JP3062387B2 - 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録方法及び装置 - Google Patents

記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録方法及び装置

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JP3062387B2 JP6051711A JP5171194A JP3062387B2 JP 3062387 B2 JP3062387 B2 JP 3062387B2 JP 6051711 A JP6051711 A JP 6051711A JP 5171194 A JP5171194 A JP 5171194A JP 3062387 B2 JP3062387 B2 JP 3062387B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の記録要素を有する
記録ヘッド、及び該記録ヘッドを用いた記録方法とのそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット(液体噴射)記録法は、
記録時における騒音の発生が無視し得る程度に極めて小
さく、かつ高速記録が可能であり、しかも所謂、普通紙
にインク等を定着させるという特別な処理を必要としな
いため、最近特に注目されている記録方法である。
【0003】そのなかで、例えば特開昭54−5183
7号公報、ドイツ公開(DOLS)第2843064号公報に
記載されている液体噴射記録法は、熱エネルギーを液体
に作用させて、液滴吐出のための原動力を得るという点
において、他の液体噴射記録法とは異なる特徴を有して
いる。即ち、上記の公報に開示されている記録法では、
熱エネルギーの作用を受けた液体が急峻な体積の増大を
伴う状態変化を起こし、該状態変化に基づく作用によっ
て記録ヘッド部の先端のオリフィスより液体が吐出され
て飛翔的液滴が形成され、該液滴が被記録部材に付着し
記録が行なわれる。特にこの第2843064号公報に
開示されている液体噴射記録法は、所謂ドロップ・オン
・デマンド(drop-on demand)記録法に極めて有効に適用
されるばかりではなく、記録ヘッドをフルラインタイプ
とし、高密度にマルチ・オリフィスされた記録ヘッド部
を容易に具現化できるので、高解像度、高品質の画像を
高速で得られるという特徴を有している。
【0004】上記の記録法に適用される装置の記録ヘッ
ド部は、液体を吐出するために設けられたオリフィス
と、該オリフィスに連通するとともに、液滴を吐出する
ための熱エネルギーが液体に作用する熱作用部を構成の
一部とする液流路とを有する液吐出部と、熱エネルギー
を発生する手段としての電気熱変換体(発熱体)とを具
備している記録ヘッドの基体とを備えている。
【0005】近年、このような記録ヘッド用の基体で
は、複数の発熱体を基板上に構成するだけでなく、それ
ぞれの発熱体の駆動用ドライバと、直列に入力される画
像データをそれぞれドライバに並列に送るための発熱体
と同一ビット数のシフトレジスタと、シフトレジスタか
ら出力されるデータを一時記憶するラッチ回路とが同一
基体内に構成されている。
【0006】図10は従来の記録ヘッド部の回路構成例
を示すブロック図である。
【0007】図において、900はヘッド基体を示し、
901は発熱体(抵抗体)、902は発熱体901への
通電を制御するパワートランジスタである。903はラ
ッチクロック907に同期して、記録データをラッチす
るラッチ回路である。904はシフトレジスタで、シリ
アルデータ906と、これに同期するシリアルクロック
905とを入力して、1ラインのデータをラッチしてい
る。914は抵抗センサで、基体900の発熱体901
の抵抗値をモニタするためのセンサである。905〜9
13は入出力端子を表わし、908はパワートランジス
タ902のオン時間、即ち発熱体901に電流を流して
駆動する時間を記録ヘッド部の外部から制御するための
駆動パルス幅入力(ヒートパルス)端子908、ロジッ
ク回路の駆動電源(5V)端子909、接地端子91
0、発熱体902の駆動電源の入力端子911がある。
912は、センサ914の駆動及びモニタ用の端子であ
る。
【0008】以上の構成において、シリアルで入力され
た記録データは、シフトレジスタ904に記憶され、ラ
ッチ信号によりラッチ回路903にラッチされる。この
状態で端子908よりヒートパルスが入力されることに
より、記録データに応じてトランジスタ902がオンさ
れ、対応する発熱体901に電流が流れて、その液流路
のインクが発熱されてノズル先端より液滴として吐出さ
れる。
【0009】ここで発熱体901における、液体を発泡
させるのに必要なエネルギーを考えた場合、放熱条件が
一定であれば、そのエネルギーは発熱体の必要な単位面
積あたりの投入エネルギーと発熱体の面積の積で表され
る。これにより、発熱体901の両端にかかる電圧、発
熱体901を流れる電流及び時間(パルス幅)を、その
必要なエネルギーが得られる値に設定すれば良い。ここ
で発熱体に印加される電圧については、プリンタ装置本
体の電源より電圧を供給することにより、ほぼ一定に保
持することができる。一方、発熱体901を流れる電流
については、発熱体の抵抗値が、基体の製造過程におけ
る発熱体の膜厚のばらつき等により、ロットにより、或
いは基体によって抵抗値が異なってくる。従って、印加
されるパルス幅が一定で、発熱体の抵抗値が設定よりも
大きい場合はその流れる電流値が小さくなり、その発熱
体に投入されるエネルギー量が不足してしまい、インク
を適正に発泡させることができなくなる。逆に、発熱体
の抵抗が小さくなると同じ電圧を印加しても電流値が設
定よりも大きくなる。この場合には、発熱体により過剰
なエネルギーが発生され、発熱体の焼損や短寿命につな
がる虞がある。これに対処するものとして、センサ91
4によって発熱体901の抵抗値を常にモニタし、その
値により電源電圧やヒートパルス幅を変化させ、発熱体
901にほぼ一定のエネルギーが印加されるようにする
方法がある。
【0010】次に、噴射されるインク液滴の吐出量を考
えた場合、その吐出量は主にインクの発泡体積に関係す
る。ここでインクの発泡体積は、発熱体及び周辺の温度
によって変化することから、インク吐出のためのヒート
パルスを印加する前に、インクを吐出しない程度の小さ
いエネルギーのパルス(プレヒートパルス)を加え、そ
のプレヒートパルスのパルス幅や、その出力タイミング
を変更することにより発熱体及び周辺の温度を調整し
て、一定の量のインク液滴を吐出するようにして印字品
位を維持するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述した発熱体の抵抗
値のばらつきの補正、基体の温度の制御は、前述の温度
センサよりの信号をフィードバックして、ヒートパルス
の幅、プレヒートパルスの幅、それらヒートパルスのタ
イミングを変更したヒート信号を出力することで行え
る。しかしながら、上記以外にも製造上のオリフィス開
口部の面積のバラツキ、発熱体上の保護膜の膜厚のバラ
ツキ等により、各ノズルによって吐出量のバラツキが生
じ、それが記録を行う上での濃度ムラ、筋等につなが
り、各ノズル単位或いは数ノズル単位の吐出量の制御が
必要となる。さらにマルチノズル化に伴い、記録ヘッド
用基体を複数並べてマルチノズルのインクジェット記録
ヘッドとする場合には基体によって抵抗値が異なるた
め、インクを吐出するためのヒートパルスを各基体で変
え、印加するエネルギーを合わせることもしなくてはな
らない。即ち、複数の基体で構成された記録ヘッドの場
合、上述したオリフィスの面積以外に、基体と基体の間
の濃度差が目立ち安くなるため、基体内におけるノズル
単位での吐出量の補正が、基体が単体である時よりも更
に重要となっている。
【0012】また、プリンタ装置を制御している制御回
路で温度センサ914の抵抗値を常にモニタしながら制
御する場合、外来ノイズ等によりセンサよりの信号線に
ノイズが含まれて正確な制御ができなくなる可能性があ
り、また或いはこのようなセンサ出力をモニタしながら
パルス幅を決定する作業は、CPUにとって負担となり
印刷速度を低下させるなどの問題がある。
【0013】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、制御回路の負担を少なくし、精度良く記録ヘッドを
駆動して記録できる記録ヘッドを提供することを目的と
する。
【0014】又本発明の他の目的は、記録装置側の処理
を少なくして、パルス幅を変更して通電駆動を行うこと
ができる記録ヘッドを提供することにある。
【0015】更に本発明の目的は、各記録要素のばらつ
きを補正して記録できる記録方法及び装置を提供するこ
とにある。
【0016】又本発明の目的は、通電体の抵抗値のバラ
ツキに起因する記録特性をヒートパルスで調整して記録
する記録方法及び装置を提供することにある。
【0017】又本発明の目的は、記録ヘッドの記録特性
のバラツキを検出して自動的にヒートパルスのパルス幅
を変更して記録する記録ヘッド、及び記録方法及び装置
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録ヘッドは以下の様な構成を備える。即
ち、複数の記録要素を駆動するための通電体と、記録デ
ータに応じて前記通電体に通電して記録を行う回路とを
備える記録ヘッドであって、前記通電体に通電するパル
ス幅を決定するデータを入力する入力端子と、前記入力
端子より入力される前記パルス幅を決定するデータを複
数記憶する記憶手段と、クロック信号を入力して計数す
る計数手段と、前記通電体の抵抗値或いは温度を検出す
る検出手段と、前記計数手段による計数値と前記検出手
段により検出された抵抗値或いは温度に応じて前記記憶
手段に記憶された複数のデータのいずれかを選択して前
記通電体に通電する通電手段とを有することを特徴とす
る。
【0019】上記目的を達成するために本発明の記録装
置は以下の様な構成を備える。即ち、請求項に記載の
記録ヘッドを通電駆動して記録媒体に画像を記録する記
録装置であって、前記記録ヘッドの前記記憶手段に、通
電体への通電時間を規定する複数種のデータを転送する
転送手段と、画像データに応じて前記記録ヘッドの前記
通電体に通電して記録する際、前記計数手段にクロック
信号を出力する記録通電手段と、を有することを特徴と
する。
【0020】上記目的を達成するために本発明の記録方
法は以下の様な工程を備える。即ち、請求項2に記載の
記録ヘッドを通電駆動して記録媒体に画像を記録する記
録方法であって、前記パルス幅を指示する複数のデータ
を前記記録ヘッドに転送して前記記憶手段に記憶する工
程と、画像データに応じて前記記録ヘッドの前記通電体
に通電して記録する際、クロック信号を所定数出力する
工程とを有する。
【0021】
【作用】
【0022】また本発明の記録ヘッドは、通電体の抵抗
値或いは温度を自動的に検出し、その検出された抵抗値
或いは温度に応じて、画像を記録する際の通電パルス幅
を自動的に選択して記録できる。
【0023】また本発明の記録方法及び装置によれば、
記録ヘッドに通電するパルス幅を決定して予め記録ヘッ
ドに転送して記憶しておくことにより、実際の画像記録
時にはクロック信号を出力するだけで通電を行うことが
できる。
【0024】また本発明によれば、通電パルス幅を決定
する複数のデータを転送して記録ヘッドに記憶しておく
ことにより、実際の画像記録時における通電パルス幅
を、通電体の抵抗値或いは温度に応じて自動的に決定し
て記録することができる。
【0025】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。まず本実施例を説明する前に、
図5及び図6を参照して、本実施例の記録ヘッドを用い
たプリンタの構成例を説明する。
【0026】図5は、本発明が適用できるインクジェッ
ト記録装置IJRAの概観図である。同図において、駆
動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア
5011,5009を介して回転するリードスクリュー
5005の螺旋溝5004に対して係合するキャリッジ
HCはピン(不図示)を有し、矢印a,b方向に往復移
動される。このキャリッジHCには、インクジェットカ
ートリッジIJCが搭載されている。5002は紙押え
板であり、キャリッジHCの移動方向に亙って紙をプラ
テン5000に対して押圧する。5007,5008は
フォトカプラで、キャリッジのレバー5006のこの域
での存在を確認して、モータ5013の回転方向切り換
え等を行うためのホームポジション検知手段である。5
016は記録ヘッドIJHの前面をキャップするキャッ
プ部材5022を支持する部材で、5015はこのキャ
ップ内を吸引する吸引手段で、キャップ内開口5023
を介して記録ヘッドIJHの吸引回復を行う。5017
はクリーニングブレードで、5019はこのブレードを
前後方向に移動可能にする部材であり、本体支持板50
18にこれらが支持されている。ブレードは、この形態
でなく周知のクリーニングブレードが本例に適用できる
ことは言うまでもない。又、5012は、吸引回復の吸
引を開始するためのレバーで、キャリッジと係合するカ
ム5020の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆
動力がクラッチ切り換え等の公知の伝達手段で移動制御
される。
【0027】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジHCがホームポジション側の領域
に来た時にリードスクリュー5005の作用によってそ
れらの対応位置で所望の処理が行えるように構成されて
いるが、周知のタイミングで所望の作動を行うようにす
れば、本例にはいずれも適用できる。
【0028】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について、図6に示
すブロック図を参照して説明する。制御回路を示す同図
において、1700は記録信号を入力するインターフェ
ース、1701はMPU、1702はMPU1701が
実行する制御プログラムを格納するプログラムROM、
1703は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給さ
れる記録データ等)を保存しておくダイナミック型のR
AMである。1704は記録ヘッドIJHに対する記録
データの供給制御を行うゲートアレイであり、インター
フェース1700、MPU1701、RAM1703間
のデータ転送制御も行う。5013は記録ヘッドIJH
を搬送するためのキャリアモータ、1709は記録紙搬
送のための搬送モータである。1706,1707はそ
れぞれ搬送モータ1709、キャリアモータ5013を
駆動するためのモータドライバである。1711は基体
のセンサ914をモニタするための信号線、1712は
プレヒートパルス及びラッチ信号、ヒートパルス(メイ
ンヒートパルス)信号等を含む信号線である。
【0029】図4は本実施例の記録ヘッドIJHの基体
100の構造を示す図である。
【0030】図4において、複数の吐出口400に連通
する液路405を形成するための流路壁部材401と、
インク供給口403を有する天板402とが取り付けら
れている。ここで、インク供給口403から注入される
インクが内部の共通液室404へ蓄えられて各液路40
5へ供給される。その状態で基体100の発熱体901
に、記録データに応じて通電駆動することにより、吐出
口400からインクが吐出されて記録が行われる。
【0031】図1は本実施例のインクジェット記録装置
IJRAの記録ヘッドIJHの基体100の回路構成例
を示すブロック図で、前述の図10に示す従来の記録ヘ
ッドの基体900の構成と共通する部分は同じ番号で示
している。
【0032】ここで、100は本実施例の記録ヘッドI
JHの基体、101は図2及び図3を参照して後述する
ヒート幅を決定するためのヒートパルス生成回路、90
3は記録データをラッチするためのラッチ回路である。
904はシフトレジスタで、シフトクロック905に同
期して記録データ或いはヒートパルス幅を決定するデー
タをシリアルで入力して保持する。103はヒートパル
ス幅を決定するためのクロック信号を入力する端子、1
04はシフトレジスタ904よりのデータをヒートパル
ス生成回路101にラッチするためのラッチクロックで
ある。
【0033】図2は本実施例のヒートパルス生成回路1
01の一部構成を示すブロック図で、ここでは8個単位
での発熱素子用のヒートパルス信号を生成する回路で示
している。
【0034】図2において、201はカウンタで、ここ
ではクロック信号103を入力して計数する4ビットカ
ウンタである。202は8ビットのラッチ回路で、シフ
トレジスタ904よりの8個の発熱素子分のヒートパル
スを決定するデータを入力してラッチしている。20
3、204はともにコンパレータで、カウンタ201の
出力とラッチ回路202の出力とを比較して、これらが
一致するときにパルス信号を出力している。205はセ
ット・リセットタイプのフリップフロップで、コンパレ
ータ203の出力によりセットされ、OR回路207の
出力によりリセットされている。
【0035】210はシフトレジスタ904より入力さ
れる立ち上がりデータ、211は同じくシフトレジスタ
904より入力される立ち下がりデータである。図3の
例では、立ち上がりデータを、例えば“0010(2進
数)”とし、立ち下がりデータを例えば“1011(2
進数)”としている。これによりカウンタ201がクロ
ック信号103によりカウントを開始した後、その出力
値が立ち上がりデータの値と一致するとコンパレータ2
03の出力がハイレベルとなり、フリップフロップ20
5のQ出力がハイレベルになる(タイミングT1)。更
に、カウンタ201が計数を実行し、その出力値が立ち
下がりデータに一致すると、コンパレータ204の出力
がハイレベルとなり、フリップフロップ205がリセッ
トされる(タイミングT2)。これにより8個の発熱素
子902分のヒートパルス信号が生成されて出力され
る。
【0036】この実施例では、発熱素子902の所定の
数単位でヒートパルス幅を設定するようにしたが、本発
明はこれに限定されるものでなく、例えば図2のラッチ
回路202を多段で構成し、シフトレジスタ904より
1ビットデータを、合計8回に分けて入力してラッチす
ることにより、1つの発熱素子単位で、ヒートパルス幅
を決定することができる。なお、この場合は、ラッチク
ロック104はその段数に応じた数だけ必要となる。ま
た図2の回路では、ヒートパルス生成回路101の誤動
作を防止するために、MPU1701より入力されるリ
セット信号を入力するためのリセット信号入力端子を設
けるのが好適である。このリセット信号により、カウン
タ201及びフリップフロップ205がリセットされ
る。
【0037】また本実施例では、カウンタ201を4ビ
ットとしたが、生成したいヒートパルス信号のパルス
幅、タイミングの分解能、クロック103の周波数等に
より、そのカウンタのビット数は適宜決定できる。ま
た、分解能が異なる複数のヒートパルス信号を生成した
い場合、細かい分解能に合わせると必要となるパルス数
(カウンタ201のビット数)が増える場合には、複数
のクロック信号103を用いて、それぞれ周波数の異な
る信号を生成し、それらを合成することによりビット数
を増やすこと無く、それぞれ分解能の異なるヒートパル
ス信号を生成できる。
【0038】なお、このヒートパルス生成回路101
は、記録ヘッドの基体の基板に組み込まれて設けられて
いても良く、或いはIC回路として形成され、基板実装
されても良い。また、本実施例の回路は、すべての発熱
素子を同時に駆動せず、電源容量の増大を抑えるために
分割して駆動する場合にも適用できる。
【0039】以上の構成に基づく動作を説明する。
【0040】まず、装置の電源が投入された後、予め測
定されている、記録ヘッドの基体に応じた各吐出口(発
熱体)よりのインク吐出量特性(一定温度で、所定のパ
ルス印加におけるインク吐出量)に応じて、各発熱体の
ヒートパルス幅を決定する。この決定した各吐出口に対
応するヒートパルス幅を決定するための立ち上がり、立
ち下がりデータを、シフトクロック905に同期してシ
フトレジスタ904に転送する。この後、ラッチクロッ
ク907を出力して、シフトレジスタ904の立ち上が
り、立ち下がりデータをヒートパルス生成回路101の
ラッチ回路202にラッチする。尚、前述の基体のイン
ク吐出量特性は、例えば記録ヘッドの基体の基板上のメ
モリに記憶されていても良く、或いはROM1702或
いはRAM1703に記憶されていても良い。こうして
実際に記録を行うときは、クロック信号103を、例え
ばカウンタ201が4ビットの場合に16パルス出力す
る。これにより、図3のタイミング図で示すように、立
ち上がり、立ち下がりデータに応じてヒートパルス幅が
決定されて、発熱素子901が発熱駆動される。
【0041】以上述べた構成を有する記録ヘッドIJH
を、本実施例のインクジェット記録装置本体に装着し
て、記録ヘッドIJHに記録信号を付与することによ
り、高速記録、高画質記録を行うことができるインクジ
ェット記録装置を得ることができる。
【0042】図7は本実施例のインクジェット記録装置
における電源オンより1ページのプリント終了までの処
理を示すフローチャートで、この処理を実行する制御プ
ログラムはROM1702に記憶されており、MPU1
701により実行される。
【0043】図7の処理は装置の電源がオンになること
により開始され、まずステップS1で記録ヘッドIJH
の基体の発熱素子の抵抗値、及び基体の各ノズル(吐出
口)よりのインク吐出量特性を読取り、それをRAM1
703に記憶する。なお、発熱体の抵抗値は抵抗センサ
914により検出され、各ノズルのインク吐出量特性
は、例えば記録ヘッドの基体のそれぞれに設けられた、
例えばメモリ等に記憶されていても良い。次にステップ
S3で、この基体の発熱素子の抵抗値及びインク吐出量
特性に応じて、前述した立ち上がり、立ち下がりデータ
を決定し、それをシリアルで記録ヘッドの基体のシフト
レジスタ904に転送し、基体のヒートパルス生成回路
101のラッチ回路202にラッチする。ここでラッチ
回路202が多段で構成されているときは、各段毎にラ
ッチ信号とセレクト信号(これらはまとめて入力され
る)を出力してラッチ回路202にラッチする。
【0044】次にステップS4に進み、インターフェー
ス1700を介して図示しない外部機器(ホストコンピ
ュータ)より記録データが入力されるかを調べ、記録デ
ータが入力されるとステップS5に進み、受信した記録
データをRAM1703に記憶する。そしてステップS
6に進み、例えば1ラインのプリントが開始できるよう
になったかどうかを調べ、そうでない時はステップS4
に、プリントを開始すする時はステップS7に進む。
【0045】ステップS7では、まず最初の1列で記録
される記録データをシリアルでシフトレジスタ904に
転送する。次にステップS8に進み、基体におけるラッ
チ回路903に1ライン分の記録データがラッチされ、
ANDゲート回路に出力される。そしてステップS8に
進み、クロック信号103を、この実施例では16パル
ス出力する。これにより、例えば図3で示すように、立
ち上がり、立ち下がりデータに応じてヒートパルスのパ
ルス幅が決定され、記録ヘッドの発熱素子901への通
電(ヒート)が行われる。こうして実際の画像記録が行
われる。
【0046】なお、この実際の記録のためのヒート処理
中においても、ホストコンピュータよりのデータ受信、
及び基体のシフトレジスタ904へ、次の列の記録デー
タの転送が行われている。また、ステップS8におい
て、全ての発熱素子に同時に通電するのでなく、発熱素
子を分割駆動して、時間をずらして通電するようにして
も良い。こうすることにより、装置の電源容量を少なく
できる。そしてステップS9で、1ラインの記録が終了
したかを調べ、1ラインの記録が終了していない時はス
テップS7に戻り、前述の処理を実行する。
【0047】こうして1ラインの記録処理を終了すると
ステップS9よりステップS10に進み、搬送モータ1
709を回転駆動して記録用紙を1ライン分だけ副走査
方向に搬送し、ステップS11で、1ページの記録を終
了したかを判断し、終了していない時はステップS6に
戻り、次のラインの記録データの受信が完了しているか
をみる。以上の動作を繰返すことにより、1頁の画像の
記録を終了すると、この記録処理を終了する。
【0048】以上説明したように本実施例によれば、簡
単な構成でヒートパルスの幅を変化させることができ、
実際のヒートパルスの出力時(画像記録時)には、単に
クロック信号103を出力するだけで済むため、MPU
1701の負担を軽減できる効果がある。なお、この実
施例では、センサ914の値を1ラインの記録処理の最
初だけ検出しているが、各通電時ごとに行っても良い。
【0049】図8は本発明の第2実施例の記録ヘッドの
基体の構成を示すブロック図で、前述の実施例と共通す
る部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略する。
【0050】この実施例では、ヒートパルス生成回路3
01がセンサ914により発熱素子901の抵抗特性を
求め、自動的に適正なパルス幅を選択して発熱素子90
1を駆動するものである。
【0051】図8において、ヒートパルス生成回路30
1は、前述の実施例と同様に立ち上がりデータと立ち下
がりデータとを入力してラッチしている。ただし、この
ヒートパルス生成回路301は複数種類の立ち下がりデ
ータを入力してラッチし、直接接続されている抵抗値セ
ンサ914の抵抗値を検出して、その抵抗値に応じたパ
ルス幅(立ち下がりデータ)を選択している点が、前述
の実施例と異なる点である。なお、この抵抗センサ91
4は、発熱素子901と同時に基体上に形成されたもの
で、これら発熱素子901の抵抗特性を忠実に反映して
いる。
【0052】図9はこの第2実施例のヒートパルス生成
回路301の一部構成を示すブロック図で、以下、この
図面を参照して動作を説明する。
【0053】図9において、330は前述のカウンタ2
01と同様のカウンタで、ここでは4ビットカウンタと
している。331〜334は、前述の実施例のコンパレ
ータ203と同様のコンパレータで、それぞれカウンタ
330の出力値とラッチ回路335にラッチされた立ち
上がり、立ち下がりデータとを比較し、一致するとハイ
レベルの一致信号を出力している。336は、前述のフ
リップフロップ205と同様のフリップフロップで、ヒ
ートパルス信号のパルス幅を決定している。また337
はヒートパルスの立ち下がりタイミング(即ち、パルス
幅)を選択するための選択回路である。338はウイン
ドウコンパレータで、アンプ・電流源339より出力さ
れる電圧レベルに応じて選択回路337で選択される立
ち下がりタイミングを決定している。
【0054】即ち、抵抗値センサ914の抵抗値に応じ
て、複数設定されている立ち下がりデータに基づくパル
ス信号の立ち下がりタイミングのいずれかが選択回路3
37により選択される。これにより、発熱素子901の
抵抗値に応じたヒートパルス幅での発熱素子の駆動を実
現できる。
【0055】なお、この実施例においても、前述の実施
例と同様に、ラッチ回路335を複数段で構成し、それ
ぞれ1ビットデータの形式で入力することにより、1つ
の発熱素子に対応したパルス幅を設定することができ
る。
【0056】また前述の説明では、センサ914を抵抗
値センサとして説明したが、例えばサーミスタ等の温度
センサとしても良く、この場合には基体の温度或いは発
熱素子の蓄熱の程度を検知して、それに応じた記録制御
(通電制御)を実現でき、より高品位の記録画像を得る
ことができる。
【0057】この場合のMPU1701の処理として
は、前述の図9のフローチャートにおいて、ステップS
1でのセンサ914の値を読みとる処理が不要となり、
またステップS3において、予め複数種類の立ち下がり
データを設定しておくだけで、後は前述の実施例と全く
同様にして行うことができる。
【0058】以上説明したように第2実施例によれば、
MPU1701による制御を必要としないので、制御部
の負荷を軽減できるという効果がある。また、これらセ
ンサを複数設けて各部の抵抗値や温度をモニタすること
が重要となるが、このような場合にも、センサの数が増
えることによる制御回路への負担がなくなるので、リア
ルタイムでの処理が可能となる。
【0059】また前述の実施例では、時事刻々変化する
抵抗値或いは温度に対応させるためにはMPU1701
の処理が膨大なものとなったが、この第2実施例ではM
PU1701への負担を増大することなく、リアルタイ
ムで発熱素子の温度変化等に対応できる。
【0060】また外部と接続するためのケーブルやコネ
クタ等を必要としないので、外部ノイズによる影響をな
くし、製造コストを低下させることができる。
【0061】以上の説明においては、記録ヘッドの基体
をインクジェット方式の記録ヘッドに採用した例につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、
例えばサーマルヘッド用の基体にも応用できる。
【0062】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0063】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0064】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0065】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0066】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0067】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0068】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0069】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0070】以上説明した本発明の実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化す
るものを用いても良く、あるいはインクジェット方式で
はインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温
度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるよう
に温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号
付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0071】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0072】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0073】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置に本発明
を実行するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることはいうまでもない。
【0074】又本発明は、本実施例のように記録ヘッド
を走査して記録を行うシリアル型の記録ヘッドだけでな
く、ライン型のヘッドにも適用できる。
【0075】又本発明は、実施例のインクジェットヘッ
ドだけでなく、サーマルヘッド或いはワイヤドット等の
ように、電流を流して記録要素(ノズルや発熱素子等)
を駆動する他の記録方式の記録ヘッド及び該記録ヘッド
を用いた記録方法及び装置にも適用できる。
【0076】以上説明したように本実施例によれば、イ
ンクジェット記録ヘッド用の基体にヒートパルスのパル
ス幅を決定するためにデータをラッチしておくだけで、
ヒートパルスを自動的に決定して発熱素子に通電するこ
とができる。また従来のシフトレジスタを、パルス幅を
決定するデータの入力に活用できることから、パルス幅
データを入力する回路素子を省略でき、回路スペースの
増大を防止できる。
【0077】更に、ヒートパルスを決定するデータを記
録ヘッドに記憶しておくだけで容易に任意の幅のヒート
パルスを出力できるので、簡単に各ノズルよりのインク
吐出量を制御できる。
【0078】また更に、長寿命の記録ヘッド、およびそ
れを使用した記録装置を提供することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ヘ
ッドの回路基体のサイズを大幅に増やすことなく、また
制御回路の負担を少なくして各記録要素の通電タイミン
グを補正して記録できる。
【0080】又本発明によれば、記録装置側の処理を少
なくして、通電駆動を行うことができる。
【0081】又本発明によれば、通電体の抵抗値のバラ
ツキに起因する記録特性をヒートパルスで調整できる。
【0082】更に本発明によれば、各記録要素のばらつ
きを補正して記録できる。
【0083】又本発明によれば、通電体の抵抗値のバラ
ツキに起因する記録特性をヒートパルス幅を調整して記
録することにより、高品位の画像が得られる効果があ
る。
【0084】また本発明によれば、制御回路の負担を増
大することなく、記録要素の温度或いは抵抗値の変動に
リアルタイムに対応して記録できる効果がある。
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のインクジェット記録装置で使用され
るインクジェット記録ヘッド基体のブロック図である。
【図2】本実施例のヒートパルス生成回路の構成を示す
ブロック図である。
【図3】本実施例のヒートパルス生成回路における動作
例を示すタイミング図である。
【図4】本実施例の記録ヘッドの構成を示す構造図であ
る。
【図5】本実施例のインクジェット記録装置の主要部を
示す外観斜視図である。
【図6】図5の記録装置の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図7】本実施例のインクジェット記録装置における記
録処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施例の記録ヘッドの基体のブロ
ック図である。
【図9】本発明の第2実施例の記録ヘッドのヒートパル
ス生成回路の一部構成を示すブロック図である。
【図10】従来のインクジェット記録ヘッド基体のブロ
ック図である。
【符号の説明】
100、300 記録ヘッドの基体 101、301 ヒートパルス生成回路 201、330 カウンタ 202、903 ラッチ回路 203、204、331〜334 コンパレータ 205、336 フリップフロップ 337 選択回路 338 ウインドウコンパレータ 339 アンプ・電流源 901 発熱素子 903 ラッチ回路 904 シフトレジスタ 914 抵抗(温度)センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 雅実 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−227663(JP,A) 特開 平3−227633(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/05 B41J 2/35

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録要素を駆動するための通電体
    と、記録データに応じて前記通電体に通電して記録を行
    う回路とを備える記録ヘッドであって、 前記通電体に通電するパルス幅を決定するデータを入力
    する入力端子と、 前記入力端子より入力される前記パルス幅を決定するデ
    ータを複数記憶する記憶手段と、 クロック信号を入力して計数する計数手段と、 前記通電体の抵抗値或いは温度を検出する検出手段と、 前記計数手段による計数値と前記検出手段により検出さ
    れた抵抗値或いは温度に応じて前記記憶手段に記憶され
    た複数のデータのいずれかを選択して前記通電体に通電
    する通電手段と、 を有することを特徴とする記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記通電体は発熱抵抗体であることを特
    徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、記録データをシリアル
    で入力して保持するシフトレジスタを介して前記データ
    を入力し、前記データを保持するラッチ回路を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記データは前記通電体に通電するパル
    ス信号の立ち下がりタイミングを規定する情報を少なく
    とも含むことを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1又は4に記載の記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項に記載の記録ヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 請求項に記載の記録ヘッドを通電駆動
    して記録媒体に画像を記録する記録装置であって、 前記記録ヘッドの前記記憶手段に、通電体への通電時間
    を規定する複数種のデータを転送する転送手段と、 画像データに応じて前記記録ヘッドの前記通電体に通電
    して記録する際、前記計数手段にクロック信号を出力す
    る記録通電手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 前記通電体は発熱抵抗体であることを特
    徴とする請求項に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項に記載の記録
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項に記載の記録ヘッドを通電駆
    動して記録媒体に画像を記録する記録方法であって、 前記パルス幅を指示する複数のデータを前記記憶ヘッド
    に転送して前記記憶手段に記憶する工程と、 画像データに応じて前記記録ヘッドの前記通電体に通電
    して記録する際、クロック信号を所定数出力する工程
    と、 を有することを特徴とする記録方法。
  12. 【請求項12】 前記通電体は発熱抵抗体であることを
    特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項1に記載の記録方法。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項13に記載の記
    録方法。
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