JP2002240256A - インクジェット記録方法及びその装置 - Google Patents

インクジェット記録方法及びその装置

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JP2002240256A JP2001047036A JP2001047036A JP2002240256A JP 2002240256 A JP2002240256 A JP 2002240256A JP 2001047036 A JP2001047036 A JP 2001047036A JP 2001047036 A JP2001047036 A JP 2001047036A JP 2002240256 A JP2002240256 A JP 2002240256A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数の記録ヘッドを走査方向に複数並列に備
えたインクジェット記録装置において、各記録ヘッドに
おける複数の吐出口の駆動状態に応じて各記録ヘッドの
駆動条件を調整して、より高品位の画像を記録する。 【解決手段】 各記録ヘッドにおける複数の吐出口を、
それぞれが所定数の吐出口を含む複数ブロックに分割
し、記録する画像の解像度に応じた吐出周期内で、複数
ブロックのそれぞれを順次駆動してインクを吐出させる
とともに、各記録ヘッドにおける吐出周期内で駆動する
吐出口数を計数するカラムカウンタ3711のカウント
値と、順次駆動される複数ブロックのそれぞれにおける
吐出口の数を計数するブロックカウンタ3720を有
し、これらカウント値に基づいて、ヒートタイミングコ
ントローラ3701により、複数の記録ヘッドのそれぞ
れにおけるヒートパルス幅を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の吐出口を有
し該複数の吐出口からインクを吐出する記録ヘッドを用
いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法
及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙やOHPシートなどの記録媒体の搬送
方向に対して直交する方向に記録ヘッドを往復走査させ
て画像を記録するシリアルタイプの記録装置としては、
ワイヤードット式、感熱方式、熱転写式、インクジェッ
ト式等により記録を行う記録ヘッドがある。この中で
も、インクジェット式は記録媒体に直接インクを噴射し
てインクを付与することにより画像を記録するもので、
ランニングコストが安く、記録時の騒音が小さいという
利点を有している。また、インクジェット式では、記録
ヘッドと記録媒体とは一定の間隔を隔てていて常に非接
触状態であり、記録ヘッドから噴射されたインクは記録
ヘッドと被記録媒体との空間を飛翔して記録媒体に到達
して所望の画像記録が行われるため、その記録ヘッドを
搭載して走査するキャリアの摺動負荷が小さく高速化が
実現できる。
【0003】このようなインクジェット式の記録ヘッド
では、ノズルからインクを吐出させるためにエネルギー
が必要となる。このエネルギー量は、記録されるデータ
の濃度が濃いとき、即ち、単位面積当りの多量のインク
吐出が必要な場合と、濃度が薄い場合とでは異なる。こ
のようなエネルギー供給例として、記録ヘッドのノズル
内に設けられた発熱素子(ヒータ)に通電して発熱さ
せ、ノズル内のインクの瞬間的な膜沸騰による発泡エネ
ルギーによりインク吐出を行うものがある。このいうな
記録ヘッドへのエネルギーの供給、即ち、ノズル内のヒ
ータへの電力供給は、記録装置本体と記録ヘッドとを接
続するケーブルを介して行われる。このようなケーブル
にはいくらかの配線抵抗が存在するため、このケーブル
を介して供給される電気エネルギーにはこの抵抗分によ
るロスが生じる。このロス分はエネルギーの供給量に比
例して増加し、記録ヘッドの駆動条件に影響を与える結
果となる。尚、このようなケーブルの配線抵抗以外に
も、直流電源を供給する電源回路、その他の回路素子に
おいても、エネルギーの供給量によって動作条件が変化
する。
【0004】一般の記録動作においては、前述のように
記録データの濃度によって、記録ヘッドに供給されるエ
ネルギー量が変化するため、それに伴い駆動条件が変化
する結果となる。このような駆動条件の変化は、均一な
記録結果を得るための障害となる。従来は、このような
障害を軽減化するために、必要なエネルギー量を求め
て、投入するエネルギー量を最適なエネルギー量に調整
するという方法が採用されている。この最適エネルギー
量を求める方法としては、実際に電圧変動などの物理量
を測定して求めることも考えられるが、手軽な実現方法
として、これから記録を行うデータから、同時にインク
吐出が行われるノズル数をカウントし、そのカウント値
から最適エネルギー量を予測算出することが行われてい
る。
【0005】また投入エネルギー量の調整方法として
は、駆動電圧を可変する方法、ヒート時間を調整する方
法等が考えられるが、駆動電圧自身を変更する場合、構
成が大がかりになりやすい。そのためヒータの発熱駆動
に使用する駆動回路を用いて、ヒート時間を変更してエ
ネルギー供給量を調することが多い。
【0006】また、上述した記録ヘッドでは、ヒータへ
の通電による発熱によってインク吐出を行うため、記録
ヘッドはその記録動作によって発熱する。この発熱によ
るヘッド全体の昇温も、そのヘッドの駆動条件を変動さ
せる一因となり、前述の記録濃度と合せて駆動エネルギ
ー量を決定する要素として考慮する必要がある。更に
は、駆動されるノズル毎の製造ばらつきによる特性差、
例えばヒータ抵抗値のばらつき等もインクの吐出条件に
影響を与える等、多くの要素により駆動条件が決定され
る。以上、代表的なものを例に挙げたが、これらの要因
を鑑み、その時々に最適な駆動条件を求めて、供給エネ
ルギー量を調整することにより、より高品位な記録結果
を得るための制御が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年のPCの高速化に
より、容易に大容量のカラー画像データを扱うことが可
能となり、カラー画像の記録に際しても大容量のデータ
を処理することが望まれている。さらには記録画像の高
精細化、処理の高速化によって、益々大容量の画像デー
タを高速に処理する必要がある。上述したシリアル式の
インクジェット記録装置における記録動作の高速化は、
インク吐出周波数を上げたり、記録ヘッドのノズル数の
増加させることによって実現可能である。また記録画像
の高精細化は、記録ヘッドのノズルをより高密度に配置
することによって可能となる。しかし、このような構成
により、単位時間当りに駆動するノズル数はますます増
える傾向にある。このように単位時間当りに駆動される
ノズル数が増加することにより、同時にインク吐出が行
われるノズル数が増大するため、前述の記録濃度による
駆動条件の変動が増加する結果となる。
【0008】また高精細な記録を得るために、記録色や
記録される内容によって求められる解像度が異なるとい
ったことも考えられる。例えば、写真画像を記録する場
合に使用するインク滴と、文字を中心とした画像を記録
する場合に使用するインク滴とは異なった方が良い場合
がある。そのために同一のインクジェット記録装置にお
いて解像度の異なる記録ヘッドを複数搭載して記録を行
うインクジェット記録装置がある。このように解像度の
異なる記録ヘッドを同時に使用する場合、各々の記録ヘ
ッドからのインク吐出はそのノズル配置と、ヘッドの走
査距離に対する吐出頻度の違いから、それぞれ異なるタ
イミングで行うことになる。また吐出されるインク滴の
サイズが大きくなれば、それだけインク吐出に必要なエ
ネルギー量も多くなるため、各ノズルから1つのインク
滴を吐出するために必要な、各ノズルのヒータの発熱駆
動時間も、各々記録ヘッド毎に異なることになる。
【0009】この様な理由から、上記構成において、複
数の記録ヘッドにおいて同時に駆動されるノズル数を算
出しようとすると、それぞれの記録ヘッドが異なるタイ
ミングで駆動されているため、同時に駆動される数を求
めるのが難しいという問題がある。また、エネルギー供
給面から考えた場合、各記録ヘッドへの電力供給は、同
一の電力供給源より行うことが、装置を安価にする上で
必要である。そのため、1つの記録ヘッドによる記録濃
度だけに限らず、お互いに他の記録ヘッドの駆動状態も
考慮して、各記録ヘッドに対する最適なエネルギー供給
量を決定する必要があるが、これは容易ではなかった。
【0010】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、複数の吐出口の駆動状態に応じて記録ヘッドの駆動
条件を調整してインクの吐出特性を良くし、より高品位
の画像を記録できるようにしたインクジェット記録方法
及びその装置を提供することを目的とする。
【0011】また本発明の目的は、複数の記録ヘッドを
走査方向に複数並列に備えたインクジェット記録装置に
おいて、各記録ヘッドにおける複数の吐出口の駆動状態
に応じて各記録ヘッドの駆動条件を調整して、より高品
位の画像を記録できるようにしたインクジェット記録方
法及びその装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のインクジェット記録装置は以下のような構成
を備える。即ち、複数の吐出口と該記録素子に対応して
設けられた複数の記録素子とを有し、該記録素子に駆動
信号を与えることで対応する複数の吐出口からインクを
吐出する記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから被記録媒
体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装
置であって、前記複数の記録素子を、それぞれが所定数
の記録素子を含む複数ブロックに分割し、記録する画像
の解像度に応じた吐出周期内で、前記複数ブロックのそ
れぞれを順次駆動してインクを吐出させる駆動手段と、
前記吐出周期内で駆動する記録素子数と、順次駆動され
る前記複数ブロックのそれぞれにおける記録素子の数と
に基づいて、前記記録素子に与える駆動信号のエネルギ
ーを調整する調整手段と、を有することを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するために本発明のインク
ジェット記録装置は以下のような構成を備える。即ち、
走査方向に対して略直交する方向に配列された複数の吐
出口を有し、該吐出口に対応して設けられた記録素子に
駆動信号を印加することで対応した複数の吐出口からイ
ンクを吐出する記録ヘッドを前記走査方向に複数並列に
備え、前記複数の記録ヘッドから被記録媒体にインクを
吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
各記録ヘッドにおける前記複数の記録素子を、それぞれ
が所定数の記録素子を含む複数ブロックに分割し、記録
する画像の解像度に応じた吐出周期内で、前記複数ブロ
ックのそれぞれを順次駆動してインクを吐出させる駆動
手段と、各記録ヘッドにおける前記吐出周期内で駆動す
る記録素子数と、順次駆動される前記複数ブロックのそ
れぞれにおける記録素子の数とに基づいて、前記複数の
記録ヘッドの記録素子に与える駆動信号のエネルギーを
調整する調整手段と、を有することを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するために本発明のインク
ジェット記録方法は以下のような工程を備える。即ち、
複数の吐出口と該記録素子に対応して設けられた複数の
記録素子とを有し、該記録素子に駆動信号を与えること
で対応する複数の吐出口からインクを吐出する記録ヘッ
ドを用い、該記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出
して記録を行うインクジェット記録装置におけるインク
ジェット記録方法であって、前記複数の記録素子を、そ
れぞれが所定数の記録素子を含む複数ブロックに分割
し、記録する画像の解像度に応じた吐出周期内で、前記
複数ブロックのそれぞれを順次駆動してインクを吐出さ
せ、前記吐出周期内で駆動する記録素子数と、順次駆動
される前記複数ブロックのそれぞれにおける記録素子の
数とに基づいて、前記記録素子に与える駆動信号のエネ
ルギーを調整することを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するために本発明のインク
ジェット記録方法は以下のような工程を備える。即ち、
走査方向に対して略直交する方向に配列された複数の吐
出口を有し、該吐出口に対応して設けられた記録素子に
駆動信号を印加することで対応した複数の吐出口からイ
ンクを吐出する記録ヘッドを前記走査方向に複数並列に
備え、前記複数の記録ヘッドから被記録媒体にインクを
吐出して記録を行うインクジェット記録装置におけるイ
ンクジェット記録方法であって、各記録ヘッドにおける
前記複数の記録素子を、それぞれが所定数の記録素子を
含む複数ブロックに分割し、記録する画像の解像度に応
じた吐出周期内で、前記複数ブロックのそれぞれを順次
駆動してインクを吐出させ、各記録ヘッドにおける前記
吐出周期内で駆動する記録素子数と、順次駆動される前
記複数ブロックのそれぞれにおける吐出口数とに基づい
て、前記複数の記録ヘッドの記録素子に与える駆動信号
のエネルギーを調整することを特徴とする。
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】図1は、本実施の形態に係るインクジェッ
ト記録装置の機構部の主要構成を示す斜視図である。
【0017】図において、1はインクタンク(不図示)
とインクジェット記録ヘッド2とを一体に形成したヘッ
ドユニットである。3はキャリッジで、各色での記録を
受け持つ4個のインクジェット記録ヘッド(Bk(ブラ
ック)ヘッド2−1、Y(イエロー)ヘッド2−2、M
(マゼンタ)ヘッド2−3、C(シアン)ヘッド2−4
(図2参照))を備えるインクジェット記録ヘッドユニ
ット2を搭載し、キャリッジ駆動用モータ5の回転駆動
力を伝達する駆動ベルト4の一部に連結され、かつ走査
方向に対して平行に配置されたガイドシャフト6A,6
Bに対して移動可能に取付けられている。そしてキャリ
ッジ駆動用モータ5の回転により、インクジェット記録
ヘッド(2−1〜2−4)のインク吐出面に対向して配
置されたプラテン7に沿って、不図示の媒体給送装置か
ら給送される記録シート(記録媒体)の全幅に亙って往
復運動して、該記録シートへの記録を行なうように構成
されている。
【0018】インクジェット記録ヘッド2−1〜2−4
のそれぞれは、記録シートの記録面に対向する面にイン
ク吐出を行なう細いパイプ状の複数のノズル口を配して
おり、更に、チューブを介して接続された、それぞれ対
応するインクタンクから供給されるインクにインク吐出
エネルギーを与えるためのヒータが、各ノズル口の近傍
に設けられている。また、これら記録ヘッド2−1〜2
−4のそれぞれのノズル口列は、それぞれキャリッジ3
の走査方向に対してほぼ垂直方向に配列されており、更
に、これら4個の記録ヘッドはキャリッジ3の走査方向
に並んで配置されている。
【0019】8はヘッド回復ユニットで、記録ヘッド2
のインク吐出面を覆うヘッドキャップ8A,記録ヘッド
2のインク吐出面を拭うためのブレード9を有してお
り、シート送り用モータ10とクラッチ11との作用に
より駆動部9Aを介してヘッド回復ユニット8をヘッド
位置方向に移動させて各記録ヘッドのノズル口のキャッ
ピング、及び/又は吸引を行うヘッド回復位置と、記録
ヘッド2に接触しない待機位置との間で移動可能に構成
されている。12はキャリッジ3の位置検出用の突起
で、ヘッドキャリッジ3に設けられたフォトセンサ(不
図示)と係合してキャリッジ3がヘッド回復位置にある
か否かを検出できるようになっている。また記録シート
送りの際には、シート送り用モータ10の回転は、クラ
ッチ11を介して搬送用ローラ13に伝達され、記録シ
ートを副走査方向に搬送可能に構成されている。
【0020】尚、この記録ヘッドユニット2には、キャ
リッジ3の走査位置を検出するための位置エンコーダセ
ンサ14(図2)が設けられており、このエンコーダセ
ンサ14は、キャリッジ3がガイドシャフト6A,6B
に沿って移動する際に、エンコーダフィルムに記録され
た間隔のコードを読取って、主走査方向でのキャリッジ
3の位置検出を行うのに使用され、このエンコーダセン
サ14からの信号は、インク吐出タイミングを規定する
トリガ信号を生成するために用いられる。
【0021】尚、記録動作におけるキャリッジ3の基準
位置は、電源投入時の初期シーケンスにおいてキャリッ
ジ3を、キャリッジ3の可動範囲の限界まで移動させ、
キャリッジ3がこれ以上移動できなくなると位置エンコ
ーダ14からの信号が停止するため、これを利用してキ
ャリッジ3の絶対位置を把握した後、エンコーダ14か
らの信号に基づいてキャリッジ3の基準位置を決定す
る。
【0022】上述したインクジェット記録装置は、外部
のホスト機器41(図2)などから入力された画像情
報、制御コマンドなどのデータを、後述する制御部30
(図2)で受け取り、その受け取ったデータに従って各
色の画像データに展開した後、それぞれ対応するインク
ジェット記録ヘッド2に転送すると共に、キャリッジ駆
動用モータ5を回転駆動してキャリッジ3を走査させ、
それぞれ所望のタイミングでインク吐出駆動を行うこと
により、一連の記録動作が行われる。
【0023】尚、制御部30とキャリッジ3とはフレキ
シブルケーブル15を介して接続されており、各記録ヘ
ッドはこのケーブル15を介して各種信号及びインク吐
出に必要な電力の供給を受けている。
【0024】次に本実施の形態に係るインクジェット記
録装置の構成を図2を参照して説明する。
【0025】図2において、制御部30は、CPU31
と、CPU31により実行されるプログラムや各種デー
タを記憶するROM32,各種データを一時的に記憶す
るRAM33−1と、外部装置であるホスト機器41と
の間でデータのやり取りを行うインターフェース(I/
F)回路34と、キャリッジ駆動用モータ5及びシート
送り用モータ10を回転駆動するモータ制御回路35
と、CPU31の動作を補って各種制御を行う論理回路
を備えるゲートアレイ(以下G.A)36などを備えて
いる。尚、このG.A36は、インクジェット記録ヘッ
ドの吐出タイミングの制御及び駆動を行うヘッド制御ブ
ロック37、及びRAM33−2を備えている。9は、
このインクジェット記録装置全体に電力を供給するため
の電源である。
【0026】ここで、キャリッジ駆動用モータ5にはD
Cモータが採用されている。G.A36は、CPU31
からの指示を受けてキャリッジ3を移動させるためにモ
ータ制御回路35にキャリッジ駆動用モータ5の動作信
号を送出している。それと同時に、キャリッジ3に搭載
された位置エンコーダセンサ14からの信号により、キ
ャリッジ3の走査方向の基準位置からの信号数を管理す
ることによって、キャリッジ3がどの位置にいるかにつ
いても把握している。そしてキャリッジ3が記録領域に
近づくと、その記録処理に必要なデータ処理を開始す
る。更に、キャリッジ3が移動し、キャリッジ3に搭載
された記録ヘッド2−1〜2−4がインク吐出を行うべ
き位置に到達した時には、ヘッド制御ブロック37がそ
れぞれの記録ヘッドからインク吐出を行うように制御し
ている。
【0027】CPU31は、ROM32に予め格納され
ているプログラム、或いは、ホスト機器41からインタ
ーフェース回路34を介して入力される制御コマンドに
従ってインクジェット記録装置の動作全般の制御を行な
う。このROM32には、CPU31が動作するための
プログラムや記録ヘッドの駆動制御に必要な各種テーブ
ルデータ等が格納されている。操作パネル51は、この
インクジェット記録装置における各種ユーザ設定、例え
ばオンライン/オフライン、シート送り等の各種設定を
行うためのキースイッチ、及び電源オン状態、オンライ
ン状態、エラーの発生などを示すLEDを備えている。
インターフェース回路34は、ホスト機器41からイン
クジェット記録装置への制御コマンドや制御データを入
出力するためのインターフェース部である。
【0028】RAM33−1は、CPU31の演算や制
御処理等において使用されるワークエリア、或いは、ホ
スト機器41からインターフェース回路34を介して入
力された記録データ及び制御コードの一時格納エリア、
また記録データを記録ヘッドのノズルに対応させたビッ
トデータに展開した画像データを格納するプリントバッ
ファなどとして使用される。またRAM33−2は、
G.A36の内部に設けられ、前述のRAM33−1の
プリントバッファに展開された画像データを入力し、各
記録ヘッドの複数のノズルを複数ブロックに分割して時
分割駆動を行うために、各ブロックのノズルに対応する
画像データが格納されている。そして、このRAM33
−2に格納された画像データは、記録ヘッド2−1〜2
−4にそのまま送られ、直接、各ノズルの発熱素子を発
熱駆動するためのデータとなる。
【0029】次に図3を参照して、本実施の形態のイン
クジェット記録装置の記録ヘッドのノズル配置を説明す
る。
【0030】図3(a)は、記録ヘッド(Bk)ヘッド
2−1のノズル構成を示す図である。
【0031】本実施の形態に係る記録ヘッド(Bk)2
−1は、それぞれ300dpiのピッチで配置された3
24個のノズルを備えるノズル列を2列備えている。こ
れら2本のノズル列は、互いに縦方向に1/2ピッチず
れた位置関係で配置され、それぞれのノズル列から吐出
されたインク滴が付着するインク位置が600dpiと
なるように構成されている。こうして記録された結果と
なる着弾位置(ドット位置)に対応するノズル列の意味
で、各ノズル列をODD列、EVEN列と呼ぶ。即ち、
図3(a)の例では、図の左側の列がODD列、右側の
列がEVEN列となる。これは図3(b)に示すカラー
記録用の記録ヘッドの場合にも同様である。
【0032】この記録ヘッド(Bk)2−1に配置され
た各ノズルは、インク供給に必要な時間と、インク吐出
に必要なヒート時間から決まる一定の周期で順次駆動さ
れ、各ノズルは、この周期に1度ずつ吐出動作を行う。
この周期を吐出周期と呼んでいる。
【0033】尚、この記録ヘッド2−1はキャリッジ3
に搭載され、被記録媒体である記録シートの搬送方向と
略直交する方向に搬送されながらインク滴を吐出してい
る。その際、インク供給及びインク吐出に必要なエネル
ギーの分散供給を考慮して、2列全てのノズルから同時
にインク滴を吐出するのではなく、324×2=648
個のノズルを、1吐出周期当り12個のブロック(54
ノズル/ブロック)に分割し、ブロック単位に順次吐出
動作を行っている。
【0034】図3(b)は、本実施の形態のインクジェ
ット記録装置のカラー用の記録ヘッド(2−2〜2−
4)のノズル構成を示す図である。
【0035】本実施の形態において、カラーインクを吐
出する記録ヘッドC2−2,記録ヘッドM2−3,記録
ヘッドY2−2は各々同一構成で、それぞれが600d
piのピッチで配置された648個のノズル列を2列有
している。これら2本のノズル列は、互いに縦方向に1
/2ピッチずれた位置関係に配置され、それぞれのノズ
ル列から吐出されたインク滴が、結果として1200d
piの間隔で記録媒体上に付着されて画像を形成するよ
うに構成されている。これらカラー記録用の記録ヘッド
はキャリッジ3に搭載され、被記録媒体である記録シー
トの搬送方向とほぼ直交する方向に移動しながらインク
滴を吐出している。その際、インク供給及び吐出に必要
なエネルギーの分散供給を考慮して、各記録ヘッドの2
列の全てのノズルから同時にインク滴を吐出するのでは
なく、648×2列=1296個のノズルを、吐出周期
当り24個のブロック(54ノズル/ブロック)に分割
して、ブロック毎に順次駆動して吐出動作を行ってい
る。
【0036】以上のように本実施の形態に係る各記録ヘ
ッドのブロックは、ノズル数とブロック数の関係からい
ずれも(54ノズル/ブロック)となるように構成され
ている。また、同一ブロックのノズルは、インク吐出時
にお互いの影響を受けにくい様に、ODD列、EVEN
列にそれぞれ27個ずつに分け、それぞれが均等に分散
して配置されている。
【0037】図4は本実施の形態に係るインクジェット
記録装置における記録ヘッドの吐出回路及び吐出制御を
説明するためのブロック図である。尚、このインクジェ
ット記録装置は、記録ヘッドBk、C,M,Y(2−1
〜2−4)からなる4個の記録ヘッドを搭載している
が、各々の動作原理は基本的に同一であるため、ここで
は記録ヘッド(Bk)2−1の場合で説明する。
【0038】ヘッド制御ブロック37のデータ転送回路
3700は、RAM33−2から読み出した、各記録ヘ
ッドに対応する画像データ(吐出駆動データ)をそれぞ
れ対応する記録ヘッドに送出する。このデータ転送回路
3700による、記録ヘッド2−1へのデータ転送は、
データ信号370、クロック信号371及びラッチ信号
372を用いて行われる。ここでデータ信号370は、
4ビットのデータ信号で、クロック信号371に同期し
て、記録ヘッドBk2−1に設けられたシフトレジスタ
2−101に順次転送されて格納され、このデータ信号
に基づいて、どのノズルからインクが吐出されるかが決
定される。各ブロックのノズル数分のデータと、ブロッ
ク指定データの送出が終わるとラッチ信号372が送出
される。これにより、シフトレジスタ2−101に格納
された画像データはラッチ回路2−102に送られて、
そこに保持される。尚、カラー記録用の記録ヘッドへの
データ転送は、それぞれ4ビットのCdata,Mdata,Y
dataを介して行われ、その転送クロック信号はCo Cloc
k,ラッチ信号はCo Latchである。
【0039】こうして記録ヘッド2−1へのデータのセ
ットが終了すると、キャリッジ3の走査位置に合せてヒ
ートタイミングコントローラ3701から、各記録ヘッ
ドに対応したヒート信号(ここでは記録ヘッド2−1用
のBk Heat enable)373が送出される。このとき、デ
ータ信号370として転送される5ビットのブロック選
択信号に応じてブロックデコーダ2−103が、記録ヘ
ッドBk2−1のある1つのノズルブロックを選択す
る。こうして選択されたノズルブロックは、該当ブロッ
クのAND回路2−104の出力により、画像データに
応じてアクティブにされる。
【0040】上記手順に従って、データセット及びブロ
ック選択がなされたノズル群に対してヒート信号373
が入力されると、AND回路2−104のうち、出力条
件を満足したAND回路に接続されたドライブトランジ
スタ2−105GA動作し、対応するノズルのヒータ抵
抗2−106にヒート電流が流れる。このヒート信号3
73は、最終的に吐出駆動用トランジスタ2−105を
駆動する信号として用いられ、各ノズルからのインク吐
出タイミングを制御している。これと同時にヒート信号
373は、ヒータ抵抗(発熱素子)2−106への投入
エネルギーを調節するために、各ヒータ抵抗2−106
のヒート時間をコントロールする目的で使用されてい
る。
【0041】尚、カラー記録用の記録ヘッドに対するヒ
ート信号は、それぞれC Heat enable,M Heat enabl
e,Y Heat enableである。
【0042】これらの動作は、キャリッジ3に搭載され
た位置エンコーダ14からの信号からタイミング制御回
路3702で作られるトリガ信号と、位置情報を示すウ
インドウ信号とによって制御される。
【0043】図5は、カラー記録ヘッド2−2〜2−4
に対するトリガ信号と、ウインドウ信号を示すタイミン
グ図である。
【0044】信号37−13は、カラー用の記録ヘッド
のヒートトリガ信号、信号37−16はカラー用の記録
ヘッドのブロックトリガ信号である。また信号37−1
1はデータセットウインドウで、RAM33−2に対す
るカラー画像データのセットに、信号37−14はリー
ドウインドウで、同様にRAM33−2からのカラー画
像データの読み出しに、また信号37−17は8ビット
のヒートウインドウで、各カラー記録用記録ヘッドの吐
出に、それぞれ使用される。各々のウインドウ信号は、
対応するトリガ信号とのAND条件で動作する。各デー
タ処理動作は並列に行われるため、図示した様にそれぞ
れのウインドウ信号は、キャリッジ3の走査に同期して
必要なタイミングでアクティブとなって各回路ブロック
の動作タイミングを制御している。また、各ウインドウ
信号は各々8ビットの信号である。これらの信号はいず
れもタイミング制御回路3702から出力される。
【0045】図5において、ブロックトリガ信号37−
16は、1吐出周期において、前述したように24回出
力される。
【0046】先に説明したようにカラー用の記録ヘッド
は、それぞれODD/EVENのノズル列を備えて、走
査方向に並列に配置されている。各ノズルに対する吐出
データの処理は、キャリッジ3の走査に合わせて順次行
われる。これらのデータ処理は2列×4色、即ち、8本
のノズル列単位に行う。これにより、ウインドウ信号3
7−17の8ビットの各ビットは、各々のノズル列に対
応している。
【0047】図6は、記録ヘッドBk2−1、及びカラ
ー用の記録ヘッド2−2〜2−4のヒートトリガ信号と
ブロックとリガ信号の関係を示す図である。
【0048】信号37−12は記録ヘッドBk2−1の
ヒートトリガ信号、信号37−13はカラー用の記録ヘ
ッドのヒートトリガ信号、信号37−15は記録ヘッド
Bk2−1のブロックトリガ信号、信号37−16はカ
ラー用の記録ヘッドのブロックトリガ信号である。これ
らトリガ信号は、前述の各ウインドウ信号37−11,
37−14,37−17とのANDで各回路ブロックの
動作開始とリガとして利用される。
【0049】ヒートトリガ信号は、各吐出周期を示し、
ブロックトリガ信号は各記録ヘッドのブロック数に合わ
せて吐出周期、即ち、ヒートトリガ間隔を分割した信号
である。つまり記録ヘッドBkのブロックトリガ37−
15は、ヒートトリガ信号37−12の周期(吐出周
期)を12分割した時間で生成される。同様に、カラー
用の記録ヘッドのブロックトリガ37−16信号は、カ
ラー記録用のヒートトリガ信号37−13の周期(吐出
周期)を24分割して生成される。尚、それぞれのブロ
ックトリガ信号は、1周期前のヒートトリガ信号から算
出されている。
【0050】信号37−61は記録ヘッドBk2−1の
ヒートイネーブル信号で、記録ヘッドBkのブロックト
リガ信号37−15により起動される記録ヘッドBk2
−1に対する駆動信号で、信号37−62,37−6
3,37−64はそれぞれカラー用の記録ヘッドC2−
4,M2−3,Y2−2に対する駆動信号である。図示
した様に、解像度及びノズル数、ブロック数の違いから
記録ヘッドBk2−1における1回の吐出中に、カラー
記録用の記録ヘッド2−2〜2−4は4回のインク吐出
動作を行っている。
【0051】各記録ヘッドの発熱素子を発熱駆動するヒ
ートパルス幅は、後述する温度制御やヘッドランクを含
めて記録ヘッドBk2−1と,カラー用の記録ヘッド2
−2乃至2−4とで、それぞれ独立に制御されてヒート
パルス幅が変化するため、記録ヘッドBk2−1とカラ
ー用の記録ヘッド2−2〜2−4を含めた同時吐出数が
定まらない要因となる。
【0052】次にこれら一連の動作において記録濃度を
検出して、各記録ヘッドへの投入エネルギーを調整する
方法および構成について説明する。
【0053】図4において、3703はラム(RAM)
ライト回路で、RAM33−2に対してカラム単位でデ
ータを書き込む。3704はラム(RAM)リード回路
で、同じくRAM33−2からブロック単位でデータを
読み出す。3700は各記録ヘッドに対してデータを送
出するデータ転送回路である。
【0054】ラムライト回路3703は、その前段から
ノズル列単位で送られた画像データをブロック単位に分
割するブロックデータセレクタ3710,カラム単位の
データのドット数をカウントするカラムカウンタ371
1、RAM33−2に対するアドレス制御を含む書き込
み制御を行うライトコントロール回路3712を備えて
いる。このラムライト回路3703は、データセットウ
インドウ信号37−11とヒートトリガ信号37−12
(黒用),37−13(カラー用)のAND条件で起動
し、1カラム単位で各色のデータ処理を行う。また、R
AM33−2への書き込み動作と同時に、各カラム分の
データ数をカウントして保持する機能を併せ持つ。
【0055】RAM33−2は、4個の記録ヘッド分の
8本のノズル列に対応した画像データを格納する領域を
それぞれ5面ずつ持つため、独立した40個のRAMに
より構成されている。各ノズル列当り5面の領域は書き
込みタイミングと、実際にヒートに使用するタイミング
差を吸収するためのバッファとして機能している。これ
ら40個のRAMは、それぞれ記録ヘッドのブロック数
に対応した24のアドレスに分割されている。
【0056】ラムリード回路3704は、ブロック単位
の画像データをカウントするブロックカウンタ372
0、およびリードアドレス管理を含むRAM33−2か
らの読み出し制御を行うリードコントロール回路372
1を備えている。リードコントロール回路3721は、
ブロックトリガ信号37−15(黒用),37−16
(カラー用)と、リードウインドウ信号37−14のA
ND条件で動作し、RAM33−2からブロック単位で
各色の画像データを読み出している。こうしてRAM3
3−2から読み出された画像データは転送回路3700
へ送られ、各記録ヘッドに転送される。
【0057】記録動作は各色並列に行われる。よって通
常動作においては、トリガ信号の入力時には複数のウイ
ンドウが開いている。各回路ブロックは、トリガ信号の
入力時に開いているウインドウをラッチし、次のトリガ
までにラッチした色分のデータ処理を終える。
【0058】図7は、カラムカウンタ3711の内部構
成を示すブロック図である。
【0059】このカラムカウンタ3711は、1ブロッ
ク当りの記録データ数をカウントし(700)、それを
基に1ノズル列の648ドット(記録ヘッドBkの場合
は324ドット)のうち、何ドット分の記録データがあ
るかをカウントする(701)。このカウントした1ノ
ズル列における記録データ数(10ビット)を"64"で
除算し(6ビット分シフト)(702)、その端数を切
り捨てて4ビットデータ(10ビットの内の上位4ビッ
ト)に置き変えて保持している。そして、上述したよう
に、4個の記録ヘッド分の8本のノズル列に対応した画
像データを格納する領域をそれぞれ5面ずつ持つため、
各ノズル列単位のデータを、各々5つ蓄える。
【0060】このようにしてRAM33−2に保持され
た各色の画像データは、インク吐出タイミングに合わせ
て選択され、同時に駆動される記録ヘッドY,M,Cの
ODD列、EVEN列分、即ち、合計6列分の加算値
(6ビット)を"4"で除算した4ビットデータ(70
6)(AVE_CL 37-212)として出力される。この値は、
カラー用の記録ヘッドにおける、各ノズル列の平均駆動
ドット数となる。
【0061】また記録ヘッドBk2−1のODD列、E
VEN列2列分の値をそれぞれ加算した(707)4ビ
ットデータ(708)(AVE_Bk 37-211)が、記録ヘッ
ドBkの各ノズル列における平均記録ドット数となる。
これらの平均値は、ヒートタイミングコントローラ37
01において、各記録ヘッドの各ノズル列を駆動する際
のヒートパルス幅を決定するのに使用される。
【0062】図8は、ブロックカウンタ3720の内部
構成を示すブロック図である。
【0063】このブロックカウンタ3720は、RAM
33−2から画像データを読み出す際に、まず800
で、ODD,EVENの各ノズル列毎に最大27ドット
までカウントし、各ブロックに何ドット分の記録データ
があるかをカウントしている(801)。こうしてカウ
ントされた、各6ビットのカウント値について、黒用デ
ータのカウント値は"4"で除算し(802)、カラー用
の記録データのカウント値は"16"で除算し(80
3)、黒用データのカウント値は4ビットで、カラー用
のデータのカウント値はそれぞれ2ビットで、3色分保
持される(804)。更に、カラー3色分の6ビットの
カウント値を合計して8ビットの値に積算(805)し
た後、"16"で除算し(806)、その端数を切り捨て
て、4ビットの値で保持する(807)。
【0064】このようにして、記録ヘッドBkとカラー
用の記録ヘッドそれぞれの記録ヘッドにおける、同時に
インク吐出を行うレベルを示すデータ(37-412〜37-41
5)と、カラー3色合計の、同時にインク吐出を行うレ
ベルを示すデータ(37-411)とを合せて合計5種類から
なる、同時インク吐出を行うレベルを示すデータをヒー
トタイミングコントローラ3701に対して出力する。
【0065】尚、本実施の形態1では、これらの上述し
たカラムカウント値及びブロックカウント値は、除算に
より端数を切り捨てて使用しているが、本発明はこれに
限定されるものでもなく、そのカウント値をそのまま用
いても、或いは実際の各記録ヘッドのヘッド構造におけ
る影響度に応じて誤差範囲として許容できるレベルと、
データ処理負荷の兼ね合いによって任意のビット数に丸
めても良い。
【0066】図9は、ヒートタイミングコントローラ3
701において、記録ヘッドBk2−1のヒートパルス
幅を決める回路の構成を示すブロック図、図10は、ヒ
ートタイミングコントローラ3701において、カラー
記録用の記録ヘッド2−2〜2−4のヒートパルス幅を
決める回路の構成を示すブロック図である。
【0067】図9において、ヒートタイミングコントロ
ーラ3701には、前述のカラムカウンタ3711及び
ブロックカウンタ3720からのカウント値(37-211,3
7-212,37-412)のほかに、各記録ヘッドに搭載された不
図示の温度検出用ダイオードの出力電圧Vfの変化をC
PU31のA/Dコンバータを使用して読み取ることに
よって得た温度情報(temp)、及び、記録ヘッドに搭載さ
れる不図示のEEPROMに記述され、CPU31によ
って読み出された各記録ヘッドのヒータ抵抗、駆動トラ
ンジスタオン抵抗などのばらつきから決まるヘッドラン
ク情報(rank)がそれぞれ数値化されて与えられる。
【0068】これらの情報から、それぞれ対応するルッ
クアップテーブル900を参照して得られた値を加算器
901により加算する。この加算によって得られた値に
基づいて、更にヒートパルス幅を収めたテーブル902
を参照して、最終的に、記録ヘッドBk2−1に印加す
るヒートパルスのパルス幅(Bk Heat enable:37-6
1)が決定される。
【0069】同様にして図10においもて、ヒートタイ
ミングコントローラ3701には、前述のカラムカウン
タ3711及びブロックカウンタ3720からのカウン
ト値(37-211,37-212,37-411,37-413,37-414,37-415)
のほかに、各記録ヘッドに搭載された不図示の温度検出
用ダイオードの出力電圧Vfの変化をCPU31のA/
Dコンバータを使用して読み取ることによって得た温度
情報(temp)、及び、記録ヘッドに搭載される不図示のE
EPROMに記述され、CPU31によって読み出され
た各記録ヘッドのヒータ抵抗、駆動トランジスタオン抵
抗などのばらつきから決まるヘッドランク情報(rank)が
それぞれ数値化されて与えられる。
【0070】これらの情報から、それぞれ対応するルッ
クアップテーブル903を参照して得られた値を加算器
904により加算する。この加算によって得られた値に
基づいて、更にヒートパルス幅を収めたテーブル905
を参照して、最終的に、記録ヘッド2−2〜2ー4に印
加するヒートパルスのパルス幅(C Heat enable37-62,
M Heat enable37-63, Y Heat enable37-64)が決定され
る。
【0071】尚、各ルックアップテーブル900、90
2,903,905の値は、CPU31から任意に設定
可能に構成され、各ファクタの重み付けを変更可能と
し、回路を汎用的に使用できる様に考慮されている。
【0072】このようにして、ブロック単位で同時にヒ
ートされるノズル数と、カラム分のデータ数をカウント
した計数値とを基に、各記録ヘッドのヒートパルス幅を
決定することにより、解像度が異なる等の理由により同
時にヒートされるノズル数が管理しにくい場合において
も、他の記録ヘッドにおけるインク吐出状況を反映させ
て、各記録ヘッドへのエネルギー供給量を決定すること
が可能となる。
【0073】以上説明したように本実施の形態1によれ
ば、各記録ヘッドの記録濃度によらず、均一な駆動条件
を得ることが可能となり、より高精細な記録結果を得る
ことができる。
【0074】[実施の形態2]前述の実施の形態1で
は、異なる解像度のヘッドを同一の電源ラインから駆動
する際、お互いに与えあう影響を軽減する目的で、他の
記録データで記録されるカラムドット数を、それとは別
の記録ヘッドのヒート条件に反映させていた。つまり前
述の実施の形態1では、記録ヘッドBkのヒートパルス
幅を決める際に、カラー記録用の記録ヘッド2−2〜2
−4のカラムカウント値から得た値をも反映させてい
た。また逆に、カラー記録用の記録ヘッドのヒートパル
ス幅を決定するために、記録ヘッドBk2−1のカラム
カウント値を反映していた。
【0075】これに対し本実施の形態2では、黒用及び
カラー用の記録ヘッドを全て同じ構成とし、他の記録ヘ
ッドにおける駆動条件を反映させている。
【0076】図11は、それぞれ前述の実施の形態1に
おける図9、図10を合わせた図である。ここでは、全
ての記録ヘッドの構成が同一であることから、それぞれ
自身のブロックドット数と、全体のカラムカウント値か
らヒートパルス幅を決定している。
【0077】このとき図7に示すカラムカウンタ371
1は、前述の実施の形態1では、カラー3色ノズル列6
本分のカウント値37−212と、記録ヘッドBkのノ
ズル列2本分のカウント値37−211を別々に出力し
ていたが、この実施の形態2では、図7における加算器
707、データ708を略し、YMC及びBk4つの記
録ヘッドの合計8本分のカウント値をまとめて計算し、
その平均カラム数(37−212)を出力している。こ
のデータ37−211はルックアップテーブル910に
入力され、またルックアップテーブル911には、黒デ
ータのブロックカウンタのカウント値のレベルを示すデ
ータ37−412が入力されていてい、黒の平均カラム
カウント値3−211を入力するテーブルが不要になる
点が、図10の構成と異なっている。ここで平均カラム
カウント値3−211を入力するテーブルには予め"0"
を記憶しておく。
【0078】そして、これらルックアップテーブルの出
力データが加算器912で加算され、テーブル913を
参照して、各記録ヘッドのヒートパルス幅が決定される
点は、前述の図9,図10と同様である。
【0079】このようにして同一構成の記録ヘッドを複
数使用する場合には、これら複数の記録ヘッドにおける
ブロックカウント値とカラムカウント値を合せて使用す
ることにより、回路構成を簡素化できる。
【0080】以上説明したように本実施の形態2によれ
ば、同一構成の記録ヘッドを複数使用する場合には、前
述の実施の形態1における回路と同様の構成で、その電
源供給方法や各記録ヘッドにおけるヒートパルス制御に
対応可能となる。
【0081】尚、本実施の形態では、それぞれ異なる色
のインクを吐出する複数の記録ヘッドを設けた場合で説
明したが本発明はこれに限定されるものでなく、例えば
1つの記録ヘッドに複数のノズル列を配した記録ヘッド
の場合にも適用でき、あるいは同じ色のインクを吐出す
る複数の記録ヘッドを含む場合にも適用できる。
【0082】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、例えば特公平6−6357号公報等に
記載されているような圧電方式のインクジェット記録方
式においても同様の効果が得られる。かかる方式によれ
ば記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0083】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0084】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0085】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0086】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0087】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0088】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0089】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0090】なお本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0091】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0092】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0093】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0094】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0095】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の吐出口の駆動状態に応じて記録ヘッドの駆動条件を
調整してインクの吐出特性を良くし、より高品位の画像
を記録できるという効果がある。
【0097】また本発明によれば、複数の記録ヘッドを
走査方向に複数並列に備えたインクジェット記録装置に
おいて、各記録ヘッドにおける複数の吐出口の駆動状態
に応じて各記録ヘッドの駆動条件を調整して、より高品
位の画像を記録できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット記録
装置の機構部の主要構成を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るインクジェット記録装置の
機能構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態1に係るインクジェット記録ヘッ
ドのノズル配列を示す図で、(a)は黒記録用記録ヘッ
ドBkのノズル配列を示し、(b)はカラー記録用の記
録ヘッドのノズル配列を示している。
【図4】本実施の形態に係るインクジェット記録装置に
おける記録ヘッドの駆動部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】本実施の形態1におけるカラー用の記録ヘッド
に対するトリガ信号と、ウインドウ信号を示すタイミン
グ図である。
【図6】本実施の形態1におけるヒートトリガとブロッ
クとリガの関係を示す図である。
【図7】本実施の形態1に係るカラムカウンタの構成を
示すブロック図である。
【図8】本実施の形態1に係るブロックカウンタの構成
を示すブロック図である。
【図9】実施の形態1におけるヒートタイミングコント
ローラにおいて、記録ヘッドBkのヒートパルス幅を決
めるヒートタイミングコントローラの構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】実施の形態1におけるヒートタイミングコン
トローラにおいて、カラー記録用の記録ヘッドのヒート
パルス幅を決めるヒートタイミングコントローラの構成
を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態2におけるヒートタイミ
ングコントローラの構成を示すブロック図である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吐出口と該記録素子に対応して設
    けられた複数の記録素子とを有し、該記録素子に駆動信
    号を与えることで対応する複数の吐出口からインクを吐
    出する記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから被記録媒体
    にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置
    であって、 前記複数の記録素子を、それぞれが所定数の記録素子を
    含む複数ブロックに分割し、記録する画像の解像度に応
    じた吐出周期内で、前記複数ブロックのそれぞれを順次
    駆動してインクを吐出させる駆動手段と、 前記吐出周期内で駆動する記録素子数と、順次駆動され
    る前記複数ブロックのそれぞれにおける記録素子の数と
    に基づいて、前記記録素子に与える駆動信号のエネルギ
    ーを調整する調整手段と、を有することを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は、 前記吐出周期内で駆動される記録素子の数を計数する第
    1計数手段と、 前記複数ブロックのそれぞれにおいて駆動される記録素
    子の数を計数する第2計数手段とを有し、 前記第1及び第2計数手段により計数された計数値をも
    とに前記記録ヘッドの前記記録素子に印加する駆動用パ
    ルス信号のパルス幅を変更することを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 走査方向に対して略直交する方向に配列
    された複数の吐出口を有し、該吐出口に対応して設けら
    れた記録素子に駆動信号を印加することで対応した複数
    の吐出口からインクを吐出する記録ヘッドを前記走査方
    向に複数並列に備え、前記複数の記録ヘッドから被記録
    媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録
    装置であって、 各記録ヘッドにおける前記複数の記録素子を、それぞれ
    が所定数の記録素子を含む複数ブロックに分割し、記録
    する画像の解像度に応じた吐出周期内で、前記複数ブロ
    ックのそれぞれを順次駆動してインクを吐出させる駆動
    手段と、 各記録ヘッドにおける前記吐出周期内で駆動する記録素
    子数と、順次駆動される前記複数ブロックのそれぞれに
    おける記録素子の数とに基づいて、前記複数の記録ヘッ
    ドの記録素子に与える駆動信号のエネルギーを調整する
    調整手段と、を有することを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は、 各記録ヘッドにおける前記吐出周期内で駆動される記録
    素子の数を計数する第1計数手段と、 各記録ヘッドにおける前記複数ブロックのそれぞれにお
    ける記録素子の駆動数を計数する第2計数手段と、 前記複数の記録ヘッドのうち、同時に駆動される記録ヘ
    ッドに係る前記第1及び第2計数手段の計数値を加算す
    る加算手段と有し、 前記加算手段により加算された値をもとに前記複数の記
    録ヘッドのそれぞれに印加する駆動用パルス信号のパル
    ス幅を変更することを特徴とする請求項3に記載のイン
    クジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録素子は駆動信号が印加されるこ
    とにより熱を発生し、当該熱によってインクに気泡を発
    生させる電気熱変換体を含むことを特徴とする請求項1
    又は4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の記録ヘッドのうち、少なくと
    も1つの記録ヘッドが他の記録ヘッドとは異なるタイミ
    ングで駆動されることを特徴とする請求項3又は4に記
    載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    か1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 複数の吐出口と該記録素子に対応して設
    けられた複数の記録素子とを有し、該記録素子に駆動信
    号を与えることで対応する複数の吐出口からインクを吐
    出する記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから被記録媒体
    にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置
    におけるインクジェット記録方法であって、 前記複数の記録素子を、それぞれが所定数の記録素子を
    含む複数ブロックに分割し、記録する画像の解像度に応
    じた吐出周期内で、前記複数ブロックのそれぞれを順次
    駆動してインクを吐出させ、 前記吐出周期内で駆動する記録素子数と、順次駆動され
    る前記複数ブロックのそれぞれにおける記録素子の数と
    に基づいて、前記記録素子に与える駆動信号のエネルギ
    ーを調整することを特徴とするインクジェット記録方
    法。
  9. 【請求項9】 前記駆動条件の調整は、 前記吐出周期内で駆動される記録素子の数を計数し、 前記複数ブロックのそれぞれにおいて駆動される記録素
    子の数を計数し、 これら計数された計数値をもとに前記記録ヘッドに印加
    する駆動用パルス信号のパルス幅を変更することにより
    行うことを特徴とする請求項8に記載のインクジェット
    記録方法。
  10. 【請求項10】 走査方向に対して略直交する方向に配
    列された複数の吐出口を有し、該吐出口に対応して設け
    られた記録素子に駆動信号を印加することで対応した複
    数の吐出口からインクを吐出する記録ヘッドを前記走査
    方向に複数並列に備え、前記複数の記録ヘッドから被記
    録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記
    録装置におけるインクジェット記録方法であって、 各記録ヘッドにおける前記複数の記録素子を、それぞれ
    が所定数の記録素子を含む複数ブロックに分割し、記録
    する画像の解像度に応じた吐出周期内で、前記複数ブロ
    ックのそれぞれを順次駆動してインクを吐出させ、 各記録ヘッドにおける前記吐出周期内で駆動する記録素
    子数と、順次駆動される前記複数ブロックのそれぞれに
    おける吐出口数とに基づいて、前記複数の記録ヘッドの
    記録素子に与える駆動信号のエネルギーを調整すること
    を特徴とするインクジェット記録方法。
  11. 【請求項11】 前記駆動条件の調整は、 各記録ヘッドにおける前記吐出周期内で駆動される記録
    素子の数を計数し、 各記録ヘッドにおける前記複数ブロックのそれぞれにお
    いて駆動される記録素子の数を計数し、 前記複数の記録ヘッドのうち、同時に駆動される記録ヘ
    ッドに係る前記第1及び第2計数手段の計数値を加算
    し、 その加算された値をもとに前記複数の記録ヘッドのそれ
    ぞれに印加する駆動用パルス信号のパルス幅を変更する
    ことにより行うことを特徴とする請求項10に記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の記録ヘッドのうち、少なく
    とも1つの記録ヘッドが他の記録ヘッドとは異なるタイ
    ミングで駆動されることを特徴とする請求項10又は1
    1に記載のインクジェット記録方法。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項7乃至11のい
    ずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  14. 【請求項14】 前記インクの吐出は、駆動信号を印加
    されることで熱を発生し、当該熱によってインクに気泡
    を発生させる電気熱変換体を用いて成されていることを
    特徴とする請求項8又は10に記載のインクジェット記
    録方法。
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