JPS63159797A - 放射性物質の輸送兼貯蔵用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、蓋のシールを長期間確実に達成することが
できるとともに、漏洩の有無のモニタリングを行うこと
ができる放射性物質の輸送兼貯蔵用容器に関するもので
ある。

（従来技術） 原子力発電所等で発生する使用済燃料を輸送兼貯蔵する
ための容器は、使用済燃料を収納した状態で所定の貯蔵
場所で長期間貯蔵される。このため、長期間シールが確
保されることが必要であり、−・方向部の燃料を再処理
する必要が生じた場合のために蓋は取外し可能にしてお
く必要がある。また貯蔵中に漏洩の有無を検知するため
のモニタリング手段を有することも要求される。

このような要求を満たす容器の構造としては、例えば特
開昭５７−１３６１９８号公報に示されるように、内外
、−重の蓋をそれぞれガスケットでシール構造に取付け
、内蓋と外蓋のシール部の間の空間を検査室としたもの
が知られている。そして上記構成では内蓋のシール部に
漏洩が生じた場合には、検査室の圧力が変動するのでそ
の変動を検知手段で検知することにより漏洩を知ること
ができるようにしている。しかしながら、この構造では
内蓋のシール部に漏洩が生じた際に始めて漏洩を検知す
ることができるものであり、その状態では外蓋のシール
部のみによりシールを行う状態となっているために、漏
洩の検知がさなれた段階では全体の漏洩の危険が非常に
大きい状態となっている。

（発明の目的） この発明はこのような従来の欠点を解消するためになさ
れたものであり、内側のシール部に漏洩が生じた場合に
も、その外側で二重のシールがなされ、漏洩の検知がな
された段階でも安全なシール状態が保たれるようにした
放射性物質の輸送兼貯蔵用容器を提供するものである。

（発明の構成） この発明は、放射性物質を収容する金属製の有底筒形の
容器本体の開口部に内蓋と外蓋との二重の蓋がそれぞれ
本体の端面を当り面としてシール構造で取付けられ、上
記内蓋のシール部は二重リングのガスケットで構成され
るとともに、そのガスケット間には検査室となる空間が
形成され、この検査室の圧力をモニタリングするモニタ
リング手段を設けたものである。

上記構成では、燃料の再処理のために必要な場合には内
外の蓋を外して内部の燃料を取出すことができ、また内
側のシール部に漏洩が生じた場合にも、依然として二重
のシールがなされ、安全なシール状態を保つことができ
る。

（実施例） 第１図において、炭素鋼等の鍛造品からなる容器本体１
は有底筒形に形成され、その開口部には本体と同材質の
内蓋４が取付けられ、さらにその外側に外！（保護カバ
ー）５が取付けられている。

また本体１の外周部には中性子遮蔽材２が外筒３に覆わ
れて配置され、遮蔽層が形成されている。

この中性子遮蔽材２中には本体１から外筒３に熱を伝達
するための伝熱部材（フィン）３０が配置されている。

また内蓋４の外面にも中性子遮蔽材４０が取付けられて
いる。１１は容器を運搬する際に取手として利用するト
ラニオンである。

第２図に示すように、内Ｉ４の外周部はガスケット手段
６を介して本体１の端面に圧着され、図示しないボルト
で締付けられている。また外蓋５は鏡板の外周に７ラン
ジ５０が取付けられてなり、このフランジ５０は鏡板よ
り外周側に突出し、７ランジ５０の端面にはガスケット
５１が保持されている。そしてこの７ランジ５０を押え
部材７で端面方向に押えつけ、この端面が本体１の端面
に圧着されることによりシール構造で取付けられている
。この押え部材７は本体１の端面の周方向複数箇所に適
宜の間隔でボルトにより固定されて配置されている。ま
た７ランジ５０には７ランジ５０と本体端面との間を外
部から溶接でシールできるように、外周面に周方向に連
続した溶接開先５２が形成されている。

内蓋４のシール部は、第３図および第４図に示すように
内Ｍ４の下面に形成された凹部にガスケット手段６が配
置されてなり、このガスケット手段６は一体のリング状
のガスケット６１．６２が同心円状に配置されるととも
に互いに連結されてなり、このガスケット６１と６２と
の間に検査室６０が形成されている。また内蓋４には上
記検査室６０に連通する連通路６３が上方に貫通して形
成され、この連通路６３は導管６４を介して配管６５に
連通されている。そして配管６５は外蓋５の内部空間５
９中に配置されたヘリウム充填タンク６６に連通されて
いる。配管６５をタンク６６に接続させたのは、容積の
小さい検査室６ｏの圧力変動を直接に計測するのでは外
的条件による影響を受けやすく、正確な計測ができない
からであり、このためヘリウム充填タンク６６のガスを
検査室６０に送り込んで真空タンク６７中の圧力との差
圧により検査室６０中の圧力の変動をモニタリングする
た吟である。この圧力変動は、ヘリウム充填タンクと真
空タンクに連結した圧力センサー６８により検知するこ
とができる。圧力センサーの電気信号配線は外蓋５に形
成した貫通部５６をシール構造で貫通している。またデ
ッドスペースとなる外蓋５中の空間５９中にタンク６６
．６７を配置することにより、スペースの有効利用が図
られ、かつタンクへの配管６５を外蓋５を貫通させなく
てすむ。

上記構成では、容器本体内部は内Ｍ４と外Ｍ５との両方
のシール部によりシールされている。そして本体１の内
部に収納された燃料を再処理のために取出す必要が生じ
た場合には、両蓋用のボルトを取外すことにより内Ｉ４
および外蓋５を取外して開放することができる。

また長期間の貯蔵中に内蓋４の内側のシール（ガスケッ
ト６１）に漏洩が生じた場合には、検査室６ｏ中の圧力
が変動することになり、これをモニターして漏洩を知る
ことができる。そしてこの最初の漏洩が発生した状態で
は、内蓋４の外側のガスケット６２によるシールおよび
外Ｗ５のガスケット５１によるシールの二重のシールが
なされているために、シールの安全性が保たれている。

なお、上記漏洩が生じた場合には必要に応じて開先５２
部を溶接し、その溶接部で漏洩を確実に防止することが
できる。

〈発明の効果） 以上説明したように、この発明は内外二重の蓋を設けて
それらのガスケットシール部で二重のシールを行うよう
にし、燃料の再処理のために必要な場合には内外の蓋を
外して内部の燃料を取出すことができ、また内側のシー
ル部に漏洩が生じた場合にも、依然として二重のシール
がなされ、安全なシール状態を保つことができるように
したものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す容器全体の部分切欠き
斜視図、第２図はその内蓋のシール部の拡大断面図、第
３図はそのシール部の拡大断面図、第４図はシール部の
モニタリング装置の説明図である。 １・・・容器本体、４・・・内蓋、５・・・外蓋、６・
・・ガスケット手段、６０・・・検査室、６１．６２・
・・ガスケット、６３・・・連通路、６５・・・配管。 特許出願人　株式会社神戸製鋼所 同　　　ソシエテ　ブール　し　トランスポー　デ　リ
ンダストリー　ヌク レール　トランスヌクレール 第１図 第２図 第　　３　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、放射性物質を収容する金属製の有底筒形の容器本体
   の開口部に内蓋と外蓋との二重の蓋がそれぞれ本体の端
   面を当り面としてシール構造で取付けられ、上記内蓋の
   シール部は二重リングのガスケットで構成されるととも
   に、そのガスケット間には検査室となる空間が形成され
   、この検査室の圧力をモニタリングするモニタリング手
   段を設けたことを特徴とする放射性物質の輸送兼貯蔵用
   容器。