒューズユニットの上部に当接する
位置規制リブが、前記第二のカバーの上壁内面に突出形
成されていることを特徴とする請求項1記載の保護カバ
ー。 - 【請求項3】 複数のヒューズの形成されたヒューズエ
レメントと、該ヒューズエレメントを内蔵する樹脂ボデ
ィとからなるヒューズユニットと、該ヒューズユニット
を覆う第一のカバーと、該第一のカバーに回動部を介し
て繋がる第二のカバーとで構成され、該回動部を回動中
心として該第二のカバーが開扉可能である保護カバー
と、で構成されるヒューズボックスにおいて、 前記ヒューズユニットの側壁には、前記回動部寄りに位
置するガイド溝と、前記回動部から離れた位置にある凹
部とが設けられ、前記第二のカバーの側壁内面には、該
ガイド溝に進入するガイドリブと、該凹部に係合するロ
ック用凸部とが設けられていることを特徴とするヒュー
ズボックス。 - 【請求項4】 前記第二のカバーの上壁内面に、前記ヒ
ューズユニットの上部に当接する位置規制リブが突出形
成されていることを特徴とする請求項3記載のヒューズ
ボックス。 - 【請求項5】 前記ガイド溝は、傾斜状のガイド面を有
する広幅部と、該広幅部に続いて閉じ方向に延在する狭
幅部とから成っていることを特徴とする請求項3又は請
求項4記載のヒューズボックス。 - 【請求項6】 前記ロック用凸部と前記位置規制リブと
が、前記第二のカバーの両側壁に直交する同一平面内に
配設されていることを特徴とする請求項3〜請求項5の
何れかに記載のヒューズボックス。 - 【請求項7】 前記広幅部と前記狭幅部とを連ねる溝壁
面が前記ガイドリブに対する位置規制面であることを特
徴とする請求項3〜請求項6の何れかに記載のヒューズ
ボックス。
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