JP4626941B2 - インクジェット記録機構のインク吐出制御方法およびこの方法を用いたインクジェット記録システム - Google Patents

インクジェット記録機構のインク吐出制御方法およびこの方法を用いたインクジェット記録システム Download PDF

Info

Publication number
JP4626941B2
JP4626941B2 JP2004095208A JP2004095208A JP4626941B2 JP 4626941 B2 JP4626941 B2 JP 4626941B2 JP 2004095208 A JP2004095208 A JP 2004095208A JP 2004095208 A JP2004095208 A JP 2004095208A JP 4626941 B2 JP4626941 B2 JP 4626941B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink
ink jet
detection
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004095208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005280027A (ja
Inventor
隆哲 坂東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2004095208A priority Critical patent/JP4626941B2/ja
Publication of JP2005280027A publication Critical patent/JP2005280027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4626941B2 publication Critical patent/JP4626941B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、被記録体に対してフルライン型のインクジェット記録機構よりインク吐出を行って記録する際に、本記録前に予備吐出を行うインク吐出制御方法およびこの方法を用いたインクジェット記録システムに関する。
近年、インクジェット方式による記録が業務用においても使用されてきており、記録速度が高速化してきている。一方、インクジェット方式は使用されないインク吐出ヘッド内でインクが乾燥により固化して必要時にインク吐出されない状態となることを宿命的に有している。そのため、インク吐出ヘッドを記録前にクリーニングする方法が種々提案されているが、記録工程全体の速度低下を招かずにインク吐出ヘッドのクリーニングを行わせることが望まれている。
従来、インクジェット方式でのインク吐出ヘッドをクリーニングさせるプリンタが種々提案されている。その中で、所定時間使用されていないインク吐出ヘッドに対して一定時間毎にインク吐出ヘッドの使用されていないノズルを駆動させるか、または全ノズルを駆動させるクリーニング制御を行わせるものが知られているが、クリーニングを行わせる位置がランダムであっては記録対象上にインク吐出される場合も生じて品質劣化を招くことから、一定位置でインク吐出させるクリーニング制御を行うプリンタが例えば以下の特許文献に開示されている。
特開2002−103598号公報
上記特許文献に記載されているプリンタは、無端状の搬送ベルトの一部に開口部が設けられ、当該搬送ベルト上に印刷用紙を固定して搬送するものとして、上記開口部がインク吐出させる各ヘッドユニットの対向位置に到達したときに当該搬送ベルトを停止させ、ノズル駆動制御によりインクを吐出させて全ノズルをクリーニングさせるというものである。
しかしながら、上記特許文献に記載されているプリンタでは、クリーニング時のインク吐出の位置を一定位置で行うことから記録品質の劣化は回避されてはいるが、クリーニング時毎に搬送ベルトを停止させることから、特に大量の記録対象に記録を行う場合にはノズルクリーニングのための多くの時間が費やされることとなって高速による効率向上を図ることが困難であるという問題がある。
一方、記録は搬送されてくる印刷用紙をセンサによって検出し、その後の位置をエンコーダパルスのカウント数で認識しながら行うものが一般的であり、また上記全ノズルのクリーニングを印刷用紙記録の直前で行われることが望ましいことを考慮すると、上記のようなプリンタにおいては印刷用紙の先端検出からエンコーダパルスが発生することから、記録制御が行われている中ではクリーニングのためのインク吐出を行うことができないという事態が生じる。すなわち、上記のようなプリンタでは搬送ベルトを駆動しながらの効果的なノズルクリーニングを行わせることはできない。
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、記録対象を搬送させながら当該記録対象の直前でノズルクリーニングを可能とし、記録品質の向上を図りながら記録の高速処理による効率向上を図るインクジェット記録機構のインク吐出制御方法およびインクジェット記録システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、搬送手段により搬送されてくる記録対象の被記録体に対し、搬送方向の上流側に当該被記録体の先端及び後端を検出する端部検出手段が配置されると共に、当該端部検出手段の搬送方向下流側で後端検出時に当該被記録体が到達していない位置にインクジェット記録機構のヘッドが配置され、当該被記録体の搬送時に位置検出しながら記録データに基づいてインクジェット記録機構のヘッドよりインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録機構のインク吐出制御方法であって、前記インクジェット記録機構にはインクの予備吐出データを含む記録データが入力され、少なくとも、前記搬送手段により搬送されてくる前記被記録体の記録領域先端を検出したときに当該インクジェット記録機構に記録開始信号を出力するステップと、前記記録開始信号を出力した後に、少なくとも前記記録領域先端検出から発生する前記位置検出の信号を記録領域後端検出までマスキングすると共に、当該記録領域先端検出より当該記録領域後端検出までに擬似位置検出信号を生成して前記インクジェット記録機構に出力して本記録前にインクを予備吐出させるステップと、前記記録開始信号を出力した後に、前記被記録体の前記記録領域後端検出より正規の前記位置検出の信号を前記インクジェット記録機構に出力することで前記記録データに基づいて本記録させるステップと、を含む構成とする。
請求項2の発明では、記録対象の被記録体に対して記録データに基づいてインクを吐出させることで記録を行うインクジェット記録システムであって、前記被記録体を、供給位置より記録位置を通って排出位置まで搬送する搬送手段と、搬送方向の上流側に配置され、前記搬送される被記録体の記録領域先端および記録領域後端を検出する端部検出手段と、前記端部検出手段の搬送方向下流側で後端検出時に当該被記録体が到達していない位置にヘッドが配置され、前記インクの予備吐出データが含まれる前記記録データを取得し、当該記録データに基づいてヘッドよりインクを吐出して前記被記録体に記録を行うインクジェット記録機構と、前記搬送手段により搬送される前記被記録体の記録位置を特定するために、搬送状態の当該被記録体の位置を検出する位置検出手段と、少なくとも、搬送される前記被記録体の記録領域先端が検出されたときに記録開始信号を前記インクジェット記録機構に出力した後、前記位置検出手段からの位置検出信号をマスキングすると共に、当該記録領域先端検出より記録領域後端検出までに擬似位置信号を生成して当該インクジェット記録機構に出力することで前記記録データに含まれる予備吐出データに基づいてインクを予備吐出させ、当該記録領域後端を検出したときに当該位置検出手段からの位置検出信号を当該インクジェット記録機構に出力することで記録データに基づいて本記録させる制御手段と、を有する構成とする。
本発明によれば、インクジェット記録機構に対し、搬送される被記録体の記録領域先端が検出されたときに記録開始信号を出力し、その後の位置検出手段からの位置検出信号をマスキングすると共に、当該記録領域先端検出より記録領域後端検出までに擬似位置信号を生成して出力することで記録データに含まれる予備吐出データに基づいてインクを被記録体が到達していない状態で予備吐出させ、当該記録領域後端を検出したときに当該位置検出手段からの位置検出信号を出力することで記録データに基づいて被記録体に本記録させることにより、実際の位置検出信号を用いずに擬似位置検出信号によりインクの予備吐出によるノズルクリーニングを行わせることから、記録対象の被記録体を搬送させながら直前でインクを予備吐出させることができ、被記録体毎にインクの予備吐出を確実に行えることから、記録品質の向上を図りながら記録の高速処理効率を向上させることができるものである。
以下、本発明の最良の実施形態を図により説明する。
図1に、本発明に係るインクジェット記録システムの第1実施形態における概略構成図を示す。なお、本実施形態では、被記録体としてICカードを例として説明する。図1(A)は主要機構部分の概略斜視図、図1(B)は概略側面図である。図1(A)、(B)においてインクジェット記録システム11は、インクジェット記録機構であるインクジェットプリンタ(IJP)12と搬送手段である搬送機構部13とで構成される。IJP12はインク吐出ヘッドのノズルがフルラインで配置されてモノクロ記録、またはフルカラー記録を行う記録機構のもので、記録位置に固定設置される。
なお、ノズルからのインク吐出は従前の機構のもので足りる。また、IJP12には、後述するが他のコンピュータ等のシステムより記録データが送られ、当該記録データに基づいてインク吐出のためのノズル駆動の制御が行われるもので、当該記録データにはインクを予備吐出させるための予備吐出データが含まれる。
上記搬送機構部13は、対応の筐体内にガイド部21A,21Bが設けられ、これに移動体22が係合されて当該ガイド部21A,21B上を移動ベルト23により往復移動される。上記移動ベルト23は下部に設けられている駆動モータ24により駆動されるもので、当該移動ベルト23を駆動させるときの回転を検出するエンコーダ(図2(A)参照)を備える。
移動体22は、大別すると、被記録体であるICカードを保持固定する保持部31と、予備吐出されたインクを吸着して回収するインク回収部32とで構成される。上記保持部31は、軸部33により回動自在であり、図に表れない偏心カムの回転により当該軸部33を支点として回動するもので、ICカードを保持面34で保持したときに吸着固定するための吸引部(図に表れない)を備える。
一方、インク回収部32は、パッド35上にインク吐出させるもので、回収したインクを排出する排出ホース36が取り付けられる。例えば、パッド35の上方に上記IJP12が位置される。そして、保持部31の保持面34の端部上方にカード送り部37が固定配置されると共に、当該カード送り部37の下方近傍にカード検出のための端部検出手段であるセンサ38が設けられる。なお、図示しないがICカードをカード送り部37に供給する供給機構が配置され、下流側にICカードを保持部31より受け取って排出する排出機構が設けられるものである。
ここで、図2に、図1のインクジェット記録システムの模式図および制御手段のブロック構成図を示す。図2(A)に示すインクジェット記録システム11において、移動体22の保持部31(保持面34)上にICカード41が供給されて保持されるもので、センサ38による検出が行われたことの検出信号、および移動体22が移動したときに位置検出手段であるエンコーダ42からの位置検出信号であるエンコーダパルスが制御手段43に送信されるもので、当該制御手段43からIJP12に記録開始信号、エンコーダパルスが送出される。なお、IJP12には、他のコンピュータ等より予備吐出データを含む記録データが送出されるが、当該記録データを制御手段43より送出することとしてもよい。
そこで、図2(B)において、制御手段43は、適宜、制御部51、パルス生成部52、マスク回路53、供給駆動部54、搬送駆動部55および保持駆動部56を備え、適宜入力部44および表示部45が接続される。上記制御部51は、このシステムを統括的に制御するもので、そのためのプログラムを格納し、図示しないメモリ領域に展開されて実行される。上記パルス生成部52は、ICカード41の全表面を記録領域とした場合、センサ38による当該記録領域の先端検出より記録開始信号をIJP12に送出すると共に、当該先端検出より記録領域の後端検出までの所定時間後に擬似位置信号である擬似エンコーダパルスを生成してIJP12に送出するためのもので、そのための回路で構成される。
上記マスク回路部53は、上記パルス生成部52より記録開始信号がIJP12に送出された後にエンコーダ42からのエンコーダパルスをマスキングし、センサ38によるICカード41の後端検出されたときに当該エンコーダ42からのエンコーダパルスをIJP12に送出するためのもので、そのための回路で構成される。上記供給駆動部54は、図示しないカード供給手段から供給されてくるICカード41を保持部31の保持面34に位置させるために上記ICカード送り部37を駆動制御するためのもので、そのための回路で構成される。
上記搬送駆動部55は、移動体22をガイド部21A,21B上で往復移動させる上記駆動モータ24を駆動するためのもので、そのための回路で構成される。上記保持駆動部56は、保持部31が備える例えば吸引吸着手段に対し、上記保持面34上に位置されたICカード41を保持固定させる駆動信号を送出するためのもので、そのための回路で構成される。また、上記入力部44は、制御部51に対して例えば時間設定などの設定を行うためのものである。なお、図示しなかった上述のICカードをカード送り部37に供給する供給機構および排出する排出機構に対しても駆動のための信号を生成するものである。
そこで、図3に図2の制御手段によるインク吐出制御の処理フローチャートを示すと共に、図4に図2の制御手段によるインク吐出制御のタイミングチャートを示す。図3において、処理開始では、移動体22は初期位置にあり、IJP12には予備吐出データを含む記録データが入力される(IJP12における記録処理については図5および図6で説明する)。まず、図示しない供給機構より供給されてくるICカード41を、供給駆動部54がICカード送り部37を駆動して移動体22の保持部31上にICカード41を位置させる(ステップ(S)1)。このとき、センサ38による当該ICカード41の先端が検出される(S2、図4の先端検知)。先端検知されると、パルス生成部52が記録開始信号をIJP12に送出する(S3、図4の記録開始信号)。そして、上記ICカード送り部37がICカード41を保持面34上に位置させたときに保持駆動部56が上述のように例えば吸着手段で保持固定させる(S4)。
なお、図1に示す搬送機構部13では、ICカード41が供給されるときには保持部31は下方に位置され、ICカード41が供給されてICカード送り部37によって保持面34上に当該ICカード41が位置されたときにIJP12のインク吐出ヘッドに近接させるために上記偏心カムによって若干量上昇する。そして、後にICカード41の排出された後は下降して初期位置に戻るものである。
ICカード41が保持台31上に保持固定されると、搬送駆動部55が駆動モータ24を駆動して移動体22を移動させる(S5)。このとき、エンコーダ42においてエンコーダパルスが発生して送られてきたときにマスク回路部53が当該エンコーダパルスをマスキングする(S6、図4の破線のエンコーダパルス)。一方で、パルス回路部52では、上記センサ38による先端検出より所定時間T1後に擬似エンコーダパルスを生成してIJP12に出力することでインクの予備吐出を行わせる(S7)。その後、移動体22の移動によってセンサ38がICカード41の後端を検出すると(S8、図4の後端検知)、マスク回路部53がエンコーダ42からのエンコーダパルスをそのままIJP12に出力する(S9、図4の実線のエンコーダパルス)。
IJP12において記録が行われ、記録済のICカード41が図示しない排出機構に排出されたときに搬送駆動部55が移動体22を初期位置に復帰させるべく駆動モータ24を駆動する(S10)。そして、移動体22が初期位置に復帰したときに(S11)、パルス生成部52が戻り信号を保持する(S12、図4の戻り信号)。次の記録すべきICカード41が存在するときには(S13)、上記S1から繰り返されるが、次の記録開始信号は、当該戻り信号と先端検知の信号とによって生成されてIJP12に出力されるものである。また、次の記録すべきICカード41が存在しないときには(S13)、終了する。
次に、図5に図2のインクジェットプリンタの記録処理フローチャートを示すと共に、図6に図2のインクジェットプリンタにおける記録処理の説明図を示す。上記図3および図4では制御手段43による制御を示したが、ここではIJP12での記録処理を説明するものである。図5において、まず、予備吐出データを含む記録データを入力し(S11、図6(A))、その後、ICカード41が保持台31に保持されるときにセンサ38においてICカード41の先端検知がされると(S12)、制御手段43より記録開始信号を入力する(S13、図6(B))。
その後、移動体22が移動して搬送されるICカード41の先端検知より所定時間後に、制御手段43よりエンコーダ42からのエンコーダパルスをマスキングして生成させた擬似エンコーダパルスを入力したときに、移動体22のパッド35上に当該擬似エンコーダパルスに応じた記録データ中の予備吐出データに基づいて予備的にインク吐出ヘッドのノズルよりインクを吐出させることで当該インク吐出ヘッドのクリーニングを行う(S14、図6(C))。移動体22は移動し続け、当該ICカード41の後端が検知されると(S15、図6(D))、エンコーダ42より出力されるエンコーダパルスを入力し、当該ICカード41に対応した記録データに基づいて本記録を行う(S16、図6(E))。
そして、移動体22が初期位置に戻され(S17)、次に記録するICカード41が存在するときには(S18)、全枚数が終了するまでS11〜S16を繰り返し、存在しないときには終了する。
このように、エンコーダ42からのエンコーダパルスを用いずに、生成した擬似エンコーダパルスによりインクの予備吐出させてノズルクリーニングを行わせることから、記録対象のICカード41を搬送させながら本記録の直前でインクを予備吐出させることができ、当該ICカード41毎にインクの予備吐出を確実に行え、記録品質の向上を図りながら記録の高速処理効率を向上させることができるものである。
次に、図7に、本発明に係るインクジェット記録システムの第2実施形態における概念構成図を示す。第2実施形態では、被記録体として単片の用紙に所定の記録を行わせる場合を示したもので、図7(A)は側面模式図、図7(B)は搬送ベルトの概念斜視図である。図7(A)、(B)において、用紙61は、搬送ベルト62上に供給ベルト65より供給され、所定の記録後に排出ベルト66に排出されるもので、当該搬送ベルト62にエンコーダ42が配置される。これら搬送ベルト62、供給ベルト65および排出ベルト66が搬送手段(搬送機構部)の一部(駆動部等は図示しない)を構成する。また、搬送ベルト62上の所定位置の上方にIJP12が位置され、その直下であって、当該搬送ベルト62の記録面下方にパッド63が配置される。そして、搬送ベルト62には所定数の開口部64が形成される。
このような搬送機構部を備えるインクジェット記録システムは、搬送ベルト65に形成されている開口部64が過ぎたあたりで(そのための検知を図示しないセンサまたはセンサ38等によって行う)、供給ベルト65より用紙61が供給され、センサ38により先端検知されたときに制御手段43より記録開始信号がIJP12に送出される。当該先端検知よりエンコーダ42からのエンコーダパルスはマスク回路部(53)によってマスキングされる。その後、当該先端検知から所定時間後の後端検知までの間に上記制御手段43で生成された擬似エンコーダパルスがIJP12に入力されたときに、搬送ベルト62上の開口部64が当該IJP12の直下に位置され、当該IJP12の直下に開口部64を介して望まれるパッド63に対して予備吐出データに基づくインクを吐出してノズルクリーニングを行う。
その後、用紙61が搬送されて後端がセンサ38により検知されたときに上記マスキングが解除され、制御手段43よりIJP12にエンコーダ42からのエンコーダパルスが入力されることによって記録データに基づいて本記録が行われる。そして、本記録の終了後に搬送ベルト62より排出ベルト66に記録済の用紙61が排出されるものである。
このように、被記録体として単片の用紙61に対して記録を行わせる場合であっても搬送される当該用紙61毎にインクを予備吐出させてノズルクリーニングを行わせることから、上記同様に、記録対象の用紙61を搬送させながら本記録の直前でインクを予備吐出させることができ、当該用紙61毎にインクの予備吐出を確実に行えることから、記録品質の向上を図りながら記録の高速処理効率を向上させることができるものである。なお、被記録体として単片の用紙61を適用させる場合として、第1実施形態のように対応の保持部を設けた移動体で行わせることもできるが、本実施形態は簡易構成で実現させようとするものである。
次に、図8に、本発明に係るインクジェット記録システムの第3実施形態における概念構成図を示す。図8は被記録体として連続用紙を適用させる場合を示したもので、連続用紙71は、その両側に孔が形成されたマージナル部72A,72Bが設けられ、後に枚葉とさせるための切取線73と(特に必要ではない)、枚葉となる対象の記録領域74とが一定間隔で配置されている。この場合、切取線73部分がノズルクリーニングのためのインク予備吐出を行わせる予備吐出領域75とさせるものである。そして、記録領域74の先端と後端を検知させるための先端タイミングマーク76と後端タイミングマーク77とが当該記録領域74毎に形成されるものである。
このように連続用紙71にインクジェット記録システムにより記録を行わせる場合、特に図示しないが、搬送手段(搬送機構部)として当該連続用紙71を搬送するトラクタ(エンコーダを備える回転機構)等と、各タイミングマーク76,77を検知する端部検出手段としてのセンサが配置されるものである。
すなわち、連続用紙71が搬送されて先端タイミングマーク76が検知されたときに、制御手段43よりIJP(12)に記録開始信号が送出される。このとき、エンコーダからのエンコーダパルスはマスク回路部(53)でマスキングされる。その後、当該先端検知から所定時間後の後端検知までの間に上記制御手段(43)で生成された擬似エンコーダパルスがIJP(12)に入力されたときに、当該連続用紙71上の予備吐出領域75に対して予備吐出データに基づくインクを吐出してノズルクリーニングをおこう。
その後、連続用紙71が搬送されて後端タイミングマーク77が検知されたときにエンコーダパルスの上記マスキングが解除され、制御手段(43)よりIJP1(2)にエンコーダからのエンコーダパルスが入力されることによって記録データに基づいて本記録が行われる。そして、次の予備吐出領域75にインクの予備吐出を行わせた直後に記録領域74に本記録を行わせることを繰り返すものである。
このように、被記録体として連続用紙71に対して記録を行わせる場合であっても搬送される本記録の直前にインクを予備吐出させてノズルクリーニングを行わせることが可能であるから、上記同様に、各記録領域74毎にインクの予備吐出を確実に行え、記録品質の向上を図りながら記録の高速処理効率を向上させることができるものである。
本発明のインクジェット記録機構のインク吐出制御方法およびこの方法を用いたインクジェット記録システムは、特にフルライン型のモノクロまたはカラー対応のインク吐出ヘッドを備えて記録を行わせる印刷業務、一般オフィスおよびパーソナルで使用される場合に適するものである。
本発明に係るインクジェット記録システムの第1実施形態における概略構成図である。 図1のインクジェット記録システムの模式図および制御手段のブロック構成図である。 図2の制御手段によるインク吐出制御の処理フローチャートである。 図2の制御手段によるインク吐出制御のタイミングチャートである。 図2のインクジェットプリンタの記録処理フローチャートである。 図2のインクジェットプリンタにおける記録処理の説明図である。 本発明に係るインクジェット記録システムの第2実施形態における概念構成図である。 本発明に係るインクジェット記録システムの第3実施形態における概念構成図である。
符号の説明
11 インクジェット記録システム
12 IJP
13 搬送機構部
22 移動体
31 保持部
34 保持面
35,63 パッド
38 センサ
41 ICカード
42 エンコーダ
51 制御部
52 パルス生成部
53 マスク回路部
61 用紙
62 搬送ベルト
64 開口部
71 連続用紙

Claims (2)

  1. 搬送手段により搬送されてくる記録対象の被記録体に対し、搬送方向の上流側に当該被記録体の先端及び後端を検出する端部検出手段が配置されると共に、当該端部検出手段の搬送方向下流側で後端検出時に当該被記録体が到達していない位置にインクジェット記録機構のヘッドが配置され、当該被記録体の搬送時に位置検出しながら記録データに基づいてインクジェット記録機構のヘッドよりインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録機構のインク吐出制御方法であって、
    前記インクジェット記録機構にはインクの予備吐出データを含む記録データが入力され、少なくとも、前記搬送手段により搬送されてくる前記被記録体の記録領域先端を検出したときに当該インクジェット記録機構に記録開始信号を出力するステップと、
    前記記録開始信号を出力した後に、少なくとも前記記録領域先端検出から発生する前記位置検出の信号を記録領域後端検出までマスキングすると共に、当該記録領域先端検出より当該記録領域後端検出までに擬似位置検出信号を生成して前記インクジェット記録機構に出力して本記録前にインクを予備吐出させるステップと、
    前記記録開始信号を出力した後に、前記被記録体の前記記録領域後端検出より正規の前記位置検出の信号を前記インクジェット記録機構に出力することで前記記録データに基づいて本記録させるステップと、
    を含むことを特徴とするインクジェット記録機構のインク吐出制御方法。
  2. 記録対象の被記録体に対して記録データに基づいてインクを吐出させることで記録を行うインクジェット記録システムであって、
    前記被記録体を、供給位置より記録位置を通って排出位置まで搬送する搬送手段と、
    搬送方向の上流側に配置され、前記搬送される被記録体の記録領域先端および記録領域後端を検出する端部検出手段と、
    前記端部検出手段の搬送方向下流側で後端検出時に当該被記録体が到達していない位置にヘッドが配置され、前記インクの予備吐出データが含まれる前記記録データを取得し、当該記録データに基づいてヘッドよりインクを吐出して前記被記録体に記録を行うインクジェット記録機構と、
    前記搬送手段により搬送される前記被記録体の記録位置を特定するために、搬送状態の当該被記録体の位置を検出する位置検出手段と、
    少なくとも、搬送される前記被記録体の記録領域先端が検出されたときに記録開始信号を前記インクジェット記録機構に出力した後、前記位置検出手段からの位置検出信号をマスキングすると共に、当該記録領域先端検出より記録領域後端検出までに擬似位置信号を生成して当該インクジェット記録機構に出力することで前記記録データに含まれる予備吐出データに基づいてインクを予備吐出させ、当該記録領域後端を検出したときに当該位置検出手段からの位置検出信号を当該インクジェット記録機構に出力することで記録データに基づいて本記録させる制御手段と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録システム。
JP2004095208A 2004-03-29 2004-03-29 インクジェット記録機構のインク吐出制御方法およびこの方法を用いたインクジェット記録システム Expired - Fee Related JP4626941B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004095208A JP4626941B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 インクジェット記録機構のインク吐出制御方法およびこの方法を用いたインクジェット記録システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004095208A JP4626941B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 インクジェット記録機構のインク吐出制御方法およびこの方法を用いたインクジェット記録システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005280027A JP2005280027A (ja) 2005-10-13
JP4626941B2 true JP4626941B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=35178927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004095208A Expired - Fee Related JP4626941B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 インクジェット記録機構のインク吐出制御方法およびこの方法を用いたインクジェット記録システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4626941B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4645704B2 (ja) * 2008-08-29 2011-03-09 ブラザー工業株式会社 記録装置
JP6011158B2 (ja) * 2011-09-16 2016-10-19 株式会社リコー 印刷装置および印刷装置の制御方法
JP2013103428A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Seiko Epson Corp インクジェット用連続用紙、インクジェットプリンター、およびインクジェットプリンターの予備吐出方法
JP6575247B2 (ja) 2015-09-09 2019-09-18 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05147219A (ja) * 1991-11-29 1993-06-15 Canon Inc インクジエツト記録装置
JPH0640042A (ja) * 1992-07-22 1994-02-15 Canon Inc インクジェット記録装置および方法
JPH08132645A (ja) * 1994-11-07 1996-05-28 Canon Aptecs Kk プリンタ装置
JPH11198395A (ja) * 1998-01-07 1999-07-27 Canon Inc インクジェット印刷装置
JP2000272110A (ja) * 1999-03-23 2000-10-03 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法
JP2003127429A (ja) * 2001-10-23 2003-05-08 Noritsu Koki Co Ltd インクジェット式プリンタ
JP2004074640A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP2004167852A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Fuji Xerox Co Ltd インクジェットプリンタ
JP2004268477A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP2005119284A (ja) * 2003-09-22 2005-05-12 Fuji Photo Film Co Ltd 液滴吐出装置及び画像形成装置並びに予備吐出方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05147219A (ja) * 1991-11-29 1993-06-15 Canon Inc インクジエツト記録装置
JPH0640042A (ja) * 1992-07-22 1994-02-15 Canon Inc インクジェット記録装置および方法
JPH08132645A (ja) * 1994-11-07 1996-05-28 Canon Aptecs Kk プリンタ装置
JPH11198395A (ja) * 1998-01-07 1999-07-27 Canon Inc インクジェット印刷装置
JP2000272110A (ja) * 1999-03-23 2000-10-03 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法
JP2003127429A (ja) * 2001-10-23 2003-05-08 Noritsu Koki Co Ltd インクジェット式プリンタ
JP2004074640A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP2004167852A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Fuji Xerox Co Ltd インクジェットプリンタ
JP2004268477A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP2005119284A (ja) * 2003-09-22 2005-05-12 Fuji Photo Film Co Ltd 液滴吐出装置及び画像形成装置並びに予備吐出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005280027A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5653245B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法
JP2004216651A (ja) インクジェット式プリンタ
JP4347535B2 (ja) インクジェット記録方法及び装置
JP2003127429A (ja) インクジェット式プリンタ
JP6873616B2 (ja) インクジェット記録装置およびそのクリーニング方法
JP4296605B2 (ja) インクジェット記録装置
US11602930B2 (en) Inkjet recording apparatus
JP4626941B2 (ja) インクジェット記録機構のインク吐出制御方法およびこの方法を用いたインクジェット記録システム
JP2004299219A (ja) インクジェットプリンティングシステム
JP2009274317A (ja) 記録装置
JP2014188783A (ja) 印刷方法および印刷装置
JP2011110801A (ja) 画像記録装置
JP2004160797A (ja) 記録装置
JP2005205649A (ja) インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタにおけるノズルのインク不吐出検知方法
JP2002211056A (ja) 画像形成装置
JP2005231126A (ja) 画像形成装置
US11945237B2 (en) Inkjet recording device
JP2002166575A (ja) インクジェット式記録装置
JP5832623B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法
JP2005153147A (ja) 記録媒体搬送機構及びインクジェット記録装置
JP2006347161A (ja) 画像形成装置
JP2008173835A (ja) 液体吐出装置
JP2004306377A (ja) 印刷装置の制御方法および印刷装置
JP2004142147A (ja) 記録装置
JP2022085433A (ja) インクジェット印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101102

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4626941

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees