JPH10259875A - 二重シールガスケット - Google Patents

二重シールガスケット

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JPH10259875A
JPH10259875A JP9067797A JP6779797A JPH10259875A JP H10259875 A JPH10259875 A JP H10259875A JP 9067797 A JP9067797 A JP 9067797A JP 6779797 A JP6779797 A JP 6779797A JP H10259875 A JPH10259875 A JP H10259875A
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JP
Japan
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flange
container
double seal
double
seal gasket
Prior art date
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Pending
Application number
JP9067797A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Haniyuda
進 羽生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型容器や角容器におけるフランジシール部
の平坦度が高度でなくとも、十分なシール性能を得るこ
とができ、また、フランジシール部に簡単な溝加工を施
すのみで配することが可能な二重ガスケット及びシール
方法を提供する。 【解決手段】 二重シールガスケット1は、容器の内容
物が漏洩しないように容器と蓋とのフランジシール部に
介設され、弾性体でなる凸部2a,2bを内周部と外周
部とに設けると共に、これらの凸部2a,2bの裾部を
一体とし、該凸部2a,2bが形成された位置に対応し
てその裏面側に脚部3a,3bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の内容物が漏
洩しないよう二重にシールするガスケットに係り、特
に、大型容器や角型容器に使用して好適な二重シールガ
スケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、原子力産業における低レベル放
射能物質及び廃棄物を保管するための容器は、その内部
から放射能などが漏洩することがないように、特に高度
な密閉性が要求される。密閉性を確保するためには、一
般的にOリングがその容器の上下フランジシール部に介
設され、特に上記したように高度な密閉性が要求される
場合には、内外二重にOリングを設ける。そして、Oリ
ングによるシール性能を確認するためには、図3に示す
ように内側と外側のOリング20a,20b間において
上(下)フランジシール部21,(22)表面からテス
トホール21aを設け、このテストホール21aから内
側と外側のOリング20a,20b間を加圧(又は真空
引き)して、このときの圧力変化を測定することで漏洩
量を計算する方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような内外二重にOリングを設けた場合には、Oリン
グの「潰し代」が小さいために、フランジシール部の平
坦度が悪いと、シール性能が低下するといった問題があ
る。従って、容器のフランジシール部に高度な平坦度が
要求され、容器にフランジを溶接して一体化した後、フ
ランジシール部を機械加工しているが、一般に大型容器
や角型容器などにおいては、フランジシール部を高精度
な平坦に加工とすることが困難であり、従って、シール
性能が低下するといった問題がある。また、内外二重に
Oリングを設けるには、それに伴ってフランジシール面
に2箇所の溝加工が必要となり、コストも増大するとい
った問題がある。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、大型容器や角容器におけるフランジ
シール部の平坦度をあまり高精度としなくても、十分な
シール性能を得ることができる二重シールガスケットを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の二重シールガスケットは、裾部が一体と
なった内周部と外周部に凸部を有し、この内外周の凸部
が形成された位置に対応する裏面に脚部を形成したので
ある。これにより、二重シールガスケットを介設するた
めにフランジシール部に設ける溝加工が簡単となり、容
易に二重シールすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の二重シールガスケット
は、容器の内容物が漏洩しないように容器と蓋とのフラ
ンジシール部に介設されるガスケットであって、弾性体
でなる凸部を内周部と外周部とに設けると共に、これら
の凸部の裾部を一体とし、該凸部が形成された位置に対
応してその裏面側に脚部を設けたものである。
【0007】上記構成において、凸部を内周部と外周部
とに設けることにより二重シールがなされ、容器の内容
物の漏洩が防止できる。そして、これら凸部の裾部を一
体としているので、つまり、1個の部材でもって二重の
シールがなされるので、従来のように、二重にOリング
を設けようとして容器のフランジシール部にOリング部
材介設用の溝を二重に設ける必要がない。また、上記凸
部が形成された位置に対応する裏面側に脚部を設けてい
るので、容器のシール時に、凸部の圧縮時に脚部も圧縮
されるので潰れ易く、また、容易に圧縮状態から復元す
る。
【0008】そして、必要に応じて、全高をhとした場
合、凸部をh/2の高さとした山型形状とすれば、凸部
は、フランジ面からの圧力を裾部へと分散しつつ脚部へ
と伝えるので、シール時に全体が偏って圧縮されること
がなく、二重シール機能がより確実となる。
【0009】ところで、以上の二重シールガスケットに
おいて、凸部は、極端に潰し代が大きいと、容器と蓋部
との納まりが悪くなり、また、極端に小さいと二重シー
ル機能を果たさないことから、本発明者は、凸部を全高
hの1/2とした。
【0010】上記において、全高hとは該凸部の頂面か
ら脚部の下面までであり、その1/2を凸部とすること
で、二重シール機能を果たしつつ、蓋部と容器との納ま
りをよくすることができた。このようにすることによ
り、フランジシール部の平坦度を厳密に要求しなくとも
十分に二重シール機能を持たすことが可能となる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図1及び図2を参
照して説明する。図1は、本発明の二重シールガスケッ
トを示す。図2は、本発明の二重シールガスケットを適
用した容器を示す。図1及び図2において、1は、容器
10の内容物が漏洩しないように該容器10と蓋11と
のフランジシール部(以下、フランジ部と略す)10
a,11aに介設される本発明の二重シールガスケット
であり、例えば硬度Hs50のシリコンゴムでなどの弾
性体で製作されている。
【0012】二重シールガスケット1は、内周部と外周
部とに凸部2a,2bを設けており、これら凸部2a,
2bは、互いに後述する例えば全幅lのl/3だけ離間
させて裾部を一体としている。また、凸部2a,2bの
高さは全高をhとした場合、その1/2としている。ま
た、凸部2a,2bは、例えばその頂部が平坦となった
山型形状となっており、さらに、凸部2a,2bが形成
された位置に対応した裏面側には脚部3a,3bが形成
されている。
【0013】二重シールガスケット1は、具体的には、
全形は、例えば図1(a)に示すように、四隅をR1
3.5の曲面に形成した縦外周2410mm、横外周1
897mm、縦内周1956mm、横内周1843mm
の四角形状とした。また、二重シールガスケット1は、
図1(b)に示す断面において、全幅27mm、全高1
1mmとした。また、凸部2a,2bの各々は、その高
さを5.5mmとし、頂部の平坦面を2mmとし、ま
た、凸部2a,2bの裾部間幅は9mmとした。さら
に、脚部3a,3bの各々の幅は3mm、その高さは
1.5mm、脚部3a,3bの中心間を19mmとし
た。
【0014】上記寸法の二重シールガスケット1を介設
する容器10及び蓋11は、図2に寸法の一例を示すよ
うに、例えば、内壁幅1870mm、内壁奥行き198
3mm、厚み6mm、全高4700mmで角型である。
そして、これらのフランジ部10a,11aは、例え
ば、フランジ幅48mm、厚さを30mmとしている。
そして、容器10のフランジ部10aに、二重シールガ
スケット1を介設するためにの溝10bを設け、蓋11
のフランジ部11aの一部に漏洩テスト用の孔11bを
設ける。
【0015】そして、溝10bに二重シールガスケット
1を嵌入して、蓋11を締めて、フランジ部10a,1
1aをボルト止めした。これにより、二重シールガスケ
ット1の凸部2a,2bは、フランジ部10a,11a
間で、押圧力を受けて圧縮し約3.3mm潰れた。い
ま、この状態において、漏洩テストを行うべく、テスト
用の孔11bから、凸部2a,2b間に向けて100l
usec以下の判定基準で、1μmHg・l/s程度の
漏洩率であり殆ど漏洩することはなく判定基準が満たさ
れた。
【0016】このように、本発明の二重シールガスケッ
ト1は、潰れ易い山型の形状の凸部2a,2bを設けて
いるので、凸部2a,2bが十分に潰れ、従って、容器
10と蓋11とのフランジ部10a,11aのフランジ
面に高い平坦度を要求する必要がない。
【0017】また、フランジ部10a又は11aにおけ
る溝10bを加工するに際しても、従来では、Oリング
を二重に設けようとすれば、2つの溝を加工する必要が
生じるので、非常に手間がかかり、さらに、上記したよ
うに、シール機能上、溝の精度が要求されることから、
フランジ部と、容器及び蓋とを溶接した後に溝加工を施
しており、非常に手間がかかっていたが、本発明の二重
シールガスケット1を用いれば、まず、フランジ部10
aに1つの溝10bを加工し、その後、容器10へフラ
ンジ10bを溶接するようにできるので、簡便に密閉性
の高い容器を製作することができ、容器10の機械加工
費の大幅な削減を図ることができる。
【0018】なお、本発明は上記の実施例に限定され
ず、種々の変形が可能であり、例えば、凸部2a,2b
を半円弧状としてもよく、また、脚部3a,3bの形状
についても、図示した状態では矩形となっているが、半
円弧状としてもよい。また、その材質や硬度を変更して
も、上記と同等の作用効果を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明の二重シールガス
ケットは、裾部が一体となった内周部と外周部の凸部を
設けたので、1つの部材でもって二重のシールを行うこ
とができ、また、これに伴ってフランジシール部に溝を
1箇所形成するだけで容易にガスケットを介設すること
ができ、さらに、その際のフランジシール部の平坦度を
高精度とする必要がなくなり、従って、容易に、かつ簡
便に確実な二重シールを施すことができる。また、必要
に応じて全高をhとした場合、凸部をh/2の高さとし
た山型形状とすれば、凸部は、シール時に全体が偏って
圧縮されることがなく、二重シール機能をより確実なも
のとできると共に、蓋部と容器との納まりをよくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二重シールガスケットを示し、(a)
は全体形状を示す平面図、(b)は(a)のA−A断面
図である。
【図2】本発明の二重シールガスケットを適用する容器
を示し、(a)は全体形状を示す断面図、(b)はフラ
ンジシール部を示す断面図である。
【図3】従来例によるOリングを二重に設けた状態にお
いて漏洩テストを実施している状態を示す図である。
【符号の説明】
1 二重シールガスケット 2a 凸部(内周部) 2b 凸部(外周部) 3a 脚部 3b 脚部 10 容器 10a フランジ(シール)部 10b 溝 11 蓋 11a フランジ(シール)部 11b (漏洩テスト用)孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の内容物が漏洩しないように容器と
    蓋とのフランジシール部に介設されるガスケットであっ
    て、弾性体でなる凸部を内周部と外周部とに設けると共
    に、これらの凸部の裾部を一体とし、該凸部が形成され
    た位置に対応してその裏面側に脚部を設けたことを特徴
    とする二重シールガスケット。
  2. 【請求項2】 全高をhとした場合、凸部はh/2の高
    さの山型形状であることを特徴とする請求項1に記載の
    二重シールガスケット。
JP9067797A 1997-03-21 1997-03-21 二重シールガスケット Pending JPH10259875A (ja)

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