JP2002358867A - ヒューズボックスのバッテリ取付構造 - Google Patents

ヒューズボックスのバッテリ取付構造

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JP2002358867A
JP2002358867A JP2001164807A JP2001164807A JP2002358867A JP 2002358867 A JP2002358867 A JP 2002358867A JP 2001164807 A JP2001164807 A JP 2001164807A JP 2001164807 A JP2001164807 A JP 2001164807A JP 2002358867 A JP2002358867 A JP 2002358867A
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battery
box
fuse
fuse box
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JP2001164807A
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Toshiharu Taga
俊治 多賀
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H85/00Protective devices in which the current flows through a part of fusible material and this current is interrupted by displacement of the fusible material when this current becomes excessive
    • H01H85/02Details
    • H01H85/04Fuses, i.e. expendable parts of the protective device, e.g. cartridges
    • H01H85/05Component parts thereof
    • H01H85/165Casings
    • H01H85/175Casings characterised by the casing shape or form
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H85/00Protective devices in which the current flows through a part of fusible material and this current is interrupted by displacement of the fusible material when this current becomes excessive
    • H01H85/02Details
    • H01H85/0241Structural association of a fuse and another component or apparatus
    • H01H2085/025Structural association with a binding post of a storage battery

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別の端子を共締めしつつヒューズボックスを
バッテリに取り付ける作業を簡単に行えるようにする。 【解決手段】 バッテリ端子30の取付ボルト41に対
して、ヒューズボックス10から突設された端子片18
と、スタータ端子70とが所定の向きで重ねて挿通さ
れ、取付ボルト41に螺合したナット77で共締めされ
る。ヒューズ装置11に形成された樹脂モールド部20
には、スタータ端子70が重ねられた場合における、締
め付けに伴う回転方向の直前に位置して回り止め柱75
が一体形成されている。ナット77の締め付け時にスタ
ータ端子70が連れ回りしようとするのが、側縁70A
が回り止め柱75に直ぐに当たることで阻止される。こ
れにより、ナット77の締め付けがロス無く効率良く行
われ、またスタータ端子70を押さえていなくても正規
位置に保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒューズボックス
の端子片をバッテリ端子を介してスタータ端子等の別の
端子ともどもバッテリのポストに取り付ける構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用バッテリに直付けされるヒュー
ズボックスは一般に、複数のヒューズ素子を収容してな
るボックスから各ヒューズ素子と接続された取付孔付き
の端子片が突設された構造となっている。そして、この
ようなヒューズボックスをバッテリに取り付ける場合に
は、クランプ部の側方に取付ボルトが立てられたバッテ
リ端子を別途備え、このバッテリ端子のクランプ部をバ
ッテリに立てられたポストに締め付けて固定するととも
に、ヒューズボックスの端子片の取付孔を取付ボルトに
挿通してこの取付ボルトに螺合したナットを締め付ける
ことにより、端子片をバッテリ端子に固定するようにな
っている。なお、このような取付構造は、特開2000
−182506号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、車種等によって
は、バッテリ端子の取付ボルトに対してヒューズボック
スの端子片に加えて、スタータ端子等の別の端子を挿通
して共締めにより固定する場合がある。ここで、ナット
の締め付け操作を行うに当たり、端子片すなわちヒュー
ズボックスを押さえる必要があることは当然であるが、
別の端子についても取り付けの向きが決まっており、ま
た押さえていないと、ナットの締め込みに伴っていわゆ
る連れ回りして締め込みの効率が悪くなることから、ヒ
ューズボックスに加えて別の端子も押さえつつナットの
締め付けを行わねばならないため、きわめて作業がやり
難いという問題があった。本発明は上記のような事情に
基づいて完成されたものであって、その目的は、別の端
子を共締めしつつヒューズボックスをバッテリに取り付
ける作業を簡単に行えるようにするところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るヒ
ューズボックスのバッテリ取付構造は、複数のヒューズ
素子を収容してなるボックスから前記各ヒューズ素子と
接続された端子片が突設されたヒューズボックスと、ク
ランプ部の側方に取付ボルトが立てられたバッテリ端子
とを備え、このバッテリ端子の前記クランプ部をバッテ
リポストに締め付けて固定するとともに、前記取付ボル
トに対して前記端子片と別の端子とを挿通して、前記取
付ボルトに螺合したナットを締め付けることにより前記
端子片と前記別の端子とを前記バッテリ端子に重ねて固
定するようにしたものにおいて、前記ヒューズボックス
には、前記別の端子における前記ナットの締め付けに伴
う回転方向の直前に配されてこの別の端子を突き当て可
能とした合成樹脂製の回り止め部が形成されている構成
としたところに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記ヒューズボックスは、バッテリ側に接続
するための端子片と、複数の出力端子部と、前記端子片
と前記各出力端子部とを繋ぐ複数のヒューズ素子とを導
電性金属板により一体形成するとともに、前記各ヒュー
ズ素子を露出させつつそれらのヒューズ素子の周辺に樹
脂モールド部を形成してなるヒューズ装置が、前記端子
片を突出させつつ合成樹脂製のボックス内に収容される
ことで形成されており、前記回り止め部は、前記樹脂モ
ールド部または前記ボックスに一体形成されているとこ
ろに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>ナットの締
め付け操作の終盤で別の端子に接触して別の端子を連れ
回りさせるおそれがあるが、回転方向の直前に配された
回り止め部に直ぐに当たることによってそれが阻止され
る。ナットの締め付けをロス無く効率良く行うことがで
き、また別の端子を格別に押さえて置かなくても、正規
位置に保持される。しかも回り止め部は、合成樹脂製の
ボックスから一体形成されているから、成形型の型構造
を僅かに変更するだけで、安価に対応することができ
る。<請求項2の発明>回り止め部は、ヒューズ装置に
おける樹脂モールド部や、合成樹脂製のボックスを形成
するときに併せて形成でき、簡単にかつ安価に対応でき
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図15に基づいて説明する。この実施形態では、
自動車に搭載されたバッテリBにヒューズボックス10
を装着する場合を例示しており、大まかには図14に参
照して示すように、バッテリBに立てられたポストPに
バッテリ端子30が取り付けられ、このバッテリ端子3
0に対して、バッテリBの側面に配されたヒューズボッ
クス10の接続用の端子片18と、別のスタータ端子7
0とが接続され、ヒューズボックス10に装着された開
閉可能なカバー50でバッテリポストPの周辺が覆われ
るようになっている。
【0008】まず、ヒューズボックス10を図1ないし
図4によって説明する。ヒューズボックス10は、ヒュ
ーズ装置11と、これを収容する合成樹脂製のボックス
12とから構成されている。ヒューズ装置11は、導電
性に優れた金属板をプレス加工してなるバスバー13を
備えており、バッテリB側と接続される入力端子部14
と、タブ状をなす図示5本の出力端子部15と、入力端
子部14と各出力端子部15とを繋ぐヒューズ素子16
とが一体的に形成されている。
【0009】入力端子部14は、全幅にわたる基部の幅
方向の一側(図1の右奥側)から接続用の端子片18が
直角曲げされて突設され、この端子片18は補強用に伏
コ字形断面に形成されているとともに、その先端側には
取付孔19が開口されている。出力端子部15は、所定
間隔を開けて並んで形成されている。ヒューズ素子16
は、出力端子部15と同数の5個備えられ、溶断しやす
いように細い線状をなして略S字形に屈曲した形状に形
成されている。上記のバスバー13において、出力端子
部15の基端側から、入力端子部14における基部から
端子片18の付け根部分にわたる領域には、このバスバ
ー13を表裏両面から挟むようにして樹脂モールド部2
0が形成されている。ただし、各ヒューズ素子16と対
応する部分には窓孔21が形成され、ヒューズ素子16
が表裏両面で外部に露出した状態とされている。
【0010】一方のボックス12は扁平な縦向きの箱形
に形成されており、このボックス12内の上部側には、
上記したヒューズ装置11のうちの樹脂モールド部20
が形成された部分までが挿入可能な挿入空間23が形成
されているとともに、下部側には、ヒューズ装置11の
各出力端子部15と接続される相手の雌側端子金具が嵌
合可能な収容筒部24が、互いに仕切られて並んで形成
されている。各収容筒部24の天井面には、出力端子部
15が挿通可能な挿通溝25が形成されている。
【0011】ヒューズボックス10の組み付けに際して
は、まずボックス12の下端側の各収容筒部24に対し
て、電線の端末に圧着された雌側端子金具(図示せず)
が挿入される。次に、図1の矢線に示すように、ボック
ス12の挿入空間23に対してヒューズ装置11が上方
から挿入される。ヒューズ装置11はガイド26に沿っ
て挿入され、挿入が進むと、各出力端子部15が挿通溝
25を貫通してその下方の収容筒部24内に突入し、雌
側端子金具に対して次第に嵌合される。樹脂モールド部
20が挿入空間23の底面に当たるまで挿入されると、
樹脂モールド部20の左右の面の上端部に設けられた両
突起27が、ボックス12における左右の側壁の上端部
に設けられたロック片28に弾性的に係止されることで
(図3参照)、ヒューズ装置11がボックス12内に抜
け止め状態に収容される。このとき、ヒューズ装置11
の上縁の一側から水平方向に突出された端子片18は、
図4に示すように、その付け根部分の回りに形成された
樹脂モールド部20を、ボックス12の後壁の上縁に形
成された逃がし凹部29に嵌めて逃がしつつ、ボックス
12の裏面側(図4では手前側)に突出した状態とされ
る。
【0012】バッテリ端子30は導電性金属を素材とし
て形成され、図4に示すように、一端側にバッテリポス
トPに対するクランプ部31が、他端側に上記したヒュ
ーズボックス10に対する接続部35が設けられてい
る。クランプ部31は、上端側に向けて次第に径が小さ
くなった円筒に縦方向の切割溝を切った形状であって、
切割溝の両側縁に形成された一対の張り出し片32の間
にボルト33が貫通され、その先端に螺合されたナット
34を締め付けることでクランプ部31が次第に縮径さ
れるようになっている。
【0013】一方の接続部35では、図8にも示すよう
に、上記のクランプ部31から連なる底板37の上面に
所定間隔を開けて上板38を側方から折り曲げることに
より、平面方形でかつクランプ部31に近い面が開口さ
れた二重構造をなす支持板36が形成されている。この
支持板36の上板38の通孔39には取付ボルト41が
挿通され、方形をなす頭部41Aが上板38と底板37
との間隙に収められ、その頭部41Aの一辺が、底板3
7の前縁に屈曲形成された規制片37Aに当てられるこ
とで、取付ボルト41はその上端を支持板36の上方に
突出させ、かつ回り止めされた状態で装着されている。
【0014】このバッテリ端子30の支持板36は、取
付ボルト41を取付孔19に挿通しつつ、ヒューズボッ
クス10から突設された端子片18の下面に重ねられる
ようになっており、方形をなす支持板36が端子片18
の一対の側壁18Aで挟まれることにより、支持板36
すなわちバッテリ端子30が端子片18に対して回り止
めされて重ねられるようになっている。上記した端子片
18の先端縁は、バッテリ端子30のクランプ部31の
外形形状に倣って逃げるようにして円弧形に形成されて
いる。この先端縁の幅の中心からは、図8及び図9に示
すように、係止片43が下向きに曲げ形成されている。
この係止片43は、内外(図8の左右方向)に弾性的に
撓み変形可能となっており、その下端側には、内方に膨
出した突部44が形成されている。そして、上記のよう
にバッテリ端子30の支持板36が端子片18の下面に
重ねられた場合に、係止片43の突部44が、支持板3
6における上板38の端縁に係止可能となっている(図
9)。
【0015】ヒューズボックス10には、これがバッテ
リポストPに接続された場合に、そのバッテリポストP
の周辺を覆うカバー50が装着されるようになってい
る。カバー50は合成樹脂製であって、図4に示すよう
に、ヒューズボックス10の上端部に取り付けられる取
付本体51に、開閉蓋52がヒンジ部53を介して揺動
可能に一体形成されている。まず、カバー50の取付本
体51がヒューズボックス10の上端部に取り付けられ
る部分の構造を説明する。
【0016】ボックス12の上縁には、その前面から左
右の側面(ロック片28を含む)にわたって、所定厚さ
のフランジ55が張り出し形成されている。一方、取付
本体51は、ボックス12の上面に外嵌されるように、
上面板56と前面板57と左右一対の側面板58とから
構成され、言い換えると、後面の開放された下向きの箱
状に形成されている。側面板58は、図5に示すよう
に、後端側の所定領域で垂下長の長い部分58Aが形成
され、前面板57に向けて次第に垂下長が短くされてい
る。この前面板57の内面における下縁の全幅から、左
右の側面板58の内面における同一高さ位置で、かつ奥
行き方向の中央部を少し超えた位置にわたって、上記し
たボックス12のフランジ55の下面に係止可能な鈎部
60が形成されている。
【0017】また、ボックス12の左右の外側面におけ
るロック片28の少し後方位置(図5の右側)には、係
止突部62が形成されている。この係止突部62の前面
側はガイド用にテーパ面となっている。一方、取付本体
51の左右の側面板58における内面には、後縁側の下
端において、上記した係止突部62の後面に係止可能な
被係止突部63が形成されている。被係止突部63の後
面側もガイド用にテーパ面となっている。すなわち、取
付本体51の両側面板58が、取付本体51をロックす
るためのロック板として機能するようになっている。
【0018】したがってカバー50の取付本体51は、
その上面板56の後縁側がボックス12の上面の手前側
に当てられたのち、左右の鈎部60が左右のフランジ5
5の下方を摺動するようにして後方に押し込まれ、フラ
ンジ55の前縁が前面板57に突き当たるまで押し込ま
れると、被係止突部63が係止突部62の後方に嵌まっ
て前方に抜け止めされ、また、前面と左右両側面の鈎部
60の全長がフランジ55の下方に嵌まることで、上方
に抜け止めされて装着されるようになっている。そし
て、ボックス12の左右両側面における後縁側の上端部
には、上記のように取付本体51が正規に装着された場
合に、その側面板58の垂下長の長い部分58Aの後縁
から下縁に沿うようにして配される捲れ防止壁65が立
てられている。この捲れ防止壁65は、図7に示すよう
に、その突出端が側面板58の外面とほぼ面一となるよ
うにその高さが設定されている。
【0019】取付本体51の上面板56における後縁に
は、図7に示すように、正面から見たほぼ右半分の領域
に、開閉蓋52がヒンジ部53を介して揺動開閉可能に
設けられている。この開閉蓋52は、ヒューズボックス
10から突設された端子片18、バッテリ端子30及び
バッテリポストPを覆えるように、深皿を伏せたような
形状に形成されており、成形時は、図5に示すように、
開口を後方に向けて立った姿勢を取っている。なお、開
閉蓋52の天井面からは、それが閉じられた場合に、ヒ
ューズボックス10の端子片18の突出端側の両側壁1
8Aに係止する一対の保持片67が垂下して設けられて
いる。
【0020】また、上記したバッテリ端子30の取付ボ
ルト41には、ヒューズボックス10の端子片18に加
えて、スタータ端子70が取り付けられるようになって
いる。このスタータ端子70は、図10の鎖線に示すよ
うに、先端縁が半円形とされた細長い形状をなし、その
後端側に、電線の端末にかしめ圧着されるバレル71が
下向きに直角曲げして形成されている。スタータ端子7
0の先端側には、取付ボルト41に挿通可能な取付孔7
2が開口されている。
【0021】そして、このスタータ端子70は、図13
に示すように、バッテリ端子30の長さ方向と直交し、
かつバレル71側が同図の右側を向いた姿勢で取付ボル
ト41に挿通されるようになっている。そのため、上記
したカバー50の開閉蓋52における付け根部分の一側
(図13の右側)には、閉じた場合にスタータ端子70
を覆うべく張り出し部52Aが形成されている。また、
上記したヒューズ装置11に形成された樹脂モールド部
20のうちの、端子片18の付け根部分を覆った部分に
は、その端縁の一端側(図10の下側)から回り止め柱
75が一体形成されている。この回り止め柱75は、図
10の鎖線に示すようにスタータ端子70が装着された
場合に、同図における時計回り方向の前方の側縁70A
の直前に位置して当接可能となっている。
【0022】本実施形態は上記のような構造であって、
続いて取付手順の一例を説明する。ヒューズボックス1
0は以下のようにして組み付けられる。まずボックス1
2の収容筒部24に対して電線の端末に圧着された雌側
端子金具が挿入されて収容される。次に、ボックス12
の挿入空間23に対してヒューズ装置11が上方から挿
入され、出力端子部15と対応する雌側端子金具とが正
規に接続される正規位置まで押し込まれると、ロック片
28によって抜け止め状態に収容される。
【0023】次に、ヒューズボックス10から突設され
た端子片18に対して、バッテリ端子30が予め仮組み
される。具体的には、図8に示すように、バッテリ端子
30が端子片18の突出した方向に沿った向きとされ、
かつクランプ部31側を少し下げた斜め姿勢として、取
付ボルト41が端子片18の取付孔19内に下方から挿
通される。支持板36の上板38の前縁が端子片18の
下面に当たると、同上板38の後縁が係止片43の突部
44に当たるから、引き続いて、上板38の前縁を中心
としてバッテリ端子30のクランプ部31側を引き上げ
ると、係止片43が後方に向けて撓み変形され、上板3
8が端子片18の下面にべた当たりの状態となると、上
板38の後縁が突部44を通過することで、係止片43
が復元変形しつつ突部44が上板38の後縁の下面側に
入り込んで係止する。一方、上板38は端子片18の両
側壁18Aの間にほぼ緊密に嵌められることから、端子
片18に対してバッテリ端子30が、下方への抜け止
め、かつ回り止めされた状態で仮組みされる。なお、ヒ
ューズ装置11がボックス12に収容される前に端子片
18に対してバッテリ端子30を仮組みし、そののちヒ
ューズ装置11をボックス12に収容するようにしても
よい。
【0024】続いて、ヒューズボックス10に対してカ
バー50が装着される。それには、図5に示すように、
カバー50の取付本体51が、左右の鈎部60がボック
ス12における左右のフランジ55の下方を摺動するよ
うにして後方に押し込まれる。押し込みの終盤に至る
と、側面板58が弾性的に開きつつ被係止突部63が係
止突部62を乗り越え、正規位置まで押し込まれると、
図6に示すように、側面板58が復元変形して被係止突
部63が係止突部62の後方に嵌まり、また、前面から
左右両側面にわたる鈎部60の全長がフランジ55の下
方に嵌まることで、取付本体51がボックス12の上端
部に取り付けられる。このとき、取付本体51の側面板
58の垂下長の長い部分58Aにおける後縁から下縁に
わたる領域が、ボックス12の側面に立てられた捲れ防
止壁65によりほぼ面一に囲われた状態とされる。
【0025】上記のようにヒューズボックス10は、そ
の端子片18にバッテリ端子30が仮組みされ、またカ
バー50が開放状態で取り付けられた状態でバッテリB
への取付現場に搬入される。この搬入等の間、カバー5
0の取付本体51がボックス12の上端部に取り付けら
れ部分において、例えば取付本体51の左右の側面板5
8に、ヒューズボックス10から引き出されたワイヤハ
ーネスや他のヒューズボックス10等が当たってこれを
捲り上げると、側面板58の裏面の被係止突部63がボ
ックス12側の係止突部62から外れ、ひいては取付本
体51がボックス12から外れるおそれがある。その点
この実施形態では、異物等が当たると側面板58を捲り
やすいところの、垂下長の長い部分58Aにおける後縁
から下縁にわたる領域が捲れ防止壁65によりほぼ面一
に囲われているから、その部分に異物等が当たることが
阻止され、これにより側面板58が捲れること、すなわ
ち取付本体51が外れることが防止される。
【0026】バッテリBへの取付現場では、図11に示
すように、ヒューズボックス10がバッテリBの前面側
(同図の左側)に配された姿勢において、バッテリ端子
30のクランプ部31がバッテリポストPに挿入され、
一対の張り出し片32を貫通したボルト33に螺合され
たナット34を締め付けることで、クランプ部31がバ
ッテリ端子30に固定される。ここで、ヒューズボック
ス10(端子片18)とバッテリ端子30とは回り止め
状態で仮組みされているのであるから、クランプ部31
の締め付け操作の間、ヒューズボックス10とバッテリ
端子30のいずれか一方を押さえておけば、両者の向き
が正規に保持される。
【0027】次に、図12に示すようにスタータ端子7
0の取付孔72がバッテリ端子30の取付ボルト41に
挿通され、図13に示すように、スタータ端子70が端
子片18と直交する姿勢で端子片18の上に重ねられ
る。このとき、ヒューズ装置11における端子片18の
付け根部分を覆った樹脂モールド部20から突設された
回り止め柱75が、スタータ端子70における図13の
時計回り方向の前方の側縁70Aにほぼ当接した状態と
される。
【0028】この状態から、取付ボルト41の先端にナ
ット77を螺合して締め付ける(図13の時計回り方
向)。これにより、バッテリ端子30の支持板36とナ
ット77との間に、端子片18とスタータ端子70とが
重なって挟持され、いわゆる共締めされるのであるが、
支持板36が端子片18の両側壁18Aの間に嵌まって
回り止めされた状態にあるから、ヒューズボックス10
に軽く手を添えて押さえる程度で、ヒューズボックス1
0とバッテリ端子30の両方を位置決めした状態でナッ
ト77の締め付けを行うことができる。また、ナット7
7の締め付け操作の終盤でスタータ端子70に接触する
ことでスタータ端子70が連れ回りするおそれがある
が、その時計回り方向の前方の側縁70Aが回り止め柱
75に直ぐに当たることでそれが阻止される。したがっ
て、ナット77の締め付けがロス無く効率良く行われ、
また、スタータ端子70を格別に押さえて置かなくて
も、正規位置に保持される。
【0029】上記のようにナット77の締め付けが完了
したら、図14及び図15に示すように、カバー50の
開閉蓋52がヒンジ部53を中心にほぼ水平姿勢を取る
ように揺動されて閉じられる。これにより、バッテリポ
ストP、バッテリ端子30、スタータ端子70及びヒュ
ーズボックス10から突設された端子片18の回りが覆
われる。また、開閉蓋52の天井面から垂下された一対
の保持片67が、ヒューズボックス10の端子片18に
おける突出端側の両側壁18Aに抱くように係止し、開
閉蓋52は閉鎖状態に保持される。
【0030】なお、カバー50の開閉蓋52が閉じられ
た状態から、その先端側に設けられた操作部79に指等
を掛けて引き上げれば、保持片67を強制的に弾性変形
させつつ開閉蓋52を開放することができる。そののち
例えば、取付ボルト41に螺着したナット77を外せば
スタータ端子70のみを外すことができ、またバッテリ
端子30のクランプ部31をバッテリポストPから外せ
ば、ヒューズボックス10に対してバッテリ端子30、
スタータ端子70さらにはカバー50を取り付けたまま
バッテリBから外すと言った使い方もできる。
【0031】以上説明したように本実施形態によれば、
ヒューズ装置11に形成された樹脂モールド部20のう
ちの端子片18の付け根部分を覆った部分には、スター
タ端子70が所定の向きで重ねられた場合における、締
め付けに伴う回転方向の直前に位置して回り止め柱75
が形成されているから、ナット77の締め付け時にスタ
ータ端子70が連れ回りしようとするのが、側縁70A
が回り止め柱75に直ぐに当たることで阻止される。し
たがって、ナット77の締め付けがロス無く効率良く行
われ、また、スタータ端子70を格別に押さえて置かな
くても、正規位置に保持することができる。しかも回り
止め柱75は、ヒューズ装置11の樹脂モールド部20
に一体形成されているから、樹脂モールド部20を成形
する成形型の型構造を僅かに変更するだけで、簡単にか
つ安価に対応することができる。
【0032】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)スタータ端子を突き当てる回り止め部は、ヒュー
ズ装置を収容するボックス側に一体形成するようにして
もよい。 (2)本発明は、上記実施形態に例示したバスバー一体
型のヒューズ装置を備えたヒューズボックスに限らず、
単品の複数の板ヒューズをボックス内に収容した形式の
ヒューズボックスにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るヒューズボックスの
分解斜視図
【図2】ヒューズボックスの平面から見た断面図
【図3】ヒューズボックスの正面から見た断面図
【図4】ヒューズボックスにバッテリ端子とカバーとを
組み付ける前の斜視図
【図5】カバーの取付動作を示す一部切欠側面図
【図6】カバーの取付後の一部切欠側面図
【図7】その一部切欠正面図
【図8】バッテリ端子の仮組み動作を示す一部切欠側面
【図9】バッテリ端子が仮組みされた状態の一部切欠側
面図
【図10】その平面図
【図11】ヒューズボックスをバッテリに取り付ける動
作を示す一部切欠側面図
【図12】バッテリ端子がバッテリポストに取り付けら
れた状態の一部切欠側面図
【図13】取り付けが完了した状態の平面図
【図14】その一部切欠側面図
【図15】その一部切欠背面図
【符号の説明】
B…バッテリ P…バッテリポスト 10…ヒューズボックス 11…ヒューズ装置 12…ボックス 13…バスバー 15…出力端子部 16…ヒューズ素子 18…端子片 19…取付孔 20…樹脂モールド部 30…バッテリ端子 31…クランプ部 36…支持板 41…取付ボルト 70…スタータ端子(別の端子) 70A…側縁 72…取付孔 75…回り止め柱(回り止め部) 77…ナット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のヒューズ素子を収容してなるボッ
    クスから前記各ヒューズ素子と接続された端子片が突設
    されたヒューズボックスと、クランプ部の側方に取付ボ
    ルトが立てられたバッテリ端子とを備え、このバッテリ
    端子の前記クランプ部をバッテリポストに締め付けて固
    定するとともに、前記取付ボルトに対して前記端子片と
    別の端子とを挿通して、前記取付ボルトに螺合したナッ
    トを締め付けることにより前記端子片と前記別の端子と
    を前記バッテリ端子に重ねて固定するようにしたものに
    おいて、 前記ヒューズボックスには、前記別の端子における前記
    ナットの締め付けに伴う回転方向の直前に配されてこの
    別の端子を突き当て可能とした合成樹脂製の回り止め部
    が形成されていることを特徴とするヒューズボックスの
    バッテリ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ヒューズボックスは、バッテリ側に
    接続するための端子片と、複数の出力端子部と、前記端
    子片と前記各出力端子部とを繋ぐ複数のヒューズ素子と
    を導電性金属板により一体形成するとともに、前記各ヒ
    ューズ素子を露出させつつそれらのヒューズ素子の周辺
    に樹脂モールド部を形成してなるヒューズ装置が、前記
    端子片を突出させつつ合成樹脂製のボックス内に収容さ
    れることで形成されており、前記回り止め部は、前記樹
    脂モールド部または前記ボックスに一体形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のヒューズボックスのバ
    ッテリ取付構造。
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