JPS6195292A - 低レベル核廃棄物を貯蔵、輪送及び最終廃棄処分するための容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、低レベル核廃棄物を貯蔵、輸送及び最終廃棄
処分するための容器に関わる。

原子炉のような発生源から出る核廃棄物ｔま一時的に発
電所内に貯蔵された後、廃棄物処分工場まで搬出され、
廃棄処分されるのが普通である。この廃棄物の取扱い、
貯蔵、輸送及び廃棄処分に要する□累計コストは小さく
ない、また、現行のシステムに必要とされている取扱い
手順のステップ数を減らすことができれば作業員が放射
能被爆する可能性を今よりも軽減することができる。

現在、廃棄物充填時では□プ゛ロセス廃棄物容器を所内
の遮゛蔽された建造物または別の容器、もしくはこの双
方に一時貯□蔵した後、廃棄物容器を運搬用キャスクに
移し、廃棄物処分場所でキャスクを空にするン廃棄物を
入れるための容器のほかに、一時貯蔵用及び運搬用の２
！！類のキャスクが必要セある。取扱い中に作業員が被
爆する可能性として次の４つの場合が適えられる。Ｉ！
ｉＩち、廃棄物処分容器への廃棄物充填時、容器を一時
貯蔵用キャスクまたは建造物内へ入れる時、容器を一時
貯蔵用キャスクから取り出して運搬用キャスクへ移し替
える時、及び容器を運搬用キャスクから取り出して最終
的に廃棄物処分する時である。所内貯蔵用容器を収納す
る建造物の建設及び運営、運搬用キャスクのレンタル料
、及び廃棄物処分には莫大な経費がかかる。

廃棄物処分施設の能力が一時的に不足すると、発生源に
一時貯蔵しな・ければならない核廃棄物の量が増し・、
廃棄物処分施設を利用できるようになると比較的短い期
間に大量の廃棄物を運搬しなければならなくなる。

このような問題を解決するため、本発明は低レベル放射
簡抜廃棄物の取扱い及び貯蔵を容易にすると同時に、Ｊ
！Ｉ！搬中、このような核廃棄物の取扱い及び輸送に伴
って発生するかもしれない被爆の可能性を極力少なくす
る。

発生源個所での貯蔵、搬出及び恒久廃棄処分用の円筒形
キャスク容器において、キャスク容器が収納する廃棄物
からの放射線を前記容器の外表面において所定の安全レ
ベルまで低下させるように厚さを設定した鋼製の中空真
円筒体部材と、前記鋼製の中空真円筒体部材よりもやや
小さい所定寸法の円形を呈すると共に前記中空の真円筒
体部材と同じ厚さを有し、上部周縁に沿って環状に切欠
かれた内側段部が形成されると共に、前記中空の真円筒
体部材の底部と嵌合した状態で前記真円筒体部材の外面
と共に所定寸法の外側段部を形成し、前記環状に切欠か
れた内側段部が前記中空の真円筒体部材の内面から所定
の狭い間隔を保ち、前記外側及び内側段部によって提供
される高力熔接部において前記鋼製の中空真円筒体部材
の内外両面に接合される前記キャスク状容器の鋼製底部
材と、前記中空の真円筒体部材の外側寸法よりもやや大
きい所定寸法の円形を呈すると共に前記中空の真円筒体
部材と同じ厚さを有し、その底部が前記中空真円筒体部
材の、頂部と嵌合できるように下部周縁に沿って環状に
切欠かれた所定寸法の段部を有し、前記中空真円筒体部
材の頂面内側にも形成された環状切欠き段部と共に前記
キャスクの頂部付近に形成される。環状陵部に前記廃棄
物からの放射線に耐え得るガスケット手段を介在させ、
前記中空真円筒体部材内に達して前記ガスケット手段を
圧縮し、前記中空真円筒体部材との間にシールを形成し
、かつ前記キャスク内に廃棄物を密對する複数のボルト
手段によって前記中空円筒体部材に固定される前記キャ
スク状容器の鋼製頂部と、前記キャスク状容器及び頂部
の吊上げ及び取扱いを可能にするため、前記頂部の上面
に間隔を置いて取付けたはと目穴部材とから成ることを
特徴とする円筒形キャスク容器を提案する。

物理的には１本発明の容器は放射線規制及び輸送条件に
合わせて寸法設定された。壁の厚い、自己遮蔽性の、円
筒形容器である。低レベル廃棄物または個々の廃棄物容
器をキャスク形容器に収納した上で、所内の一時貯蔵用
建造物または戸外の場所に貯蔵する０、キャ　　　　　
　トスク形容器は運搬に関する規則に従うのに充分な強
度を備えているから、内容物である廃棄物をパ・ツケー
ジし直さなくてもそのまま最終廃棄物処分施設へ運ぶこ
とができる。

廃棄物処分施設において、キャスク形容器をその内容物
と共に廃棄するが、場合によっては後日キャスクを回収
できるオプションを残しておく、キャスク形容器内に個
々の容器を収納し、廃棄物処分施設で個々の容器を抜取
って埋め、キャスクだけを回収する方式もＩｉｆ能であ
る。

本発明をさらに明確にするため、添付図面に沿って本発
明の好ましい実施例を以下に説明する。

第１図から明らかなように、ｆ１４製の中空真円筒体ｌ
Ｏは、それぞれを所定寸法の半環状片として形成した２
つの同様な鋼片で構成されている。この２つの半環状鋼
片を突合わせて外径８０インチの環状体を形成し、鋼片
の全厚にまたがる連続溶接によって突合わせ部分を接合
する。こうして得られた円筒形殻体は高さが７８．１２
インチであり、材料である鋼板の厚さは３インチである
。この殻体は軽水、炉か・ら通常発生する低比放射能廃
棄物の貯蔵及び搬出に充分な遮蔽効果を有する０例えば
凝固樹脂に埋め込んだコバル）　ｅｏＱらの線量率はキ
ャスクの傍で、かつキャスクと接触して測定した場合、
３１．４ミリレム八／　４Ｃｉ／　ｄアイソトープであ
る。

キャスク形容器は真円筒体よりもやや小さい、即ち、８
０インチに対して７７．５インチの円形を呈する真円筒
体と同じ厚さの鋼製底部材１２を具備する。第２図から
明らかなように。

キ５ヤスクの底はその周縁が、例えば深さ３７４インチ
、キャスクの底の周縁から半径方向２゜３１インチの範
囲にわたって切欠かれている。

キャスクの底の周縁のこの切欠き部分は円筒体の内側か
ら０．３１インチの間隔を保つ段部１４を形成し、この
段部に円筒体を載置することができる。キャスクの内側
と外側にそれぞれ１つづつ切れ目のない円形境界ＩＱ、
　１．８が形成され、どの境界に沿ってキャスクの底を
中交円筒体に溶接することができる。

第３図から明らかなように、キャスクは中空真円筒体の
外側寸法よりもやや大きい所定寸法の円形を呈する鋼製
の頂部２０で閉鎖される。頂部は円筒体との間にネオプ
レン （Ｎｅｏｐｒｅｎｅ）のような材料払ら成る扁平ガスケ
ット２２を挟むことによって円筒体に封止し。

ボルト２４またはスタッド２８及びチー２ト２８のよう
な１８組のねじ付きファスナを、第４図に示すように頂
部に挿通し１円筒体に嫁入することにより固定される。

少なくとも数組のスタッド／ナツト複合ファスナを１６
個所に使用することにより゛１１円筒体に装着する時に
頂部を合わせ易くする。

頂部の外面には頂部だけを、またはキャスク全体を吊上
げるための吊上げ環３０を固定しである。輸送中、クラ
ンプ３２で頂部に圧接固定することにより、吊上げ環を
使用不能勇状態にする。

第１図及び第５図から明らかなように、頂部には廃棄物
の導入、脱水を可能にする手段として、中央に円孔３４
を設けると共に、着脱自在な中央蓋３Ｂを設けることが
できる。頂部全体を取外して、必要な装置があればこれ
をキャスクに挿入し、中心蓋を外した状態で頂部を固定
する０次いで、頂部による充分な遮蔽効果の下で頂部の
中心孔からキャスクへの廃棄物の充填及び処理１例えば
脱水を行なうことができる。

第５図から明らかなように、中央孔は頂部の外面付近で
大きく開鼾し、キャス２り内部に近い側で小さく開口す
ることにより、頂部の内側のほぼ中間の高さにおいて、
中央孔の内周縁沿いに段部３８を形成する。

中央孔を閉塞する中央蓋は４中央孔の上方開口部よりは
小さいが下方開口部よりは大きく、ガスケット４２及び
ボルト４４を介して、頂部２０の残り部分に蓋を封止す
るフランジ４Ｇを外周縁に沿って具備する。互いに螺合
する中央蓋のねじ付き盲孔４Ｂ及びはと０穴４Ｂを利用
することにより、中央蓋を持上げて頂部に封止する。　
　　　“　′ 必要に応じて、上部皐ヤスク内にはめ込む゛ことができ
るように重い材料から成るライナーまたは内側容器を設
計製作することができる。非常に低い放射能の核廃棄物
の場合には、内側容器を廃棄物と共に取出して恒久的に
廃棄処分すればよく、空になったキャスクをあらたな廃
棄物の貯蔵及び輸送に再利用できる。゛ キャスクから取出して恒久廃棄処分にするは不適な個々
の廃棄物容器はキャスクに収納したまま内容物を取り出
′さずに廃棄処分すればよい０例えば１４個の５５ガロ
シ入リドラム゛カンを上記キャスクに収納できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は貯＊１輸送！・廃棄処分用キャスク全体の縦断
面図−“第２図はキャスク下部の詳細な断面図、第３′
図はキャスク上部及５キャスク頂部の詳細な断面図、′
第４図はキャスク・頂部の頂面図、第５図は頂部及び中
央蓋の断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、低レベル放射能核廃棄物の取扱い及び貯蔵を容易に
   すると同時に、運搬中、このような核廃棄物の取扱い及
   び輸送に伴って発生するかもしれない被爆の可能性を極
   力少なくする、発生源個所での貯蔵、搬出及び恒久廃棄
   処物用の円筒形キャスク容器において、キャスク容器が
   収納する廃棄物からの放射線を前記容器の外表面におい
   て所定の安全レベルまで低下させるように厚さを設定し
   た鋼製の中空真円筒体部材と、前記鋼製の中空真円筒体
   部材よりもやや小さい所定寸法の円形を呈すると共に前
   記中空の真円筒体部材と同じ厚さを有し、上部周縁に沿
   って環状に切欠かれた内側段部が形成されると共に、前
   記中空の真円筒体部材の底部と嵌合した状態で前記真円
   筒体部材の外面と共に所定寸法の外側段部を形成し、前
   記環状に切欠かれた内側段部が前記中空の真円筒体部材
   の内面から所定の狭い間隔を保ち、前記外側及び内側段
   部によって提供される高力熔接部において前記鋼製の中
   空真円筒体部材の内外両面に接合される前記キャスク状
   容器の鋼製底部材と、前記中空の真円筒体部材の外側寸
   法よりもやや大きい所定寸法の円形を呈すると共に前記
   中空の真円筒体部材と同じ厚さを有し、その底部が前記
   中空真円筒体部材の頂部と嵌合できるように下部周縁に
   沿って環状に切欠かれた所定寸法の段部を有し、前記中
   空真円筒体部材の頂面内側にも形成された環状切欠き段
   部と共に前記キャスクの頂部付近に形成される環状段部
   に前記廃棄物からの放射線に耐え得るガスケット手段を
   介在させ、前記中空真円筒体部材内に達して前記ガスケ
   ット手段を圧縮し、前記中空真円筒体部材との間にシー
   ルを形成し、かつ前記キャスク内に廃棄物を密封する複
   数のボルト手段によって前記中空円筒体部材に固定され
   る前記キャスク状容器の鋼製頂部と、前記キャスク状容
   器及び頂部の吊上げ及び取扱いを可能にするため、前記
   頂部の上面に間隔を置いて取付けたはと目穴部材とから
   成ることを特徴とする円筒形キャスク容器。 ２、鋼製の中空真円筒体部材がそれぞれ所定寸法の半環
   状断面を有する２つの同様な部材から成り、前記２つの
   同様な部材を突合わせて環状断面を呈する真円筒体とし
   、部材の全厚にまたがる連続溶接によって突合わせ部分
   を接合したことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載の容器。 ３、頂部が中空円筒体部材に前記核廃棄物を充填するた
   めの円孔を含み、前記円孔が前記頂部の上部において比
   較的大きい直径を、前記頂部の下部において比較的小さ
   い直径を有することにより、前記頂部の上下両面からほ
   ぼ等距離の高さに前記円孔の周縁に沿って段部を形成し
   、さらにまた、頂部がその上部の直径よりは小さいが下
   部の直径よりは大きい直径を備え、外周縁に沿って形成
   されたフランジ及び前記フランジを前記頂部にシールす
   る手段をも含むことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   または第２項に記載の容器。 ４、前記キャスク容器内にはめ込むことのできるライナ
   ーを重い材料で形成し、前記キャスク容器をこれに収納
   されている廃棄物と共に恒久廃棄処分場所まで輸送した
   後、前記ライナーをこれに収納されている廃棄物と共に
   取出して恒久廃棄処分に付し、空になった前記キャスク
   容器をあらたな核廃棄物の貯蔵及び輸送に再利用できる
   ようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項、第
   ２項または第３項に記載の容器。