JP2863242B2 - インクジェット記録装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、インクジェット記録装置および方法に関
し、特に、複数の記録素子をブロックに分割し、ブロッ
クごとに駆動するようにしたインクジェット記録装置お
よび方法に関する。
し、特に、複数の記録素子をブロックに分割し、ブロッ
クごとに駆動するようにしたインクジェット記録装置お
よび方法に関する。
［従来の技術］ インクジェット記録方式は、種々の方式により記録用
液体（以下、インクという）の吐出液滴を形成し、これ
を記録紙等の被記録媒体に付着させて記録を行なう記録
方式である。
液体（以下、インクという）の吐出液滴を形成し、これ
を記録紙等の被記録媒体に付着させて記録を行なう記録
方式である。
このような記録方式を適用した記録装置のなかでも、
記録ヘッドを高密度に多数の吐出口を配列した構成とす
るのに好適な装置として、吐出液適形成のためのエネル
ギーとして熱を利用するタイプのインクジェット記録装
置を挙げることができる。
記録ヘッドを高密度に多数の吐出口を配列した構成とす
るのに好適な装置として、吐出液適形成のためのエネル
ギーとして熱を利用するタイプのインクジェット記録装
置を挙げることができる。
この液滴吐出エネルギーとして熱を利用するインクジ
ェット記録装置では、通常、インクを加熱することによ
りインク中に急激な体積増大を伴なう変位を与え、この
変位に伴なって吐出口からインク液滴を吐出させるもの
であり、そのために発熱してインクを加熱するための電
気熱変換体と、吐出口に連通し電気熱変換体による熱が
インクに作用するためのインク液路等を有した記録ヘッ
ドを具えている。また、吐出口を複数有する記録ヘッド
にあっては、これら電気熱変換体等もそれに対応して複
数設けられている。
ェット記録装置では、通常、インクを加熱することによ
りインク中に急激な体積増大を伴なう変位を与え、この
変位に伴なって吐出口からインク液滴を吐出させるもの
であり、そのために発熱してインクを加熱するための電
気熱変換体と、吐出口に連通し電気熱変換体による熱が
インクに作用するためのインク液路等を有した記録ヘッ
ドを具えている。また、吐出口を複数有する記録ヘッド
にあっては、これら電気熱変換体等もそれに対応して複
数設けられている。
このような電気熱変換体を有する従来のインクジェッ
ト記録ヘッド、特に、第９図に示すように、１ラインの
記録幅に対応した複数の吐出口に従がって複数の電気熱
変換体R1〜Rmnが配列されたインクジェット記録ヘッド
では、これら電気熱変換体をいくつかのブロック（第９
図ではｍブロック）に分け、各ブロックごとに電気熱変
換体を駆動する方式が用いられている。
ト記録ヘッド、特に、第９図に示すように、１ラインの
記録幅に対応した複数の吐出口に従がって複数の電気熱
変換体R1〜Rmnが配列されたインクジェット記録ヘッド
では、これら電気熱変換体をいくつかのブロック（第９
図ではｍブロック）に分け、各ブロックごとに電気熱変
換体を駆動する方式が用いられている。
例えば、第９図に示すような回路において、第10図に
示すようなタイミングで駆動を行う場合、フリップフロ
ップ351〜35m、アンドゲート361〜36m、371〜37m、ラッ
チ回路381〜38m、およびシフトレジスタ391〜39mによっ
て構成される駆動ICの各々に対する電気熱変換体群がそ
れぞれ１ブロックとして順次駆動される。
示すようなタイミングで駆動を行う場合、フリップフロ
ップ351〜35m、アンドゲート361〜36m、371〜37m、ラッ
チ回路381〜38m、およびシフトレジスタ391〜39mによっ
て構成される駆動ICの各々に対する電気熱変換体群がそ
れぞれ１ブロックとして順次駆動される。
この方法により、インクジェット記録ヘッドを駆動す
るための消費電力は、ブロック駆動を行なわないものと
比較して著しく減少するため、従来からこのブロック駆
動方式が用いられてきた。
るための消費電力は、ブロック駆動を行なわないものと
比較して著しく減少するため、従来からこのブロック駆
動方式が用いられてきた。
［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、各ブロックごとに電気熱変換体を駆動
するようにしたので次のような問題点があった。
するようにしたので次のような問題点があった。
共通液室はヘッドの構造上その大きさには限界があ
る。また、高速記録を実現するために、各駆動ブロック
の駆動時間を極力短かくすると共に、ブロック間の駆動
する時間差も極力短かくし、１ラインの画像形成に要す
る時間を短かくすることが基本である。このような条件
の中で画像を形成すると、この駆動ブロックに対応した
濃度ムラが生じることが実験的に判明した。このムラは
極めて画像品位を劣化するものであり、実用に耐え得る
ものではない。
る。また、高速記録を実現するために、各駆動ブロック
の駆動時間を極力短かくすると共に、ブロック間の駆動
する時間差も極力短かくし、１ラインの画像形成に要す
る時間を短かくすることが基本である。このような条件
の中で画像を形成すると、この駆動ブロックに対応した
濃度ムラが生じることが実験的に判明した。このムラは
極めて画像品位を劣化するものであり、実用に耐え得る
ものではない。
本発明の目的は、上記のような問題点を解決し、高画
質のインクジェット記録を行うインクジェット記録装置
および方法を提供することにある。
質のインクジェット記録を行うインクジェット記録装置
および方法を提供することにある。
［課題を解決するための手段］ このような目的を達成するため、本発明のインクジェ
ット記録装置は、連続して配列した共通の液室から供給
されるインクを吐出する複数の吐出口により構成し、該
複数の吐出口を複数に分割して得られるブロック単位で
インクを吐出するインクジェット記録ヘッドと、記録す
べき画像にエッジが存在するか否かを判断する判断手段
と、該判断手段により画像にエッジが存在すると判断さ
れた場合は、直線性を保つため、隣り合うブロックが連
続した順番でインクを吐出するように制御し、他方、画
像にエッジが存在しないと判断された場合は、濃度ムラ
を防止するため、隣り合うブロックが連続しない順番で
インクを吐出するように制御する制御手段とを有するこ
とを特徴とする。
ット記録装置は、連続して配列した共通の液室から供給
されるインクを吐出する複数の吐出口により構成し、該
複数の吐出口を複数に分割して得られるブロック単位で
インクを吐出するインクジェット記録ヘッドと、記録す
べき画像にエッジが存在するか否かを判断する判断手段
と、該判断手段により画像にエッジが存在すると判断さ
れた場合は、直線性を保つため、隣り合うブロックが連
続した順番でインクを吐出するように制御し、他方、画
像にエッジが存在しないと判断された場合は、濃度ムラ
を防止するため、隣り合うブロックが連続しない順番で
インクを吐出するように制御する制御手段とを有するこ
とを特徴とする。
本発明のインクジェット記録方法は、連続して配列し
た共通の液室から供給されるインクを吐出する複数の吐
出口により構成し、該複数の吐出口を複数に分割して得
られたブロック単位でインクを吐出するインクジェット
記録ヘッドを利用するインクジェット記録方法であっ
て、記録すべき画像にエッジが存在するか否かを判断す
る判断ステップと、該判断ステップにて画像にエッジが
存在すると判断した場合は、直線性を保つため、隣り合
うブロックが連続した順番でインクを吐出するように制
御し、他方、画像にエッジが存在しないと判断した場合
は、濃度ムラを防止するため、隣り合うブロックが連続
しない順番でインクを吐出するように制御する制御ステ
ップとを有することを特徴とする。
た共通の液室から供給されるインクを吐出する複数の吐
出口により構成し、該複数の吐出口を複数に分割して得
られたブロック単位でインクを吐出するインクジェット
記録ヘッドを利用するインクジェット記録方法であっ
て、記録すべき画像にエッジが存在するか否かを判断す
る判断ステップと、該判断ステップにて画像にエッジが
存在すると判断した場合は、直線性を保つため、隣り合
うブロックが連続した順番でインクを吐出するように制
御し、他方、画像にエッジが存在しないと判断した場合
は、濃度ムラを防止するため、隣り合うブロックが連続
しない順番でインクを吐出するように制御する制御ステ
ップとを有することを特徴とする。
［作用］ 本発明のインクジェット記録装置では、記録すべき画
像にエッジが存在するか否かを判断手段により判断し、
画像にエッジが存在すると判断された場合は、直線性を
保つため、インクジェット記録ヘッドの隣り合うブロッ
クが連続した順番でインクを吐出するように制御手段に
より制御し、他方、画像にエッジが存在しないと判断さ
れた場合は、濃度ムラを防止するため、インクジェット
記録ヘッドの隣り合うブロックが連続しない順番でイン
クを吐出するように制御手段により制御する。
像にエッジが存在するか否かを判断手段により判断し、
画像にエッジが存在すると判断された場合は、直線性を
保つため、インクジェット記録ヘッドの隣り合うブロッ
クが連続した順番でインクを吐出するように制御手段に
より制御し、他方、画像にエッジが存在しないと判断さ
れた場合は、濃度ムラを防止するため、インクジェット
記録ヘッドの隣り合うブロックが連続しない順番でイン
クを吐出するように制御手段により制御する。
本発明のインクジェット記録方法では、記録すべき画
像にエッジが存在するか否かを判断し、画像にエッジが
存在すると判断された場合は、直線性を保つため、イン
クジェット記録ヘッドの隣り合うブロックが連続した順
番でインクを吐出するように制御し、他方、画像にエッ
ジが存在しないと判断された場合は、濃度ムラを防止す
るため、インクジェット記録ヘッドの隣り合うブロック
が連続しない順番でインクを吐出するように制御する。
像にエッジが存在するか否かを判断し、画像にエッジが
存在すると判断された場合は、直線性を保つため、イン
クジェット記録ヘッドの隣り合うブロックが連続した順
番でインクを吐出するように制御し、他方、画像にエッ
ジが存在しないと判断された場合は、濃度ムラを防止す
るため、インクジェット記録ヘッドの隣り合うブロック
が連続しない順番でインクを吐出するように制御する。
［実施例］ 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
る。
第１図は第１の実施例のインクジェット記録装置を示
す模式的側面図である。
す模式的側面図である。
第１図において、Ｈはヘッド部であり、1Bk,1y,1m,1c
はそれぞれブラック，イエロー，マゼンタ，シアンのイ
ンク色に対応したバブルジェット方式の記録ヘッドＨで
あり、内蔵する吐出エネルギー発生体に発熱抵抗体を用
い、通電体にインク中に生じる気泡を圧力源として吐出
口よりインク液滴を吐出させるものであり、ブロック２
に固定されている。各記録ヘッドは、400dpiの密度で47
36個の吐出口が配列されている。
はそれぞれブラック，イエロー，マゼンタ，シアンのイ
ンク色に対応したバブルジェット方式の記録ヘッドＨで
あり、内蔵する吐出エネルギー発生体に発熱抵抗体を用
い、通電体にインク中に生じる気泡を圧力源として吐出
口よりインク液滴を吐出させるものであり、ブロック２
に固定されている。各記録ヘッドは、400dpiの密度で47
36個の吐出口が配列されている。
３はキャッピングユニットであり、スタンバイ時等、
非記録時にブロック２を図中一点鎖線で示す位置まで引
き上げることにより、ユニット３を対向させてキャップ
する。また、キャッピングユニット３は、循環回復時に
は、図示しない回復ポンプ、インク供給系より送り込ま
れ、吐出口から押し出された廃インクの受け皿となる。
廃インクは図示しない廃インクタンクに導かれる。
非記録時にブロック２を図中一点鎖線で示す位置まで引
き上げることにより、ユニット３を対向させてキャップ
する。また、キャッピングユニット３は、循環回復時に
は、図示しない回復ポンプ、インク供給系より送り込ま
れ、吐出口から押し出された廃インクの受け皿となる。
廃インクは図示しない廃インクタンクに導かれる。
４は記録ヘッド1Bk,1y,1m,1cの各々に所定間隔を有し
て対向配設され記録シートを搬送するためのエンドレス
の帯電吸着ベルト、５は帯電吸着ベルト４を介して各記
録ヘッドに対向配設されるバックプラテンである。
て対向配設され記録シートを搬送するためのエンドレス
の帯電吸着ベルト、５は帯電吸着ベルト４を介して各記
録ヘッドに対向配設されるバックプラテンである。
６は普通紙などの記録シート７が収納され装置本体に
着脱自在に装着される給紙カセット、８は最上面の記録
シート７を１枚だけ送り出して給紙するピックアップロ
ーラである。９はピックアップローラ８より送り出され
た記録シート７を搬送路10へ搬送する搬送ローラであ
り、11は搬送路10の出口側に配設された搬送ローラであ
る。
着脱自在に装着される給紙カセット、８は最上面の記録
シート７を１枚だけ送り出して給紙するピックアップロ
ーラである。９はピックアップローラ８より送り出され
た記録シート７を搬送路10へ搬送する搬送ローラであ
り、11は搬送路10の出口側に配設された搬送ローラであ
る。
13および14は記録シート７に記録によって付着したイ
ンク液滴を熱風により乾燥定着させるヒータおよびファ
ン、15は定着の終了した記録シート７を装置外に排出す
る排出ローラ、16は排出された記録シート７を順次スト
ックするトレイである。
ンク液滴を熱風により乾燥定着させるヒータおよびファ
ン、15は定着の終了した記録シート７を装置外に排出す
る排出ローラ、16は排出された記録シート７を順次スト
ックするトレイである。
次に、以上の構成による実施例の動作について説明す
る。
る。
まず、記録動作について説明する。記録開始の操作
（第11図示の操作パネル1020）が行われると、指定され
たサイズの記録シート７がピックアップローラ８によっ
て給紙カセット６から送り出される。送り出された記録
シート７は、搬送ローラ９および11によって、予め帯電
された状態で回転すると共にバックプラテン５によって
平面形状とされている帯電吸着ベルト４に乗せられる。
記録シート７の先端部がヘッド1c,1m,1y,1Bkの各々の下
部に到着するのに連動して、後述される駆動回路を介し
て各記録ヘッドのエネルギー発生体を画像データに応じ
て駆動する。この駆動により、画像情報に応じたインク
液滴が吐出口から記録シート７の表面に吐出されて記録
が行われる。
（第11図示の操作パネル1020）が行われると、指定され
たサイズの記録シート７がピックアップローラ８によっ
て給紙カセット６から送り出される。送り出された記録
シート７は、搬送ローラ９および11によって、予め帯電
された状態で回転すると共にバックプラテン５によって
平面形状とされている帯電吸着ベルト４に乗せられる。
記録シート７の先端部がヘッド1c,1m,1y,1Bkの各々の下
部に到着するのに連動して、後述される駆動回路を介し
て各記録ヘッドのエネルギー発生体を画像データに応じ
て駆動する。この駆動により、画像情報に応じたインク
液滴が吐出口から記録シート７の表面に吐出されて記録
が行われる。
記録シート７が吸湿性の悪い場合、表面に付着した液
滴が乾燥せず、擦られて印字汚れを生じるので、ヒータ
13およびファン14によって強制乾燥して定着させる。定
着の終了した記録シート７は、排出ローラ15によってト
レイ16へ排出される。
滴が乾燥せず、擦られて印字汚れを生じるので、ヒータ
13およびファン14によって強制乾燥して定着させる。定
着の終了した記録シート７は、排出ローラ15によってト
レイ16へ排出される。
以上のように、それぞれシアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックのインクに対応した記録ヘッドにそれぞれ
のヘッドに応じた記録信号を与えることによりカラー画
像が形成される。
ー、ブラックのインクに対応した記録ヘッドにそれぞれ
のヘッドに応じた記録信号を与えることによりカラー画
像が形成される。
次に、本実施例の装置に用いるインクジェット記録ヘ
ッドの吐出原理について説明する。
ッドの吐出原理について説明する。
インクジェット記録装置に適用される記録ヘッドは、
一般に、微細な吐出口、液体流路、およびこの液体流路
の一部に設けられるエネルギー作用部と、該作用部にあ
る液体に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネ
ルギー発生手段を具えている。
一般に、微細な吐出口、液体流路、およびこの液体流路
の一部に設けられるエネルギー作用部と、該作用部にあ
る液体に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネ
ルギー発生手段を具えている。
このようなエネルギーを発生するエネルギー発生手段
としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用いた記録方
法、レーザ等に電磁波を照射して、そこにある液体に吸
収させて発熱させ、該発熱による作用で液滴を吐出、飛
翔させるエネルギー発生手段を用いた記録方法、あるい
は電気熱変換体によって液体を加熱して液体を吐出させ
るエネルギー発生手段を用いた記録方法等がある。
としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用いた記録方
法、レーザ等に電磁波を照射して、そこにある液体に吸
収させて発熱させ、該発熱による作用で液滴を吐出、飛
翔させるエネルギー発生手段を用いた記録方法、あるい
は電気熱変換体によって液体を加熱して液体を吐出させ
るエネルギー発生手段を用いた記録方法等がある。
その中でも熱エネルギーによって液体を吐出させるイ
ンクジェット記録方法に用いられる記録ヘッドは、記録
用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成するための吐出口
を高密度に配列することができるため、高解像力の記録
をすることが可能である。また、電気熱変換体をエネル
ギー発生手段として用いた記録ヘッドは、記録ヘッドと
して全体的なコンパクト化も容易で、かつ、最近の半導
体分野における技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技
術やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、長尺
化および面状化（２次元化）が容易であること等から、
マルチノズル化／高密度実装化が容易で、しかも大量に
生産性よく、製造コストも安価なインクジェット記録用
ヘッドを提供することが可能である。
ンクジェット記録方法に用いられる記録ヘッドは、記録
用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成するための吐出口
を高密度に配列することができるため、高解像力の記録
をすることが可能である。また、電気熱変換体をエネル
ギー発生手段として用いた記録ヘッドは、記録ヘッドと
して全体的なコンパクト化も容易で、かつ、最近の半導
体分野における技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技
術やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、長尺
化および面状化（２次元化）が容易であること等から、
マルチノズル化／高密度実装化が容易で、しかも大量に
生産性よく、製造コストも安価なインクジェット記録用
ヘッドを提供することが可能である。
このようにエネルギー発生手段に電気熱変換体を用
い、半導体製造プロセスを経て製造されたインクジェッ
ト用記録ヘッドは、一般には各吐出口に対応した液体流
路を設け、該液体流路ごとに該液体流路を満たす液体に
熱エネルギーを作用させて、対応する吐出口より液体を
吐出させて飛翔用液滴を形成する手段としての電気熱変
換体が設けられ、各液体流路には、各液体流路に連通さ
れている共通液室より液体が供給される構造になってい
る。
い、半導体製造プロセスを経て製造されたインクジェッ
ト用記録ヘッドは、一般には各吐出口に対応した液体流
路を設け、該液体流路ごとに該液体流路を満たす液体に
熱エネルギーを作用させて、対応する吐出口より液体を
吐出させて飛翔用液滴を形成する手段としての電気熱変
換体が設けられ、各液体流路には、各液体流路に連通さ
れている共通液室より液体が供給される構造になってい
る。
第11図は、第１図に示したインクジェット記録装置の
構成ブロックの説明図である。なお、第11図は、スキャ
ナ部（1001〜1005）が設けられているが、第１図に示す
プリンタは、第11図のＡから、例えば、コンピュータ等
のホストからのデータをインターフェースを介して、RG
Bデータあるいは、YMCデータを入力するように構成すれ
ば良い。また、操作パネル1020によってローカルモード
か否かを切換えられるように構成してスキャナからの入
力インタフェース（Ａ）からの入力を適宜、切換えられ
るようにしても良い。
構成ブロックの説明図である。なお、第11図は、スキャ
ナ部（1001〜1005）が設けられているが、第１図に示す
プリンタは、第11図のＡから、例えば、コンピュータ等
のホストからのデータをインターフェースを介して、RG
Bデータあるいは、YMCデータを入力するように構成すれ
ば良い。また、操作パネル1020によってローカルモード
か否かを切換えられるように構成してスキャナからの入
力インタフェース（Ａ）からの入力を適宜、切換えられ
るようにしても良い。
以下第11図を用いてスキャナ付の記録装置について詳
細に説明する。
細に説明する。
原稿台ガラス1001上に載置された原稿台1002は、原稿
照明用ハロゲンランプ1003で照明され、ロッドレンズア
レー（例えば、登録商標セルフォック・レンズ）により
CCDラインセンサ1005上に結像される。1005はR,G,Bの色
分解フィルタが点順次で塗布されており、原稿の色分解
信号を400dpiの解像力で出力する。1003〜1005は矢印方
向に走査され原稿画像をラインごとに、順次に、読み出
し出力する。S/H回路1006はCCDの出力を画素ごとにサン
プルホールドし、A/D変換回路1007でディジタル信号に
変換し、シェーディング補正回路1008で、CCDの画素間
の感度バラツキによる出力ムラを補正する。シェーディ
ング補正回路1008から出力されるR,G,B信号は、色ずれ
補正回路1009、入力マスキング回路1010を経て、対数変
換回路1012で補色のシアン（Ｃ），マゼンタ（Ｍ），イ
エロー（Ｙ）に変換され、黒抽出回路1013で、C,M,Yの
最小値ブラック（Bk）が抽出される。マスキング回路10
14,UCR回路1015は、C,M,Y,Bkを周知の色補正処理を行
い、FMヘッドドライブ回路1019に転送する。なお、イン
タフェース部Ａから入力された場合も同様である。ま
た、YMC系で入力される場合は、LOG変換部1012を介すこ
となく、黒抽出回路1013、処理用信号作成回路1016へと
転送される。LOG変換部1012からのYMC出力は、処理用信
号作成回路1016で（Ｙ＋Ｍ＋Ｃ）/3が作成され、エッジ
検出回路1017を経て制御回路1018へと送られる。制御部
1018はエッジ検出回路1017からの情報に基づいて後述す
るFMヘッドドライブ回路1019を制御する。なお、制御部
1018は、後述する第５図に示されるプログラムや、第４
図や第６図に示すストローブパターンデータを記憶させ
たROMを有しており、スキャナ部1001〜1005あるいはイ
ンタフェース部Ａからの入力を管理していることはいう
までもなく、画像のエッジ部分に応じて、各部を調整し
て、最終的に高品位出力を達成しているわけである。な
お、本例では、制御部1018は１つであったが、スキャナ
部の管理、あるいは操作パネル等の管理、ヘッドドライ
ブの管理を、適宜、複数の制御部によって管理しても良
いことは言うまでもない。また、カラーイメジデータを
一度、保存するページメモリを備えていても良い。
照明用ハロゲンランプ1003で照明され、ロッドレンズア
レー（例えば、登録商標セルフォック・レンズ）により
CCDラインセンサ1005上に結像される。1005はR,G,Bの色
分解フィルタが点順次で塗布されており、原稿の色分解
信号を400dpiの解像力で出力する。1003〜1005は矢印方
向に走査され原稿画像をラインごとに、順次に、読み出
し出力する。S/H回路1006はCCDの出力を画素ごとにサン
プルホールドし、A/D変換回路1007でディジタル信号に
変換し、シェーディング補正回路1008で、CCDの画素間
の感度バラツキによる出力ムラを補正する。シェーディ
ング補正回路1008から出力されるR,G,B信号は、色ずれ
補正回路1009、入力マスキング回路1010を経て、対数変
換回路1012で補色のシアン（Ｃ），マゼンタ（Ｍ），イ
エロー（Ｙ）に変換され、黒抽出回路1013で、C,M,Yの
最小値ブラック（Bk）が抽出される。マスキング回路10
14,UCR回路1015は、C,M,Y,Bkを周知の色補正処理を行
い、FMヘッドドライブ回路1019に転送する。なお、イン
タフェース部Ａから入力された場合も同様である。ま
た、YMC系で入力される場合は、LOG変換部1012を介すこ
となく、黒抽出回路1013、処理用信号作成回路1016へと
転送される。LOG変換部1012からのYMC出力は、処理用信
号作成回路1016で（Ｙ＋Ｍ＋Ｃ）/3が作成され、エッジ
検出回路1017を経て制御回路1018へと送られる。制御部
1018はエッジ検出回路1017からの情報に基づいて後述す
るFMヘッドドライブ回路1019を制御する。なお、制御部
1018は、後述する第５図に示されるプログラムや、第４
図や第６図に示すストローブパターンデータを記憶させ
たROMを有しており、スキャナ部1001〜1005あるいはイ
ンタフェース部Ａからの入力を管理していることはいう
までもなく、画像のエッジ部分に応じて、各部を調整し
て、最終的に高品位出力を達成しているわけである。な
お、本例では、制御部1018は１つであったが、スキャナ
部の管理、あるいは操作パネル等の管理、ヘッドドライ
ブの管理を、適宜、複数の制御部によって管理しても良
いことは言うまでもない。また、カラーイメジデータを
一度、保存するページメモリを備えていても良い。
第２図は上述したインクジェット記録ヘッド部の概略
構成図であり、エッチング、蒸着、スパッタリング等の
半導体製造プロセス工程を経て、基板102上に成膜され
た電気熱変換体103、電極104、ノズル壁105、天板106に
より構成されている。記録用液体112は図示しない液体
貯蔵室から液体供給管107を通して記録ヘッド101の共通
液室108内に供給される。図中、109は液体供給管用コネ
クタである。共通液室108内に供給された液体112は、毛
管現象により液路110内に供給され、吐出口近傍でメニ
スカスが形成されることにより安定に保持される。ここ
で、電気熱変換体103に通電することにより、電気熱変
換体面上の液体が加熱され、発泡現象が発生し、その発
泡のエネルギーにより吐出口面111から液滴が吐出され
る。上述したような構成により、吐出口密度400DPIとい
った高密度の吐出口配列を有するインクジェット記録ヘ
ッドが形成されている。
構成図であり、エッチング、蒸着、スパッタリング等の
半導体製造プロセス工程を経て、基板102上に成膜され
た電気熱変換体103、電極104、ノズル壁105、天板106に
より構成されている。記録用液体112は図示しない液体
貯蔵室から液体供給管107を通して記録ヘッド101の共通
液室108内に供給される。図中、109は液体供給管用コネ
クタである。共通液室108内に供給された液体112は、毛
管現象により液路110内に供給され、吐出口近傍でメニ
スカスが形成されることにより安定に保持される。ここ
で、電気熱変換体103に通電することにより、電気熱変
換体面上の液体が加熱され、発泡現象が発生し、その発
泡のエネルギーにより吐出口面111から液滴が吐出され
る。上述したような構成により、吐出口密度400DPIとい
った高密度の吐出口配列を有するインクジェット記録ヘ
ッドが形成されている。
第３図は本発明の一実施例を示す記録ヘッド駆動回路
のブロック図であり、本例は、ｎ個の電気熱変換体を１
ブロックとし、ｍブロック分の電気熱変換体を駆動する
駆動回路を示す。従がって、ラッチ回路、シフトレジス
タ、およびアンドゲートで構成される駆動ICの一単位に
ｎ個の電気熱変換体が対応する。
のブロック図であり、本例は、ｎ個の電気熱変換体を１
ブロックとし、ｍブロック分の電気熱変換体を駆動する
駆動回路を示す。従がって、ラッチ回路、シフトレジス
タ、およびアンドゲートで構成される駆動ICの一単位に
ｎ個の電気熱変換体が対応する。
第３図において、R1〜Rmnはそれぞれ電気熱変換体で
あり、これら電気熱変換体R1〜Rmnの各々の一端にはこ
れら変換体に電圧VHを印加するための共通電極VHが接続
され、電気熱変換体R1〜Rmnの各々の他端は、接地端子P
GNDに接続されている。
あり、これら電気熱変換体R1〜Rmnの各々の一端にはこ
れら変換体に電圧VHを印加するための共通電極VHが接続
され、電気熱変換体R1〜Rmnの各々の他端は、接地端子P
GNDに接続されている。
391〜39mはそれぞれｎビットのシフトレジスタであ
り、これらの各出力は各ブロックのｎ個の電気熱変換素
子にそれぞれ対応している。SIは記録データSIを入力す
るための端子であり、シリアルで入力される記録データ
SIは、記録データ転送クロックSCLKに基づいて１段目の
シフトレジスタa1に入力され、順次、シフトされてｎ×
ｍ個の記録データSIがレジスタ391〜39mに格納される。
以上のような１ラインの記録データが転送された後、こ
れらデータはｎビットラッチ回路38により信号LAT入力
に基づいてラッチされる。以上のようにして、各電気熱
変換素子R1〜Rmnと記録データとの対応づけがなされ
る。シフトレジスタ391〜39mへの記録データ転送クロッ
クSCLKは、１ライン分の電気熱変換素子の数だけクロッ
クが入力されている。
り、これらの各出力は各ブロックのｎ個の電気熱変換素
子にそれぞれ対応している。SIは記録データSIを入力す
るための端子であり、シリアルで入力される記録データ
SIは、記録データ転送クロックSCLKに基づいて１段目の
シフトレジスタa1に入力され、順次、シフトされてｎ×
ｍ個の記録データSIがレジスタ391〜39mに格納される。
以上のような１ラインの記録データが転送された後、こ
れらデータはｎビットラッチ回路38により信号LAT入力
に基づいてラッチされる。以上のようにして、各電気熱
変換素子R1〜Rmnと記録データとの対応づけがなされ
る。シフトレジスタ391〜39mへの記録データ転送クロッ
クSCLKは、１ライン分の電気熱変換素子の数だけクロッ
クが入力されている。
BEIは基本信号BEIを入力するための端子であり、基本
信号BEIのパルス幅は、分割駆動をする時に必要な電力
に応じた通電時間で、かつ、電気熱変換素子に吐出する
ために印加するエネルギーに相当するものである。
信号BEIのパルス幅は、分割駆動をする時に必要な電力
に応じた通電時間で、かつ、電気熱変換素子に吐出する
ために印加するエネルギーに相当するものである。
第３図に示すストローブ信号（STB）で分割されてい
る駆動ブロックは、各々ｎ（例えば128）素子で構成さ
れている。
る駆動ブロックは、各々ｎ（例えば128）素子で構成さ
れている。
この回路の動作は基本的には記録画像信号を１ライ
ン、すなわち、4736ビットの信号を入力し、ラッチ信号
によって記録画像信号をラッチした後、STB1〜STBm（＝
STB37）まで順次オンにして、各駆動ブロックの駆動を
完結させる。これらの一連の制御部1018によって管理さ
れる動作のタイミングを第４図に示す。各STB間の時間
差は10μＳである。
ン、すなわち、4736ビットの信号を入力し、ラッチ信号
によって記録画像信号をラッチした後、STB1〜STBm（＝
STB37）まで順次オンにして、各駆動ブロックの駆動を
完結させる。これらの一連の制御部1018によって管理さ
れる動作のタイミングを第４図に示す。各STB間の時間
差は10μＳである。
こうして駆動して得た50％デューティのハーフトーン
画像は、従来例の駆動では128ドット周期の濃度ムラが
発生したが、本発明の実施例では均一な画像を得ること
ができた。
画像は、従来例の駆動では128ドット周期の濃度ムラが
発生したが、本発明の実施例では均一な画像を得ること
ができた。
第５図は制御部1018によって行われる処理を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
ステップS1にて、スキャナ部（第11図1001〜1005）あ
るいはインタフェース部Ａを制御して、画像を読み取り
（入力）し、ステップS2にて、エッジ検出回路1017を制
御してエッジを検出し、ステップS3にて、エッジ成分が
存在するか否かを判断する。判断した結果、エッジが存
在しない場合は、ハーフトーンと見なして、ステップS4
に移行する。ステップS4にて、第４図に示すストローブ
信号のパターン、すなわち、ストローブパターンＡを選
択し、ステップS5にてFMヘッドドライブ回路1019を制御
して記録する。そして、ステップS8にて、記録終了か否
かを判断し、判断した結果、記録終了の場合は、記録を
終了する。他方、判断した結果、記録を終了しない場合
は、ステップS1に戻る。
るいはインタフェース部Ａを制御して、画像を読み取り
（入力）し、ステップS2にて、エッジ検出回路1017を制
御してエッジを検出し、ステップS3にて、エッジ成分が
存在するか否かを判断する。判断した結果、エッジが存
在しない場合は、ハーフトーンと見なして、ステップS4
に移行する。ステップS4にて、第４図に示すストローブ
信号のパターン、すなわち、ストローブパターンＡを選
択し、ステップS5にてFMヘッドドライブ回路1019を制御
して記録する。そして、ステップS8にて、記録終了か否
かを判断し、判断した結果、記録終了の場合は、記録を
終了する。他方、判断した結果、記録を終了しない場合
は、ステップS1に戻る。
一方、ステップS3にて、判断した結果、エッジ成分が
存在する場合、ステップS6に移行し、ステップS6にて、
第６図に示すストローブ信号のパターン、すなわち、ス
トローブパターンＢを選択する。これは、文字ライン等
のエッジ部では、ラインの直線性を選択することにな
る。そして、ステップS7にて記録し、ステップS8に移行
する。
存在する場合、ステップS6に移行し、ステップS6にて、
第６図に示すストローブ信号のパターン、すなわち、ス
トローブパターンＢを選択する。これは、文字ライン等
のエッジ部では、ラインの直線性を選択することにな
る。そして、ステップS7にて記録し、ステップS8に移行
する。
これにより、エッジ部では、128ドット周期の濃度ム
ラがほとんど目立たなくなる。なお、数mm単位でのエッ
ジ成分の抽出方法は良く知られたラプラシアンマスク法
等が用いられている。
ラがほとんど目立たなくなる。なお、数mm単位でのエッ
ジ成分の抽出方法は良く知られたラプラシアンマスク法
等が用いられている。
本実施例では、ストローブ信号を、独立に、37本用意
したが、64吐出口ずつの分割にして、54ブロックに分割
し、１と38、２と39、…、37と54を共通のストローブ信
号として結線し、駆動順を1,4,7,…,37,2,5,8,…,35,3,
6,9,…,36としてもよい。
したが、64吐出口ずつの分割にして、54ブロックに分割
し、１と38、２と39、…、37と54を共通のストローブ信
号として結線し、駆動順を1,4,7,…,37,2,5,8,…,35,3,
6,9,…,36としてもよい。
第２の実施例 これは色ごとにエッジ成分の抽出方法を変えるように
したカラー画像記録装置の例である。
したカラー画像記録装置の例である。
128ドット周期の濃度ムラが見えやすい画像パターン
は色によって異なる。例えば、目立ちやすいマゼンタ画
像は、デューティ10％程度のまばらなハーフトーンでも
濃度ムラガ見えるが、目立ちにくいイエロー画像はデュ
ーティ10％程度のまばらなハーフトーンでは濃度ムラは
目立たず、デューティー50％以上のハーフトーンでよう
やく見えてくる。
は色によって異なる。例えば、目立ちやすいマゼンタ画
像は、デューティ10％程度のまばらなハーフトーンでも
濃度ムラガ見えるが、目立ちにくいイエロー画像はデュ
ーティ10％程度のまばらなハーフトーンでは濃度ムラは
目立たず、デューティー50％以上のハーフトーンでよう
やく見えてくる。
こうした特性差を考慮し、例えば、マゼンタでは、孤
立ラインを検出した場合以外は、ストローブパターンＡ
を選択し、イエローでは、ベタハーフトーン以外はスト
ローブパターンＢを選択するようにする。
立ラインを検出した場合以外は、ストローブパターンＡ
を選択し、イエローでは、ベタハーフトーン以外はスト
ローブパターンＢを選択するようにする。
第３の実施例 第７図は第３の実施例で用いたヘッドのブロック図を
示す。
示す。
これは隣接しない駆動ブロックを順次駆動する例であ
る。
る。
本実施例においては、発熱抵抗体に通電しインクを発
泡させてノズル口より吐出させるバブルジェット型のヘ
ッドを用いた。第７図に示す各抵抗体は各吐出口に対応
している。ここで用いたヘッドはこの抵抗体が400dpiの
密度で768素子配列されており、第７図に示すSTB（スト
ローブ信号）で分割されている駆動ブロックは、各々、
128素子で構成されている。この回路の動作は、基本的
には記録画像信号を１ライン、すなわち、768ビットの
信号を入力し、ラッチ信号によって記録画像信号をラッ
チした後、STB1からSTB6まで、順次、オンにして各駆動
ブロックの駆動を完結させる。
泡させてノズル口より吐出させるバブルジェット型のヘ
ッドを用いた。第７図に示す各抵抗体は各吐出口に対応
している。ここで用いたヘッドはこの抵抗体が400dpiの
密度で768素子配列されており、第７図に示すSTB（スト
ローブ信号）で分割されている駆動ブロックは、各々、
128素子で構成されている。この回路の動作は、基本的
には記録画像信号を１ライン、すなわち、768ビットの
信号を入力し、ラッチ信号によって記録画像信号をラッ
チした後、STB1からSTB6まで、順次、オンにして各駆動
ブロックの駆動を完結させる。
第８図にこれらの１連の動作のタイミングを示す。第
８図（ａ）に本実施例、第８図（ｂ）に比較のため、従
来例を示す。
８図（ａ）に本実施例、第８図（ｂ）に比較のため、従
来例を示す。
STBがONの時間は７μsec、各STB間の時間差は10μsec
である。こうして駆動して得た画像は、従来例では、12
8ドット周期の濃度ムラが発生したが、本実施例では均
一な画像を得ることができた。
である。こうして駆動して得た画像は、従来例では、12
8ドット周期の濃度ムラが発生したが、本実施例では均
一な画像を得ることができた。
4736ノズルが１列に400dpiの密度で配列されているヘ
ッドの場合、128個の吐出口を駆動ブロックとし、37ブ
ロックで分割した。端より１ブロック，…,37ブロック
とした場合、1,4,7,2,5,8,3,6,……,33,36,34,37,35の
順序で駆動して均一な画像を得た。配列された1024ノズ
ルを64ノズルごとに分割して、16個のブロックに分割し
たヘッドの場合、１と9,2と10,3と11,…,8と16ブロック
が共通のストローブ信号として結線されており、従っ
て、ストローブ信号の端子は８本で、その駆動順を1,4,
7,2,5,8,3,6として均一な記録画像を得た。なお、パル
ス幅を10μsec、各ブロック間隔を12μsecとした。
ッドの場合、128個の吐出口を駆動ブロックとし、37ブ
ロックで分割した。端より１ブロック，…,37ブロック
とした場合、1,4,7,2,5,8,3,6,……,33,36,34,37,35の
順序で駆動して均一な画像を得た。配列された1024ノズ
ルを64ノズルごとに分割して、16個のブロックに分割し
たヘッドの場合、１と9,2と10,3と11,…,8と16ブロック
が共通のストローブ信号として結線されており、従っ
て、ストローブ信号の端子は８本で、その駆動順を1,4,
7,2,5,8,3,6として均一な記録画像を得た。なお、パル
ス幅を10μsec、各ブロック間隔を12μsecとした。
隣接するブロックの駆動がインクに圧力波を伝播させ
メニスカスの振動を生むことでその間に吐出させること
が吐出を不安定にさせる。本実施例ではこのような影響
の無い部分を順次記録するようにしたので、均一な記録
画像を得ることができる。なお、以上説明した制御は、
第11図に示す操作パネル1020から指定するようにしても
よい。
メニスカスの振動を生むことでその間に吐出させること
が吐出を不安定にさせる。本実施例ではこのような影響
の無い部分を順次記録するようにしたので、均一な記録
画像を得ることができる。なお、以上説明した制御は、
第11図に示す操作パネル1020から指定するようにしても
よい。
（その他） なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中で
もバブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置において
優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば
記録の高密度化，高精細化が達成できるからである。
もバブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置において
優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば
記録の高密度化，高精細化が達成できるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書，同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型，コンティニュアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体（インク）が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも１つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用
面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体（インク）内の気泡を形成できるので
有効である。この気泡の成長，収縮により吐出用開口を
介して液体（インク）を吐出させて、少なくとも１つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体（インク）の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第44
63359号明細書，同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上
昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載
されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行う
ことができる。
許第4723129号明細書，同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型，コンティニュアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体（インク）が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも１つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用
面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体（インク）内の気泡を形成できるので
有効である。この気泡の成長，収縮により吐出用開口を
介して液体（インク）を吐出させて、少なくとも１つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体（インク）の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第44
63359号明細書，同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上
昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載
されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行う
ことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口，液路，電気熱変換体の組合せ構
成（直線状液流路または直角液流路）の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書，米国特許第4459600号明細書を用い
た構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の
電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換
体の吐出部とする構成を開示する特開昭59-123670号公
報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応
させる構成を開示する特開昭59-138461号公報に基いた
構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記
録ヘッドの形態がどのようなものであっても、記録を確
実に効率よく行いうるからである。
れているような吐出口，液路，電気熱変換体の組合せ構
成（直線状液流路または直角液流路）の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書，米国特許第4459600号明細書を用い
た構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の
電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換
体の吐出部とする構成を開示する特開昭59-123670号公
報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応
させる構成を開示する特開昭59-138461号公報に基いた
構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記
録ヘッドの形態がどのようなものであっても、記録を確
実に効率よく行いうるからである。
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対
応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対
しての本発明は有効に適用できる。そのような記録ヘッ
ドとしては、複数記録ヘッドの組合せによってその長さ
を満たす構成や、一体的に形成された１個の記録ヘッド
としての構成のいずれでもよい。加えて、上例のような
シリアルタイプのものでも装置本体に装着されること
で、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインク
の供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッ
ド、あるいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカー
トリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は
有効である。
応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対
しての本発明は有効に適用できる。そのような記録ヘッ
ドとしては、複数記録ヘッドの組合せによってその長さ
を満たす構成や、一体的に形成された１個の記録ヘッド
としての構成のいずれでもよい。加えて、上例のような
シリアルタイプのものでも装置本体に装着されること
で、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインク
の供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッ
ド、あるいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカー
トリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は
有効である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記
録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素
子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録と
は別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定
した記録を行なうために有効である。
録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素
子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録と
は別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定
した記録を行なうために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数につい
ても、例えば単色のインクに対応して１個のみが設けら
れたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに
対応して複数個数設けられるものであってもよい。
ても、例えば単色のインクに対応して１個のみが設けら
れたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに
対応して複数個数設けられるものであってもよい。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るものであってもよい。
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るものであってもよい。
［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、エッジ検出結
果に応じて、駆動ブロックの駆動を制御するようにした
ので、高画質のインクジェット記録を行うことができる
という効果がある。
果に応じて、駆動ブロックの駆動を制御するようにした
ので、高画質のインクジェット記録を行うことができる
という効果がある。
また、本発明によれば、エッジ検出結果に応じて、駆
動ブロックを順次連続して駆動させるか、あるいは、駆
動ブロックを順次連続して駆動させないように制御する
ようにしたので、ムラのない均一な画像を得ることがで
きるという効果がある。
動ブロックを順次連続して駆動させるか、あるいは、駆
動ブロックを順次連続して駆動させないように制御する
ようにしたので、ムラのない均一な画像を得ることがで
きるという効果がある。
第１図は本発明の第１の実施例の構造を示す図、 第２図は第１の実施例のインクジェット記録ヘッドを示
す図、 第３図は第１の実施例の記録ヘッド駆動回路を示すブロ
ック図、 第４図は第３図示各部のタイミングの一例を示すタイミ
ングチャート、 第５図は制御手段の一例を示すフローチャート、 第６図は第３図示各部のタイミングの他の例を示すタイ
ミングチャート、 第７図は第３の実施例の記録ヘッド駆動回路を示すブロ
ック図、 第８図は第７図示各部のタイミングの一例を示すタイミ
ングチャート、 第９図は従来例の記録ヘッド駆動回路を示すブロック
図、 第10図は第９図示各部のタイミングの一例を示すタイミ
ングチャート、 第11図は第１図示インクジェット記録装置の構成を示す
ブロック図である。 1Bk,1y,1m,1c……インクジェット記録ヘッド、R1〜Rmn
……電気熱変換体、371〜37m……アンドゲート、381〜3
8m……ラッチ回路、391〜39m……レジスタ、351〜35m…
…Ｄフリップフロップ、361〜36m……アンドゲート。
す図、 第３図は第１の実施例の記録ヘッド駆動回路を示すブロ
ック図、 第４図は第３図示各部のタイミングの一例を示すタイミ
ングチャート、 第５図は制御手段の一例を示すフローチャート、 第６図は第３図示各部のタイミングの他の例を示すタイ
ミングチャート、 第７図は第３の実施例の記録ヘッド駆動回路を示すブロ
ック図、 第８図は第７図示各部のタイミングの一例を示すタイミ
ングチャート、 第９図は従来例の記録ヘッド駆動回路を示すブロック
図、 第10図は第９図示各部のタイミングの一例を示すタイミ
ングチャート、 第11図は第１図示インクジェット記録装置の構成を示す
ブロック図である。 1Bk,1y,1m,1c……インクジェット記録ヘッド、R1〜Rmn
……電気熱変換体、371〜37m……アンドゲート、381〜3
8m……ラッチ回路、391〜39m……レジスタ、351〜35m…
…Ｄフリップフロップ、361〜36m……アンドゲート。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−201772（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−154772（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−178470（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41J 2/05 B41J 2/01
Claims (4)
- 【請求項１】連続して配列した共通の液室から供給され
るインクを吐出する複数の吐出口により構成し、該複数
の吐出口を複数に分割して得られるブロック単位でイン
クを吐出するインクジェット記録ヘッドと、 記録すべき画像にエッジが存在するか否かを判断する判
断手段と、 該判断手段により画像にエッジが存在すると判断された
場合は、直線性を保つため、隣り合うブロックが連続し
た順番でインクを吐出するように制御し、他方、画像に
エッジが存在しないと判断された場合は、濃度ムラを防
止するため、隣り合うブロックが連続しない順番でイン
クを吐出するように制御する制御手段とを有することを
特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項２】請求項１において、前記画像にエッジが存
在する画像が、文字ライン画像であり、前記画像にエッ
ジが存在しない画像が、ハーフトーン画像であることを
特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項３】連続して配列した共通の液室から供給され
るインクを吐出する複数の吐出口により構成し、該複数
の吐出口を複数に分割して得られたブロック単位でイン
クを吐出するインクジェット記録ヘッドを利用するイン
クジェット記録方法であって、 記録すべき画像にエッジが存在するか否かを判断する判
断ステップと、 該判断ステップにて画像にエッジが存在すると判断した
場合は、直線性を保つため、隣り合うブロックが連続し
た順番でインクを吐出するように制御し、他方、画像に
エッジが存在しないと判断した場合は、濃度ムラを防止
するため、隣り合うブロックが連続しない順番でインク
を吐出するように制御する制御ステップと を有することを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項４】請求項３において、前記画像にエッジが存
在する画像が、文字ライン画像であり、前記画像にエッ
ジが存在しない画像が、ハーフトーン画像であることを
特徴とするインクジェット記録方法。
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|---|---|---|---|
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| US5252992A (en) * | 1989-03-29 | 1993-10-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording apparatus |
-
1990
- 1990-02-02 JP JP2022205A patent/JP2863242B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-03-31 US US08/220,574 patent/US5909229A/en not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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