JPH051840Y2 - - Google Patents

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JPH051840Y2
JPH051840Y2 JP6016486U JP6016486U JPH051840Y2 JP H051840 Y2 JPH051840 Y2 JP H051840Y2 JP 6016486 U JP6016486 U JP 6016486U JP 6016486 U JP6016486 U JP 6016486U JP H051840 Y2 JPH051840 Y2 JP H051840Y2
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cask
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plate
shielding lid
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、放射性物質の輸送・貯蔵の際に使用
される容器の技術分野において利用され、特に上
記容器のシール構造に関するものである。
(従来の技術及び問題点) 核燃料は使用後あるいは中途で輸送そして貯蔵
のために上記貯蔵容器に収容される。しかし容器
中にあつても核燃料は放射性ガスを発するので、
容器は該ガスの洩れのないように配慮されてい
る。
従来この種の容器にあつてはガスケツトを使用
してシール構造をなしているものが多い。すなわ
ち、放射性物質を収容するためのキヤスク本体開
口に遮蔽板を取つける構造にあつて、キヤスク本
体と遮蔽板との間にガスケツトを圧縮して介在せ
しめてシールを図つている。
しかしながら、上記容器はその取扱中において
高衝撃力を受けることがあり、そのための試験規
準も定められている。その際、静的には十分なる
締め代があつても上記ガスケツトが存する間隙の
寸法が瞬間的に変化してとき、上記ガスケツトは
その圧縮復元特に起因して、ガスケツトはこの急
激な寸法変化に追従できず、洩れが生じてしま
う、という問題があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記従来の問題点を根本的に解決
し、静的外力は勿論のこと衝撃的外力を受けて
も、洩れの生ずることのないシールをもつ放射性
物質用貯蔵容器を提供することを目的とする。上
記の目的の達成のために本考案は、 キヤスク本体の開口部を遮蔽する遮蔽板をキヤ
スク本体に取付け、 遮蔽蓋の外側にカバープレートを配し、 環状の薄板から成る可撓プレートの一端側をキ
ヤスク本体に、そして他端側をカバープレートに
溶接にて固着してシール構造を形成する、 ことにより構成される。
上記可撓プレートは十分なる可撓性を確保する
ことが望ましく、例えばベローズが好適な例とし
て挙げられる。
かかる本考案によるならば、耐衝撃性が向上し
容器が衝撃的外力を受けた際、ガスケツトの不十
分な追従性のために遮蔽蓋とキヤスク本体との間
の密封性が十分でない瞬間が生じその結果放射性
ガスの洩れが生じても、上記キヤスクとカバープ
レートとが衝撃力を吸収する可撓プレートによつ
て溶接されているので、該可撓プレートより洩れ
ることはなくなる。
(実施例) 以下、添付図面に基いて本考案の一実施例を説
明する。
第1図において、1は鋳鉄等からなるキヤスク
本体でその内部が核燃料を収容するための空間2
を形成している。該キヤスク本体の上端部は段状
をなし、その上面部1A,1Bにはニツケル溶射
によつて肉盛りがなされている。そして上記上面
部1A,1Bには、遮蔽蓋3、シール蓋4がボル
ト3A,4Aにてそれぞれ取つけられている。該
遮蔽蓋3及びシール蓋4は共に中性子の吸収のた
めにステンレス材料で作られ、前者は上面に、後
者は下面にポリエチレン等の樹脂層3B,4Bが
形成されている。
上記遮蔽蓋3とシール蓋4とは両者の樹脂層3
Bと4Bとの間は一定間隔dの空間5が保たれる
ように設定されている。該空間5には、ステンレ
ス等のカバープレート6が配されている。
遮蔽蓋3の外周とキヤスク1の版部との間に形
成される環状の空間8には、環状の薄板からなる
可撓プレートが配されている。本実施例の場合、
該可撓プレートはベローズ7をなしている。この
ベローズ7の上下端の周縁には寸法決めのための
リング7A,7Bが溶接等によつて固定されてい
る。かかるベローズ7は、そのリング7A,7B
にて、キヤスク本体1とカバープレート6にそれ
ぞれ周方向に連続して溶接によつて取りつけら
れ、キヤスク本体1の内部空間は完全に密封され
ている。
ここで、上記可撓プレートは図示のごとくのベ
ローズ7に限定されず、キヤスク本体1及びカバ
ープレートに固定された状態において可撓性を有
するならばその形態は問わない。
次に、かかる本実施例における容器の密封の手
順について説明する。
先ずキヤスク本体1の段部の上面部1Aに遮
蔽蓋3を配しボルト3Aを規定トルクのもとで
締めてキヤスク本体1の開口部分を密閉する。
次に、上記遮蔽蓋3とキヤスク本体1の段部
との間に形成される空間8にベローズを挿入す
る。該ベローズ7の上下のリング7A,7Bは
遮蔽蓋3の外周面にほぼ嵌合する。しかる後上
記リング7Aを全周囲にてキヤスク本体の上記
上面部1Aに連続的に溶接する。なお、該リン
グ7Aの上記上面部1Aへの溶接は、その位置
が予め正確に定められるときあるいは遮蔽蓋3
との間に空間があるときには、遮蔽蓋3の配置
前に行うことができる。
しかる後に、カバープレート6を上記遮蔽3
の上に配して、その外周囲を連続的にリング7
Bと溶接する。
最後に、シール蓋4をキヤスク本体1のもう
一つの上面部1B上に配した後、ボルト4Aに
てを規定トルクのもとで締めて該シール蓋4を
固定し、一連の作業は終了する。
以上のごとくの本実施例によるならば、核燃料
を内部に貯蔵せる容器が、衝撃的外力を受けて瞬
間的に遮蔽蓋3とキヤスク1本体との間に間隙を
生じて洩れが生じても、キヤスク本体の開口部は
ベローズ7とカバープレート6とによつて完全に
密封されていてしかもベローズ7が衝撃力を吸収
するためにその密封性が損なわれるおそれは皆無
である。
(考案の効果) 以上のように本考案は可撓プレートをカバープ
レートとキヤスク本体との間に配しかつこれらに
完全に溶接することとしたので、密封性が向上す
るのみならず衝撃的外力による密封性の低下とい
うおそれが全くなく、キヤスク内部で発生した放
射性ガス洩れの心配がなくなり、完全性が一段と
向上する、という効果をもたらす。さらには、遮
蔽蓋の取付け用ボルトの締め付けに際し、締め付
けトルクを厳格に設定値で行なう必要もなくまた
その確認も不要となつて作業能率の向上にも貢献
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の貯蔵容器の要部を
拡大して示す部分縦断面図である。 1……キヤスタ本体、3……遮蔽蓋、6……カ
バープレート、7……可撓プレート(ベローズ)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) キヤスク本体の開口部を遮蔽する遮蔽蓋をキ
    ヤスク本体に取付け、 遮蔽蓋の外側にカバープレートを配し、 環状の薄板から成る可撓プレートの一端側を
    キヤスク本体に、そして他端側をカバープレー
    トに溶接にて固着してシール構造を形成する、 こととした放射性物質用貯蔵容器。 (2) 可撓プレートはベローズであることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の放射
    性物質用貯蔵容器。
JP6016486U 1986-04-23 1986-04-23 Expired - Lifetime JPH051840Y2 (ja)

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JP6016486U JPH051840Y2 (ja) 1986-04-23 1986-04-23

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JPS62173098U JPS62173098U (ja) 1987-11-04
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JP4214549B2 (ja) * 2004-01-23 2009-01-28 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 放射性廃棄物収納用容器

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JPS62173098U (ja) 1987-11-04

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