JP3174229B2 - プリンタ装置 - Google Patents
プリンタ装置Info
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- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
に、ライン型の記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を記
録するプリンタ装置に関するものである。
置に搭載される記録ヘッドはその記録幅が記録用紙の記
録幅に比べてかなり小さいものであった。従って、その
記録ヘッドは記録紙に対向するようにプリンタ装置内に
設けられ、その記録ヘッドを搭載したキャリッジを左右
に移動させることによってシリアルプリントを行なって
いた。このような記録ヘッドにおいて発生する記録画像
の濃度むらは、例えば、プリンタの記録制御を往復記録
方式とすることなどで補正していた。
ッドの記録幅が記録用紙の記録幅と同じサイズをもつフ
ルライン記録ヘッドを搭載したラインプリンタ装置の場
合、記録幅が長く、インク吐出を行なうノズル数も多く
なるので、インク吐出口のばらつきが、上記従来例のよ
うなシリアルプリンタに搭載した記録ヘッドのそれに比
べて無視することができない。また、ラインプリンタ装
置では、その構造上シリアルプリンタでは実行可能な往
復記録方式を採用することもできない。
出量を均一化して濃度むらのない高品位な記録画像を得
るために、シリアルプリンタとは異なる記録制御が望ま
れている。本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、ダブルパルス制御により記録幅の長いフルライン記
録ヘッドを用いて記録を行なう場合でも高品位な画像記
録を行なうことができるプリンタ装置を提供することを
目的とする。
本発明のプリンタ装置は以下のような構成を備える。即
ち、M個の電気熱変換体と前記M個の電気熱変換体各々
に対応したM個の記録要素をダブルパルス制御によって
駆動し記録媒体に記録を行なうために、前記M個の記録
要素各々に関する記録特性情報を前記M個の電気熱変換
体各々に対応させてラッチするラッチ手段と、異なるパ
ルス幅の複数のプレパルス信号を夫々入力する複数の入
力手段と、前記ラッチ手段によってラッチされた前記記
録特性情報に基づいて、前記複数の入力手段によって入
力された複数のプレパルス信号から、前記M個の記録要
素各々に適したパルス幅のプレパルス信号を選択する選
択手段と、該選択手段によって選択されたプレパルス信
号を記録動作を行なう電気熱変換体に与えてプレヒート
するプレヒート手段と、記録動作を行なわない電気熱変
換体に対してヘッドの内部温度を調整するために温度調
整用の信号を与える温度調整信号印加手段とを有するラ
イン型の記録ヘッドを用いたプリンタ装置であって、前
記記録特性情報を前記記録ヘッドに出力する出力手段
と、前記記録ヘッドの複数の入力端子夫々に異なるパル
ス幅のプレパルス信号を印加する印加手段と、前記温度
調整用の信号を前記記録ヘッドに与える温度調整信号供
給手段とを有することを特徴とするプリンタ装置を備え
る。
によってライン型の記録ヘッドを駆動し記録を行なうプ
リンタ装置において、その記録ヘッドに異なるパルス幅
の複数のプレパルス信号を夫々入力する複数の入力手段
を設け、プリンタ装置側から異なるパルス幅の複数のプ
レパルス信号を記録ヘッドに供給し、記録ヘッドのラッ
チ手段によってプリンタ装置側から出力された記録特性
情報を保持し、その記録特性情報に基づいて、入力され
た異なるパルス幅の複数のプレパルス信号からM個の記
録要素各々に適したパルス幅のプレパルス信号を選択す
る。
施例を詳細に説明する前に、本実施例の概要を簡単に説
明する。 <基本プリントシーケンス>プリントヘッドにプリント
データを送信するタイミングは、1ライン前のプリント
のタイミングで行なわれ、エンジン部では、このタイミ
ングを垂直レジ調整カウンタで検出する。そして、プリ
ント位置の1ライン前のタイミングになると、フォーマ
ッタ部に対してプリントデータの要求トリガ信号(a−
TRG*:*はロウツルーを示す)を送信する。フォー
マッタ部ではこの信号を検出すると、プリントデータの
送信準備を行い、1ページ分のデータ転送中であること
を示す垂直同期信号(a−ENB*)をアクティブにす
る。エンジン部では、プリントデータ要求信号から所定
の時間遅らせてプリントデータ基準クロック信号(DA
TACK)をフォーマッタ部に送信する。フォーマッタ
部では、この基準クロック信号に同期させてプリントデ
ータをエンジン部に送信する。エンジン部は、その受信
したプリントデータをそのままプリントヘッドに送信す
る。
ーマッタ部に送信される基準クロック信号以外は、色信
号毎に独立して動作する。従って、プリントデータはフ
ォーマッタ部から直接プリントヘッドに転送されること
になり、エンジン部でプリントデータを一時記憶する必
要がなくなる。これで、1ライン分のプリントデータ転
送が終了する。1ライン分のプリントデータがヘッドに
転送されると、エンジン部はヘッドのラッチ信号(DL
AT*)をアクティブにし、ヘッド内に一時記憶する。
そして記録紙が搬送され1ライン分移動すると、1ライ
ン目のプリントデータに対応したインクが吐出されプリ
ントがなされる。この間、2ライン目のプリントデータ
要求信号がエンジン部からフォーマッタ部に出力され、
1ライン目と同じプリント動作が行われる。
ント動作が繰り返され、先に述べた垂直同期信号がアク
ティブの間は、記録紙の移動量に応じてプリントデータ
要求信号を1ライン毎にフォーマッタ部に送信する。こ
のようにして、1ページ分のプリントデータ転送が終了
する。 <水平レジ調整>エンジン部は、プリントデータ要求信
号がアクテイブになってから、ヘッドにデータを転送す
るためのクロックを基準クロックとし、ヘッドの不使用
ノズルヒータの数と、水平レジ調整ノズル数の合計を基
準クロックでカウントし、カウント終了後、フォーマッ
タ回路部にプリントノズルヒータ分の基準クロック(D
ATACK)を転送する。エンジン部では、プリントデ
ータ要求信号出力後、色信号毎に、水平レジ調整分の基
準クロック(CK)をカウントし、カウント終了後、ヘ
ッドに全ノズルヒータ数分の基準クロック(a−SIC
K)を転送する。フォーマッタ部では、エンジン部から
転送された基準クロック(DATACK)に同期して、
色信号毎にプリントデータ(a−DATA)をエンジン
部に転送する。こうしてエンジン部に転送されたプリン
トデータは、エンジン部を介してプリントヘッドに送ら
れる。
レジ調整分の基準クロックが入力された後、基準クロッ
クに同期したプリントデータと基準クロックとが入力さ
れ、その後、水平レジ調整分のクロックが再度入力され
る。こうして水平レジ調整が可能になる。 <プリント中のパージ動作>ラインプリンタの場合、現
ラインをプリント中に次のラインのデータがラインヘッ
ドに送られている。従って、エンジン部は、ヘッドのク
リーニングを行う際には、プリント中のヘッドクリーニ
ング動作をする1ライン前のプリントデータ要求信号の
出力を中止し、ヘッドクリーニング動作が終了した後
に、プリントデータ要求信号を出力する。プリント中に
パージ動作を行った時のデータが書き換えられ、パージ
動作後には、パージ動作前のプリントデータがヘッド内
に記憶される。これにより、次に記録紙が移動してデー
タ転送要求信号が出力されても正しくプリントできる。
クジェット方式に従うフルライン記録ヘッドを備えたカ
ラープリンタ装置の回路構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このプリンタ装置の回路は、ホスト
コンピュータ(以下、ホストという)との通信、ビット
マップRAMへの展開などを制御するフォーマッタ部1
10と、記録ヘッドの種々の制御、搬送モータ、種々の
センサを制御するエンジン部150とで構成される。
のインタフェースの違いや、画像処理方法の違いなどを
考慮して、各種アプリケーション(たとえば通常のプリ
ンタの他にファクシミリや複写機)に対応した回路構成
を必要とするのに対し、エンジン部150はアプリケー
ションに依存した違いを少なくし、どのようなアプリケ
ーションでも対応できるよう標準化してコストを低減さ
せることをねらいとしているためである。
ンジン部150の機能分担を次のように定める。 (1)フォーマッタ部の機能 ・ホストとのインタフェース ・ホストから送られてきたコマンド(命令)の解析 ・上記コマンドに基づく記録データのビットマップRA
Mへの展開 ・操作パネルの制御 ・コントロールボックス(後述)の制御 ・エンジン部150とのインタフェース ・オプション制御:記録用紙供給部の制御(オプション
IN)、記録用紙排出部の制御(オプションOUT) (2)エンジン部機能 ・フォーマッタ部110とのインタフェース ・インク供給系の制御 ・記録紙搬送系の制御 ・記録ヘッドへのデータ転送制御 ・記録ヘッドへのヒータ通電制御 ・温度管理 ・時計機能 ・バックアップメモリ機能 ・記録紙幅検出機能 これらの機能を実現するためには次の回路構成が必要と
なる。
御プログラムを実行するCPU−F111と、制御プロ
グラムを格納するROM112、プログラムを実行する
ために必要なシステムRAM113、ホストとの通信に
必要なIFCNT114、ホストより送信された記録内
容のビットマップデータを記録するビットマップRAM
115、ビットマップRAM115を制御しエンジン部
150との通信を行う専用回路GAF116、ホストか
らの記録データを解析するためのエミュレーションRO
M(E−ROM)117、キャラクタコードデータをビ
ットマップデータに変換するためのキャラクタジェネレ
ータ(CG−ROM)118、外部記憶装置として使用
するメモリカード119、上述のオプション機能とのイ
ンタフェースとなるIOポート120、ユーザインタフ
ェースとなり種々の操作を行なうためのキーや装置から
のメッセージを表示するLCDなどを含む操作パネル1
21で構成する。
に接続せず、メモリカード119に格納された画像デー
タを用いてスタンドアロンで画像記録を行なうときにユ
ーザインタフェースとなって種々の指示動作を行なうコ
ントロールボックスである。さらに、123,124は
各々、このプリンタ装置にオプションとして接続される
種々の付加装置の入力/出力インタフェース(オプショ
ン(入力)IN、オプション(出力)OUT)である。
本実施例ではオプションIN123には後述する記録用
紙供給部が、オプションOUT124には後述する記録
用紙排出部が接続される。
る。エンジン部150は図1に示すように記録紙搬送を
主要な目的とするエンジン回路160と記録ヘッド駆動
制御を主要な目的とするエンジン回路180とで構成さ
れている。エンジン部150は、制御プログラムを格納
するROMとその実行に作業領域として用いられるRA
Mと後述するセンサを入力するポート(PORT)とそ
のポートからのアナログ入力をデジタルデータに変換す
るA/Dコンバータとを備え、制御プログラムを実行し
て種々の制御処理を行なうCPU−E161と、CPU
−E161のプログラム実行に用いられるRAM16
2、記録ヘッドのムラ補正データ等を記録するEEPR
OM163、クロック時計(RTC)164、テスト記
録データ作成やフォーマッタ部110との通信などを行
う専用回路GAE165で構成する。また、171は記
録用紙の位置を検出するセンサ、172は記録用紙を搬
送する搬送モータである。
90の駆動制御、記録動作を行なわないとき記録ヘッド
190のインク吐出ノズルにキャップをするために記録
ヘッドやキャップ(不図示)を移動させるためのモータ
191の制御、また、キャップの位置検出や記録ヘッド
の位置検出を行なうセンサ192の制御を行なうための
専用回路GAE181含んでいる。
0の概略構成を示す側断面図である。図2は、プリンタ
装置100内にコントロールボックス122と、ロール
用紙を記録用紙として用いる記録用紙供給部130と記
録後のロール紙を切断するカッタを備えた記録用紙排出
部131とを組み込んだ構成を示している。また、エン
ジン回路160は、装置実装上、図2に示すように、1
60と180の部分に分れる。
を用いて記録を行なうフルライン記録ヘッド(Yヘッ
ド)、190Mはマゼンタ色(M)のインクを用いて記
録を行なうフルライン記録ヘッド(Mヘッド)、190
Cはシアン色(C)のインクを用いて記録を行なうフル
ライン記録ヘッド(Cヘッド)、190Kは黒色(K)
のインクを用いて記録を行なうフルライン記録ヘッド
(Kヘッド)であり、記録用紙の搬送方向に添って配列
されている。
から供給されるロール紙に一定間隔で付加されている黒
い線から記録用紙の先端部を検出して信号(TOF1)
を発生するセンサ、171bは記録終了後のロール紙の
黒い線から記録用紙の先端部を検出して信号(TOF
2)を発生するセンサ、173は搬送ベルトで、搬送モ
ータ172の回転により回転駆動され、この搬送ベルト
173の移動によって、このベルト173に載置されて
いる記録用紙(記録媒体)が搬送される。
のプリント部におけるヘッド配列を示す図である。本実
施例の記録ヘッド190は、ブラック色のインクを吐出
するK−ヘッド、シアン色のインクを吐出するC−ヘッ
ド、マゼンタ色のインクを吐出するM−ヘッド、イエロ
色のインクを吐出するY−ヘッドの4本のラインヘッド
で構成されている。
ヘッド(190K)側から搬送され、順次、C−ヘッド
(190C)、M−ヘッド(190M)、Y−ヘッド
(190Y)の下部を通過する。これらヘッドの下部を
通過する時に、各色のヘッド部に対応するプリントデー
タがヘッドに転送され、このプリントデータに従ってヘ
ッド内のノズルヒータに通電されて、これにより対応す
るノズルよりインクが吐出されてプリントが実行され
る。
装置のラインヘッドの構成を示す図で、図3にも示すよ
うに、それぞれ128個のノズルを有するIC1〜IC
11を有している。図5は本実施例のインクジェットヘ
ッドのIC(ヘッド基板)の構成を示す図で、IC1〜
IC11は同じ構成である。尚、以下の説明で、*はロ
ウレベルの時に真となる、ロウツルー信号を示してい
る。
01の電源電圧、PGNDはヒータ用電源のGND、5
02はヒータ501の駆動用トランジスタである。OD
Dは奇数番目のヒータ501に通電を指示する信号、E
VENは偶数番目のヒータ501に通電を指示するため
の信号である。503は3−8デコーダで、この実施例
では128個のヒータ501を8ブロックに分割(16
ノズル/ブロック)し、ブロック選択信号(BENB0
〜2)に応じて発熱駆動するためのヒータ501のブロ
ックを選択している。SUBHはサブヒート用の信号、
PT*は記録データがないとき、即ち、記録動作をしな
いときノズルをヒートするための信号、MHENB*は
実際にプリントするための通電を行うヒートパルス信号
である。PHEAT1*〜4*はプレヒートパルスで、
後述する選択データラッチ505,506にセットされ
ている選択データに従って選択ロジック504により選
択され、この選択されたパルス信号によりヒータ501
がプレヒートされる。
度調整用の信号であり、記録ヘッドの動作温度或いは環
境温度が低いときに記録動作をしないときにパルスを印
加し記録ヘッドの温度を高めるのに用いる。PHEAT
1*〜4*は通常の記録動作中にダブルパルス記録制御
によってプレヒートパルスとして用いられる信号であ
る。
トされるプリントデータ、或はプレヒートパルス(PH
EAT1*〜4*)を選択するための選択データをクロ
ックSICKに同期してシリアルデータ(SI)で入力
して128ビット分のデータを保持する。こうして保持
されたプリントデータは、データラッチ信号DLAT*
によりデータラッチ507にラッチされ、また選択デー
タはラッチ信号LATA*により選択データラッチ50
5に、ラッチ信号LATB*により選択データラッチ5
06にラッチされる。DIAは、センサ509への入力
信号、DIKはセンサ509よりの出力信号である。
ヒータ配置を示す図である。本実施例のインクジェット
ヘッドの総ノズル数は、128×11=1408ノズル
となる。しかし、ヘッドの製造行程で左右に使用不可能
な領域が発生する場合があるため、この領域が、例えば
左右端部近傍の各々24ノズルであると仮定すると、総
ノズル数から“48”を引いた、合計1360ノズルが
使用可能なノズル数となる。
の場合、K,C,M,Yの4色分のヘッドがあり、各色
のヘッド間でノズルの位置(プリントされるドット位
置)が重なるように正確に合わせる必要がある。この位
置合せが正確でないと正常な色出しが不可能になり高画
質のカラー印刷が得られない。このような位置調整は極
めて微小な調整(ミクロン(μm)オーダ)であるため
機構的に行うのが不可能である。このため、各色のヘッ
ドに位置合せを行うための水平レジ調整ノズルを設け、
この調整ノズルのどの部分までをプリントに使用するか
により、各色のヘッド間でのプリント位置の調整を行っ
ている。いま、この水平レジ調整用のノズル数を、例え
ば16ノズルにすると、最終的にプリント可能なノズル
数は“1344”ノズルとなる。
タにおけるプリント・シーケンスを示すタイミング図で
ある。尚、図中、信号名a−xxxにおけるaは、K,
C,M,Yの色信号を示すもので、各色が各々これらの
信号線を有していることを示す。以下同様な信号名称を
使用して説明する。プリントデータは、SICK(シリ
アルクロック)信号に同期してSI信号としてヘッドに
送られてシフトレジ508に格納され、1ライン分送ら
れた後、DLAT*信号をアクティブにすることによ
り、IC1〜11内のデータラッチ回路507に一時記
憶される。その後、ODD(奇数ノズル選択信号)、E
VEN(偶数ノズル選択信号)と、BENB0(ブロッ
ク0選択信号)、BENB1(ブロック1選択信号)、
BENB2(ブロック2選択信号)によりヒートするヒ
ータブロックを順次選択し、a−PH1*〜4*と、a
−MH1*〜11*をアクティブにして、各ICのヒー
タ501に通電する。これにより該当するノズルよりイ
ンクが吐出されてプリントが行われることになる。
は、現ラインのヒータ通電時に行なわれる。そして、次
のラインのDLAT*信号は、現ラインのヒータ通電時
間とデータ転送時間の内、遅い方の時間が経過した後、
アクティブにしなければならない。もし、現ラインのヒ
ータ通電時間中に、次のラインのDLAT*信号がアク
ティブになってしまった場合は、DLAT*信号がアク
ティブになった後のプリントデータは次のラインのプリ
ントデータとなってしまう。
ッドの基本性能を中心に決定される。ここではデータ転
送時間に比べてヒータの通電時間の方が長いため、プリ
ント中は、通常のヒータ通電終了後に、DLAT*信号
をアクティブになる。尚、図7において、701は1番
目、17番目、33番目…1393番目のヒータの通電
タイミングを示し、701ではデータ(DATA)が
“0”であるためa−PT*信号によるヒートパルスの
みが印加されている。また702は、2番目、18番
目、34番目…1394番目のヒータへの通電タイミン
グを示し、ここではデータが“1”であるため幅T1の
プレヒート、T2の休止時間後、幅T3のメインヒート
パルスが印加されている。更に、703は3番目、19
番目、35番目…1395番目のヒータへのヒートタイ
ミングを示し、ここでも701と同様にデータが“0”
であるため、a−PT*信号によるヒートパルスのみが
印加されている。
ッドのノズルの情報を記録するEEPROM401が搭
載されている。このROM401に記憶されている内容
は、例えばプレパルスデータ、プレパルス選択データ、
温度調整パルスデータ、ヘッドランクデータ、その他の
IDデータ等である。 [エンジン回路180のゲートアレイ(GAE)181
の説明]図8に本実施例のエンジン回路180のゲート
アレイ(GAE)181の構成を示すブロック図であ
る。
で必要になるモータ191a〜cの回転制御、記録紙に
同期して動作するエンコーダ192bの制御、前述した
ヘッド制御、ポート制御等の機能を有している。810
はシステム、811はデコーダ、812〜814はそれ
ぞれ対応するモータを回転駆動するモータドライバであ
る。191aはヘッド190の回復動作のためにヘッド
を上下方向に移動するためのヘッドモータ、191bは
キャッピングモータで、ヘッド190へのキャッピング
を行うためにキャッピング部材を移動するためのモータ
である。191cはリードモータである。192bは記
録媒体である記録用紙と接触し、その移動に伴って信号
を発生するエンコーダで、このエンコーダ192bより
の信号はエンコーダ制御部815に入力され、ENCC
K信号が作成されてエンジン回路160に出力される。
192aはその他のセンサで、例えばヘッドの上下方向
の位置、キャッピング部材の位置等を検出するセンサを
含み、これらセンサよりの入力信号はIOポート817
を通して入力され、アクチュエータ818などに出力さ
れる。816はヘッド制御部で、各色のヘッドに出力す
るデータの制御、ヘッドの駆動制御などを行っている。
以下、ヘッド制御部816の動作を中心に説明する。
路図、図10はヘッド制御部816により制御されるプ
リント動作を示すタイミング図である。ヘッド制御部8
16は、水平同期回路900、垂直同期回路901、転
送エリア回路902、転送データ回路903、ヒートエ
リア回路904、ヒート信号回路905及びサブヒータ
制御回路906を備えている。以下、各部を順次説明す
る。 (a)水平同期回路900 水平同期回路900は、本実施例のインクジェットプリ
ンタの基準信号となるHSYNC信号を生成する回路で
ある。このプリンタでは、搬送モータ172にステッピ
ングモータを使用しており、例えば、この搬送モータ1
72の駆動クロックの1クロックで、記録紙が70.5
μm(1ドット分:1/360インチ)搬送される。こ
のクロック信号であるPRCK信号を基準にHSYNC
信号が生成される。
係数が少なく、搬送モータ172の回転距離と記録紙の
移動距離が一致しない場合があるため、記録紙の移動量
を直接検出できるエンコーダ192bを搭載し、このエ
ンコーダ192bよりの信号によりエンコーダ制御部8
15より出力されるクロック出力信号(ENCCK)に
よりHSYNC信号を生成できるようにしている。
タの通電終了信号であるHTEND*信号に基づいて、
前述したDLAT*信号を生成している。また、HST
RG*信号は、このHSYNC信号を基準としたトリガ
信号であり、PGTRG*信号は、後で説明するパージ
動作のトリガ信号である。 (b)垂直同期回路901 この垂直同期回路901では、HSYNC信号を基準に
各色のプリントデータ要求信号HK−TRG*,HC−
TRG*,HM−TRG*,HY−TRG*信号を生成
している。このHK−TRGF*信号は、記録紙の搬送
時に検出されるTOF1信号を基準に、TOF1センサ
171aから(ブラックヘッド190Kまでの距離−
1)ライン分(図10におけるTKGAP)をHSYN
C信号でカウントして出力する。例えば、TOF1セン
サ171aからブラックヘッド190Kまでの距離が1
0mmであれば(10×1000/70.5−1)より
141クロック分のHSYNC信号をカウントしてHK
−TRG*信号を出力する。即ち、ブラックヘッド19
0Kのプリントデータを転送するタイミングで出力す
る。HC−TRG*信号は(ブラックヘッド190Kと
シアンヘッド190Cとの距離−1)ライン分(図10
ではKCGAP)をHSYNC信号でカウントして出力
する。同様に、HM−TRG*信号は(シアンヘッド1
90Cとマゼンタヘッド190Mとの距離−1)ライン
分(図10ではCMGAP)をHSYNC信号でカウン
トして出力し、HY−TRG*信号は(マゼンタヘッド
190Mとイエローヘッド190Yとの距離−1)ライ
ン分(図10ではMYGAP)をHSYNC信号でカウ
ントして出力する。これらの動作によりヘッドの位置よ
り1ライン前のタイミングで各色ヘッドへのデータ転送
が行える。
G*信号を基にHK−ENB*信号を返している。HK
−ENB*信号はプリントすべきライン数をカウントす
るもので、ページ長に相当する。このHK−ENB*信
号がアクティブの間は、HK−TRG*信号はHSYN
C信号に同期して出力され、1ライン毎にデータが転送
されることになる。他の色のHC−ENB*、HM−E
NB*、HY−ENB*信号についても同様である。
ン部150にプリントバッファを持たせることなく、プ
リントデータをフォーマッタ部110よりエンジン部1
50に転送でき、エンジン部150の大幅なコスト低減
が可能になる。PRTRG*信号は、HK−TRG*信
号とHC−TRG*信号とHM−TRG*信号とHY−
TRG*信号の論理和の信号であり、これについては後
述する。
ルヒータに通電を開始させるHTTRG*信号も生成し
ている。この信号はPRTRG*信号をHSYNC信号
1クロック分遅らせて出力している。即ち、記録紙がプ
リント位置に来たタイミングでHTTRG*信号がアク
ティブになる。 (c)垂直レジ調整 前述したように、カラープリンタでは、各色のプリント
ドット位置が正確に一致しなければならない。なぜなら
ばシアン、マゼンタ、イエロー以外の色は、他の色のド
ットと重ね合わせて印刷されるためである。例えば、シ
アンとマゼンタでブルー、マゼンタとイエローでレッ
ド、イエローとシアンでグリーンの色がプリントされ
る。しかし、プリントドットサイズが70.5μmと小
さく、機械的にこの精度を出すことは不可能である。そ
こでレジ調整という機能が必要になる。このプリンタで
は、先に述べたプリントデータ要求信号を生成するカウ
ンタの値を、CPU−EがGAE181に設定して決定
する構成とした。従って機械的な位置精度が低くてもカ
ウンタの値を変化させることでプリントドット位置を正
確に合わせることができる。 (d)転送エリア回路902 図11は本実施例の転送エリア回路902及び転送デー
タ回路903の動作シーケンス図である。
60に対するデータ転送クロック信号であるHDATA
CK信号の生成と、ヘッド190に対するSICK信号
の出力タイミングを生成するSCAREA信号の生成、
各色データの有効領域タイミングを生成するSDARE
A信号の生成を行っている。先に述べたように、本実施
例のインクジェットヘッド190には、プリントに使用
できないノズル領域がある。そこで、その領域ではSI
信号にデータをのせずに(“0”データをのせる)、S
ICK信号のみを転送しなければならない。また、エン
ジン回路160に転送するHDATACK信号は1本で
あり、水平レジ調整を色毎にGAE181内部で行うた
めには、SICK信号をSCAREA信号からレジ調整
領域分遅らせて、総ノズル数分出力させ、HDATAC
K信号をSCAREA信号から(プリントに使用できな
い領域24)+(水平レジ調整領域16)=40クロッ
ク分遅らせて、プリントドット数分だけ出力させれば良
い。 (e)水平レジ調整 先に述べたように機械的な位置精度には限界があるた
め、水平方向に対しても電気的にプリント位置を調整す
る必要がある。この調整方法は、SCAREA信号を色
毎にシフトさせ、各色のSICK信号の出力タイミング
を調整することにより達成できる。即ち、CPU−Eが
GAE181の水平レジ調整レジスタの値を“0”〜
“15”の間で調整することにより、HDATACK信
号とSICK信号の間のクロック数が変更され、水平方
向のプリントノズルの位置が変更できる。例えば、ブラ
ック(K)ヘッドの水平レジ調整値を“8”に設定し、
シアン(C)ヘッドの水平レジ調整値を“15”に設定
すれば、ブラックヘッド190Kのプリントノズルは、
右側が水平レジ調整8ノズル分空き、シアンヘッド19
0Cのプリントノズルは、右側が水平レジ調整15ノズ
ル分空いてプリントがなされる。 (f)ヒートエリア回路904 ヒートエリア回路904は、時分割でノズルヒータに通
電するための基準信号となるPHCK信号と、PHCK
信号から作られる時分割信号ODD,EVEN,BEN
B0,BENB1,BENB2の信号生成、及び時分割
で各色のノズルヒータに通電するタイミングを示すK−
FAREA,C−FAREA,M−FAREA,Y−F
AREAの信号を生成している。なお、ヒートエリア回
路904の構成については後で詳細に説明する。 (g)ヒート信号回路905 ヒート信号回路905は、ダブルパルス制御による記録
動作を行うために必要なPHEAT1*〜PHEAT4*信号と、MH1*
〜MH11*信号と、内部温度調整用のヒートパルスであるP
T*信号をそれぞれ各色毎に生成する回路である。なお、
図7には、各インクに対応した記録ヘッド190K、1
90C、190M、190Yに対応する総称として、a-
PT*と記されている。また、PHEAT1*〜PHEAT4*信号は通
常の記録中にはプレパルスを印加するための制御信号と
して用いられる。
ルスを生成する回路については、後に詳細に説明する。 (h)サブヒータ制御回路906 ヘッド190には、ノズルヒータとは別にヘッドを加熱
制御するためのサブヒータが備えてあり、これを制御す
る回路である。 (i)回復動作 インクジェットプリンタの場合、ヘッドの目詰まりを防
止するために、回復動作と呼ばれる動作シーケンスが必
要になる。これは、ノズル内のインクが凝結したり、イ
ンクの吐出口にダスト等が固着したりして、インクの吐
出を不安定にする要因を除去するための動作である。具
体的な動作としては、ヘッド内のインクを加圧して循環
させたり、全てのノズルからインクを強制的に吐出さる
などの動作を行う。
係がなく、フォーマッタ部110には関係なく動作させ
る必要がある。従って、エンジン部150のみで動作さ
せなくてはならない。また、回復動作はプリント中以外
に行うことを基本とするが、プリント時間が長かった
り、高密度なプリントが連続すると、プリント中でも回
復動作を行う必要が生じる。このため、回復シーケンス
は2つの動作タイミング、即ち、単独パージ動作タイミ
ングとプリント中のパージ動作タイミングがあり、各々
制御する必要がある(図10参照)。 (j)単独パージ動作 ヘッドの回復動作は具体的には全ノズルからインクを吐
出する動作であり、その他の動作、例えばインクを強制
循環させる方法や、ノズルの吐出面を拭き取る動作につ
いてはここでは触れない。以下、単独パージ動作シーケ
ンスについて図10を用いて説明する。 (1)CPU−EはGAE181のPURGEレジスタ
に“1”を設定した後、“0”にする。 (2)GAE181はパージ実行中を示すPGOP信号
を“1”にし、水平同期回路900より、PGTRG*
信号を出力する。 (3)垂直同期回路901では、PGTRG*信号より
HTTRG*信号を出力する。このときPRTRG*信
号は出力しない。なぜならば、プリントデータの要求は
しないからである。 (4)転送データ回路903では、各色のプリントデー
タSI信号を“ハイレベル”に固定し、SICK信号を
転送する。
ついては、後に詳述する。 (5)ヒートエリア回路904とヒート信号回路905
では、HTTRG*信号より通常のダブルパルスが生成
されてヘッドからインクが吐出される。このインクの吐
出が終了したならば、HTEND*信号をアクティブに
する。 (6)水平同期回路900は、HTEND*信号よりで
DLAT*信号をアクティブにする。この動作によりヘ
ッド内のデータは全てオン(“1”)状態に固定され、
以後の吐出は全ドット吐出になる。 (7)垂直同期回路901は、DLAT*信号をカウン
トし、CPU−EがGAE181のNPGレジスタに設
定した回数分、全ドット吐出が行われる。 (8)動作が終了した時、GAE181はPGOP信号
を“0”にし、CPU−Eはこれを読み込みパージ終了
を検出する。
れる。 (k)プリント中のパージ動作 先に述べたように、プリントデータの転送タイミング
と、ヘッドのノズルヒートタイミングは1ライン分ずれ
ている。従ってプリント中に上記の単独パージ動作を行
ってしまうとプリントデータが1ライン分失われ、記録
紙にも1ライン分の全色ベタプリントがなされてしま
う。そこで、プリント中のパージ動作は、パージを行う
1ライン前の段階でフォーマッタ部110にデータ転送
要求信号を中断し、プリント中のパージ動作が終了した
タイミングでデータ転送要求信号を出力すればよい。こ
の切り分けは、CPU−EがGAE181のPURGE
レジスタに“1”を設定するタイミングを制御すること
で達成できる。 (1)CPU−Eはプリント中のパージ動作を行うタイ
ミングを何かの手段で検出する。 (2)CPU−EはGAE181のPURGEレジスタ
に“1”を設定する。 (3)GAE181の垂直同期回路901は、プリント
データ要求信号であるPRTRG*信号にマスクをし、
以後出力させない。 (4)CPU−Eは搬送モータ172にクロックを送
り、記録紙を1ドット分搬送する。 (5)GAE181はHSYNC信号を生成するが、P
RTRG*信号が出力されないため、フォーマッタ部1
10からのデータの転送は行われない。一方、HTTR
G*信号は出力するため、mラインのデータはプリント
される。 (6)CPU−EはGAE181のPURGEレジスタ
を“0”にする。 (7)GAE181の垂直同期回路901は、PRTR
G*信号にマスクを解除し、以後出力する。 (8)GAE181は単独パージと同じ動作を行う。 (9)GAE181の垂直同期回路は単独パージが終了
するとPPTRG*信号を出力する。 (10)GAE181の転送エリア回路902と転送デ
ータ回路903とにより、m+1ラインのデータが転送
される。 (11)GAE181の水平同期回路900は、PPT
RG*信号により、SCAREA信号が非アクティブに
なった後、DLAT*信号を出力する。 (12)以後は通常のプリント動作に戻る。
作が正しく行われ、しかもプリントも正しく行われる。 [ダブルパルス記録制御(特にプレヒートパルス制御)
の詳細な説明]ノズルヒータに電圧を加えるとき、1回
のパルスを長い時間加えるよりも、最初に短いパルス
(プレパルス)を加え、次に長いパルス(メインパル
ス)を加えた方が、インクの吐出量が安定することが知
られている。この方法をダブルパルス記録制御と称す。
図7に示すT1部分がプレパルスであり、T3部分がメ
インパルスである。
つの記録ヘッド190K、190C、190M、190
Y各々に関し、4種類のプレパルス信号がある。以下、
その理由について説明する。インクの吐出量はヘッドの
製造工程でバラツキがあるため、記録画像上でノズル単
位の濃度ムラが発生してしまう。そこでノズル単位でプ
レパルスの幅を変え、濃度ムラを防止する必要がある。
すなわち、吐出量の少ないノズルには長いプレパルスを
印加し、吐出量の多いノズルには短いプレパルスを印加
する。このため、プレパルス用の信号が複数必要になる
のである。
ヘッド内のEEPROM401に記録されたプレパルスデータ
をCPU−E161が読みだし、GAE181に設定す
ることで行われる。GAE181はタイミングをとりな
がらa-PH1*〜a-PH4*を生成する。次に、ノズル単位の設
定はプレパルス選択データで決定される。プレパルスの
データは4種類であり、これを選択回路(不図示)で選
択するためには2ビットのデータがあれば良い。即ち、
その2ビットデータの値が“00”の時はPHEAT1*の信
号をノズルヒータに印加し、“01”の時はPHEAT2*、
“10”の時はPHEAT3*、“11”の時はPHEAT4*の信号
をそれぞれ印加すれば良い。 この選択信号の設定は、
図12に示すプレパルス設定シーケンスに従って実行さ
れる。なお、図12における信号名で“a-”という記号
が付されているのは、各インクに対応した記録ヘッドで
別々の信号が用いられるが、ここでは説明を簡略化する
ために総称として用いているためである。
記録ヘッド内のEEPROM401から2ビットのプレパルス
選択データのLSB(bit0)を読みだす。次に、このデ
ータをGAE181に設定する。GAE181はSICK信
号に同期してSI信号で選択データを記録ヘッドに転送す
る。このようにして、記録ヘッドの全ノズル1408個
に関する選択データが記録ヘッドの全ICのシフトレジ
スタ507に格納される。この転送が終了した時、LATA
*信号をアクティブ(ローアクティブ)にする。これに
よって、シフトレジスタ507から選択データラッチ5
05に選択データがラッチされる。
のEEPROM401から2ビットのプレパルス選択データの
MSB(bit1)を読みだし、bit0と同様にこれをGAE
181に設定する。GAE181はSICK信号に同期して
SI信号で選択データを記録ヘッドに出力する。このよう
にして、記録ヘッドの全ノズル1408個に関する選択
データが記録ヘッドの全ICのシフトレジスタ507に
格納される。この転送が終了した時、LATB*信号をアク
ティブ(ローアクティブ)にする。これによって、シフ
トレジスタ507から選択データラッチ506に選択デ
ータがラッチされる。
1408個に関する2ビットの選択データが記録ヘッド
内にラッチされたことになる。これ以後、記録ヘッドに
入力されるPHEAT1*、PHEAT2*、PHEAT3*、PHEAT4*信号に
従って、各ノズルに関する最適なプレパルスが選択され
る。これによって、ノズル単位のインク吐出量が均一化
され濃度ムラが防止できる。
させるパルスであり、IC単位でそのパルス制御がなさ
れる。次に、以上のプレパルスデータ設定を実際の回路
を参照して説明する。図13は転送データ回路の詳細な
構成を示す回路図である。この回路の構成は4つのイン
ク記録、或いは、4つの記録ヘッドに対して共通の構成
であるので、ここでは1つの記録ヘッドに対する構成を
示す。そして、図13に示す信号名に“a-”という記号
が付されているのは、各インクに対応した記録ヘッドで
別々の信号が用いられるが、ここでは説明を簡略化する
ために総称として用いているためである。従って、実際
の装置では記録ヘッドの種類に従って、例えば、信号a-
SIPHの場合、実際の信号はK-SIPH, C-SIPH, M-SIPH, Y-
SIPHとなる。
レジスタ、1502〜1507はAND回路、1508
〜1510はOR回路、1511はインバータである。
転送データ回路では通常記録時はエンジン回路160か
ら転送される記録データa-DATA信号を記録ヘッドに対す
るa-SI信号に置き換えて出力する。また、装置への電源
投入時はCPU−E161が記録ヘッド内のEEPROM40
1から、前述のプレパルス選択信号を読みだす。
るK-CSPH信号をアクティブにする。GAE181はK-CS
PH信号によりSCK信号をK-SICK信号に接続し、SDO信号を
K-SI信号に接続する。CPU−E161は2ビットのプ
レパルス選択信号の内LSB(bit0)をSDO信号とし
て、記録ヘッド190Kに転送する。この転送が終了し
たならば、記録ヘッド190Cの選択信号であるC-CSPH
*信号をアクティブにし、記録ヘッド190Kに対する
と同様な設定動作を行う。記録ヘッド190M、190
Yについても同様である。この後、GAE181のポー
ト機能であるLATA*信号をアクティブにする。次に、2
ビットのプレパルス選択信号の内MSB(bit1)をSDO
信号として、K-CSPH*信号をアクティブにし、記録ヘッド
190Kに転送し、その後、C-CSPH*信号をアクティブ
にし、記録ヘッド190Cに転送する。同様に、記録ヘ
ッド190M、190Yへと順に転送し、LATB*信号を
アクティブにする。これにより、記録ヘッド190Kの
選択ロジック504へのデータ設定が完了する。
90C、190M、190Y内のPHEAT1*〜4*信号の選
択をノズルヒータ単位で設定できる。
スの信号は、インク色(或いは記録ヘッド)毎に必要な
ため、記録ヘッド190Kに接続されるPHEAT1*をK-PH1
*、PHEAT2*をK-PH2*…、MH1*をK-MH1*、MH2*をK-MH2*
…、記録ヘッド190Cに接続されるPHEAT1*をC-PH1
*、PHEAT2*をC-PH2*…、MH1*をC-MH1*、MH2*をC-MH2*
…、記録ヘッド190Mに接続されるPHEAT1*をM-PH1
*、PHEAT2*をM-PH2*…、MH1*をM-MH1*、MH2*をM-MH2*
…、記録ヘッド190Yに接続されるPHEAT1*をY-PH1
*、PHEAT2*をY-PH2*…、MH1*をY-MH1*、MH2*をY-MH2*
…、とする。
パルスを生成する回路の構成を示すブロック図である。
図14ではこの回路は4色共通の構成を持つため1色分
のみの構成を示している。また、各色毎に異なる記号で
示すべき信号名については、“a-”という記号で総称し
ている。また、図14において、1601〜1604は
T0カウント回路、1611〜1614はT1カウント
回路、1621〜1624はPH出力回路である。
01、T1カウント回路1611、PH出力回路162
1が1番目の種類のプレヒートパルス信号(a-PH1*)を
生成し、T0カウント回路1602、T1カウント回路
1612、PH出力回路1622が2番目の種類のプレ
ヒートパルス信号(a-PH2*)を生成し、T0カウント回
路1603、T1カウント回路1613、PH出力回路
1623が3番目の種類のプレヒートパルス信号(a-PH
3*)を生成し、そして、T0カウント回路1604、T
1カウント回路1614、PH出力回路1624が4番
目の種類のプレヒートパルス信号(a-PH4*)を生成す
る。
号は同じ構成の回路で発生されるので、以下、プレヒー
トパルス信号(a-PH1*)の生成についてのみ述べる。T
0カウント回路1601では、PHCK信号からK-PH1*用の
T0の値に相当する時間分をカウントしてSHP信号をア
クティブにし、T1カウント回路1611ではSHP信号
がアクティブになってからT1の値に相当する時間分を
カウントしてからHHP信号をアクテイブにする。PH出
力回路1621ではSHP信号とHHP信号より、a-PH1*信号
を生成する。a-PH2*〜a-PH4*も同様な動作で生成され
る。
タを2段接続すれば良いことになる。一方、メインパル
ス信号にはIC単位(本実施例では、図4に示すよう
に、1つの記録ヘッドに11個のICを備える)の制御
が必要となる。メインパルスもプレパルスと同様にカウ
ンタを2段接続して構成することができる。
が正しく行われる。一方、内部温度調整用の信号(PT
*)を生成する回路は、記録データの各色成分(KCM
Y)に関して、1段のカウンタで構成される。この内部
温度制御用のヒートパルスであるK-PT*信号(図7参
照)は、PHCK信号の立ち上がりでアクティブにし、K-PT
レジスタ(不図示)に設定されているT6(図7参照)
の値に相当する時間分をカウントし、K-PT*信号をイン
アクティブにする。C-PT*、M-PT*、Y-PT*の各信号も同
様な信号変化をする。このK-PT*、C-PT*、M-PT*、Y-PT*
信号に基づく、記録ヘッド内の温度調整は記録動作が行
なわれていないノズルヒータで行われる。
タについて説明しているが本発明はこれに限定されるも
のでなく、ラインヘッドを用いた熱転写プリンタや他の
カラープリンタでも実現可能である。また本実施例で
は、4色分のプリントヘッドを使用したカラープリンタ
について説明しているが、少なくとも1つのラインヘッ
ドを備えたプリンタであれば同様に実現できる。
ルヒータの数やLSIの数等は例として挙げた数であ
り、これに限るものではない。さらにまた本実施例で
は、フォーマッタ部とエンジン部に分離した構成のプリ
ンタ装置を示したが、本発明は一体型のプリンタについ
ても適用できることは言うまでもない。
回路ブロックに分離した構成で説明したが、本発明はこ
れによって限定されるものではなく、1つの回路ブロッ
クで実現しても良い。従って本実施例に従えば、記録ヘ
ッドのノズル単位でプレヒートパルス幅を制御し、最適
なパルス幅を選択してダブルパルス制御を行なうことが
できるので、ノズルノズルでばらつくインク吐出量を正
しく補正することができる。これによって、高品位な記
録品質を保持することができる。
ドに設定するときには、記録ヘッドへの記録データ出力
線を用いるので、プリンタ装置と記録ヘッド間の信号線
の数が減り、装置の小型化にも資することになる。本発
明は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐
出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネ
ルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光
等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化
を生起させる方式のプリント装置について説明したが、
かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が達成で
きる。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。加えて、装置本体に装着され
ることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からの
インクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記
録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタ
ンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用
いてもよい。
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。以上説明した本発明実施例においては、インクを
液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化する
インクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを
用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク
自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。なお、本発明は複数の機器から構成されるシステム
に適用しても良いし、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。さらに、システム或いは装置にプログラムを
供給することによって達成される場合にも本発明は適用
できることは言うまでもない。
ブルパルス制御によってライン型の記録ヘッドを駆動し
記録を行なうプリンタ装置において、その記録ヘッドに
異なるパルス幅の複数のプレパルス信号を夫々入力する
複数の入力手段を設け、プリンタ装置側から異なるパル
ス幅の複数のプレパルス信号を記録ヘッドに供給し、記
録ヘッドのラッチ手段によってプリンタ装置側から出力
された記録特性情報を保持し、その記録特性情報に基づ
いて、入力された異なるパルス幅の複数のプレパルス信
号からM個の記録要素各々に適したパルス幅のプレパル
ス信号を選択するので、各記録要素毎に適したパルス幅
のプレパルスを選択するための記録特性情報を変更する
だけで、例えば、記録ヘッドが交換された場合であって
も、すぐに交換されたヘッドの各記録要素の特性に合わ
せた初期設定することができ、製造工程によって生じる
ライン型記録ヘッドの構造上のばらつきが原因となって
発生する記録要素単位での記録のバラツキを簡単に補正
することができるという効果がある。
録画質を得ることができる。さらに、本発明に従えば、
記録動作を行わない電気熱変換体に対してヘッドの内部
温度を調整するための温度調整用の信号を印加する温度
調整信号印加手段を記録ヘッドが有し、この記録ヘッド
にその温度調整用の信号を記録ヘッドに与える温度調整
信号供給手段をプリンタ装置が有しているので、上述の
ように初期設定によって記録要素毎のむらを抑制した記
録ヘッドに対してさらに、温度調整を行うことができ、
記録ヘッドの構造上のばらつきと記録ヘッドの内部温度
の変化によるムラを抑制したプリンタ装置を提供するこ
とができる。
方式に従うフルライン記録ヘッドを備えたカラープリン
タ装置の回路構成を示すブロック図である。
側断面図である。
部のヘッド配置を説明する図である。
る。
示す図である。
を示す図である。
本プリントシーケンスを示す図である。
すブロック図である。
すブロック図である。
を示すタイミング図である。
03の動作シーケンスを示すタイムチャートである。
ートである。
る。
ック図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 M個の電気熱変換体と前記M個の電気熱
変換体各々に対応したM個の記録要素をダブルパルス制
御によって駆動し記録媒体に記録を行なうために、前記
M個の記録要素各々に関する記録特性情報を前記M個の
電気熱変換体各々に対応させてラッチするラッチ手段
と、異なるパルス幅の複数のプレパルス信号を夫々入力
する複数の入力手段と、前記ラッチ手段によってラッチ
された前記記録特性情報に基づいて、前記複数の入力手
段によって入力された複数のプレパルス信号から、前記
M個の記録要素各々に適したパルス幅のプレパルス信号
を選択する選択手段と、該選択手段によって選択された
プレパルス信号を記録動作を行なう電気熱変換体に与え
てプレヒートするプレヒート手段と、記録動作を行なわ
ない電気熱変換体に対してヘッドの内部温度を調整する
ために温度調整用の信号を与える温度調整信号印加手段
とを有するライン型の記録ヘッドを用いたプリンタ装置
であって、 前記記録特性情報を前記記録ヘッドに出力する出力手段
と、 前記記録ヘッドの複数の入力端子夫々に異なるパルス幅
のプレパルス信号を印加する印加手段と、 前記温度調整用の信号を前記記録ヘッドに与える温度調
整信号供給手段と を有することを特徴とするプリンタ装
置。 - 【請求項2】 前記出力手段は、前記プリンタ装置に電
源が投入されたとき、記録データを前記記録ヘッドに出
力する信号線を用いて前記記録特性情報を出力すること
を特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。 - 【請求項3】 それぞれブラック、シアン、マゼンタ、
イエロの各色に対応した画像記録を行なう4つの記録ヘ
ッドを有することを特徴とする請求項1または2に記載
のプリンタ装置。 - 【請求項4】 前記記録ヘッドはインクを吐出して記録
媒体上に記録を行うインクジェットヘッドであることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプリンタ
装置。 - 【請求項5】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
かに記載のプリンタ装置。 - 【請求項6】 前記記録ヘッドには前記記録特性情報を
格納する記憶手段をさらに備えていることを特徴とする
請求項1に記載のプリンタ装置。 - 【請求項7】 前記記憶手段は、EEPROMであるこ
とを特徴とする請求項6に記載のプリンタ装置。
Priority Applications (4)
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