JP2802415B2 - メタノール合成用触媒 - Google Patents
メタノール合成用触媒Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
/またはCO2)の接触水素化によりメタノールを合成
するために使用する触媒に関する。
の混合ガス)を主原料とするメタノールの合成反応は、
例えば、銅/亜鉛/アルミニウムの各酸化物からなる触
媒或いは銅/亜鉛/クロムの各酸化物からなる触媒を用
いて、250〜350℃、50〜150気圧の条件下で
工業的に実施されている{触媒講座第7巻、触媒学会
編、講談社発行(1985)}。
ノール合成は、炭素資源の循環再利用および地球環境問
題の観点から、最近注目されてきている。CO2を主成
分とするガスを触媒上で水素と反応させてメタノールを
合成する場合には、反応の熱力学的平衡から、上記の合
成ガスからのメタノール合成で採用されているよりも低
い温度で反応を行なう必要がある。従って、この場合に
は、合成ガスからのメタノール合成で使用されている触
媒よりもさらに高活性の触媒が必要とされるが、現在の
ところ、低温で十分な高活性を示す触媒は存在しない。
化炭素を水素と反応させてメタノールを合成するに際
し、低温で高活性を発揮する触媒を提供することを主な
目的とする。
な技術の現状に鑑みて研究を進めた結果、パラジウムを
主成分とする触媒にガリウムを配合することにより、そ
の目的を達成し得ることを見出した。
原料とするメタノール合成で使用する触媒であって、か
つ、パラジウムとガリウムとを含有することを特徴とす
るメタノール合成用触媒に係るものである。
および「ガリウム」は、それぞれ金属パラジウムおよび
金属ガリウムのみならず、パラジウムおよびガリウムを
構成成分とする酸化物或いはその他の化合物などのいず
れの形態であっても良い。
ムとのモル比は、通常Pd:Ga=1:0.1〜100
程度であり、より好ましくはPd:Ga=1:0.04
〜20程度である。
によるメタノール合成に活性を示すことは、公知であ
る。しかしながら、この公知の触媒は、活性が低いもの
であった。しかるに、本発明に従って、パラジウムとと
もにガリウムを配合することにより、これまでに知られ
ているメタノール合成用触媒よりもはるかに高い活性を
有する触媒を得ることができる。
活性の向上、触媒の耐久性改善などのために、さらに亜
鉛、アルミニウム、ジルコニウム、クロム、銅などの第
3成分を含有させてもよい。これらの第3成分について
も、金属のみならず、それぞれを構成成分とする酸化物
或いはその他の化合物などのいずれの形態であっても良
い。
合法、逐次沈殿法などの公知の方法により、或いはこれ
らの方法を組合わせることにより、製造できる。即ち、
得られた触媒が、上記の組成範囲でパラジウムとガリウ
ムとを含有している限り、製造方法は、特に制限されな
い。
する場合の1例を挙げると、先ず、パラジウムの水溶性
塩(硝酸塩、塩化物、硫酸塩、酢酸塩など)とガリウム
の水溶性塩(硝酸塩、塩化物、硫酸塩、酢酸塩など)と
を溶解する溶液(水溶液A)を調製する。パラジウムお
よびガリウムの水溶性塩としては、硝酸塩がより好まし
い。この様な水溶液における両触媒成分のそれぞれの濃
度、割合などは、両成分の組合せ、触媒が使用される条
件などに応じて適宜決定すれば良い。
有させる場合にも、共沈法、含浸法、混合法、逐次沈殿
法などの公知の方法により、或いはこれらの方法を組合
わせることにより、触媒を製造することができる。共沈
法による場合には、触媒第3成分となる金属の水溶性塩
(硝酸塩、塩化物、酢酸塩など)を上記水溶液Aに併せ
て溶解させておくか(水溶液B)、或いはこれらの第3
成分金属の水溶性塩を溶解させた溶液(水溶液C)を別
に調製しておく。第3成分の水溶性塩としても、硝酸塩
がより好ましい。この様な水溶液における第3成分の濃
度も、成分の組合せ、触媒が使用される条件などに応じ
て適宜決定すれば良い。
ジウムとガリウムに対する第3成分の配合比も、目的に
応じて決定することができる。
アルカリ溶液と混合して、沈殿を形成させるか、或いは
水溶液Aと水溶液Cとを同時または順次アルカリ溶液と
混合して、沈殿を形成させる。触媒成分の水溶液とアル
カリ溶液との混合は、前者を後者に滴下する、或いは後
者を前者に滴下する、或いは蒸留水に両者を滴下するな
どの任意の方法により、行うことができる。アルカリ溶
液は、触媒成分を析出させるために使用するものであ
り、Na2CO3、NaHCO3、NaOH、K2CO3 、
NH3などのアルカリ性物質の水溶液が使用できる。こ
れらの中では、Na2CO3がより好ましい。
は、0〜90℃程度の温度で行なうことが好ましい。滴
下による混合時の条件は、沈殿物中で触媒成分が相互に
イオンとして均一に分散した状態で析出する様に行えば
良く、特に限定されない。沈殿の生成後には、必要なら
ば、生成物の安定化をはかるために、常法に従って反応
温度乃至その近傍の温度で保持して、生成物の熟成を行
うことができる。
陰イオンなどを含んでいるので、これらを洗浄除去した
後、空気中700℃程度以下の温度で焼成し、複合酸化
物などの形態とする。焼成温度がこの温度域よりも高い
場合には、触媒としての活性が不十分となる。
む本発明のメタノール合成用触媒が得られる。この触媒
は、そのまま用いても良く、必要ならば、常法に従っ
て、加圧成型、押し出し成型などの方法により成型した
成型体の形状で、或いは成型後粉砕した粒状物の形態
で、使用しても良い。成型触媒および粒状触媒の粒子
径、形状などは、特に限定されず、反応方式(気相また
は液相)、反応器の形状などに応じて適宜選択すること
ができる。
により還元処理しても良い。但し、この還元処理を行わ
ない場合にも、水素を原料の一部として使用するメタノ
ール合成反応時に自然に還元されるので、使用前の還元
操作は、必須ではない。従って、本発明による触媒は、
調製時には主に酸化パラジウムと酸化ガリウムとからな
っているが、還元後には、酸化パラジウムと酸化ガリウ
ムの少なくとも一部が金属パラジウムと金属ガリウムに
還元されているものと推測される。
合成反応においても、触媒を液体中に懸濁して行なうメ
タノール合成反応においても、有用である。
合成する際の反応条件は、原料中の酸化炭素と水素の濃
度、反応系における触媒成分の含有量などにより異なり
うるが、通常反応温度150〜350℃程度、反応圧力
10〜300kg/cm2・G、空間速度500〜10
0000hr-1程度が適している。
してメタノールを合成するに際し、250℃以下という
低温においても、高活性を発揮するパラジウム系触媒が
得られる。
化炭素の接触水素化によるメタノール合成に際して、低
温度域での酸化炭素からのメタノール合成の収率を大幅
に高めることができる。
ころをより一層明確にする。
示しない限り、“重量%”を意味する。
水和物154.8gを蒸留水に溶解して、水溶液500
mlを得た(水溶液a−1)。一方、無水炭酸ナトリウ
ム89.1gを蒸留水に溶解して、水溶液500mlを
得た(水溶液b−1)。
に水溶液a−1および水溶液b−1をそれぞれ3ml/
分の速度で滴下し、得られた沈殿物を蒸留水で洗浄し、
110℃で乾燥し、空気中350℃で2時間焼成した
後、粉砕して60〜80メッシュの粒状触媒を得た。
およびGa2O389%であった。
で250℃で2時間水素還元した後、CO225容量%
とH275容量%の混合ガスを触媒層に通して、圧力5
0kg/cm2 ・G、混合ガス流量300ml/分、温
度200℃または250℃の条件下に上記混合ガスを反
応させた。
分析し、メタノール空時収量を調べた。
2および比較例1〜4についての結果をも併せて示す。
り、痕跡量のメタン、ジメチルエーテルおよびギ酸メチ
ルの生成が認められた。
27gに含浸させ、110℃で乾燥し、空気中350℃
で2時間焼成した後、粉砕して60〜80メッシュの粒
状触媒を得た。
%、Ga2O389%であった。得られた触媒1gを反応
管に充填し、実施例1と同様にして還元した後、実施例
1と同様の条件下にCO225容量%とH275容量%と
の混合ガスを反応させた。
分析し、メタノール空時収量を調べた。
り、痕跡量のメタン、ジメチルエーテルおよびギ酸メチ
ルの生成が認められた。
和物136.9gとを蒸留水に溶解して、水溶液500
mlを得た(水溶液a−2)。一方、無水炭酸ナトリウ
ム62.1gを蒸留水に溶解して、水溶液500mlを
得た(水溶液b−2)。
に水溶液a−2および水溶液b−2をそれぞれ3ml/
分の速度で滴下し、得られた沈殿物を蒸留水で洗浄し、
110℃で乾燥し、空気中350℃で2時間焼成した
後、粉砕して60〜80メッシュの粒状触媒を得た。
%、ZnO89%であった。
例1と同様にして還元した後、実施例1と同様の条件下
にCO225容量%とH275容量%との混合ガスを反応
させた。
分析し、メタノール空時収量を調べた。
り、痕跡量のメタン、ジメチルエーテルおよびギ酸メチ
ルの生成が認められた。
ミニウム九水和物178.1gを蒸留水に溶解して、水
溶液500mlを得た(水溶液a−3)。一方、無水炭
酸ナトリウム88.4gを蒸留水に溶解して、水溶液5
00mlを得た(水溶液b−3)。
に水溶液a−4および水溶液b−4をそれぞれ3ml/
分の速度で滴下し、得られた沈殿物を蒸留水で洗浄し、
110℃で乾燥し、空気中350℃で2時間焼成した
後、粉砕して60〜80メッシュの粒状触媒を得た。
およびAl2O389%であった。
例1と同様にして還元した後、実施例1と同様の条件下
にCO225容量%とH275容量%との混合ガスを反応
させた。
分析し、メタノール空時収量を調べた。
り、痕跡量のメタン、ジメチルエーテルおよびギ酸メチ
ルの生成が認められた。
ム九水和物185.4gを蒸留水に溶解して、水溶液5
00mlを得た(水溶液a−4)。一方、無水炭酸ナト
リウム88.8gを蒸留水に溶解して、水溶液500m
lを得た(水溶液b−4)。
に水溶液a−4および水溶液b−4をそれぞれ3ml/
分の速度で滴下し、得られた沈殿物を蒸留水で洗浄し、
110℃で乾燥し、空気中350℃で2時間焼成した
後、粉砕して60〜80メッシュの粒状触媒を得た。
およびCr2O3 89%であった。
例1と同様にして還元した後、実施例1と同様の条件下
にCO225容量%とH275容量%との混合ガスを反応
させた。
分析し、メタノール空時収量を調べた。
り、痕跡量のメタン、ジメチルエーテルおよびギ酸メチ
ルの生成が認められた。
gおよび硝酸アルミニウム九水和物12.8gを蒸留水
に溶解して、水溶液500mlを得た(水溶液a−
5)。一方、無水炭酸ナトリウム60.3gを蒸留水に
溶解して、水溶液500mlを得た(水溶液b−5)。
に水溶液a−5および水溶液b−5をそれぞれ3ml/
分の速度で滴下し、得られた沈殿物を蒸留水で洗浄し、
110℃で乾燥し、空気中350℃で2時間焼成した
後、粉砕して60〜80メッシュの粒状触媒を得た。
6%,ZnO40.0%およびAl2O34.4%であっ
た。
例1と同様にして還元した後、実施例1と同様の条件下
にCO2 25容量%とH2 75容量%との混合ガスを反
応させた。
分析し、メタノール空時収量を調べた。
り、痕跡量のメタン、ジメチルエーテルおよびギ酸メチ
ルの生成が認められた。
るメタノールの合成に際し使用されるパラジウムおよび
ガリウムを含有する触媒が、非常に高いメタノール空時
収量を与えることが明らかである。
し、250℃で2時間水素還元した後、CO220容量
%、C06容量%およびH274容量%の混合ガスを触
媒層に通して、圧力50kg/cm2 ・G、混合ガス流
量300ml/分、温度200℃または250℃の条件
下に上記混合ガスを反応させた。
分析し、メタノール空時収量を調べた。
5についての結果をも併せて示す。
ン、ジメチルエーテルおよびギ酸メチルであった。
し、実施例3と同様にして還元した後、実施例3と同様
の条件下にCO220容量%、C06容量%およびH27
4容量%の混合ガスを反応させた。
分析し、メタノール空時収量を調べた。
ン、ジメチルエーテルおよびギ酸メチルであった。
の水素化におけるメタノール合成においても、パラジウ
ムおよびガリウムを含有する触媒が、非常に高いメタノ
ール空時収量を与えることが明らかである。
Claims (1)
- 【請求項1】CO2と水素とを主原料とするメタノール
合成で使用する触媒であって、かつ、パラジウムとガリ
ウムとを含有することを特徴とするメタノール合成用触
媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6081390A JP2802415B2 (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | メタノール合成用触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6081390A JP2802415B2 (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | メタノール合成用触媒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07284665A JPH07284665A (ja) | 1995-10-31 |
JP2802415B2 true JP2802415B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=13744982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6081390A Expired - Lifetime JP2802415B2 (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | メタノール合成用触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2802415B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3369311D1 (en) * | 1982-07-09 | 1987-02-26 | British Petroleum Co Plc | Catalyst compostion and its use in a process for the production of alcohols from synthesis gas |
JPS59109244A (ja) * | 1982-12-13 | 1984-06-23 | Hiroyoshi Inoue | Co水素化反応用触媒とその製造方法 |
-
1994
- 1994-04-20 JP JP6081390A patent/JP2802415B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07284665A (ja) | 1995-10-31 |
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Legal Events
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