JP2002249677A - フタロシアニン化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents
フタロシアニン化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法Info
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Abstract
十分な堅牢性を有する新規な化合物、該化合物を用いた
着色組成物、特に光及び環境中のオゾンガスに対して堅
牢性の高い画像を形成できるインクジェット記録用イン
ク及びインクジェット記録方法を提供する。 【解決手段】一般式Iのフタロシアニン化合物、例えば
化合物102、およびそれを用いた着色組成物、インク
ジェット記録用インク及びインクジェット記録方法。
Description
ニン化合物、該化合物を含有する着色組成物、特にイン
クジェット記録用インク及びインクジェット記録方法に
関する。
ー画像を形成するための材料が主流であり、具体的に
は、インクジェット方式記録材料、感熱転写型画像記録
材料、電子写真方式を用いる記録材料、転写式ハロゲン
化銀感光材料、印刷インク、記録ペン等が盛んに利用さ
れている。また、ディスプレーではLCDやPDPにおいて、
撮影機器ではCCDなどの電子部品において、カラーフィ
ルターが使用されている。これらのカラー画像記録材料
やカラーフィルターでは、フルカラー画像を再現あるい
は記録するために、いわゆる加法混色法や減法混色法の
3原色の(染料や顔料)が使用されているが、好ましい
色再現域を実現出来る吸収特性を有し、且つさまざまな
使用条件に耐えうる堅牢な色素がないのが実状であり、
改善が強く望まれている。
であること、高速記録が可能なこと、記録時の騒音が少
ないこと、更にカラー記録が容易であることから、急速
に普及し、更に発展しつつある。インクジェット記録方
法には、連続的に液滴を飛翔させるコンティニュアス方
式と画像情報信号に応じて液滴を飛翔させるオンデマン
ド方式が有り、その吐出方式にはピエゾ素子により圧力
を加えて液滴を吐出させる方式、熱によりインク中に気
泡を発生させて液滴を吐出させる方式、超音波を用いた
方式、あるいは静電力により液滴を吸引吐出させる方式
がある。また、インクジェット記録用インクとしては、
水性インク、油性インク、あるいは固体(溶融型)イン
クが用いられる。
用いられる色素に対しては、溶剤に対する溶解性あるい
は分散性が良好なこと、高濃度記録が可能であること、
色相が良好であること、光、熱、環境中の活性ガス(N
Ox、オゾン等の酸化性ガスの他SOxなど)に対して
堅牢であること、水や薬品に対する堅牢性に優れている
こと、受像材料に対して定着性が良く滲みにくいこと、
インクとしての保存性に優れていること、毒性がないこ
と、純度が高いこと、更には、安価に入手できることが
要求されている。特に、良好なシアン色相を有し、光及
び環境中の活性ガス、中でもオゾンなどの酸化性ガスに
対して堅牢な色素が強く望まれている。
られるシアンの色素骨格としてはフタロシアニン系やト
リフェニルメタン系が代表的である。最も広範囲に報告
され、利用されている代表的なフタロシアニン系色素
は、以下の〜で分類されるフタロシアニン誘導体が
挙げられる。
rect Blue 199等の銅フタロシアニン系色
素〔例えば、Cu-Pc-(SO3Na)m:m=1〜4の
混合物〕
3−28690号、特開昭63−306075号、特開
昭63−306076号、特開平2−131983号、
特開平3−122171号、特開平3−200883
号、特開平7−138511号等に記載のフタロシアニ
ン系色素〔例えば、Cu-Pc-(SO3Na)m(SO2
NH2)n:m+n=1〜4の混合物〕
3−37176号、特開昭63−304071号、特開
平5−171085号、WO 00/08102号等に
記載のフタロシアニン系色素〔例えば、Cu-Pc-(C
O2H)m(CONR1R2)n:m+n=0〜4の数〕
126381号、特開平1−190770号、特開平6
−16982号、特開平7−82499号、特開平8−
34942号、特開平8−60053号、特開平8−1
13745号、特開平8−310116号、特開平10
−140063号、特開平10−298463号、特開
平11−29729号、特開平11−320921号、
EP173476A2号、EP468649A1号、E
P559309A2号、EP596383A1号、DE
3411476号、US6086955号、WO 99
/13009号、GB2341868A号等に記載のフ
タロシアニン系色素〔例えば、Cu-Pc-(SO3H)m
(SO2NR1R2)n:m+n=0〜4の数、且つ、m≠
0〕
1−2772号、特開平6−57653号、特開平8−
60052号、特開平8−295819号、特開平10
−130517号、特開平11−72614号、特表平
11−515047号、特表平11−515048号、
EP196901A2号、WO 95/29208号、
WO 98/49239号、WO 98/49240
号、WO 99/50363号、WO 99/6733
4号等に記載のフタロシアニン系色素〔例えば、Cu-
Pc-(SO3H)l(SO2NH2)m(SO2NR
1R2)n:l+m+n=0〜4の数〕
−185576号、特開平1−95093号、特開平3
−195783号、EP649881A1号、WO 0
0/08101号、WO 00/08103号等に記載
のフタロシアニン系色素〔例えば、Cu-Pc-(SO2
NR1R2)n:n=1〜5の数〕
Direct Blue 86又はDirect Bl
ue 199に代表されるフタロシアニン系色素につい
ては、一般に知られているマゼンタ色素やイエロー色素
に比べ耐光性に優れるという特徴がある。フタロシアニ
ン系色素は酸性条件下ではグリーン味の色相であり、シ
アンインクには不適当である。そのためこれらの色素を
シアンインクとして用いる場合は中性からアルカリ性の
条件下で使用するのが最も適している。しかしながら、
インクが中性からアルカリ性でも、用いる被記録材料が
酸性紙である場合印刷物の色相が大きく変化する可能性
がある。
ることの多い酸化窒素ガスやオゾン等の酸化性ガスによ
ってもグリーン味に変色及び消色し、同時に印字濃度も
低下してしまう。
色相は良好であるが、耐光性、耐オゾンガス性等におい
て非常に劣る。
物に広く使用されると、光や環境中の活性ガスに曝され
る場合が多くなるため、特に、良好な色相を有し、光堅
牢性および環境中の活性ガス(NOx、オゾン等の酸化
性ガスの他SOxなど)堅牢性に優れた色素及びインク
組成物がますます強く望まれている。しかしながら、こ
れらの要求を高いレベルで満たすシアン色素(例えば、
フタロシアニン系色素)及びシアンインクを捜し求める
ことは、極めて難しい。これまで、耐オゾンガス性を付
与したフタロシアニン系色素としては、特開平3−10
3484号、特開平4−39365号、特開2000−
303009号等の各公報に開示されているが、いずれ
も色相と光及び酸化性ガス堅牢性を両立させるには至っ
ていないのが現状であり、シアンインクで、まだ市場の
要求を充分に満足する製品を提供するには至っていな
い。
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明の目的は、(1)三原色の色素と
して色再現性に優れた吸収特性を有し、且つ光,熱,湿
度および環境中の活性ガスに対して十分な堅牢性を有す
る新規な色素を提供すること、(2)色相と堅牢性に優
れた着色画像や着色材料を与える、インクジェットなど
の印刷用のインク組成物、感熱転写型画像形成材料にお
けるインクシート、電子写真用のトナー、LCD、PDPやCC
Dで用いられるカラーフィルター用着色組成物、各種繊
維の染色のための染色液などの各種着色組成物を提供す
ること、(3)特に、該フタロシアニン系色素誘導体の
使用により良好な色相を有し、光及び環境中の活性ガ
ス、特にオゾンガスに対して堅牢性の高い画像を形成す
ることができるインクジェット記録用インク及びインク
ジェット記録方法を提供することにある。
相と光堅牢性及びガス堅牢性(特に、オゾンガス)の高
いフタロシアニン系色素誘導体を詳細に検討したとこ
ろ、従来知られていない特定の色素構造(特定の置換基
種を特定の置換位置に特定の置換基数導入)を有するの
下記一般式(I)で表されるフタロシアニン化合物によ
り、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明によれば下記構成の着色組
成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記
録方法、及びフタロシアニン化合物が提供されて、本発
明の上記目的が達成される。
アニン化合物を含有することを特徴とする着色組成物。
4は、それぞれ独立に、−SO−Z及び/または−SO2
−Zを表す。ここで、Zは、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換
もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換の
アラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換
もしくは無置換のヘテロ環基を表す。Y1、Y2、Y3及
びY4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、
アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラル
キル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキ
シル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリールアミ
ノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、ア
ゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリル
オキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、ホ
スホリル基、アシル基またはイオン性親水性基を表す。
これらの基は、さらに置換基を有していてもよい。但
し、X1、X2、X3、X4、Y1、Y2、Y3及びY4のうち
少なくとも1つは、イオン性親水性基を置換基として有
する。a1〜a4、b1〜b4は、それぞれX1〜X4、Y1
〜Y4の置換基数を表し、a1〜a4及びb1〜b4は、そ
れぞれ独立に、0〜4の整数である。但し、a1〜a4す
べてが同時に0になることはない。Mは、水素原子、金
属元素、金属酸化物、金属水酸化物、または金属ハロゲ
ン化物を表す。
とを特徴とするインクジェット記録用インク。
ン化合物が、下記一般式(II)で表されるフタロシアニ
ン化合物であることを特徴とする上記2に記載のインク
ジェット記録用インク。
5、R6、R7、及びR8は、それぞれ独立に、水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケ
ニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シア
ノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、アルキル
アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド
基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルア
ミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシ
カルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、ヘテ
ロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイル
オキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘ
テロ環チオ基、ホスホリル基、アシル基またはイオン性
親水性基を表す。これらの基は、さらに置換基を有して
いてもよい。Z1、Z2、Z3、及びZ4は、それぞれ独立
に、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケ
ニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もし
くは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロ
環基を表す。但し、Z1、Z2、Z3、及びZ4のうち少な
くとも1つは、イオン性親水性基を置換基として有す
る。l、m、n、p、q1、q2、q3、q4は、それぞれ
独立に、1または2の整数をす。Mは、一般式(I)の
場合と同義である。
ン化合物が、下記一般式(III)で表されるフタロシア
ニン化合物であることを特徴とする上記3に記載のイン
クジェット記録用インク。
l、m、n、p及びMは、一般式(II)の場合と同義で
ある。
ニン化合物において、イオン性親水性基が、カルボキシ
ル基、スルホ基または4級アンモニウム基であることを
特徴とする上記2〜4のいずれかに記載のインクジェッ
ト記録用インク。
るインク受像層を有する受像材料上に、上記2〜5のい
ずれかに記載のインクジェット記録用インクを用いて画
像形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
表されることを特徴とするフタロシアニン化合物。
て詳細に説明する。 [フタロシアニン化合物]まず、本発明の一般式(I)で
表されるフタロシアニン化合物について詳細に説明す
る。
3及びX4は、それぞれ独立に、−SO−Z及び/または
−SO2−Zを表し、好ましくは−SO2−Zである。こ
こで、Zは、置換もしくは無置換のアルキル基、置換も
しくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換
のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、
置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換
のヘテロ環基を表し、特に置換もしくは無置換のアルキ
ル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは
無置換のヘテロ環基が好ましく、その中でも置換のアル
キル基、置換のアリール基、置換のヘテロ環基が最も好
ましい。
3及びY4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒド
ロキシル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリール
アミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルア
ミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファ
モイル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ
基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、
シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ
基、ホスホリル基、アシル基またはイオン性親水性基を
表す。各々の基は、さらに置換基を有していてもよい。
キル基、アリール基、シアノ基、アルコキシ基、アミド
基、ウレイド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、
スルファモイル基およびアルコキシカルボニル基が好ま
しく、特に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基が好まし
く、水素原子が最も好ましい。
Y4の少なくとも1つは、イオン性親水性基を置換基と
して有する。置換基としてのイオン性親水性基には、ス
ルホ基、カルボキシル基、および4級アンモニウム基等
が含まれる。該イオン性親水性基としては、カルボキシ
ル基およびスルホ基が好ましく、特にスルホ基が好まし
い。カルボキシル基およびスルホ基は塩の状態であって
もよく、塩を形成する対イオンの例には、アルカリ金属
イオン(例、ナトリウムイオン、カリウムイオン)およ
び有機カチオン(例、テトラメチルグアニジウムイオ
ン)が含まれる。
できる置換基としては、下記の置換基を挙げることがで
きる。
子);炭素数1〜12の直鎖状または分岐状鎖アルキル
基、炭素数7〜18のアラルキル基、炭素数2〜12の
アルケニル基、炭素数2〜12の直鎖状または分岐鎖状
アルキニル基、側鎖を有していてもよい炭素数3〜12
のシクロアルキル基、側鎖を有していてもよい炭素数3
〜12のシクロアルケニル基(上記基の具体的例とし
て、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
t−ブチル、2−メタンスルホニルエチル、3−フェノ
キシプロピル、トリフルオロメチル、シクロペンチ
ル):アリール基(例えば、フェニル、4−t−ブチル
フェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル);ヘテロ
環基(例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリ
ル、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2
−ベンゾチアゾリル);アルキルオキシ基(例えば、メ
トキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−メタン
スルホニルエトキシ);アリールオキシ基(例えば、フ
ェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェ
ノキシ、3−ニトロフェノキシ、3−t−ブチルオキシ
カルバモイルフェノキシ、3−メトキシカルバモイ
ル);アシルアミノ基(例えば、アセトアミド、ベンズ
アミド、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノ
キシ)ブタンアミド);アルキルアミノ基(例えば、メ
チルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブ
チルアミノ);アニリノ基(例えば、フェニルアミノ、
2−クロロアニリノ;ウレイド基(例えば、フェニルウ
レイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイ
ド);スルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプ
ロピルスルファモイルアミノ);アルキルチオ基(例え
ば、メチルチオ、オクチルチオ、2−フェノキシエチル
チオ);アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、2−
ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ、2−カルボ
キシフェニルチオ);アルキルオキシカルボニルアミノ
基(例えば、メトキシカルボニルアミノ);スルホンア
ミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスル
ホンアミド、p−トルエンスルホンアミド、オクタデカ
ン);カルバモイル基(例えば、N−エチルカルバモイ
ル、N,N−ジブチルカルバモイル);スルファモイル
基(例えば、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプ
ロピルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイ
ル);スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、オク
タンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホ
ニル);アルキルオキシカルボニル基(例えば、メトキ
シカルボニル、ブチルオキシカルボニル);ヘテロ環オ
キシ基(例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキ
シ、2−テトラヒドロピラニルオキシ);アゾ基(例え
ば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、4−ピ
バロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プ
ロパノイルフェニルアゾ);アシルオキシ基(例えば、
アセトキシ);カルバモイルオキシ基(例えば、N−メ
チルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオ
キシ);シリルオキシ基(例えば、トリメチルシリルオ
キシ、ジブチルメチルシリルオキシ);アリールオキシ
カルボニルアミノ基(例えば、フェノキシカルボニルア
ミノ);イミド基(例えば、N−スクシンイミド、N−
フタルイミ);ヘテロ環チオ基(例えば、2−ベンゾチ
アゾリルチオ、2,4−ジ−フェノキシ−1,3,5−
トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ);スルフ
ィニル基(例えば、3−フェノキシプロピルスルフィニ
ル);ホスホニル基(例えば、フェノキシホスホニル、
オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホニル);ア
リールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボ
ニル);アシル基(例えば、アセチル、3−フェニルプ
ロパノイル、ベンゾイル);イオン性親水性基(例え
ば、カルボキシル基、スルホ基、および4級アンモニウ
ム基);その他シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、
アミノ基等が挙げられる。
X4、Y1〜Y4の置換基数を表す。そしてa1〜a4及び
b1〜b4は、それぞれ独立に、0〜4の整数である。但
し、a1〜a4すべてが同時に0になることはない。
関係を満たすそれぞれ独立の0〜4の整数を表し、特に
好ましいのは、a1が1または2であり、b1が3または
2である組み合わせであり、その中でもa1が1であ
り、b1が3である組み合わせが最も好ましい。
関係を満たすそれぞれ独立の0〜4の整数を表し、特に
好ましいのは、a2が1または2であり、b2が3または
2である組み合わせであり、その中でもa2が1であ
り、b2が3である組み合わせが最も好ましい。
関係を満たすそれぞれ独立の0〜4の整数を表し、特に
好ましいのは、a3が1または2であり、b3が3または
2である組み合わせであり、その中でもa3が1であ
り、b3が3である組み合わせが最も好ましい。
関係を満たすそれぞれ独立の0〜4の整数を表し、特に
好ましいのは、a4が1または2であり、b4が3または
2である組み合わせであり、その中でもa4が1であ
り、b4が3である組み合わせが最も好ましい。
金属水酸化物、または金属ハロゲン化物を表す。Mとし
て好ましいものは、水素原子の他に、金属元素として、
Li、Na、K、Mg、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、M
n、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Cu、Ag、A
u、Zn、Cd、Hg、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi
等が挙げられる。なかでも特に、Cu、Ni、Zn、Al等が
好ましく、Cuが最も好ましい。金属酸化物としては、
VO、GeO等が好ましく挙げられる。 また、金属水酸化物
としては、Si(OH)2、Cr(OH)2、Sn(OH)2等が好ましく挙
げられる。さらに、金属ハロゲン化物としては、AlCl、
SiCl2、VCl、VCl2、VOCl、FeCl、GaCl、ZrCl等が挙げら
れる。
ニン化合物は、L(2価の連結基)を介してPc(フタ
ロシアニン環)が2量体(例えば、Pc−M−L-M−
Pc)または3量体を形成してもよく、そのとき複数個
存在するMは、それぞれ同一であっても異なるものであ
ってもよい。
O−、チオ基−S−、カルボニル基−CO−、スルホニ
ル基−SO2−、イミノ基−NH−、メチレン基−CH2
−、及びこれらを組み合わせて形成される基が好まし
い。
としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が挙げ
られる。
は、置換基を有するアルキル基および無置換のアルキル
基が含まれる。アルキル基としては、置換基を除いたと
きの炭素原子数が1〜12のアルキル基が好ましい。置
換基の例には、ヒドロキシル基、アルコキシ基、シアノ
基、およびハロゲン原子およびイオン性親水性基が含ま
れる。アルキル基の例には、メチル、エチル、ブチル、
イソプロピル、t−ブチル、ヒドロキシエチル、メトキ
シエチル、シアノエチル、トリフルオロメチル、3−ス
ルホプロピルおよび4−スルホブチルが含まれる。
ル基には、置換基を有するシクロアルキル基および無置
換のシクロアルキル基が含まれる。シクロアルキル基と
しては、置換基を除いたときの炭素原子数が5〜12の
シクロアルキル基が好ましい。置換基の例には、イオン
性親水性基が含まれる。シクロアルキル基の例には、シ
クロヘキシル基が含まれる。
には、置換基を有するアルケニル基および無置換のアル
ケニル基が含まれる。アルケニル基としては、置換基を
除いたときの炭素原子数が2〜12のアルケニル基が好
ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含まれ
る。アルケニル基の例には、ビニル基、アリル基等が含
まれる。
としては、置換基を有するアラルキル基および無置換の
アラルキル基が含まれる。アラルキル基としては、置換
基を除いたときの炭素原子数が7〜12のアラルキル基
が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含ま
れる。アラルキル基の例には、ベンジル基、および2−
フェネチル基が含まれる。
は、置換基を有するアリール基および無置換のアリール
基が含まれる。アリール基としては、置換基を除いたと
きの炭素原子数が6〜12のアリール基が好ましい。置
換基の例には、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
子、アルキルアミノ基およびイオン性親水性基が含まれ
る。アリール基の例には、フェニル、p−トリル、p−
メトキシフェニル、o−クロロフェニルおよびm−(3
−スルホプロピルアミノ)フェニルが含まれる。
は、置換基を有するヘテロ環基および無置換のヘテロ環
基が含まれる。ヘテロ環基としては、5員または6員環
のヘテロ環基が好ましい。置換基の例には、イオン性親
水性基が含まれる。へテロ環基の例には、2−ピリジル
基、2−チエニル基および2−フリル基が含まれる。
ノ基には、置換基を有するアルキルアミノ基および無置
換のアルキルアミノ基が含まれる。アルキルアミノ基と
しては、置換基を除いたときの炭素原子数1〜6のアル
キルアミノ基が好ましい。置換基の例には、イオン性親
水性基が含まれる。アルキルアミノ基の例には、メチル
アミノ基およびジエチルアミノ基が含まれる。
には、置換基を有するアルコキシ基および無置換のアル
コキシ基が含まれる。置換基を除いたときのアルコキシ
基としては、炭素原子数が1〜12のアルコキシ基が好
ましい。置換基の例には、アルコキシ基、ヒドロキシル
基およびイオン性親水性基が含まれる。アルコキシ基の
例には、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、
メトキシエトキシ基、ヒドロキシエトキシ基および3−
カルボキシプロポキシ基が含まれる。
シ基には、置換基を有するアリールオキシ基および無置
換のアリールオキシ基が含まれる。アリールオキシ基と
しては、置換基を除いたときの炭素原子数が6〜12の
アリールオキシ基が好ましい。置換基の例には、アルコ
キシ基およびイオン性親水性基が含まれる。アリールオ
キシ基の例には、フェノキシ基、p−メトキシフェノキ
シ基およびo−メトキシフェノキシ基が含まれる。
は、置換基を有するアミド基および無置換のアミド基が
含まれる。アミド基としては、置換基を除いたときの炭
素原子数が2〜12のアミド基が好ましい。置換基の例
には、イオン性親水性基が含まれる。アミド基の例に
は、アセトアミド基、プロピオンアミド基、ベンズアミ
ド基および3,5−ジスルホベンズアミド基が含まれ
る。
ノ基には、置換基を有するアリールアミノ基および無置
換のアリールアミノ基が含まれる。アリールアミノ基と
しては、置換基を除いたときの炭素原子数が6〜12の
アリールアミノ基が好ましい。置換基の例としては、ハ
ロゲン原子およびイオン性親水性基が含まれる。アリー
ルアミノ基の例としては、アニリノ基および2−クロロ
アニリノ基が含まれる。
は、置換基を有するウレイド基および無置換のウレイド
基が含まれる。ウレイド基としては、置換基を除いたと
きの炭素原子数が1〜12のウレイド基が好ましい。置
換基の例には、アルキル基およびアリール基が含まれ
る。ウレイド基の例には、3−メチルウレイド基、3,
3−ジメチルウレイド基および3−フェニルウレイド基
が含まれる。
ルアミノ基には、置換基を有するスルファモイルアミノ
基および無置換のスルファモイルアミノ基が含まれる。
置換基の例には、アルキル基が含まれる。スルファモイ
ルアミノ基の例には、N, N−ジプロピルスルファモイ
ルアミノ基が含まれる。
基には、置換基を有するアルキルチオ基および無置換の
アルキルチオ基が含まれる。アルキルチオ基としては、
置換基を除いたときの炭素原子数が1〜12のアルキル
チオ基が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基
が含まれる。アルキルチオ基の例には、メチルチオ基お
よびエチルチオ基が含まれる。
基には、置換基を有するアリールチオ基および無置換の
アリールチオ基が含まれる。アリールチオ基としては、
置換基を除いたときの炭素原子数が6〜12のアリール
チオ基が好ましい。置換基の例には、アルキル基、およ
びイオン性親水性基が含まれる。アリールチオ基の例に
は、フェニルチオ基およびp−トリルチオ基が含まれ
る。
ルボニルアミノ基には、置換基を有するアルコキシカル
ボニルアミノ基および無置換のアルコキシカルボニルア
ミノ基が含まれる。アルコキシカルボニルアミノ基とし
ては、置換基を除いたときの炭素原子数が2〜12のア
ルコキシカルボニルアミノ基が好ましい。置換基の例に
は、イオン性親水性基が含まれる。アルコキシカルボニ
ルアミノ基の例には、エトキシカルボニルアミノ基が含
まれる。
ド基には、置換基を有するスルホンアミド基および無置
換のスルホンアミド基が含まれる。スルホンアミド基と
しては、置換基を除いたときの炭素原子数が1〜12の
スルホンアミド基が好ましい。置換基の例には、イオン
性親水性基が含まれる。スルホンアミド基の例には、メ
タンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、および
3−カルボキシベンゼンスルホンアミドが含まれる。
基には、置換基を有するカルバモイル基および無置換の
カルバモイル基が含まれる。置換基の例には、アルキル
基が含まれる。カルバモイル基の例には、メチルカルバ
モイル基およびジメチルカルバモイル基が含まれる。
ル基には、置換基を有するスルファモイル基および無置
換のスルファモイル基が含まれる。置換基の例には、ア
ルキル基、アリ−ル基が含まれる。スルファモイル基の
例には、ジメチルスルファモイル基およびジ−(2−ヒ
ドロキシエチル)スルファモイル基、フェニルスルファ
モイル基が含まれる。
ルボニル基には、置換基を有するアルコキシカルボニル
基および無置換のアルコキシカルボニル基が含まれる。
アルコキシカルボニル基としては、置換基を除いたとき
の炭素原子数が2〜12のアルコキシカルボニル基が好
ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含まれ
る。アルコキシカルボニル基の例には、メトキシカルボ
ニル基およびエトキシカルボニル基が含まれる。
シ基には、置換基を有するヘテロ環オキシ基および無置
換のヘテロ環オキシ基が含まれる。ヘテロ環オキシ基と
しては、5員または6員環のヘテロ環を有するヘテロ環
オキシ基が好ましい。置換基の例には、ヒドロキシル
基、およびイオン性親水性基が含まれる。ヘテロ環オキ
シ基の例には、2−テトラヒドロピラニルオキシ基が含
まれる。
置換基を有するアゾ基および無置換のアゾ基が含まれ
る。アゾ基の例には、p−ニトロフェニルアゾ基が含ま
れる。
基には、置換基を有するアシルオキシ基および無置換の
アシルオキシ基が含まれる。アシルオキシ基としては、
置換基を除いたときの炭素原子数1〜12のアシルオキ
シ基が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が
含まれる。アシルオキシ基の例には、アセトキシ基およ
びベンゾイルオキシ基が含まれる。
オキシ基には、置換基を有するカルバモイルオキシ基お
よび無置換のカルバモイルオキシ基が含まれる。置換基
の例には、アルキル基が含まれる。カルバモイルオキシ
基の例には、N−メチルカルバモイルオキシ基が含まれ
る。
基には、置換基を有するシリルオキシ基および無置換の
シリルオキシ基が含まれる。置換基の例には、アルキル
基が含まれる。シリルオキシ基の例には、トリメチルシ
リルオキシ基が含まれる。
シカルボニル基には、置換基を有するアリールオキシカ
ルボニル基および無置換のアリールオキシカルボニル基
が含まれる。アリールオキシカルボニル基としては、置
換基を除いたときの炭素原子数が7〜12のアリールオ
キシカルボニル基が好ましい。置換基の例には、イオン
性親水性基が含まれる。アリールオキシカルボニル基の
例には、フェノキシカルボニル基が含まれる。
シカルボニルアミノ基には、置換基を有するアリールオ
キシカルボニルアミノ基および無置換のアリールオキシ
カルボニルアミノ基が含まれる。アリールオキシカルボ
ニルアミノ基としては、置換基を除いたときの炭素原子
数が7〜12のアリールオキシカルボニルアミノ基が好
ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含まれ
る。アリールオキシカルボニルアミノ基の例には、フェ
ノキシカルボニルアミノ基が含まれる。
は、置換基を有するイミド基および無置換のイミド基が
含まれる。イミド基の例には、N−フタルイミド基およ
びN−スクシンイミド基が含まれる。
基には、置換基を有するヘテロ環チオ基および無置換の
ヘテロ環チオ基が含まれる。ヘテロ環チオ基としては、
5員または6員環のヘテロ環を有することが好ましい。
置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。へテロ
環チオ基の例には、2−ピリジルチオ基が含まれる。
には、置換基を有するホスホリル基および無置換のホス
ホリル基が含まれる。ホスホリル基の例には、フェノキ
シホスホリル基およびフェニルホスホリル基が含まれ
る。
は、置換基を有するアシル基および無置換のアシル基が
含まれる。アシル基としては、置換基を除いたときの炭
素原子数が1〜12のアシル基が好ましい。置換基の例
には、イオン性親水性基が含まれる。アシル基の例に
は、アセチル基およびベンゾイル基が含まれる。
性基には、スルホ基、カルボキシル基、および4級アン
モニウム基等が含まれる。イオン性親水性基としては、
カルボキシル基およびスルホ基が好ましく、特にスルホ
基が好ましい。カルボキシル基およびスルホ基は塩の状
態であってもよく、塩を形成する対イオンの例には、ア
ルカリ金属イオン(例、ナトリウムイオン、カリウムイ
オン)および有機カチオン(例、テトラメチルグアニジ
ウムイオン)が含まれる。
アルキル基および無置換のアルキル基が含まれる。アル
キル基は、置換基を除いたときの炭素原子数が1〜12
のアルキル基が好ましい。置換基の例には、ヒドロキシ
ル基、アルコキシ基、シアノ基、およびハロゲン原子お
よびイオン性親水性基が含まれる。アルキル基の例に
は、メチル、エチル、ブチル、n-プロピル、イソプロ
ピル、t−ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチ
ル、シアノエチル、トリフルオロメチル、3−スルホプ
ロピルおよび4−スルホブチルが含まれる。
有するシクロアルキル基および無置換のシクロアルキル
基が含まれる。シクロアルキル基としては、置換基を除
いたときの炭素原子数が5〜12のシクロアルキル基が
好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含まれ
る。シクロアルキル基の例には、シクロヘキシル基が含
まれる。
るアルケニル基および無置換のアルケニル基が含まれ
る。アルケニル基としては、置換基を除いたときの炭素
原子数が2〜12のアルケニル基が好ましい。置換基の
例には、イオン性親水性基が含まれる。アルケニル基の
例には、ビニル基、アリル基等が含まれる。
有するアラルキル基および無置換のアラルキル基が含ま
れる。アラルキル基としては、置換基を除いたときの炭
素原子数が7〜12のアラルキル基が好ましい。置換基
の例には、イオン性親水性基が含まれる。アラルキル基
の例には、ベンジル基、および2−フェネチル基が含ま
れる。
アリール基および無置換のアリール基が含まれる。アリ
ール基としては、置換基を除いたときの炭素原子数が6
〜12のアリール基が好ましい。アリール基の例には、
フェニル、p−トリル、p−メトキシフェニル、o−ク
ロロフェニルおよびm−(3−スルホプロピルアミノ)
フェニル、m−スルホフェニルが含まれる。置換基の例
には、アルキル基(R−)、アルコキシ基(RO―)、
アルキルアミノ基(RNH−、RR'N−)、カルバモ
イル基(―CONHR)、スルファモイル基(―SO2
NHR)、スルホニルアミノ基(―NHSO2R)、ハ
ロゲン原子、イオン性親水性基が含まれる(なお前記
R、R'はアルキル基、フェニル基を表し、さらにこれ
らはイオン性親水性基を有してもよい)。
テロ環基および無置換のヘテロ環基が含まれ、さらに他
の環と縮合環を形成していてもよい。ヘテロ環基として
は、5員または6員環のヘテロ環基が好ましい。ヘテロ
環基は、さらに他の環と縮合環を形成していてもよい。
へテロ環基の例には、ヘテロ環の置換位置を限定せずに
挙げると、それぞれ独立に、イミダゾール、ベンゾイミ
ダゾール、ピラゾール、ベンゾピラゾール、トリアゾー
ル、チアゾール、ベンゾチアゾール、イソチアゾール、
ベンゾイソチアゾール、オキサゾール、ベンゾオキサゾ
ール、チアジアゾール、ピロール、ベンゾピロール、イ
ンドール、イソオキサゾール、ベンゾイソオキサゾー
ル、チオフェン、ベンゾチオフェン、フラン、ベンゾフ
ラン、ピリジン、キノリン、イソキノリン、ピリダジ
ン、ピリミジン、ピラジン、シンノリン、フタラジン、
キナゾリン、キノクサリン、トリアジン等が含まれる。
置換基の例には、アルキル基(R−)、アルコキシ基
(RO―)、アルキルアミノ基(RNH−、RR'N
−)、カルバモイル基(―CONHR)、スルファモイ
ル基(―SO2NHR)、スルホニルアミノ基(―NH
SO2R)、ハロゲン原子、イオン性親水性基が含まれ
る(なお前記R、R'はアルキル基、フェニル基を表
し、さらにこれらはイオン性親水性基を有してもよ
い)。
ン化合物として特に好ましい組み合わせは、 (イ)X1、X2、X3及びX4が、−SO2−Zである。 (ロ)上記Zが、それぞれ独立に、置換アルキル基、置
換アリール基、置換ヘテロ環基であり、特に置換アルキ
ル基、置換ヘテロ環基であることが好ましく、その中で
も置換アルキル基であることが最も好ましい。 (ハ)X1、X2、X3、X4のうち少なくとも1つが、イ
オン性親水性基を置換基として含有し、該置換基が、ス
ルホ基、カルボキシル基、または4級アンモニウム基で
あることが好ましく、更に好ましくはカルボキシル基ま
たはスルホ基であることであり、特に好ましくはスルホ
基であることである。 (ニ)Y1、Y2、Y3及びY4が、それぞれ独立に、水素
原子、ハロゲン原子、シアノ基、またはスルホニル基で
あり、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、またはスル
ホニル基であり、その中でも水素原子またはスルホニル
基であるのが最も好ましい。 (ホ)a1〜a4が、それぞれ独立に1または2の整数で
あり、特に1が好ましく、b1〜b4が、それぞれ独立
に、3または2の整数であり、特に3が好ましい。 (ヘ)Mが、Cu、Ni、Zn、またはAlであり、なかでも
特にCuであることが最も好ましい。
ン化合物一分子中、イオン性親水性基を少なくとも4個
以上有するものが好ましく、特に、イオン性親水性基が
スルホ基であるのが好ましい、その中でもスルホ基を少
なくとも4個以上有するものが最も好ましい。
合物は、分子内に少なくとも1つ以上のイオン性親水性
基を有しているので、水性媒体中に対する溶解性または
分散性が良好である。
ましい置換基の組み合わせについては、種々の置換基の
少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好ま
しく、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である
化合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基
である化合物が最も好ましい。
合物の中でも、上記一般式(II)で表される構造のフタ
ロシアニン化合物がさらに好ましい。以下に、本発明の
一般式(II)で表されるフタロシアニン化合物について
詳しく述べる。
3及びZ4は、それぞれ独立に、前記一般式(I)中のZ
と各々同義であり、好ましい例も同様である。
びR8は、それぞれ独立に、前記一般式(I)中のY1、
Y2、Y3及びY4と各々同義であり、好ましい例も同様
である。
l+m+n+p≦8を満たす1または2の整数を表し、
好ましくは4≦l+m+n+p≦6を満たすことであ
り、最も好ましくは、それぞれが1(l=m=n=p=
1)である場合である。
1または2の整数であり、特にq1=q2=q3=q4=2
であることが好ましい。
であり、好ましい例も同様である。
ン化合物の中でも、特に好ましい置換基の組み合わせ
は、以下の通りである。 (イ)R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR
8が、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シア
ノ基、またはスルホニル基であり、特に水素原子、ハロ
ゲン原子、またはスルホニル基であり、その中でも水素
原子またはスルホニル基であるのが最も好ましい。 (ロ)Z1、Z2、Z3及びZ4は、それぞれ独立に、置換
アルキル基、置換アリール基、または置換ヘテロ環基が
好ましく、特に置換アルキル基または置換ヘテロ環基が
好ましく、その中でも置換アルキル基が最も好ましい。 (ハ)l、m、n、pは、それぞれ独立に、1または2
の整数であり、特に好ましいのは、l=m=n=p=1
である。 (ニ)q1、q2、q3、q4は、それぞれ独立に、1また
は2の整数を表し、特にはq1=q2=q3=q4=2が好
ましい。 (ホ)Mは、Cu、Ni、Zn、Alが好ましく、なか
でもCuが最も好ましい。
ましい置換基の組み合わせについては、種々の置換基の
少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好ま
しく、より多くの種々の置換基が前記の好ましい基であ
る化合物がより好ましく、全ての置換基が前記の好まし
い基である化合物が最も好ましい。
合物の中でも、上記一般式(III)で表される構造のフ
タロシアニン化合物がさらに好ましい。以下に、本発明
の一般式(III)で表されるフタロシアニン化合物につ
いて詳しく述べる。
Mは、一般式(II)中のZ1、Z2、Z3、Z4、l、m、
n、p及びMと各々同義であり、好ましい例も同様であ
る。
ニン化合物の中でも、特に好ましい置換基の組み合わせ
は、前記一般式(II)中の特に好ましい置換基の組み合
わせと同様である。
好ましい置換基の組み合わせについては、種々の置換基
の少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好
ましく、より多くの種々の置換基が前記の好ましい基で
ある化合物がより好ましく、全ての置換基が前記の好ま
しい基である化合物が最も好ましい。
フタロシアニン化合物について詳しく述べる。尚、一般
式(I)、(II)、(III)で表される化合物は、従来知
られていない特定の構造の(特に、フタロシアニン母核
中に特定の置換基を、特定の位置に、特定の数導入し
た)新規な化合物であり、インクジェット用水溶性染料
及び該水溶性染料合成中間体として有用であり、また、
有用な化学・医薬・農薬有機化合物中間体となり得る化
合物である。
物として種々のフタロシアニン誘導体を使用することが
知られている。下記一般式(IV)で表されるフタロシア
ニン誘導体は、その合成時において不可避的に置換基R
n(n=1〜16)の置換位置(R1:1位〜R16:1
6位とここで定義する)異性体を含む場合があるが、こ
れら置換位置異性体は互いに区別することなく同一誘導
体として見なしている場合が多い。また、Rの置換基に
異性体が含まれる場合も、これらを区別することなく、
同一のフタロシアニン誘導体として見なしている場合が
多い。
物において構造が異なる場合とは、一般式(IV)で説明
すると、置換基Rn(n=1〜16)の構成原子種が異
なる場合、置換基Rnの数が異なる場合または置換基R
nの位置が異なる場合の何れかである。
V)で表されるフタロシアニン化合物の構造が異なる
(特に、置換位置)誘導体を以下の三種類に分類して定
義する。
位、6及びまたは7位、10及びまたは11位、14及
びまたは15位に特定の置換基を有するフタロシアニン
化合物) (2)α-位置換型:(1及びまたは4位、5及びまたは
8位、9及びまたは12位、13及びまたは16位に特
定の置換基を有するフタロシアニン化合物) (3)α,β-位混合置換型:(1〜16位に規則性な
く、特定の置換基を有するフタロシアニン化合物)
に、置換位置)フタロシアニン化合物の誘導体を説明す
る場合、上記(1)β-位置換型、(2)α-位置換型、
(3)α,β-位混合置換型を使用する。
は、例えば白井−小林共著、(株)アイピーシー発行
「フタロシアニン−化学と機能−」(P.1〜62)、
C.C.Leznoff−A.B.P.Lever共
著、VCH発行‘Phthalocyanines−P
roperties and Application
s’(P.1〜54)等に記載、引用もしくはこれらに
類似の方法を組み合わせて合成することができる。
シアニン化合物は、例えば下記一般式(V)で表される
フタロニトリル誘導体及び/または下記一般式(VI)で
表されるジイミノイソインドリン誘導体と下記一般式
(VII)で表される金属誘導体を反応させることにより
合成される。なお、一般式(V)式及び/または一般式
(VI)中、tは一般式(III)中のl、m、n、pと同
義である。
と同一であり、Yはハロゲン原子、酢酸陰イオン、アセ
チルアセトネート、酸素などの1価又は2価の配位子を
示し、dは1〜4の整数である。一般式(VII)で示さ
れる金属誘導体としては、Al、Si、Ti、V、M
n,Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ge、Ru、R
h、Pd、In、Sn、Pt、Pbのハロゲン化物、カ
ルボン酸誘導体、硫酸塩、硝酸塩、カルボニル化合物、
酸化物、錯体等が挙げられる。具体例としては塩化銅、
臭化銅、沃化銅、塩化ニッケル、臭化ニッケル、酢酸ニ
ッケル、塩化コバルト、臭化コバルト、酢酸コバルト、
塩化鉄、塩化亜鉛、臭化亜鉛、沃化亜鉛、酢酸亜鉛、塩
化バナジウム、オキシ三塩化バナジウム、塩化パラジウ
ム、酢酸パラジウム、塩化アルミニウム、塩化マンガ
ン、酢酸マンガン、アセチルアセトンマンガン、塩化マ
ンガン、塩化鉛、酢酸鉛、塩化インジウム、塩化チタ
ン、塩化スズ等が挙げられる。
ロニトリル化合物の使用量は、モル比で1:3〜1:6
が好ましい。また、金属誘導体と一般式(VI)で示され
るジイミノイソインドリン誘導体の使用量は、モル比で
1:3〜1:6が好ましい。
溶媒としては、沸点80℃以上、好ましくは130℃以
上の有機溶媒が用いられる。例えばn−アミルアルコー
ル、n−キサノール、シクロヘキサノール、2−メチル
−1−ペンタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノ
ール、1−オクタノール、2−エチルヘキサノール、ベ
ンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレング
リコール、エトキシエタノール、プロポキシエタノー
ル、ブトキシエタノール、ジメチルアミノエタノール、
ジエチルアミノエタノール、トリクロロベンゼン、クロ
ロナフタレン、スルフォラン、ニトロベンゼン、キノリ
ン、尿素等がある。溶媒の使用量はフタロニトリル化合
物の1〜100質量倍、好ましくは5〜20質量倍であ
る。
ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)或
いはモリブデン酸アンモニウムを添加しても良い。添加
量はフタロニトリル化合物及び/又はジイミノイソイン
ドリン誘導体1モルに対して、0.1〜10倍モル好ま
しくは0.5〜2倍モルである。
00〜250℃の反応温度の範囲にて行なうのが好まし
く、130〜230℃の反応温度の範囲にて行なうのが
特に好ましい。80℃以下では反応速度が極端に遅い。
300℃以上ではフタロシアニン化合物の分解が起こる
可能性がある。
15時間の反応時間の範囲にて行なうのが好ましく、5
〜10時間の反応時間の範囲にて行なうのが特に好まし
い。2時間以下では未反応原料が多く存在し、20時間
以上ではフタロシアニン化合物の分解が起こる可能性が
ある。
常の有機合成反応の後処理方法に従って処理した後、精
製してあるいは精製せずに製品として用いられる。即
ち、例えば、反応系から遊離したものを精製せずに、あ
るいは再結晶やカラムクロマトグラフィー(例えば、ゲ
ルパーメーションクロマトグラフィ(SEPHADEX
TMLH−20:Pharmacia製)等にて精製する
操作を単独、あるいは組み合わせて行ない、製品として
提供することができる。また、反応終了後、反応溶媒を
留去して、あるいは留去せずに水、または氷に投入し、
中和してあるいは中和せずに遊離したものを精製せず
に、あるいは再結晶、カラムクロマトグラフィー等にて
精製する操作を単独に、あるいは組み合わせて行なった
後、製品として提供することができる。また、反応終了
後、反応溶媒を留去して、あるいは留去せずに水、また
は氷に投入し、中和してあるいは中和せずに、有機溶媒
/水溶液にて抽出したものを精製せずに、あるいは晶
析、カラムクロマトグラフィーにて精製する操作を単独
あるいは組み合わせて行なった後、製品として提供する
ことができる。
表されるフタロシアニン化合物(例えば:l=m=n=
p=1の場合)は、通常、R1(SO2−Z1)、R2(S
O2−Z2)、R3(SO2−Z3)、R4(SO2−Z4)の
各置換位置における異性体である下記一般式(a)−1
〜(a)−4で表される化合物の混合物となっている。
−4で表される化合物は、β-位置換型(2及びまたは
3位、6及びまたは7位、10及びまたは11位、14
及びまたは15位に特定の置換基を有するフタロシアニ
ン化合物)である。
アニン化合物は、上記α,β-位混合置換型にあたり、
一般式(II)および(III)の化合物は上記β-位置換型
(2及びまたは3位、6及びまたは7位、10及びまた
は11位、14及びまたは15位に特定の置換基を有す
るフタロシアニン化合物)にあたる。α,β-位混合置
換型化合物は置換基の位置、数の異なる化合物の混合物
であり、β-位置換型化合物は置換基の位置の異なる化
合物の混合物である。本発明ではいずれの置換型におい
ても、例えば一般式(I)中の−SO-Z及び/または
−SO2-Zで表される、特定の置換基が堅牢性の向上に
非常に重要であることが見出され、更に、特定の置換基
を特定の位置(例えば、α,β-位混合置換型よりはβ-
位置換型の方がより好ましい)に特定の数{例えば、フ
タロシアニン化合物1分子あたり4個以上8個以下でか
つ一般式(IV)で表されるフタロシアニン母核で説明す
ると、(2位及びまたは3位)、(6位及びまたは7
位)、(10位及びまたは11位)、(14位及びまた
は15位)の各組に少なくとも特定の置換基を1個以上
含有する}、フタロシアニン母核に導入した誘導体が本
発明の課題を解決する手段として極めて重要な構造上の
特徴であることを確認した。これらの原因は詳細には不
明であるが、特定の置換基による構造上の特徴によって
もたらされる色相・光堅牢性・オゾンガス耐性等の向上
効果は、前記先行技術から全く予想することができない
ものである。
を、前記一般式(III)を用いて下記表1〜表7(例示
化合物101〜135)及び下記化合物(例示化合物1
36〜137)に示すが、本発明に用いられるフタロシ
アニン化合物は、下記の例に限定されるものではない。
は画像形成用着色組成物として用いることができる。本
発明の化合物の用途としては、画像、特にカラー画像を
形成するための画像記録材料が挙げられ、具体的には、
以下に詳述するインクジェット方式記録材料を始めとし
て、感熱転写型画像記録材料、感圧記録材料、電子写真
方式を用いる記録材料、転写式ハロゲン化銀感光材料、
印刷インク、記録ペン等であり、好ましくはインクジェ
ット方式記録材料、感熱転写型画像記録材料、電子写真
方式を用いる記録材料であり、更に好ましくはインクジ
ェット方式記録材料である。また、米国特許48085
01号明細書、特開平6−35182号公報などに記載
されているLCDやCCDなどの固体撮像素子で用いら
れているカラーフィルター各種繊維の染色のための染色
液にも適用できる。本発明の色素は、その用途に適した
溶解性、熱移動性などの物性を、置換基により調整して
使用する。また、本発明の化合物は、用いられる系に応
じて均一な溶解状態、乳化分散のような分散された溶解
状態、固体分散状態で使用する事が出来る。
明のインクジェット記録用インクについて説明する。イ
ンクジェット記録用インクは、親油性媒体や水性媒体中
に前記フタロシアニン化合物を溶解及び/又は分散させ
ることによって作製することができる。好ましくは、水
性媒体を用いたインクである。必要に応じてその他の添
加剤を、本発明の効果を害しない範囲内において含有さ
れる。その他の添加剤としては、例えば、乾燥防止剤
(湿潤剤)、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫
外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調
整剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆
剤、キレート剤等の公知の添加剤が挙げられる。これら
の各種添加剤は、水溶性インクの場合にはインク液に直
接添加する。油溶性染料を分散物の形で用いる場合に
は、染料分散物の調製後分散物に添加するのが一般的で
あるが、調製時に油相または水相に添加してもよい。
いるノズルのインク噴射口において該インクジェット用
インクが乾燥することによる目詰まりを防止する目的で
好適に使用される。
い水溶性有機溶剤が好ましい。具体的な例としてはエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、チオジグリコー
ル、ジチオジグリコール、2−メチル−1,3−プロパ
ンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、アセチ
レングリコール誘導体、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン等に代表される多価アルコール類、エチレングリ
コールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレン
グリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエ
チレングリコールモノエチル(又はブチル)エーテル等
の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、2−ピロ
リドン、N−メチルー2−ピロリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン、N−エチルモルホリン等の
複素環類、スルホラン、ジメチルスルホキシド、3−ス
ルホレン等の含硫黄化合物、ジアセトンアルコール、ジ
エタノールアミン等の多官能化合物、尿素誘導体が挙げ
られる。これらのうちグリセリン、ジエチレングリコー
ル等の多価アルコールがより好ましい。また上記の乾燥
防止剤は単独で用いても良いし2種以上併用しても良
い。これらの乾燥防止剤はインク中に10〜50質量%
含有することが好ましい。
紙により良く浸透させる目的で好適に使用される。浸透
促進剤としてはエタノール、イソプロパノール、ブタノ
ール,ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、1,2−ヘキサンジオール等のアルコール類やラウ
リル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムやノニオン
性界面活性剤等を用いることができる。これらはインク
中に5〜30質量%含有すれば通常充分な効果があり、
印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を起こさない添
加量の範囲で使用するのが好ましい。
る目的で使用される。紫外線吸収剤としては特開昭58
−185677号公報、同61−190537号公報、
特開平2−782号公報、同5−197075号公報、
同9−34057号公報等に記載されたベンゾトリアゾ
ール系化合物、特開昭46−2784号公報、特開平5
−194483号公報、米国特許第3214463号明
細書等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭4
8−30492号公報、同56−21141号公報、特
開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系化
合物、特開平4−298503号公報、同8−5342
7号公報、同8−239368号公報、同10−182
621号公報、特表平8−501291号公報等に記載
されたトリアジン系化合物、リサーチディスクロージャ
ーNo.24239号に記載された化合物やスチルベン
系、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を
吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤も用
いることができる。
目的で使用される。前記褪色防止剤としては、各種の有
機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができ
る。有機の褪色防止剤としてはハイドロキノン類、アル
コキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェ
ノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマ
ン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などがあり、
金属錯体としてはニッケル錯体、亜鉛錯体などがある。
より具体的にはリサーチディスクロージャーNo.17
643の第VIIのIないしJ項、同No.15162、
同No.18716の650頁左欄、同No.3654
4の527頁、同No.307105の872頁、同N
o.15162に引用された特許に記載された化合物や
特開昭62−215272号公報の127頁〜137頁
に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に含ま
れる化合物を使用することができる。
ム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン−
1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステ
ル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンおよびそ
の塩等が挙げられる。これらはインク中に0.02〜
1.00質量%使用するのが好ましい。
基、無機アルカリ)を用いることができる。前記pH調
整剤はインクジェット記録用インクの保存安定性を向上
させる目的で、該インクジェット記録用インクがpH6
〜10と夏用に添加するのが好ましく、pH7〜10と
なるように添加するのがより好ましい。
ンあるいはアニオン界面活性剤が挙げられる。なお、本
発明のインクジェット用インクの表面張力は25〜70
mN/mが好ましい。さらに25〜60mN/mが好ま
しい。また本発明のインクジェット記録用インクの粘度
は30mPa・s以下が好ましい。更に20mPa・s
以下に調整することがより好ましい。界面活性剤の例と
しては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エス
テル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等のアニオン系
界面活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エ
ステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポ
リマー等のノニオン系界面活性剤が好ましい。また、ア
セチレン系ポリオキシエチレンオキシド界面活性剤であ
るSURFYNOLS(AirProducts&Ch
emicals社)も好ましく用いられる。また、N,
N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシドのようなア
ミンオキシド型の両性界面活性剤等も好ましい。更に、
特開昭59−157,636号の第(37)〜(38)頁、リサ
ーチ・ディスクロージャーNo.308119(198
9年)記載の界面活性剤として挙げたものも使うことが
できる。
化合物やEDTAに代表されるキレート剤等も必要に応
じて使用することができる。
に分散させる場合は、特開平11-286637号、特願平2000-
78491号、同2000-80259号、同2000-62370号等の各公報
に記載されるように、色素と油溶性ポリマーとを含有す
る着色微粒子を水性媒体に分散したり、特願平2000-784
54号、同2000-78491号、同2000-203856号,同2000-2038
57号の各明細書のように高沸点有機溶媒に溶解した本発
明の化合物を水性媒体中に分散することが好ましい。本
発明の化合物を水性媒体に分散させる場合の具体的な方
法,使用する油溶性ポリマー、高沸点有機溶剤、添加剤
及びそれらの使用量は、上記特許公報等に記載されたも
のを好ましく使用することができる。あるいは、前記フ
タロシアニン化合物を固体のまま微粒子状態に分散して
もよい。分散時には、分散剤や界面活性剤を使用するこ
とができる。分散装置としては、簡単なスターラーやイ
ンペラー攪拌方式、インライン攪拌方式、ミル方式(例
えば、コロイドミル、ボールミル、サンドミル、アトラ
イター、ロールミル、アジテーターミル等)、超音波方
式、高圧乳化分散方式(高圧ホモジナイザー;具体的な
市販装置としてはゴーリンホモジナイザー、マイクロフ
ルイダイザー、DeBEE2000等)を使用すること
ができる。上記のインクジェット記録用インクの調製方
法については、先述の特許以外にも特開平5−1484
36号、同5−295312号、同7−97541号、
同7−82515号、同7−118584号、特開平1
1−286637号、特願2000−87539号の各
公報に詳細が記載されていて、本発明のインクジェット
記録用インクの調製にも利用できる。
り、水混和性有機溶剤を添加した混合物を用いることが
できる。前記水混和性有機溶剤の例には、アルコール
(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec
−ブタノール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサ
ノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール)、
多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセ
リン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、グリ
コール誘導体(例えば、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングル
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジ
アセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル)、アミン(例え
ば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エ
チルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモル
ホリン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、ポリエチレンイミン、テトラメ
チルプロピレンジアミン)及びその他の極性溶媒(例え
ば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピ
ロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−オキサゾ
リドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ア
セトニトリル、アセトン)が含まれる。尚、前記水混和
性有機溶剤は、二種類以上を併用してもよい。
0質量部中は、前記フタロシアニン化合物を0.2質量
部以上10質量部以下含有するのが好ましい。また、本
発明のインクジェット用インクには、前記フタロシアニ
ン化合物とともに、他の色素を併用してもよい。2種類
以上の色素を併用する場合は、色素の含有量の合計が前
記範囲となっているのが好ましい。
粘度が40cp以下であるのが好ましい。また、その表
面張力は20mN/m以上70mN/m以下であるのが
好ましい。粘度及び表面張力は、種々の添加剤、例え
ば、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調整剤、皮膜
調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、褪色防止剤、防黴
剤、防錆剤、分散剤及び界面活性剤を添加することによ
って、調整できる。
単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用
いることができる。フルカラー画像を形成するために、
マゼンタ色調インク、シアン色調インク、及びイエロー
色調インクを用いることができ、また、色調を整えるた
めに、更にブラック色調インクを用いてもよい。
ものを使用することが出来る。例えばカップリング成分
(以降カプラー成分と呼ぶ)としてフェノール類、ナフ
トール類、アニリン類、ピラゾロンやピリドン等のよう
なヘテロ環類、開鎖型活性メチレン化合物類、などを有
するアリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラ
ー成分として開鎖型活性メチレン化合物類などを有する
アゾメチン染料;例えばベンジリデン染料やモノメチン
オキソノール染料等のようなメチン染料;例えばナフト
キノン染料、アントラキノン染料等のようなキノン系染
料などがあり、これ以外の染料種としてはキノフタロン
染料、ニトロ・ニトロソ染料、アクリジン染料、アクリ
ジノン染料等を挙げることができる。
ものを使用することが出来る。例えばカプラー成分とし
てフェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有す
るアリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー
成分としてピラゾロン類、ピラゾロトリアゾール類など
を有するアゾメチン染料;例えばアリーリデン染料、ス
チリル染料、メロシアニン染料、シアニン染料、オキソ
ノール染料などのようなメチン染料;ジフェニルメタン
染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料などの
ようなカルボニウム染料、例えばナフトキノン、アント
ラキノン、アントラピリドンなどのようなキノン染料、
例えばジオキサジン染料等のような縮合多環染料等を挙
げることができる。
のを使用する事が出来る。例えばカプラー成分としてフ
ェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有するア
リールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分
としてフェノール類、ナフトール類、ピロロトリアゾー
ルのようなヘテロ環類などを有するアゾメチン染料;シ
アニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染料など
のようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリ
フェニルメタン染料、キサンテン染料などのようなカル
ボニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン染
料;インジゴ・チオインジゴ染料などを挙げることがで
きる。
離して初めてイエロー、マゼンタ、シアンの各色を呈す
るものであってもよく、その場合のカウンターカチオン
はアルカリ金属や、アンモニウムのような無機のカチオ
ンであってもよいし、ピリジニウム、4級アンモニウム
塩のような有機のカチオンであってもよく、さらにはそ
れらを部分構造に有するポリマーカチオンであってもよ
い。適用できる黒色材としては、ジスアゾ、トリスア
ゾ、テトラアゾ染料のほか、カーボンブラックの分散体
を挙げることができる。
クジェット記録方法は、前記インクジェット記録用イン
クにエネルギーを供与して、公知の受像材料、即ち普通
紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公
報、同8−27693号公報、同2−276670号公
報、同7−276789号公報、同9−323475号
公報、特開昭62−238783号公報、特開平10−
153989号公報、同10−217473号公報、同
10−235995号公報、同10−337947号公
報、同10−217597号公報、同10−33794
7号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フ
ィルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器
等に画像を形成する。
えたり耐候性を改善する目的からポリマー微粒子分散物
(ポリマーラテックスともいう)を併用してもよい。ポ
リマーラテックスを受像材料に付与する時期について
は、着色剤を付与する前であっても,後であっても、ま
た同時であってもよく、したがって添加する場所も受像
紙中であっても、インク中であってもよく、あるいはポ
リマーラテックス単独の液状物として使用しても良い。
具体的には、特願2000−363090号、同200
0−315231号、同2000−354380号、同
2000−343944号、同2000−268952
号、同2000−299465号、同2000−297
365号等の各明細書に記載された方法を好ましく用い
ることが出きる。
ェットプリントをするのに用いられる記録紙及び記録フ
ィルムについて説明する。記録紙及び記録フィルムにお
ける支持体は、LBKP、NBKP等の化学パルプ、G
P、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CG
P等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等からなり、
必要に応じて従来公知の顔料、バインダー、サイズ剤、
定着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、
長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの
等が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プ
ラスチックフィルムシートのいずれであってもよく、支
持体の厚みは10〜250μm、坪量は10〜250g
/m2が望ましい。支持体には、そのままインク受容層
及びバックコート層を設けてもよいし、デンプン、ポリ
ビニルアルコール等でサイズプレスやアンカーコート層
を設けた後、インク受容層及びバックコー卜層を設けて
もよい。更に支持体には、マシンカレンダー、TGカレ
ンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平
坦化処理を行ってもよい。本発明では支持体として、両
面をポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテン及びそ
れらのコポリマー)でラミネートした紙及びプラスチッ
クフィルムがより好ましく用いられる。ポリオレフィン
中に、白色顔料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛)又は
色味付け染料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化ネ
オジウム)を添加することが好ましい。
顔料や水性バインダーが含有される。顔料としては、白
色顔料が好ましく、白色顔料としては、炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シ
リカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カル
シウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼ
オライト、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタ
ン、硫化亜鉛、炭酸亜鉛等の白色無機顔料、スチレン系
ピグメント、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。インク受容層に含
有される白色顔料としては、多孔性無機顔料が好まし
く、特に細孔面積が大きい合成非晶質シリカ等が好適で
ある。合成非晶質シリカは、乾式製造法によって得られ
る無水珪酸及び湿式製造法によって得られる含水珪酸の
いずれも使用可能であるが、特に含水珪酸を使用するこ
とが望ましい。
としては、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリ
ビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カ
ゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
アルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導
体等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、
アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられ
る。これらの水性バインダーは単独又は2種以上併用し
て用いることができる。本発明においては、これらの中
でも特にポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビ
ニルアルコールが顔料に対する付着性、インク受容層の
耐剥離性の点で好適である。インク受容層は、顔料及び
水性結着剤の他に媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界
面活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
化されていることが好ましい。そのためには、ポリマー
媒染剤が好ましく用いられる。ポリマー媒染剤について
は、特開昭48−28325号、同54−74430
号、同54−124726号、同55−22766号、
同55−142339号、同60−23850号、同6
0−23851号、同60−23852号、同60−2
3853号、同60−57836号、同60−6064
3号、同60−118834号、同60−122940
号、同60−122941号、同60−122942
号、同60−235134号、特開平1−161236
号の各公報、米国特許2484430号、同25485
64号、同3148061号、同3309690号、同
4115124号、同4124386号、同41938
00号、同4273853号、同4282305号、同
4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−
161236号公報の212〜215頁に記載のポリマ
ー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記
載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得
られ、かつ画像の耐光性が改善される。
これらの耐水化剤としては、特にカチオン樹脂が望まし
い。このようなカチオン樹脂としては、ポリアミドポリ
アミンエピクロルヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリ
アミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド重合物、カチオンポリアクリルアミド、コロイダル
シリカ等が挙げられ、これらのカチオン樹脂の中で特に
ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンが好適であ
る。これらのカチオン樹脂の含有量は、インク受容層の
全固形分に対して1〜15質量%が好ましく、特に3〜
10質量%であることが好ましい。
鉛、ヒンダーアミン系酸化防止剤、ベンゾフェノン等の
ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が挙げられる。
これらの中で特に硫酸亜鉛が好適である。
スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能する。界
面活性剤については、特開昭62−173463号、同
62−183457号の各公報に記載がある。界面活性
剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機
フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機
フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル
状フッ素系化合物(例えば、フッ素油)及び固体状フッ
素化合物樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹脂)が含ま
れる。有機フルオロ化合物については、特公昭57−9
053号(第8〜17欄)、特開昭61−20994
号、同62−135826号の各公報に記載がある。そ
の他のインク受容層に添加される添加剤としては、顔料
分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、
pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げられる。なお、
インク受容層は1層でも2層でもよい。
ト層を設けることもでき、この層に添加可能な成分とし
ては、白色顔料、水性バインダー、その他の成分が挙げ
られる。バックコート層に含有される白色顔料として
は、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロ
イダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬べーマイト、水
酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、
加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメ
ント、アクリル系プラスチックピグメント,ポリエチレ
ン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有
機顔料等が挙げられる。
ーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、スチレ
ン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコール、シ
ラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオ
ン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテ
ックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が
挙げられる。バックコート層に含有されるその他の成分
としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、耐水化剤等が挙げられる。
構成層(バックコート層を含む)には、ポリマーラテッ
クスを添加してもよい。ポリマーラテックスは、寸度安
定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止のよう
な膜物性改良の目的で使用される。ポリマーラテックス
については、特開昭62−245258号、同62−1
316648号、同62−110066号の各公報に記
載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリ
マーラテックスを媒染剤を含む層に添加すると、層のひ
び割れやカールを防止することができる。また、ガラス
転移温度が高いポリマーラテックスをバックコート層に
添加しても、カールを防止することができる。
方式に制限はなく、公知の方式、例えば静電誘引力を利
用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の
振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パ
ルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射
して、放射圧を利用してインクを吐出させる音響インク
ジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生
じた圧力を利用するサーマルインクジェット方式等に用
いられる。インクジェット記録方式には、フォトインク
と称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する
方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを
用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる
方式が含まれる。
説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。
アニン系色素誘導体の合成法を詳しく説明するが、出発
物質、色素中間体及び合成ル−トについて限定されるも
のでない。
は、例えば下記合成ル−トから誘導することができる。
以下の実施例において、λmaxは吸収極大波長であり、
εmaxは吸収極大波長におけるモル吸光係数を意味す
る。
6.0gを200mLのDMSO(ジメチルスルホキシ
ド)に溶解し、内温20℃で攪拌しているところへ、3
0.3gの3−メルカプト−プロパン−スルホン酸ナト
リウム(アルドリッチ)を添加した。続いて、内温20
℃で攪拌しているところへ、24.4gの無水炭酸ナト
リウムを徐々に加えた。反応液を攪拌しながら、30℃
まで加温し、同温度で1時間撹拌した。20℃まで冷却
した後、反応液をヌッチェでろ過し、ろ液を15000
mLの酢酸エチルにあけて晶析し、引き続き室温で30
分間撹拌して、析出した粗結晶をヌッチェでろ過し、酢
酸エチルで洗浄し、乾燥した。得られた粗結晶を、メタ
ノール/酢酸エチルから再結晶して、42.5gの化合
物Aを得た。1H-NMR(DMSO-d6),δ値TM
S基準:1.9〜2.0(2H,t);2.5〜2.6
(2H,m);3.2〜3.3(2H,t);7.75
〜7.85(1H,d);7.93〜8.03(1H,
d);8.05〜8.13(1H,s)
温20℃で攪拌しているところへ、2.5gNa2WO4
・2H2Oを添加した後、氷浴中、内温10℃まで冷却
した。引き続き、32mLの過酸化水素水(30%)を
発熱に注意しながら徐々に滴下した。内温15〜20℃
で30分間撹拌した後に、反応液を内温60℃まで加温
して、同温度で1時間撹拌した。20℃まで冷却した
後、反応液に1500mLの酢酸エチルを注入し、引き
続き同温度にて30分間撹拌した後に、析出した粗結晶
をヌッチェでろ過し、200mLの酢酸エチルで洗浄
し、乾燥した。得られた粗結晶を、メタノール/酢酸エ
チルを用いて加熱洗浄して精製して、40.0gの化合
物Bを得た。1H-NMR(DMSO-d6),δ値TM
S基準:1.8〜1.9(2H,t);2.4〜2.5
(2H,m);3.6〜3.7(2H,t);8.3〜
8.4(1H,d);8.4〜8.5(1H,d);
8.6〜8.7(1H,s)
ル70mL加え、そこに化合物B6.7g、塩化銅(I
I)1.0gを加え、攪拌しながら室温で7.0mLの
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン(DBU)を滴下した。引き続き、反応液を内温10
0℃まで加温して、同温度で10時間撹拌した。40℃
まで冷却した後、50℃の加温したメタノ−ル250m
Lを注入して、還流下で1時間攪拌した。次に、反応液
を室温まで冷却した後、得られた固体をヌッチェでろ過
し、200mLのメタノールで洗浄した。続いて得られ
た固体を塩化ナトリウムで飽和した100mLの1M塩
酸水溶液に加え、未反応の銅塩を溶かし出した。不溶物
をろ過した後、ろ液に300mLのメタノールを滴下し
て晶析した後、得られた粗結晶をヌッチェでろ過し、2
00mLのメタノールで洗浄した。粗結晶を、50mL
の水に溶解させた後、水溶液を攪拌しながら酢酸ナトリ
ウムの飽和メタノール溶液100mLを徐々に添加して
造塩した。更に、攪拌しながら還流温度まで加温し、同
温度で1時間撹拌した。室温まで冷却した後、析出した
結晶をろ過し、メタノールで洗浄した。引き続き、80
%メタノール100mLに得られた結晶を加え、1時間
還流下撹拌し、室温まで冷却した後、析出した結晶をろ
過し、更に、70%メタノール水溶液100mLに得ら
れた結晶を加え、1時間還流撹拌し、室温まで冷却した
後、析出した結晶をろ過し、メタノ−ル100mLで洗
浄後乾燥して、3.8gの例示化合物102を青色結晶
として得た。λmax(吸収極大波長) : 629.1n
m;εmax(吸収極大波長におけるモル吸光係数)=
6.19×104(水溶液中)。得られた化合物を分析
(質量分析法:ESI−MS、元素分析、中和滴定等種
々の機器解析方法により測定)した結果、本明細書中で
定義したフタロシアニン銅(II)-置換位置が、β-位置換
型{それぞれの各ベンゼン核の(2または3位)、(6
または7位)、(10または11位)、(14または1
5位)に−{SO2−(CH2) 3−SO3Na}基を1
個、銅フタロシアニン一分子中−{SO2−(CH2)3
−SO3Na}基を合計4個有する}であることが確認
できた。
50mLを加え、攪拌しながら引き続き20℃を超えな
い温度を保ちながら25.0g の銅フタロシアニンをゆ
っくり分割添加した。(発熱するため冷却を同時に実施
した) 次いでこの混合物を100℃まで、1時間かけて加温
し、更に135℃まで1時間かけて加温を続け、ガスの
発生が終了するまで同温度で5時間撹拌した。その後こ
の反応液を10℃まで冷却した後、次いで、反応液を1
500mLの飽和食塩水と500gの氷との混合物にゆ
っくり添加して青色結晶の目的物を析出させた。懸濁液
内の温度は、氷を補足的に添加することによって0〜5
℃に保った。更に室温で1時間攪拌した後に、ヌッチェ
でろ過し、1000mLの冷飽和食塩水で洗浄した。得
られた固体を700mLの0.1M水酸化ナトリウム水
溶液に溶解させた。溶液を攪拌しながら80℃まで加温
し、同温度で1時間撹拌した。水溶液を熱時ゴミ取りろ
過した後、ろ液を攪拌しながら塩化ナトリウム270m
Lを徐々に添加した塩析した。この塩析液を攪拌しなが
ら80℃まで加温し、同温度で1時間撹拌した。室温ま
で冷却した後、析出した結晶をろ過し、150mLの2
0%食塩水で洗浄した。引き続き、80%エタノール2
00mLに得られた結晶を加え、1時間還流下撹拌し、
室温まで冷却した後、析出した結晶をろ過し、更に、6
0%エタノール水溶液200mLに得られた結晶を加
え、1時間還流撹拌し、室温まで冷却した後、析出した
結晶をろ過し、エタノ−ル300mLで洗浄後乾燥し
て、34.2gの下記比較化合物1を青色結晶として得
た。λmax : 624.8nm;εmax=3.40×1
04;λmax : 663.8nm;εmax=3.57×
104(水溶液中)。得られた化合物を分析した結果、
本明細書中で定義したフタロシアニン銅(II)-置換位
置が、フタロシアニン銅(II)-置換位置がα,β−混合
型で且つスルホ基置換数比、約4個:3個:2個=1:
3:1の混合物(ESI−MS)}であることが確認で
きた。
0mL加え、180℃まで1時間かけて昇温し、そこに
4−スルホフタル酸一ナトリウム塩43.2g、塩化ア
ンモニウム4.7g、尿素58g、モリブデン酸アンモ
ニウム0.68g、塩化銅(II)6.93gを加え、同
温度で6時間撹拌した。反応液を40℃まで冷却したの
ち、50℃の加温したメタノ−ル200mLを注入し
て、生成した固形物を粉砕してながら室温で1時間攪拌
した。得られた分散物をヌッチェでろ過し、400mL
のメタノールで洗浄した。続いて得られた固体を塩化ナ
トリウムで飽和した1000mLの1M塩酸水溶液を加
え、煮沸して未反応の銅塩を溶かし出した。冷却後沈殿
した固体をヌッチェでろ過し、100mLの1M塩酸飽
和食塩水溶液で洗浄した。得られた固体を700mLの
0.1M水酸化ナトリウム水溶液に溶解させた。溶液を
攪拌しながら80℃まで加温し、同温度で1時間撹拌し
た。水溶液を熱時ゴミ取りろ過した後、ろ液を攪拌しな
がら塩化ナトリウム270mLを徐々に添加した塩析し
た。この塩析液を攪拌しながら80℃まで加温し、同温
度で1時間撹拌した。室温まで冷却した後、析出した結
晶をろ過し、150mLの20%食塩水で洗浄した。引
き続き、80%エタノール200mLに得られた結晶を
加え、1時間還流下撹拌し、室温まで冷却した後、析出
した結晶をろ過し、更に、60%エタノール水溶液20
0mLに得られた結晶を加え、1時間還流撹拌し、室温
まで冷却した後、析出した結晶をろ過し、エタノ−ル3
00mLで洗浄後乾燥して、29.25gの化合物Aを
青色結晶として得た。λmax : 629.9nm;εma
x=6.11×104(水溶液中)。得られた化合物を
分析(質量分析法:ESI−MS、元素分析、中和滴定
等種々の機器解析方法により測定)した結果、本明細書
中で定義したフタロシアニン銅(II)-置換位置が、β-位
置換型{それぞれの各ベンゼン核の(2または3位)、
(6または7位)、(10または11位)、(14また
は15位)にスルホ基を1個、銅フタロシアニン一分子
中スルホ基を合計4個有する}であることが確認でき
た。
え1リッターとした後、30〜40℃で加熱しながら1
時時間撹拌した。その後KOH 10mol/Lにてp
H=9に調製し、平均孔径0.25μmのミクロフィル
ターで減圧濾過しシアン用インク液を調製した。
ように変更した以外は、インク液Aの調製と同様にし
て、インク液B〜G、比較用のインク液として、以下の
化合物を用いてインク液101,102,103,10
4を作成した。
Aに用いた染料に対して等モルとなるように使用した。
染料を2種以上併用する場合は等モルずつ使用した。
ンク液A〜G)及び比較例(インク液101〜104)
のインクジェット用インクについて、下記評価を行っ
た。その結果を表9に示した。なお、表9において、
「色調」、「紙依存性」、「耐水性」及び「耐光性」
は、各インクジェット用インクを、インクジェットプリ
ンター(EPSON(株)社製;PM−700C)でフ
ォト光沢紙(EPSON社製PM写真紙<光沢>(KA4
20PSK、EPSON)に画像を記録した後で評価し
たものである。
90〜730nm領域のインターバル10nmによる反
射スペクトルを測定し、これをCIE L*a*b*色
空間系に基づいて、a*、b*を算出した。JNCのJ
APAN Color の標準シアンのカラーサンプル
と比較してシアンとして好ましい色調を下記のように定
義し、3段階評価を行った。
と、別途にPPC用普通紙に形成した画像との色調を比
較し、両画像間の差が小さい場合をA(良好)、両画像
間の差が大きい場合をB(不良)として、二段階で評価
した。
を、1時間室温乾燥した後、10秒間脱イオン水に浸漬
し、室温にて自然乾燥させ、滲みを観察した。滲みが無
いものをA、滲みが僅かに生じたものをB、滲みが多い
ものをCとして、三段階で評価した。
紙に、ウェザーメーター(アトラスC.I65)を用い
て、キセノン光(85000lx)を7日間照射し、キ
セノン照射前後の画像濃度を反射濃度計(X-Rite31
0TR)を用いて測定し、色素残存率として評価した。
なお、前記反射濃度は、1、1.5及び2.0の3点で
測定した。何れの濃度でも色素残存率が70%以上の場
合をA、1又は2点が70%未満をB、全ての濃度で7
0%未満の場合をCとして、三段階で評価した。
光沢紙を、80℃−15%RHの条件下で7日間試料を
保存し、保存前後の画像濃度を反射濃度計(X-Rite3
10TR)を用いて測定し、色素残存率として評価し
た。色素残存率について反射濃度が1,1.5,2の3
点にて評価し、いずれの濃度でも色素残存率が90%以
上の場合をA、2点が90%未満の場合をB、全ての濃
度で90%未満の場合をCとした。
ォト光沢紙を、オゾンガス濃度が0.5±0.1pp
m、室温、暗所に設定されたボックス内に7日間放置
し、オゾンガス下放置前後の画像濃度を反射濃度計(X
-Rite310TR)を用いて測定し、色素残存率として
評価した。なお、前記反射濃度は、1、1.5及び2.
0の3点で測定した。ボックス内のオゾンガス濃度は、
APPLICS製オゾンガスモニター(モデル:OZG
−EM−01)を用いて設定した。何れの濃度でも色素
残存率が70%以上の場合をA、1又は2点が70%未
満をB、全ての濃度で70%未満の場合をCとして、三
段階で評価した。
ジェット用インクは色調に優れ、紙依存性が小さく、耐
水性および耐光性並びに耐オゾン性に優れるものであっ
た。特に耐光性、耐オゾン性等の画像保存性に優れるこ
とは明らかである。
クを用いて、実施例1の同機にて画像を富士写真フイル
ム製インクジェットペーパーフォト光沢紙EXにプリン
トし、実施例1と同様な評価を行ったところ、実施例1
と同様な結果が得られた。
クを、インクジェットプリンターBJ−F850(CA
NON社製)のカートリッジに詰め、同機にて同社のフ
ォト光沢紙GP−301に画像をプリントし、実施例1
と同様な評価を行ったところ、実施例1と同様な結果が
得られた。
して色再現性に優れた吸収特性を有し、且つ光,熱,湿
度および環境中の活性ガスに対して十分な堅牢性を有す
る新規なフタロシアニン化合物が提供され、(2)色相
と堅牢性に優れた着色画像や着色材料を与える、インク
ジェットなどの印刷用のインク組成物、感熱転写型画像
形成材料におけるインクシート、電子写真用のトナー、
LCD、PDPやCCDで用いられるカラーフィルター
用着色組成物、各種繊維の染色の為の染色液などの各種
着色組成物が提供され、特に、(3)該フタロシアニン
化合物の使用により良好な色相を有し、光及び環境中の
活性ガス、特にオゾンガスに対して堅牢性の高い画像を
形成することができるインクジェット記録用インク及び
インクジェット記録方法が提供される。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるフタロシア
ニン化合物を含有することを特徴とする着色組成物。 【化1】 一般式(I)中;X1、X2、X3及びX4は、それぞれ独
立に、−SO−Z及び/または−SO2−Zを表す。こ
こで、Zは、置換もしくは無置換のアルキル基、置換も
しくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換
のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、
置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換
のヘテロ環基を表す。Y1、Y2、Y3及びY4は、それぞ
れ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シク
ロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール
基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アミド基、アリールアミノ基、ウレイド
基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンア
ミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキ
シカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオ
キシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリ
ールオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニルア
ミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、ホスホリル基、ア
シル基またはイオン性親水性基を表す。これらの基は、
さらに置換基を有していてもよい。但し、X1、X2、X
3、X4、Y1、Y2、Y3及びY4のうち少なくとも1つ
は、イオン性親水性基を置換基として有する。a1〜
a4、b1〜b4は、それぞれX1〜X4、Y1〜Y4の置換
基数を表し、a1〜a4及びb1〜b4は、それぞれ独立
に、0〜4の整数である。但し、a1〜a4すべてが同時
に0になることはない。Mは、水素原子、金属元素、金
属酸化物、金属水酸化物、または金属ハロゲン化物を表
す。 - 【請求項2】 請求項1に記載の着色組成物からなるこ
とを特徴とするインクジェット記録用インク。 - 【請求項3】 一般式(I)で表されるフタロシアニン
化合物が、下記一般式(II)で表されるフタロシアニン
化合物であることを特徴とする請求項2に記載のインク
ジェット記録用インク。 【化2】 一般式(II)中;R1、R2、R3、R4、R5、R6、
R7、及びR8は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、
アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒ
ドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリ
ールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキ
シ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ
基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環
チオ基、ホスホリル基、アシル基またはイオン性親水性
基を表す。これらの基は、さらに置換基を有していても
よい。Z1、Z2、Z3、及びZ4は、それぞれ独立に、置
換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換の
シクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル
基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは
無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロ環基
を表す。但し、Z1、Z2、Z3、及びZ4のうち少なくと
も1つは、イオン性親水性基を置換基として有する。
l、m、n、p、q1、q2、q3、q4は、それぞれ独立
に、1または2の整数をす。Mは、一般式(I)の場合
と同義である。 - 【請求項4】 一般式(II)で表されるフタロシアニン
化合物が、下記一般式(III)で表されるフタロシアニ
ン化合物であることを特徴とする請求項3に記載のイン
クジェット記録用インク。 【化3】 一般式(III)中、Z1、Z2、Z3、Z4、l、m、n、
p及びMは、一般式(II)の場合と同義である。 - 【請求項5】 一般式(III)で表されるフタロシアニ
ン化合物において、イオン性親水性基が、カルボキシル
基、スルホ基または4級アンモニウム基であることを特
徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のインクジェッ
ト記録用インク。 - 【請求項6】 支持体上に白色無機顔料粒子を含有する
インク受像層を有する受像材料上に、請求項2〜5のい
ずれかに記載のインクジェット記録用インクを用いて画
像形成することを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項7】 請求項4に記載される一般式(III)で
表されることを特徴とするフタロシアニン化合物。
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