JP2002221591A - キャスクおよびキャスクの製造方法 - Google Patents

キャスクおよびキャスクの製造方法

Info

Publication number
JP2002221591A
JP2002221591A JP2001017663A JP2001017663A JP2002221591A JP 2002221591 A JP2002221591 A JP 2002221591A JP 2001017663 A JP2001017663 A JP 2001017663A JP 2001017663 A JP2001017663 A JP 2001017663A JP 2002221591 A JP2002221591 A JP 2002221591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
welded
welding
cask
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001017663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3416657B2 (ja
Inventor
Masanari Osono
勝成 大園
Hisahiro Matsuoka
寿浩 松岡
Shinji Okame
信二 大亀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2001017663A priority Critical patent/JP3416657B2/ja
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to US10/239,631 priority patent/US6839395B2/en
Priority to TW090128424A priority patent/TW529040B/zh
Priority to KR1020057002669A priority patent/KR100560900B1/ko
Priority to KR10-2002-7012632A priority patent/KR100499208B1/ko
Priority to EP01982781.5A priority patent/EP1355320B1/en
Priority to PCT/JP2001/009957 priority patent/WO2002059904A1/ja
Publication of JP2002221591A publication Critical patent/JP2002221591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3416657B2 publication Critical patent/JP3416657B2/ja
Priority to US10/986,250 priority patent/US7194060B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C19/00Arrangements for treating, for handling, or for facilitating the handling of, fuel or other materials which are used within the reactor, e.g. within its pressure vessel
    • G21C19/32Apparatus for removing radioactive objects or materials from the reactor discharge area, e.g. to a storage place; Apparatus for handling radioactive objects or materials within a storage place or removing them therefrom
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F5/00Transportable or portable shielded containers
    • G21F5/005Containers for solid radioactive wastes, e.g. for ultimate disposal
    • G21F5/008Containers for fuel elements
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F5/00Transportable or portable shielded containers
    • G21F5/06Details of, or accessories to, the containers
    • G21F5/10Heat-removal systems, e.g. using circulating fluid or cooling fins
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャスクの組立を容易にすること。 【解決手段】 帯状部材105aの両側に両端縁が多少
外側に出る程度残して伝熱フィン107を溶接し、ユニ
ット105cとする。このユニット105cは、胴本体
101に対して伝熱フィン107をもって外側から溶接
する。つぎに帯状部材105bを隣接する帯状部材10
5a、105aの間に渡して、両者を外側から溶接す
る。これより狭く長い空間内での溶接が不要になり、全
て外側から溶接できるので、キャスクの組立作業が容易
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃焼を終えた使
用済み燃料集合体を収容、貯蔵するものであって、組立
作業を容易に行うことができるキャスクおよびキャスク
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】核燃料サイクルの終期にあって燃焼を終
え使用できなくなった核燃料集合体を、使用済み核燃料
という。使用済み核燃料は、FPなど高放射能物質を含
むので熱的に冷却する必要があるから、原子力発電所の
冷却ピットで所定期間(1〜3年間)冷却される。その
後、遮蔽容器であるキャスクに収納され、トラック等で
再処理施設に搬送、貯蔵される。使用済み燃料集合体
は、キャスク内に設置したバスケットのセルにそれぞれ
1体ずつ挿入され、これにより、輸送中の振動などに対
する適切な保持力を確保している。
【0003】このようなキャスクの従来例としては、
「原子力eye」(平成10年4月1日発行:日刊工業
出版プロダクション)や特開昭62−242725号公
報などにて様々な種類のものが開示されている。以下に
本発明の開発にあたり、その前提となったキャスクにつ
いて説明する。なお、下記内容は、説明の便宜のために
示すものであり、いわゆる公知、公用に該当することを
意味するものではない。
【0004】図26は、キャスクの一例を示す斜視図で
ある。図27は、図26に示したキャスクの軸方向断面
図である。キャスク500は、筒形状の胴本体501
と、胴本体501の外周に設けた中性子遮蔽体であるレ
ジン502と、その外筒503、底部504および蓋部
505から構成されている。胴本体501および底部5
04は、γ線遮蔽体である炭素鋼製の鍛造品である。ま
た、蓋部505は、ステンレス鋼製等の一次蓋506お
よび二次蓋507からなる。胴本体501と底部504
は、突き合わせ溶接により結合してある。一次蓋506
および二次蓋507は、胴本体501に対してステンレ
ス製等のボルトにより固定されている。蓋部505と胴
本体501との間には、金属製のOリングが介在し、内
部の気密を保持している。
【0005】胴本体501と外筒503との間には、熱
伝導を行う複数の伝熱フィン508が設けられている。
伝熱フィン508は、熱伝導効率を高めるためその材料
には銅を用いる。レジン502は、この伝熱フィン50
8により形成される空間に流動状態で注入され、冷却す
ることで固化形成する。バスケット509は、69本の
角パイプ510を図26のような束状に集合させた構造
であり、胴本体501のキャビティ511内に拘束状態
で挿入してある。
【0006】当該角パイプ510は、挿入した使用済み
燃料集合体が臨界に達しないように中性子吸収材(ホウ
素:B)を混合したアルミニウム合金からなる。なお、
キャスク本体512の両側には、キャスク500を吊り
下げるためのトラニオン513が設けられている(一方
は省略)。また、キャスク本体512の両端部には、内
部に緩衝材として木材などを組み込んだ緩衝体514が
取り付けられている(一方は省略)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記キャス
ク500では、胴本体501に対して伝熱フィン508
を溶接し、その周囲に外筒503を配置して外筒内側か
ら溶接を行う。しかしながら、上記キャスク500の高
さが6m程度あり且つ外筒503および伝熱フィン50
8から形成される空間が極めて狭く長いため、手動によ
り溶接を行うのは極めて困難であり、そのため現状では
専用の自走式溶接機を製作した上、当該空間に溶接機を
走らせて遠隔操作で溶接せざるを得ず、溶接作業が面倒
であるという問題点があった。特に組立工場に伝統的な
溶接装置しかない場合には、キャスクの組立が困難にな
り、専用溶接機の導入やその技術指導が必要となるか
ら、特定の組立工場でしか組み立てられない。この問題
は、組立技術が未発達の外国において深刻となる。
【0008】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、キャスクの組立作業を容易に行うこと
ができるキャスクおよびキャスクの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1にかかるキャスクは、使用済み燃料集合
体を収容する複数のセルを形成したバスケットを内部に
収容する胴本体を有し、この胴本体の外周に伝熱フィン
を複数設けてその伝熱フィンの外周に外筒を取り付け、
伝熱フィンと外筒との空間に中性子吸収体を設けたキャ
スクにおいて、前記外筒が複数の帯状部材A、Bをその
端縁部で溶接した構成であり、一つの帯状部材Aの両側
に端縁部を残して前記伝熱フィンが溶接されており、且
つ前記帯状部材Aに隣接する他の帯状部材Bがそれぞれ
の端縁部付近で溶接されていることを特徴とする。
【0010】帯状部材Aの両側に端縁部を残して伝熱フ
ィンを溶接しているから、当該帯状部材A、B同士をそ
の端縁部付近で溶接することで、帯状部材Aと帯状部材
Bの溶接部と、伝熱フィンと帯状部材Aとの溶接部とを
離すことができる。これにより、熱影響部が局所的に集
中するのを防止することができる。
【0011】また、請求項2にかかるキャスクは、使用
済み燃料集合体を収容する複数のセルを形成したバスケ
ットを内部に収容する胴本体を有し、この胴本体の外周
に伝熱フィンを複数設けてその伝熱フィンの外周に外筒
を取り付け、伝熱フィンと外筒との空間に中性子吸収体
を設けたキャスクにおいて、前記外筒が複数の帯状部材
A、Bをその端縁部で溶接した構成であり、一つの帯状
部材Aの両側に端縁部を残して前記伝熱フィンを溶接す
ることでユニットを構成し、このユニットを所定間隔で
胴本体に前記伝熱フィンをもってユニット外側から溶接
し、且つ隣合うユニットの帯状部材Aと帯状部材Aとの
間に別の帯状部材Bを渡して外側から溶接してあること
を特徴とする。
【0012】このキャスクでは、帯状部材と伝熱フィン
とを溶接するとき、ユニット化した状態で伝熱フィンを
もって胴本体に溶接するとき、狭く長い空間で溶接する
ことなく、全て開放されている外側から行うことができ
る。また、帯状部材Aの両側に端縁部を残して伝熱フィ
ンを溶接しているから、当該帯状部材A、B同士をその
端縁部付近で溶接することで、帯状部材Aと帯状部材B
の溶接部と、伝熱フィンと帯状部材Aとの溶接部とを離
すことができる。これにより、熱影響部が局所的に集中
するのを防止することができる。なお、このキャスクに
は、胴本体に伝熱フィンを溶接してから帯状部材Aを溶
接する場合も、先に帯状部材Aに伝熱フィンを溶接して
からユニットを胴本体に溶接する場合も含まれる(以下
同じ)。また、別の帯状部材Bを渡す、とは、帯状部材
Bを帯状部材A、Aの間に嵌め込む場合や、帯状部材B
の端縁部が帯状部材Aの端縁部と重なって載っているよ
うな場合を含むものとする。
【0013】また、請求項3にかかるキャスクは、使用
済み燃料集合体を収容する複数のセルを形成したバスケ
ットを内部に収容する胴本体を有し、この胴本体の外周
に伝熱フィンを複数設けてその伝熱フィンの外周に外筒
を取り付け、伝熱フィンと外筒との空間に中性子吸収体
を設けたキャスクにおいて、前記外筒が複数の帯状部材
A、Bをその端縁部で溶接した構成であり、一つの帯状
部材Aの略中央に伝熱フィンを溶接することでユニット
を構成し、このユニットを所定間隔で胴本体に前記伝熱
フィンをもって溶接し、且つ隣合うユニットの帯状部材
Aと帯状部材Aとの間に別の帯状部材Bを渡して外側か
ら溶接してあることを特徴とする。
【0014】帯状部材と伝熱フィンとを溶接するとき、
ユニット化した状態で伝熱フィンをもって胴本体に溶接
するとき、狭く長い空間で溶接することなく、全て開放
されている外側から行うことができる。また、帯状部材
Aの略中央に伝熱フィンを溶接することで、帯状部材A
と帯状部材Bとの溶接部と、伝熱フィンと帯状部材Aと
の溶接部とを離すことができるから、熱影響部が局所的
に集中するのを防止することができる。
【0015】また、請求項4にかかるキャスクは、使用
済み燃料集合体を収容する複数のセルを形成したバスケ
ットを内部に収容する胴本体を有し、この胴本体の外周
に伝熱フィンを複数設けてその伝熱フィンの外周に外筒
を取り付け、伝熱フィンと外筒との空間に中性子吸収体
を設けたキャスクにおいて、前記外筒が複数の帯状部材
Aをその端縁部で溶接した構成であり、帯状部材Aの略
中央に伝熱フィンを溶接すると共に、当該伝熱フィンを
もって胴本体に片側から溶接してあり、且つ隣接する帯
状部材A同士がその端縁部付近で溶接されていることを
特徴とする。
【0016】帯状部材と伝熱フィンとを溶接するとき、
伝熱フィンをもって帯状部材Aを胴本体に溶接すると
き、狭く長い空間で溶接することなく、全て開放されて
いる外側から行うことができる。また、帯状部材Aの略
中央に伝熱フィンを溶接することで、帯状部材A同士の
溶接部と、伝熱フィンと帯状部材Aとの溶接部とを離す
ことができる。これにより、熱影響部が局所的に集中す
るのを防止することができる。
【0017】また、請求項5にかかるキャスクは、上記
キャスクにおいて、さらに、前記帯状部材が山形または
谷形に曲げ形成されていることを特徴とする。帯状部材
を山形または谷形に曲げ形成することで、外筒の表面積
が増えるから、放熱効率が良くなる。
【0018】また、請求項6にかかるキャスクは、上記
キャスクにおいて、さらに、前記伝熱フィンが径方向に
対して斜めに取り付けられていることを特徴とする。伝
熱フィンが斜めに取り付けられていることで、キャスク
内に収容した使用済み燃料集合体からの中性子が当該伝
熱フィンを通過するのを抑制できる。
【0019】また、請求項7にかかるキャスクは、上記
キャスクにおいて、さらに、前記伝熱フィンが断面L字
形状またはコの字形状に曲げ加工され、前記帯状部材に
対して面接触していることを特徴とする。
【0020】キャスク内の使用済み燃料集合体から発生
する崩壊熱は、胴本体から伝熱フィンに伝わり、最終的
に外筒から外部に放熱される。また、伝熱フィンは通常
熱伝導性の高い銅製となっており、一方、外筒は強度を
保つためにステンレス製或いは炭素鋼製となっている。
このため、伝熱フィンを断面L字形状またはコの字形状
に曲げ加工することで、帯状部材に対して伝熱フィンを
面接触させ、伝熱フィンから外筒への熱伝導を確保する
ようにした。このようにすれば、キャスクの放熱効率を
向上できる。
【0021】また、請求項8にかかるキャスクは、使用
済み燃料集合体を収容する複数のセルを形成したバスケ
ットを内部に収容する胴本体を有し、この胴本体の外周
に伝熱フィンを複数設けてその伝熱フィンの外周に外筒
を取り付け、伝熱フィンと外筒との空間に中性子吸収体
を設けたキャスクにおいて、前記外筒が、隣合う伝熱フ
ィンの外端縁にそれぞれ断面山形または谷形の帯状部材
Aを渡すと共に隣接する帯状部材Aの端縁部同士で溶接
した構成であることを特徴とする。
【0022】伝熱フィンを帯状部材Aに溶接するとき、
帯状部材と伝熱フィンとを溶接するとき、狭く長い空間
で溶接することなく、全て開放されている外側から行う
ことができる。
【0023】また、請求項9にかかるキャスクは、上記
キャスクにおいて、さらに、隣合う前記帯状部材同士を
端部で連結したことを特徴とする。これにより、帯状部
材の取りまわしが容易になるため、キャスクの組立作業
が容易になる。
【0024】また、請求項10にかかるキャスクは、使
用済み燃料集合体を収容する複数のセルを形成したバス
ケットを内部に収容する胴本体を有し、この胴本体の外
周に伝熱フィンを複数設けてその伝熱フィンの外周に外
筒を取り付け、伝熱フィンと外筒との空間に中性子吸収
体を設けたキャスクにおいて、前記外筒が、複数のリン
グ板を軸方向に溶接した構造であり、リング板の内面略
中央部にリング状の伝熱フィンを溶接してユニットを構
成し、このユニットを伝熱フィンをもって片側から胴本
体に溶接してあり、且つ隣接するリング板の端縁同士を
外側から溶接したことを特徴とする。
【0025】このキャスクでは、リング板と伝熱フィン
とを溶接するとき、ユニット化した状態で伝熱フィンを
もって胴本体に溶接するとき、狭く長い空間で溶接する
ことなく、全て開放されている外側から行うことができ
る。また、リング板の略中央に伝熱フィンを溶接するこ
とで、リング板同士の溶接部と、伝熱フィンとリング板
との溶接部とを離すことができるから、熱影響部が局所
的に集中するのを防止することができる。
【0026】また、請求項11にかかるキャスクは、使
用済み燃料集合体を収容する複数のセルを形成したバス
ケットを内部に収容する胴本体を有し、この胴本体の外
周に伝熱フィンを複数設けてその伝熱フィンの外周に外
筒を取り付け、伝熱フィンと外筒との空間に中性子吸収
体を設けたキャスクにおいて、前記外筒が、複数のリン
グ板A、Bを軸方向に溶接した構造であり、一つのリン
グ板Aの両側に端縁部を残してリング状の伝熱フィンを
溶接することでユニットを構成し、このユニットを所定
間隔で胴本体に前記伝熱フィンをもってユニット外側か
ら溶接し、且つ隣合うユニットのリング板Aとリング板
Aとの間に別のリング板Bを配置して外側から溶接して
あることを特徴とする。
【0027】このキャスクでは、リング板と伝熱フィン
とを溶接するとき、ユニット化した状態で伝熱フィンを
もって胴本体に溶接するとき、狭く長い空間で溶接する
ことなく、全て開放されている外側から行うことができ
る。また、リング板Aの両側に端縁部を残して伝熱フィ
ンを溶接しているから、当該リング板Aとリング板Bと
をその端縁部付近で溶接することで、リング板Aとリン
グ板Bの溶接部と、伝熱フィンとリング板Aとの溶接部
とを離すことができる。これにより、熱影響部が局所的
に集中するのを防止することができる。
【0028】また、請求項12にかかるキャスクは、上
記キャスクにおいて、さらに、前記ユニットおよび/ま
たはリング板Bが、周方向に分割した構造であり、これ
らを相互に溶接したものであることを特徴とする。
【0029】リング板を周方向に分割した構造にするこ
とで、リング板を胴本体の軸方向から挿入する必要がな
く、胴本体の両側から嵌め合せて組み立てることができ
る。このため、キャスクの組立作業が容易になる。
【0030】また、請求項13にかかるキャスクは、上
記キャスクにおいて、さらに、前記伝熱フィンと外筒と
の空間に設ける中性子吸収体は、当該空間形状に成形し
た成形レジンであることを特徴とする。
【0031】上記キャスクは、外筒を分割構造にして順
次溶接しながら組み立てることになり、特にリング板を
軸方向に積層して溶接する構成では外筒と伝熱フィンと
の空間がクローズされてしまう。このため、前記空間形
状に成形した成形レジンであれば、外筒を組み立てつつ
レジンを配置することができる。
【0032】また、請求項14にかかるキャスクは、上
記キャスクにおいて、さらに、鋼製の前記胴本体に対し
て伝熱フィンを溶接するにあたり、胴本体に鉄製の肉盛
部を設け当該肉盛部に銅製の伝熱フィンを溶接するよう
にしたことを特徴とする。
【0033】このキャスクでは、銅製の伝熱フィンを胴
本体に直接取り付ける場合、それらの溶接性が良くない
ので、一旦胴本体に鉄製の肉盛部を設け、これを介在さ
せることで、溶接時の微小割れが当該肉盛部で収まり胴
本体に影響を与えないようにできる。
【0034】また、請求項15にかかるキャスクの製造
方法は、帯状部材Aの両側に端縁部を残して前記伝熱フ
ィンを溶接してユニット化する工程と、複数のユニット
を胴本体に対して前記伝熱フィンをもってユニット外側
から溶接する工程と、前記帯状部材Aと隣合う帯状部材
Aとの間に帯状部材Bを嵌め込み、帯状部材A、Bそれ
ぞれの端縁部付近で外側から溶接する工程とを含むこと
を特徴とする。
【0035】このキャスクの製造方法は、上記請求項1
および2に記載のキャスクを組み立てる場合に好適であ
る。まず、帯状部材Aと伝熱フィンとを溶接してユニッ
ト化することで、これらの溶接作業を行いやすくする。
これに対し、伝熱フィンを胴本体に溶接してから帯状部
材Aを溶接してもよいが、この場合には帯状部材Aの裏
側から溶接することになるので、作業が多少面倒になる
(以下同じ)。なお、上記請求項1および2のキャスク
に後者の方法を用いても構わない。
【0036】つぎに、ユニットを胴本体に溶接するにあ
たり、ユニットの外側から溶接するようにし、続いて帯
状部材Bを帯状部材Aの間に嵌め込んで溶接するとき
も、外側から行うようにする。これにより、従来のよう
な狭くて長い空間内で専用溶接機を用いて溶接する必要
がなくなり、全て外側から溶接できるから、キャスクの
組立作業を容易にすることができる。特に、組立技術が
未発達の外国においても既存の通常の溶接技術をもって
キャスクを組み立てることが可能になる。
【0037】また、請求項16にかかるキャスクの製造
方法は、帯状部材Aの略中央に伝熱フィンを溶接するこ
とでユニット化する工程と、少なくとも2つのユニット
を所定間隔で胴本体に対して並べ、前記伝熱フィンをも
って溶接する工程と、隣合うユニットの帯状部材Aと帯
状部材Aとの間に別の帯状部材Bを渡して外側から溶接
する工程とを含むことを特徴とする。
【0038】このキャスクの製造方法は、上記請求項3
に記載のキャスクを組み立てる場合に好適である。ま
ず、帯状部材Aと伝熱フィンとを溶接してユニット化す
ることで、これらの溶接作業を行いやすくする。つぎ
に、ユニットの伝熱フィンをもって胴本体に溶接する
が、ユニットの断面がT字形状であるためその両側が開
放されており、それゆえ外側からの溶接作業が可能であ
る。また、帯状部材A、Aの間に帯状部材Bを渡して溶
接するときも、外側から行う。このため、従来のような
狭くて長い空間内で専用溶接機を用いて溶接する必要が
なくなり、全て外側から溶接できるから、キャスクの組
立作業を容易にすることができる。
【0039】また、請求項17にかかるキャスクの製造
方法は、帯状部材Aの略中央に伝熱フィンを溶接する工
程と、帯状部材Aを胴本体に対して伝熱フィンをもって
開放側から溶接する工程と、つぎの帯状部材Aを胴本体
に対して伝熱フィンをもって開放側から溶接すると共
に、隣接する帯状部材A同士をその端縁部付近で溶接す
る工程とを含むことを特徴とする。
【0040】このキャスクの製造方法は、上記請求項4
に記載のキャスクを組み立てる場合に好適である。ま
ず、帯状部材Aと伝熱フィンとを溶接することで、作業
を行いやすくする。つぎに、帯状部材Aを伝熱フィンを
もって胴本体に溶接するが、断面がT字形状であるため
その両側が開放されており、それゆえ外側からの溶接作
業が可能である。また、帯状部材A、A同士を溶接する
ときも外側から行う。このため、従来のような狭くて長
い空間内で専用溶接機を用いて溶接する必要がなくな
り、全て外側から溶接できるから、キャスクの組立作業
を容易にすることができる。
【0041】また、請求項18にかかるキャスクの製造
方法は、リング板Aの内面略中央部にリング状の伝熱フ
ィンを溶接してユニット化する工程と、このユニットを
胴本体に対して伝熱フィンをもって開放側から軸方向に
溶接する工程と、つぎのユニットを胴本体に対して伝熱
フィンをもって開放側から軸方向に溶接すると共に、隣
接するリング板Aの端縁同士を外側から溶接する工程と
を含むことを特徴とする。
【0042】このキャスクの製造方法は、上記請求項1
0に記載のキャスクを組み立てる場合に好適である。ま
ず、リング板Aと伝熱フィンとを溶接してユニット化す
ることで、これらの溶接作業を行いやすくする。つぎ
に、ユニットの伝熱フィンをもって胴本体に溶接する
が、ユニットの断面がT字形状であるためその両側が開
放されており、それゆえ外側からの溶接作業が可能であ
る。また、リング板A同士を溶接するときも、外側から
行う。このため、従来のような狭くて長い空間内で専用
溶接機を用いて溶接する必要がなくなり、全て外側から
溶接できるから、キャスクの組立作業を容易にすること
ができる。
【0043】また、請求項19にかかるキャスクの製造
方法は、リング板Aの内面略中央部にリング状の伝熱フ
ィンを溶接してユニット化する工程と、このユニットを
胴本体に対して伝熱フィンをもって開放側から軸方向に
溶接する工程と、リング状に成形した成形レジンの略半
分をユニット内に収める工程と、つぎのユニットを胴本
体に対して伝熱フィンをもって開放側から軸方向に溶接
すると共に隣接するリング板Aの端縁同士を外側から溶
接し、且つ前記成形した成形レジンの残り半分をユニッ
ト内に収める工程とを含むことを特徴とする。
【0044】このキャスクの製造方法は、上記請求項1
0、13に記載のキャスクを組み立てる場合に好適であ
る。このキャスクでは、上記同様、リング板Aと伝熱フ
ィンとを溶接してユニット化し、ユニットの伝熱フィン
をもって胴本体に溶接するため、開放状態にある外側か
ら溶接作業が可能である。続いて、リング状に成形した
成形レジンをユニット内に収めた状態で、つぎのユニッ
トを外側から溶接すると共に前記成形レジンをユニット
内に収め、リング板Aの端縁同士を外側から溶接する。
これにより、従来のような狭くて長い空間内で専用溶接
機を用いて溶接する必要がなくなり、全て外側から溶接
できるから、キャスクの組立作業を容易にすることがで
きる。
【0045】また、請求項20にかかるキャスクの製造
方法は、一つのリング板Aの両側に端縁部を残してリン
グ状の伝熱フィンを溶接することでユニット化する工程
と、胴本体に対し、少なくとも2つのユニットを前記伝
熱フィンをもってユニット外側から軸方向に所定間隔で
溶接する工程と、隣合うユニットのリング板Aとリング
板Aとの間に別のリング板Bを配置して外側から溶接す
る工程とを含むことを特徴とする。
【0046】このキャスクの製造方法は、上記請求項1
1に記載のキャスクを組み立てる場合に好適である。ま
ず、リング板Aと伝熱フィンとを溶接してユニット化す
ることで、これらの溶接作業を行いやすくする。つぎ
に、ユニットの伝熱フィンをもって胴本体に溶接する
が、ユニットの断面がT字形状であるためその両側が開
放されており、それゆえ外側からの溶接作業が可能であ
る。また、リング板A、Aの間にリング板Bを渡して溶
接するときも、外側から行う。このため、従来のような
狭くて長い空間内で専用溶接機を用いて溶接する必要が
なくなり、全て外側から溶接できるから、キャスクの組
立作業を容易にすることができる。
【0047】また、請求項21にかかるキャスクの製造
方法は、一つのリング板Aの両側に端縁部を残してリン
グ状の伝熱フィンを溶接することでユニット化する工程
と、リング状に成形したレジンをユニット内に収める工
程と、胴本体に対し、少なくとも2つのユニットを前記
伝熱フィンをもってユニット外側から軸方向に所定間隔
で溶接する工程と、隣合うユニットの間に、リング状に
成形したレジンを配置する工程と、前記隣合うユニット
のリング板Aとリング板Aとの間に別のリング板Bを渡
して外側から溶接する工程とを含むことを特徴とする。
【0048】このキャスクでは、上記同様、リング板A
と伝熱フィンとを溶接してユニット化し、ユニットの伝
熱フィンをもって胴本体に溶接するため、開放状態にあ
る外側から溶接作業が可能である。このとき、リング状
に成形した成形レジンがユニット内に収まるようにす
る。なお、成形レジンはリング状に形成されているが、
一体構造であっても周方向に分割した構造であってもよ
い。一体構造の場合にはユニット内にて成形することに
なるか、伝熱フィンを溶接するときに予め配置しておく
ようにすればよい。分割構造の場合は、成形レジンを胴
本体に固定しておき、ユニット溶接時にユニット内に収
めるようにするか、ユニット化の後、ユニット内に順次
収めるようにしてもよい。
【0049】つぎに、胴本体に対し、少なくとも2つの
ユニットをユニット外側から軸方向に所定間隔で溶接す
ることになるが、このときも上記同様にレジンを配置す
るようにする。また、隣合うユニットの間に成形レジン
を配置し、当該ユニットのリング板Aとリング板Aとの
間にリング板Bを渡して外側から溶接する。これによ
り、従来のような狭くて長い空間内で専用溶接機を用い
て溶接する必要がなくなり、全て外側から溶接できる。
また、レジンを容易に配置できる。この結果、キャスク
の組立作業を容易にすることができる。
【0050】また、請求項22にかかるキャスクの製造
方法は、上記キャスクの製造方法において、さらに、前
記ユニットおよび/またはリング板Bが、周方向に分割
した構造であり、これらを個別に胴本体に溶接するよう
にしたことを特徴とする。
【0051】ユニットおよび/またはリング板Bが、周
方向に分割することで、胴本体の側面からユニット、リ
ング板Bを取り付けることができる。また、ユニット
内、ユニット間に成形レジンを配置しやすい。このた
め、キャスクの組立を容易に行うことができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるキャスク
につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実
施の形態によりこの発明が限定されるものではない。ま
た、この発明の構成要素には、当該分野の当業者が容易
に想定できるものが含まれることは言うまでもない。
【0053】[実施の形態1]図1は、この発明の実施
の形態1にかかるキャスクを示す斜視図である。図2
は、図1に示したキャスクの径方向断面図である。この
実施の形態1にかかるキャスク100は、胴本体101
のキャビティ102内面をバスケット130の外周形状
に合わせて機械加工したものである。キャビティ102
内面の機械加工は、後述する専用の加工装置によってフ
ライス加工する。胴本体101および底板104は、γ
線遮蔽機能を有する炭素鋼製の鍛造品である。なお、炭
素鋼の代わりにステンレス鋼を用いることもできる。前
記胴本体101と底板104は、溶接により結合する。
また、耐圧容器としての密閉性能を確保するため、一次
蓋110と胴本体101との間には金属ガスケットを設
けておく。
【0054】胴本体101と外筒105との間には、水
素を多く含有する高分子材料であって中性子遮蔽機能を
有するレジン106が充填されている。また、胴本体1
01と外筒105との間には熱伝導を行う複数の銅製伝
熱フィン107が溶接されており、前記レジン106
は、この伝熱フィン107によって形成される空間に流
動状態で注入され、冷却固化される。なお、当該空間内
にアルミニウム製或いは銅製のハニカム体を配置し、こ
のハニカム内に中性子遮蔽体を圧入充填するようにして
もよい(図示省略)。また、伝熱フィン107は、放熱
を均一に行うため、熱量の多い部分に高い密度で設ける
ようにするのが好ましい。レジン106と外筒105と
の間には、数mmの熱膨張しろ108が設けられる。
【0055】蓋部109は、一次蓋110と二次蓋11
1により構成される。この一次蓋110は、γ線を遮蔽
するステンレス鋼または炭素鋼からなる円盤形状であ
る。また、二次蓋111もステンレス鋼製または炭素鋼
製の円盤形状であるが、その上面には中性子遮蔽体とし
てレジン112が封入されている。一次蓋110および
二次蓋111は、ステンレス製または炭素鋼製のボルト
によって胴本体101に取り付けられている。さらに、
一次蓋110および二次蓋111と胴本体101との間
にはそれぞれ金属ガスケットが設けられ、内部の密封性
を保持している。キャスク本体の両側には、キャスク1
00を吊り下げるためのトラニオン117が設けられて
いる。
【0056】つぎに、キャビティ102内は、バスケッ
ト130の外形に合わせた形状となっている。図3は、
バスケットの構成を示す説明図である。このバスケット
301は、貫通孔311を有する帯状の板状部材310
に切込部312を設け、板状部材310を直交させて交
互に積み重ねることで構成されている。これによって、
使用済み燃料集合体を収納する複数のセル307が形成
される。前記貫通孔311は、板状部材310の長手方
向にその断面が日の字になるように形成され、その中央
のリブ313には、複数の連通孔が形成されている(図
示省略)。また、前記貫通孔311は、切込部312を
もって他の板状部材310の貫通孔311と連通する。
さらに、板状部材310の長手方向端面には、上下に位
置する板状部材310の貫通孔311同士を連通するた
めの連通孔314が設けられている。
【0057】また、板状部材310の上下端縁には、凹
部315および凸部316が形成されている。この凹部
315と凸部316によって上下に位置する板状部材3
10同士の位置決めがなされる(図4参照)。これによ
って、セル307内に段差が発生するのが防止されるか
ら、使用済み燃料集合体をセル307内にスムーズに収
納することができる。また、板状部材310の端縁には
凸部317が形成されている。
【0058】また、図5の(a)に示すように、凸部3
17を設けることで板状部材310の端縁に段差ができ
るから、この隣接する段差の間に伝熱板318を渡す。
これによってバスケット130の外周面が形成される。
上記板状部材310および伝熱板318の材料は、アル
ミニウム或いはアルミニウム合金にボロンを添加したも
のを用いる。なお、伝熱板318の取り付けは、同図に
示すような凸部317を設ける方式に限定されない。例
えば板状部材310の端縁に渡って伝熱板318を当
て、スポット溶接などにより固定するようにしてもよい
(図示省略)。また、図5の(b)に示すように、伝熱
板318を、上下に位置する板状部材310に渡って設
けるのではなく、板状部材310毎に取り付けるように
してもよい。このようにすれば、図5の(c)に示すよ
うに、板状部材310を各段毎に組み立て小ブロックと
し、これを積層することでバスケット130を形成する
ことができる。従って、キャビティ内への挿入が容易に
なり、バスケット130の取り出しも容易にできるよう
になる。
【0059】バスケット130の外形は、その4面30
1aが伝熱板318によって面一となり、他の4面30
1bが角断面形状となる。キャビティ102の内形状
は、バスケット130の面一部分(301a)と略密着
状態になるように面一となり、バスケット130の角断
面部分(301b)に対応する部分は、略当該形状に合
わせたものになるが隅部分に空間Sを残したものとな
る。つぎに、この空間Sを埋めるように、断面が三角形
のダミーパイプ308を挿入する。このダミーパイプ3
08により、胴本体302の重量を軽減すると共に胴本
体302の厚みを均一化することができる。また、バス
ケット130のがたつきを抑えて確実に固定することが
できる。
【0060】また、ダミーパイプ308内を密封すれ
ば、貯蔵施設において純水を注入した際、当該ダミーパ
イプ308内に純水が侵入しないので、キャスク軽量化
の効果がある。さらに、ダミーパイプ308の内部を密
封することにより、内部に別の材料を充填することもで
きる。例えば内部にヘリウムガスを予め充填しておくこ
とで、貯蔵の際のヘリウムガス導入作業を容易にでき
る。また、ヘリウムガスを封入することにより貯蔵時の
熱伝導性を向上させることができる。なお、ヘリウムガ
スを導入する場合には、一方の蓋にバルブを設けるよう
にするのが好ましい。
【0061】トラニオン117は、胴本体101に対し
て直接取り付けられる。このとき、トラニオン117の
取り付け位置は、胴本体101の角断面部分301bに
設けるようにするのが好ましい。角断面部分301bで
は、面一部分301aよりも胴本体101の厚みに多少
の余裕があるため、トラニオン座を加工してもγ線遮蔽
の観点から影響が少ないからである。また、トラニオン
117内にはレジン117aが充填されるが、空間Sに
設けたダミーパイプ308内にレジンを充填すること
で、トラニオン117のレジン非充填部分117bから
の中性子の透過をある程度阻止できる。
【0062】図6は、外筒および伝熱フィンの構造を示
す詳細説明図である。この外筒105は、複数の帯状部
材105a、105bからなる分割構造である。伝熱フ
ィン107は、帯状部材105aの両端縁を残してその
両側に夫々溶接されて(溶接部205)その断面が鳥居
形状となる。伝熱フィン107は、胴本体101の表面
の肉盛部201に対して溶接されている(溶接部20
6)。肉盛部201の材料は鉄からなり、銅製の伝熱フ
ィン107との溶接性を向上させる。帯状部材105a
と伝熱フィン107、107は、断面コの字形状のユニ
ット105cとなり、胴本体101表面に一定間隔で複
数溶接されている。
【0063】図7は、図6の溶接部分の拡大図である。
帯状部材105aの両端縁には段部202が形成されて
おり、この段部202に帯状部材105bの段部203
が嵌め込まれ、溶接されている(溶接部204)。ま
た、同図から明らかなように、帯状部材105a、10
5b同士の溶接部204と、伝熱フィン107と帯状部
材105aとの溶接部205とがある程度離されている
ことで、熱影響部の局所的な集中が防止されている。こ
れにより、外筒105や伝熱フィン107の熱変形が防
止され内部応力が緩和される。上記溶接には、TIG溶
接、MIG溶接など従来から慣用されている溶接法を用
いることができる。なお、外筒105の内側には、ボイ
ド層形成のためのアルミニウム製のハニカム材207が
取り付けられている。
【0064】図8は、上記バスケットを構成する板状部
材の製造方法を示すフローチャートである。まず、アト
マイズ法などの急冷凝固法によりAlまたはAl合金粉
末を作製すると共に(ステップS401)、BまたはB
化合物の粉末を用意し(ステップS402)、これら両
粒子をクロスロータリーミキサー等によって10〜15
分間混合する(ステップS403)。
【0065】前記AlまたはAl合金には、純アルミニ
ウム地金、Al−Cu系アルミニウム合金、Al−Mg
系アルミニウム合金、Al−Mg−Si系アルミニウム
合金、Al−Zn−Mg系アルミニウム合金、Al−F
e系アルミニウム合金などを用いることができる。ま
た、前記BまたはB化合物には、B4C、B23などを
用いることができる。ここで、アルミニウムに対するボ
ロンの添加量は、1.5重量%以上、7重量%以下とす
るのが好ましい。1.5重量%以下では十分な中性子吸
収性能が得られず、7重量%より多くなると引っ張りに
対する延びが低下するためである。
【0066】つぎに、混合粉末をラバーケース内に封入
し、CIP(Cold Isostatic Press)により常温で全方
向から均一に高圧をかけ、粉末成形を行う(ステップS
404)。CIPの成形条件は、成形圧力を200MP
aとし、成形品の直径が600mm、長さが1500m
mになるようにする。CIPによって全方向から均一に
圧力を加えることにより、成形密度のばらつきが少ない
高密度な成形品を得ることができる。
【0067】続いて、前記粉末成形品を缶に真空封入
し、300℃まで昇温する(ステップS405)。この
脱ガス工程にて缶内のガス成分および水分を除去する。
つぎの工程では、真空脱ガスした成形品をHIP(Hot
Isostatic Press )により再成形する(ステップS40
6)。HIPの成形条件は、温度400℃〜450℃、
時間30sec、圧力6000tonとし、成形品の直
径が400mmになるようにする。続いて、缶を除去す
るために外削、端面削を施し(ステップS407)、ポ
ートホール押出機を用いて当該ビレットを熱間押出しす
る(ステップS408)。この場合の押出条件として、
加熱温度を500℃〜520℃、押出速度を5m/mi
nとする。なお、この条件は、Bの含有量により適宜変
更する。つぎに、押出成形後、引張矯正を施すと共に
(ステップS409)、非定常部および評価部を切断
し、板状部材310とする(ステップS410)。そし
て、板状部材310に複数の切込部312を機械加工に
よって形成する(ステップS411)。
【0068】つぎに、胴本体101のキャビティ102
の加工について説明する。図9はキャビティ102の加
工装置を示す概略斜視図である。この加工装置140
は、胴本体101内を貫通すると共にキャビティ102
内に載置固定される固定テーブル141と、固定テーブ
ル141上を軸方向に摺動する可動テーブル142と、
可動テーブル142上にて位置決め固定されているサド
ル143と、サドル143上に設けられスピンドル14
4および駆動モータ145からなるスピンドルユニット
146と、スピンドル軸に設けたフェースミル147と
から構成されている。また、スピンドルユニット146
上には、キャビティ102内形状に従って当接部を成形
した反力受け148が設けられている。この反力受け1
48は、着脱自在であって蟻溝(図示省略)に沿って図
中矢印方向にスライドする。また、反力受け148は、
スピンドルユニット146に対するクランプ装置149
を有しており、所定位置にて固定することができる。
【0069】さらに、固定テーブル141の下部溝内に
は、複数のクランプ装置150が取り付けられている。
このクランプ装置150は、油圧シリンダ151と、油
圧シリンダ151の軸に設けたくさび状の移動ブロック
152と、当該移動ブロック152と傾斜面で当接する
固定ブロック153とから構成されており、図中斜線部
側を固定テーブル141の溝内面に取り付けるようにす
る。油圧シリンダ151の軸を駆動すると、移動ブロッ
ク152が固定ブロック153に当接し、くさびの効果
により移動ブロック152が多少下方に移動する(図中
点線で示す)。これにより、移動ブロック152の下面
がキャビティ102内面に押し当てられるから、固定テ
ーブル141をキャビティ102内で固定することがで
きる。
【0070】また、胴本体101はローラからなる回転
支持台154上に載せられており、径方向に回転自在と
なる。また、スピンドルユニット146とサドル143
との間にスペーサ155をかますことにより、固定テー
ブル141上のフェースミル147の高さを調整するこ
とができる。スペーサ155の厚さは、セルの寸法と略
同じである。サドル143は、可動テーブル142に設
けたハンドル156を回転させることにより胴本体10
1の径方向に移動する。可動テーブル142は、固定テ
ーブル141の端部に設けたサーボモータ157とボー
ルネジ158により移動制御される。なお、加工が進む
につれてキャビティ102内の形状が変わるので、反力
受け148やクランプ装置150の移動ブロック152
を適当な形状のものに変更する必要がある。
【0071】図10は、キャビティの加工方法を示す概
略説明図である。まず、クランプ装置150および反力
受け148により固定テーブル141をキャビティ10
2内の所定位置にて固定する。つぎに、同図(a)に示
すように、固定テーブル141に沿ってスピンドルユニ
ット146を所定の切削速度にて移動させ、フェースミ
ル147によるキャビティ102内の切削を行う。当該
位置での切削が完了すると、クランプ装置150を外し
て固定テーブル141を解放する。つぎに、同図(b)
に示すように、回転支持台154上で胴本体101を9
0度回転させ、クランプ装置150にて固定テーブル1
41を固定する。そして、上記同様にフェースミル14
7にて切削を行う。以降、前記同様の工程をさらに2回
繰り返す。
【0072】つぎに、スピンドルユニット146を18
0度回転させ、同図(c)に示すように、順次、キャビ
ティ102内の切削を行う。この場合も、上記同様に胴
本体101を90度回転させながら加工を繰り返す。つ
ぎに、同図(d)に示すように、スピンドルユニット1
46にスペーサ155をかませることで当該スピンドル
ユニットの位置を高くする。そして、当該位置にてフェ
ースミル147を軸方向に送り、キャビティ102内の
切削を行う。これを90度回転させながら繰り返すこと
で、バスケット130を挿入するのに必要な形状がほぼ
完成する。なお、ダミーパイプ308を挿入する部分の
切削も、同図(d)に示すのと同様にして行えばよい。
但し、スピンドルユニット146の高さを調整するスペ
ーサ厚は、ダミーパイプ308の一辺と同じにする。
【0073】図11は、外筒および伝熱フィンの組立手
順を示す説明図である。まず、同図(a)に示すよう
に、帯状部材105aを作業面に置き、その両側に伝熱
フィン107を立て支持する。このとき、帯状部材10
5aの両端縁は多少外側に出る程度残しておく。この幅
によって溶接部204と溶接部205(図7参照)の間
隔が決まる。つぎに、同図(b)に示すように、作業者
Wにより伝熱フィン107の外側から溶接を行い、これ
らを断面コの字形状のユニット105cとする。このユ
ニット105cは、胴本体101の周囲に所定間隔で配
置できるだけの個数を予め製作しておく。
【0074】つぎに、同図(c)および(d)に示すよ
うに、ユニット105cを胴本体101に溶接する。ユ
ニット105cはその伝熱フィン107部分を肉盛部2
01に当てて溶接する。このとき、作業者Wは、ユニッ
ト105cの外側から手溶接するのみで、ユニット10
5cの内側からは溶接しない。また、隣接するユニット
105cが溶接されていても先ずこれらは所定間隔で溶
接されるので、当該隙間Lからトーチや電極棒(T)を
入れて溶接を行うことができる。また、胴本体101は
回転支持台208と治具209により支持され、これら
により胴本体101を回転させながらユニット105c
の溶接ができるようになっている。
【0075】そして、同図(e)および(f)に示すよ
うに、帯状部材105bを隣接する帯状部材105a、
105aの間に渡してその段部203を帯状部材105
aの段部202に嵌め込み、帯状部材105aと帯状部
材105bとの表面側の境目を作業者Wが溶接する(溶
接部204)。このとき、当該境目の裏側からは溶接を
行わない。そして、隣接する帯状部材105aの間全て
に帯状部材105bを溶接することでキャスク100の
外筒105が完成する。
【0076】外筒105および伝熱フィン107を組み
立てるに当たり、上記手順に従い行うことで外筒105
と伝熱フィン107とから構成される狭く長い空間内で
の溶接が不要になる。すなわち、上記参考例では外筒5
03および伝熱フィン508で形成した空間内に自走式
溶接機を走行させて溶接するようにしていたが、上記構
造の外筒105および伝熱フィン107を上記手順に従
って組み立てることで全ての溶接が外部から行うことが
可能になり、専用の溶接機がなくても通常の溶接設備で
キャスクを組み立てることができる。このため、キャス
クの組立作業が極めて容易になる。
【0077】図1および2に戻り、キャスク100に収
容する使用済み燃料集合体は、核分裂性物質および核分
裂生成物などを含み、放射線を発生すると共に崩壊熱を
伴うため、キャスク100の除熱機能、遮蔽機能および
臨界防止機能を貯蔵期間中(60年程度)、確実に維持
する必要がある。この実施の形態1にかかるキャスク1
00では、胴本体101のキャビティ102内を機械加
工してバスケット130の外周面を密着状態(略空間な
し)で挿入するようにしており、さらに、胴本体101
と外筒105との間に伝熱フィン107を設けている。
このため、燃料棒からの熱は、バスケット或いは充填し
たヘリウムガスを通じて胴本体101に伝導し、主に伝
熱フィン107を通じて外筒105から放出されること
になる。以上から、バスケット130からの熱伝導率が
向上し、崩壊熱の除熱を効率的に行うことができるよう
になる。
【0078】また、使用済み燃料集合体から発生するγ
線は、炭素鋼あるいはステンレス鋼からなる胴本体10
1、外筒105、蓋部109などにおいて遮蔽される。
また、中性子はレジン106によって遮蔽され、放射線
業務従事者に対する被ばく上の影響をなくすようにして
いる。具体的には、表面線当量率が2mSv/h以下、
表面から1mの線量当量率が100μSv/h以下にな
るような遮蔽機能が得られるように設計する。さらに、
セルを構成する板状部材310には、ボロン入りのアル
ミニウム合金を用いているので、中性子を吸収して臨界
に達するのを防止することができる。
【0079】以上、この実施の形態1にかかるキャスク
100によれば、外筒105を分割構造にして帯状部材
105aと伝熱フィン107とで構成したユニット10
5cを複数製作し、これを所定間隔で胴本体101に対
して外側から溶接すると共に、隣接する帯状部材105
aの間全てに帯状部材105bを渡して外側から溶接し
ており、狭くて長い空間内での溶接を不要としている。
このため、溶接作業を容易に行うことができ、特別な専
用溶接機などは必要ない。また、広く慣用されている溶
接設備でキャスク100の組立が可能であるので、大方
の企業で容易に組み立てることができる。
【0080】つぎに、胴本体101のキャビティ102
内を機械加工しバスケット130の外周面を略密着状態
で挿入するようにしたので、バスケット130からの熱
伝導率を向上させることができる。特に、バスケット外
周面に設けた伝熱板318を介して胴本体101に崩壊
熱が効率的に伝わり、また、バスケット130の角断面
部分301bにおいては一部が胴本体101に面接触し
ていることでバスケット130を確実に保持すると共に
熱伝導効率の向上に寄与している。さらに、空間Sにダ
ミーパイプ308を挿入することで、熱伝導効率がさら
に良くなる。なお、上記構成において、伝熱板318を
省略してもある程度熱伝導効率を向上できることは言う
までもない。
【0081】また、キャビティ102内の空間をなくす
ことができるから、胴本体101をコンパクトかつ軽量
にすることができる。なお、この場合であっても、使用
済み燃料集合体の収容数が減少することはない。逆に、
胴本体101の外径を図26に示すキャスク500と同
じにすれば、それだけセル数を確保できるから、使用済
み燃料集合体の収納数を増加することができる。具体的
に当該キャスク100では、使用済み燃料集合体の収容
数を37体にでき且つキャスク本体の外径を2560m
m、重量を120tonに抑えることができる。
【0082】[外筒および伝熱フィンの変形例]図12
は、上記外筒および伝熱フィンの変形例を示す説明図で
ある。このように、伝熱フィン210を斜めに傾斜させ
るようにしてもよい。その他の構成は上記キャスクと同
一である。伝熱フィン210を斜めに設置することで使
用済み燃料集合体からの中性子放出方向(図中矢印)に
必ずレジン106が存在することになるので、中性子が
伝熱フィン210を貫通して外部に漏れるのを抑制する
ことができる。なお、同図では伝熱フィン210の傾斜
を交互にしたが、全ての伝熱フィンを容器中心から放射
状に配置しても良いし、一方向に傾斜させるようにして
もよい(図示省略)。
【0083】また、図13に示すように、帯状部材21
1aの端縁に帯状部材211bを重ねるようにして溶接
してもよい。この場合も帯状部材211aおよび伝熱フ
ィン107により断面コの字形状のユニットを製作して
それぞれ胴本体101に溶接し、隣接する帯状部材21
1aの間全てに帯状部材211bを溶接する。かかる構
成でも、上記同様にキャスクの組立を容易にでき、且つ
溶接部212、213を離すことで熱影響部の局所的な
集中が防止できる。また、帯状部材端縁の段加工や開先
加工を省略できるから外筒211の構造を簡単にでき
る。
【0084】また、図14に示す構成では、伝熱フィン
214自体を断面コの字形状に折り曲げて当該伝熱フィ
ン214の上面に帯状部材105aを載せ、伝熱フィン
214の角縁部にて帯状部材105aと溶接している
(溶接部215)。このようにすれば、伝熱フィン21
4を帯状部材105aに載せて溶接できるので組立が容
易になる。また、上記同様、狭く長い空間内での溶接を
なくし、全て外側から溶接できるのでキャスクの組立を
容易にでき、且つ溶接部204、215を離すことで熱
影響部の局所的な集中を防止できる。さらに、銅製の伝
熱フィン214を帯状部材105aに面接触させている
からキャスク内部の崩壊熱を効率的に外筒105に伝達
し、外部に放熱することができる。なお、放熱経路を図
中一点鎖線で示す。
【0085】[実施の形態2]図15は、この発明の実
施の形態2にかかるキャスクの説明図である。このキャ
スクは、外筒216が断面山形になっている点に特徴が
ある。山形に曲げ成形した帯状部材216aの両端縁に
伝熱フィン107を溶接(溶接部205)することでユ
ニット化され、胴本体101の肉盛部201上に溶接さ
れている(溶接部206)。また、帯状部材216bも
同様に曲げ成形されており、当該帯状部材216bの段
部203を帯状部材216aの段部202に嵌め込み、
外側から溶接されている(溶接部204)。帯状部材2
16a、bの内側面には、ハニカム材が設けられてい
る。当該帯状部材216a、bと伝熱フィン107との
空間には、中性子の吸収を行うレジンが充填されてい
る。
【0086】かかる構成においても、全ての溶接作業を
外側から行うことができるため、上記同様にキャスクの
組立を容易にでき、且つ溶接部204、205を離すこ
とで熱影響部の局所的な集中が防止できる。また、帯状
部材216a、bが山形になっていることから、外筒2
16の表面積が大きくなり放熱効果を向上することがで
きる。また、外筒に対して複数の板状の放熱フィンを突
き出したキャスクでは、放熱フィンと外筒との隅を清掃
しにくいが、この山形形状の外筒216の場合には狭い
隅がないので外筒表面の清掃を行いやすいという利点が
ある。なお、山形ではなく谷形にしても同様の効果があ
る(図示省略)。
【0087】また、図16に示すように、伝熱フィン1
07の端縁頂部に帯状部材217の端縁を載せると共に
隣接する帯状部材217の端縁と突き合わせ、当該突合
部分を溶接するようにしてもよい(溶接部219)。帯
状部材217の端縁には開先を形成しておく。このよう
に外筒218を山形形状にすることで、キャスクの放熱
性能を向上できる。
【0088】[実施の形態3]図17は、この発明の実
施の形態3にかかるキャスクを示す説明図である。この
キャスクの外筒220は、帯状部材105aの中央に伝
熱フィン107を溶接して(溶接部222)断面T字形
状のユニット220aとした点に特徴がある。溶接手順
は実施の形態1と略同様であり、まず帯状部材105a
に伝熱フィン107を溶接してユニット220aとす
る。この伝熱フィン107と帯状部材105aとの溶接
は、片側から行っても良く、また強度を確保するため両
側から行なうようにしてもよい(溶接部222)。つぎ
に、このユニット220aを所定間隔で胴本体101に
溶接する。なお、胴本体101には肉盛部201が設け
られ、当該肉盛部201上に伝熱フィン107が溶接さ
れる。また、前記溶接は強度を確保するため伝熱フィン
107の両側から行われる。そして、隣接する帯状部材
105aの間全てに帯状部材105bを嵌め込み溶接を
する(溶接部204)。
【0089】かかる構造においても、狭く長い空間内で
の溶接をなくし、全ての溶接作業を外側から行うことが
できるため、上記同様にキャスクの組立を容易にでき
る。また、断面をTの字形状とすることで、上記実施の
形態1および2に比べて溶接部222、204との距離
をさらに離すことができるので、熱影響部の局所的な集
中がより防止される。なお、図18に示すように、伝熱
フィン224の端部を曲げ加工して断面L字形状とし、
帯状部材105aに対して面接触するようにしてもよ
い。この場合、伝熱フィン224と帯状部材105aと
の溶接は、伝熱フィン224の角縁部にて帯状部材10
5aと溶接する(溶接部223)。
【0090】このようにすれば、伝熱フィン224を帯
状部材105aに載せて溶接できるので組立が容易にな
る。また、銅製の伝熱フィン224を帯状部材105a
に面接触させているからキャスク内部の崩壊熱を効率的
に外筒220に伝達し、放熱することができる。なお、
放熱経路を図中一点鎖線で示す。
【0091】図19は、図17のキャスクの変形例を示
す説明図である。このキャスクは、外筒225が複数の
帯状部材226から構成され、それぞれがその中央部で
伝熱フィン107と溶接されており(溶接部227)、
断面Tの字形状のユニット228となっている。この外
筒225の組立は、まずユニット228aの伝熱フィン
107を胴本体101に片側から溶接する(溶接部22
9a)。つぎに、ユニット228bの伝熱フィン107
を胴本体101に開放されている片側から溶接すると共
に(溶接部229b)、帯状部材226a、226b同
士を溶接する(溶接部230a)。
【0092】続いて同様にユニット228cの伝熱フィ
ン107を胴本体101に開放されている片側から溶接
すると共に(溶接部229c)、帯状部材226b、2
26c同士を溶接する(溶接部230b)。ユニット2
28dについても溶接部229dをもって伝熱フィン1
07を胴本体101に溶接し、溶接部230cをもって
帯状部材226c、226dを溶接する。このようにし
ても、全ての溶接を外側から行うことができ、狭く長い
空間での溶接が不用であるから、キャスクの組立作業を
容易に行うことができる。また、溶接部230と溶接部
227とを十分に離しているので、熱影響部が局所的に
集中するのを防止することができる。
【0093】[実施の形態4]図20は、この発明の実
施の形態4にかかるキャスクの外筒を示す平面図であ
る。上記実施の形態では複数の帯状部材を溶接接合して
外筒を形成するようにしているが、外筒105を構成す
る帯状部材105aをキャスク軸方向端部で連結した形
状にしてもよい。伝熱フィン107(図中点線で示す)
は、1つの板部材231に対して所定間隔で4つ溶接さ
れる。さらに、帯状部材105aは、伝熱フィン107
と共に所定間隔を持って胴本体に溶接され、その抜き部
105dおよび隣接する板部材231の間隔には、帯状
部材105bが嵌め込まれ、溶接される。なお、連結部
233に対向する位置には伝熱フィン107が配置され
ていないので、溶接作業の邪魔になることはない。
【0094】また、図21に示すように、板状部材23
4をコの字形状にして隣接する板状部材234と連結部
235をもって連結するようにしてもよい。この構成で
は、板状部材234により形成された抜き部236に帯
状部材105bを嵌め込んで溶接する。これにより、外
筒237が形成される。
【0095】[実施の形態5]図22は、この発明の実
施の形態5にかかるキャスクを示す組立図である。図2
3は、図22のA−A断面図である。このキャスク40
0は、外筒401のユニット402をリング状に形成
し、これを胴本体101の軸方向に順次挿入して溶接形
成したものである。リング状のユニット402は、帯状
の板をリング状に成形してリング板403とし、この内
周面にリング状の伝熱フィン404を溶接した構成であ
る(溶接部405)。このユニット402はその伝熱フ
ィン404を胴本体101の周方向に設けた肉盛部40
6上に溶接することで固定される。また、ユニット40
2は胴本体101に対して複数取り付けられ、隣接する
ユニット402のリング板403の周縁同士は溶接され
ており(溶接部407)、このリング板403の周縁同
士を溶接することで形成される空間には、予め型を用い
て固化させたリング状のレジン408が配置される。
【0096】このキャスク400を組み立てる場合、ま
ず胴本体101に最初のユニット402aを挿入し、そ
の伝熱フィン404を胴本体101の肉盛部406に溶
接する。つぎに、リング状のレジン408aを胴本体1
01に挿入し、約半分を既に溶接固定したユニット40
2aに収める。続いてつぎのユニット402bを胴本体
101に挿入すると共にその内部に前記レジン408a
の約半分を収め、最初のユニット402aのリング板4
03とつぎのユニット402bのリング板403とを溶
接する(溶接部407)。このとき、ユニット402b
の伝熱フィン404の溶接は開放されている片側からの
み行う(溶接部409)。これを所定の数だけ繰り返
し、最後のユニット402を取り付けることで外筒40
1の組立が完了する。なお、リング状のレジン408を
挿入し難い場合は、リング状のレジン408を周方向に
分割し、円弧状のレジン408xを前記空間に収容する
ようにしてもよい。なお、外筒401の両側には蓋41
0が設けられている。
【0097】このような構成にすれば、狭く長い空間内
での溶接作業をなくし、全て外側から溶接できるように
なるため、溶接作業を容易に行うことができ、特別な専
用溶接機などは必要なくなる。また、広く慣用されてい
る溶接設備でキャスク400の組立が可能であるので、
大方の企業で容易に組み立てることができる。さらに、
溶接部405と溶接部407とが離れているので、熱影
響部の局所的な集中を防止することができる。
【0098】図24は、この発明の実施の形態5にかか
る変形例を示す組立図である。図25は、図24に示し
たキャスクの一部断面図である。このキャスク450
は、外筒451のユニット452を円弧状の2分割構造
にした点に特徴がある。円弧板453の内面端縁には多
少の余裕を残してそれぞれ伝熱フィン454が溶接され
(溶接部455)、一つのユニット452を形成してい
る。また、このユニット452は、所定間隔で胴本体1
01に溶接されており、且つユニット452の円弧板4
53と円弧板453との間には円弧板456が嵌め込ま
れて溶接されている(溶接部457)。また、ユニット
452同士、円弧板456同士は胴本体101の周方向
で溶接され、リング状の一体構造となる。ユニット45
2により形成される空間、ユニット452および円弧板
456により形成される空間には、円弧状に成形したレ
ジン458が配置されている。
【0099】このキャスク450を組み立てる場合、ま
ず胴本体101にレジン458を載せて、このレジン4
58を内部に収容するようにユニット452aを被せ
る。そして、ユニット452aの伝熱フィン454を胴
本体101の周囲に設けた肉盛部459上に載せ、開放
されている両側から溶接する(溶接部460)。続いて
残り半分のレジン458を胴本体101に載せ、前記同
様レジン458を内部に収容するようにユニット452
を被せると共に、各ユニットの円弧板端部同士を溶接す
る。また、胴本体101の軸方向に所定間隔をあけてレ
ジン458bと共にユニット452bを溶接し、これを
必要数繰り返す。ここで、ユニット452bを取り付け
る場合、ユニット452a、452b同士の間にレジン
458cを予め配置しておく。このレジン458cは両
側のユニット452a、452bの円弧板端縁で係止さ
れ、外れないようになる。
【0100】そして、各ユニット452の間全てに円弧
板456を嵌め込み、円弧板453と円弧板456とを
外側から溶接する。これにより外筒451の組立が完了
する。なお、成形したレジンを用いず、円弧板453に
設けた穴からレジンを充填するようにしてもよい(図示
省略)。上記構成であっても、狭く長い空間内での溶接
作業をなくし、全て外側から溶接できるようになるた
め、溶接作業を容易に行うことができ、特別な専用溶接
機などは必要なくなる。また、溶接部455と溶接部4
57をが離れているので、熱応力の局所的な集中を回避
することができる。なお、上記レジン458(458
c)を周方向に分割し、ユニット452a、452bを
溶接してから当該ユニット452a、452bの間に前
記分割したレジン458cを順次入れ込み、円弧板45
6を被せて溶接するようにしてもよい(図示省略)。
【0101】
【発明の効果】以上、この発明のキャスク(請求項1)
は、外筒が複数の帯状部材A、Bをその端縁部で溶接し
た構成であり、一つの帯状部材Aの両側に端縁部を残し
て前記伝熱フィンが溶接されており、且つ前記帯状部材
Aに隣接する他の帯状部材Bがそれぞれの端縁部付近で
溶接されているので、帯状部材Aと帯状部材Bの溶接部
と、伝熱フィンと帯状部材Aとの溶接部とを離すことが
できる。これにより、熱影響部が局所的に集中するのを
防止することができる。
【0102】また、この発明のキャスク(請求項2)
は、外筒が複数の帯状部材A、Bをその端縁部で溶接し
た構成であり、一つの帯状部材Aの両側に端縁部を残し
て前記伝熱フィンを溶接することでユニットを構成し、
このユニットを所定間隔で胴本体に前記伝熱フィンをも
ってユニット外側から溶接し、且つ隣合うユニットの帯
状部材Aと帯状部材Aとの間に別の帯状部材Bを渡して
外側から溶接してあるので、全て開放されている外側か
ら行うことができる。このため、キャスクの組立作業を
容易に行うことができる。また、帯状部材Aと帯状部材
Bの溶接部と、伝熱フィンと帯状部材Aとの溶接部とを
離すことができる。これにより、熱影響部が局所的に集
中するのを防止することができる。
【0103】また、この発明のキャスク(請求項3)
は、外筒が複数の帯状部材A、Bをその端縁部で溶接し
た構成であり、一つの帯状部材Aの略中央に伝熱フィン
を溶接することでユニットを構成し、このユニットを所
定間隔で胴本体に前記伝熱フィンをもって溶接し、且つ
隣合うユニットの帯状部材Aと帯状部材Aとの間に別の
帯状部材Bを渡して外側から溶接してあるので、全て開
放されている外側から行うことができる。このため、キ
ャスクの組立作業を容易に行うことができる。また、帯
状部材Aと帯状部材Bとの溶接部と、伝熱フィンと帯状
部材Aとの溶接部とを離すことができるから、熱影響部
が局所的に集中するのを防止することができる。
【0104】また、この発明のキャスク(請求項4)
は、外筒が複数の帯状部材Aをその端縁部で溶接した構
成であり、帯状部材Aの略中央に伝熱フィンを溶接する
と共に、当該伝熱フィンをもって胴本体に片側から溶接
してあり、且つ隣接する帯状部材A同士がその端縁部付
近で溶接されているので、全て開放されている外側から
行うことができる。このため、キャスクの組立作業を容
易に行うことができる。帯状部材A同士の溶接部と、伝
熱フィンと帯状部材Aとの溶接部とを離すことができる
から、熱影響部が局所的に集中するのを防止することが
できる。
【0105】また、この発明のキャスク(請求項5)
は、帯状部材を山形または谷形に曲げ形成することで、
外筒の表面積が増えるから、放熱効率が良くなる。
【0106】また、この発明のキャスク(請求項6)
は、伝熱フィンを径方向に対して斜めに取り付けること
で、キャスク内に収容した使用済み燃料集合体からの中
性子が当該伝熱フィンを通過するのを抑制できる。
【0107】また、この発明のキャスク(請求項7)
は、伝熱フィンが断面L字形状またはコの字形状に曲げ
加工され、前記帯状部材に対して面接触しているこの
で、キャスクの放熱効率を向上できる。
【0108】また、この発明のキャスク(請求項8)
は、外筒が、隣合う伝熱フィンの外端縁にそれぞれ断面
山形または谷形の帯状部材Aを渡すと共に隣接する帯状
部材Aの端縁部同士で溶接した構成であるので、狭く長
い空間で溶接することなく、全て開放されている外側か
ら行うことができる。このため、キャスクの組立作業が
容易になる。
【0109】また、この発明のキャスク(請求項9)
は、隣合う前記帯状部材同士を端部で連結したので、帯
状部材の取りまわしが容易になり、キャスクの組立作業
が容易になる。
【0110】また、この発明のキャスク(請求項10)
は、外筒が、複数のリング板を軸方向に溶接した構造で
あり、リング板の内面略中央部にリング状の伝熱フィン
を溶接してユニットを構成し、このユニットを伝熱フィ
ンをもって片側から胴本体に溶接してあり、且つ隣接す
るリング板の端縁同士を外側から溶接したので、全て開
放されている外側から行うことができる。このため、キ
ャスクの組立作業を容易に行うことができる。また、リ
ング板同士の溶接部と、伝熱フィンとリング板との溶接
部とを離すことができるから、熱影響部が局所的に集中
するのを防止することができる。
【0111】また、この発明のキャスク(請求項11)
は、外筒が、複数のリング板A、Bを軸方向に溶接した
構造であり、一つのリング板Aの両側に端縁部を残して
リング状の伝熱フィンを溶接することでユニットを構成
し、このユニットを所定間隔で胴本体に前記伝熱フィン
をもってユニット外側から溶接し、且つ隣合うユニット
のリング板Aとリング板Aとの間に別のリング板Bを配
置して外側から溶接してあるので、全て開放されている
外側から行うことができる。このため、キャスクの組立
作業を容易に行うことができる。また、リング板Aとリ
ング板Bの溶接部と、伝熱フィンとリング板Aとの溶接
部とを離すことができるため、熱影響部が局所的に集中
するのを防止することができる。
【0112】また、この発明のキャスク(請求項12)
は、ユニットおよび/またはリング板Bを周方向に分割
した構造とし、これらを相互に溶接するようにした。こ
のため、胴本体の両側から嵌め合せて組み立てることが
できるから、キャスクの組立作業が容易になる。
【0113】また、この発明のキャスク(請求項13)
は、伝熱フィンと外筒との空間に設ける中性子吸収体
を、当該空間形状に成形した成形レジンとしたので、外
筒を組み立てつつレジンを配置することができる。
【0114】また、この発明のキャスク(請求項14)
は、鋼製の前記胴本体に対して伝熱フィンを溶接するに
あたり、胴本体に鉄製の肉盛部を設け当該肉盛部に銅製
の伝熱フィンを溶接するようにしたので、伝熱フィンと
胴本体との溶接性を向上できる。
【0115】この発明のキャスクの製造方法(請求項1
5)は、帯状部材Aの両側に端縁部を残して前記伝熱フ
ィンを溶接してユニット化する工程と、複数のユニット
を胴本体に対して前記伝熱フィンをもってユニット外側
から溶接する工程と、前記帯状部材Aと隣合う帯状部材
Aとの間に帯状部材Bを嵌め込み、帯状部材A、Bそれ
ぞれの端縁部付近で外側から溶接する工程とを含むの
で、全て外側から溶接できる。このため、キャスクの組
立作業を容易にすることができる。
【0116】また、この発明のキャスクの製造方法(請
求項16)は、帯状部材Aの略中央に伝熱フィンを溶接
することでユニット化する工程と、少なくとも2つのユ
ニットを所定間隔で胴本体に対して並べ、前記伝熱フィ
ンをもって溶接する工程と、隣合うユニットの帯状部材
Aと帯状部材Aとの間に別の帯状部材Bを渡して外側か
ら溶接する工程とを含むので、全て外側から溶接でき
る。このため、キャスクの組立作業を容易にすることが
できる。
【0117】また、この発明のキャスクの製造方法(請
求項17)は、帯状部材Aの略中央に伝熱フィンを溶接
する工程と、帯状部材Aを胴本体に対して伝熱フィンを
もって開放側から溶接する工程と、つぎの帯状部材Aを
胴本体に対して伝熱フィンをもって開放側から溶接する
と共に、隣接する帯状部材A同士をその端縁部付近で溶
接する工程とを含むので、全て外側から溶接できる。こ
のため、キャスクの組立作業を容易にすることができ
る。
【0118】また、この発明のキャスクの製造方法(請
求項18)は、リング板Aの内面略中央部にリング状の
伝熱フィンを溶接してユニット化する工程と、このユニ
ットを胴本体に対して伝熱フィンをもって開放側から軸
方向に溶接する工程と、つぎのユニットを胴本体に対し
て伝熱フィンをもって開放側から軸方向に溶接すると共
に、隣接するリング板Aの端縁同士を外側から溶接する
工程とを含むので、全て外側から溶接できる。このた
め、キャスクの組立作業を容易にすることができる。
【0119】また、この発明のキャスクの製造方法(請
求項19)は、リング板Aの内面略中央部にリング状の
伝熱フィンを溶接してユニット化する工程と、このユニ
ットを胴本体に対して伝熱フィンをもって開放側から軸
方向に溶接する工程と、リング状に成形した成形レジン
の略半分をユニット内に収める工程と、つぎのユニット
を胴本体に対して伝熱フィンをもって開放側から軸方向
に溶接すると共に隣接するリング板Aの端縁同士を外側
から溶接し、且つ前記成形した成形レジンの残り半分を
ユニット内に収める工程とを含むので、全て外側から溶
接できる。このため、キャスクの組立作業を容易にする
ことができる。
【0120】また、この発明のキャスクの製造方法(請
求項20)は、一つのリング板Aの両側に端縁部を残し
てリング状の伝熱フィンを溶接することでユニット化す
る工程と、胴本体に対し、少なくとも2つのユニットを
前記伝熱フィンをもってユニット外側から軸方向に所定
間隔で溶接する工程と、隣合うユニットのリング板Aと
リング板Aとの間に別のリング板Bを配置して外側から
溶接する工程とを含むので、全て外側から溶接できる。
このため、キャスクの組立作業を容易にすることができ
る。
【0121】また、この発明のキャスクの製造方法(請
求項21)は、一つのリング板Aの両側に端縁部を残し
てリング状の伝熱フィンを溶接することでユニット化す
る工程と、リング状に成形したレジンをユニット内に収
める工程と、胴本体に対し、少なくとも2つのユニット
を前記伝熱フィンをもってユニット外側から軸方向に所
定間隔で溶接する工程と、隣合うユニットの間に、リン
グ状に成形したレジンを配置する工程と、前記隣合うユ
ニットのリング板Aとリング板Aとの間に別のリング板
Bを渡して外側から溶接する工程とを含むので、全て外
側から溶接でき、レジンを容易に配置できる。このた
め、キャスクの組立作業を容易にすることができる。
【0122】また、この発明のキャスクの製造方法(請
求項22)は、ユニットおよび/またはリング板Bが、
周方向に分割した構造であり、これらを個別に胴本体に
溶接するようにしたので、キャスクの組立を容易に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるキャスクを示
す斜視図である。
【図2】図1に示したキャスクを示す径方向断面図であ
る。
【図3】バスケットの構成を示す説明図である。
【図4】バスケットの構成を示す説明図である。
【図5】バスケットの構成を示す説明図である。
【図6】外筒および伝熱フィンの構造を示す詳細説明図
である。
【図7】図6の溶接部分の拡大図である。
【図8】バスケットを構成する板状部材の製造方法を示
すフローチャートである。
【図9】キャビティの加工装置を示す概略斜視図であ
る。
【図10】キャビティの加工方法を示す概略説明図であ
る。
【図11】外筒および伝熱フィンの組立手順を示す説明
図である。
【図12】外筒および伝熱フィンの変形例を示す説明図
である。
【図13】外筒および伝熱フィンの変形例を示す説明図
である。
【図14】外筒および伝熱フィンの変形例を示す説明図
である。
【図15】この発明の実施の形態2にかかるキャスクの
説明図である。
【図16】図15に示したキャスクの変形例である。
【図17】この発明の実施の形態3にかかるキャスクを
示す説明図である。
【図18】図17のキャスクの変形例を示す説明図であ
る。
【図19】図17のキャスクの変形例を示す説明図であ
る。
【図20】この発明の実施の形態4にかかるキャスクの
外筒を示す平面図である。
【図21】図20に示した外筒の変形例を示す平面図で
ある。
【図22】この発明の実施の形態5にかかるキャスクを
示す組立図である。
【図23】図22のA−A断面図である。
【図24】この発明の実施の形態5にかかる変形例を示
す組立図である。
【図25】図24に示したキャスクの一部断面図であ
る。
【図26】キャスクの一例を示す斜視図である。
【図27】図26に示したキャスクを示す軸方向断面図
である。
【符号の説明】
100 キャスク 101 胴本体 102 キャビティ 104 底板 105 外筒 105a、105b 帯状部材 105c ユニット 106 レジン 107 伝熱フィン 108 熱膨張しろ 109 蓋部 110 一次蓋 111 二次蓋 130 バスケット

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済み燃料集合体を収容する複数のセ
    ルを形成したバスケットを内部に収容する胴本体を有
    し、この胴本体の外周に伝熱フィンを複数設けてその伝
    熱フィンの外周に外筒を取り付け、伝熱フィンと外筒と
    の空間に中性子吸収体を設けたキャスクにおいて、 前記外筒が複数の帯状部材A、Bをその端縁部で溶接し
    た構成であり、一つの帯状部材Aの両側に端縁部を残し
    て前記伝熱フィンが溶接されており、且つ前記帯状部材
    Aに隣接する他の帯状部材Bがそれぞれの端縁部付近で
    溶接されていることを特徴とするキャスク。
  2. 【請求項2】 使用済み燃料集合体を収容する複数のセ
    ルを形成したバスケットを内部に収容する胴本体を有
    し、この胴本体の外周に伝熱フィンを複数設けてその伝
    熱フィンの外周に外筒を取り付け、伝熱フィンと外筒と
    の空間に中性子吸収体を設けたキャスクにおいて、 前記外筒が複数の帯状部材A、Bをその端縁部で溶接し
    た構成であり、一つの帯状部材Aの両側に端縁部を残し
    て前記伝熱フィンを溶接することでユニットを構成し、
    このユニットを所定間隔で胴本体に前記伝熱フィンをも
    ってユニット外側から溶接し、且つ隣合うユニットの帯
    状部材Aと帯状部材Aとの間に別の帯状部材Bを渡して
    外側から溶接してあることを特徴とするキャスク。
  3. 【請求項3】 使用済み燃料集合体を収容する複数のセ
    ルを形成したバスケットを内部に収容する胴本体を有
    し、この胴本体の外周に伝熱フィンを複数設けてその伝
    熱フィンの外周に外筒を取り付け、伝熱フィンと外筒と
    の空間に中性子吸収体を設けたキャスクにおいて、 前記外筒が複数の帯状部材A、Bをその端縁部で溶接し
    た構成であり、一つの帯状部材Aの略中央に伝熱フィン
    を溶接することでユニットを構成し、このユニットを所
    定間隔で胴本体に前記伝熱フィンをもって溶接し、且つ
    隣合うユニットの帯状部材Aと帯状部材Aとの間に別の
    帯状部材Bを渡して外側から溶接してあることを特徴と
    するキャスク。
  4. 【請求項4】 使用済み燃料集合体を収容する複数のセ
    ルを形成したバスケットを内部に収容する胴本体を有
    し、この胴本体の外周に伝熱フィンを複数設けてその伝
    熱フィンの外周に外筒を取り付け、伝熱フィンと外筒と
    の空間に中性子吸収体を設けたキャスクにおいて、 前記外筒が複数の帯状部材Aをその端縁部で溶接した構
    成であり、帯状部材Aの略中央に伝熱フィンを溶接する
    と共に、当該伝熱フィンをもって胴本体に片側から溶接
    してあり、且つ隣接する帯状部材A同士がその端縁部付
    近で溶接されていることを特徴とするキャスク。
  5. 【請求項5】 さらに、前記帯状部材が山形または谷形
    に曲げ形成されていることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか一つに記載のキャスク。
  6. 【請求項6】 さらに、前記伝熱フィンが径方向に対し
    て斜めに取り付けられていることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか一つに記載のキャスク。
  7. 【請求項7】 さらに、前記伝熱フィンが断面L字形状
    またはコの字形状に曲げ加工され、前記帯状部材に対し
    て面接触していることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか一つに記載のキャスク。
  8. 【請求項8】 使用済み燃料集合体を収容する複数のセ
    ルを形成したバスケットを内部に収容する胴本体を有
    し、この胴本体の外周に伝熱フィンを複数設けてその伝
    熱フィンの外周に外筒を取り付け、伝熱フィンと外筒と
    の空間に中性子吸収体を設けたキャスクにおいて、 前記外筒が、隣合う伝熱フィンの外端縁にそれぞれ断面
    山形または谷形の帯状部材Aを渡すと共に隣接する帯状
    部材Aの端縁部同士で溶接した構成であることを特徴と
    するキャスク。
  9. 【請求項9】 さらに、隣合う前記帯状部材同士を端部
    で連結したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一
    つに記載のキャスク。
  10. 【請求項10】 使用済み燃料集合体を収容する複数の
    セルを形成したバスケットを内部に収容する胴本体を有
    し、この胴本体の外周に伝熱フィンを複数設けてその伝
    熱フィンの外周に外筒を取り付け、伝熱フィンと外筒と
    の空間に中性子吸収体を設けたキャスクにおいて、 前記外筒が、複数のリング板を軸方向に溶接した構造で
    あり、リング板の内面略中央部にリング状の伝熱フィン
    を溶接してユニットを構成し、このユニットを伝熱フィ
    ンをもって片側から胴本体に溶接してあり、且つ隣接す
    るリング板の端縁同士を外側から溶接したことを特徴と
    するキャスク。
  11. 【請求項11】 使用済み燃料集合体を収容する複数の
    セルを形成したバスケットを内部に収容する胴本体を有
    し、この胴本体の外周に伝熱フィンを複数設けてその伝
    熱フィンの外周に外筒を取り付け、伝熱フィンと外筒と
    の空間に中性子吸収体を設けたキャスクにおいて、 前記外筒が、複数のリング板A、Bを軸方向に溶接した
    構造であり、一つのリング板Aの両側に端縁部を残して
    リング状の伝熱フィンを溶接することでユニットを構成
    し、このユニットを所定間隔で胴本体に前記伝熱フィン
    をもってユニット外側から溶接し、且つ隣合うユニット
    のリング板Aとリング板Aとの間に別のリング板Bを配
    置して外側から溶接してあることを特徴とするキャス
    ク。
  12. 【請求項12】 さらに、前記ユニットおよび/または
    リング板Bが、周方向に分割した構造であり、これらを
    相互に溶接したものであることを特徴とする請求項11
    に記載のキャスク。
  13. 【請求項13】 さらに、前記伝熱フィンと外筒との空
    間に設ける中性子吸収体は、当該空間形状に成形した成
    形レジンであることを特徴とする10〜12のいずれか
    一つに記載のキャスク。
  14. 【請求項14】 さらに、鋼製の前記胴本体に対して伝
    熱フィンを溶接するにあたり、胴本体に鉄製の肉盛部を
    設け当該肉盛部に銅製の伝熱フィンを溶接するようにし
    たことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記
    載のキャスク。
  15. 【請求項15】 帯状部材Aの両側に端縁部を残して前
    記伝熱フィンを溶接してユニット化する工程と、 複数のユニットを胴本体に対して前記伝熱フィンをもっ
    てユニット外側から溶接する工程と、 前記帯状部材Aと隣合う帯状部材Aとの間に帯状部材B
    を嵌め込み、帯状部材A、Bそれぞれの端縁部付近で外
    側から溶接する工程と、を含むことを特徴とするキャス
    クの製造方法。
  16. 【請求項16】 帯状部材Aの略中央に伝熱フィンを溶
    接することでユニット化する工程と、 少なくとも2つのユニットを所定間隔で胴本体に対して
    並べ、前記伝熱フィンをもって溶接する工程と、 隣合うユニットの帯状部材Aと帯状部材Aとの間に別の
    帯状部材Bを渡して外側から溶接する工程と、を含むこ
    とを特徴とするキャスクの製造方法。
  17. 【請求項17】 帯状部材Aの略中央に伝熱フィンを溶
    接する工程と、 帯状部材Aを胴本体に対して伝熱フィンをもって開放側
    から溶接する工程と、 つぎの帯状部材Aを胴本体に対して伝熱フィンをもって
    開放側から溶接すると共に、隣接する帯状部材A同士を
    その端縁部付近で溶接する工程と、を含むことを特徴と
    するキャスクの製造方法。
  18. 【請求項18】 リング板Aの内面略中央部にリング状
    の伝熱フィンを溶接してユニット化する工程と、 このユニットを胴本体に対して伝熱フィンをもって開放
    側から軸方向に溶接する工程と、 つぎのユニットを胴本体に対して伝熱フィンをもって開
    放側から軸方向に溶接すると共に、隣接するリング板A
    の端縁同士を外側から溶接する工程と、を含むことを特
    徴とするキャスクの製造方法。
  19. 【請求項19】 リング板Aの内面略中央部にリング状
    の伝熱フィンを溶接してユニット化する工程と、 このユニットを胴本体に対して伝熱フィンをもって開放
    側から軸方向に溶接する工程と、 リング状に成形した成形レジンの略半分をユニット内に
    収める工程と、 つぎのユニットを胴本体に対して伝熱フィンをもって開
    放側から軸方向に溶接すると共に隣接するリング板Aの
    端縁同士を外側から溶接し、且つ前記成形した成形レジ
    ンの残り半分をユニット内に収める工程と、を含むこと
    を特徴とするキャスクの製造方法。
  20. 【請求項20】 一つのリング板Aの両側に端縁部を残
    してリング状の伝熱フィンを溶接することでユニット化
    する工程と、 胴本体に対し、少なくとも2つのユニットを前記伝熱フ
    ィンをもってユニット外側から軸方向に所定間隔で溶接
    する工程と、 隣合うユニットのリング板Aとリング板Aとの間に別の
    リング板Bを配置して外側から溶接する工程と、を含む
    ことを特徴とするキャスクの製造方法。
  21. 【請求項21】 一つのリング板Aの両側に端縁部を残
    してリング状の伝熱フィンを溶接することでユニット化
    する工程と、 リング状に成形したレジンをユニット内に収める工程
    と、 胴本体に対し、少なくとも2つのユニットを前記伝熱フ
    ィンをもってユニット外側から軸方向に所定間隔で溶接
    する工程と、 隣合うユニットの間に、リング状に成形したレジンを配
    置する工程と、 前記隣合うユニットのリング板Aとリング板Aとの間に
    別のリング板Bを渡して外側から溶接する工程と、を含
    むことを特徴とするキャスクの製造方法。
  22. 【請求項22】 さらに、前記ユニットおよび/または
    リング板Bが、周方向に分割した構造であり、これらを
    個別に胴本体に溶接するようにしたことを特徴とする請
    求項20または21に記載のキャスク。
JP2001017663A 2000-05-02 2001-01-25 キャスクおよびキャスクの製造方法 Expired - Lifetime JP3416657B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001017663A JP3416657B2 (ja) 2001-01-25 2001-01-25 キャスクおよびキャスクの製造方法
TW090128424A TW529040B (en) 2000-05-02 2001-11-14 Cask and production method for cask
KR1020057002669A KR100560900B1 (ko) 2001-01-25 2001-11-14 캐스크 및 그의 제조 방법
KR10-2002-7012632A KR100499208B1 (ko) 2001-01-25 2001-11-14 캐스크 및 그의 제조 방법
US10/239,631 US6839395B2 (en) 2001-01-25 2001-11-14 Cask and production method for cask
EP01982781.5A EP1355320B1 (en) 2001-01-25 2001-11-14 Cask and production method for cask
PCT/JP2001/009957 WO2002059904A1 (en) 2001-01-25 2001-11-14 Cask and production method for cask
US10/986,250 US7194060B2 (en) 2001-01-25 2004-11-12 Cask and method of manufacturing the cask

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001017663A JP3416657B2 (ja) 2001-01-25 2001-01-25 キャスクおよびキャスクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002221591A true JP2002221591A (ja) 2002-08-09
JP3416657B2 JP3416657B2 (ja) 2003-06-16

Family

ID=18883821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001017663A Expired - Lifetime JP3416657B2 (ja) 2000-05-02 2001-01-25 キャスクおよびキャスクの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US6839395B2 (ja)
EP (1) EP1355320B1 (ja)
JP (1) JP3416657B2 (ja)
KR (2) KR100499208B1 (ja)
WO (1) WO2002059904A1 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004125763A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射性物質格納容器およびその製造方法
JP2008064767A (ja) * 2007-10-22 2008-03-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射性物質格納容器およびその製造方法
JP2008076408A (ja) * 2007-10-22 2008-04-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射性物質格納容器
JP2008134247A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Tn Internatl 核燃料集合体の貯蔵用及び/又は運搬用の貯蔵装置及び容器
JP2011058845A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射性物質収納容器及びトラニオンの取付方法
JP2015068786A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 三菱重工業株式会社 放射性物質収納容器
JP2016159370A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 三菱重工業株式会社 胴本体の回転位置決め装置及び方法
JP2016217893A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 株式会社神戸製鋼所 放射性物質収納容器の製造方法
JP2020012761A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 株式会社神戸製鋼所 放射性物質輸送貯蔵容器の製造方法
JP2021522472A (ja) * 2018-04-27 2021-08-30 ティーエヌ インターナショナル より容易な製造と改善された熱伝導率を達成する放射性物質の輸送および/または保管のためのパッケージング
JP7317097B2 (ja) 2021-12-20 2023-07-28 三菱重工業株式会社 放射性物質収納容器および放射性物質収納容器の設計方法

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3978210B2 (ja) * 2002-07-23 2007-09-19 三菱重工業株式会社 キャスク
US20070064860A1 (en) * 2003-05-13 2007-03-22 Hitachi Zosen Corporation Aluminum-based neutron absorber and method for production thereof
US8731129B2 (en) * 2004-08-10 2014-05-20 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Cask buffer body
US7342989B2 (en) * 2005-06-23 2008-03-11 Nac International, Inc. Apparatuses and methods for mechanical shielding and cooling
FR2889766B1 (fr) * 2005-08-11 2008-02-15 Cogema Logistics Sa Emballage destine a recevoir un etui contenant des matieres radioactives, et procede de transfert d'un tel etui
EP2041753B1 (en) * 2006-06-30 2013-10-09 Holtec International, Inc. Apparatus, system and method for storing high level waste
US7964859B2 (en) * 2007-06-21 2011-06-21 Colorado Seminary Radiation-shielding material using hydrogen-filled glass microspheres
US7973298B2 (en) * 2007-10-10 2011-07-05 Kobe Steel, Ltd. Transport/storage cask for radioactive material
CN101960534B (zh) 2007-10-29 2014-08-20 霍尔泰克国际股份有限公司 用于支持放射性燃料组件的设备
JP5010491B2 (ja) * 2008-01-30 2012-08-29 三菱重工業株式会社 リサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納容器、並びにリサイクル燃料集合体収納用バスケットの製造方法
FR2961005B1 (fr) 2010-06-02 2015-12-11 Tn Int Emballage pour le transport et/ou entreposage de matieres radioactives, comprenant des moyens de conduction thermique ameliores
US11373774B2 (en) 2010-08-12 2022-06-28 Holtec International Ventilated transfer cask
FR2974228B1 (fr) * 2011-04-18 2013-06-07 Tn Int Element de conduction thermique permettant d'ameliorer la fabrication d'un emballage de transport et/ou d'entreposage de matieres radioactives
US11887744B2 (en) 2011-08-12 2024-01-30 Holtec International Container for radioactive waste
US9748009B2 (en) * 2011-08-19 2017-08-29 Holtec International Container and system for handling damaged nuclear fuel, and method of making the same
US11515054B2 (en) 2011-08-19 2022-11-29 Holtec International Method of retrofitting a spent nuclear fuel storage system
KR101333066B1 (ko) * 2012-03-30 2013-11-27 한국원자력환경공단 사용후핵연료 수송 또는 저장용 콘크리트 용기
US9396824B2 (en) * 2012-04-13 2016-07-19 Holtec International Container system for radioactive waste
EP2839484A4 (en) 2012-04-18 2016-01-06 Holtec International Inc STORAGE AND / OR TRANSPORT OF HIGH-RADIOACTIVE WASTE
RU2532088C1 (ru) * 2013-06-26 2014-10-27 Федеральное государственное унитарное предприятие "Горно-химический комбинат" Контейнер для хранения просыпей таблеток отработавшего ядерного топлива
JP6307228B2 (ja) * 2013-07-10 2018-04-04 三菱重工業株式会社 放射性物質収納容器
KR101558963B1 (ko) 2013-08-23 2015-10-08 한국원자력환경공단 사용후핵연료 용기 구조시험장치
WO2015051076A1 (en) 2013-10-02 2015-04-09 Nac International, Inc. Systems and methods for transferring spent nuclear fuel from wet storage to dry storage
US9793021B2 (en) 2014-01-22 2017-10-17 Nac International Inc. Transfer cask system having passive cooling
JP6599695B2 (ja) * 2015-08-28 2019-10-30 株式会社オー・シー・エル 使用済み核燃料用容器の製造方法
US11289227B2 (en) * 2018-11-29 2022-03-29 Holtec International Spent nuclear fuel canister
FR3042635B1 (fr) * 2015-10-16 2017-12-15 Tn Int Element de refroidissement avec embase pour evacuer de la chaleur d'un emballage
JP6918624B2 (ja) 2017-08-08 2021-08-11 日立造船株式会社 キャスクおよび中性子遮蔽部の作製方法
CN109985932B (zh) * 2017-12-29 2021-08-17 中国核动力研究设计院 一种用于乏燃料贮运容器硼铝中子吸收屏蔽筒的制造方法
KR102210526B1 (ko) * 2020-05-27 2021-02-01 한국원자력환경공단 향상된 격납성을 갖는 사용후핵연료 캐니스터

Family Cites Families (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2208165B1 (ja) * 1972-11-28 1975-09-12 Robatel Slpi
US3851179A (en) * 1974-02-05 1974-11-26 Atomic Energy Commission Shipping cask neutron and heat shield
DE2613441C2 (de) * 1976-03-30 1986-10-30 Fried. Krupp Gmbh, 4300 Essen Mehrlagendruckbehälter
JPS55100200A (en) 1979-01-26 1980-07-30 Mitsuo Koji Dressing body
FR2521764A1 (fr) * 1982-02-12 1983-08-19 Creusot Loire Dispositif de protection neutronique pour produit radio-actif
JPS59182396A (ja) * 1983-03-31 1984-10-17 三井造船株式会社 使用済核燃料輸送容器の製造方法
JPS60113597A (ja) 1983-11-24 1985-06-20 Nec Corp 超音波探触子
JPS60100200U (ja) * 1983-12-14 1985-07-08 プラス株式会社 穿孔機における穿孔杆取付装置
JPS60113597U (ja) * 1984-01-09 1985-08-01 三井造船株式会社 使用済核燃料輸送容器
US4590383A (en) * 1984-10-22 1986-05-20 Westinghouse Electric Corp. Spent fuel storage cask having improved fins
JPS62242725A (ja) 1986-04-14 1987-10-23 Mitsubishi Electric Corp 燃焼機の制御装置
GB2198682B (en) * 1986-12-19 1990-01-17 British Nuclear Fuels Plc Flask for receiving radioactive material
JPS63159798A (ja) * 1986-12-24 1988-07-02 株式会社神戸製鋼所 放射性物質の輸送兼貯蔵用容器およびその製造方法
JP2505493B2 (ja) * 1987-09-29 1996-06-12 三菱重工業株式会社 使用済原子燃料輸送・貯蔵容器
EP0343410A3 (en) * 1988-05-24 1990-05-16 Westinghouse Electric Corporation Shipping cask for nuclear fuel
US4896046A (en) * 1988-05-24 1990-01-23 Westinghouse Electric Corp. Fuel rod shipping cask having peripheral fins
JPH0298700A (ja) * 1988-10-06 1990-04-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射性物質輸送用容器
US5114666A (en) * 1989-09-11 1992-05-19 U.S. Tool & Die, Inc. Cask basket construction for heat-producing radioactive material
JPH0436697A (ja) * 1990-05-31 1992-02-06 Kobe Steel Ltd 使用済燃料の輸送・貯蔵容器およびその製造方法
US5063299A (en) 1990-07-18 1991-11-05 Westinghouse Electric Corp. Low cost, minimum weight fuel assembly storage cask and method of construction thereof
DE4032343A1 (de) 1990-10-09 1992-04-16 Apparate Und Anlagenbau German Transport- und/oder lagerbehaelter fuer abgebrannte brennstoffkassetten
DE4402282C1 (de) * 1994-01-27 1995-04-13 Apparate Und Anlagenbau Gmbh Verfahren zur Herstellung einer Schweißverbindung und nach diesem Verfahren hergestellter Transport- und Lagerbehälter für abgebrannte Kernbrennstoffkassetten
JP3342994B2 (ja) * 1995-08-04 2002-11-11 株式会社神戸製鋼所 放射性物質の輸送兼貯蔵用容器
JPH0954192A (ja) * 1995-08-11 1997-02-25 Kobe Steel Ltd 放射性物質の輸送兼貯蔵用容器
JPH09159796A (ja) 1995-12-05 1997-06-20 Hitachi Zosen Corp 使用済燃料容器用バスケットおよびその製造方法
JPH09171094A (ja) 1995-12-20 1997-06-30 Hitachi Zosen Corp 使用済燃料貯蔵容器
US5898747A (en) * 1997-05-19 1999-04-27 Singh; Krishna P. Apparatus suitable for transporting and storing nuclear fuel rods and methods for using the apparatus
US5852643A (en) * 1997-06-09 1998-12-22 Copson; Alex G. Flak jacket protective cover for spent nuclear fuel storage casks
US6167395A (en) * 1998-09-11 2000-12-26 Genesys Telecommunications Laboratories, Inc Method and apparatus for creating specialized multimedia threads in a multimedia communication center
FR2776118B1 (fr) * 1998-03-13 2000-06-09 Transnucleaire Dispositif de protection contre les rayonnements pour conteneur de transport de matieres radioactives
US6193848B1 (en) * 1998-12-09 2001-02-27 Chicago Bridge & Iron Company Pressure-tight vessel for cyclic thermal handling
US6389033B1 (en) * 1999-01-25 2002-05-14 Conexant Systems, Inc. System and method for performing signal acceleration on an AC link bus
ES2181339T3 (es) * 1999-06-19 2003-02-16 Gnb Gmbh Recipiente de transporte y/o almacenamiento para elementos radiactivos productores de calor.
JP3150669B2 (ja) * 1999-09-02 2001-03-26 三菱重工業株式会社 キャスク
JP3150670B1 (ja) * 1999-09-09 2001-03-26 三菱重工業株式会社 キャスクおよびキャスクの製造方法、並びに埋没型
JP2001133590A (ja) * 1999-10-29 2001-05-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd キャスク
DE59903429D1 (de) * 1999-12-15 2002-12-19 Gnb Gmbh Verfahren zum Herstellen eines Transport- und/oder Lagerbehälters für radioaktive Gegenstände
EP1122745A1 (de) * 1999-12-15 2001-08-08 GNB Gesellschaft für Nuklear-Behälter mbH Transport- und/oder Lagerbehälter für radioaktive, wärmeentwickelte Elemente undVerfahren zu dessen Herstellung
JP3150676B1 (ja) * 2000-01-20 2001-03-26 三菱重工業株式会社 バスケットおよびキャスク
JP2001201589A (ja) * 2000-01-21 2001-07-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd キャスク製造方法
JP2001235583A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Hitachi Ltd 使用済燃料用キャスク
JP3443071B2 (ja) * 2000-05-02 2003-09-02 三菱重工業株式会社 キャスク
JP3600535B2 (ja) * 2001-02-26 2004-12-15 三菱重工業株式会社 キャスク

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004125763A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射性物質格納容器およびその製造方法
JP2008134247A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Tn Internatl 核燃料集合体の貯蔵用及び/又は運搬用の貯蔵装置及び容器
JP2013174603A (ja) * 2006-11-27 2013-09-05 Tn Internatl 核燃料集合体の貯蔵用及び/又は運搬用の貯蔵装置及び容器
JP2008064767A (ja) * 2007-10-22 2008-03-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射性物質格納容器およびその製造方法
JP2008076408A (ja) * 2007-10-22 2008-04-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射性物質格納容器
JP2011058845A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射性物質収納容器及びトラニオンの取付方法
JP2015068786A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 三菱重工業株式会社 放射性物質収納容器
JP2016159370A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 三菱重工業株式会社 胴本体の回転位置決め装置及び方法
JP2016217893A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 株式会社神戸製鋼所 放射性物質収納容器の製造方法
JP2021522472A (ja) * 2018-04-27 2021-08-30 ティーエヌ インターナショナル より容易な製造と改善された熱伝導率を達成する放射性物質の輸送および/または保管のためのパッケージング
JP7200263B2 (ja) 2018-04-27 2023-01-06 ティーエヌ インターナショナル より容易な製造と改善された熱伝導率を達成する放射性物質の輸送および/または保管のためのパッケージング
JP2020012761A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 株式会社神戸製鋼所 放射性物質輸送貯蔵容器の製造方法
JP7317097B2 (ja) 2021-12-20 2023-07-28 三菱重工業株式会社 放射性物質収納容器および放射性物質収納容器の設計方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6839395B2 (en) 2005-01-04
US7194060B2 (en) 2007-03-20
KR20050046730A (ko) 2005-05-18
EP1355320A4 (en) 2010-01-06
EP1355320B1 (en) 2016-02-17
KR20020086693A (ko) 2002-11-18
WO2002059904A1 (en) 2002-08-01
KR100499208B1 (ko) 2005-07-05
KR100560900B1 (ko) 2006-03-13
US20050117688A1 (en) 2005-06-02
US20040062338A1 (en) 2004-04-01
JP3416657B2 (ja) 2003-06-16
EP1355320A1 (en) 2003-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3416657B2 (ja) キャスクおよびキャスクの製造方法
JP3978210B2 (ja) キャスク
JP3150669B2 (ja) キャスク
JP3600535B2 (ja) キャスク
EP1083577B1 (en) Cask and production method of cask, and embedded form
JP2004156930A (ja) 放射性物質格納容器
JP4241869B2 (ja) 放射性物質格納容器
JP2001201589A (ja) キャスク製造方法
JP4015331B2 (ja) Pwr用バスケットおよびそれを構成する角パイプ
JP2003240890A (ja) 放射性物質収納容器
JP3150674B1 (ja) キャスクおよびキャスク製造方法
JP4221043B2 (ja) 放射性物質格納容器
TW529040B (en) Cask and production method for cask
JP2004132835A (ja) バスケットセル、バスケットおよびキャスク
JP2004125484A (ja) キャスク、バスケットおよびバスケットユニットの製造方法
JP3207828B2 (ja) キャスク用角パイプおよびバスケット
JP2008107359A (ja) 放射性物質格納容器
JP2008107362A (ja) 放射性物質格納容器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030304

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3416657

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404

Year of fee payment: 6

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100404

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term