JPH05151404A - 記録装置及び前記記録装置を制御する記録制御装置 - Google Patents

記録装置及び前記記録装置を制御する記録制御装置

Info

Publication number
JPH05151404A
JPH05151404A JP2506092A JP2506092A JPH05151404A JP H05151404 A JPH05151404 A JP H05151404A JP 2506092 A JP2506092 A JP 2506092A JP 2506092 A JP2506092 A JP 2506092A JP H05151404 A JPH05151404 A JP H05151404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
resolution
recording head
head
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2506092A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Inoue
直史 井上
Kiyoharu Yoshioka
清春 吉岡
Hiroyuki Kuriyama
弘之 栗山
Makoto Hinohara
誠 日野原
Muneji Hamano
宗二 浜野
Osamu Yamada
修 山田
Akihiko Hamamoto
昭彦 濱本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2506092A priority Critical patent/JPH05151404A/ja
Priority to DE69221410T priority patent/DE69221410T2/de
Priority to EP92308516A priority patent/EP0533486B1/en
Publication of JPH05151404A publication Critical patent/JPH05151404A/ja
Priority to US08/901,956 priority patent/US5788385A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録装置本来の解像度と異なる解像度を有す
る画像データであっても、高品位に記録できる記録装置
及び前記記録装置を制御する記録制御装置を提供するこ
とにある。又、解像度の異なる画像を記録しても、少な
くともその画像における記録ヘッドの走査運動方向の画
像の欠落や歪が発生しない記録装置及び前記記録装置を
制御する記録制御装置を提供するものである。 【構成】 記録装置は記録ヘッドの走査速度を変更して
記録することができ、その記録装置により記録する画像
データの解像度に応じて、その記録装置の記録ヘッドの
走査速度を変更して記録するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドを走査して
記録媒体に画像を記録する記録装置及び前記記録装置を
制御する記録制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、熱エネルギーにより発生するバブ
ル(泡)を使用してインク滴を吐出口から記録紙等の被
記録材に向けて吐出して文字や画像等を記録するインク
ジェットプリンタが開発されている。この種のプリンタ
は、各吐出口内に設けられた発熱抵抗体(ヒータ)のサ
イズが従来のインクジェットプリンタに使われている圧
電素子と比べて格段に小さいため、例えば図4に示す様
に吐出口を高密度にしてマルチ化が可能である。これに
より、高解像度で高品位の記録画像が得られ、高速記録
及び低騒音での記録を可能にしている。
【0003】このような記録ヘッドを有したプリンタで
は、記録ヘッドの副走査方向に記録されるドット間隔
が、プリンタヘッドの主走査方向のドットピッチに合致
するように設計され、この記録ヘッドを主走査方向に走
査して記録を行っている。
【0004】一方、パーソナルコンピュータより受信し
た画像データを印刷するような場合は、その受信した画
像データは種々の解像度を有している。このため、これ
ら各種の解像度を有する画像データを1つのプリンタで
出力するような場合、その受信した画像データの解像度
がそのプリンタの解像度と異なる場合は、その画像デー
タに対して補間処理や間引き処理等を行って、そのプリ
ンタの解像度に合うように、その画像データの解像度の
変換処理を施す必要があった。
【0005】また、このようなインクジェットプリンタ
を利用したシステム(例えば印刷(記録)密度が360
dpiの能力を有するシステム)で、ワードプロセッサ
等で作成された文書情報をその解像度で印刷し、且つ、
その文書中にファクシミリ受信画像(200dpi)を
はめ込もうとする場合には、これら異なる解像度の画像
を同一行に印刷することができないため、補間・間引き
処理を施す必要があった。つまり、互いに異なる解像度
のイメージを同一解像度(この場合には360dpi)
にして記録する。所謂、解像度変換処理が必要となって
いた。
【0006】図26は従来の画像データの解像度変換処
理を示している。同図(a),(b)は、一次元的に並
んだ200dpiの画像データ(ア)を、360dpi
の画像データ(イ)に変換する状態を示している。ここ
では説明の簡略化のため、変換後のデータ(イ)も一次
元に示している。
【0007】200dpiの画像データを360dpi
に変換するには、まず9/10に間引いた後2倍にする
同図(a)の処理、即ち、1〜10までのドットの内第
10番目の画素を間引いてその他の画素をそれぞれ2倍
にする場合と、5画素中4画素を2倍し、残りの1画素
を無変換にする同図(b)の処理、即ち、1〜4,6〜
9までは2倍にし、5と10はそのままにする場合の2
種類の方法が考えられる。同図(a)の処理の場合は間
引きと補間、同図(b)の場合は補間の操作を行なう
が、いずれも画像情報の欠落や画像の歪みが発生し、忠
実な変換が行なわれないという問題が発生する。
【0008】図26(c)は、同図(b)の方法で画像
160を画像161に200→360dpi変換した画
像の例である。画像161の部分(i)から(iv)に
示すように画像の歪みが発生するばかりでなく、(v)
の様に寸法ずれが生じる。また、同図(b)の処理で
は、同図(c)の部分(v)のような不具合は発生しに
くいものの、やはり像に歪が発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来例
では、記録ヘッドの解像度(プリンタの解像度)と異な
る解像度の画像データを出力する際は、画像データの補
間処理、間引き処理等を行なう必要があるため、原画像
データをそのまま出力するのでなく、何らかの処理を行
うことになる。これら処理を行うことより、原画像デー
タにはないスジや画像ムラ、更には画像の歪みや画像デ
ータの欠落等が発生し、正確に原画像データを再生して
出力できないという問題があった。
【0010】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、記録装置本来の解像度と異なる解像度を有する画像
データであっても、高品位に記録できる記録装置及び前
記記録装置を制御する記録制御装置を提供することを目
的とする。
【0011】又、本発明は、解像度の異なる画像を記録
しても、少なくともその画像における記録ヘッドの走査
運動方向の画像の欠落や歪が発生しない記録装置及び前
記記録装置を制御する記録制御装置を提供しようとする
ものである。
【0012】また、他の発明は、上記目的に加え、全体
の記録速度を上げることを可能にする記録装置及び及び
前記記録装置を制御する記録制御装置を提供しようとす
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は以下のような構成を備える。即
ち、記録ヘッドを走査して記録媒体に画像の記録を行う
記録装置であって、前記記録ヘッドの走査速度を変更し
て走査する走査手段と、前記記録ヘッドにより記録する
画像データの解像度に応じて、前記走査手段を制御して
前記記録ヘッドの走査速度を変更して記録するように制
御する制御手段とを有する。
【0014】また、上記目的を達成するために他の発明
の記録装置は以下のような構成を備える。即ち、記録ヘ
ッドを走査して記録媒体に画像の記録を行う記録装置で
あって、前記記録ヘッドの駆動周波数を変更して記録す
る記録手段と、前記記録ヘッドにより記録する画像デー
タの解像度に応じて、前記記録手段を制御して前記記録
ヘッドの駆動周波数を変更して記録するように制御する
制御手段とを有することを特徴とする記録装置。
【0015】上記目的を達成するために本発明の記録制
御装置は以下のような構成を備える。即ち、記録ヘッド
を走査して記録媒体に画像の記録を行う記録装置を制御
する記録制御装置であって、前記記録装置は記録ヘッド
の走査速度及び前記記録ヘッドの駆動周波数の少なくと
もいずれか一方を変更して記録する記録手段を有し、前
記記録装置により記録する画像データの解像度に応じ
て、前記記録装置の記録ヘッドの走査速度及び駆動周波
数の少なくともいずれかを変更して記録するように制御
する制御手段とを有する。
【0016】
【作用】以上の構成において、記録装置は記録ヘッドの
走査速度を変更して記録することができ、その記録装置
により記録する画像データの解像度に応じて、その記録
装置の記録ヘッドの走査速度及び駆動周波数の少なくと
もいずれかを変更して記録するように制御する。又、他
の構成の発明によれば、記録ヘッドの駆動周波数を変更
して記録することができ、記録ヘッドにより記録する画
像データの解像度に応じて、記録ヘッドの駆動周波数を
変更して記録することができる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
【0018】尚、以下の説明から明らかになるが、実施
例の記録ヘッドは縦方向に複数のノズルを備えたヘッド
であり、その縦方向に対して直角方向にヘッドを走査運
動することで2次元画像を記録する。この場合、ヘッド
を構成している各ノズルの並び方向(前述の縦方向)を
主走査方向と呼び、ヘッドの移動方向を副走査方向と呼
ぶことにする。
【0019】図2は、本実施例に基づく装置を用いたシ
ステムの一例を示す図である。プリンタ200は、本実
施例の装置201にインターフェースケーブルにて接続
されており、本装置201からの信号に基づいてプリン
トするものである。この装置201は、大きく分けて本
体ユニットM1、ディスプレイユニットM2、キーボー
ドM3、ハンドセットユニットM4を備えている。
【0020】この本体ユニットM1は、底カバーM5、
本体カバーM6、上カバーM7によって構成されてお
り、その内部にCPUボードなどの制御回路、外部イン
ターフェース、フロッピィ・ディスクドライブ、ハード
ディスクドライブ更にはスピーカ等が配置されている。
また、本体ユニットM1の奥側には、オプションとして
原稿読取り手段(以下、スキャナという)が設置できる
構成になっている。
【0021】以上のシステム構成において、プリンタ2
00はファクシミリ受信画像、ワープロ文書、コンピユ
ータ通信における受信画像などのプリントアウトが可能
である。このプリンタ200の解像度は、360dpi
(ドット/インチ)×360dpiであり、ワープロ文
書の文字を文字サイズ(10.5ポ)において48ドッ
ト×48ドットで高精細に記録することができる。又、
ファクシミリ受信画像の解像度は200×200dpi
であり、一方、コンピユータ受信画像の解像度は様々で
あるが、本実施例によるプリンタの記録制御により高品
位の記録が実現できる。
【0022】図3は、図2に示したプリンタ200の内
部の構成例を示す斜視図である。
【0023】図3において、90は図4を参照して詳し
く後述するインクジェット記録ヘッドを有したヘッドカ
ートリッジ、110はこれを搭載して図3中、副走査方
向(S方向)に走査するためのキャリッジである。13
0はヘッドカートリッジ90をキャリッジ110に取付
けるためのフック、150はフック130を操作するた
めのレバーである。19はヘッドカートリッジ90に対
する電気接続部を支持する支持板である。21はその電
気接続部と本体制御部とを接続するためのフレキシブル
ケーブルである。
【0024】23はキャリッジ110をS方向に案内す
るためのガイド軸であり、キャリッジ110の軸受25
に挿通されている。27はキャリッジ110が固着さ
れ、これをS方向に移動させるための動力を伝達するタ
イミングベルトであり、装置両側部に配置されたプーリ
29A、29Bに張架されている。そして、一方のプー
リ29Bには、ギヤ等の伝達機構を介して、キャリッジ
モータ31よりの回転駆動力が伝達される。
【0025】33は紙等の記録媒体(以下、記録紙とも
いう)の被記録面を規制するとともに記録等に際してこ
れを搬送するためのプラテンローラであり、搬送モータ
35の回転によって駆動される。37は記録媒体を不図
示の給紙トレー側より記録位置に導くためのペーパーパ
ン、39は記録媒体の送給経路途中に配設されて記録媒
体をプラテンローラ33に向けて押圧し、これを搬送す
るためのフィードローラである。41は記録媒体の搬送
方向上で記録位置より下流側に配置され、記録媒体を不
図示の排紙口へ向けて排紙するための排紙ローラであ
る。42は排紙ローラ41に対応して設けられる拍車で
あり、記録媒体を介してローラ41を押圧し、排紙ロー
ラ41による記録媒体の搬送力を生じさせる。43は記
録媒体のセット等に際してフィードローラ39、押さえ
板45、拍車42それぞれの付勢を解除するための解除
レバーである。
【0026】45は記録位置近傍において記録媒体の浮
上り等を抑制し、プラテンローラ33に対する記録媒体
の密着状態を確保するための押さえ板である。本実施例
においては、記録ヘッドとしてインク吐出を行うことに
より記録を行うインクジェット記録ヘッドを採用してい
る。従って、記録ヘッドのインク吐出口の形成面と記録
媒体の被記録面との距離は比較的微少であり、かつ記録
媒体と吐出口形成面との接触を避けるべくその間隔が厳
しく管理されなければならないので、押さえ板45の配
設が有効である。
【0027】51は記録ヘッド用のキャップで、ゴム等
の弾性材料で形成され、ホームポジションにおいて記録
ヘッドのインク吐出形成面と対向するように配置され、
記録ヘッドに対し当接/離脱が可能に支持されている。
このキャップ51は、非記録時の記録ヘッドの保護や、
記録ヘッドの吐出回復処理に際して用いられる。ここで
吐出回復処理とは、インク吐出口内方に設けられている
インク吐出のために利用されるインクを吐出させ、これ
によって気泡や塵埃、更には増粘して記録に適さなくな
ったインク等の吐出不良要因を除去する処理(予備吐
出)や、これとは別に吐出口よりインクを強制的に排出
させることにより吐出不良要因を除去する処理をいう。
【0028】53はインクの強制排出のために吸引力を
作用するとともに、かかる強制排出による吐出回復処理
や予備吐出による吐出回復処理に際して、キャップ51
に受容されたインクを吸引するために用いられるポンプ
である。55は、このポンプ53によって吸引された廃
インクを貯留するための廃インクタンク、57はポンプ
53と廃インクタンク55とを連通するチューブであ
る。
【0029】59は記録ヘッドの吐出口形成面のワイピ
ングを行うためのブレードであり、記録ヘッド側に突出
してヘッド移動の過程でワイピングを行うための位置
と、吐出口形成面に係合しない後退位置とに移動可能に
支持されている。61はモータ、63はモータ61から
動力の伝達を受けてポンプ53の駆動及びキャップ51
やブレード59の移動をそれぞれ行わせるためのカム装
置である。
【0030】次に、上述したヘッドカートリッジ90の
詳細について説明する。
【0031】図4は本実施例で使用されるプリンタの記
録手段として用いられるヘッドカートリッジ90の斜視
図を示し、インク供給源たるインク収容部を一体とした
ディスポーザブルタイプのものとしてある。
【0032】このカートリッジ90の記録ヘッド部IJ
Hは、Si(シリコン)基板上に電気熱変換素子(吐出
ヒータ)と、これに電力を供給するAu(金)等の配線
とが成膜技術により形成されて成るヒータボード(不図
示)を備えている。
【0033】記録ヘッドIJHは、インク供給用の供給
タンクを備え、インク供給源であるインク貯留部ITか
らインク供給を受け、ヒータボードと天板との接合によ
り形成される共通液室にインクを導くサブタンクとして
機能する。インク貯留部ITには、インクを含浸させる
ための吸収体が内在されており、インクタンク本体9b
内に配置されている。
【0034】1400はカートリッジ90内部を大気に
連通するために、蓋部材に設けられた大気連通口であ
る。この大気連通口1400内方には撥液材が配置され
ており、これにより大気連通口1400からのインク漏
洩が防止される。
【0035】そして、インクはカートリッジ90の内部
より供給口から記録ヘッドを構成する供給タンク内にイ
ンクが供給され、その内部を通った後、導出口より適宜
の供給管および天板のインク導入口を介して共通液室内
へとインクが流入する。そして、所定の記録信号に基づ
き、吐出ヒータを発熱させ、その熱エネルギーを利用し
てインクを吐出することにより、所望の記録画像を得る
ことができる。
【0036】図5は、本実施例のプリンタ200の記録
ヘッドIJHのノズル列の配置を示す図である。
【0037】図5に示すように、1から64までの数字
が付された64個のノズルがN方向(主走査方向)に1
列に配置されている。これら各ノズルの間隔aは360
分の1インチ、即ち360dpiの解像度に相当してい
る。そして、図3に示すキャリッジモータ31の回転駆
動によりキャリッジ110と共に記録ヘッドが矢印S方
向、即ち、副走査方向に移動することで2次元の像形成
を可能にしている。また、紙搬送モータ35による紙搬
送量は、このノズル列に対応している。即ち、64個の
ノズルを使って像を形成した後、記録ヘッドIJHの6
4個のノズル長に対応する64ドットピッチに相当する
量、即ち、360分の64インチだけ紙を主走査方向に
搬送することで、次の行の記録に備える。
【0038】なお、このプリンタ200は、前述のよう
にインクジェット記録方式の中でも熱エネルギーを利用
したインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置を使用
したものである。かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0039】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第4723129号明細書、同第47407
96号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行
うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コ
ンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に
オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持され
ているシートや液路に対応して配置されている電気熱変
換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な
温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加する
ことによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せし
め、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果
的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内
の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、
縮小により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出さ
せて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号を
パルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行わ
れるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書、同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明
の米国特許第4313124号明細書に記載されている
条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができ
る。
【0040】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
手段に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換
体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他
に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスリットを電気熱変換体吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
とすることもできる。即ち、記録ヘッドの形態がどのよ
うなものであっても、記録ヘッドを確実に効率よく行い
うるからである。
【0041】また、記録装置の構成として設けられる、
記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を
付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好
ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘ
ッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、
加圧或いは吸引手段、電気熱変換体或いはこれとは別の
加熱素子、或いはこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モード等を行な
うことも安定した記録を行なうために有効である。
【0042】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個設けられるものであってもよ
い。
【0043】図6は、本実施例の装置201の概略構成
を示すブロック図である。以下、図6の各部について説
明する。
【0044】61はCPUであり、本システム全体の制
御および演算を行なう役割を持つ。ここでは、このCP
U61の基本クロックの周波数10MHzである。62
はI/Oコントローラであり、メモリ以外の標準入出力
装置(I/O)の制御を行なう。即ち、CPU61より
のアドレス、データ、制御情報を入力し、これらをフロ
ッピーディスク(不図示)、コントローラ(不図示)、
リアルタイムクロック(不図示)、ハードディスクコン
トローラ(不図示)、TEL・FAX・音源コントロー
ラ(不図示)等に渡すために、8ビット/16ビットの
バス変換、アドレスコードを行なっている。また、スキ
ャナコントローラ63やプリンタコントローラ65にデ
ータを渡すためのバス制御(DMA制御等)等も合わせ
て行なっている。
【0045】64はスキャナで、原稿画像を読取って電
気信号に変換している。前述のとおり、このスキャナ6
4は、本体の後部上面内部に装備されている。このスキ
ャナ64の原稿面を照射する光源はLEDであり、その
読取り解像度は200dpiである。そして、スキャナ
・コントローラ63を介して本体に接続することによ
り、読取って画像信号を2値、誤差拡散法で処理して入
力することができる。このスキャナコントローラ63は
更に、スキャナ64全体の機構部の制御および駆動、2
値/中間調(誤差拡散法)等による画像読み取り制御を
行なう。
【0046】200は前述したプリンタである。本実施
例においてプリンタは別置きであり、熱エネルギーを利
用したインクジェットプリンタが接続されている。尚、
装置本体201の内部では、例えば200dpiの解像
度の画像データを処理していても、後述するようにプリ
ンタコントローラ65によって画像変換とプリンタ20
0の記録制御が行なわれているため、360dpiの解
像度を有するプリンタ200に出力して記録することが
できる。また、プリンタコントローラ65では、I/O
コントローラ62より入力される画像データをパラレル
信号に変換し、プリンタ・インターフェースを通じてプ
リンタ200に出力している。尚、画像データの縦横変
換も、このプリンタコントローラ65にて行なうことが
できる。前述したように、装置本体201で処理する画
像データとしては、ファクシミリ受信画像、コンピユー
タ受信画像などのように、様々な解像度をもつ画像デー
タを処理してプリンタ200に出力する場合が考えられ
る。従って、本実施例ではプリンタコントローラ65に
より、これら画像データの解像度変換を行っている。次
に、図1に示すプリンタコントローラ65のブロック図
を参照して、このプリンタコントローラ65の構成を説
明する。
【0047】図1において、1は解像度判断部で、CP
U61より入力された画像データの解像度が、解像度記
憶部2に記憶されているプリンタ200の解像度と一致
するかどうかを判断する。ここで、プリンタ200の解
像度(360dpi)に等しい解像度の画像データであ
れば、そのまま出力部15を通してプリンタ200に出
力する。一方、プリンタ200の解像度(360dp
i)と異なる解像度の場合は、解像度比算出部3にて、
これら解像度の比率を算出する。これはプリンタ200
の解像度をP0 、画像データの解像度をPとすると(P
0 /P)で表わされる。
【0048】次に、ヘッドスピード算出部4にて、ヘッ
ドスピード記憶部5に記憶されているプリンタ200に
おける360dpiの解像度における記録ヘッドの搬送
スピード値を読み出し、この画像データを印刷する時
の、プリンタ200における記録ヘッドの走査速度Vを
算出する。この算出式は、 V=(P0 /P)V0 (P≠0) …(1) で表される。ここで、V0 は、プリンタ200が360
dpiで記録する時の記録ヘッドの本来の走査速度を示
している。これにより、プリンタ200を用いて、例え
ば320dpiで記録する時は、記録ヘッドの走査速度
VはV=(360/320)V0 =1.125V0 、4
80dpiで記録する時は、V=(360/480)V
0 =0.75V0 となる。
【0049】そして、予めキャリッジモータ31の特性
により決定される、記録ヘッドの走査スピードの上限
(例えば、400pps(パルス/秒))と下限(例え
ば、250pps)をヘッドスピード許容値記憶部7に
記憶しておき、その記憶されている許容値と算出結果と
比較する。そして、ヘッドスピード算出部4で算出され
たヘッドスピードが許容範囲であれば、その計算された
ヘッドスピード(V)をセレクタ6により選択してヘッ
ドスピード設定部8に出力する。これにより、主走査方
向解像度変換部16に、このヘッドスピード値が出力さ
れる。
【0050】一方、ヘッドスピード算出部4で算出され
たヘッドスピードが許容範囲外ならば、その算出された
ヘッドスピードに最も近い許容範囲内のスピード値を選
択し、ヘッドスピード設定部8を通して主走査方向解像
度変換部16に出力する。
【0051】次に、ヘッドスピードの変更に伴って変更
されるプリンタ200の記録ヘッドを駆動するパルス信
号の周期を算出する処理を説明する。
【0052】パルス周期算出部9では、パルス周期記憶
部10に記憶されている、プリンタ200が360dp
iで記録する時のパルス周期(例えば、3KHz)を読
出し、この値と解像度比算出部3で算出された解像度比
(P0 /P)とに基づいて、新たなパルス周期Tを算出
する。この式は、以下のようになる。
【0053】 T=(P0 /P)T0 (P≠0) …(2) ここで、T0 はプリンタが360dpiで記録する時の
パルス周期(インクの吐出周期)を示している。これに
より、プリンタ200を用いて、例えば320dpiで
記録する時は、T=(360/320)T0 =1.12
5T0 、480dpiで記録する時は、T=(360/
480)T0 =0.75T0 となる。
【0054】こうして算出されたパルス周期値が、予め
パルス周期許容値記憶部12に記憶されている許容範囲
(例えば、2.25KHz〜3.6KHz)内にあるか
どうかを判断し、その算出結果が許容範囲内にある場合
は、その算出値をセレクタ11で選択してパルス周期設
定部13に出力する。これにより、その算出されたパル
ス周期が主走査方向解像度変換部16へ出力される。
【0055】一方、その算出されたパルス周期が許容範
囲内にない時は、記録ヘッドの走査スピード、パルス周
期を変化させただけでは対応しきれない解像度(例え
ば、251dpi以下、540dpi以上)であるの
で、許容範囲内で算出結果に最も近いパルス周期を選択
し、その値をデータ処理部14に出力し、データ処理部
14により画像データの副走査方向の補間、又は間引き
処理を行なう。このデータ処理部14よりの画像データ
を入力した主走査方向解像度変換部16では、その画像
データの主走査方向の解像度が360dpiとなるよう
に、その画像データに対して補間、又は間引き処理を行
なう。
【0056】このように本実施例によれば、プリンタ2
00の解像度の異なる解像度の画像データをプリンタ2
00に出力して印刷するためには、プリンタ200の記
録ヘッドの走査速度、またはインクの吐出周期(記録ヘ
ッドの駆動パルス周期)を変化させる必要がある。尚、
この場合、副走査方向であるS方向の画像データに関し
ては、データに処理を施すことなく出力し、主走査方向
であるN方向については、画像データの解像度に応じ、
補間又は間引き処理を行なって出力するものとする。
【0057】次に、図7及び図8を参照して、プリンタ
200の記録ヘッドの走査速度、インクの吐出周期と解
像度との関係を説明する。
【0058】図7(a)は、プリンタ200の解像度
(360dpi)と同じ解像度をもつ画像データを印刷
した結果を示している。そして、図7(b)はプリンタ
200の解像度360dpiよりも低い解像度(320
dpi)の画像データを印刷した結果を示している(但
し、ここで記録された画像データの元の長さは図7
(a)と同じである)。また、図7(c)はプリンタ2
00の解像度360dpiよりも高い解像度480dp
iの画像を印刷した結果を示している(但し、これも画
像データの長さは図7(a)と同じである)。ここで、
解像度が低いということは、ある単位長さあたりの情報
量が少ないことを意味しており、逆に解像度が高いとい
うことは、ある単位長さあたりの情報量が多いことを示
している。
【0059】即ち、例えば解像度が360dpiで9ド
ットの情報は、解像度が320dpiの場合には8ドッ
トに、解像度が480dpiの場合は12ドットに相当
している。従って、画像データの長さが等しくても、プ
リンタ200の解像度と画像データの解像度とが一致し
ていなければ、図7(a)、(b)、(c)に示すよう
に、解像度に応じて印刷した時の記録画像の長さが異な
ってしまうことになる。そこで記録画像の大きさをその
解像度によらず一定に保つためには、プリンタ200の
解像度よりも低い解像度の画像データを印刷する時はド
ット間隔を広め、高い解像度の画像データを印刷する場
合はドット間隔を狭める処理が必要である。このよう
な、印刷されるドット間隔を広めることは記録ヘッドの
走査速度を、前述の(1)式に従って早くするだけで実
現でき、印刷されるドット間隔を狭めることは、同様に
前述の(1)式に従って記録ヘッドの走査速度を遅くす
るだけで実現できる。
【0060】図7(b)、(c)の場合で、この処理法
を適用した結果を図8(b),(c)に示す。
【0061】一方、同様のことが、記録ヘッドにおける
インクの吐出周期だけを変えることでも実現できる。つ
まり、ドット間隔を広めるときは前述の(2)に従って
周期を長く、ドット間隔を狭めるときは同様に(2)式
に従ってパルス周期を短くすれば良い。これによる記録
結果は、図8に示すようになり、記録ヘッドの走査速度
を変更した場合と同じである。
【0062】さらに、プリンタ200の記録ヘッドの走
査速度と、インクの吐出周期とを組合わせて変化させて
も同様のことが実現できる。これにより、実際に適応で
きる画像データの解像度の範囲も拡がることになる。こ
の時のデータの解像度(P)、記録ヘッドの走査速度
(V)、インクの吐出周期(T)との関係を、下式で示
す。
【0063】 V×T= Po (Vo ×To )/P (P≠0) …(3) ここで、この記録ヘッドの走査速度とインクの吐出周期
との組合わせは、記録ヘッドを動かすキャリッジモータ
31(図3)の性能に依存していることはもちろんであ
る。
【0064】図9はキャリッジモータ31の駆動周波数
(回転数)と、そのモータのトルクとの関係を示した図
である。
【0065】駆動周波数が210pps〜240pps
の範囲では、キャリッジモータ31の駆動周波数とキャ
リッジ110の駆動機構の共振現象により、極端にトル
クが減少して記録動作が不可能になっている。本実施例
では、記録ヘッドの駆動に少なくとも0.8Kg・cm
のトルクが必要なため、通常300ppsでキャリッジ
モータ31を回転駆動している。
【0066】従って図9より、トルクが0.8Kg・c
m以上となる250pps〜400ppsの間で、キャ
リッジモータ31の駆動周波数を変化させることが可能
である。前述の(1)式より、記録ヘッドの走査速度の
みを変化させて対応できる解像度Pは、P=P0 ×V0
/Vで与えられる。ここで、P0 =360dpi,V 0
=300ppsであるから、キャリッジモータ31の駆
動周波数が250ppsの時は、 P=300(PPS) ×360(dpi) /250(PPS) =432(dpi) となり、キャリッジモータ31の駆動周波数が400p
psの時は、 300(PPS) ×360(dpi) /400(PPS) =270(dpi) となる。
【0067】つまり、印刷したい画像データの解像度が
270dpi〜432dpiの間にある時は、記録ヘッ
ドの走査速度を変化させるだけで対応できることがわか
る。その時のインク吐出パルスとキャリッジモータ31
の駆動パルスとの関係を図10に示す。
【0068】図10の(a)はインクの吐出パルスのタ
イミングを示し、ここでは3KHzの周期で吐出してい
る。図10の(b)は解像度360dpiで印刷する時
のキャリッジモータ31の駆動パルスタイミングを示
し、ここでは300ppsで駆動している。又、図10
の(c)は解像度270dpiで印刷する時のキャリッ
ジモータ31の駆動パルスタイミングを示し、400p
psで駆動されていることが分かる。更に、図10の
(d)は解像度432dpiで印刷する時のキャリッジ
モータ31の駆動タイミングを示し、ここでは250p
psで回転駆動されている。
【0069】このように、例えば解像度が270dpi
の画像データを印刷するときはキャリッジモータ31の
駆動周波数を400ppsにするだけで対応できるが、
例えば解像度が432dpi以上の画像データを印刷す
る時には、前述したように記録ヘッドの走査速度を変化
させるだけで対応できないため、キャリッジモータ31
の駆動周波数を250ppsに近い255ppsに固定
し、前述の(3)式に従ってインクの吐出パルスの周期
を変更し、記録するドット間隔を操作することにより対
応する必要がある。
【0070】しかし、このようなドット間隔の操作を行
なう場合には、以下の2点に注意しなければならない。 (1)記録されたドットの間隔が広すぎると、ドットの
つながりが壊れてしまい、記録された画像の品位が低下
する。 (2)逆に記録されたドットの間隔が狭すぎると、ドッ
トが重なってしまい画像を識別できなくなってしまう虞
がある。
【0071】そこで、上記2点のような問題が起こらな
いように、以下に示すようにドット間隔の上限と下限を
決定した。
【0072】本実施例におけるインクジェットプリンタ
において、記録されるドットは円形である。従って、ベ
タ黒で白ヌケが起こらないよう図11の(a)に示すよ
うに画素の外接円(直径0.1mm)となるように、記録
ドットが設計されている。そこで、このドット径(0.
1mm)を基に、記録されるドット間隔の上限を0.1mm
(図11の(a))、下限を0.05mm(図11の
(c))に設定した。
【0073】図11の(a)に示すように、解像度36
0dpiの画像データのドット間隔は0.07mmである
ので、 0.07mm×360(dpi) /0.1mm =252(dpi) 0.07mm×360(dpi) /0.05mm=504(dpi) となる。これにより、本実施例のように、インク吐出パ
ルスの周期とキャリッジモータ31の駆動周波数(記録
ヘッドの走査速度)とを変更して対応できる画像データ
の解像度は、252dpi〜504dpiまでとなる。
【0074】図12(A)は、解像度が252dpiの
画像データを出力する場合のインク吐出パルスとキャリ
ッジモータ31の駆動周波数との関係を示す図で、図1
2(B)は解像度が504dpiの画像データを出力す
る場合のインク吐出パルスとキャリッジモータ31の駆
動周波数との関係を示す図である。
【0075】図12(A)では、キャリッジモータ31
の駆動周波数を0.8Kg・cmのトルクを確保できる
最大の400ppsとすることにより、インクの吐出パ
ルス周波数は、 3(KHz)×(0.07(mm)/0.1(mm))×(400(p
ps) /300(pps) )=2.8KHzとなる。
【0076】同様に、画像データの解像度が504dp
iの時は、図9よりキャリッジモータ31の駆動周波数
を最低の250ppsとすると、インクの吐出パルス周
波数は、 3(KHz)×(0.07(mm)/0.05(mm))×(250
(pps) /300(pps)) =3.5KHzとなる。
【0077】以上説明したように第1実施例によれば、
プリンタの解像度と異なる解像度の画像データをプリン
タに出力して印刷する場合、プリンタの記録ヘッドの走
査速度及び/或いは記録ヘッドのインクの吐出周期を変
更することにより、画像データの欠落や歪み等を防止し
て、現画像データを正確に印刷することができる。次に
本発明の第2実施例について説明する。この第2実施例
では、記録ヘッドの1スキャン中で記録ヘッドの走査速
度を変更して印刷できるプリンタについて説明する。
【0078】図13はプリンタ200の概略構成を示す
ブロック図である。34はプリンタ200に内蔵されて
いるプリンタコントローラであり、装置201からの制
御コマンドによりキャリッジモータ31を制御して解像
度360dpi×360dpiでの記録、及び360d
pi×200dpiでの記録を後述の方法により可能と
している。66は記録ヘッドを駆動するためのヘッド駆
動回路であり、記録ヘッドの64個のノズルに対する各
々の吐出用ヒータへの印加電圧をコントロールする。
【0079】図14の(a)(b)のそれぞれは副走査
方向の解像度を360dpi,200dpiとして記録
を行った時の各印刷ドットの関係を示す。同図(a)は
解像度360dpiで印刷されたドットを示し、(b)
は200dpiで印刷されたドットの様子を示した図で
ある。このように解像度200dpiで印刷されたドッ
トは、解像度360dpiで印刷されたドットより単位
長さあたりのドット数が少なくなる。このような解像度
の異なるデータを出力する際には、記録ヘッドの走査移
動速度またはインクの吐出周期を変化させることにより
印刷された画像の大きさが同じになるようにして画像を
形成することができる。
【0080】次に記録ヘッドの走査移動速度と吐出周期
との関係を図15に示す。このときの解像度200dp
iの時の記録ヘッドの走査移動速度Vは、解像度360
dpiにおける記録ヘッドの走査移動速度をV0 とする
と、 V=(360/200)×V0 となる。即ち、本実施例では解像度360dpiで記録
する時のキャリッジモータ31の駆動パルスの周波数は
500ppsであるので、200dpiで記録する時の
キャリッジモータ31の駆動パルスの周波数は900p
psとなる。
【0081】装置201より解像度に応じた記録スピー
ド設定コマンドの発行を受けたプリンタコントローラ3
4は、図16に示すようにキャリッジモータ31の駆動
パルスを制御する。また、一般にステッピングモータは
加速・減速をするのにスローアップ・スローダウンが必
要となり、解像度に応じたスローアツプ・スローダウン
の移動距離が必要となる。その様子を図17に示す。図
17から明らかなように、本実施例のプリンタ200
は、74ステップで500pps,133ステップで9
00ppsまで加速及び減速する構成となっている。ま
たスローダウンも同様に行なっている。このことから本
実施例では0から500ppsまで加速するのに30.
0mm,0から900ppsまで加速するのに55.5mm
の走行距離を必要としている。
【0082】図16の(a)はスローアップ及びスロー
ダウンをするためのキャリッジ移動距離、即ち500p
psから900pps、または900ppsから500
ppsにスローアップ/スローダウンできる分の距離
(即ち、55.5−30.0=25.5mm)に相当する
画像の空白部分が、一走査中にある場合を示したもので
ある。 (1)は360dpiでの記録(キャリッジモータ駆動
パルス500pps)から200dpiでの記録(キャ
リッジモータ駆動パルス900pps)に変化させると
きのモータ駆動パルスの特性曲線を示している。 (2)は200dpiでの記録(キャリッジモータ駆動
パルス900pps)から360dpiでの記録(キャ
リッジモータ駆動パルス500pps)に変化させると
きのモータ駆動パルスの特性曲線を示している。
【0083】このように、画像データの解像度が変更し
ている時点で、キャリッジをスローアップ/スローダウ
ンできる分の距離に相当する空白部分があれば、キャリ
ッジを同じ方向に走査しながら、その走査速度を変更す
ることができる。
【0084】また、図16の(b)はキャリッジをスロ
ーアップ及びスローダウンをするための距離、即ち、5
00ppsから900ppsまたは900ppsから5
00ppsにスローアップ・スローダウンする距離(5
5.5−30.0=25.5mm)分の空白が原稿画像の
一走査中にない場合を示したものである。この場合は、
キャリッジの走査速度を変更できるだけの空白部分がな
いので、一度キャリッジモータ31の回転停止し、その
後キャリッジモータ31を逆転してキャリッジを加速す
るのに必要な距離を確保する。そして、再び元の方向に
キャリッジを加速することにより必要なキャリッジスピ
ードを得る。
【0085】図16(b)の(3)は360dpiでの
記録(キャリッジモータ駆動パルス500pps)から
200dpiでの記録(キャリッジモータ駆動パルス9
00pps)に変化させるときのモータ駆動特性曲線を
示したものである。図示の場合、少なくとも200dp
iで記録開始する位置から55.5mmだけ逆移動させる
ことが必要になる。
【0086】図16(b)の(4)は200dpiでの
記録(キャリッジモータ駆動パルス900pps)から
360dpiでの記録(キャリッジモータ駆動パルス5
00pps)に変化するときのモータ駆動パルス特性曲
線を示したものである。図示の場合には、少なくとも3
60dpiで記録が開始する位置から30.0mmだけ逆
方向にキャリッジを移動させることが必要になる。
【0087】次に、このようなプリンタ200に記録デ
ータを出力する装置201の動作について説明する。こ
の装置201の構成は前述の第1実施例の図6で示した
のと同様の構成であるためその説明を省略する。
【0088】図18は、図6に示すプリンタコントロー
ラ65の動作を示したフローチャートである。
【0089】プリンタコントローラ65は、I/Oコン
トローラ62よりプリント要求(ステップS1)がある
と記録ヘッド(90)をホームポジションに移動すると
同時にI/Oコントローラ62より後述するデータ形式
の記録データ(文字データと画像データ)を64ライン
分読込んで、内部のバッファメモリに蓄える。そして、
文字データ・画像データの一方しか存在しない場合には
片方のデータのみを読み込む。また、画像データ(20
0dpi)のデータを読み込むときには、後述する縦解
像度変換により、記録ヘッドのノズルの並び方向(主走
査方向)の画像データの解像度を200dpiから36
0dpiに変換しながら、360dpiで64ライン分
読み込む(ステップS2)。次に、読込んだ64ライン
分(記録ヘッド90の1回の走査で記録されるライン
数)の記録データが全て白であるかを確認し(ステップ
S3)、白であればプリンタ200に対して単に64ラ
イン分の行送りコマンドの発行をする(ステップS
4)。一方、記録箇所が含まれている時は、記録解像度
に対応した記録スピード設定コマンドを発行する(ステ
ップS5)。
【0090】次に、前述したように記録ヘッドのノズル
列は主走査方向に並んでいるため、副走査方向にメモリ
上に格納されている記録データを主走査方向に並べ替え
る後述する縦横変換を行なう(ステップS6)。そし
て、その並べ変えた縦1列分(64ビット)の記録デー
タをプリンタに転送する(ステップS7)。次に、直前
で転送したデータがその時点での解像度の最後のデータ
であるか判断し、次回から異なる解像度になると判断し
たら、処理はステップS5に戻り、次回も同じ解像度の
データであると判断したらステップS6,S7に戻る。
【0091】こうして、64ライン分(1走査分)のデ
ータが全て転送されていれば(ステップS8)、64ラ
イン分(1走査分)の改行を行ない(ステップS9)、
1ページ分のデータ転送が完了したと判断するまで(ス
テップS11の判断結果が“yes”になるまで)、上
記処理を繰り返す。
【0092】図19はこの第2実施例においてプリンタ
コントローラ65よりプリンタ200に出力される記録
データのデータ形式を示す図である。
【0093】記録データには2種類のデータ形式があ
り、360dpiの解像度を持つ文字データ(文字パタ
ーンのイメージデータ)と200dpiの解像度を持つ
画像データ(ファクシミリ受信したデータ或いはスキャ
ナ64で読取ったイメージデータ)がある。図19
(a)に示すように、文字データの先頭には360dp
iの解像度を示す“00H”の制御(判別)コード、記
録する行の開始位置を示す記録行開始位置データL1
(16ビット)、記録する列の開始位置を示す記録行開
始位置データC1(16ビット)と、その後に64ドッ
ト×360dpi×記録幅(横方向の長さ)分の記録デ
ータa1,a2…(総ビット数を示す)が8ビットずつ
パラレルで送られてくる。そして、最終の文字データ
は、記録開始位置データL1,C1が共に“FFFF
H”となることにより認識できる。
【0094】また、図19(b)に示すように、画像デ
ータは200dpiの解像度を示す“FFH”コードで
はじまり、記録する行の開始位置を示す記録行開始位置
データL2(16ビット)、記録する列の開始位置を示
す記録列開始位置データC2(16ビット)が付加さ
れ、36ドット×200dpi×記録幅の記録データa
1,a2…が8ビットパラレルで送られてくる。そし
て、最終の画像データは、記録開始位置データL2,C
2部分が共に“FFFFH”となることで認識できる。
【0095】次に、図20を参照してプリンタコントロ
ーラ65で実施される縦横変換の変換処理を説明する。
【0096】不図示のラインバッファに読み込まれた3
60dpi×360dpi,360dpi×200dp
iの画像データ(図18のステップS2で読込まれ格納
される)は、同図(a)の様に1,2,3,…,nとS
方向に順にドットが配置され、64ライン分のデータが
ラインバッファに蓄えられる。このデータをN方向に6
4ドットを1ブロックとして、同図(b)の様に第1ブ
ロックから第nブロックまでブロック単位で転送する。
このとき、ブロック内の64ドットのデータは8ドット
ずつ分割され、1バイトデータとして順に8バイト、計
64ドット(ビット)の転送を行なう。
【0097】尚、200dpi形式の画像データは、バ
ッファメモリの縦方向に対し36ドット分までしか占め
ない。従って、この場合、最終的に縦方向に対し64ド
ットのデータを生成する必要がある。この処理が次に述
べる縦解像度変換処理である。
【0098】図21,図22に縦解像度変換の様子を示
す。図22は縦解像度変換の様子を示したフローチャー
トであり、図21はその結果を示した図である。
【0099】尚、この縦解像度変換処理は上述したバッ
ファメモリ内のデータに対して行うものであり、図20
のN方向の或る1列を注目しているものする。
【0100】先ず、ステップS101で、注目している
縦1列文のデータ(64ビット)を入力する。ステップ
S102では、注目している列位置の解像度が360d
piであるか否かを判断する。注目している列が360
dpiの場合、入力した64ビットの情報はそのまま記
録ヘッドの縦64ドットに供給されるデータであると考
えて良いので何もせずに戻る。
【0101】また、ステップS102で注目している列
位置の解像度が200dpiであると判断したとき、先
に入力した64ビット中36ビットが有効であって、そ
れを64ビットに変換すべくステップS104以降の処
理を行う。
【0102】先ず、初期値としてi,pに“1”をセッ
トする。このiは図21における変換前の情報(図21
(a))のビット位置を示すためのポインタであり、p
は変換後の情報(図21(b))のビット位置を示すた
めのポインタである。
【0103】さて、次にステップS105に進むと、ポ
インタiの内容が“5”で割り切れるか否かを判断す
る。“5”で割り切れないと判断したら、ステップS1
06に進んで、その時点でのバッファメモリの注目列の
上からpビットとp+1ビット目に先に読み込んだiビ
ット目の情報を書き込む。そして、ステップS107で
は、ポインタiを“1”だけインクリメントし、ポイン
タpは“2”インクリメントする。つまり、このように
して、図21の右側に示す如く、変換前のドット情報の
うち、5で割り切れるドット以外が全て2ドット連続さ
せることが可能になる。
【0104】また、ステップS105でポインタiの内
容が5で割り切れると判断したら、読み込んだ64ビッ
ト中のポインタiで示されるビット情報を、バッファメ
モリの注目列の上からpビット目に書き込む。そして、
ステップS109でポインタiを“1”インクリメント
し、ポインタpも“1”だけインクリメントする。こう
して、処理はステップS110に進むが、ここでは、6
4ビット分のデータが生成されたか否かを判断する。そ
の生成処理が完了したと判断されるまで、ステップS1
05以降の処理を繰り返す。
【0105】尚、上述した処理は順次注目列を図20に
おけるS方向にずらしながら処理をする。この間、バッ
ファメモリに生成された縦64ビットのデータは記録タ
イミングに従って、記録ヘッドに供給されることにな
る。
【0106】上記第2の実施例では、360dpiと2
00dpiのような解像度の異なるデータを出力する際
に本実施例では走査移動速度を可変にし、インクの吐出
周期を固定することにより像を形成したが、インクの吐
出周期を可変としても実現することができる。
【0107】この場合、例えば360dpiでの記録印
加タイミングの周期をT0 とし、200dpiでの記録
印加タイミングの周期をTとすると、求めるTは次式に
よって与えられる。
【0108】T=(360/200)・T0 尚、この場合、第1の実施例のように走査運動の速度が
速くなることはないが、キャリッジを後退させることは
ない。
【0109】以上説明したように第2実施例によれば、
記録ヘッドの1回の走査中において記録ヘッドの走査速
度を変更してドットピッチを変更できるため、同一ライ
ンに含まれる解像度の異なる画像を、ドットの欠落や歪
を発生することなく記録できる効果がある。
【0110】特に、記録ヘッドの走査運動速度は、最低
でも装置が再現できる解像度の速度で記録するので、画
像記録に係る全体の記録速度は高速になる。
【0111】尚、この第2実施例では、記録解像度とし
て、200dpiの画像データと360dpiの画像デ
ータを例にして説明したが、勿論、これ以外の解像度に
も対応できるし、また、3つ以上の異なる解像度でもっ
て記録する場合にも適応できることは言うまでもない。
【0112】次に、図23〜図25を参照して、本発明
の第3実施例を詳細に説明する。図23はこの第3実施
例の装置201の概略構成を示すブロック図で、前述の
図2と共通する部分を同じ番号で示している。
【0113】図23において、301は装置201全体
を制御するためのCPU、302は本実施例の処理を実
現するための制御プログラムやシステム全体を制御する
プログラム、更には各種データが記憶されているROM
である。303はCPU301のワークエリアとして使
用されたり、或いはCPU301の別のプログラムを常
駐させるためのRAMで、このRAM303には画像デ
ータを記憶するためのバッファメモリや各種データ格納
領域が設けられている。304はハードディスク等の外
部記憶装置、200aは記録ヘッドの走査速度を変更し
て記録できる可変速プリンタで、プリンタコントローラ
65aを介して装置201に接続されている。M3はキ
ーボード、M2はディスプレイ、305はファクシミリ
送受信部、306は公衆回線、307はシステムバスで
ある。
【0114】図24は、ファクシミリ送受信部305を
介して受信されたファクシミリ受信画像の一部240
が、ワードプロセッサ等で作成された文書データ上に貼
り付けられた状態を示す図である。図25は、図24に
示すような文書データをプリンタ200aで印刷させる
場合の処理を示すフローチャートで、この処理を実行す
る制御プログラムはROM302に格納されている。
【0115】本実施例の動作を説明する前に、その前提
について説明する。ファクシミリ送受信部305を介し
て受信された画像データは、ROM302に記憶された
制御プログラムにより編集・加工が施され、その一部が
パソコンの1つのアプリケーションであるワープロ文書
中に貼り付けられた形で記録データが形成されているも
のとする。ここでファクシミリ受信画像の解像度は20
3dpi、ワードプロセッサ機能を用いて入力される文
字や図形データの解像度を360dpiとする。
【0116】可変速プリンタ200aにおいて、記録ヘ
ッドの副走査方向の走査速度は、解像度203dpi,
360dpi,406dpiの3段階に応じて設定され
る。即ち、解像度406dpiの時は、解像度203d
piの時に比べて記録ヘッドの走査速度は1/2倍にな
り、この時の記録データは203dpiの記録データを
単純に2倍に拡大したものとなる。この様に解像度20
3dpiの画像データを解像度406dpiで記録する
のは、解像度が203dpiの画像の内容によっては、
濃く記録したほうがよい場合があるからである。又、解
像度203/406dpiのいずれで記録を行うかは、
予め設定されているものとする。
【0117】一方、主走査方向に関してはシリアルプリ
ンタの性質上、その解像度を可変にはできないので(記
録ヘッドのノズルの間隔により決まるため)、このプリ
ンタ200aの本来の解像度である360dpiだけで
ある。従って、記録ヘッドの走査速度を、解像度203
dpiや406dpiに対応させた場合には、主走査方
向だけ拡大率1.8倍(=360÷203)で記録デー
タを拡大する。
【0118】以下、図25のフローチャートを参照し
て、図24に示すような記録データをプリンタ200a
に出力する動作について説明する。尚、以下の説明にお
いて、このプリンタ200aが1回の走査で記録できる
ドット数をKドット(例えば、記録ヘッド90が64ド
ット分のノズルを有する時は、K=64×(1ラインの
記録ドット数))とし、Jは解像度203dpi(40
3dpi)で記録される時、記録ヘッドの1走査で記録
される分に相当する元の画像データの量(即ち、J=K
÷1.8)とする。よって、解像度360dpiで記録
される時は、J=Kとなる。
【0119】ステップS201で、処理する画像データ
が記憶されている先頭座標値をY1(203dpi用)
とY2(360dpi用)とを共に初期化する。次にス
テップS202に進み、解像度203dpiが記憶され
ている画像データの座標Y1からJドット分までの間に
データが存在するか、即ち、記録ヘッドの1回の走査に
より記録されるファクシミリ受信画像(203dpi)
データがあるかどうかを調べる。受信画像が存在しない
時はステップS209へ進み、文字等の画像データ(3
60dpi)が存在するかをみる。
【0120】ファクシミリ受信画像が存在する時はステ
ップS204に進み、予めプリンタ200aに設定され
ている解像度が203dpiか406dpiかをみる。
203dpiであればステップS205に進み、プリン
タ200aに対して記録ヘッドの走査速度を解像度20
3dpiに相当する速度とし、一方406dpiであれ
ばステップS206で、プリンタの記録ヘッドの走査速
度を406dpiに相当する速度に設定する。こうして
記録ヘッドの走査速度が決定するとステップS207に
進み、ファクシミリ受信画像(203dpi)の座標Y
1からJドット分の画像データをプリンタ200aに出
力して印刷する。この時、記録ヘッドの走査速度が40
6dpiに相当する速度に設定されている時は、その画
像データを副走査方向に2倍に拡大する。そして、更に
前述したように、主走査方向(縦方向)に1.8倍に拡
大する。次にステップS208に進み、改行量=0で改
行処理を行って、プリンタ200aの記録ヘッドをホー
ム位置に戻す。これで記録ヘッドの1回の走査で記録さ
れる分、ファクシミリ受信画像が記録されたことにな
る。
【0121】ステップS209では、解像度360dp
iの画像データ(ワープロ文書データ)に対して、前述
のファクシミリ受信画像の場合と同様に、座標Y2から
Kドットまでの間にデータが存在するかどうか、即ち記
録ヘッドの次の1回の走査で記録されるデータがあるか
どうかを調べる。記録される画像データが存在する時は
ステップS210からステップS211に進み、存在し
なければステップS213に進む。ステップS211で
は、プリンタ200aに対し記録ヘッドの走査速度を解
像度360dpiに相当する速度とし、ステップS21
2で解像度360dpiの画像データの座標Y2からK
ドット分(1走査で記録する分)をプリンタ200aに
送り印刷する。次にステップS213に進み、改行量=
Kで改行して、次の記録開始位置に記録ヘッドを位置付
ける。そしてステップS214では、画像データのアド
レスを示す座標値Y1とY2のそれぞれに、それぞれJ
とKを加算して座標値Y1とY2とを更新する。次に、
ステップS215で1ページで記録する全データの記録
が終了したかを調べ、まだ残っているならばステップS
202に戻って前述の処理を繰返し実行する。
【0122】尚、このフローチャートは203dpiと
360dpiとの合成データの印刷であるが、単独の解
像度のデータでも、同一のフローチャートによりそれぞ
れの解像度で印刷できる。又、この実施例では、解像度
を203dpiと360dpi及び403dpiとした
が、本発明はこれに限定されないことはもちろんであ
る。
【0123】以上説明したように第3実施例によれば、
記録ヘッドの速度を変更して異なる解像度で記録できる
可変速プリンタを制御することにより、例えばファクシ
ミリ受信画像と、ワードプロセッサ等で作成された互い
に解像度の異なる画像を、画像品位を低下させることな
く低コストで記録できる。
【0124】また、実施例ではインクジェット、特に熱
エネルギーを利用したインクジェット記録方式を例にし
て説明したが、記録ヘッドを走査運動させて記録させる
プリンタであれば、他のどのような方式にもそのまま適
応できるので、これによって本願発明が限定されるもの
ではない。
【0125】又、前述の実施例では、プリンタ200
(200a)はインターフェースケーブルを介して接続
される別置き型のものとしたが、本体の装置と一体型の
ものであっても良い。さらに、プリンタ200(200
a)の解像度を360dpiとしたが、これも言うまで
もなくこれに限定されるものでない。又、プリンタ20
0(200a)のキャリッジモータ31の性能、インク
吐出周期についても、本実施例に限定されないことはも
ちろんである。
【0126】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることはもちろんである。
【0127】以上説明したように第2実施例によれば、
解像度の異なる画像を記録しても、少なくともその画像
における走査運動方向の画像の欠落や歪は発生しないよ
うになる。
【0128】また、第2実施例によれば、上記効果に加
え、全体の記録速度を上げることが可能になる。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
リンタの解像度とは異なる解像度の画像データを、その
プリンタに出力して印刷する場合に、プリンタの記録ヘ
ッドの走査速度及び/或いは記録ヘッドのインクの吐出
周期を変更することにより、画像データの欠落や歪み等
を防止し、原画像データを正確に印刷することができ
る。
【0130】又、他の発明によれば、プリンタ本来の解
像度と異なる解像度を有する画像データであっても、高
品位に記録できる効果がある。
【0131】又本発明によれば、上記効果に加え、全体
の記録速度を上げることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のプリンタコントローラの
概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例の装置を用いたシステムの一例
を示す外観斜視図である。
【図3】本実施例のプリンタの記録部の分解斜視図であ
る。
【図4】本実施例のプリンタであるインクジェットプリ
ンタのインクカートリッジの形状を示す外観斜視図であ
る。
【図5】本実施例のインクジェットプリンタのインクカ
ートリッジ内のインクノズルの配列例を示す図である。
【図6】本実施例の本体装置の概略構成を示したブロッ
ク図である。
【図7】従来のインクジェットプリンタにおいてそれぞ
れ異なる解像度の画像データを記録した例を示すであ
る。
【図8】第1実施例により制御されたインクジェットプ
リンタを用いて、それぞれ異なる解像度の画像データを
記録した例を示す図である。
【図9】本実施例のプリンタにおけるキャリッジモータ
の駆動周波数と発生するトルクとの関係を示す図であ
る。
【図10】本実施例のプリンタにおけるインク吐出パル
ス周期とヘッド駆動パルスの関係を示す図である。
【図11】本実施例のプリンタにおけるドット間隔の上
限と下限を説明するための図である。
【図12】本実施例のプリンタにおけるインク吐出パル
スとヘッド駆動パルスの関係を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施例のプリンタの概略構成
を示すブロック図である。
【図14】第2実施例における副走査方向解像度360
dpi,200dpiの記録を行った時の記録点の関係
を示した図である。
【図15】第2実施例における記録ヘッドの走査速度と
吐出周期との関係を示した図である。
【図16】第2の実施例のプリンタにおけるキャリッジ
モータの駆動パルスを制御する方法を示した図である。
【図17】第2の実施例のプリンタにおけるキャリッジ
モータのスローアップ・スローダウン特性を示す図であ
る。
【図18】本発明の第2実施例におけるプリンタコント
ロールの動作を示したフローチャートである。
【図19】第2実施例における記録データのデータ形式
を示す図である。
【図20】第2実施例における記録データの縦横変換を
示す図である。
【図21】縦方向の解像度変換の様子を示した図であ
る。
【図22】縦方向の解像度変換の方法を示したフローチ
ャートである。
【図23】本発明の第3実施例の装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図24】文書データとファクシミリ受信画像との合成
画像例を示す図である。
【図25】第3実施例における解像度の異なる画像デー
タをプリンタに出力する処理を示すフローチャートであ
る。
【図26】従来の画像データの解像度変換を示した図で
ある。
【符号の説明】
1 解像度判断部 2 解像度記憶部 3 解像度比算出部 4 ヘッドスピード算出部 5 ヘッドスピード記憶部 6,11 セレクタ 7 ヘッドスピード許容値記憶部 8 ヘッドスピード設定部 9 パルス周期算出部 10 パルス周期記憶部 12 パルス周期許容値記憶部 13 パルス周期設定部 14 データ処理部 15 出力部 16 主走査方向解像度変換部 31 キャリッジモータ 34,65,65a プリンタコントローラ 61,301 CPU 62 I/Oコントローラ 90 ヘッドカートリッジ(記録ヘッド) 110 キャリッジ 200,200a プリンタ 302 ROM 303 RAM 304 ディスク 305 ファクシミリ送受信部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/44 19/18 F 9212−2C 19/32 9212−2C (72)発明者 日野原 誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 浜野 宗二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山田 修 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 濱本 昭彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを走査して記録媒体に画像の
    記録を行う記録装置であって、 前記記録ヘッドの走査速度を変更して走査する走査手段
    と、 前記記録ヘッドにより記録する画像データの解像度に応
    じて、前記走査手段を制御して前記記録ヘッドの走査速
    度を変更して記録するように制御する制御手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記画像データの解像
    度と前記記録装置の本来の解像度との比率に応じて前記
    記録ヘッドの走査速度を決定することを特徴とする請求
    項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記記録ヘッドの走査
    速度を前記記録ヘッドを搬送駆動するモータの周波数特
    性により決定することを特徴とする請求項1に記載の記
    録装置。
  4. 【請求項4】 記録ヘッドを走査して記録媒体に画像の
    記録を行う記録装置であって、 前記記録ヘッドの駆動周波数を変更して記録する記録手
    段と、 前記記録ヘッドにより記録する画像データの解像度に応
    じて、前記記録手段を制御して前記記録ヘッドの駆動周
    波数を変更して記録するように制御する制御手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記画像データの解像
    度と前記記録装置の本来の解像度との比率に応じて前記
    記録ヘッドの駆動周波数を決定することを特徴とする請
    求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドの駆動周波数の上限及び
    下限値は、記録ドット径、又は記録ドットの形状から決
    定されることを特徴とする請求項4記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 記録ヘッドを走査して記録媒体に画像の
    記録を行う記録装置を制御する記録制御装置であって、 前記記録装置は記録ヘッドの走査速度及び前記記録ヘッ
    ドの駆動周波数の少なくともいずれか一方を変更して記
    録する記録手段を有し、 前記記録装置により記録する画像データの解像度に応じ
    て、前記記録装置の記録ヘッドの走査速度及び駆動周波
    数の少なくともいずれかを変更して記録するように制御
    する制御手段と、 を有することを特徴とする記録制御装置。
  8. 【請求項8】 記録データを入力し、記録ヘッドを走査
    させて前記記録データに基づく画像を記録媒体上に記録
    する記録装置において、 前記記録データに基づいて前記記録ヘッドを駆動する周
    波数を変化させることで前記記録ヘッドの走査方向の記
    録ピッチを変更するピッチ変更手段と、 前記記録ヘッドの1回の走査で記録すべき画像データ中
    における解像度切り換え位置を判断する判断手段と、 前記判断手段の判断結果に応じて前記ピッチ変更手段を
    制御する制御手段と、 を備えることを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 前記判断手段は、入力した記録データに
    付加された解像度指定情報に基づいて判断することを特
    徴とする請求項第8項に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 記録データを入力し、記録ヘッドを走
    査させて前記記録データに基づく画像を記録媒体上に記
    録する記録装置であって、 記録ヘッドの走査速度を変化させることで前記記録ヘッ
    ドの走査方向の記録ピッチを変更するピッチ変更手段
    と、 前記記録ヘッドの1回の走査で記録すべき画像データ中
    における解像度切り換え位置を判断する判断手段と、 前記判断手段の判断結果に応じて前記ピッチ変更手段を
    制御する制御手段と、 を備えることを特徴とする記録装置。
  11. 【請求項11】 前記判断手段は、入力した記録データ
    に付加された解像度指定情報に基づいて判断することを
    特徴とする請求項第10項に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 更には、前記ピッチ変更手段によって
    前記記録ヘッドの走査速度を変更するとき、現在の記録
    位置とピッチを変更して記録しようとする目的画像の先
    頭位置との距離が、当該目的画像の記録するときの走査
    速度になるまでに移動する記録ヘッドの移動距離より短
    いとき、少なくとも前記目的画像の先頭位置から前記移
    動距離分だけ記録ヘッドを後退させる手段を備えること
    を特徴とする請求項第10項に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 記録ヘッドの走査速度を変更すること
    により解像度を変更して記録可能な記録装置を制御する
    記録制御装置であって、 第1の解像度を有する記録データを前記記録ヘッドを第
    1の速度で走査して記録する第1の記録手段と、 前記第1の解像度と異なる第2の解像度の記録データを
    前記記録ヘッドの第2の速度で走査して記録する第2の
    記録手段とを有し、 同じ走査線上に解像度の異なる記録データを記録する時
    は、前記記録ヘッドを前記走査線上で複数回走査して記
    録するように制御する制御手段と、 を有することを特徴とする記録制御装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドはインクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1乃至13項の少なくともいずれか1項に記
    載の記録装置。
  15. 【請求項15】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を有していることを特徴とする請求項14に記載の記録
    装置。
JP2506092A 1991-09-19 1992-02-12 記録装置及び前記記録装置を制御する記録制御装置 Pending JPH05151404A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2506092A JPH05151404A (ja) 1991-09-19 1992-02-12 記録装置及び前記記録装置を制御する記録制御装置
DE69221410T DE69221410T2 (de) 1991-09-19 1992-09-18 Serienaufzeichnungsverfahren mit Möglichkeit zur Änderung der Auflösung
EP92308516A EP0533486B1 (en) 1991-09-19 1992-09-18 Serial recording system capable of varying resolution
US08/901,956 US5788385A (en) 1991-09-19 1997-07-29 Serial recording system capable of varing resolution

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-239988 1991-09-19
JP23998891 1991-09-19
JP25221691 1991-09-30
JP3-252216 1991-09-30
JP2506092A JPH05151404A (ja) 1991-09-19 1992-02-12 記録装置及び前記記録装置を制御する記録制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05151404A true JPH05151404A (ja) 1993-06-18

Family

ID=27284883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2506092A Pending JPH05151404A (ja) 1991-09-19 1992-02-12 記録装置及び前記記録装置を制御する記録制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05151404A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240256A (ja) * 2001-02-22 2002-08-28 Canon Inc インクジェット記録方法及びその装置
JP2003048339A (ja) * 2001-08-06 2003-02-18 Seiko Epson Corp プリンタ、印刷制御方法および情報記録媒体
JP2008105221A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Fuji Xerox Co Ltd 露光装置および画像形成装置
JP2015074141A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理プログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240256A (ja) * 2001-02-22 2002-08-28 Canon Inc インクジェット記録方法及びその装置
JP2003048339A (ja) * 2001-08-06 2003-02-18 Seiko Epson Corp プリンタ、印刷制御方法および情報記録媒体
JP4720041B2 (ja) * 2001-08-06 2011-07-13 セイコーエプソン株式会社 プリンタ、印刷制御方法および情報記録媒体
JP2008105221A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Fuji Xerox Co Ltd 露光装置および画像形成装置
JP2015074141A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0533486B1 (en) Serial recording system capable of varying resolution
JP2005169754A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2001171153A (ja) インクジェット記録装置
JPH10235852A (ja) 記録装置、記録方法及びデータ供給方法
JP2002036515A (ja) 記録装置および記録方法
JPH11240208A (ja) 記録装置及び記録方法
JP3299840B2 (ja) インクジェット記録方法、記録装置および情報処理システム
JPH05151404A (ja) 記録装置及び前記記録装置を制御する記録制御装置
JP2002254616A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法と装置
US6353485B1 (en) Image input/output apparatus image input/output processing method and cartridge
JPH11179915A (ja) プリントヘッド、プリント装置およびプリント方法
JPH0596807A (ja) プリンタ装置
JP3613076B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および記録媒体
JP3535846B2 (ja) プリント装置
JP2984432B2 (ja) プリンタ制御装置
JPH06164854A (ja) 複写装置及びその方法
EP0925950A2 (en) Recording apparatus and control method thereof
JP2863242B2 (ja) インクジェット記録装置および方法
JP3135481B2 (ja) プリント装置及びプリント方法
JP2817985B2 (ja) 記録装置および記録ヘッドの駆動方法
JP3054248B2 (ja) 記録方法及び装置
JPH10264413A (ja) 記録装置
US6474775B1 (en) Ink jet recording apparatus and method for recording with plural nozzle arrays
JP2002240370A (ja) 記録装置及び該記録装置におけるデータ変換方法
JP3375983B2 (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010205