JP3638103B2 - 電線プロテクタの電線導出構造 - Google Patents

電線プロテクタの電線導出構造 Download PDF

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    • H02G3/04Protective tubing or conduits, e.g. cable ladders or cable troughs
    • H02G3/0462Tubings, i.e. having a closed section

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電気自動車用のバッテリ接続プレートに適用される電線プロテクタから電線を接続方向に屈曲させて導出させる電線プロテクタの電線導出構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、特開平11−120986号公報に記載された電気自動車用のバッテリ接続プレートに使用される電線プロテクタを示すものである。
この電線プロテクタ61は、複数本の電線62を所要形状に配索した状態で、樹脂体63の内部にインサート成形してなるものである。
【0003】
電線62は中央の幹線部64と、幹線部64から左右に枝分かれした複数の分岐線部65とで構成されている。電線(幹線)62は一つにまとめられて樹脂体65から外部に真直に導出されている。分岐線部63において電線(分岐線)62の端末には端子66が圧着接続され、端子66の正方形板状の電気接触部67が樹脂体63の外部に露出している。樹脂体63の枠状部68内には端子66のヒューズ接続部が露出している。
【0004】
ヒューズ接続部にはヒューズ(図示せず)が後工程で接続され、電気接触部67がヒューズを介して電線62に接続される。電気接触部67にはバッテリ69(図10)の一方の電極70が挿通され、電線62は外部の電圧検出器(図示せず)に接続される。
【0005】
図8は、上記電線プロテクタ61(図7)を第二の樹脂体71内にインサート成形してなるバッテリ接続プレート72を示すものである。
電線(幹線部)62は、樹脂体71であるプレート本体の一端から外部に真直に導出されている。この複数本の電線62は、図9に示す如く、接続する方向に向けてほぼ90°に屈曲されて、合成樹脂製のバンド48で結束される。バンド48は電線プロテクタ61の孔部49に係合固定される。この電線62の方向付けと固定はインサート成形前の電線プロテクタ61の段階で行うことも可能である。
【0006】
図8において、前記電圧検出用の端子66(図7)の電気接触部67には長方形状の導電金属製のバスバー90が重合接続され、その状態で上記インサート成形が行われている。バスバー90には二つの孔73が設けられており、各孔73に各バッテリ69(図10)の雄ねじ型の電極70が挿入されてナット(図示せず)で締付接続される。バスバー90により、二つの隣接するバッテリ69が直列に接続される。
【0007】
前記端子66(図7)の電気接触部67はバスバー90の一方の孔73側にナットで共締めされる。バッテリ接続プレート72の端部側には一つ孔のバスバー74が配設され、そのバスバー74に給電用の電線(図示せず)が接続される。
【0008】
図10は、上記バッテリ接続プレート72を円柱状のバッテリ69の一端側の電極70に接続し、他のバッテリ接続プレート75をバッテリ69の他端側の電極76に接続する状態を示すものである。
【0009】
バッテリ69は複数の円孔77を有するホルダ78内に装着され、その状態でバッテリ接続プレート72,75が両電極70,76にナットで締付接続される。ホルダ78はブラケット79やボルト80で車体側に固定される。一方のバッテリ接続プレート72に上記電圧検出用の端子66が配設されており、端子66に続く電線62が接続される方向に導出されている。
【0010】
しかしながら、上記従来の電線プロテクタ61にあっては、図9の如く、導出された電線62を接続する方向に屈曲させてバンド48で固定する作業が面倒で、作業性が悪いという問題があった。
【0011】
図11〜図12は、本出願人が先に考案した電線プロテクタの電線導出構造を示すものである。
この構造は、合成樹脂製のプロテクタ本体50の前端部に電線導出用の略樋状の電線ガイド壁34を一体に形成したものである。電線ガイド壁34の内側には、プロテクタ本体50の幹線挿通部51(図12)とは直交して延びるガイド溝52が形成されている。ガイド溝52の導出先端側には電線結束用のバンド53が設けられている。
【0012】
プロテクタ本体50の幹線挿通部51を経た複数本の電線54(図12)はガイド溝52に沿って屈曲されつつ外部に導出され、バンド53で固定される。電線54の屈曲部54a,54bは電線ガイド壁34によって外部との干渉等から保護される。各電線54の先端には端子(図示せず)が圧着されており、端子はコネクタ55内に収容されている。プロテクタ本体50にカバー56(図12)を閉止した状態の電線プロテクタ57を図8と同様に樹脂材内にインサート成形してバッテリ接続プレートを得る。バッテリ接続プレートはコネクタ55を介して電圧検出器側に接続される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電線プロテクタの電線導出構造にあっては、プロテクタ本体50に電線ガイド壁34を一体樹脂成形するために、成形金型の電線導出部側で電線54の避け代を設けたりしなければならず、成形金型の構造が複雑化してコスト高になるという問題があった。また、狭いガイド溝52内に複数本の電線54を屈曲させて配索しなければならず、作業に多くの手間がかかるという問題があった。また、図12の如くプロテクタ本体50からの電線54がガイド溝52内で一旦上向き(垂直)に立ち上がり、次いで横向き(水平)に屈曲されるために、カバー56に上向きの力が作用して、カバー56が外れやすく、その場合にはガイド溝52内の電線54がばらけて飛び出してしまうという問題を生じた。
【0014】
本発明は、上記した点に鑑み、合成樹脂製のプロテクタ本体側に電線ガイド壁を形成するための成形金型の複雑化・高コスト化を防ぐと共に、プロテクタ本体から導出された電線を接続方向に容易に且つ確実に屈曲させることができ、しかも、電線屈曲時におけるカバーの外れを防止することのできる電線プロテクタの電線導出構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、電線を収容するプロテクタ本体と、該プロテクタ本体を覆うカバーとを備え、該プロテクタ本体の電線導出部から該電線が屈曲して導出される電線プロテクタにおいて、前記プロテクタ本体の電線導出部に可撓性のヒンジ部を介して電線ガイド壁が開閉自在に設けられ、該電線導出部の両側の電線導出壁の間に該電線ガイド壁を係合させる切欠開口部が形成され、該電線ガイド壁の両側の係止部に対する係合部が該電線導出壁に設けられ、該電線ガイド壁の回動基端に略半円状のフック部が設けられ、該フック部に対する支持軸が該電線導出部に設けられ、該電線ガイド壁の展開状態で該支持軸と該電線ガイド壁との間における該ヒンジの長さが該フック部の長さよりも長く設定され、該フック部を該支持軸に係合させた状態で該電線ガイド壁が閉じ方向に回動され、該電線ガイド壁を該切欠開口部に係合閉止させた状態で前記電線が該電線ガイド壁に沿って屈曲して導出されることを特徴とする電線プロテクタの電線導出構造を採用する(請求項1)。
前記電線導出部に、前記カバーの係止部に対する係合部が設けられたことも有効である(請求項)。
前記電線プロテクタが前記電線導出部を除いて樹脂材内にインサート成形されてバッテリ接続プレートの一部となることも有効である(請求項)。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電線プロテクタの電線導出構造の一実施形態を示すものである。
【0017】
この構造は、幅広の幹線挿通部4と直交する分岐線挿通部5とを有する合成樹脂製のプロテクタ本体2と、プロテクタ本体2にヒンジ部6を介して一体に形成されたカバー3とを備える電線プロテクタ1において、プロテクタ本体2の前端部に、幹線挿通部4の延長方向に延びる一対の薄板状のヒンジ部7を介して電線ガイド壁8を開閉自在に設けたことを特徴とするものである。電線ガイド壁8は電線挿通部(幹線挿通部4及び分岐線挿通部5)の底壁9と同一平面上に水平に位置している。
【0018】
図2に電線導出部10とその近傍の上面図を示す如く、前側の分岐線挿通部5の側壁11が幹線挿通部4との交差部分とその近傍で切欠されると共に、幹線挿通部4の延長方向に突出底壁12が分岐線挿通部5の底壁9から一体に突出形成され、側壁11に代えて分岐線挿通部5の底壁9から複数のガイドピン13が分岐線挿通部長手方向に一列に形成されると共に、各ガイドピン13の前側に隣接して突出底壁12にガイドリブ14が立設され、突出底壁12の前端から一対の可撓性のヒンジ部7が一体に突出形成され、各ヒンジ部7に電線ガイド壁8が一体に連結されている。
【0019】
電線ガイド壁8はヒンジ部7で突出底壁12に連結されている。一対のヒンジ部7の間において電線ガイド壁8の基端からフック部15が一体に突設されている。突出底壁12の前端部には、フック部15に対する支持軸16と挿入孔17とが前後に隣接して設けられている。支持軸16は挿入孔17と突出底壁12の前端との間に形成され、突出底壁12よりも薄肉に形成されている。
【0020】
また、電線ガイド壁8の両側端には一対の係止爪(係止部)18が電線ガイド壁板厚方向に突出形成されている。係止爪18は電線ガイド壁8の先端寄りに配置されている。突出底壁12の前端の両側には、電線ガイド壁8の幅と同じ高さの一対の電線導出壁19,20が立設されており、各電線導出壁19,20の内側端に電線ガイド壁8の係止爪18が係合可能となっている。一対の電線導出壁19,20の間に電線ガイド壁8を係合させる矩形状の切欠開口部21(図1)が形成されている。
【0021】
一方(電線導出方向)の電線導出壁20の上端には可撓性の薄肉のバンド22が一体に形成されている。バンド22の先端には係止枠23が設けられ、突出底壁12に、係止枠23に対する係止解除用の孔部24が形成されている。係止枠23に対する係合爪はカバー3(図1)の突出壁25の矩形筒状部26内に設けられている。係止枠23に対する係合部を突出底壁12に設けることも可能である。電線27(図5)は各ガイドリブ14の間の溝から立ち上がり、90°方向(水平方向)に屈曲して一方の電線導出壁20と孔部24との間を通って外部に導出される。
【0022】
突出底壁12の両側と中央部には、カバー3(図1)の突出壁25の係止爪(係止部)28に対する係合孔(係合部)29が設けられ、係合孔29内に爪部が突設されている。三つの係止爪28によってカバー3がプロテクタ本体2の電線導出部10に強固に固定される。これにより、例え電線導出部10において電線27(図5)に上向きの力が作用した場合でも、カバー3が外れることはない。
【0023】
図2において電線挿通部である幹線挿通部4と分岐線挿通部5とには各底壁9から電線区画用のリブ30が立設されている。リブ30の要所及び電線挿通部4,5の側壁には電線保持用の突起31が対向して設けられている。図1においてはリブ30の図示を省略している。
【0024】
図3に電線導出部10とその近傍の下面図を示す如く、電線ガイド壁8の下面側に薄肉のヒンジ部7の一端側が連結され、ヒンジ部7の他端側は突出底壁12の下面側に連結されている。係止爪18の底部18bは電線ガイド壁8の側端8aよりも若干外側に突出し、水平な係止面18aが底部18bよりも外側に突出している。電線導出壁19,20(図1)には、各係止爪18を撓ませながら挿通及び係合させる段差状の係合部32(図1)が形成されている。係合部32は電線導出壁19,20の内側端であってもよい。
【0025】
図3で、15はフック部、15aはフック部15の溝、16は、フック部15を係合させる支持軸、17は、フック部15を進入させる挿入孔、22はバンド、24は孔部、29は、カバー3の係止爪28に対する係合孔を示す。
【0026】
図4に図3のA−A断面図を示す如く、電線ガイド壁8のフック部15は略半円状に湾曲して形成されている。フック部15は電線ガイド壁8の上面(回動すれば内側になる面)8b側に突出するように湾曲している。フック部15の先端15bは電線ガイド壁8の下面と同一平面上に位置している。18は係止爪を示す。
【0027】
フック部15に対向して突出底壁12に支持軸16が設けられ、支持軸16の後方に挿入孔17が設けられている。支持軸16はフック部15の溝15bの形状に合わせて円柱状であることが好ましい。19は電線導出壁を示す。ヒンジ部7は小さな力で図4の如く容易に湾曲可能である。
【0028】
以下に、電線導出部10において電線27(図5)を屈曲させて導出する方法の各例を説明する。
第一の方法としては、図2において幹線挿通部4及び分岐挿通部5に配索した電線をガイドピン13とガイドリブ14に沿って幹線挿通部4の延長方向に切欠開口部21から真直に導出させた状態で、図5の如く、電線ガイド壁8を支持軸16に向けて押圧し、ヒンジ部7を湾曲させつつ、フック部15を挿入孔17に差し込んで、フック部15の内側の溝15bを支持軸16に係合させ、支持軸16を支点として電線ガイド壁8を回動させつつ立ち上げて、電線ガイド壁8で電線27を立上げ方向(垂直方向)に屈曲させる。電線ガイド壁8は係止爪18で電線導出壁に係止される。
【0029】
次いで電線27を手で90°方向(水平方向)に屈曲させて電線導出壁20(図2)に沿って外部に導出させ、バンド22(図2)で結束固定する。この場合、電線プロテクタ1は図6の組立体33の状態で予め樹脂材内にインサート成形して、バッテリ接続プレートの一部としておくことで、電線立上げ時の反発力によるカバー3の係止外れが防止される。
【0030】
図5でフック部15と支持軸16との係合に際しては、フック部15が電線ガイド壁8の閉止方向に湾曲(突出)し、且つヒンジ部7とは反対方向に湾曲しているから、係合作業がスムーズ且つ確実に行え、しかも係合後はフック部15が支持軸16を包み込み、且つ電線ガイド壁8を外側に押圧する電線27の反発力を支持軸16と係止爪18とで受け止めるから、フック部15の係合外れが防止される。
【0031】
また、従来(図12)の垂直な電線ガイド壁34がある場合に較べて、電線ガイド壁8を開けて水平にした状態で、幹線挿通部4(図2)から幹線挿通部4の延長方向に電線27(図5)を真直に延ばすことができるから、プロテクタ本体2内への電線27の配索作業性も向上する。この状態でカバー3(図1)を閉めれば、カバー3には何ら開き方向の力(電線27の反発力)がかからないから、カバー3の閉止作業が容易化する。また、電線ガイド壁8を水平にした状態に電線プロテクタ1を樹脂成形するから、成形金型(図示せず)の電線導出部における電線27を避ける部分の加工が容易化し、成形金型が簡素化・低コスト化される。
【0032】
第二の方法としては、図2において電線ガイド壁8を開けた状態で、電線をガイドピン13とガイドリブ14に沿って切欠開口部21から真直に導出させ、カバー3を閉止した状態で、電線27(図5)を手で垂直に立ち上げつつ90°方向(水平)に屈曲させて電線導出壁20の内側に沿って導出させ、バンド22で結束固定する。次いで電線ガイド壁8のフック部15を支持軸16に係合させつつ電線ガイド壁8を閉止する。電線27の屈曲部は電線ガイド壁8によって外部との干渉等から保護される。
【0033】
この方法によれば、電線ガイド壁8が閉止作業時に電線27の反発力を何ら受けないから、閉止作業が極めて容易である。第一の方法においてもそうであるが、プロテクタ本体2の電線導出部10にカバー3を直接係止させる構造としてあるので、例えインサート成形前の電線プロテクタ1単体の状態であっても、電線27の屈曲時の反発力に対する十分な係止強度が確保され、カバー3の係止外れが防止される。
【0034】
図6に、プロテクタ本体2にカバー3を垂直に閉止して電線27を導出させた状態を示す。電線ガイド壁8は係止爪18で両側の電線導出壁19,20に係止されて電線導出壁19,20と同一平面に位置する。バンド22はカバー3側の係合枠26内に係止されている。
【0035】
以下に、図1と図6を用いて上記電線プロテクタ1の全体的な説明を行う。
図1において、幹線挿通部4の長手方向の前端側と後端側及び中間部とにおいて幹線挿通部4の両側にそれぞれ分岐線挿通部5が直交して続いている。各分岐線挿通部5の先端側には、電圧検出用の端子36(図6)のヒューズ接続部(図示せず)を収容する枠状部37が形成され、枠状部37に隣接して端子36の電線圧着部(図示せず)を収容する樋状部38が形成されている。電線導出部10以外の構成は、本出願が先に特願平10−287904号で提案した構成とほぼ同じである。勿論、本発明の電線導出部10の構成を適用する電線プロテクタは本実施形態に限定されるものではない。
【0036】
後端側の分岐線挿通部5に薄肉のヒンジ部6を介して合成樹脂製のカバー3が一体に形成されている。カバー3は幹線挿通部4を覆う幅広部39と、分岐線挿通部5を覆う幅狭部40と、電線導出部10の後半側(基部側)を覆う鍔状部25とを備えている。プロテクタ本体2の各側壁40の外面側に係止突起41が設けられ、カバー3の各部に、係止突起41に対する係合枠片42が設けられている。
【0037】
電圧検出用の端子36(図6)に電線を圧着接続した状態で、端子36が収容部43に収容され、電線が分岐線挿通部5を経て幹線挿通部4を通り、電線導出部10から外部に導出される。
【0038】
図6のカバー閉止状態で、幹線挿通部4と分岐線挿通部5の大半部とはカバー3で覆われ、分岐線挿通部5の先端側の部分は、収容部43にヒンジ部44を介して続くサブカバー45(図1では示していない)で覆われる。収容部43の外側に電圧検出用の端子36の矩形板状の電気接触部46が位置する。導出された電線27の先端側には電圧検出器接続用のコネクタ(図示せず)が配設されている。
【0039】
図6の電線プロテクタ組立体33の状態で従来の図8と同様に樹脂材内にインサート成形されてバッテリ接続プレートが完成する。
なお、上記した電線導出構造は、バッテリ接続プレート用の電線プロテクタ1に限らず、ワイヤハーネス保護用の電線プロテクタにも適用可能である。本発明は上記実施形態の電線プロテクタ1に限定されるものではないことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、電線ガイド壁を電線の配索方向と同じく水平に開けた状態でプロテクタ本体を樹脂成形できるから、成形金型の電線導出部における電線をよける部分の加工を容易に行うことができ、成形金型が簡素化・低コスト化される。また、電線ガイド壁を開けた状態で切欠開口部から電線を導出させ、電線ガイド壁を閉めつつ電線を押圧して屈曲させることができるから、電線の導出作業性が向上する。また、電線ガイド壁を開けた状態でプロテクタ本体内に電線を配索・収容させることができるから、電線の配索作業性が向上する。
【0041】
また、請求項2記載の発明によれば、電線ガイド壁を支持壁に向けて押圧してヒンジ部を屈曲させつつフック部を支持軸に係合させることで、電線ガイド壁を落下させることなく確実に電線導出部に組み付けることができ、また、支持軸を支点として電線ガイド壁を回動させることで、電線ガイド壁を確実に切欠開口部に係合閉止させることができ、それによっても電線の導出作業性が向上する。
【0042】
また、請求項3記載の発明によれば、電線ガイド壁を係止手段で電線導出壁に確実且つ強固に係止させることができ、屈曲した電線の反発力を受けて電線ガイド壁が不意に開いてしまうことが確実に防止される。
【0043】
また、請求項4記載の発明によれば、電線導出部に直接カバーを係止させることができるから、カバーの係止力が高まり、屈曲した電線の反発力でカバーが開いてしまうといった不具合が防止される。
【0044】
また、請求項5記載の発明によれば、プロテクタ本体に電線を配索し、カバーを閉じた状態で電線プロテクタをインサート成形してバッテリ接続プレートの一部とした後、電線ガイド壁を閉じて電線を屈曲させることができるから、カバーが電線の屈曲時の強い反発力を受けても開いてしまうことは皆無であり、それによっても電線の導出作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線プロテクタの電線導出構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】電線プロテクタの電線導出構造の要部を示す上面図である。
【図3】電線プロテクタの電線導出構造の要部を示す下面図である。
【図4】電線ガイド壁を含む図3のA−A断面図である。
【図5】電線ガイド壁を閉じた状態を示す断面図である。
【図6】カバーを閉止した状態の電線プロテクタ組立体を示す斜視図である。
【図7】従来の電線プロテクタの一形態を示す斜視図である。
【図8】電線プロテクタを含むバッテリ接続プレートを示す斜視図である。
【図9】従来の電線プロテクタの電線導出構造を示す斜視図である。
【図10】バッテリ接続プレートの使用形態を示す分解斜視図である。
【図11】従来の他の電線プロテクタの電線導出構造を示す平面図である。
【図12】図11のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 電線プロテクタ
2 プロテクタ本体
3 カバー
7 ヒンジ部
8 電線ガイド壁
10 電線導出部
15 フック部
16 支持軸
18 係止爪(係止部)
19,20 電線導出壁
21 切欠開口部
27 電線
28 係止爪(係止部)
29 係合孔(係合部)
32 係合部

Claims (3)

  1. 電線を収容するプロテクタ本体と、該プロテクタ本体を覆うカバーとを備え、該プロテクタ本体の電線導出部から該電線が屈曲して導出される電線プロテクタにおいて、前記プロテクタ本体の電線導出部に可撓性のヒンジ部を介して電線ガイド壁が開閉自在に設けられ、該電線導出部の両側の電線導出壁の間に該電線ガイド壁を係合させる切欠開口部が形成され、該電線ガイド壁の両側の係止部に対する係合部が該電線導出壁に設けられ、該電線ガイド壁の回動基端に略半円状のフック部が設けられ、該フック部に対する支持軸が該電線導出部に設けられ、該電線ガイド壁の展開状態で該支持軸と該電線ガイド壁との間における該ヒンジの長さが該フック部の長さよりも長く設定され、該フック部を該支持軸に係合させた状態で該電線ガイド壁が閉じ方向に回動され、該電線ガイド壁を該切欠開口部に係合閉止させた状態で前記電線が該電線ガイド壁に沿って屈曲して導出されることを特徴とする電線プロテクタの電線導出構造。
  2. 前記電線導出部に、前記カバーの係止部に対する係合部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の電線プロテクタの電線導出構造。
  3. 前記電線プロテクタが前記電線導出部を除いて樹脂材内にインサート成形されてバッテリ接続プレートの一部となることを特徴とする1又は2記載の電線プロテクタの電線導出構造。
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