JPS63159798A - 放射性物質の輸送兼貯蔵用容器およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、本体外周の中性遮蔽層を容易に構成させる
ことができる放射性物質の輸送兼貯蔵用容器およびその
製造方法に関するものである。

（従来技術） 原子力発電所等で発生する使用済燃料を輸送兼貯蔵する
ための、容器は、使用済燃料を収納した状態で所定の貯
蔵場所で長期間貯蔵される。このため、長期間中性子の
漏洩が生じないように本体の外周には中性子遮蔽層が形
成されている。この中性子遮蔽層は本体外周との間に空
間が形成されるように外筒が設けられ、その空間に中性
子遮蔽材料が充填されるとともに、本体内部の熱を外部
に放出させるための伝熱部材（フィン）が本体と外筒と
に接触するように配置されている。

従来のこの種の容器の遮蔽層のｌｌ造としては、例えば
特開昭５８−２０２８９９＠公報に示されるように、Ｌ
字形の伝熱部材を本体の周方向に互いに隣接させて配置
し、各伝熱部材の一端部を本体外周面に溶接により取付
け、外周面は伝熱部材を相互に溶接接続することにより
外筒を形成させ、これらの間に中性子遮蔽材料を充填さ
せるようにしている。

しかしながら、この構造では多数の伝熱部材をそれぞれ
本体外周面に溶接するとともに、伝熱部材相互を溶接に
より結合させる必要があり、このためその！Ｉｉｉに非
常に手間がかかるという問題がある。

（発明の目的） この発明はこのような従来の欠点を解消するためになさ
れたものであり、伝熱部材を有する遮蔽層を極めて容易
に製造することができる放射性物質の輸送兼貯蔵用容器
およびそのｌ！遣方法を提供するものである。

（発明の構成） この発明の第１の要旨は、放射性物質を収容する金属製
の筒形の容器本体の外周に中性子遮蔽層が形成されてい
る構成において、容器本体の外周面に面接触する辺部と
容器本体の放射方向に延びる辺部とからなるＬ字形の金
属製の伝熱部材が、容器本体の周方向に複数本互いに隣
接して容器本体の長さ方向に配置され、上記伝熱部材の
放射方向の辺の端部は一対の半筒形の金属板からなる外
筒の内面にそれぞれ結合され、この一対の外筒が互いに
突合せ溶接されることにより伝熱部材の内周面が容器本
体の外周面のほぼ全面に圧着されるとともに、伝熱部材
と外筒とによって密閉空間が形成され、この密閉空間に
中性子遮蔽材料が充填されて遮蔽層が構成されているも
のである。

この発明の第２の要旨は、放射性物質を収納する金属製
の筒形の容器本体の外因に中性子ｉｆ！Ｍ層が形成され
てなる輸送兼貯蔵容器を製造する方法において、容器本
体の外周面に面接触する辺部と容器本体の放射方向に延
びる辺部とからなる；−字形の金属製の伝熱部材を容器
本体の周方向に複数本豆いに隣接して容器本体の長さ方
向に配回されるように、一対の半筒形の金属板からなる
外筒の内面にそれぞれ結合させ、これを容器本体の外因
に挟み付けるように取付けて外筒を互いに突合せ溶接す
ることによって伝熱部材の内周面を容器本体の外周面の
ほぼ全面に圧着させ、ついで伝熱部材と外筒とによって
形成される空間に中性子遮蔽材料を充填した後、外筒の
長さ方向の端部に端板を取付けることにより中性子遮蔽
材料を密封するようにしたものである。

上記構成では、多数のＬ字形の伝熱部材は２分割の外筒
の内面に対してのみ溶接結合され、それを本体に対して
挟み付けることにより伝熱部材を本体外周面に圧着させ
るようにしており、多数の伝熱部材と本体との溶接は必
要ないために製造は極めて簡単である。

（実施例） 第１図において、炭素鋼等の鍛造品からなる容器本体１
は有底筒形に形成され、その開口部には本体と同材質の
内蓋４が取付けられ、さらにその外側に外Ｍ（保護カバ
ー）５が取付けられている。

また本体１の外周部には中性子遮蔽材２が外筒３に覆わ
れて配置され、遮蔽層が形成されている。

この中性子遮蔽材２中には本体１から外筒３に熱を伝達
するための伝熱部材（フィン）３０が配置されている。

また内蓋４の外面にも中性子遮蔽材４０が取付けられて
いる。１１は容器を運搬する際に取手として利用するト
ラニオンである。

上記内１４の外周部はガスケットを介して本体１の端面
に圧着され、図示しないボルトで締付けられている。ま
た外１５は鏡板の外周にフランジ５０が取付けられてな
り、この７ランジ５０は鏡板より外周側に突出し、この
７ランジ５０を押え部材７で端面方向に押えつけ、この
端面が本体１の端面に圧着されることによりシール構造
で取付けられている。この押え部材７は本体１の端面の
周方向複数箇所に適宜の間隔でボルトにより固定されて
配置されている。

遮蔽層は第２図〜第４図に示すように構成されている。

すなわち、容器本体１の外周面に面接触する辺部６１と
容器本体１の放射方向に延びる辺部６２とからなる１字
形の金属製の伝熱部材６が、容器本体１の周方向に複数
本互いに隣接して容器本体１の長さ方向に配置され、こ
の伝熱部材６の放射方向の辺部６２の端部は半筒形の金
属板からなる外筒３の内面にそれぞれ溶接により結合さ
れている。伝熱部材６の辺部６１は本体１の外周面に対
して圧着されている。そしてこの伝熱部材６と外ｖａ３
とにより形成される空間に中性子遮蔽材料２が充填され
ている。また中性子遮蔽層の長さ方向の端部は端板３１
および３２により密閉されている。

つぎにこの遮蔽層を構成する方法を説明する。

まず一対の半筒形の金属板からなる外筒３の内面にそれ
ぞれ伝熱部材６の辺部６２の端部を溶接により結合させ
る。そしてこの−・体の半筒状の部材を容器本体１の外
周に挟み付けるように取付けて、伝熱部材６の辺部６１
を本体１の外周面に接触させた状態で外筒３を互いに接
合部３０で突合せ溶接する。これによって溶接による熱
収縮で辺部６１は本体１の外周面に圧着され、本体１の
外周面のほぼ全面に接触することになる。また外筒３の
一方の端部に端板３２を取付ける。そして他方の端部側
から中性子遮蔽材料２を流し込んで固化させ、端板３１
を取付けることにより密閉する。

このように上記構成では多数の伝熱部材は外筒３に対し
てのみ取付け、本体１の外周面に対しては圧着させるだ
けで個々に溶接する必要はないために、その取付は作業
は極めて簡単て゛ある。

（発明の効果） 以上説明したように、この発明は多数の１字形の伝熱部
材を２分割の外筒の内面に対してのみ溶接結合させ、そ
れを本体に対して挟み付けることにより伝熱部材を本体
外周面に圧着させるようにしており、多数の伝熱部材と
本体との溶接は必要ないために製造は極めて簡単である
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す容器全体の部分切欠き
斜視図、第２図はその縦断面図、第３図はその横断面図
、第４図はその外筒の接合部の拡大断面図である。 １・・・容器本体、２・・・遮蔽材料、３・・・外筒、
４・・・内蓋、５・・・外蓋、６・・・伝熱部材、３０
・・・接合部、３１．３２・・・端板、６１．６２・・
・辺部。 特許出願人　株式会社　神戸製鋼所 向　　　ソシエテ　プール　し　トランスポー　デ　リ
ンダストリー　ヌク レール　トランスヌクレール 第　　１　　図 第　　２　　図 第　　３　　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、放射性物質を収容する金属製の筒形の容器本体の外
   周に中性子遮蔽層が形成されている構成において、容器
   本体の外周面に面接触する辺部と容器本体の放射方向に
   延びる辺部とからなるＬ字形の金属製の伝熱部材が、容
   器本体の周方向に複数本互いに隣接して容器本体の長さ
   方向に配置され、上記伝熱部材の放射方向の辺の端部は
   一対の半筒形の金属板からなる外筒の内面にそれぞれ結
   合され、この一対の外筒が互いに突合せ溶接されること
   により伝熱部材の内周面が容器本体の外周面のほぼ全面
   に圧着されるとともに、伝熱部材と外筒とによって密閉
   空間が形成され、この密閉空間に中性子遮蔽材料が充填
   されて遮蔽層が構成されていることを特徴とする放射性
   物質の輸送兼貯蔵用容器。 ２、放射性物質を収納する金属製の筒形の容器本体の外
   周に中性子遮蔽層が形成されてなる輸送兼貯蔵容器を製
   造する方法において、容器本体の外周面に面接触する辺
   部と容器本体の放射方向に延びる辺部とからなるＬ字形
   の金属製の伝熱部材を容器本体の周方向に複数本互いに
   隣接して容器本体の長さ方向に配置されるように、一対
   の半筒形の金属板からなる外筒の内面にそれぞれ結合さ
   せ、これを容器本体の外周に挟み付けるように取付けて
   外筒を互いに突合せ溶接することによって伝熱部材の内
   周面を容器本体の外周面のほぼ全面に圧着させ、ついで
   伝熱部材と外筒とによって形成される空間に中性子遮蔽
   材料を充填した後、外筒の長さ方向の端部に端板を取付
   けることにより中性子遮蔽材料を密封することを特徴と
   する放射性物質の輸送兼貯蔵用容器の製造方法。