JPH0131600B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、容器周壁、容器底部、遮へい蓋およ
び漏れ監視装置が設けられており、その際容器周
壁と容器底部が、鋳鉄、特に球状黒鉛鋳鉄または
鋳鋼から一体に鋳造されており、かつカラーおよ
びフランジ形成部によつて容器周壁内に遮へい蓋
が挿入されており、この遮へい蓋の合わせ部が容
器開口内にはまつており、その際さらにフランジ
の下にフランジパツキンが、合わせ部に合わせ部
密閉手段が、またカラーの下にカラー密閉手段が
配置されており、さらにその際漏れ監視装置が、
監視素子を接続した穴を有し、これらの穴が、密
閉手段の間に形成された監視空間に連通してお
り、かつその際最後に容器内部空間および／また
は監視空間が監視ガスを有する、放射性物質、特
に照射ずみ原子炉燃料用の遮へい運搬および／ま
たは遮へい貯蔵容器に関する。監視ガスは加圧さ
れている。監視素子は、監視空間内に監視ガスが
侵入したことによるものであれ、監視ガスの漏れ
によるものであれ、監視空間内の監視ガス状態が
変化すると、密閉素子の漏れを示す。放射性物質
が露出しかつ漂遊することを防止するため、監視
素子による監視は重要である。

初めに述べたような公知の遮へい運搬および／
または遮へい貯蔵容器（ドイツ連邦共和国特許出
願公開第2905094号明細書）において、密閉素子
は複数の監視空間を形成している。フランジパツ
キンも監視空間に関与している。しかしながら遮
へい蓋のフランジにおけるこのいわば最後の監視
空間は、付加的な保護蓋によつて形成され、この
保護蓋は、監視空間間隔を置いて遮へい蓋上に配
置されており、かつ外側を囲んだ保護蓋密閉手段
によつてこの蓋を挿入した容器周壁に対して密閉
されている。これには手間がかかる。さらに容器
周壁に穴を配置し、かつ容器周壁に最後の監視空
間の穴を配置しなければならないことはわずらわ
しい。容器周壁が大きな全高および大きな重量を
有する場合、容器周壁における穴は容易にあける
ことはできない。

本発明の課題は、最後の監視空間が付加的な保
護蓋を省略して遮へい蓋のフランジに設けられて
おり、かつもはや監視空間に通じる穴が容器周壁
には配置されていない、初めに述べたような遮へ
い運搬および／または遮へい貯蔵容器を提供する
ことにある。

この課題を解決するため本発明は次のことを示
している。すなわち遮へい蓋に穴が配置されてお
り、その際穴が、カラー密閉手段と合わせ部密閉
手段の間に、また別の穴が、合わせ部密閉手段と
フランジパツキンの間に連通しており、またフラ
ンジパツキンが、空間を持つように配置された２
つのフランジ密閉手段を有し、かつ別の穴が、フ
ランジ密閉手段空間に接続されている。本発明の
枠内において密閉手段という表現は、リング状に
まわりを囲む密閉素子、例えば軟弾性または金属
パツキンリング、または互いに対応する部品にお
ける相応したパツキン形成部も含む。１つのパツ
キンだけを問題にするところでも、このパツキン
は、複数の密閉手段から構成できることは明らか
である。本発明は次のような知識を前提としてい
る。すなわち空間を持つように配置された２つの
フランジ密閉手段を配置することによつて、最後
の監視空間は、保護蓋を省略して遮へい蓋のフラ
ンジの下に形成でき、またこの時この監視空間に
通じる穴を遮へい蓋の他のすべてのもののように
配置することもできる。それにより遮へい蓋の上
面に凹所を設けることができ、この凹所に穴が連
通しており、かつこの凹所内に監視素子が配置さ
れている。一般には付加的に簡単な保護蓋がかぶ
せられる。

得られた利点は次の点にある。すなわち本発明
による遮へい運搬および／または遮へい貯蔵容器
においては、最後の監視空間の形成のためもはや
付加的な保護蓋は必要ない。さらにすべての穴
は、遮へい蓋に収容することができる。

本発明の実施例を以下図面によつて説明する。

図示された遮へい運搬および／または遮へい貯
蔵容器は、放射性物質、特に照射ずみ原子炉燃料
に使われるものである。基本構成において遮へい
運搬および／または遮へい貯蔵容器は、容器周壁
１、図示されていない容器底部、遮へい蓋２およ
び漏れ監視装置３から成る。容器周壁１と容器底
部は、鋳鉄、特に球状黒鉛鋳鉄または鋳鋼から一
体に鋳造されている。遮へい蓋２は、カラーおよ
びフランジ形成部４，５によつて容器周壁１内に
挿入されている。遮へい蓋の合わせ部６は容器開
口７内にはまつている。フランジ４の下にフラン
ジパツキン８がある。合わせ部６に合わせ部密閉
手段９が配置されており、カラー５の下にカラー
密閉手段１０が設けられている。漏れ監視装置３
は、監視素子１４を接続した穴１１，１２，１３
を有し、これらの穴は、密閉手段８，９，１０の
間に形成された監視空間１５，１６，１７に連通
している。容器内部空間１８または監視空間１５
ないし１７も、加圧された監視ガスを含んでい
る。

まず監視空間１５，１６，１７に通じるすべて
の穴１１，１２，１３が遮へい蓋２に配置されて
いることが図からわかる。穴１１は、カラー密閉
手段１０と合わせ部密閉手段９の間に連通してい
る。別の穴１２は、合わせ部密閉手段９とフラン
ジパツキン８ｂの間に連通している。フランジパ
ツキンは、空間１７を持つように配置された２つ
のフランジ密閉手段８ａ，８ｂから成る。別の穴
１３は、このフランジ密閉手段空間に接続されて
おり、かつ最後の監視空間１７を形成している。
この穴１３も遮へい蓋２内に延びている。遮へい
蓋２の上側は凹所１９を有し、この凹所にすべて
の穴１１，１２，１３が連通している。凹所１９
内に監視素子１４が配置されている。付加的にか
ぶせられた蓋は、簡単な保護蓋２０であり、この
蓋は、漏れ監視装置３を有する実施例においてな
にもすべきことはない。遮へい蓋２はボルト２１
によつて、また保護蓋２０はボルト２２によつて
保持されている。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明による遮へい運搬および／または
遮へい貯蔵容器の一部を示す垂直断面図である。 １……容器周壁、２……遮へい蓋、３……漏れ
監視装置、４……フランジ、５……カラー、６…
…合わせ部、７……容器開口、８，９，１０……
密閉手段、１１，１２，１３……穴、１５，１
６，１７……監視空間。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 容器周壁、容器底部、遮へい蓋および漏れ監
   視装置が設けられており、その際容器周壁と容器
   底部が、鋳鉄、特に球状黒鉛鋳鉄または鋳鋼から
   一体に鋳造されており、かつカラーおよびフラン
   ジ形成部によつて容器周壁内に遮へい蓋が挿入さ
   れており、この遮へい蓋の合わせ部が容器開口内
   にはまつており、その際さらにフランジの下にフ
   ランジパツキンが、合わせ部に合わせ部密閉手段
   が、またカラーの下にカラー密閉手段が配置され
   ており、さらにその際漏れ監視装置が、監視素子
   を接続した穴を有し、これらの穴が、密閉手段の
   間に形成された監視空間に連通しており、かつそ
   の際最後に容器内部空間および／または監視空間
   が監視ガスを有する、放射性物質、特に照射ずみ
   原子炉燃料用の遮へい運搬および／または遮へい
   貯蔵容器において、 遮へい蓋２に孔１１，１２，１３が配置されて
   おり、その際穴１１が、カラー密閉手段１０と合
   わせ部密閉手段９の間に、また別の穴１２が、合
   わせ部密閉手段９とフランジパツキン８の間に連
   通しており、またフランジパツキン８が、空間１
   ７を持つように配置された２つのフランジ密閉手
   段８ａ，８ｂを有し、かつ別の穴１３が、フラン
   ジ密閉手段空間１７に接続されていることを特徴
   とする、遮へい運搬および／または遮へい貯蔵容
   器。 ２ 遮へい蓋２の上側が凹所１９を有し、この凹
   所に孔１１，１２，１３が連通しており、また凹
   所１９内に監視素子１４が配置されている、特許
   請求の範囲第１項記載の容器。 ３ 遮へい蓋２上に保護蓋２０だけがかぶせられ
   ている、特許請求の範囲第１項または第２項記載
   の容器。