JP2002248726A - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents
積層ポリエステルフィルムInfo
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Abstract
適性に優れ、金属蒸着薄膜型磁気記録媒体としたときに
電磁変換特性に優れた積層ポリエステルフィルムを提供
する。 【解決手段】 ポリエステル層Aと、該層Aの片面に積
層した、ポリマーの固有粘度が0.55以上、末端カル
ボキシル基濃度が36eq/106g以上であり、かつ
平均粒径が50〜1000nmでかつ該層Aに含まれる
不活性粒子Aの平均粒径より大きい不活性粒子Bを0.
001〜1重量%含有するポリエステル層Bとよりなる
積層ポリエステルフイルム。
Description
イルムに関し、さらに詳しくは電磁変換特性、走行耐久
性に優れた磁気記録媒体、特にデジタル信号を記録・再
生する強磁性金属薄膜型磁気記録媒体、例えばデジタル
ビデオカセットテープ、データストレージテープ等のベ
ースフィルムとして有用な積層ポリエステルフィルムに
関する。
歩はめざましく、例えば強磁性金属薄膜を真空蒸着やス
パッタリングなどの物理沈着法またはメッキ法により非
磁性支持体上に形成させた強磁性金属薄膜型磁気記録媒
体の開発、実用化が進められている。具体的には、Co
の蒸着テープ(特開昭54―147010号公報)、C
o―Cr合金からなる垂直磁気記録媒体(特開昭52―
134706号公報)が知られている。
機高分子バインダーに混入させて非磁性支持体上に塗布
してなる磁気記録媒体)は、磁性層の厚みが2μm程度
以上と厚く、また記録密度が低く、記録波長も長い。こ
れに対し、強磁性金属薄膜型磁気記録媒体における金属
薄膜(磁性層)は、厚みが0.2μm以下と非常に薄く
なっている。
ム)の表面状態が磁気記録層の表面性に影響する程度
は、金属薄膜の方が遥かに大きい。すなわち、強磁性金
属薄膜型磁気記録媒体の場合、非磁性支持体の表面状態
が、そのまま金属薄膜の表面凹凸として発現し、それが
記録・再生信号の雑音の原因となる。従って、非磁性支
持体の表面は、できるだけ平滑であることが望ましい。
搬送、巻き取り、巻出しといったハンドリングの観点か
らは、フィルムが滑り性に優れることが好ましい。フィ
ルム表面が平滑過ぎると、フィルム―フィルム相互の滑
り性が悪化し、かつまた表面に傷が生じ易くなり、製品
歩留りの低下、ひいては製造コストの上昇をきたす。従
って、製造コストという観点では、非磁性支持体の表面
はできるだけ粗いことが好ましい。
は、金属薄膜とベースフィルムとの密着性を良好にする
ため、金属薄膜成形前に、イオンボンバード処理と呼ば
れる、ベースフィルム表面をイオンにより活性化する処
理を行なう。そして、金属薄膜成形時には、フィルム表
面にかなり高温の熱がかかり、ベースフィルムが融解し
たり、機械特性などの物性が低下しないように、フィル
ムの背面を冷却する。この背面冷却には、通常、ドラム
状冷却体にベースフィルムを巻き付け方法が採用される
が、その際、ドラム表面に金属薄膜が形成されないよう
にベースフィルム両端をマスキングする。
ロールの両端部には、このマスキングによって金属薄膜
の形成されなかった部分が、イオンボンバード処理によ
って表面活性化された状態のままで、長手方向に連続的
に存在する。そして、この部分は、ロール状に巻き上げ
られた状態では、反対面側と高い力で接触することにな
り、ブロッキングを引き起しやすくなる。金属薄膜型磁
気記録媒体を製造する際には、金属薄膜を蒸着した後
に、バックコート層および必要に応じてトップコート層
を設けるが、これらの加工工程において上記ブロッキン
グが発生していると、ベースフィルムの切断やしわが発
生しやすくなり、収率が大幅に低下してしまうという問
題が生じる。このようなブロッキングを防ぐためには、
非磁性支持体の表面は粗い方が好ましい。
変換特性という観点からは平滑であることが要求され、
他方ハンドリング性、製造コスト、ブロッキング防止の
観点からは、粗いことが要求される。
2つの層からなり、一方の層の表面よりも他方の層の表
面を粗くした積層フィルム(例えば特公平1−2633
8号)が提案されている。しかし、この積層フィルム
は、粗面層の高い突起が平坦面層の表面に転写したり、
粗面層に添加した大きな粒子による平坦面層への突き上
げ効果により、磁気記録媒体としたときの電磁変換特性
が悪化するという問題を抱えている。
粒子)によって表面平滑性が低下するのを防止する方策
として、平滑面層の原料としてゲルマニウム化合物を重
合触媒とし、特定量のゲルマニウムとリンを含有するポ
リエステルを使用した積層フイルム(例えば特開平12
−15695号)が提案されている。しかし、この積層
フィルムでも、フイルム製造時あるいは先述の金属薄膜
加工工程において粗面層表面からの突起の脱落やオリゴ
マー等、異物のブリードアウトが生じ、各製造工程でこ
れら異物が平滑面層の平滑性を低下させるという問題を
抱えている。
ような従来技術の欠点を解消し、耐ブロッキング性、平
坦性、加工適性に優れ、金属蒸着薄膜型磁気記録媒体と
したときに優れた電磁変換特性を奏する積層ポリエステ
ルフィルムを提供することにある。
によれば、ポリエステル層Aと、該層Aの片面に積層し
た、ポリマーの固有粘度が0.55以上、末端カルボキ
シル基濃度が36eq/106g以上であり、かつ平均
粒径が50〜1000nmでかつ該層Aに含まれる不活
性粒子Aの平均粒径より大きい不活性粒子Bを0.00
1〜1重量%含有するポリエステル層Bとよりなる積層
ポリエステルフイルムによって達成される。
子Bが架橋シリコーン樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋ポ
リエステル、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化
ケイ素、カオリン及びクレーからなる群から選ばれる少
なくとも1種の粒子であること、ポリエステル層Bが炭
素数8個以上の脂肪族モノカルボン酸および多価アルコ
ールからなる(部分ケン化)エステルワックスを含有す
ること、ポリエステル層B表面の十点平均粗さ(WRz
B)が30〜300nmであること、ポリエステル層A
表面の表面粗さ(WRaA)が0.1〜4nmであるこ
と、ポリエステル層Aが実質的に粒子を含有しないか、
平均粒径30〜400nmの不活性粒子Aを0.001
〜0.2重量%含有すること、ポリエステル層Aの表面
に皮膜層Cが積層されていること、皮膜層Cが平均粒径
10〜50nm、体積形状係数0.1〜π/6の不活性
粒子Cを0.5〜30重量%含有すること、フィルムの
厚さが2μm以上8μm未満であること、層Aまたは層
Bのポリエステルがポリエチレンテレフタレートである
か、ポリエチレン−2,6−ナフタレートであること、
ポリエステル層Aまたは皮膜層Cの表面が磁性層を設け
る面であること、磁性層が強磁性金属薄膜層であるこ
と、などを包含する。
イルムを支持体とする磁気記録媒体を包含する。
ムは、ポリエステル層Aの片面にポリエステル層Bを積
層した積層フィルムである。
リエステルA、Bとしては、脂肪族ポリエステル、芳香
族ポリエステルが挙げられるが、特に芳香族ポリエステ
ルが好ましい。ポリエステルA、Bは同じ種類でも、異
なる種類であっても良い。
チレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、
ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シ
クロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレート(ポリエチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレート)などを例示することがで
きる。これらのうち、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレートが好ましい。
であっても、コポリエステルであっても良い。コポリエ
ステルの場合、例えば、ポリエチレンテレフタレートま
たはポリエチレン−2,6−ナフタレートの共重合成分
としては、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、p−キシリ
レングリコールなどの他のジオール成分、アジピン酸、
セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸
(ただし、ポリエチレン−2,6−ナフタレートの場
合)、2,6−ナフタレンジカルボン酸(ただし、ポリ
エチレンテレフタレートの場合)、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸などの他のジカルボン酸成分、p−オキ
シエトキシ安息香酸などのオキシカルボン酸成分などが
挙げられる。これら共重合成分の量は、本発明の効果を
損なわない限り、20モル%以下、さらには10モル%
以下であることが好ましい。
ペンタエリスリトールなどの3官能以上の多官能化合物
を共重合させることも出来る。この場合、ポリマーが実
質的に線状である量、例えば2モル%以下で、共重合さ
せるのが良い。
ン−2,6−ナフタレート以外の他のポリエステルの場
合の共重合成分についても、上記と同様に考えるとよ
い。
効果を損なわない程度であれば、顔料、染料、酸化防止
剤、帯電防止剤、光安定剤、遮光剤(例えばカーボンブ
ラック、酸化チタン等)の如き添加剤を必要に応じて含
有させることができる。
は、ポリエステル層A、層Bが同じポリエステルからな
るのが好ましいが、異なるポリエステルからなってもよ
い。例えば、層A、層Bが共にポリエチレンテレフタレ
ート又はポリエチレン−2,6−ナフタレートからなる
積層フィルムが好ましいが、層A(又は層B)がポリエ
チレンテレフタレート、層B(又は層A)がポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートからなる積層フィルムであっ
てもよい。
テルAは、従来から知られている方法で製造することが
できる。例えば、ポリエチレンテレフタレートはテレフ
タル酸とエチレングリコールとをエステル化反応または
ジメチルテレフタレートとエチレングリコールとをエス
テル交換反応せしめ、次いで反応生成物を重縮合せしめ
る方法で製造することができる。
リエステルは、必要に応じて固相状態での重合方法(固
相重合)により、さらに重合度の高いポリマーとするこ
とができる。
ができ、溶融重合でのエステル交換触媒としてはマンガ
ン、カルシウム、マグネシウム、チタンの酸化物、塩化
物、炭酸塩、カルボン酸塩等が好ましく、特に酢酸塩即
ち、酢酸マンガン、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウ
ム、酢酸チタンが好ましく挙げられる。
合物、チタン化合物、ゲルマニウム化合物が挙げられ
る。
ンチモン、五酸化アンチモン、酢酸アンチモン等が好ま
しく挙げられる。
合物が好ましく挙げられ、例えば特開平5−29867
0号に記載されているものを挙げることができる。更に
説明すると、チタンのアルコラートや有機酸塩、テトラ
アルキルチタネートと芳香族多価カルボン酸又はその無
水物との反応物等を例示でき、好ましい具体例としてチ
タンテトラブトキシド、チタンイソプロポキシド、蓚酸
チタン、酢酸チタン、安息香酸チタン、トリメリット酸
チタン、テトラブチルチタネートと無水トリメリット酸
との反応物等を挙げることができる。
例えば特許2792068号に記載されているものを挙
げることができる。更に説明すると、(イ)無定形酸化
ゲルマニウム、(ロ)結晶性ゲルマニウム、(ハ)酸化
ゲルマニウムをアルカリ金属又はアルカリ土類金属もし
くはそれらの化合物の存在下にグリコールに溶解した溶
液、および(ニ)酸化ゲルマニウムを水に溶解し、これ
にグリコールを加え水を留去して調製した酸化ゲルマニ
ウムのグリコール溶液、等を挙げることができる。
維持するために従来ポリエステルの製造工程で添加され
るリン化合物を含有させることが好ましい。このリン化
合物は特に限定されないが、正リン酸、亜リン酸、トリ
メチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ-
n-ブチルホスフェートが好ましく挙げられる。
固有粘度は0.45以上が好ましい。更に好ましくは
0.47以上であり、特に好ましくは0.50以上であ
る。このポリエステル層Aにおけるポリマーの固有粘度
が0.45に満たない場合、オリゴマー等のブリードア
ウトや製膜巻取り工程での破断等が生じ、好ましくな
い。
粘度を0.45以上にする方法としては、原料ポリマー
の固有粘度を高くしておく方法や、溶融押出し条件のマ
イルド化(ポリマー劣化をできるだけ抑制する押出し条
件の採用)等が用いられる。
的に粒子を含有しないものでもよく、不活性粒子Aを含
有するものでもよい。ポリエステル層Aが実質的に粒子
を含有しない場合、磁気記録媒体としたとき優れた電磁
変換特性が得られるが、電磁変換特性に悪影響を与えな
い範囲の粒子を含有させると、走行耐久性の向上を図る
ことができる。具体的には、体積形状係数0.1〜π/
6、平均粒径30〜400nmの不活性粒子Aを、ポリ
エステル層Aに対し、0.001〜0.2重量%含有さ
せることが好ましい。
(1)耐熱性ポリマー粒子(例えば、架橋シリコーン樹
脂、架橋ポリスチレン、架橋アクリル樹脂、メラミン−
ホルムアルデヒド樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイ
ミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、架橋ポリエステルな
どからなる粒子)、(2)金属酸化物(例えば、酸化ア
ルミニウム、二酸化チタン、二酸化ケイ素(シリカ)、
酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムな
ど)、(3)金属の炭酸塩(例えば、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウムなど)、(4)金属の硫酸塩(例え
ば、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなど)、(5)炭素
(例えば、カーボンブラック、グラファイト、ダイアモ
ンドなど)、および(6)粘土鉱物(例えば、カオリ
ン、クレー、ベントナイトなど)などの1種以上からな
る微粒子が挙げられる。これらのうち、架橋シリコーン
樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、メラミン−ホル
ムアルデヒド樹脂粒子、ポリアミドイミド樹脂粒子、そ
の他酸化アルミニウム(アルミナ)、二酸化チタン、二
酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、合成炭酸カルシウム、
硫酸バリウム、ダイアモンド、またはカオリンからなる
微粒子が好ましい。さらに好ましくは、架橋シリコーン
樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、その他酸化アル
ミニウム(アルミナ)、二酸化チタン、二酸化ケイ素、
または炭酸カルシウムからなる微粒子である。これらは
1種または2種以上のものを使用してもよい。
種以上の粒子を用いる場合、小さい平均粒径の第2、第
3の粒子(微細粒子)として、例えばコロイダルシリ
カ、α、γ、δ、θなどの結晶形態を有するアルミナな
どの微粒子を好ましく用いることができる。また、平均
粒径dAを有する不活性粒子Aとして例示した粒子種の
うち、平均粒径の小さい微細粒子も、第2、第3の粒子
(微細粒子)として用いることができる。
形状係数(f)が0.1〜π/6、さらには0.2〜π
/6、特に0.4〜π/6であることが好ましい。ま
た、該不活性粒子Aの平均粒径dAは30〜400n
m、さらには40〜200nm、特に50〜100nm
であることが好ましい。この平均粒径dAが30nm未
満であると、フィルムの滑り性向上が不充分であること
があり、一方400nmを超えると、磁気記録媒体の電
磁変換特性が不良となることがあるため好ましくない。
させる場合の含有量は、ポリエステル層Aに対し、好ま
しくは0.001〜0.2重量%、さらに好ましくは
0.01〜0.1重量%、特に好ましくは0.02〜
0.06重量%である。この量が0.001重量%未満
であると、フィルムの滑り性向上が不充分であることが
あり、一方0.2重量%を超えると、磁気記録媒体の電
磁変換特性が不良となることがあるため好ましくない。
るポリエステルBは、ポリエステルAと同様、従来から
知られている方法で製造することができる。その際、公
知の触媒を用いることができ、ポリエステルAと同様の
触媒を使用するのが好ましく挙げられる。また、該ポリ
エステルAと同様にリン化合物を含有させることが好ま
しい。
度が0.55以上である必要がある。好ましくは0.5
7以上であり、特に好ましくは0.60以上である。そ
こで、ポリエステル層Bの形成に用いる原料ポリマーの
固有粘度は、成膜時のポリマー劣化の割合(固有粘度の
低下量)を考慮して決める必要がある。このポリエステ
ル層Bにおけるポリマーの固有粘度が0.55に満たな
い場合、オリゴマー等のブリードアウトや突起の脱落が
酷くなり、これらが反対面に転写して平滑性を損なうと
いうトラブルを生じ易くなる。なお、ポリエステル層A
におけるポリマーの固有粘度は、上述したように、フィ
ルムの物理特性(例えば、ヤング率等)の点から、0.
45以上であることが好ましい。
固有粘度を0.55以上にする方法としては、原料ポリ
マーの固有粘度を高くしておく方法や、溶融押出し条件
のマイルド化(ポリマー劣化をできるだけ抑制する押出
し条件の採用)等が用いられる。
ポリマーの末端カルボキシル基濃度が36eq/106
g以上である必要がある。この末端カルボキシル基濃度
は、好ましくは60eq/106g以下である。さらに
好ましくは38〜60eq/106gであり、特に好ま
しくは40〜55eq/106gである。この末端カル
ボキシル基濃度が36eq/106gに満たないと、不
活性粒子Bに対する親和性が劣り、フイルム製造時また
は金属薄膜成形工程で不活性粒子Bの脱落が生じ、反対
面に転写することによって該面の平滑性を低下してしま
い、好ましくない。一方、この末端カルボキシル基濃度
が60eq/106gを超えると、不活性粒子Bに対す
る親和性はより一層向上するが、層Bの金属薄膜蒸着時
の熱安定性が劣るようになり、表面の平坦性が損なわれ
たり、製品として必要な強度が得られなくなり、好まし
くない。
末端カルボキシル基濃度を36eq/106g以上にす
るには従来公知の方法が用いられる。例えば、重縮合終
了後にポリマーを溶融保持する方法や、重縮合を末端カ
ルボキシル基濃度が通常より多くなる条件で行なう等を
例示できる。
エステル層Aに含有される不活性粒子Aより平均粒径の
大きな不活性粒子Bを含有する必要がある。この不活性
粒子Bの平均粒径が不活性粒子Aよりも小さい場合、フ
イルム製造工程及び金属薄膜成形工程でのブロッキング
等の問題が生じる。該不活性粒子Bの平均粒径(dB)
は50〜1,000nm、好ましくは100〜800n
m、さらに好ましくは150〜700nm、特に好まし
くは200〜600nmである。そして、該不活性粒子
Bの含有量は、ポリエステル層Bに対し、0.001〜
1重量%、好ましくは0.005〜0.8重量%、さら
に好ましくは0.01〜0.6重量%、特に好ましくは
0.01〜0.2重量%である。
性粒子Aと同じ種の粒子が挙げられる。この粒子は、1
種または2種以上のものを使用してよいが、ポリエステ
ル層Bからの耐脱落性の点から、ポリエステル層Bの末
端カルボキシル基との反応で親和性をより一層向上しや
すい水酸基が粒子表面上に多く存在する粒子が好まし
く、架橋シリコーン樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋ポリ
エステル、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化ケ
イ素(シリカ)、カオリン及びクレーから選ばれる少な
くとも1種の粒子を含有することが特に好ましい。
満、または含有量が0.001重量%未満であると、フ
ィルムの巻取り性、耐ブロッキング性が不良となる。一
方、この平均粒径が1,000nmを超えるか、または
含有量が1重量%を超えると、反対面(ポリエステル層
Aの表面)への突起の形状転写や、層Aの下からの突起
の突き上げによって電磁変換特性を悪化させる。
外に該不活性粒子Bよりも平均粒径が小さい、第2、第
3の粒子(微細粒子)を含有してもよい。この微細粒子
の平均粒径は、好ましくは5〜450nm、さらに好ま
しくは10〜400nm、特に好ましくは30〜350
nmである。また、第2、第3の粒子(微細粒子)の含
有量は、ポリエステル層Bに対し、好ましくは0.00
5〜1重量%、さらに好ましくは0.01〜0.7重量
%、特に好ましくは0.02〜0.5重量%である。
に、炭素数が8個以上の脂肪族モノカルボン酸および多
価アルコールからなる(部分ケン化)エステルワックス
を0.001〜1重量%含有するのが好ましい。ここ
で、(部分ケン化)エステルワックスとは、エステルワ
ックスと部分ケン化エステルワックスとを包含するもの
である。
以上、好ましくは8〜34個である。この炭素数が8個
未満であると、得られたエステル生成物の耐熱性が不充
分で、ポリエステルに分散させる際の加熱条件で、脂肪
族モノカルボン酸が容易に分解されてしまうため、不適
切である。
としては、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、
ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシ
ル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、
ノナデカン酸、アラキン酸、ペヘン酸、リグノセリン
酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸、ヘントリア
コンタン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エルカ酸、
リノール酸およびこれらを含む混合物などが挙げられ
る。
ルコール成分は、水酸基を2個以上有する多価アルコー
ルである。さらに耐熱性の観点から、水酸基を3個以上
有する多価アルコールであることが好ましい。モノアル
コールを用いたのでは、生成した(部分ケン化)エステ
ルワックスの耐熱性が不足する。
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールなどが好ましい例として挙
げられる。水酸基を3個以上有する多価アルコールとし
ては、グリセリン、エリスリット、トレイット、ペンタ
エリスリット、アラビット、キシリット、タリット、ソ
ルビット、マンニットなどが好ましい例として挙げられ
る。
コールから得られるエステルワックスとしては、多価ア
ルコールの水酸基の数にもよるが、モノエステル、ジエ
ステル、トリエステルなどが挙げられる。これらの中、
耐熱性の観点から、モノエステルよりもジエステルが、
ジエステルよりもトリエステルが好ましい。好ましいエ
ステルワックスとしては、具体的にはソルビタントリス
テアレート、ペンタエリスリットトリペヘネート、グリ
セリントリパルミテート、ポリオキシエチレンジステア
レートなどが挙げられる。
コールからなる部分ケン化エステルワックスは、多価ア
ルコールを炭素数が8個以上の高級脂肪酸で部分エステ
ル化したのち、2価以上の金属水酸化物でケン化するこ
とにより得られる。具体的には、例えばモンタン酸ジオ
ールエステルを水酸化カルシウムでケン化した、ワック
スE、ワックスOP、ワックスO、ワックスOM、ワッ
クスFL(全て、ヘキスト(株)社製商品名)などが挙
げられる。かかる(部分ケン化)エステルワックスは1
種単独で使用してもよいし、2種以上を使用してもよ
い。
Bへの添加量は、0.001〜1重量%、好ましくは
0.003〜0.5重量%、さらに好ましくは0.00
5〜0.5重量%、特に好ましくは0.01〜0.3重
量%である。この(部分ケン化)エステルワックスの含
有量が0.001重量%未満であると、巻取り性の向上
が不十分であり、ブロッキング改良効果も得られない。
一方、含有量が1重量%を超えると、フィルム製造工程
で、ロール上に巻き上げたときに接する反対側の面に、
層B表面にブリードアウトしたワックス成分が多量に転
写されたり、粒子とポリエステルの界面に生じるボイド
から金属薄膜層を蒸着する工程でオリゴマーが多数ブリ
ードアウトして反対面に転写され、そのため、例えば金
属蒸着層とベースフィルムの接着性を妨げたり、ドロッ
プアウトの原因になるなどの弊害を生じる。
さ(WRzB)は30〜300nm、好ましくは40〜
250nm、特に好ましくは50〜200nmである。
このWRzBが30nm以下では、積層フィルムのハン
ドリング性が悪く、十分な生産性をあげることができ
ず、またブロッキング改良効果も不十分となる。一方、
300nmを超えると、反対側の磁性層を設ける側の面
(ポリエステル層Aの面)への突起の形状転写が大きく
なり、電磁変換特性を損なうことがあり、好ましくな
い。
は、磁気テープとした場合の諸特性向上のため、磁性層
を設ける側の面、すなわち、ポリエステル層Aの表面
(ポリエステル層Bと接していない表面)に、皮膜層C
を設けることが好ましい。
m、体積形状係数0.1〜π/6の不活性粒子Cを0.
5〜30重量%含有していることが好ましい。
ば水性ポリエステル樹脂、水性アクリル樹脂、水性ポリ
ウレタン樹脂などが好ましく挙げられ、特に水性ポリエ
ステル樹脂が好ましい。
分が、例えばイソフタル酸、フタル酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、アジピン酸、
セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、コハク酸、5−ス
ルホイソフタル酸ナトリウム、2−スルホテレフタル酸
カリウム、トリメリット酸、トリメシン酸、トリメリッ
ト酸モノカリウム塩、p−ヒドロキシ安息香酸などの多
価カルボン酸の1種以上よりなり、グリコール成分が、
例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、p−キシリレングリコール、ジメチロールプロパ
ン、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物など
の多価ヒドロキシ化合物の1種以上より主としてなるポ
リエステル樹脂が好ましく用いられる。また、ポリエス
テル鎖にアクリル重合体鎖を結合させたグラフトポリマ
ーまたはブロックコポリマー、あるいは2種のポリマー
がミクロな粒子内で特定の物理的構成(IPN(相互侵
入高分子網目)型、コアシェル型など)を形成したアク
リル変性ポリエステル樹脂であってもよい。この水性ポ
リエステル樹脂としては、水に溶解、乳化、微分散する
タイプを自由に用いることができるが、水に乳化、微分
散するタイプのものが好ましい。また、これらは親水性
を付与するため、分子内に例えばスルホン酸塩基、カル
ボン酸塩基、ポリエーテル単位などが導入されていても
よい。
しては、特に限定されないが、塗液中で沈降しにくい、
比較的低比重のものが好ましい。例えば、架橋シリコー
ン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン、メラミン−ホル
ムアルデヒド樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリアミド
イミド樹脂、架橋ポリエステル、全芳香族ポリエステル
などの樹脂からなる有機粒子、二酸化ケイ素(シリ
カ)、炭酸カルシウムなどからなる無機粒子が好ましく
挙げられる。なかでも、架橋シリコーン樹脂粒子、アク
リル樹脂粒子、シリカ粒子、コアシェル型有機粒子(コ
ア:架橋ポリスチレン、シェル:ポリメチルメタクリレ
ートの粒子など)が好ましく挙げられる。
50nm、好ましくは12〜45nm、さらに好ましく
は15〜40nmである。この平均粒径が10nm未満
であると、フィルムの滑り性向上が不充分であることが
あり、一方50nmを超える0と、磁気記録媒体の電磁
変換特性が不良となることがあるため好ましくない。
で表わされる体積形状係数(f)が0.1〜π/6、好
ましくは0.2〜π/6、さらに好ましくは0.4〜π
/6であるものである。
体積(μm3)、Dは粒子の平均粒径(μm)であ
る。〕
粒子の形状は、球(真球)である。すなわち、体積形状
係数(f)が0.4〜π/6のものは、実質的に球ない
しは真球、ラグビーボールのような楕円球を含むもので
あり、不活性粒子Cとして好ましい。体積形状係数
(f)が0.1未満の粒子、例えば薄片状の粒子では、
走行耐久性が低下してしまうので好ましくない。
(塗液の固形分)に対し、0.5〜30重量%、好まし
くは2〜20重量%、さらに好ましくは3〜10重量%
である。この含有量が0.5重量%未満であると、フィ
ルムの滑り性向上が不充分であることがあり、一方30
重量%を超えると、磁気記録媒体の電磁変換特性が不良
となることがあるため好ましくない。
は、ポリエステル層Aの表面(ポリエステル層Bと接し
ない側の表面)(皮膜層Cを設ける場合は皮膜層Cの表
面)の表面粗さ(WRaA)が0.1〜4nmであるこ
とが好ましい。さらに好ましくは0.2〜3.5nm、
特に好ましくは0.3〜3.0nm、就中0.4〜2.
5nmである。このWRaAが0.1nm未満である
と、滑り性が悪くフィルムの製造が極めて困難であり、
一方WRaAが4nmを超えると、電磁変換特性が悪化
するので好ましくない。
含有させる不活性粒子Cの粒径と量、および/またはポ
リエステル層Aに含有させる不活性粒子Aの粒径と量に
よって調整することができる。
の全厚みは、通常2μm以上8μm未満、好ましくは
2.5〜7.5μmである。ポリエステル層Aとポリエ
ステル層Bの厚み構成は、好ましくは層Bの厚みが積層
フィルムの全厚みの1/50〜1/2、さらに好ましく
は1/30〜1/3、特に好ましくは1/20〜1/4
である。皮膜層Cの厚みは、通常1〜100nm、好ま
しくは2〜50nm、さらに好ましくは3〜10nm、
特に好ましくは3〜8nmである。
は、従来から知られている、または当業界に蓄積されて
いる方法に準じて製造することができる。そのうち、ポ
リエステル層Aとポリエステル層Bとの積層構造は、共
押出し法により製造するのが好ましく、皮膜層Cの積層
は塗布法により行うのが好ましい。
説明すると、押出し口金内または口金以前(一般に、前
者はマルチマニホールド方式、後者はフィードブロック
方式と呼ぶ)で(部分ケン化)エステルワックス及び不
活性粒子Bを微分散、含有させたポリエステルBと、必
要に応じて不活性粒子Aを含有するポリエステルAと
を、それぞれ高精度ろ過したのち、溶融状態にて積層複
合し、上記好適な厚み比の積層構造となし、次いで口金
より融点(Tm)〜(Tm+70)℃の温度でフィルム
状に共押出ししたのち、40〜90℃の冷却ロールで急
冷固化し、未延伸積層フィルムを得る。その後、該未延
伸積層フィルムを常法に従い、一軸方向(縦方向または
横方向)に(Tg−10)〜(Tg+70)℃の温度
(ただし、Tg:ポリエステルのガラス転移温度)で
2.5〜8.0倍の倍率で、好ましくは3.0〜7.5
倍の倍率で延伸し、次いで上記延伸方向とは直角方向
(一段目延伸が縦方向の場合には、二段目延伸は横方向
となる)に(Tg)〜(Tg+70)℃の温度で2.5
〜8.0倍の倍率で、好ましくは3.0〜7.5倍の倍
率で延伸する。さらに、必要に応じて、縦方向および/
または横方向に再度延伸してもよい。すなわち、2段、
3段、4段あるいは多段の延伸を行うとよい。全延伸倍
率としては、通常9倍以上、好ましくは10〜35倍、
さらに好ましくは12〜30倍である。
70)〜(Tm−10)℃の温度、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの場合、180〜250℃で
熱固定結晶化することによって、優れた寸法安定性が付
与される。その際、熱固定時間は1〜60秒が好まし
い。
際し、ポリエステルA、Bに所望により上記不活性粒子
以外の添加剤、例えば安定剤、着色剤、溶融ポリマーの
固有抵抗調整剤などを添加含有させることができる。
層Cの積層は、水性塗液を塗布する方法で行うのが好ま
しい。
テル層Aの表面に行い、塗布後にはフィルムを少なくと
も一軸方向に延伸するのが好ましい。この延伸の前ない
し途中で皮膜は乾燥される。その中で、塗布は、未延伸
積層フィルムまたは縦(一軸)延伸積層フィルム、特に
縦(一軸)延伸積層フィルムに行うのが好ましい。塗布
方法としては特に限定されないが、例えばロールコート
法、ダイコート法などが挙げられる。
0.2〜8重量%、さらに0.3〜6重量%、特に0.
5〜4重量%であることが好ましい。そして、水性塗液
には、本発明の効果を妨げない範囲で、他の成分、例え
ば他の界面活性剤、安定剤、分散剤、紫外線吸収剤、増
粘剤などを添加することができる。
ヘッドタッチ、走行耐久性をはじめとする各種性能を向
上させ、同時に薄膜化を達成するには、積層フィルムの
ヤング率を、縦方向および横方向でそれぞれ、通常45
00N/mm2以上および6000N/mm2以上、好ま
しくは4800N/mm2以上および6800N/mm2
以上、さらに好ましくは5500N/mm2以上および
8000N/mm2以上、特に好ましくは5500N/
mm2以上および10,000N/mm2以上とする。
は、ポリエステルがポリエチレンテレフタレートの場合
は30〜50%、ポリエチレン−2,6−ナフタレート
の場合は28〜38%であることが望ましい。いずれも
下限を下回ると、熱収縮率が大きくなるし、一方上限を
上回るとフィルムの耐摩耗性が悪化し、ロールやガイド
ピン表面と摺動した場合に白粉が生じやすくなる。
にポリエステル層Bが積層されてなる積層ポリエステル
フィルム、および該ポリエステル層Aの表面(ポリエス
テル層Bと接していない表面)に皮膜層Cが積層されて
いる積層ポリエステルフィルムのそれぞれをベースフィ
ルムとする磁気記録媒体が同様に提供される。
気記録媒体を製造する実施態様は、下記のとおりであ
る。
リエステル層A、好ましくは皮膜層Cの表面に、真空蒸
着、スパッタリング、イオンプレーティング等の方法に
より、鉄、コバルト、ニッケル、クロムまたはこれらを
主成分とする合金もしくは酸化物よりなる強磁性金属薄
膜層(磁性層)を形成した磁気記録媒体のベースフイル
ムとして特に有用である。金属薄膜層の厚さは100〜
300nmであるものが好ましい。
更に強磁性金属薄膜層の表面に、目的、用途、必要に応
じてダイアモンドライクカーボン(DLC)などの保護
層、含フッ素カルボン酸系潤滑層を順次設け、さらに必
要により、ポリエステル層Bの磁性層とは反対側の表面
に、公知の方法でバックコート層を設けることにより、
特に短波長領域での出力、S/N、C/Nなどの電磁変
換特性に優れ、ドロップアウト、エラーレートの少ない
高密度記録用蒸着型磁気記録媒体として使用することが
好ましい。この蒸着型磁気記録媒体は、アナログ信号記
録用Hi8、ディジタル信号記録用ディジタルビデオカ
セットレコーダー(DVC)、データ8ミリ、DDSI
V用磁気テープ媒体として極めて有用であり、特にデジ
タルビデオテープ用途に使用すると優れた結果を得るこ
とができ、好適である。またデータストレージテープ用
途にしても優れた結果を得ることができ、好適である。
は、ポリエステル層A、好ましくは皮膜層Cの表面に、
鉄または鉄を主成分とする針状微細磁性粉(メタル粉)
をポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体な
どのバインダーに均一に分散し、磁性層厚みが1μm以
下、好ましくは0.1〜1μmとなるように塗布し、さ
らに必要により、ポリエステル層Bの磁性層とは反対側
の表面に、公知の方法でバックコート層を設けることに
より、特に短波長領域での出力、S/N、C/Nなどの
電磁変換特性に優れ、ドロップアウト、エラーレートの
少ない高密度記録用メタル塗布型磁気記録媒体とするこ
とができる。また、必要に応じてポリエステル層Aまた
は皮膜層Cの表面に、上記メタル粉含有磁性層の下地層
として微細な酸化チタン粒子などを含有する非磁性層を
磁性層と同様の有機バインダー中に分散し、塗設するこ
ともできる。このメタル塗布型磁気記録媒体は、アナロ
グ信号記録用8ミリビデオ、Hi8、βカムSP、W−
VHS、ディジタル信号記録用ディジタルビデオカセッ
トレコーダー(DVC)、データ8ミリ、DDSIV、
ディジタルβカム、D2、D3、SXなど用磁気テープ
媒体として極めて有用である。
ムは、ポリエステル層A、好ましくは皮膜層Cの表面
に、酸化鉄または酸化クロムなどの針状微細磁性粉、ま
たはバリウムフェライトなどの板状微細磁性粉をポリ塩
化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体などのバイ
ンダーに均一に分散し、磁性層厚みが1μm以下、好ま
しくは0.1〜1μmとなるように塗布し、さらに必要
により、ポリエステル層Bの磁性層とは反対側の表面
に、公知の方法でバックコート層を設けることにより、
特に短波長領域での出力、S/N、C/N等の電磁変換
特性に優れ、ドロップアウト、エラーレートの少ない高
密度記録用酸化物塗布型磁気記録媒体とすることができ
る。また、必要に応じて、ポリエステル層Aまたは皮膜
層Cの表面に、上記酸化物粉末含有磁性層の下地層とし
て微細な酸化チタン粒子などを含有する非磁性層を磁性
層と同様の有機バインダー中に分散し、塗設することも
できる。この酸化物塗布型磁気記録媒体は、ディジタル
信号記録用データストリーマー用QICなどの高密度記
録用酸化物塗布型磁気記録媒体として有用である。
うに、磁性層形成面の反対面に、固体微粒子及び結合剤
からなり、必要に応じて各種添加剤を加えた溶液を塗布
することにより形成されるバックコート層を設けてもよ
いが、この固体微粒子、結合剤、添加剤は公知のものを
使用でき、特に限定されない。該バックコート層の厚さ
は0.3〜1.5μmであることが好ましい。
号記録用VTRであり、またDVCはディジタルのHD
TV信号記録用として適用可能なものである。それゆ
え、本発明の積層ポリエステルフィルムは、これらHD
TV対応VTR用磁気記録媒体に極めて有用なベースフ
ィルムと言うことができる。
に説明するが、本発明はこれら実施例により限定される
ものではない。なお、実施例および比較例における
「部」および「%」は、特に断らない限り重量部および
重量%である。また、本発明における物性値および特性
は、それぞれ下記の方法で測定し、かつ定義されるもの
である。
求める。
06g) A.Conixの方法に準じて測定した。(Makromol.Chem.26,
226(1958))
60nm以上) 株式会社島津製作所製「CP−50型セントリヒューグ
ル パーティクル サイズ アナライザー(Centrifuga
l Particle Size Analyzer)」を用いて測定する。得ら
れる遠心沈降曲線を基に算出した各粒径の粒子とその存
在量との積算曲線から、50マスパーセントに相当する
粒径「等価球直径」を読み取り、この値を上記平均粒径
(nm)とする(「粒度測定技術」日刊工業新聞社発
行、1975年、頁242〜247)。
60nm未満) 小突起を形成する平均粒径60nm未満の粒子は、光散
乱法を用いて測定する。すなわち、ニコンプインストゥ
ルメント株式会社(Nicomp Instruments Inc.)製の商
品名「NICOMP MODEL 270 SUBMICRON PARTICLE SIZER」
により求められる全粒子の50%の点にある粒子の「等
価球直径」をもって、平均粒径(nm)とする。
て各粒子の写真を撮影し、画像解析処理装置ルーゼック
ス500(日本レギュレーター社製)を用い、投影面最
大径を粒子の平均粒径(D)(μm)として求め、また
粒子の体積(V)(μm3)を算出し、下記式(II)に
より計算する。
びフィルム全体の厚み フィルム全体の厚みはマイクロメーターにてランダムに
10点測定し、その平均値を用いる。ポリエステル層
A、Bの層厚については、薄いポリエステル層の層厚み
を下記に述べる方法にて測定し、厚いポリエステル層の
層厚みは、全厚みより皮膜層および薄いポリエステル層
の層厚を引き算して求める。すなわち、二次イオン質量
分析装置(SIMS)を用いて、被覆層を除いた表層から深
さ5,000nmの範囲のフィルム中の粒子の内最も高
濃度の粒子に起因する金属元素(M +)とポリエステル
の炭化水素(C+)の濃度比(M+/C+)を粒子濃度と
し、表面から深さ5,000nmまで厚さ方向の分析を
行う。表層では表面という界面のために粒子濃度は低
く、表面から遠ざかるにつれて粒子濃度は高くなる。本
発明の場合、粒子濃度は一旦安定値1になったのち、上
昇して安定値2になる場合と、単調に減少する場合とが
ある。この分布曲線をもとに、前者の場合は、(安定値
1+安定値2)/2の粒子濃度を与える深さをもって、
また後者の場合は粒子濃度が安定値1の1/2になる深
さ(この深さは安定値1を与える深さよりも深い)をも
って、薄いポリエステル層の厚み(μm)とする。測定
条件は、以下のとおりである。
株式会社(PERKIN ELMER INC.)製、「6300」 (b)測定条件 一次イオン種:O2+ 一次イオン加速電圧:12KV 一次イオン電流:200nA ラスター領域:400μm□ 分析領域:ゲート30% 測定真空度:6.0×10-9Torr E−GUNN:0.5KV−3.0A
も多く存在する粒子がシリコーン樹脂以外の有機高分子
粒子の場合はSIMSでは測定が難しいので、表面からエッ
チングしながらFT−IR(フーリエトランスフォーム赤外
分光法)、粒子によってはXPS(X線光電分光法)な
どで上記同様の濃度分布曲線を測定し、層厚(μm)を
求める。
トームにて約600オングストロームの厚みの超薄切片
(フィルムの流れ方向に平行に切断する)を作成した。
この試料を透過型電子顕微鏡(株式会社日立製作所製:
H−800型)にて観察し、皮膜層Cの境界面を探して皮膜
層の厚み(nm)を求める。
3D」を用いて、測定倍率40倍、測定面積242μm×
239μm(0.058mm2)の条件にて測定を行
い、表面粗さのプロフィル(オリジナルデータ)を得
た。上記粗さ計内蔵ソフトによる表面解析により、下式
によって定義される中心面平均粗さ(WRa)を得る。
それと直行する方向(239μm)を、それぞれM分
割、N分割したときの各方向のj番目、k番目の位置に
おける三次元粗さチャート上の高さである。
ーターから、同粗さ計内臓のソフトによる表面解析によ
り、ピーク(Hp)の高い方から5点と谷(Hv)の低
い方から5点をとった平均値を求めWRzとする。
名「テンシロン」を用いて、温度20℃、湿度50%に
調節された室内において、長さ300mm、幅12.7
mmの試料フィルムを10%/分のひずみ速度で引っ張
り、引っ張り応力−ひずみ曲線の初めの直線部分を用い
て下記式(V)によって計算する。
点間の元の平均断面積による応力差、Δεは同じ2点間
のひずみ差である。
mm×12,000mのサイズで、30ロールを速度1
00m/分でスリットし、スリット後のフィルム表面
に、ブツ状、突起やシワのないロールを良品として、以
下の基準にて巻き取り性を評価する。 ◎:良品ロールの本数28本以上 ○:良品ロールの本数25〜27本 ×:良品ロールの本数24本以下
持) フィルムを150℃に設定したオーブン中に30分間放
置し、その後ポリエステル層B側の表面をAl蒸着し
て、この表面を微分干渉顕微鏡で950倍で観察する。
ポリエステル中の粒子による突起以外の、表面に付着し
た異物の数をカウントし、1mm2あたりの数に換算す
る。
磁変換特性)評価 積層ポリエステルフィルムの皮膜層Cの表面に、真空蒸
着法により、コバルト100%の強磁性薄膜を0.2μ
mの厚みになるように2層(各層厚約0.1μm)形成
する。形成した強磁性薄膜の表面にダイヤモンドライク
カーボン(DLC)膜、さらに含フッ素カルボン酸系潤滑
層を順次設け、さらにポリエステル層Aの表面に、公知
の方法でバックコート層を設ける。その後、8mm幅に
スリットし、市販の8mmビデオカセットにローディン
グした。次いで、下記の市販の機器を用いてテープの特
性(C/N)を測定する。
品名「EDV−6000」 株式会社シバソク製、ノイズメーター (b)測定方法 記録波長0.5μm(周波数約7.4MHz)の信号を
記録し、その再生信号の6.4MHzと7.4MHzの
値の比をそのテープのC/Nとし、市販8mmビデオ用
蒸着テープのC/Nを0dBとし、相対値で評価する。
0部とエチレングリコール70部の混合物に、エステル
交換触媒として酢酸マンガン・4水塩0.025部を添
加し、内温を150℃から徐々に上げながらエステル交
換反応を行った。エステル交換反応が95%となった時
点で、安定剤として亜リン酸を0.01部添加し、充分
撹拌した後、エチレングリコール2.5部中で無水トリ
メリット酸0.8部とテトラブチルチタネート0.65
部を反応せしめた液(チタン含有率は11重量%)0.
014部を添加した。さらに滑剤(不活性粒子A)とし
て平均粒径60nmの球状シリカ(体積形状係数0.
5)を0.03%(ポリマーに対し)添加して充分撹拌
した後、次いで反応生成物を重合反応器に移し、高温真
空下(最終内温295℃)にて重縮合を行い、固有粘度
0.60のポリエステルA用のポリエチレンテレフタレ
ート(樹脂A1)を得た。
換反応を行い、エステル交換反応が95%となった時点
で、安定剤として亜リン酸を0.01部添加し、充分撹
拌した後、三酸化アンチモン0.03部添加した。系内
に混入した水を充分留出させた後、滑剤(不活性粒子
B)として、平均粒径300nmのシリコーン粒子およ
び平均粒径100nmのθ型アルミナを、樹脂中にそれ
ぞれ0.05%および0.2%添加して充分撹拌した
後、次いで反応生成物を重合反応器に移し、高温真空下
(最終内温295℃)にて重縮合を行い、固有粘度0.
70のポリエチレンテレフタレートを得た。この際、本
ポリマー中のアンチモン残存量は250ppmであっ
た。
9.7%に、炭素数が8個以上の脂肪族モノカルボン酸
および多価アルコールからなる(部分ケン化)エステル
ワックスとしてソルビタントリステアレート(融点55
℃)の粉末0.15%をまぶし、ベント付き二軸ルーダ
ーにて練り込み、固有粘度0.69のポリエステル層B
用のポリエチレンテレフタレート(樹脂B1)を得た。
170℃で3時間乾燥後、2台の押し出し機に供給し、
溶融温度280〜300℃にて溶融し、平均目開き11
μmの鋼線フィルターで高精度ろ過したのち、マルチマ
ニホールド型共押出しダイを用いて、ポリエステル層A
の片面にポリエステル層Bを積層させ、急冷して厚さ8
9μmの未延伸積層ポリエステルフィルムを得た。
低速・高速のロール間でフィルム温度100℃にて3.
3倍に延伸し、急冷して縦延伸フィルムを得た。次いで
縦延伸フィルムのA層側に下記に示す組成(固形分換
算)の水性塗液(全固形分濃度1.0%)をキスコート
法により塗布した。
横方向に4.2倍に延伸した。得られた二軸延伸フィル
ムを、220℃の熱風で4秒間熱固定し、全厚み6.4
μmで、ポリエステル層Bの厚み1.0μmの積層二軸
配向ポリエステルフィルムを得た。このフィルムのポリ
エステル層A、Bの厚みについては、2台の押し出し機
の吐出量により調整した。このフィルムの皮膜層C側の
表面から測定した表面粗さWRaは、1.7nm、この
フィルムのヤング率は縦方向5000N/mm 2、横方
向7000N/mm2であった。この積層フィルムのそ
の他の特性、およびこのフィルムを用いた強磁性薄膜蒸
着型磁気テープの特性を表1に示す。
有させないようにし(樹脂A2)、ポリエステル層Bに
含有させる不活性粒子Bの種類、平均粒径、添加量を表
1に示すとおり変更した(樹脂B2)以外は、実施例1
と同様にして積層ポリエステルフィルムを得た。得られ
たフィルムの特性、およびそのフィルムを用いた強磁性
薄膜蒸着型磁気テープの特性を表1に示す。
原料樹脂A(樹脂A3)およびポリエステル層Bを形成
する原料樹脂B(樹脂B3)の固有粘度を0.67とす
る以外は実施例1と同様にして積層ポリエステルフィル
ムを得た。得られたフィルムの特性、およびこのフィル
ムを用いた強磁性薄膜蒸着型磁気テープの特性を表1に
示す。
エステル層Bにおけるジメチルテレフタレートの代わり
に2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルを同モル量
使用した以外は、実施例1と同様にしてポリエステル層
A、B用のポリエチレン−2,6−ナフタレート(PE
N)(樹脂A3、B3)を得た。固有粘度は樹脂A3は
0.60、樹脂B3は0.67であった。
で6時間乾燥後、実施例1と同様にして、各層厚みを調
整し、厚さ89μmの未延伸積層熱可塑性樹脂フィルム
を得た。
低速・高速のロール間でフィルム温度135℃にて3.
6倍に延伸し、急冷して縦延伸フィルムを得た。次いで
縦延伸フィルムのA層側に、不活性粒子Cをコアシェル
フィラー(コア;架橋ポリスチレン、シェル;ポリメチ
ルメタクリレート)(平均粒径;30nm、体積形状係
数0.45)ジェイエスアール株式会社製、「SX 872
1」に変更した以外は実施例1と同じ組成の水性塗液
(全固形分濃度1.0%)を実施例1と同様に塗布し
た。
横方向に5.7倍に延伸した。得られた二軸延伸フィル
ムを、200℃の熱風で4秒間熱固定し、全厚み4.4
μm、熱可塑性樹脂層Bの厚み0.6μmの積層二軸配
向ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの熱可塑
性樹脂層A、Bの厚みについては、2台の押し出し機の
吐出量により調整した。このフィルムの塗膜層C側の表
面から測定した表面粗さWRaは、1.2nm、このフ
ィルムのヤング率は縦方向5500N/mm2、横方向
10,500N/mm2であった。この積層フィルムの
その他の特性、およびこのフィルムを用いた強磁性薄膜
蒸着型磁気テープの特性を表1に示す。
原料樹脂Bの固有粘度を0.53とする以外は実施例1
と同様にして積層ポリエステルフィルムを得た。得られ
たフィルムは、フイルム走行時のポリエステル層Bから
不活性粒子Bが脱落する頻度が増加し、反対面への転写
も多数起こったり、析出オリゴマーが反対面(蒸着面)
に多数転写したため、磁気テープにした際、十分な電磁
変換特性を得ることができなかった。その他の特性、お
よびこのフィルムを用いた強磁性薄膜蒸着型磁気テープ
の特性を表1に示す。
させる不活性粒子Bの種類、平均粒径、添加量を表1に
示すようにした以外は、実施例1と同様にして積層ポリ
エステルフィルムを得た。得られたフィルムは、B層か
らブリードアウトしたオリゴマーが反対面へ転写するこ
とは問題なく良好であったが、比較例2の場合、B層側
の突起の反対面への形状転写の程度が強く、磁気テープ
にした際、十分な電磁変換特性を得ることができなかっ
た。比較例3の場合はB層が平坦すぎて良好な巻取り性
が得られなかった。その他の特性、およびこのフィルム
を用いた強磁性薄膜蒸着型磁気テープの特性を表1に示
す。
層ポリエステルフィルムは、片面が非常に平坦で、反対
面からのオリゴマーの転写も少なく、優れた電磁変換特
性を示すとともに、巻き取り性が極めて良好である。一
方、本発明の要件を満たさないものは、これらの特性を
同時に満足できない。
坦性、巻き取り性、加工適性に優れ、特に金属蒸着薄膜
型磁気記録媒体としたときに電磁変換特性に優れた積層
ポリエステルフィルムを得ることができる。
Claims (15)
- 【請求項1】 ポリエステル層Aと、該層Aの片面に積
層した、ポリマーの固有粘度が0.55以上、末端カル
ボキシル基濃度が36eq/106g以上であり、かつ
平均粒径が50〜1000nmでかつ該層Aに含まれる
不活性粒子Aの平均粒径より大きい不活性粒子Bを0.
001〜1重量%含有するポリエステル層Bとよりなる
積層ポリエステルフイルム。 - 【請求項2】 不活性粒子Bが架橋シリコーン樹脂、架
橋アクリル樹脂、架橋ポリエステル、酸化アルミニウ
ム、二酸化チタン、二酸化ケイ素、カオリン及びクレー
からなる群から選ばれる少なくとも1種の粒子である請
求項1に記載の積層ポリエステルフイルム。 - 【請求項3】 ポリエステル層Bが炭素数8個以上の脂
肪族モノカルボン酸および多価アルコールからなる(部
分ケン化)エステルワックスを含有する請求項1に記載
の積層ポリエステルフイルム。 - 【請求項4】 ポリエステル層B表面の十点平均粗さ
(WRzB)が30〜300nmである請求項1〜3の
いずれかに記載の積層ポリエステルフイルム。 - 【請求項5】 ポリエステル層A表面の表面粗さ(WR
aA)が0.1〜4nmである請求項1に記載の積層ポ
リエステルフイルム。 - 【請求項6】 ポリエステル層Aが実質的に粒子を含有
しない請求項1または5に記載の積層ポリエステルフィ
ルム。 - 【請求項7】 ポリエステル層Aが平均粒径30〜40
0nmの不活性粒子Aを0.001〜0.2重量%含有
する請求項1または5に記載の積層ポリエステルフィル
ム。 - 【請求項8】 ポリエステル層Aの表面に皮膜層Cが積
層されている請求項1に記載の積層ポリエステルフィル
ム。 - 【請求項9】 皮膜層Cが平均粒径10〜50nm、体
積形状係数0.1〜π/6の不活性粒子Cを0.5〜3
0重量%含有する請求項8に記載の積層ポリエステルフ
ィルム。 - 【請求項10】 フィルムの厚さが2μm以上8μm未
満である請求項1〜9のいずれかに記載の積層ポリエス
テルフィルム。 - 【請求項11】 層Aまたは層Bのポリエステルがポリ
エチレンテレフタレートである請求項1〜10のいずれ
かに記載の積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項12】 層Aまたは層Bのポリエステルがポリ
エチレン−2,6−ナフタレートである請求項1〜10
のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項13】 ポリエステル層Aまたは皮膜層Cの表
面が磁性層を設ける面である請求項1〜12のいずれか
に記載の積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項14】 磁性層が強磁性金属薄膜層である請求
項13に記載の積層ポリエステルフイルム。 - 【請求項15】 請求項13または14に記載の積層ポ
リエステルフイルムを支持体とする磁気記録媒体。
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