JP4631509B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタなどの液体噴射装置に関し、特に、液体を噴射する複数のノズル列についての吐出データを適正にヘッドに転送する処理を、効率よく行なうことのできる液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一つであるインクジェットプリンタでは、通常、インクを吐出する複数のノズルを備えるノズル列を印刷媒体に対して相対的に移動させ、各ノズルから吐出(噴射)されるインクによって配列された各画素にドットを形成していく。また、カラーインクジェットプリンタでは、インクの色毎に前記ノズル列が設けられ、それらは前記移動方向に所定の間隔をもって設置される。
また、インクジェットプリンタでは、各ノズルからの吐出のオンオフを示す吐出データ(印字データ)が作成され、このデータを前記ノズル列を備えるヘッドに転送する部分では、データを所定の順番で転送するなどの理由により、一旦、作成されたデータをバッファリングし、その後に所定タイミングで所定量のデータをヘッドへ転送するようにしている。
また、前述のように各ノズル列は移動方向に設置位置が異なるので、上記各ノズル列用の吐出データをその設置位置に応じて位置補正しておく必要があり、かかる補正は、従来装置では、上述したデータのバッファリング以前に行なわれていた。言い換えれば、ヘッドへのデータ転送部では、上記位置補正を意識せずに所定量のデータをバッファリングして、所定の順番で出力していけばよかった。
このような従来装置については、例えば、下記特許文献1に記載されている。
特開2000−33738号公報
しかしながら、上述したノズル列間の位置補正には、吐出データをビット単位でずらす必要があり、従来装置では、かかる処理をソフトウェア(CPU)によるシフト演算で行なっており、このビット単位でのシフト演算はCPU負荷が重く、印刷速度、スループットの向上の妨げとなっていた。
そこで、本発明の目的は、ヘッドにおけるノズル列の配置位置に基く位置制御を考慮した適正なヘッドへのデータ転送を、ハードウェアの規模を大きくすることなく、高速で行なうことのできる液体噴射装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、主走査方向に配置された複数のノズル列を備え、受信する吐出データに基いて、媒体に対して主走査方向に相対的に移動しながら液体を吐出するヘッド部と、前記ノズル列ごとの前記吐出データを格納する格納手段と、前記格納手段に格納された吐出データを前記ヘッド部に出力する前に保持する、各ノズル列ごとに備えられたバッファリング手段と、前記格納手段に格納された吐出データを前記バッファリング手段に転送する転送手段と、を有する液体噴射装置において、前記ノズル列の配置位置に基く、前記ヘッド部へ出力する前記吐出データの調整が、前記バッファリング手段から前記ヘッド部へ出力する際の、各ノズル列ごとの前記バッファリング手段における読み出し位置によって行なわれ、設定されている動作モードに基いて、前記格納手段から前記各バッファリング手段への前記吐出データの転送順番が決定され、当該決定された転送順番に従った順番で、前記各ノズル列の吐出データが前記格納手段に格納されることである。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記読み出し位置による前記ヘッド部へ出力する吐出データの調整は、前記ヘッド部の1走査分の吐出データについての、各ノズル列の前記バッファリング手段における最初の読み出し位置を、前記動作モードに基いて決定することであることを特徴とする。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、更に、前記決定された転送順番を保持するレジスタを備え、当該レジスタに保持された転送順番に従って、前記格納手段からバッファリング手段への吐出データの転送が行われることを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、好ましい態様は、前記決定された転送順番と異なる順番で、前記バッファリング手段への転送要求がなされた場合には、前記格納手段からバッファリング手段への吐出データの転送は行われないことを特徴とする。
また、上記の発明において、一つの態様は、前記各バッファリング手段は、それぞれ、同サイズの二つのバッファを備え、当該一方のバッファから前記ヘッド部へ前記吐出データが出力されている間に、当該他方のバッファへ前記格納手段から前記吐出データが転送されることを特徴とする。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した液体噴射装置の実施の形態例に係る構成図である。図1のプリンタ1が本発明を適用した液体噴射装置であり、メモリ10(格納手段)に格納された各色(ノズル列)の印字データ(吐出データ)をヘッド13に出力する前に保持する各色ごとのバッファを備え、印刷モード(動作モード)に基いて、当該バッファからヘッド13へデータを出力する際の各バッファにおけるデータ読み出し開始位置と、メモリ10から各バッファへデータを転送する順番とを決定し、当該順番に応じて各色の印字データをメモリ10に格納することにより、1チャンネルのDMA方式でも効率よく適正なデータ転送を行おうとするものである。
本実施の形態例に係るプリンタ1は、一例として、インクジェットプリンタであり、図1に示すように、I/F2、CPU3、画像処理ユニット4、メモリ10、ローカルバス11、DSP12、及びヘッド13等で構成されている。ホストコンピュータなど外部から送信される印刷要求とその印字データは、I/F2を介してメモリ10に格納される。その後、受信された圧縮されている印字データに対して、画像処理ユニット4、DSP12等により、解凍処理、色変換処理、ハーフトーン処理、パス分解処理、及びデータ並べ替え処理がそれぞれ行なわれ、処理後のデータが適正な順番でヘッド13に出力される。ヘッド13では、転送される印字データに基づいて順次インクを吐出し、印刷媒体への印字を実行する。
I/F2は、ホストコンピュータなどプリンタ1外部とのインターフェースを司る部分であり、CPU3は、上記各種の画像処理を制御する部分である。また、メモリ10は、画像処理ユニット4の外部に設けられたユニット外メモリであり、外部から受信した状態及び前述した各画像処理の処理後の状態における各印字データをそれぞれ所定領域に格納する。従って、ハーフトーン処理後のデータ、パス分解後のデータ、並べ替え処理後のデータなどがそれぞれメモリ10に格納される。
次に、画像処理ユニット4は、図1に示すように、パス制御部5、解凍部6、パス分解部7、並べ替え処理部8、及びヘッド出力部9等を有し、具体的には、ASICで構成される。パス制御部5は、前記I/F2を介してプリンタ1に入力されたデータの転送制御を行う部分であり、解凍部6は、圧縮されている印刷データの前記解凍処理を行なう部分である。
パス分解部7は、ハーフトーン処理後の印字データをヘッド13の走査(パス)毎に分割する処理を行なう部分である。ヘッド13は、色毎に、インクを吐出する複数のノズル132を副走査方向に備えるノズル列131を有し、主走査方向に移動しながら順次インク吐出を行なっていくが、1ラスタ(印刷画像における主走査方向の1ライン)を複数回の走査(パス)にて印刷するので、1ラスタの印字データを走査(パス)毎に振り分ける必要があり、かかるパス分解処理が行なわれる。
次に、並べ替え処理部8は、パス分解後の印字データを単位データ毎に並べ替える処理を行なう部分である。
ヘッド出力部9は、並べ替え処理部8で並び替えられた印字データを読み込んで、適正な順番でヘッド13側に出力する部分であり、内部に、読み込んだ印字データを格納する各色の印字データバッファ94(バッファリング手段)等を備えている。本プリンタ1は、当該印字データバッファ94を用いた印字データの転送に特徴を有し、具体的な内容については後述する。
次に、DSP12は、前述した色変換処理及びハーフトーン処理を行うプロセッサ(Digital Signal Processor)であり、メモリ10内に格納された所定の印字データを読み出して処理を実行し、処理後のデータを再びメモリ10に書き戻す。
また、図1に示すように、画像処理ユニット4の各処理部とメモリ10は、各処理部で必要となるメモリ10とのデータ通信を高速に行なうためのローカルバス11でつながれている。かかるローカルバス11は、いわゆるデータバスであり、画像処理ユニット4内の各処理部とCPU3をつなぐCPUバスは、画像処理ユニット4内において図示を省略している。
最後に、ヘッド13は、前述したようにインクの色毎にノズル列131を有し、主走査方向に移動しながら、ヘッド出力部9から転送される印字データに従って順次インク吐出を行い印刷媒体に印字を実施する部分である。なお、当該ヘッド13に設けれるノズル132には、エピゾ素子(駆動装置)が配設されており、図示していない制御回路から所定の駆動電圧(駆動波形)が印加されると、このエピゾ素子が歪んでインクが吐出されることになる。
図2は、本プリンタ1の特徴部である印字データの転送を行う部分についての構成を例示した図である。図2に示すように、メモリ10には、ヘッド13へ出力する各色の印字データが所定の順番で収められる。本プリンタ1では、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4色のインクで印字が行われ、図に示すC、Y、M、Kは各色用の印字データを示している。また、各印字データは、前述のように印刷モードに応じた順番で収められており、図に示す順番は、例えば720DPIの解像度で印刷を行う印刷モードの場合である。また、各色の印字データのサイズは、後述する各印字データバッファ94と同サイズである。
次に、DMAコントローラ14(転送手段)は、メモリ10から印字データをヘッド13へ出力する際に、前記各色の印字データをメモリ10から各印字データバッファ94へ転送する処理を管理する部分である。なお、本プリンタ1では、かかるデータ転送において1チャンネルのDMA方式が採用されている。
図2に示すDMA順設定レジスタ91は、各色の印字データバッファ94へメモリ10からデータ転送を行う順番を設定するレジスタであり、印刷モードが指定された際などにCPU3によって、その印刷モードに適した順番が設定される。DMA順設定レジスタ91内には、図2に示すように、現在色レジスタ、次色レジスタ、3番目色レジスタ、4番目色レジスタがあり、現在色レジスタに格納されるデータの色から順番に、印字データバッファ94にデータ転送が行われる旨を示している。そして、後述するように、1回のデータ転送が終了すると、当該各レジスタの色のデータが変更される。なお、図2には、720DPIの印刷モードに設定された場合の初期状態を示している。
また、DMA順管理部92は、上記DMA順設定レジスタ91と共に動作し、後述するバッファ管理部93からの内部転送要求と外部DMA機能(DMAコントローラ14)との調停を行なう部分である。
バッファ管理部93は、各印字データバッファ94ごとに設けられ、前述したヘッド13へデータを出力する際の、各印字データバッファ94からの読み出し開始位置を管理する部分である。かかるバッファ管理部93は、対応する印字データバッファ94での読み出し位置(ポインタ)がバッファの境界に達したことで、当該バッファに格納された印字データが使用済みになったことを把握し、その際には、メモリ10からデータを転送して欲しい旨の内部転送要求を発生させる。
また、印字データバッファ94は、図に示された色の印字データを一時的に保持する各色ごとに設けられたバッファであり、メモリ10に収められた前記印字データは、一旦ここにバッファリングされた後にヘッド13へ出力される。また、本プリンタ1では、前述の通り、印刷モードに応じ、各印字データバッファ94ごとにデータ読み出し開始位置が設定される。具体的には後述するが、各色のノズル列131の配置位置に基く前述した位置補正が、この各色ごとの読み出し開始位置の設定により達成される。
なお、図2に示したDMA順設定レジスタ91、DMA順管理部92、バッファ管理部93、及び印字データバッファ94は、本実施の形態例においては、ヘッド出力部9に備えられる。
以上説明したような構成を有する本プリンタ1では、前述したように、メモリ10から印字データバッファ94へ印字データを転送し、そこからヘッド13へデータ出力する処理に特徴を有し、以下、かかる処理の具体的な内容について説明する。
まず、本プリンタ1の印字モードが設定された際の処理について説明する。印字モードの設定は、本プリンタ1が起動した際に自動的にディフォルトのモードが設定される場合や、ユーザ操作によって印刷モードが切り換えられる場合などに行われる。かかる印刷モードの設定が行なわれると、CPU3は、まず、前述した、各色の印字データバッファ94における読み出し開始位置を決定し、ヘッド13への印字データの出力時に前述したバッファ管理部93に決定した各開始位置を指示する。この読み出し開始位置は、ヘッド13の1走査の印字処理の開始時点で、印字データバッファ94からヘッド13へデータ出力する際に、各印字データバッファ94においてデータを読み出す位置を意味するものである。
次に、CPU3は、設定された印刷モードに適した各色の印字データバッファ94へのデータ転送順番を決定し、その順番を前述したDMA順設定レジスタ91に書き込む。すなわち、図2に基いて説明した、現在色レジスタ、次色レジスタ、3番目色レジスタ、4番目色レジスタの各レジスタに、上記順番に従って色のデータを書き込む。
また、上述したデータ転送順番が決定され、その順番に従って実際にデータ転送がなされるようになるので、1チャンネルのDMA方式である本プリンタ1では、かかる転送の順番でメモリ10内のデータを並べておく必要があり、CPU3は、かかる並び順を決定し、ヘッド13へ出力する印字データを生成してメモリ10に格納する際に、かかる並び順になるように指示する。
図3は、前述した読み出し開始位置とデータ転送順序を説明するための図である。図3の(a)は、本プリンタ1のヘッド13に備えられる各色のノズル列131の配置位置を例示した図である。この例では、各ノズル列131は、CMYKの順番で24/360インチの間隔をあけて配置される。また、各ノズル列131には、図の右側に示されるように複数のノズル132が副走査方向に備えられる。また、このヘッド13は主走査方向に移動しながら印字を行う。
図3の(b)は、360DPIの印刷モードにおける読み出し開始位置(転送開始位置)を示す図である。各色の印字データバッファ94には、32ビット幅で各色の印字データが収められ、その幅方向には主走査方向のデータが並び、縦方向には各ノズル列131の各ノズル132に対応するデータが並ぶ。
図3の(a)に示した配置の場合、各色1ドットの印刷データを1ビットであるとすると、各色間で24ビット分のデータをずらす必要があり、図3の(b)の左側に示す転送開始位置とすることで、ノズル列131の配置位置に基く位置調整ができる。なお、32ビット単位での、すなわち、印字データバッファ94の1行分の単位での位置調整(シフト)は、ヘッド出力部9に転送する前に、CPU3でなされている。
このような位置からヘッド13へのデータ転送が開始され、順次、データ転送が進むと、各色のデータ読み出し位置を示すポインタは順次右へ移動し、図3の(b)の右側に示すように、まず、Cについて読み出し位置が印字データバッファ94の境界(幅方向の端)に達する。ここで、Cの色については、メモリ10からデータ転送が必要となるので、前述したCPU3が決定するデータ転送順序において、この場合には、Cが最初とされる。その後、処理が進むと、図から明らかな通り、M、Y、Kの順でメモリ10からのデータ転送が必要となり、この360DPIの印刷モードの場合には、CMYKという順番が前述したDMA順設定レジスタ91に設定されることになる。
なお、従来装置のように、印字データがメモリ10に格納されている段階で既にビット単位でのシフトを完了している場合には、印字データバッファ94内で、各色とも左端から読み出しを開始して、各色とも同時期にメモリ10からのデータ転送が必要となる。従って、前述したような各色毎の読み出し開始位置の設定や、データ転送順序の決定はなされない。
図3の(c)は、720DPIの印刷モードについて示している。720DPIでは、各ノズル列131間で48ビット分のデータシフトが必要となり、図3の(c)の左側に示す転送開始位置となる。すなわち、CとYについては、印字データバッファ94の端から16ビットずれた位置となり、MとKについては左端となる。また、この場合には、処理が進むと、図3の(c)の右側に示すように、CとYについてまずデータ転送が必要となり、その後、同時期にMとKについてデータ転送が必要となる。従って、DMA順設定レジスタ91にはCYMKの順番が設定される。
次に、実際に印字データがメモリ10から転送される際の処理について説明する。図4は、メモリ10から印字データバッファ94へのデータ転送処理について例示したフローチャートである。ヘッド13へのデータ出力の処理が行なわれている際に、DMA順管理部92は、DMA順設定レジスタ91の現在色レジスタに設定されている色のバッファ管理93から、前述した内部転送要求が発生しているかチェックする(ステップS1)。
ここで、かかる内部転送要求が発生している場合には(ステップS1のYes)、DMA順管理部92は、DMAコントローラ14に対して、当該色の印字データをメモリ10から転送すべくDMAリクエスト(図2におけるDREQ)を出す(ステップS2)。一方、前述した内部転送要求が発生していない場合には(ステップS1のNo)、該当する内部転送要求があるまで待機する。
前記DMAリクエストが出されると、DMAコントローラ14は、メモリ10から並べられている順番にデータを読み出してDMA順管理部92へ転送する(ステップS3)。転送された印字データは、内部転送要求を出したバッファ管理部93から対応する印字データバッファ94へ格納される(ステップS4)。例えば、図2に示した状態において、Cのバッファ管理部93から内部転送要求が発生されれば、DMA順設定レジスタ91の現在色レジスタに設定されている色と一致するので、DMAコントローラ14へのDMAリクエストがだされ、Cの印字データバッファ94にデータが格納されることになる。
このように、データ転送が行われ、対応する印字データバッファ94が新たなデータで満杯になると、バッファ管理部93は、前記発生した内部転送要求を解除する(ステップS5)。これを受けて、DMA順管理部92は、色切り替わり信号をDMA順設定レジスタ91に出す(ステップS6)。なお、DMA順管理部92は、前記内部転送要求の解除によって、1回のデータ転送が完了したとして前記色切り替わり信号を出してもよいし、メモリ10から転送されたデータ量をカウントして1回のデータ転送が完了したことを感知し、前記色切り替わり信号を出してもよい。
かかる色切り替わり信号を受けて、DMA順設定レジスタ91では、各レジスタ内の値(色のデータ)がローテーションされる(ステップS7)。具体的には、前述した現在色レジスタ、次色レジスタ、3番目色レジスタ、4番目色レジスタの各値が一つずつずらされる。図2に示した状態で、前述の通り、Cについてのデータ転送が完了し、色切り替わり信号が出されると、現在色レジスタ、次色レジスタ、3番目色レジスタ、4番目色レジスタの各値は、それぞれ、Y、M、K、Cと変更(ローテート)される。
このようにして、メモリ10からの1回の転送処理が終了すると、処理は、前述したステップS1に戻り、次の内部転送要求を待つ。かかる処理が繰り返し実行され、当該走査(パス)についての印字処理に必要な印字データの転送が行われていく。
なお、前述したステップS1において、現在色レジスタに設定された色とは異なる色のバッファ管理部93から内部転送要求があった場合に、DMAリクエストを出してしまうと、メモリ10では、前述の通り、DMA順設定レジスタ91と同じ順番でデータが格納されているために、内部転送要求を出したバッファ管理部93と異なる色のデータが転送されることになり、適正なデータ転送を行うことはできない。従って、前述のような処理がなされる。また、図3に基づいて説明したように、720DPIの印刷モードでは、CとY、MとKで、それぞれ、ほぼ同時に内部転送要求が発生されることになるので、場合によっては、予め設定された順番と逆の順番で要求が発生される場合もある。
すなわち、CYMKという順番に設定されているときに、YCMKという順やCYKMという順で要求が発生される場合が考えられる。かかる場合に、前述したような処理を行って、先に要求を発生した色についてデータ転送を待たせることにしても、メモリ10から印字データバッファ94へのDMA転送が、印字データバッファ94からヘッド13へのデータ読み出しと較べて、十分に高速に行なわれることから問題は起こらない。
なお、印字データバッファ94を各色について1つずつ設けることとして説明してきたが、各色ごとに、同じサイズのバッファを2つずつ備えるダブルバッファの構成としてもよい。かかる構成では、2つのバッファを交互に使用するようにし、片方からデータが読み出されている最中に、もう片方にメモリ10からデータ転送を行うようにする。
このような構成とすることによって、1つのバッファについてデータが使用済みとなって内部転送要求が発生される順番と、予め定められたDMA順設定レジスタ91の順番が多少異なっても、更に、支障をきたすことはなくなる。また、一般に、プリンタでは、各ノズル列131間の機械的な特性の差などによる印字位置の補正を行なう場合がある。かかる位置補正では、印字データをノズル列131ごとに1ビット程度ずらすことがなされ、かかる補正を行う場合、前述した720DPIのように2色が同時にデータ転送要求されるようなモードでは、この位置補正によって、前述したデータ転送の順番が変わってきてしまう。
この位置補正によるデータ転送順番の変更を考慮し、位置補正の内容毎にデータ転送順番を変更できるように場合分けをするようにしてもよいが、前述のように、ダブルバッファとすることで、先に転送要求を出した色について、データ転送を多少待たせても問題を生じないことから、この位置補正にかかるデータ転送順番の変更は考慮せずに、印刷モードにより固定のデータ転送順番としてもよい。
また、前述したDMA順設定レジスタ91では、内部のレジスタに格納される値がローテンションしたが、各レジスタに格納される値を固定とし、それらレジスタのうちの一つのレジスタに格納された値を選択してDMA順管理部92に出力する回路を設けるようにしてもよい。かかる場合には、当該回路が前述したデータ転送順に従って、適切な色のレジスタを選択し、そこに格納される値から現在色の信号をDMA順管理部92に出すようにする。
また、本プリンタ1では、4色のインクを使用することとしたが、4色は一例であって、色の数は異なるものであってもよい。DMA順設定レジスタ91内のレジスタ数、バッファ管理部93の数、印字データバッファ94の数は、この色数に合わせたものとすればよい。
以上説明したように、本実施の形態例に係るプリンタ1では、ノズル列の配置位置に基く印字データのシフトが、CPU3の32ビット単位でのシフト処理と印字データバッファ94の色毎の読み出し開始位置の決定によって適正になされる。また、当該色毎の読み出し開始位置の決定によって生ずる、各印字データバッファ94でのデータ転送タイミングの相違に対応すべく、当該タイミングに適した順番が設定されて、当該順番に従ってデータ転送がなされる。さらに、当該順番に従ったメモリ10から印字データバッファ94へのデータ転送を、1チャンネルのDMA方式で行なうために、メモリ10内のデータを予め前記順番に合わせて並べかえる処理がなされる。
従って、各ノズル列の配置位置を考慮に入れた、ヘッド13での処理を待たせることのない、適正なヘッド13へのデータ転送処理を、ハードウェアの規模を大きくすることなく、かつ、CPU3への負荷を高くすることなく実行することが可能となる。これにより、CPU3は、従来のビット単位でのシフト処理から開放され、プリンタのスループット向上の一つの障害を取り除くことができることになる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
本発明を適用した液体噴射装置の実施の形態例に係る構成図である。 印字データの転送を行う部分についての構成を例示した図である。 読み出し開始位置とデータ転送順序を説明するための図である。 印字データバッファ94へのデータ転送処理を例示したフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ、 2 I/F、 3 CPU、 4 画像処理ユニット、 5 パス制
御部、 6 解凍部、 7 パス分解部、 8 並べ替え処理部、 9 ヘッド出力部、 10 メモリ(格納手段)、 11 ローカルバス、 12 DSP、 13 ヘッド、 14 DMAコントローラ(転送手段)、 91 DMA順設定レジスタ、 92 DMA順管理部、 93 バッファ管理部、 94 印字データバッファ(バッファリング手段)、 131 ノズル列、 132 ノズル

Claims (5)

  1. 主走査方向に配置された複数のノズル列を備え、受信する吐出データに基いて、媒体に対して主走査方向に相対的に移動しながら液体を吐出するヘッド部と、
    前記ノズル列ごとの前記吐出データを格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納された吐出データを前記ヘッド部に出力する前に保持する、各ノズル列ごとに備えられたバッファリング手段であって、所定幅を有し、その幅方向に前記主走査方向の吐出データが並び、縦方向に前記各ノズル列の各ノズルに対応する吐出データが並ぶように、各ノズル列の前記吐出データを保持し、前記ヘッド部へ出力する際に、前記幅方向の所定位置から前記保持する各ノズル列の吐出データが読み出されるバッファリング手段と、
    前記格納手段に格納された吐出データを前記バッファリング手段に転送する転送手段と、を有し、
    前記ノズル列の配置位置に基く、前記ヘッド部へ出力する前記吐出データの調整が、前記各ノズル列ごとのバッファリング手段に設定された、前記吐出データが読み出される所定位置である読み出し開始位置によって行なわれ、
    設定されている動作モードに基いて、前記格納手段から前記各バッファリング手段への前記吐出データの転送順番が決定され、当該決定された転送順番に従った順番で、前記各ノズル列の吐出データが前記格納手段に格納される
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1において、
    前記読み出し開始位置による前記ヘッド部へ出力する吐出データの調整は、
    前記ヘッド部の1走査分の吐出データについての、前記各ノズル列のバッファリング手段における読み出し開始位置を、前記動作モードに基いて決定することである
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項1あるいは請求項2において、
    更に、前記決定された転送順番を保持するレジスタを備え、
    当該レジスタに保持された転送順番に従って、前記格納手段からバッファリング手段への吐出データの転送が行われる
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、
    前記決定された転送順番と異なる順番で、前記バッファリング手段への転送要求がなされた場合には、前記格納手段からバッファリング手段への吐出データの転送は行われない
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、
    前記各バッファリング手段は、それぞれ、同サイズの二つのバッファを備え、当該一方のバッファから前記ヘッド部へ前記吐出データが出力されている間に、当該他方のバッファへ前記格納手段から前記吐出データが転送される
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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