JP2002263900A - プレス機 - Google Patents
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D—WORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D37/00—Tools as parts of machines covered by this subclass
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
- B30B15/007—Means for maintaining the press table, the press platen or the press ram against tilting or deflection
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B1/00—Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
- B30B1/18—Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by screw means
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Abstract
レス機で、可動金型を支えているスライド板に生じる回
転モーメントを小さくして、細いガイド軸を用いること
ができるようにして、安価なプレス機を提供する。 【解決手段】 プレス機の駆動源60a、60bの駆動
軸61a、61bがスライド板40を押し圧する個所
(係合部)62a、62bによって、その押し圧個所を
頂点とする平面状多角形を形成している。変位測定手段
50a、50bがその係合部の近くに設けられていて、
成形途中で係合部の変位を測定しながら、制御手段によ
って駆動源を制御して、平面状多角形を水平に保ちなが
ら稼働させる。
Description
用いるプレス機、特に可動金型を取り付けているスライ
ド板の水平を保つことができるようにしたプレス機に関
するものである。
出成形などにもプレス機は用いられる。プレス機では一
方の金型を固定として、他方の金型を可動としたものが
一般であり、縦型プレス機においては、下部支持台と、
下部支持台で支持された複数のガイド軸と、ガイド軸に
よって保持されている上部支持板と、下部支持台と上部
支持板の間でガイド軸に沿って往復動することができ下
部支持台との間に成形空間を持つスライド板を持ってい
る。成形空間で、下部支持台上に固定金型が、またスラ
イド板の下面に可動金型が設けられていて、固定金型と
可動金型の間でワークが成形される。スライド板は通常
平面状になっていて、駆動機構によって上下に動かされ
る。スライド板を水平に維持しながら動かされるが、成
形時にスライド板が傾くのを防ぐためにガイド軸を太く
剛性のあるように作られている。
て、そこから駆動軸が出ていてその先端がスライド板と
係合するようになっている。駆動機構の駆動源としては
モータや油圧シリンダーが用いられている。モータの場
合、モータの回転がクランク軸やカムによって上下動に
変換されたり、軸の回転をボールねじによって上下動に
変換されたりしている。上下位置を精密に調整する必要
がある場合はサーボモータなどが用いられる。
台であるが、ある程度の大きさをしたワークを成形する
プレス機の場合駆動機構を2台用いられる。2台の駆動
機構がプレス機の幅方向の左右にそれぞれ設けられてい
るときに、ワークの成形時可動金型(上型)の傾きを修
正するために、2台の駆動機構それぞれにスライド板の
所定位置からの偏差を測定する機構を付けておき、モー
タの回転をその測定値に応じて修正するものが提案され
ている。
三次元形状をしているために、成形時スライド板に掛か
る力の大きさが成形の進行とともに変化するだけでな
く、力の掛かる位置が成形とともに動くことがわかっ
た。
する場合のスライド板に掛かる反力の様子を模式的に図
10(A)(B)(C)に示している。これらの図でス
ライド板40をxy座標として示している。例えば成形
が開始されると、まず上型がオイルパンのドレイン部に
達して、ドレイン部を成形するのでその部分で発生した
力がxy座標の第4象限に掛かる。成形が進んでいくと
オイル皿部を成形するようになるので、座標の第2象限
と第3象限からの大きな力w2 とw3 を受ける。そのと
きには当初からあったw1 の力は小さくなり、第1象限
の大きな力w4も加わるので、これらの合成力としてW
が第4象限に掛かることになる。更に成形が進んでいく
とw2 〜w4 の力は小さくなりw5 の力が加わって、合
成力はほぼx軸上にあってy軸よりも右に働く。
大きさ、その変化はワークの形状や金型の進む速さによ
って変わってくるが、スライド板に働く合成力の位置と
その大きさはプレスの進行とともに変わってくるという
ことは一般にいえることである。
ように合成力の掛かる位置は直線方向に動くだけではな
く、三次元形状をしたワークを成形する際には二軸方向
にすなわち平面上を動く。そのために、上で述べたよう
な2台の駆動機構をプレス機の幅方向左右にそれぞれ設
けられていて、その駆動機構それぞれでスライド板の進
行を修正するものでは十分な対策とはならないものであ
った。
央位置から縦方向に掛かるとスライド板に回転モーメン
トを加えないが、合成力の働く位置が上に述べたように
変わってくるので、スライド板に回転モーメントを与え
る。この回転モーメントに耐えるだけの強さを持たせる
ためにガイド軸を太くして剛性を持たせる必要があっ
た。
ライド板に生じる回転モーメントを小さくすることがで
きて、細いガイド軸を用いることのできるプレス機を提
供するものである。
繰り返し同じ種類のワークを成形する際にスライド板に
生じる回転モーメントを小さくする操作を、あらかじめ
プレス機に記憶させておき、繰り返し成形をする場合に
その記憶に従って成形を行うことができるプレス機を提
供するものである。
部支持台と、下部支持台で支持された複数のガイド軸に
よって保持されている上部支持板と、下部支持台と上部
支持板の間でガイド軸に沿って往復動することができ、
下部支持台との間に成形空間を持つスライド板と、上部
支持板に設けられている複数の駆動源とを有し、各駆動
源の駆動軸がスライド板上面と係合している係合部を押
圧してスライド軸に沿ってスライド板を変位させるもの
において、前記駆動源は少なくとも3個あり、各駆動源
に対応する係合部はスライド板上で平面状多角形の各頂
点に設けられているとともに、スライド板の位置変化に
応じて係合部の変位を測定する変位測定手段を各係合部
の近くに有し、変位測定手段で測定した変位に応じて駆
動源を動かして係合部が形成している前記平面状多角形
を水平に保つ制御手段を有することを特徴とする。
更に別の駆動源に対応する係合部を少なくとも1個持
ち、各係合部を頂点とする複数の三角形に前記平面状多
角形を分けているとともに、この別の駆動源に対応する
係合部の変位を前記スライド板の位置変化に応じて測定
する変位測定手段をこの別の駆動源に対応する係合部の
近くに有し、前記制御手段はこの変位測定手段で測定し
た変位に応じて駆動源を動かして前記三角形を水平に保
つことが好ましい。
られた少なくとも3個の係合部が平面状多角形の各頂点
にあって、各係合部の変位を測定しながら平面状多角形
を水平に保つことによって、成形時にスライド板を水平
に保つことができる。このためにスライド板に回転モー
メントが作用しないので、ほとんど縦方向荷重だけがガ
イド軸に作用することになる。
形に分けるように、別の駆動源に対応する係合部がスラ
イド板上に設けられていると、三角形の頂点になってい
る係合部につけられた駆動源がその三角形及びその周辺
に掛かった荷重を分担する。そのために、スライド板の
一部分に比較的大きな荷重が掛かる場合にも、その部分
にある三角形頂点にある係合部と駆動源で、その部分を
水平に保つことができて、部分的な曲がりをも防ぐこと
ができる。
対応する係合部の変位を測定する変位測定手段はスライ
ド板の変位とは独立している基準位置に対する前記駆動
源に対応する係合部の変位を測定することが好ましい。
基準位置は、ガイド軸間に渡されていて、前記別の駆動
源に対応する係合部の動きとは独立な基準プレート上に
設けられているのがより好ましい。
するための入力手段と、この入力手段に入力されたワー
クの種類と、前記変位測定手段からの変位量と、変位量
に応じて前記制御手段から出力される誤差量及び修正量
とを格納するメモリーを有し、前記制御手段は入力手段
に入力されたワークの種類に応じて、前記メモリーに格
納されているデータに基づいて各駆動源を制御すること
ができる。
実施例について詳しく説明する。図1は本発明の第一実
施例によるプレス機の正面図で、その平面図を一部断面
にて示すものが図2である。図3,4,5は本発明のプ
レス機に用いるのが好ましい、それぞれガイド軸、スラ
イド板の軸受け、減速機構の詳細を示すものである。図
6は本発明の第二実施例によるプレス機の正面図、図7
はその一部断面で示す平面図である。図8は第二実施例
によるプレス機の変形例の正面図である。図9は本発明
のプレス機の制御系統を示すブロック図である。
例によるプレス機を説明する。プレス機は下部支持台1
0が床面上に固定されていて、下部支持台に立てられた
ガイド軸20によって上部支持板30が保持されてい
る。下部支持台10と上部支持板30の間にガイド軸2
0に沿って往復動することができるスライド板40が設
けられており、スライド板と下部支持台との間が成形空
間となっている。この成形空間では、下部支持台上にプ
レス用の固定金型(下型)81、スライド板の下面に固
定金型に対応する可動金型(上型)82が取り付けられ
ており、これら両金型の間に例えば成形板を入れて成形
するようになっている。下部支持台10に対するスライ
ド板40の位置を測定するために変位測定手段50fが
スライド板と下部支持台の間に設けられている。図では
変位測定手段50fは1個のみ示しているが、複数個取
り付けることができる。変位測定手段としては磁気目盛
の付けられた磁気スケール51fと、その磁気スケール
に対して小さな間隙を持って対向して設けられた磁気ヘ
ッドなどの磁気センサ52fからできたものを用いるこ
とができる。固定した磁気スケール51fに対して、磁
気センサ52fを摺動させることで、その絶対位置及び
変位速度などを測定することができる。このような変位
測定手段はリニア磁気エンコーダとして当業者によく知
られたものなのでこれ以上の説明は省略する。
b、60c、60dとしてサーボモータと減速機構を組
み合わせたものが4個取り付けられている。各駆動源か
ら下方向に延びている駆動軸61a、61b、61c、
61dは上部支持板30に開けられた通孔を通ってスラ
イド板40の上面で各係合部62a,62b、62c、
62dに係合されている。各係合部は例えばボールジョ
イントとなっている。駆動軸のところに例えばボールね
じが付けられていて、回転を上下動に変換するようにな
っており、サーボモータの回転によってスライド板を上
下動する。各駆動源と駆動軸と係合部で駆動機構を構成
している。
は図2の平面図から明らかなように成形空間の成形領域
85を取り囲んでいて、互いに平面状の多角形、この例
では四辺形の頂点にある。そして各係合部62a,62
b、62c、62dの近くには各変位測定手段50a、
50b、50c、50dが設けられている。変位測定手
段50a、50b、50c、50dはプレス機の右に付
いている変位測定手段50fと同様なものを用いること
ができる。変位測定手段50a、50b、50c、50
dの磁気スケール51a、51b、……は基準プレート
70に取り付けられていて、変位測定手段の磁気センサ
52a、52b、……は係合部62a,62b、62
c、62dに取り付けられた支柱で支持されている。こ
こで基準プレート70はスライド板40の位置に関係な
く同じ位置に保持されている。そのために、スライド板
40が駆動源60a,60b、60c、60dの働きに
よって駆動させられたときに、変位測定手段50a、5
0b、50c、50dによって各係合部の変位を測定す
ることができる。
0の下に間隙をおいて設けられ、ガイド軸20間に渡さ
れて固定されているとともに、各駆動軸61a、61
b、……が通されている部分には十分余裕のある径をし
た通孔71a、71bを持っていて、駆動軸及びスライ
ド板が基準プレートに影響を与えないようになってい
る。これは、成形物の形によっては、上部支持板30と
スライド板40は成形の進行とともに、図1に二点破線
で示すように変形を受けることがあるが、基準プレート
70が両側のガイド軸20で支えられているだけなの
で、基準プレートはスライド板の変形とは独立している
基準位置を保っている。なお、上部支持板30が非常に
厚い剛体となっている場合には、上部支持板を基準プレ
ートとして用いることができる。
る。図9は駆動源が5個設けられている場合を示してい
るが、図1の第一実施例では駆動源が4個なので駆動源
60eと変位測定手段50eを除いて考える。成形する
前に、あらかじめ入力手段91から制御手段92に例え
ば成形する品名や、成形形状、成形圧力、成形速度など
を必要に応じて入力する。制御手段92はインターフェ
ース94を介して駆動源60a、60b、60c、60
dを駆動して成形する。成形の進行とともに、各駆動源
60a、60b、60c、60dから電流、速度信号、
トルクなどがインターフェース94を通して制御手段9
2に送られるとともに、変位測定手段50a、50b、
50c、50d、50fからスライド板の変位信号が制
御手段92に送られる。成形の進行とともに、前に説明
した図10のようにスライド板に働く力が変化するの
で、その変化に伴って駆動源60a、60b、60c、
60dの抵抗が変わってくる。そのうちのあるものは早
くなり、またあるものは遅れるようになる。その進みと
遅れを変位測定手段50a、50b、50c、50d、
50fで測定するとともに、各駆動源60a、60b、
60c、60dからのトルク(あるいは電流)信号によ
って成形抵抗を測定して、それらを制御手段92へ送っ
て、変位測定手段50a、50b、50c、50d、5
0fの変位が同じになる、すなわち係合部を頂点とする
四辺形を水平にするように駆動源60a、60b、60
c、60dへの駆動信号を変化させる。
板を常に水平に保持しているのでスライド板に回転モー
メントが作用しない。そのためにガイド軸も上下方向の
荷重に耐えるだけの剛性が有ればよいものとなる。
いるのが好ましいものの構造を図3に断面図で示してい
る。ガイド軸の外周は鋼鉄製のスリーブ21となってい
て、その中央に鋼鉄製のタイトバー22が上下の押さえ
板23、23′を介してナット24,24′の締め付け
によって取り付けられている。このためにスリーブ21
には圧縮、タイトバー22には引っ張りの力が掛かるよ
うになっている。タイトバー22とスリーブ21の間は
冷却オイルを通せるようになっていて、スライド板が上
下したときにその軸受け部に生じる発熱を抑えるように
なっている。
で、剛性を上げることができるのでより細くすることが
できるとともに、温度上昇を小さくすることができるの
で、高精度な運動を確保することができる。
スライド板40との軸受け部は図4に示すものが適して
いる。図4(A)は軸受け部全体の断面図で、図4
(B)は調整スリーブの平面図、図4(C)はガイド軸
に調整スリーブを取り付けた状態の側面図である。スラ
イド板40の通孔41はガイド軸20との間にある隙間
を持つ径になっていて、通孔41の上下にテーパ断面を
した調整スリーブ42が調整ボルト43で取り付けられ
ている。調整スリーブ42はそのテーパ部分に縦に切り
溝44を開けてあるので、調整ボルト43の締め具合を
調整することで、締まり具合を変えることができる。こ
の構造とすることで、スライド板を高速運転するときに
は隙間を大きくし、精密プレスをするときには隙間を小
さくすることができる。
dに適した減速機構を図5に示す。サーボモータ65の
回転軸には例えばヘリカルフェースギアー66が用いら
れていて、その左右にヘリカルピニオンギアー67が用
いられて減速ギアーになっている。左右にある中間減速
ギアーから、それらの中央に挟まれた駆動軸61a〜6
1dのギアーに回転が減速されて伝わる。中間減速ギア
ーの下部ギアー及び駆動軸のギアーもヘリカルギアーと
なっている。このように2個の中間減速ギアーを用いて
いるので、偏り荷重がなくなるのでねじ軸に曲がりが生
じるおそれがない。またヘリカルギアーを用いているの
でバックラッシュをなくすこともできる。駆動軸61a
〜61dのベアリング(スラストベアリング)の上部に
はバックラッシュ補正用カラー68が設けられていて軸
からのスラスト荷重を受けるようにすることが好まし
い。
例によるプレス機を説明する。このプレス機は図1,2
に示したものとほとんど同じ構造をしているので、図
1,2で用いた参照符号と同じ参照符号を用いて示して
いる。ただ上部支持板30の中央、4個の駆動源60
a、60b、60c、60dの中央に別の駆動源60e
が設けられており、この駆動源60eから下方に延びた
駆動軸61eが係合部62eによってスライド板40の
中央を押し圧するようになっている。すなわち、スライ
ド板40上に設けた4個の係合部を頂点とする四辺形を
係合部62eを設けることで、係合部を頂点とする4個
の三角形に分けている。この係合部の近くに変位測定手
段50eが設けられている。変位測定手段50eの磁気
スケール51eも基準プレート70に取り付けられてい
て、変位測定手段50eの磁気センサ52eは係合部6
2eに取り付けられた支柱で支持されている。基準プレ
ート70は第一実施例と同様にスライド板40の位置に
関係なく同じ位置に保持されているので、スライド板4
0が移動したときに変位測定手段50eによって係合部
62eの変位すなわち、スライド板40中央の変位を測
定することができる。
んでいる駆動源と係合部の組み合わせだけでは、上部支
持板30とスライド板40は成形の進行とともに図1に
二点破線で示すような変形を受けることがある。しかし
図6,7に示すように、スライド板40の中央を別の駆
動源60eに対応した係合部62eで押し圧してその変
位を変位測定手段50eで測定しながら図9に示す制御
系統によって他の駆動源60a、60b、60c、60
dとともに駆動源60eの変位を調整して、各三角形を
水平に保っている。このように中央部の変位も同時に制
御しているので、第一実施例よりもさらにスライド板を
水平に維持することができる。
形例を正面図で示す。この図で基準プレート70′はガ
イド軸20の上部に立てられた支柱で支えられて、プレ
ス機の上部に設けられている。基準プレート70′は、
各駆動源60a、60b、60c、60d、60eのサ
ーボモータが通されている部分には十分余裕のある径を
した通孔71′を持っていて、サーボモータが基準プレ
ートに接触しないようになっている。変位測定手段50
a′、50b′、……50e′が基準プレート70′の
下面で各駆動源の近くに設けられている。それは超音波
発信器と受信器からなっている。上部支持板には超音波
発信器から出た超音波がスライド板上面に導かれるよう
に通孔を開けているので、超音波発信器から出された超
音波が図8に破線で示すように進むので、スライド板上
面で反射して受信器で受け取ることができる。上部支持
板30と各変位測定手段50a′、50b′、……50
e′との距離が発信した超音波と、受け取った超音波か
ら測定できるので、スライド板の変位を求めることがで
きる。ここでは超音波を距離の計測に用いているが、光
を用いて計測するとより精密に測定することができる。
ス機でワークを成形するときは通常同じワークを繰り返
し成形する。成形する前にワークの種類を図9にある制
御系統図で入力手段91から制御手段92を介してメモ
リー93に格納するのが通常である。そして成形操作を
するときに、各駆動源へ駆動電流が供給されて、スライ
ド板が下降していき、成形を開始する。可動金型82が
成形板を固定金型81との間に挟んで金型の一番出てい
る部分に接触して成形板を成形し始めるとその反力がス
ライド板に掛かってくる。反力が掛かるまでは各駆動源
に供給されている電流は同じであるが、反力が掛かり始
めると、駆動源への力の掛かり具合が不均一となってく
るので、反力の多く掛かっている駆動源はより大きな抵
抗を受けて流れる電流が多くなり、さらに反力が強くな
ってくるとその駆動源に対応する係合部の下降変位速度
が遅れてくる。反対に、反力の掛かっていない部分にあ
る駆動源に対応する係合部はその下降変位速度は変わら
ないか、むしろ速くなってくる。このような変位を各係
合部の近くにある変位測定手段が測定して、その測定値
を制御手段92に戻すと、制御手段92ではスライド板
を水平に戻すように各駆動源に供給する電圧、電流等を
調整する。この調整した電圧、電流等を変位とともにメ
モリー93に記憶する。さらに駆動源を動かして、スラ
イド板を下降させると、さらに成形が進むのでスライド
板への反力が変わってくる。反力の位置と大きさが変わ
ってくる。そのために駆動源の電流が変わってくるとと
もに、スライド板の傾きも生じてくる。この変位を上と
同様に測定して、制御手段に戻して、制御手段でスライ
ド板を水平に戻すように各駆動源へ供給する電圧、電流
を調整する。この調整した電流、電圧等を変位ごとにメ
モリーに格納する。このような操作を制御手段はある時
間ごとに繰り返して、スライド板を水平に保ちながら成
形を行う。
モリーにはワークの種類毎に、各変位毎に各駆動源に供
給すべき電圧、電流等のテーブルが作られることにな
る。次に同じ種類のワークを成形する場合、ワークの種
類を特定することでメモリーに格納されているテーブル
を呼び出して制御手段が各駆動源を働かせると、スライ
ド板を水平に維持しながら成形を繰り返すことができ
る。
レス機は成型時にスライド板を水平に保ちながら成形す
ることができて、スライド板に生じる回転モーメントを
小さくすることができる。従って高精度な成形を行うこ
とができる。また本発明のプレス機では、従来太い大き
な剛性を持ったガイド軸を用いる必要のあったのに比べ
て、細いガイド軸を用いることができるので、プレス機
を軽いものとすることができて安価になる。
種類のワークを成形する際にスライド板を水平に維持し
回転モーメントを小さくする操作を、あらかじめプレス
機のメモリーに格納しておき、次に成形するときにその
メモリー内容に従って成形を行うことができる。
ある。
板から見た平面図で、一部分基準プレート面で切断した
断面図を示す。
軸の断面図である。
軸との軸受け部の詳細を示し、(A)は縦断面図、
(B)は調整スリーブの拡大平面図、(C)は調整スリ
ーブの側面図である。
示す縦断面図である。
ある。
板から見た平面図で、一部分基準プレート面で切断した
断面図を示す。
正面図である。
示す図である。
変位測定手段 51a、51b、51e、51f 磁気スケー
ル 52a、52b、52e、52f 磁気センサ 60a、60b、60c、60d 駆動源 61a、61b、61c、61d 駆動軸 62a、62b、62c、62d 係合部 65 サーボモータ 66 ヘリカルフェースギアー 67 ヘリカルピニオンギアー 68 カラー 70 基準プレート 71a、71b 通孔 81 固定金型 82 可動金型 85 成形領域 91 入力手段 92 制御手段 93 メモリー 94 インターフェース
Claims (5)
- 【請求項1】 下部支持台と、 下部支持台で支持された複数のガイド軸によって保持さ
れている上部支持板と、 下部支持台と上部支持板の間でガイド軸に沿って往復動
することができ、下部支持台との間に成形空間を持つス
ライド板と、 上部支持板に設けられている複数の駆動源とを有し、 各駆動源の駆動軸がスライド板上面と係合している係合
部を押圧してスライド軸に沿ってスライド板を変位させ
るプレス機において、 前記駆動源は少なくとも3個あり、 各駆動源に対応する係合部はスライド板上で平面状多角
形の各頂点に設けられているとともに、スライド板の位
置変化に応じて係合部の変位を測定する変位測定手段を
各係合部の近くに有し、 変位測定手段で測定した変位に応じて駆動源を動かして
係合部が形成している前記平面状多角形を水平に保つ制
御手段を有することを特徴とするプレス機。 - 【請求項2】 前記スライド板は更に別の駆動源に対応
する係合部を少なくとも1個持ち、各係合部を頂点とす
る複数の三角形に前記平面状多角形を分けているととも
に、 この別の駆動源に対応する係合部の変位を前記スライド
板の位置変化に応じて測定する変位測定手段をこの別の
駆動源に対応する係合部の近くに有し、 前記制御手段はこの変位測定手段で測定した変位に応じ
て駆動源を動かして前記三角形を水平に保つことを特徴
とする請求項1記載のプレス機。 - 【請求項3】 前記駆動源に対応する係合部の変位を測
定する変位測定手段はスライド板の変位とは独立してい
る基準位置に対する前記駆動源に対応する係合部の変位
を測定することを特徴とする請求項1 あるいは2記載の
プレス機。 - 【請求項4】 前記基準位置は、ガイド軸間に渡されて
いて、前記別の駆動源に対応する係合部の動きとは独立
な基準プレート上に設けられていることを特徴とする請
求項3記載のプレス機。 - 【請求項5】 ワークの種類を入力するための入力手段
と、 この入力手段に入力されたワークの種類と、前記変位測
定手段からの変位量と、変位量に応じて前記制御手段か
ら出力される誤差量及び修正量とを格納するメモリーを
有し、 前記制御手段は入力手段に入力されたワークの種類に応
じて、前記メモリーに格納されているデータに基づいて
各駆動源を制御することを特徴とする請求項1〜4いず
れか記載のプレス機。
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