JP3504839B2 - バッテリーポスト用接続具及びバッテリー接続端子用カバー - Google Patents
バッテリーポスト用接続具及びバッテリー接続端子用カバーInfo
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- H01R11/28—End pieces consisting of a ferrule or sleeve
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02G—INSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
- H02G15/00—Cable fittings
- H02G15/02—Cable terminations
- H02G15/04—Cable-end sealings
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- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のバッテリー
ポスト間を接続するための接続具およびバッテリー接続
端子用カバーに関するものである。
ポスト間を接続するための接続具およびバッテリー接続
端子用カバーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば電気自動車では、複数のバッテリ
ーを並設して、それらに立てられたバッテリーポスト間
をバッテリー接続端子で順次に接続することにより駆動
電源を構成している。そして従来、バッテリーポスト間
の接続構造として、特開平９−１０６８０２号公報に記
載されたものが知られており、以下それについて図７及
び図８により説明する。バッテリー接続端子１は、編組
電線２の両端に接続金具３，３が嵌着され、各接続金具
３にボルト状のバッテリーポストＰ（図８参照）を挿通
する挿通孔３Ａが開口された構造となっている。そし
て、一般に、バッテリー接続端子１は、バッテリーポス
トＰ，Ｐ間のピッチの変位を吸収するために、図８に示
すようにアーチ状に湾曲させて取りつけられる。一方、
バッテリー接続端子１に取りつけられるカバー４は、一
対のカバー構成体５，５からなり、それらは互いに摺動
可能に嵌合され、これによりバッテリーポストＰ，Ｐ間
のピッチの変位を吸収する。
ーを並設して、それらに立てられたバッテリーポスト間
をバッテリー接続端子で順次に接続することにより駆動
電源を構成している。そして従来、バッテリーポスト間
の接続構造として、特開平９−１０６８０２号公報に記
載されたものが知られており、以下それについて図７及
び図８により説明する。バッテリー接続端子１は、編組
電線２の両端に接続金具３，３が嵌着され、各接続金具
３にボルト状のバッテリーポストＰ（図８参照）を挿通
する挿通孔３Ａが開口された構造となっている。そし
て、一般に、バッテリー接続端子１は、バッテリーポス
トＰ，Ｐ間のピッチの変位を吸収するために、図８に示
すようにアーチ状に湾曲させて取りつけられる。一方、
バッテリー接続端子１に取りつけられるカバー４は、一
対のカバー構成体５，５からなり、それらは互いに摺動
可能に嵌合され、これによりバッテリーポストＰ，Ｐ間
のピッチの変位を吸収する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のものにおいて
は、例えば、自動車のように水がかかり得る状況で使用
された場合に、カバー４の摺動部分からバッテリー接続
端子１側へ浸水する虞があるから、防水という面では問
題がある。
は、例えば、自動車のように水がかかり得る状況で使用
された場合に、カバー４の摺動部分からバッテリー接続
端子１側へ浸水する虞があるから、防水という面では問
題がある。
【０００４】本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、バッテリーポスト間のピッチが変
位を吸収でき、かつ、防水性に優れたバッテリーポスト
用接続具、及び、バッテリー接続端子用カバーの提供を
目的とする。
されたものであって、バッテリーポスト間のピッチが変
位を吸収でき、かつ、防水性に優れたバッテリーポスト
用接続具、及び、バッテリー接続端子用カバーの提供を
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、一対のバッテリーポストの間に
アーチ状の形態をなして取り付けられるバッテリー接続
端子がカバーによって覆われ一体化された状態で、前記
バッテリーポストへの接続がなされるバッテリーポスト
用接続具であって、前記カバーが、前記バッテリー接続
端子のうち前記バッテリーポストへの両取付部を覆う一
対のポスト包囲部と、その両ポスト包囲部の間に架け渡
されて前記バッテリー接続端子の中間部分を覆うと共
に、前記バッテリー接続端子を前記両バッテリーポスト
間に取り付けた際の前記バッテリー接続端子のアーチ形
状に合わせて予めアーチ状にゴム成形されたチューブ部
とからなるところに特徴を有する。
に、請求項１の発明は、一対のバッテリーポストの間に
アーチ状の形態をなして取り付けられるバッテリー接続
端子がカバーによって覆われ一体化された状態で、前記
バッテリーポストへの接続がなされるバッテリーポスト
用接続具であって、前記カバーが、前記バッテリー接続
端子のうち前記バッテリーポストへの両取付部を覆う一
対のポスト包囲部と、その両ポスト包囲部の間に架け渡
されて前記バッテリー接続端子の中間部分を覆うと共
に、前記バッテリー接続端子を前記両バッテリーポスト
間に取り付けた際の前記バッテリー接続端子のアーチ形
状に合わせて予めアーチ状にゴム成形されたチューブ部
とからなるところに特徴を有する。
【０００６】請求項２の発明は、請求項１に記載のもの
において、バッテリー接続端子に、バッテリー接続端子
用カバーのうちチューブ部の開口縁に係止可能な係止突
起を備えたところに特徴を有する。
において、バッテリー接続端子に、バッテリー接続端子
用カバーのうちチューブ部の開口縁に係止可能な係止突
起を備えたところに特徴を有する。
【０００７】請求項３の発明は、一対のバッテリーポス
トの間にアーチ状の形態をなして取り付けられるバッテ
リー接続端子を覆い一体化した状態で前記バッテリーポ
ストへの接続を可能にしたものであって、前記バッテリ
ー接続端子のうち前記バッテリーポストへの両取付部を
覆う一対のポスト包囲部と、その両ポスト包囲部の間に
架け渡されて前記バッテリー接続端子の中間部分を覆う
と共に、前記バッテリー接続端子を前記両バッテリーポ
スト間に取り付けた際の前記バッテリー接続端子のアー
チ形状に合わせて予めアーチ状にゴム成形されたチュー
ブ部とからなるところに特徴を有する。
トの間にアーチ状の形態をなして取り付けられるバッテ
リー接続端子を覆い一体化した状態で前記バッテリーポ
ストへの接続を可能にしたものであって、前記バッテリ
ー接続端子のうち前記バッテリーポストへの両取付部を
覆う一対のポスト包囲部と、その両ポスト包囲部の間に
架け渡されて前記バッテリー接続端子の中間部分を覆う
と共に、前記バッテリー接続端子を前記両バッテリーポ
スト間に取り付けた際の前記バッテリー接続端子のアー
チ形状に合わせて予めアーチ状にゴム成形されたチュー
ブ部とからなるところに特徴を有する。
【０００８】
【発明の作用及び効果】請求項１または請求項３の発明
では、バッテリー接続端子のアーチ状の形態に応じてチ
ューブ部を予めアーチ状にしてあるから、カバーとバッ
テリー接続端子とがずれなくなり、カバーによってカバ
ーの防水が確実になされる。
では、バッテリー接続端子のアーチ状の形態に応じてチ
ューブ部を予めアーチ状にしてあるから、カバーとバッ
テリー接続端子とがずれなくなり、カバーによってカバ
ーの防水が確実になされる。
【０００９】請求項２の構成によれば、係止突起がチュ
ーブ部の開口縁に係止し、より確実にカバーとバッテリ
ー接続端子とのずれを防止できる。
ーブ部の開口縁に係止し、より確実にカバーとバッテリ
ー接続端子とのずれを防止できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】＜第１実施形態＞以下、本発明の
第１実施形態を図１〜図４に基づいて説明する。本実施
形態のバッテリー接続端子１０は、電気自動車の動力用
蓄電装置を構成する複数のバッテリー間を接続するもの
である。バッテリーＢは、その上面Ｂ１に極性が異なる
一対のバッテリーポストＰ，Ｐ（図１には、１つのバッ
テリーＢについて１つのバッテリーポストＰしか表れ
ず）を備えており、このバッテリーポストＰはボルト状
となしてナットＮを螺合できる。また、バッテリーポス
トＰの基端部Ｐ１は、ボルト径より大径となっている。
第１実施形態を図１〜図４に基づいて説明する。本実施
形態のバッテリー接続端子１０は、電気自動車の動力用
蓄電装置を構成する複数のバッテリー間を接続するもの
である。バッテリーＢは、その上面Ｂ１に極性が異なる
一対のバッテリーポストＰ，Ｐ（図１には、１つのバッ
テリーＢについて１つのバッテリーポストＰしか表れ
ず）を備えており、このバッテリーポストＰはボルト状
となしてナットＮを螺合できる。また、バッテリーポス
トＰの基端部Ｐ１は、ボルト径より大径となっている。
【００１１】バッテリー接続端子１０は、図１に全体が
示されており、多数本の電線を編んで帯状に形成された
編組電線１１の両端部に、金属板を偏平筒状にした接続
体１２，１２（図２参照）を巻き付けて固着した構成と
なっている。また、接続体１２は、図２に示すように、
バッテリー接続端子１０の両先端に位置した側が円弧状
にカットされ、後述のカバー２０に設けた筒部２１に対
応した形状となっている（図３参照）。そして、接続体
１２には、挿通孔１３が貫通形成され、図４に示すよう
に、ここにバッテリーポストＰを挿通してナット締めに
て固定される。ここで、編組電線１１は、自然状態では
平坦に延びているが、バッテリーポストＰへの取り付け
時には、一般に、バッテリーポストＰ間の距離のバラツ
キを吸収するためにアーチ状に撓み変形される。
示されており、多数本の電線を編んで帯状に形成された
編組電線１１の両端部に、金属板を偏平筒状にした接続
体１２，１２（図２参照）を巻き付けて固着した構成と
なっている。また、接続体１２は、図２に示すように、
バッテリー接続端子１０の両先端に位置した側が円弧状
にカットされ、後述のカバー２０に設けた筒部２１に対
応した形状となっている（図３参照）。そして、接続体
１２には、挿通孔１３が貫通形成され、図４に示すよう
に、ここにバッテリーポストＰを挿通してナット締めに
て固定される。ここで、編組電線１１は、自然状態では
平坦に延びているが、バッテリーポストＰへの取り付け
時には、一般に、バッテリーポストＰ間の距離のバラツ
キを吸収するためにアーチ状に撓み変形される。
【００１２】上記したバッテリー接続端子１０に取り付
けられるカバー２０は、図１に示されており、ゴム成形
品であって、前記した両接続体１２，１２を収容する一
対の筒部２１，２１と、両筒部２１，２１の間を架橋し
たチューブ部２２とからなる。
けられるカバー２０は、図１に示されており、ゴム成形
品であって、前記した両接続体１２，１２を収容する一
対の筒部２１，２１と、両筒部２１，２１の間を架橋し
たチューブ部２２とからなる。
【００１３】筒部２１は、両端が開放された円筒形状を
なし、その内周面の下方寄りには、周方向に沿って収容
溝２３が形成されており、ここに接続体１２の側部が収
容され、その接続体１２の挿通孔１３が筒部２１の開放
側を向いた状態で円筒の中心に位置決めされる（図３参
照）。
なし、その内周面の下方寄りには、周方向に沿って収容
溝２３が形成されており、ここに接続体１２の側部が収
容され、その接続体１２の挿通孔１３が筒部２１の開放
側を向いた状態で円筒の中心に位置決めされる（図３参
照）。
【００１４】筒部２１のうち下側開放口の周縁部には、
図１に示すように、薄肉筒状のシール部２４が下方に突
出しており、このシール部２４がバッテリーＢの上面Ｂ
１に押し付けられて密着する。また、筒部２１のうち上
側開放口には、合成樹脂製のキャップ３０が着脱可能に
嵌着される。キャップ３０は、筒部２１の内側に挿入可
能な円筒状の挿入壁３１と、それと同心円をなしかつ一
部が切り欠かれた周壁３２とを備えている。そして、図
４に示すように、周壁３２が筒部２１の外周面に突出さ
せた係止突条２５に係止し、挿入壁３１が筒部２１の内
周面に形成した防水リップ２６，２６と密着して防水が
図られる。
図１に示すように、薄肉筒状のシール部２４が下方に突
出しており、このシール部２４がバッテリーＢの上面Ｂ
１に押し付けられて密着する。また、筒部２１のうち上
側開放口には、合成樹脂製のキャップ３０が着脱可能に
嵌着される。キャップ３０は、筒部２１の内側に挿入可
能な円筒状の挿入壁３１と、それと同心円をなしかつ一
部が切り欠かれた周壁３２とを備えている。そして、図
４に示すように、周壁３２が筒部２１の外周面に突出さ
せた係止突条２５に係止し、挿入壁３１が筒部２１の内
周面に形成した防水リップ２６，２６と密着して防水が
図られる。
【００１５】さて、チューブ部２２は、両筒部２１，２
１の側面に連続し、バッテリー接続端子１０を挿通可能
な扁平状の内部空間２７を備え、その内部空間２７が筒
部２１の収容溝２３内に開口した構成となっている。そ
して、チューブ部２２は、本来なら、バッテリー接続端
子１０の自然状態に対応させて平坦状に形成すれば足り
るところを、図１に示すように、バッテリー接続端子１
０がバッテリーポストＰに取り付けられた際の形状に合
わせて、同図の上方側にアーチ状となるように金型によ
りゴム形成されている。
１の側面に連続し、バッテリー接続端子１０を挿通可能
な扁平状の内部空間２７を備え、その内部空間２７が筒
部２１の収容溝２３内に開口した構成となっている。そ
して、チューブ部２２は、本来なら、バッテリー接続端
子１０の自然状態に対応させて平坦状に形成すれば足り
るところを、図１に示すように、バッテリー接続端子１
０がバッテリーポストＰに取り付けられた際の形状に合
わせて、同図の上方側にアーチ状となるように金型によ
りゴム形成されている。
【００１６】次に本実施形態の作用について説明する。
バッテリー接続端子１０にカバー２０を取り付けるに
は、以下のようである。バッテリー接続端子１０のうち
一方の接続体１２を、カバー２０の筒部２１内に開口し
たチューブ部２２の内部空間２７に押し込む。このと
き、カバー２０はゴム製であるから変形でき、かつ、バ
ッテリー接続端子１０の編組電線１１も湾曲できるか
ら、簡単にバッテリー接続端子１０をチューブ部２２内
に押し込める。すると、一方の接続体１２がチューブ部
２２の反対側の開口から出てから収容溝２３に沿って進
み、突き当たって行き止まりとなる。そこで、もう一方
の接続体１２を筒部２１を変形させながら、その筒部２
１の収容溝２３の内部に押し込む。以上によりカバー２
０のバッテリー接続端子１０への取りつけが完了する。
ここで、カバー２０とバッテリー接続端子１０とをなじ
ませると、カバー２０のアーチ状に倣って、バッテリー
接続端子１０がアーチ状に保持される（図１参照）。
バッテリー接続端子１０にカバー２０を取り付けるに
は、以下のようである。バッテリー接続端子１０のうち
一方の接続体１２を、カバー２０の筒部２１内に開口し
たチューブ部２２の内部空間２７に押し込む。このと
き、カバー２０はゴム製であるから変形でき、かつ、バ
ッテリー接続端子１０の編組電線１１も湾曲できるか
ら、簡単にバッテリー接続端子１０をチューブ部２２内
に押し込める。すると、一方の接続体１２がチューブ部
２２の反対側の開口から出てから収容溝２３に沿って進
み、突き当たって行き止まりとなる。そこで、もう一方
の接続体１２を筒部２１を変形させながら、その筒部２
１の収容溝２３の内部に押し込む。以上によりカバー２
０のバッテリー接続端子１０への取りつけが完了する。
ここで、カバー２０とバッテリー接続端子１０とをなじ
ませると、カバー２０のアーチ状に倣って、バッテリー
接続端子１０がアーチ状に保持される（図１参照）。
【００１７】このカバー２０が付いたバッテリー接続端
子１０によってバッテリーＢ，Ｂ間を接続するには、以
下のようである。それには、一対のバッテリーＢ，Ｂを
図示しない固定手段にて固定し、図１に示すように一対
のバッテリーポストＰ，Ｐを隣り合わせにする。そし
て、カバー２０のシール部２４をバッテリーＢの上面Ｂ
１に向け、接続体１２の挿通孔１３にバッテリーポスト
Ｐを挿通させる。ここで、従来は、自然状態で平坦状と
なったバッテリー接続端子を、取り付け時にアーチ状に
湾曲させるという手間がかかったが、本実施形態のカバ
ー２０を付けたバッテリー接続端子１０によれば、カバ
ー２０によってバッテリー接続端子１０自体もアーチ状
となっており、しかも、これにより両挿通孔１３，１３
間のピッチが両バッテリーポストＰ，Ｐのピッチと概ね
一致するから取付作業が極めて容易となる。
子１０によってバッテリーＢ，Ｂ間を接続するには、以
下のようである。それには、一対のバッテリーＢ，Ｂを
図示しない固定手段にて固定し、図１に示すように一対
のバッテリーポストＰ，Ｐを隣り合わせにする。そし
て、カバー２０のシール部２４をバッテリーＢの上面Ｂ
１に向け、接続体１２の挿通孔１３にバッテリーポスト
Ｐを挿通させる。ここで、従来は、自然状態で平坦状と
なったバッテリー接続端子を、取り付け時にアーチ状に
湾曲させるという手間がかかったが、本実施形態のカバ
ー２０を付けたバッテリー接続端子１０によれば、カバ
ー２０によってバッテリー接続端子１０自体もアーチ状
となっており、しかも、これにより両挿通孔１３，１３
間のピッチが両バッテリーポストＰ，Ｐのピッチと概ね
一致するから取付作業が極めて容易となる。
【００１８】両挿通孔１３，１３にバッテリーポスト
Ｐ，Ｐを挿通させたら、カバー２０の筒部２１の上側開
口からナットＮをバッテリーポストＰに螺合させる。こ
れによりバッテリーポストＰの基部Ｐ１とナットＮとの
間で接続体１２が挟まれて固定され、シール部２４がバ
ッテリーＢの上面Ｂ１に密着する。そして、最後にカバ
ー２０の筒部２１の上端にキャップ３０を嵌着させる
と、筒部２１の防水リップ２６とキャップ３０の挿入壁
３１とが密着し、これをもって、カバー２０内が防水空
間となり、バッテリー接続端子１０に水がかかることが
なくなる。
Ｐ，Ｐを挿通させたら、カバー２０の筒部２１の上側開
口からナットＮをバッテリーポストＰに螺合させる。こ
れによりバッテリーポストＰの基部Ｐ１とナットＮとの
間で接続体１２が挟まれて固定され、シール部２４がバ
ッテリーＢの上面Ｂ１に密着する。そして、最後にカバ
ー２０の筒部２１の上端にキャップ３０を嵌着させる
と、筒部２１の防水リップ２６とキャップ３０の挿入壁
３１とが密着し、これをもって、カバー２０内が防水空
間となり、バッテリー接続端子１０に水がかかることが
なくなる。
【００１９】ここで、電気自動車を走行させると、バッ
テリーＢが振動を受けて、バッテリーポストＰ，Ｐ間の
ピッチが変位する場合がある。しかし、本実施形態で
は、バッテリー接続端子１０及びカバー２０はアーチ状
となって取り付けられているから、そのアーチ部分でピ
ッチの変位を吸収できる。
テリーＢが振動を受けて、バッテリーポストＰ，Ｐ間の
ピッチが変位する場合がある。しかし、本実施形態で
は、バッテリー接続端子１０及びカバー２０はアーチ状
となって取り付けられているから、そのアーチ部分でピ
ッチの変位を吸収できる。
【００２０】ところで、カバーを変形させて取り付ける
構造のものでは、カバーが自然状態に戻ろうとする内部
応力が働き、振動等を受けることでバッテリー接続端子
とカバーとがずれたり、または、時間とカバーにクリー
プ変形による亀裂が発生する場合がある。ところが、本
実施形態のカバー２０は、バッテリー接続端子１０の自
然状態に合わせて成形したのではなく、バッテリー接続
端子１０がバッテリーポストＰに取り付けられた際のア
ーチ形状に合わせて予めアーチ状に形成してあるから、
上記したような内部応力が働くことがなく、従って、カ
バー２０がバッテリー接続端子１０からずれて防水性が
低下したり、亀裂が生じるようなこともない。
構造のものでは、カバーが自然状態に戻ろうとする内部
応力が働き、振動等を受けることでバッテリー接続端子
とカバーとがずれたり、または、時間とカバーにクリー
プ変形による亀裂が発生する場合がある。ところが、本
実施形態のカバー２０は、バッテリー接続端子１０の自
然状態に合わせて成形したのではなく、バッテリー接続
端子１０がバッテリーポストＰに取り付けられた際のア
ーチ形状に合わせて予めアーチ状に形成してあるから、
上記したような内部応力が働くことがなく、従って、カ
バー２０がバッテリー接続端子１０からずれて防水性が
低下したり、亀裂が生じるようなこともない。
【００２１】＜第２実施形態＞本実施形態のバッテリー
接続端子は、図５及び図６に示されており、接続体１２
のうちバッテリー接続端子１０の中央側を向いた縁部の
中央に、突片１４を上方へと曲げ変形して備えた構成と
なっている。そして、このバッテリー接続端子１０に第
１実施形態で説明したカバー２０を取り付けると、図６
に示すように、突片１４がチューブ部２２の開口縁に係
止し、より確実にカバー２０とバッテリー接続端子１０
とのずれを防止できる。
接続端子は、図５及び図６に示されており、接続体１２
のうちバッテリー接続端子１０の中央側を向いた縁部の
中央に、突片１４を上方へと曲げ変形して備えた構成と
なっている。そして、このバッテリー接続端子１０に第
１実施形態で説明したカバー２０を取り付けると、図６
に示すように、突片１４がチューブ部２２の開口縁に係
止し、より確実にカバー２０とバッテリー接続端子１０
とのずれを防止できる。
【００２２】＜他の実施形態＞本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【００２３】（１）バッテリー接続端子は、前記実施形
態の編組電線１１を用いたもの以外に、例えば撚り線を
用いたものであってもよい。
態の編組電線１１を用いたもの以外に、例えば撚り線を
用いたものであってもよい。
【００２４】（２）上記実施形態の筒部２１は、別部品
であるキャップ３０によって上方を閉鎖した構成であっ
たが、筒部自体を上面が閉塞された形状とし、ナット締
めの際には、筒体をまくり上げて行うようにしてもよ
い。 （３）前記実施形態では、バッテリー接続端子１０をカ
バー２０の内部に組み付けるものを示したが、インサー
ト成形によってカバーとバッテリー接続端子とを一体に
したものであってもよい。
であるキャップ３０によって上方を閉鎖した構成であっ
たが、筒部自体を上面が閉塞された形状とし、ナット締
めの際には、筒体をまくり上げて行うようにしてもよ
い。 （３）前記実施形態では、バッテリー接続端子１０をカ
バー２０の内部に組み付けるものを示したが、インサー
ト成形によってカバーとバッテリー接続端子とを一体に
したものであってもよい。
【図１】本発明の第１実施形態にかかるバッテリー接続
端子及びカバーの側断面図
端子及びカバーの側断面図
【図２】バッテリー接続端子の接続体を示す斜視図
【図３】バッテリー接続端子にカバーを取り付けた状態
の部分平面図
の部分平面図
【図４】バッテリポストにバッテリー接続端子を取り付
けた状態の側断面図
けた状態の側断面図
【図５】第２実施形態におけるバッテリー接続端子の接
続体を示す斜視図
続体を示す斜視図
【図６】バッテリー接続端子にカバーを取り付けた状態
の部分側断面図
の部分側断面図
【図７】従来例のバッテリー接続端子用カバーを示す斜
視図
視図
【図８】その側断面図
１０…バッテリー接続端子
１４…突片（係止突起）
２０…カバー
２１…筒部（ポスト包囲部）
２２…チューブ部
Ｐ…バッテリーポスト
フロントページの続き
(72)発明者 岩川 英彦
愛知県名古屋市南区菊住一丁目７番10号
株式会社ハーネス総合技術研究所内
(56)参考文献 特開 平９−92353（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−130353（ＪＰ，Ａ)
実開 昭53−13217（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01M 2/30
H01R 4/70
H01R 11/12
Claims (3)
- 【請求項１】 一対のバッテリーポストの間にアーチ状
の形態をなして取り付けられるバッテリー接続端子がカ
バーによって覆われ一体化された状態で、前記バッテリ
ーポストへの接続がなされるバッテリーポスト用接続具
であって、 前記カバーが、前記バッテリー接続端子のうち前記バッ
テリーポストへの両取付部を覆う一対のポスト包囲部
と、 その両ポスト包囲部の間に架け渡されて前記バッテリー
接続端子の中間部分を覆うと共に、前記バッテリー接続
端子を前記両バッテリーポスト間に取り付けた際の前記
バッテリー接続端子のアーチ形状に合わせて予めアーチ
状にゴム成形されたチューブ部とからなることを特徴と
するバッテリーポスト用接続具。 - 【請求項２】 請求項１に記載のものにおいて、前記バ
ッテリー接続端子に、前記バッテリー接続端子用カバー
のうち前記チューブ部の開口縁に係止可能な係止突起を
備えたことを特徴とするバッテリーポスト用接続具。 - 【請求項３】 一対のバッテリーポストの間にアーチ状
の形態をなして取り付けられるバッテリー接続端子を覆
い一体化した状態で前記バッテリーポストへの接続を可
能にしたものであって、 前記バッテリー接続端子のうち前記バッテリーポストへ
の両取付部を覆う一対のポスト包囲部と、 その両ポスト包囲部の間に架け渡されて前記バッテリー
接続端子の中間部分を覆うと共に、前記バッテリー接続
端子を前記両バッテリーポスト間に取り付けた際の前記
バッテリー接続端子のアーチ形状に合わせて予めアーチ
状にゴム成形されたチューブ部とからなることを特徴と
するバッテリー接続端子用カバー。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP33301797A JP3504839B2 (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | バッテリーポスト用接続具及びバッテリー接続端子用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33301797A JP3504839B2 (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | バッテリーポスト用接続具及びバッテリー接続端子用カバー |
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|---|---|
| JPH11167911A JPH11167911A (ja) | 1999-06-22 |
| JP3504839B2 true JP3504839B2 (ja) | 2004-03-08 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33301797A Expired - Fee Related JP3504839B2 (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | バッテリーポスト用接続具及びバッテリー接続端子用カバー |
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|---|---|---|---|---|
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1997
- 1997-12-03 JP JP33301797A patent/JP3504839B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH11167911A (ja) | 1999-06-22 |
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