JP2002263497A - メタノール合成用触媒 - Google Patents
メタノール合成用触媒Info
- Publication number
- JP2002263497A JP2002263497A JP2001069040A JP2001069040A JP2002263497A JP 2002263497 A JP2002263497 A JP 2002263497A JP 2001069040 A JP2001069040 A JP 2001069040A JP 2001069040 A JP2001069040 A JP 2001069040A JP 2002263497 A JP2002263497 A JP 2002263497A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxide
- catalyst
- weight
- methanol
- reaction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
成するに際し、高活性で、とくに長時間の耐久性にも優
れた触媒を提供する。 【解決手段】酸化銅、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸
化珪素および酸化セリウムを必須成分とし、好ましくは
任意成分として酸化ジルコニウムを含み、酸化珪素はコ
ロイダルシリカまたは水中溶存シリカに由来し、かつ触
媒は480〜690℃での焼成処理を受けているメタノ
ール合成用触媒。
Description
2 および/またはCO)の触媒水素化によりメタノー
ルを合成するために使用する触媒に関するものである。
ガス)を主原料とし、それに少量のCO2 を添加した
混合ガスからのメタノールの合成反応は、例えば、銅/
亜鉛/アルミニウムの酸化物からなる触媒或いは銅/亜
鉛/クロムの酸化物からなる触媒を用いて、250〜3
50℃、50〜150気圧の条件下で工業的に実施され
ている(触媒講座第7巻、触媒学会編、講談社発行(1
985))。
ノール合成は、炭素資源の循環再利用および地球環境問
題の観点から、最近注目されてきている。CO2 を主
成分とするガスを触媒上で水素と反応させてメタノール
を合成する場合には、反応の熱力学的平衡から、上記の
合成ガスからのメタノール合成で採用されているよりも
低い温度で反応を行なう必要がある。また、銅系触媒上
でのメタノール合成反応では、原料ガス中のCO2 と
水素からメタノールが生成するが、メタノールと共に生
成する水(水蒸気)により反応阻害がおこる(Appl
ied Catalysis A:General 1
38(1966)311−318)。生成した水は、原
料ガス中のCOと反応することにより、CO2 と水素
が生成し、再び、メタノールが生成することになるが、
メタノールとともに生成する水の量は、原料ガス中のC
O2 /CO比が増加するとともに増加する。これらの
理由から、CO2 含有量の高い原料ガスからメタノー
ルを合成するには、合成ガスを主原料とするCO2 含
有量の少ない原料ガス(現行のメタノール合成における
原料ガス)からのメタノール合成で使用されている触媒
よりもさらに高活性であるともに、長時間の耐久性にも
優れた触媒が必要とされている。
物からなる触媒に種々の化合物を添加して、触媒の性能
を改善する試みは、これまで数多く行われてきている。
本発明者は、既に、酸化銅、酸化亜鉛、酸化アルミニウ
ムおよび酸化珪素を必須成分とし、酸化ジルコニウムな
どを任意成分とする高活性で、長時間の耐久性にも優れ
た触媒を開発した(特開平10−309466号公
報)。
によれば、上記発明による触媒は耐久性に優れたもので
あるが、更なる改善の余地があることが判明した。
(特開平10−309466号公報)を更に改良発展さ
せたものであって、炭素酸化物を水素と反応させてメタ
ノールを合成するに際し、高活性で、とくに長時間の耐
久性にも優れた触媒を提供することを主な目的とする。
よるメタノール合成用触媒の耐久性をさらに向上させる
ために、鋭意、研究を進めた結果、上記の既発明の触媒
に、さらに、酸化セリウムを添加した触媒により、その
目的を達成し得ることを見い出した。
酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素および酸化セリ
ウムを必須成分とし、酸化珪素はコロイダルシリカまた
は水中溶存シリカに由来し、かつ触媒は480〜690
℃での焼成処理を受けていることを特徴とするメタノー
ル合成用触媒が提供される。第二に、第一の発明におい
て、更に酸化ジルコニウムを含有することを特徴とする
メタノール合成触媒が提供される。第三に、第一又は第
二の発明において、酸化銅、酸化亜鉛、酸化アルミニウ
ム、酸化珪素および酸化セリウムを必須成分とし、酸化
ジルコニウムを任意成分とする金属酸化物で構成された
触媒であって、触媒全体を100重量%とするとき、各
酸化物の含有量が、上記の順に20〜60重量%、10
〜50重量%、2〜10重量%、0.30〜0.9重量
%、1〜7重量%、0〜40重量%であり、酸化珪素は
コロイダルシリカまたは水中溶存シリカに由来し、かつ
触媒は480〜690℃での焼成処理を受けていること
を特徴とするメタノール合成用触媒が提供される。
銅、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素(コロイダ
ルシリカまたは水中溶存シリカ由来のもの)および酸化
セリウムを必須成分とするものであるが、触媒の更なる
活性の向上などのために、酸化ジルコニウム、酸化ガリ
ウム、酸化パラジウム、酸化硼素などの任意成分、特に
酸化ジルコニウムを添加することは有効である。また、
本発明の趣旨を損なわない範囲で、他の物質を含んでい
ても良い。
ち、その高い触媒活性が長期にわたって維持されること
にあり、前記特開平10−309466号公報記載の発
明の触媒よりも更に優れた耐久性を発揮することであ
る。これは、新たに添加した酸化セリウムの作用による
ものである。酸化セリウムの作用の内容が完全には明ら
かになっているわけではないが、酸化セリウム中のセリ
ウムの価数が四価から三価との間を容易に往来できるこ
とにより、反応中の触媒表面を活性状態に保持できるも
のと推察している。なお、セリウムと同じく希土類元素
の一つであるランタンの酸化物を添加しても、酸化ラン
タン中のランタンの価数が三価のまま変化しないため、
触媒の性能は改善されなかった(後記比較例2等参
照)。
て、コロイダルシリカまたは水中溶存シリカに由来のも
のを用いる。同じ酸化珪素でも、たとえばケイ酸ナトリ
ウム(水ガラス)やケイ酸カリウムを添加して製造した
場合には、所期の効果を有する触媒が得られない。な
お、コロイダルシリカと水中溶存シリカとを併用しても
よい。
が、触媒全体を100重量%とするとき、酸化銅が20
〜60重量%(好ましくは30〜50重量%)、酸化亜
鉛が10〜50重量%(好ましくは20〜40重量
%)、酸化アルミニウムが2〜10重量%(好ましくは
4〜8重量%)、酸化ケイ素が0.3〜0.9重量%、
酸化セリウムが1〜7重量%(好ましくは2〜6重量
%)、酸化ジルコニウムなどの任意成分0〜40重量%
(好ましくは10〜30重量%)とされる。このような
量的範囲において、組成を目的反応に応じて適切に定め
ることにより、その反応に適した触媒性能を得ることが
できる。
0℃での焼成処理を受けていることが必要である。焼成
温度が480℃未満では、触媒の活性が不足し、耐久性
も不足する。焼成温度が690℃を越えるときも、触媒
活性および耐久性の点でマイナスとなる。このように焼
成処理温度は480〜690℃の範囲から選ばれるが、
触媒の性能上の観点から、上記範囲の中でも高目の52
0〜680℃とすることが望ましい。特に好ましい範囲
は、より高目の560〜670℃である。
6号公報に記載の方法あるいはそれに準ずる方法により
容易に製造されるが、その1例を説明すると、次の通り
である。先ず、銅、亜鉛、アルミニウム、セリウム及び
好ましくはジルコニウムなどの任意成分の硝酸塩、硫酸
塩などを水に溶解し、それに所定量のコロイダルシリカ
を添加した混合水溶液を調製する。一方、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウムなどを水に溶解し、沈殿剤水溶
液とする。これらの二つの溶液を混合することにより、
共沈殿物が生成する。これを、ろ過、洗浄したものを、
所定の温度で乾燥、焼成することにより、酸化銅、酸化
亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化セリウムおよ
び好ましくは酸化ジルコニウムからなる本発明の触媒が
製造される。
ルミニウム、酸化セリウム、及び酸化ジルコニウムなど
の任意の金属酸化物を調製するための原料としては、水
溶性の硝酸塩、硫酸塩、オキシ硝酸塩、オキシ塩化物な
どを適宜用いることができる。また、酸化珪素の原料と
しては、上記したように、コロイダルシリカあるいは水
中溶存シリカに由来するものが用いられる。
含む沈殿物を調製するための沈殿剤としては、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウムなどの
塩基性化合物を用いることができる。沈殿物の洗浄、ろ
過、乾燥は、公知の方法で行うことができる。
(好ましくは、520〜680℃)で酸素雰囲気下(通
常は空気中)で焼成処理することにより、上述の金属成
分は酸化物の形態となる。
あるいは適当な方法により造粒または打錠成型して用い
る。触媒の粒子径や形状は、反応方式、反応器の形状に
よって任意に選択できる。
ール合成用触媒は、使用に先立って、水素により触媒中
の酸化銅成分を還元しても良い。但し、この還元を行わ
ない場合にも、水素を原料の一部として使用するメタノ
ール合成反応時に自然に還元されるので、事前の還元操
作は必須ではない。
合成反応においても、触媒を液体中に懸濁して行なうメ
タノール合成反応においても、有用である。
成する際の反応条件は、原料ガス中の炭素酸化物と水素
の濃度や触媒成分の含有量などにより異なり得るが、反
応温度は150〜350℃、反応圧力は1〜30MPa
の範囲が適している。
ころをより一層明確にする。
g、硝酸アルミニウム九水和物8.5g、オキシ硝酸ジ
ルコニウム二水和物11.1g、コロイダルシリカ(日
産化学工業(株)製、スノーテックスO、シリカ濃度2
0重量%)1.0gおよび硝酸セリウム六水和物1.6
gを蒸留水に溶解し、300mlの水溶液を調製し、A
液とした。一方、無水炭酸ナトリウム36.5gを蒸留
水に溶解し、300mlの水溶液を調製し、B液とし
た。A液およびB液を、それぞれ、8ml/分の速度で
良く攪拌した800mlの室温の蒸留水に、同時に滴下
して沈殿物を得た。この沈殿物を室温にて3日間熟成さ
せた後、ろ過、洗浄を行い、沈殿物中のナトリウムを除
去した。その後、沈殿物を110℃で乾燥し、空気中、
600℃で2時間焼成して、触媒を得た。この触媒の組
成は、酸化銅45.1重量%、酸化亜鉛27.1重量
%、酸化アルミニウム4.5重量%、酸化ジルコニウム
19.8重量%、酸化珪素0.8重量%および酸化セリ
ウム(CeO2)2.7重量%であった。
リウムと水素の混合ガス(ヘリウム90容量%、水素1
0容量%)を用いて、250℃で、2時間還元処理を行
った後、22容量%のCO2 、3容量%のCOおよび
75容量%のH2 からなる混合ガスを触媒層に通し
て、圧力5MPa、混合ガス流量167ml/分、温度
250℃の条件下に上記混合ガスを反応させた。反応生
成ガスをガスクロマトグラフにより分析し、メタノール
空時収量を調べた。反応経過時間48時間および100
0時間におけるメタノール空時収量、並びに触媒活性安
定性(反応経過時間1000時間におけるメタノール空
時収量/反応経過時間48時間におけるメタノール空時
収量)を表1に示す。メタノール以外の生成物は、主に
COであり、痕跡量のメタン、ジメチルエーテル、ギ酸
メチルの生成が認められた。
g、硝酸アルミニウム九水和物8.6g、オキシ硝酸ジ
ルコニウム二水和物10.1g、コロイダルシリカ(日
産化学工業(株)製、スノーテックスO、シリカ濃度2
0重量%)1.0gおよび硝酸セリウム六水和物2.7
gを蒸留水に溶解し、300mlの水溶液を調製し、A
液とした。一方、無水炭酸ナトリウム36.7gを蒸留
水に溶解し、300mlの水溶液を調製し、B液とし
た。A液およびB液を、それぞれ、8ml/分の速度で
良く攪拌した800mlの室温の蒸留水に、同時に滴下
して沈殿物を得た。この沈殿物を室温にて3日間熟成さ
せた後、ろ過、洗浄を行い、沈殿物中のナトリウムを除
去した。その後、沈殿物を110℃で乾燥し、空気中、
600℃で2時間焼成して、触媒を得た。この触媒の組
成は、酸化銅45.2重量%、酸化亜鉛27.1重量
%、酸化アルミニウム4.5重量%、酸化ジルコニウム
18.0重量%、酸化珪素0.8重量%および酸化セリ
ウム(CeO2)4.4重量%であった。
施例1と同様にして、メタノール合成反応を行った。反
応生成ガスをガスクロマトグラフにより分析し、メタノ
ール空時収量を調べた。反応経過時間48時間および1
000時間におけるメタノール空時収量、並びに触媒活
性安定性(反応経過時間1000時間におけるメタノー
ル空時収量/反応経過時間48時間におけるメタノール
空時収量)を表1に示す。メタノール以外の生成物は、
主にCOであり、痕跡量のメタン、ジメチルエーテル、
ギ酸メチルの生成が認められた。
g、硝酸アルミニウム九水和物8.5g、オキシ硝酸ジ
ルコニウム12.5gおよびコロイダルシリカ(日産化
学工業(株)製、スノーテックスO、シリカ濃度20重
量%)1.0gを蒸留水に溶解し、300mlの水溶液
を調製し、A液とした。一方、無水炭酸ナトリウム3
6.3gを蒸留水に溶解し、300mlの水溶液を調製
し、B液とした。A液およびB液を、それぞれ、8ml
/分の速度で良く攪拌した800mlの室温の蒸留水
に、同時に滴下して沈殿物を得た。この沈殿物を室温に
て3日間熟成させた後、ろ過、洗浄を行い、沈殿物中の
ナトリウムを除去した。その後、沈殿物を110℃で乾
燥し、空気中、600℃で2時間焼成して、触媒を得
た。この触媒の組成は、酸化銅45.2重量%、酸化亜
鉛27.0重量%、酸化アルミニウム4.5重量%、酸
化ジルコニウム22.5重量%および酸化珪素0.8重
量%であった。
施例1と同様にして、メタノール合成反応を行った。反
応生成ガスをガスクロマトグラフにより分析し、メタノ
ール空時収量を調べた。反応経過時間48時間および1
000時間におけるメタノール空時収量、並びに触媒活
性安定性(反応経過時間1000時間におけるメタノー
ル空時収量/反応経過時間48時間におけるメタノール
空時収量)を表1に示す。メタノール以外の生成物は、
主にCOであり、痕跡量のメタン、ジメチルエーテル、
ギ酸メチルの生成が認められた。この結果から、酸化セ
リウムを添加していない触媒の活性の安定性は、酸化セ
リウム添加触媒の活性の安定性よりも低いことが明らか
である。
g、硝酸アルミニウム九水和物8.6g、オキシ硝酸ジ
ルコニウム二水和物10.1g、コロイダルシリカ(日
産化学工業(株)製、スノーテックスO、シリカ濃度2
0重量%)1.0gおよび硝酸ランタン六水和物3.1
gを蒸留水に溶解し、300mlの水溶液を調製し、A
液とした。一方、無水炭酸ナトリウム36.7gを蒸留
水に溶解し、300mlの水溶液を調製し、B液とし
た。A液およびB液を、それぞれ、8ml/分の速度で
良く攪拌した800mlの室温の蒸留水に、同時に滴下
して沈殿物を得た。この沈殿物を室温にて3日間熟成さ
せた後、ろ過、洗浄を行い、沈殿物中のナトリウムを除
去した。その後、沈殿物を110℃で乾燥し、空気中、
600℃で2時間焼成して、触媒を得た。この触媒の組
成は、酸化銅45.2重量%、酸化亜鉛27.1重量
%、酸化アルミニウム4.5重量%、酸化ジルコニウム
18.0重量%、酸化珪素0.8重量%および酸化ラン
タン4.5重量%であった。
施例1と同様にして、メタノール合成反応を行った。反
応生成ガスをガスクロマトグラフにより分析し、メタノ
ール空時収量を調べた。反応経過時間48時間および1
000時間におけるメタノール空時収量、並びに触媒活
性安定性(反応経過時間1000時間におけるメタノー
ル空時収量/反応経過時間48時間におけるメタノール
空時収量)を表1に示す。メタノール以外の生成物は、
主にCOであり、痕跡量のメタン、ジメチルエーテル、
ギ酸メチルの生成が認められた。この結果から、酸化ラ
ンタンを添加した触媒は、触媒活性の安定性が改善され
ないことが明らかである。
g、硝酸アルミニウム九水和物8.6g、オキシ硝酸ジ
ルコニウム二水和物10.1gおよび硝酸セリウム六水
和物2.7gを蒸留水に溶解し、300mlの水溶液を
調製し、A液とした。一方、無水炭酸ナトリウム36.
7gを蒸留水に溶解し、300mlの水溶液を調製し、
B液とした。A液およびB液を、それぞれ、8ml/分
の速度で良く攪拌した800mlの室温の蒸留水に、同
時に滴下して沈殿物を得た。この沈殿物を室温にて3日
間熟成させた後、ろ過、洗浄を行い、沈殿物中のナトリ
ウムを除去した。その後、沈殿物を110℃で乾燥し、
空気中、600℃で2時間焼成して、触媒を得た。この
触媒の組成は、酸化銅45.5重量%、酸化亜鉛27.
3重量%、酸化アルミニウム4.5重量%、酸化ジルコ
ニウム18.2重量%および酸化セリウム(CeO2)
4.5重量%であった。
施例1と同様にして、メタノール合成反応を行った。反
応生成ガスをガスクロマトグラフにより分析し、メタノ
ール空時収量を調べた。反応経過時間48時間および1
000時間におけるメタノール空時収量、並びに触媒活
性安定性(反応経過時間1000時間におけるメタノー
ル空時収量/反応経過時間48時間におけるメタノール
空時収量)を表1に示す。メタノール以外の生成物は、
主にCOであり、痕跡量のメタン、ジメチルエーテル、
ギ酸メチルの生成が認められた。この結果から、既発明
(特願9−294097)で明らかにしたように、酸化
珪素を添加していない触媒は、触媒活性の安定性が著し
く低いことが明らかである。
耐久性、即ち、その高い触媒活性が長期にわたって維持
され、先に提案した特開平10−309466号記載の
触媒よりも更に優れた耐久性を発揮するので、工業的に
極めて有利な触媒活性安定性の高い触媒ということがで
きる。
Claims (3)
- 【請求項1】 酸化銅、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、
酸化珪素および酸化セリウムを必須成分とし、酸化珪素
はコロイダルシリカまたは水中溶存シリカに由来し、か
つ触媒は480〜690℃での焼成処理を受けているこ
とを特徴とするメタノール合成用触媒。 - 【請求項2】 更に酸化ジルコニウムを含有することを
特徴とする請求項1記載のメタノール合成触媒。 - 【請求項3】 酸化銅、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、
酸化珪素および酸化セリウムを必須成分とし、酸化ジル
コニウムを任意成分とする金属酸化物で構成された触媒
であって、触媒全体を100重量%とするとき、各酸化
物の含有量が、上記の順に20〜60重量%、10〜5
0重量%、2〜10重量%、0.30〜0.9重量%、
1〜7重量%、0〜40重量%であり、酸化珪素はコロ
イダルシリカまたは水中溶存シリカに由来し、かつ触媒
は480〜690℃での焼成処理を受けていることを特
徴とする請求項1又は2記載のメタノール合成用触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001069040A JP3530937B2 (ja) | 2001-03-12 | 2001-03-12 | メタノール合成用触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001069040A JP3530937B2 (ja) | 2001-03-12 | 2001-03-12 | メタノール合成用触媒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002263497A true JP2002263497A (ja) | 2002-09-17 |
JP3530937B2 JP3530937B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=18927132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001069040A Expired - Lifetime JP3530937B2 (ja) | 2001-03-12 | 2001-03-12 | メタノール合成用触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3530937B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2305379A2 (en) * | 2008-07-24 | 2011-04-06 | Hyundai Heavy Industries Co., Ltd. | Catalyst for synthesizing methanol from synthesis gas and preparation method thereof |
JP2012511043A (ja) * | 2008-12-08 | 2012-05-17 | ヒュンダイ ヘビー インダストリーズ カンパニー リミテッド | 天然ガスと二酸化炭素の混合改質反応から生成された合成ガスを利用したメタノール合成方法 |
WO2012065326A1 (zh) * | 2010-11-15 | 2012-05-24 | 大连理工大学 | 一种助剂改性的二氧化碳催化加氢制甲醇的催化剂及制备方法 |
WO2012151776A1 (zh) * | 2011-05-12 | 2012-11-15 | 大连理工大学 | 一种改性的二氧化碳催化加氢制甲醇的催化剂及其制备方法 |
CN103316683A (zh) * | 2013-07-05 | 2013-09-25 | 昆明理工大学 | 一种应用于甲醇合成中的碳纳米管负载铜基催化剂的制备方法 |
JP5868178B2 (ja) * | 2009-10-08 | 2016-02-24 | 三井化学株式会社 | メタノールの製造方法 |
US20190184379A1 (en) * | 2017-12-19 | 2019-06-20 | Industrial Technology Research Institute | Catalyst and process for converting carbon oxide into methanol |
CN114849718A (zh) * | 2022-05-17 | 2022-08-05 | 山东亮剑环保新材料有限公司 | 一种稀土掺杂co2加氢复合催化剂的制备方法 |
-
2001
- 2001-03-12 JP JP2001069040A patent/JP3530937B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2305379A2 (en) * | 2008-07-24 | 2011-04-06 | Hyundai Heavy Industries Co., Ltd. | Catalyst for synthesizing methanol from synthesis gas and preparation method thereof |
JP2011528617A (ja) * | 2008-07-24 | 2011-11-24 | ヒュンダイ ヘビー インダストリーズ カンパニー リミテッド | 合成ガスからのメタノール合成用触媒およびその製造方法 |
EP2305379A4 (en) * | 2008-07-24 | 2012-04-11 | Hyun Dai Heavy Ind Co Ltd | CATALYST FOR SYNTHESIS OF METHANOL FROM A SYNTHESIS GAS AND PREPARATION METHOD THEREOF |
JP2012511043A (ja) * | 2008-12-08 | 2012-05-17 | ヒュンダイ ヘビー インダストリーズ カンパニー リミテッド | 天然ガスと二酸化炭素の混合改質反応から生成された合成ガスを利用したメタノール合成方法 |
JP5868178B2 (ja) * | 2009-10-08 | 2016-02-24 | 三井化学株式会社 | メタノールの製造方法 |
WO2012065326A1 (zh) * | 2010-11-15 | 2012-05-24 | 大连理工大学 | 一种助剂改性的二氧化碳催化加氢制甲醇的催化剂及制备方法 |
WO2012151776A1 (zh) * | 2011-05-12 | 2012-11-15 | 大连理工大学 | 一种改性的二氧化碳催化加氢制甲醇的催化剂及其制备方法 |
CN103316683A (zh) * | 2013-07-05 | 2013-09-25 | 昆明理工大学 | 一种应用于甲醇合成中的碳纳米管负载铜基催化剂的制备方法 |
US20190184379A1 (en) * | 2017-12-19 | 2019-06-20 | Industrial Technology Research Institute | Catalyst and process for converting carbon oxide into methanol |
CN109939687A (zh) * | 2017-12-19 | 2019-06-28 | 财团法人工业技术研究院 | 将碳氧化合物转化为甲醇的催化剂与制程 |
CN114849718A (zh) * | 2022-05-17 | 2022-08-05 | 山东亮剑环保新材料有限公司 | 一种稀土掺杂co2加氢复合催化剂的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3530937B2 (ja) | 2004-05-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3232326B2 (ja) | 銅系触媒およびその製造法 | |
CN101507917B (zh) | 烷醇酰胺类化合物合成用固体碱催化剂及制备方法 | |
EP0742193B1 (en) | Process for manufacturing methanol and process for manufacturing catalyst for methanol synthesis | |
US6054497A (en) | Process for producing methanol and catalyst therefor | |
IE52463B1 (en) | Oxychlorination process and catalyst therefor | |
JP3530937B2 (ja) | メタノール合成用触媒 | |
JP4467675B2 (ja) | ジメチルエーテル合成触媒及び合成方法 | |
EP1025069A1 (en) | USE OF Ce/Zr MIXED OXIDE PHASE FOR THE MANUFACTURE OF STYRENE BY DEHYDROGENATION OF ETHYLBENZENE | |
JPH0739755A (ja) | メタノール合成用触媒及びその製造方法 | |
JP3163374B2 (ja) | メタノール合成用触媒 | |
JPS647974B2 (ja) | ||
JP2002079101A (ja) | メタノール水蒸気改質用触媒前駆体並びにメタノール水蒸気改質用触媒及びその製造方法 | |
JPH0987217A (ja) | エタノールの製造方法 | |
JP2001205089A (ja) | メタノール合成用触媒およびその製造方法 | |
JP4512748B2 (ja) | 水性ガス転化反応用触媒 | |
JP2004122063A (ja) | Coシフト反応用触媒 | |
JP2010194420A (ja) | 銅系触媒およびその前処理方法 | |
JP2010194419A (ja) | 銅系触媒の製造方法 | |
JP2007313487A (ja) | 水性ガス転化反応用触媒及びそれを用いた水性ガス転化反応方法。 | |
JP3752531B2 (ja) | 二酸化炭素共存下でのエチルベンゼン脱水素反応用触媒 | |
JP3376380B2 (ja) | メタノール合成用触媒 | |
JP3143745B1 (ja) | 酢酸メチルおよび酢酸合成用触媒並びに該触媒による酢酸メチルおよび酢酸の合成法 | |
JP3837487B2 (ja) | メタノール改質用触媒 | |
JP2802415B2 (ja) | メタノール合成用触媒 | |
JP3837512B2 (ja) | 二酸化炭素共存下でのエチルベンゼン脱水素反応用触媒 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040114 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040203 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3530937 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |