JP7317097B2 - 放射性物質収納容器および放射性物質収納容器の設計方法 - Google Patents

放射性物質収納容器および放射性物質収納容器の設計方法 Download PDF

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Description

本開示は、放射性物質を収納して搬送や貯蔵を行う放射性物質収納容器、放射性物質収納容器の設計方法に関するものである。
原子力施設にて、原子炉などで発生した使用済燃料などの放射性廃棄物は、放射性物質収納容器(キャスク)に収納され、貯蔵施設や再処理施設などに輸送され、貯蔵または再処理される。放射性物質収納容器は、上部が開口した底付きの円筒形状をなす胴部と、胴部の上部に固定されて開口を閉止する蓋部とから構成される。また、放射性物質収納容器は、胴部内に複数の放射性廃棄物を収納可能なバスケットが設けられる。
特開2019-135496号公報
放射性物質収納容器は、設計上想定される事象に対して安全機能(臨界防止、遮蔽、除熱、閉じ込め)を維持すると共に、安全機能を担保する構造強度を有する設計とする必要がある。一方で、放射性物質収納容器は、より多くの使用済燃料を収納することができるものであること、または、使用済燃料の収納体数を減少させることなく、小型化させることが望ましい。多くの放射性物質収納容器の設計においては、収納する使用済燃料の燃焼度や冷却期間等の仕様を緩和することなく、放射性物質収納容器の形状や質量が取扱上の制限範囲内となるように、できる限り小型化した上で、燃料の収納体数を増加させたいという要望がある。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、小型化を可能にするかまたは燃料の収納体数を増加可能とする放射性物質収納容器および放射性物質収納容器の設計方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の放射性物質収納容器は、円筒形状をなして内部に円柱形状をなすキャビティが設けられると共に軸方向の一方に開口部が設けられる胴部と、前記キャビティに配置されて複数の収納部が区画されるバスケットと、前記開口部に着脱可能に装着される蓋部と、を備え、前記バスケットは、前記キャビティの径方向に沿う中心線に対して非線対称形状をなす。
また、本開示の放射性物質収納容器の設計方法は、円筒形状をなして内部に円柱形状をなすキャビティが設けられると共に軸方向の一方に開口部が設けられる胴部と、前記キャビティに配置されて複数の収納部が区画されるバスケットと、前記開口部に着脱可能に装着される蓋部と、を備える放射性物質収納容器において、前記キャビティの中心と前記バスケットの中心とが一致した状態で前記バスケットにおける前記複数の収納部を区画設計する工程と、前記キャビティの中心に対して前記バスケットの中心を前記キャビティの径方向に所定距離だけずらす工程と、中心が径方向に所定距離だけずれた前記バスケットにおける前記複数の収納部を区画補正する工程と、を有する。
本開示の放射性物質収納容器および放射性物質収納容器の設計方法によれば、小型化することができるか、または、燃料の収納体数を増加させることができる。
図1は、放射性物質収納容器の内部構成を表す一部切欠概略図である。 図2は、放射性物質収納容器の水平断面図である。 図3は、放射性物質収納用バスケットの組立斜視図である。 図4は、燃料の収容体数に対するキャビティ径を表すグラフである。 図5は、従来のバスケットを表す配置図である。 図6は、本実施形態のパターンAのバスケットを表す配置図である。 図7は、従来のバスケットを表す配置図である。 図8は、本実施形態のパターンBのバスケットを表す配置図である。 図9は、従来のバスケットを表す配置図である。 図10は、本実施形態のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図11は、従来のバスケットを表す配置図である。 図12は、本実施形態のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図13は、他のパターンAのバスケットを表す配置図である。 図14は、他のパターンBのバスケットを表す配置図である。 図15は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図16は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図17は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図18は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図19は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図20は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図21は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図22は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図23は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図24は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図25は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図26は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図27は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図28は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図29は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図30は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図31は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図32は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図33は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図34は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図35は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図36は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。 図37は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
<放射性物質収納容器>
図1は、放射性物質収納容器の内部構成を表す一部切欠概略図、図2は、放射性物質収納容器の水平断面図、図3は、放射性物質収納用バスケットの組立斜視図である。
図1および図2に示すように、放射性物質収納容器としてのキャスク11は、胴部12と、蓋部13とを備える。胴部12は、容器本体21を有する。容器本体21は、筒状(本実施形態では、円筒形状)の上端に開口部22が形成され、下端が閉塞する。容器本体21は、内部にキャビティ23を有し、キャビティ23にバスケット24が配置される。バスケット24は、放射性物質(例えば、使用済燃料集合体)を個々に収納可能な複数のセル(収納部)25が設けられる。容器本体21は、γ線遮蔽機能を有する炭素鋼製の鍛造品である。但し、容器本体21は、炭素鋼の代わりにステンレス鋼を用いてもよい。また、容器本体21は、球状黒鉛鋳鉄や炭素鋼鋳鋼などの鋳造品を用いてもよい。
胴部12は、容器本体21の外周面に隙間を開けて外筒26が配置される。容器本体21は、外周面と外筒26の内周面との間に、熱伝導を行う銅製の伝熱フィン27が周方向に間隔を空けて複数設けられる。胴部12は、容器本体21と外筒26と伝熱フィン27とで囲まれる空間部に中性子遮蔽体としてのレジン28が配置される。レジン28は、水素を多く含有する高分子材料であって、中性子遮蔽機能を有するボロンまたはボロン化合物を含有する。
胴部12は、容器本体21の閉塞された下端の下側に突出する底部29が設けられる。底部29は、容器本体21の外径よりも小さく形成される。底部29は、容器本体21の閉塞された下端とで囲まれる空間部を有し、空間部にレジン(中性子遮蔽体)が配置される。
胴部12は、容器本体21にキャスク11を吊上げるためのトラニオン30がキャスク11の上部および下部に90度ピッチまたは180度ピッチで設けられる。トラニオン30は、容器本体21から外筒26を貫通して設けられる。トラニオン30は、キャスク11における最も外周側に突出する。
蓋部13は、容器本体21の開口部22に配置される。蓋部13は、開口部22を閉塞して容器本体21(胴部12))を密閉する。蓋部13は、一次蓋31と、二次蓋32と、三次蓋33を有する。一次蓋31は、γ線を遮蔽する炭素鋼やステンレス鋼を材料として円盤形状に形成される。二次蓋32は、一次蓋31を覆ってキャスク11の外側に表れるものであり、一次蓋31と同様に、γ線を遮蔽する炭素鋼やステンレス鋼を材料として円盤形状に形成される。一次蓋31と二次蓋32との間は、レジン(中性子遮蔽体)28が設けられていてもよい。三次蓋33は、二次蓋32の外側に設けられるものであるが、三次蓋33をなくしてもよい。三次蓋33は、一次蓋31および二次蓋32と同様に、γ線を遮蔽する炭素鋼やステンレス鋼を材料として円盤形状に形成される。
一次蓋31は、容器本体21の開口部22に形成された第一段部22aに対し、炭素鋼やステンレス鋼を材料とするボルト(図示せず)により固定される。二次蓋32は、容器本体21の開口部22に形成された第二段部22bに対し、炭素鋼やステンレス鋼を材料とするボルト(図示せず)により固定される。なお、図示しないが、一次蓋31と第一段部22aとの間および二次蓋32と第二段部22bとの間に、金属ガスケットが設けられる。金属ガスケットにより、一次蓋31と第一段部22aとの間、および二次蓋32と第二段部22bとの間の密封性が確保される。三次蓋33は、容器本体21の開口部22に形成された第一段部22cに対し、炭素鋼やステンレス鋼を材料とするボルト(図示せず)により固定される。
キャスク11は、原子力発電設備において、例えば、複数の使用済燃料集合体が容器本体21のバスケット24の各セル25に収納され、蓋部13によって密閉される。キャスク11は、例えば、原子力発電設備から貯蔵設備に輸送される。キャスク11は、輸送時、輸送用緩衝体(図示略)が装着される。輸送用緩衝体は、胴部12の上部および下部に装着される。キャスク11は、輸送用車両の荷台に横倒し状態で搭載され、貯蔵設備まで輸送される。
<バスケット>
上述したように、容器本体21は、内部に円柱形状をなす空間部を形成するキャビティ23が設けられる。なお、キャビティ23は、完全な円柱形状に限らず、周囲に切欠などが設けられていてもよい。バスケット24は、キャビティ23に配置される。バスケット24は、例えば、複数の使用済燃料集合体を収納可能な複数のセル25が設けられる。バスケット24は、図3に示すように、複数の板状部材41,42を格子状に組み合わせて構成される。すなわち、バスケット24は、板厚方向に間隔をあけ配置された複数の板状部材41と、板厚方向に間隔をあけて配置された複数の板状部材42とが、直交する方向に組み合わされて構成される。これにより、バスケット24は、横方向に平行かつ所定間隔で上下方向に延在する複数のセル25が区画形成される。複数のセル25は、キャビティ23の径方向に沿うと共に互いに直交するX軸方向およびY軸方向に配列される。
複数の板状部材41,42は、強度部材となる剛板材51と、機能性部材となる機能性板材52とを板厚方向に重ね合わせて構成される。なお、機能性部材とは、中性子吸収性または剛板材51以上の熱伝導性のいずれか1つ以上の機能を有するものである。各板材51,52は、上端部および下端部に切欠部53,54が形成され、相互の切欠部53,54が嵌合するように組み合わされる。そして、剛板材51は、炭素鋼、ステンレス鋼またはアルミニウム合金からなる。機能性板材52は、中性子吸収材として炭化ホウ素を含むセラミック層をステンレス鋼板またはアルミニウム合金板で包んだ構成である。また、機能性板材52は、アルミニウムまたはアルミニウム合金の中性子吸収材としてボロン、またはボロン化合物を添加したアルミニウム複合材またはアルミニウム合金により構成されてもよい。なお、機能性板材52は、ボロンの他にガドリニウムを用いることができる。また、機能性板材52は、アルミニウムまたはアルミニウム合金の他にステンレス鋼を用いることができる。なお、板状部材41,42は1枚の板材から構成される場合や、3枚以上の板材から構成される場合もある。
キャスク11は、より多くの使用済燃料を収納することができることが望ましい。使用済燃料は、容器本体21のキャビティ23に配置されたバスケット24の各セル25に収納される。キャスク11は、安全機能(臨界防止、遮蔽、除熱、閉じ込め)の維持と、安全機能を担保する構造強度の確保の必要から、キャビティ23の形状を変更することは好ましくない。そのため、キャビティ23の形状を変更することなく、キャビティ23の内径を小さくしたり、より多くの使用済燃料を収納したりすることのできるバスケット24が必要になる。但し、バスケット24は、収納する各燃料集合体の間に適切な間隔を保持すると共に、使用済燃料から発生する中性子を吸収することで臨界を防止する機能を確保する必要がある。そこで、本実施形態では、基本的な安全機能を確保した上で、収納可能な燃料集合体の数を減少させることなく小型化可能なキャスク11、または、キャビティ23の内径を大きくすることなく収納可能な燃料集合体の数を増加可能なキャスク11を提供する。
すなわち、本実施形態のキャスク11において、バスケット24A,24B,24Cは、キャビティ23における径方向の中心を通ってキャビティ23の径方向に沿って互いに直交する2本の中心線(X軸およびY軸)の一方(本実施形態では、X軸)に対して非線対称形状をなす。この場合、バスケット24A,24B,24Cは、中心線(X軸)に対して、径方向の一方側のセル25の総面積と、径方向の他方側のセル25の総面積とが相違する。なお、バスケット24A,24B,24Cは、中心線に対して、径方向の一方側のセル25の個数と、径方向の他方側のセル25の個数とが相違してもよい。
また、複数のセル25は、互いに直交するX軸方向およびY軸方向に沿って配列される格子形状をなし、バスケット24の中心としての複数のセル25の中心と、キャビティ23の中心としての円柱形状をなす空間部における径方向の中心とが相異する。そして、バスケット24の中心とキャビティ23の中心とは、セル25の配列方向にずれる。
ここで、バスケット24の中心とは、複数のセル25の中心である。すなわち、平面視(図2)において、最も数が多いセル25の列のセル25の数が偶数であるとき、中心線は、その列の中央位置で隣接するセル25同士の境界を通り、最も数が多いセル25の列の収納部の数が奇数であるとき、中心線は、その列の中央位置に位置するセル25の中心を通る。また、キャビティ23の中心とは、円柱形状をなす容器本体21の内部の空間部における径方向の中心である。
<燃料の収容体数とキャビティ径との関係>
図4は、燃料の収容体数に対するキャビティ径を表すグラフである。図4にて、キャビティ23の中心とバスケット24の中心が一致したキャスク11は、白丸(〇)で表され、キャビティ23の中心とバスケット24の中心がずれたキャスク11は、白三角(△)で表される。なお、キャビティ23の中心とは、円柱形状をなす空間部における径方向の中心である。バスケット24の中心とは、複数のセル25の中心である。すなわち、図5及び図7に示す配置図において、最も数が多い収納部の列の収納部の数が偶数であるとき、中心線は、その列の中央位置で隣接する収納部間の境界を通り、最も数が多い収納部の列の収納部の数が奇数であるとき、中心線は、その列の中央位置に位置する収納部の中心を通る。また、キャビティ23の中心とバスケット24の中心のずれ量は、正方形をなすセル25の1辺の長さLの長さに対して、5%から55%の範囲が望ましい。
図4に示すように、燃料(燃料集合体)の収容体数が増加すると、キャビティ径(キャビティ23の内径)が増加する。キャビティ23の中心とバスケット24の中心が一致した従来のキャスクでは、例えば、燃料の収容体数N11のとき、キャビティ径R13であり、収容体数N14のとき、キャビティ径R15であり、収容体数N15のとき、キャビティ径R16である。従来のキャスクでは、収容体数N12,N13のものは成立しないので、収容体数N14のときのセル25の配置のまま、すなわち、キャビティ径R15のままセル25のうちいくつかの区画には燃料を収容しないことになる。
一方、キャビティ23の中心とバスケット24の中心がずれた本実施形態のキャスク11では、例えば、燃料の収容体数N11のとき、キャビティ径R11であり、収容体数N12のとき、キャビティ径R12であり、収容体数N13のとき、キャビティ径R14である。すなわち、収容体数N11のときにキャビティ径R13である従来のキャスクに対して、本実施形態では、収容体数N12のときにキャビティ径R12になるパターンAのキャスク11になる。また、本実施形態では、収容体数N11のときにキャビティ径R11になるパターンBのキャスク11になる。また、収容体数N13のときにキャビティ径R15である従来のキャスクに対して、本実施形態では、収容体数N13のときにキャビティ径R14になるパターンCのキャスク11になる。
ここで、パターンAのキャスク11は、従来のキャスクに対して、燃料の収容体数が増加してキャビティ径が減少する。パターンBのキャスク11は、従来のキャスクに対して、燃料の収容体数が同じでキャビティ径が減少する。パターンCのキャスク11は、従来のキャスクでは成立しないので、セル25のうちいくつかの区画に燃料を収容しないキャスクに対してキャビティ径が減少する。以下、各パターンのキャスク11について詳細に説明する。
<パターンAのバスケット>
図5は、従来のバスケットを表す配置図、図6は、本実施形態のパターンAのバスケットを表す配置図である。以下の説明にて、キャビティ23は、真円であり、中心線(X軸)は、キャビティ23の中心O1を通るキャビティ23の径方向に沿うものである。中心線(Y軸)は、キャビティ23の中心O1を通るキャビティ23の径方向に沿うものであり、中心線(X軸)と直交する。なお、中心線(X軸)と中心線(Y軸)は、バスケット24の格子の方向にそれぞれ平行であり、互いに直交する。
図5に示すように、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2が一致した従来のキャスクにて、バスケット24は、中心線(X軸)に対して、上下が線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。このとき、X軸方向に沿った複数のセル25は、9個と奇数列であることから、中心線(Y軸)は、中間位置に位置するセル25の中心を通る。また、Y軸方向に沿った複数のセル25は、10個の偶数列であることから、中心線(X軸)は、隣接するセル25同士の境界を通る。この場合、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、10.04987562であり、燃料の収容体数であるセル25の個数は、62個である。
一方、図6に示すように、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2が一致せずにずれた本実施形態のキャスク11にて、バスケット24Aは、中心線(X軸)に対して、上下が非線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。この場合、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、10.03056553であり、燃料の収容体数であるセル25の個数は、63個である。
本実施形態のキャスクを設計する場合、まず、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2とが一致した状態でバスケット24における複数のセル25を区画設計する。セル25の大きさは、収納する燃料集合体の大きさに応じて設定される。バスケット24の外周部がキャビティ23の内壁面に干渉しない複数のセル25を区画する。この場合、従来のキャスクと同様に、バスケット24は、中心線(X軸)および中心線(Y軸)に対して線対称形状である。次に、キャビティ23の中心O1に対して、バスケット24の中心O2をキャビティ23の径方向にずらす。本実施形態では、バスケット24の中心O2をセル25の配列方向、つまり、中心線(Y軸)の一方(図6の下方)にずらす。
そして、中心O2が径方向にずれたバスケット24における複数のセル25を区画補正する。すなわち、キャビティ23の中心O1に対してバスケット24の中心O2がずれると、バスケット24の外周部がキャビティ23の内壁面に干渉し、成立しない1つのセル25a(図5参照)が発生する一方、バスケット24の外周部とキャビティ23の内壁面との間に隙間が発生し、新たに成立する2つのセル25b,25cが発生する。そのため、本実施形態のバスケット24Aは、従来のバスケット24に対して、セル25が1つ増加する。その結果、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2とは、中心線(Y軸)方向の一方に所定距離(Ya)だけずれる。複数のセル25が区画補正されたバスケット24Aは、63個のセル25を有するものとなる。
その結果、バスケット24Aは、中心線(Y軸)に対して対称形状をなすが、中心線(X軸)に対して非線対称形状をなすものとなる。そして、バスケット24Aは、中心線(YX)に対して、一方側のセル25の総面積と他方側のセル25の総面積とが相違するものとなる。つまり、バスケット24Aは、中心線(X軸)に対して、一方側のセル25の個数と他方側のセル25の個数とが相違する。
<パターンBのバスケット>
図7は、従来のバスケットを表す配置図、図8は、本実施形態のパターンBのバスケットを表す配置図である。
図7に示すように、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2が一致した従来のキャスクにて、バスケット24は、中心線(X軸)に対して、上下が線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。この場合、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、10.63014581であり、燃料の収容体数であるセル25の個数は、70個である。
一方、図8に示すように、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2が一致せずにずれた本実施形態のキャスク11にて、バスケット24Bは、中心線(X軸)に対して、上下が非線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。このとき、X軸方向に沿った複数のセル25は、10個の偶数列であることから、中心線(Y軸)は、隣接するセル25同士の境界を通る。また、Y軸方向に沿った複数のセル25は、10個の偶数列であることから、中心線(X軸)は、隣接するセル25同志の境界を通る。この場合、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、10.49237819であり、燃料の収容体数であるセル25の個数は、70個である。
本実施形態のキャスク11を設計する場合、まず、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2とが一致した状態でバスケット24における複数のセル25を区画設計する。この場合、従来のキャスクと同様に、バスケット24は、中心線(X軸)および中心線(Y軸)に対して線対称形状である。次に、バスケット24全体をセル25の配列方向である中心線(X軸)の一方(図7の左方)または他方(図7の右方)にセル25の寸法の1/2だけずらす。このとき、バスケット24は、中心線(Y軸)に対して線対称形状であり、中心線(X軸)の方向の中心O2は変わらない。続いて、キャビティ23の中心O1に対して、バスケット24の中心O2をキャビティ23の径方向にずらす。本実施形態では、バスケット24の中心O2をセル25の配列方向、つまり、中心線(Y軸)の一方(図8の上方)にずらす。
そして、中心O2が径方向にずれたバスケット24における複数のセル25を区画補正する。すなわち、キャビティ23の中心O1に対してバスケット24の中心O2がずれると、バスケット24の外周部がキャビティ23の内壁面に干渉して成立しないセルが発生する一方、バスケット24の外周部とキャビティ23の内壁面との間に隙間が発生して新たに成立するセルが発生する。この場合、成立しないセルと新たに成立するセルが同数である。その結果、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2とは、中心線(Y軸)方向の一方に所定距離(Yb)だけずれる。
その結果、バスケット24Bは、中心線(Y軸)に対して対称形状をなすが、中心線(X軸)に対して非線対称形状をなすものとなる。そして、バスケット24Bは、中心線(YX)に対して、一方側のセル25の総面積と他方側のセル25の総面積とが相違するものとなる。つまり、バスケット24Bは、中心線(X軸)に対して、一方側のセル25の個数と他方側のセル25の個数とが相違する。
<パターンCのバスケット>
図9は、従来のバスケットを表す配置図、図10は、本実施形態のパターンCのバスケットを表す配置図である。
図9に示すように、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2が一致した従来のキャスクにて、バスケット24は、中心線(X軸)に対して、上下が線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。このとき、X軸方向およびY軸方向に沿った複数のセル25は、7個と奇数列であることから、中心線(Y軸)および中心線(X軸)は、中間位置に位置するセル25の中心を通る。この場合、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、7.07106781であり、燃料の収容体数であるセル25の個数は、29個であり、1個のセル25に燃料を収容しないので28個となる。
一方、図10に示すように、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2が一致せずにずれた本実施形態のキャスク11にて、バスケット24C1は、中心線(X軸)に対して、上下が非線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。この場合、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、6.89637586であり、燃料の収容体数であるセル25の個数は、29個であり、1個のセル25に燃料を収容しないので28個となる。
本実施形態のキャスク11を設計する場合、まず、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2とが一致した状態でバスケット24における複数のセル25を区画設計する。この場合、従来のキャスクと同様に、バスケット24は、中心線(X軸)および中心線(Y軸)に対して線対称形状である。次に、キャビティ23の中心O1に対して、バスケット24の中心O2をキャビティ23の径方向にずらす。本実施形態では、バスケット24の中心O2をセル25の配列方向、つまり、中心線(Y軸)の一方(図9の下方)にずらす。
そして、中心O2が径方向にずれたバスケット24における複数のセル25を区画補正する。すなわち、キャビティ23の中心O1に対してバスケット24の中心O2がずれると、バスケット24の外周部がキャビティ23の内壁面に干渉して成立しないセルが発生する一方、バスケット24の外周部とキャビティ23の内壁面との間に隙間が発生して新たに成立するセルが発生する。また、バスケット24全体をセル25の配列方向である中心線(X軸)の一方(図10の左方)または他方(図9の右方)にセル25の寸法の1/2だけずらす。なお、バスケット24全体を中心線(X軸)の方向にずらしても、バスケット24は、中心線(Y軸)に対して線対称形状であり、中心線(X軸)の方向の中心O2は変わらない。この場合、成立しないセルと新たに成立するセルが同数である。その結果、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2とは、中心線(Y軸)方向の一方に所定距離(Yc1)だけずれる。
その結果、バスケット24C1は、中心線(Y軸)に対して対称形状をなすが、中心線(X軸)に対して非線対称形状をなすものとなる。そして、バスケット24C1は、中心線(YX)に対して、一方側のセル25の総面積と他方側のセル25の総面積とが相違するものとなる。つまり、バスケット24C1は、中心線(X軸)に対して、一方側のセル25の個数と他方側のセル25の個数とが相違する。
図11は、従来のバスケットを表す配置図、図12は、本実施形態のパターンCのバスケットを表す配置図である。
図11に示すように、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2が一致した従来のキャスクにて、バスケット24は、中心線(X軸)に対して、上下が線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。このとき、X軸方向に沿った複数のセル25は、8個の偶数列であることから、中心線(X軸)は、隣接するセル25同志の境界を通る。また、Y軸方向に沿った複数のセル25は、9個と奇数列であることから、中心線(Y軸)は、中間位置に位置するセル25の中心を通る。この場合、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、9.84885780であり、燃料の収容体数であるセル25の個数は、60個であり、1個のセル25に燃料を収容しないので59個となる。
一方、図12に示すように、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2が一致せずにずれた本実施形態のキャスク11にて、バスケット24Cは、中心線(X軸)に対して、上下が非線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。この場合、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、9.72432517であり、燃料の収容体数であるセル25の個数は、59個である。
本実施形態のキャスク11を設計する場合、まず、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2とが一致した状態でバスケット24における複数のセル25を区画設計する。この場合、従来のキャスクと同様に、バスケット24は、中心線(X軸)および中心線(Y軸)に対して線対称形状である。次に、キャビティ23の中心O1に対して、バスケット24の中心O2をキャビティ23の径方向にずらす。本実施形態では、バスケット24の中心O2をセル25の配列方向、つまり、中心線(Y軸)の一方(図12の下方)にずらす。
そして、中心O2が径方向に所定距離(Yc2)だけずれたバスケット24における複数のセル25を区画補正する。すなわち、キャビティ23の中心O1に対してバスケット24の中心O2がずれると、バスケット24の外周部がキャビティ23の内壁面に干渉して成立しないセルが発生する一方、バスケット24の外周部とキャビティ23の内壁面との間に隙間が発生して新たに成立するセルが発生する。その結果、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2とは、中心線(Y軸)方向の一方に所定距離(Yc2)だけずれる。
その結果、バスケット24C2は、中心線(Y軸)に対して対称形状をなすが、中心線(X軸)に対して非線対称形状をなすものとなる。そして、バスケット24C2は、中心線(YX)に対して、一方側のセル25の総面積と他方側のセル25の総面積とが相違するものとなる。つまり、バスケット24C2は、中心線(X軸)に対して、一方側のセル25の個数と他方側のセル25の個数とが相違する。
本実施形態におけるパターンA,B,C(C1,C2)の代表的なバスケット24A,24B,24C(24C1,24C2)について説明したが、本発明のキャスク11は、上述したものに限定されない。バスケット24A,24B,24Cの構成は、キャビティ23やセル25(燃料集合体)の寸法、セル25の数などに応じて適宜設定可能である。以下に、本実施形態におけるその他のパターンA,B,Cのバスケット24A,24B,24Cについて説明する。
<その他のパターンAのバスケット>
図13は、他のパターンAのバスケットを表す配置図である。
図13に示すパターンAのバスケット24Aは、72個のセル25を有し、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、10.61862053である。いずれのバスケット24Aも、中心線(X軸)に対して、上下が非線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。そして、従来のキャスクに対してセル25の数が増加していると共に、キャビティ23の内径が減少している。
<その他のパターンBのバスケット>
図14は、他のパターンBのバスケットを表す配置図である。
図14に示すパターンBのバスケット24Bは、70個のセル25を有し、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、10.54092553である。いずれのバスケット24Bも、中心線(X軸)に対して、上下が非線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。そして、従来のキャスクに対してキャビティ23の内径が減少している。
<その他のパターンCのバスケット>
図15から図37は、他のパターンCのバスケットを表す配置図である。
図15に示すパターンCのバスケット24Cは、33個のセル25を有し、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、7.46726188である。また、図16に示すパターンCのバスケット24Cは、14個のセル25を有し、キャビティ23の内径は、セル25の1辺の長さL=1.0としたときに、5.27046277である。いずれのバスケット24Cも、中心線(X軸)に対して、上下が非線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。そして、従来のキャスクに対してキャビティ23の内径が減少している。
図17から図37に示すパターンCのバスケット24Cは、詳細に説明しないが、いずれも、中心線(X軸)に対して、上下が非線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して、左右が線対称形状である。そして、従来のキャスクに対してキャビティ23の内径が減少している。
なお、上述の説明にて、バスケット24A,24B,24Cは、中心線(X軸)に対して非線対称形状であり、中心線(Y軸)に対して対称形状であるが、この構成に限定されるものではない。バスケットは、中心線(X軸)に対して対称形状であり、中心線(Y軸)に対して非線対称形状であってもよい、また、バスケットは、中心線(X軸)と中心線(Y軸)の両方に対して非線対称形状であってもよい。また、キャビティ23の中心O1に対してバスケット24の中心O2をセル25の対角方向に平行な中心線(Y軸)や中心線(X軸)に対して非線対称形状であってもよい。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係る放射性物質収納容器は、円筒形状をなして内部に円柱形状をなすキャビティ23が設けられると共に軸方向の一方に開口部22が設けられる胴部12と、キャビティ23に配置されて複数のセル(収納部)25が区画されるバスケット24A,24B,24Cと、開口部22に着脱可能に装着される蓋部13とを備え、バスケット24A,24B,24Cは、キャビティの径方向に沿う中心線(X軸)に対して非線対称形状をなす。
第1の態様に係る放射性物質収納容器によれば、バスケット24A,24B,24Cをキャビティ23の中心線(X軸)に対して非線対称形状とすることで、基本的な安全機能を確保した上で、収納可能な燃料集合体の数を減少させることなく小型化することができる。また、キャビティ23の内径を大きくすることなく収納可能な燃料集合体の数を増加することができる。
第2の態様に係る放射性物質収納容器は、バスケット24A,24B,24Cは、中心線(X軸)に対して、径方向の一方側のセル25の総面積と、径方向の他方側のセル25の総面積とが相違する。これにより、収納可能な燃料集合体の数を減少させることなく小型化したり、キャビティ23の内径を大きくすることなく収納可能な燃料集合体の数を増加したりすることができる。
第3の態様に係る放射性物質収納容器は、複数のセル25は、互いに直交する中心線(X軸)方向および中心線(Y軸)方向に沿って配列される格子形状をなし、バスケット24A,24B,24Cは、中心線(X軸)に対して非線対称形状をなし、中心線(Y軸)に対して対称形状をなす。これにより、キャビティ23に対して対称形状をなすセル25を容易に設定することができる。
第4の態様に係る放射性物質収納容器は、複数のセル25は、互いに直交するX軸方向およびY軸方向に沿って配列される格子形状をなし、バスケット24A,24B,24Cの中心としての複数のセル25の中心O2と、キャビティ23A,23B,23Cの中心としての円柱形状をなす空間部における径方向の中心O1とが相異する。これにより、小型化することができたり、収納可能な燃料集合体の数を増加することができたりする。
第5の態様に係る放射性物質収納容器は、バスケット24A,24B,24Cの中心O2とキャビティ23の中心O1とは、セル25の配列方向にずれる。これにより、小型化することができたり、収納可能な燃料集合体の数を増加することができたりする。
第6の態様に係る放射性物質収納容器は、バスケット24A,24B,24Cは、複数の板状部材を格子状に組み合わせて構成されることで、複数のセル(収納部)25が区画される。これにより、セル25を容易に形成することができる。
第7の態様に係る放射性物質収納容器の設計方法は、キャビティ23の中心O1とバスケット24の中心O2とが一致した状態でバスケット24における複数のセル25を区画設計する工程と、キャビティ23の中心に対してバスケット24の中心O2をキャビティ23の径方向に所定距離だけずらす工程と、中心O2が径方向に所定距離だけずれたバスケット24における複数のセル25を区画補正する工程とを有する。これにより、基本的な安全機能を確保した上で、収納可能な燃料集合体の数を減少させることなく小型化可能なキャスク11を設計することができる。また、キャビティ23の内径を大きくすることなく収納可能な燃料集合体の数を増加可能なキャスク11を設計することができる。
11 キャスク(放射性物質収納容器)
12 胴部
13 蓋部
21 容器本体
22 開口部
23 キャビティ
24,24A,24B,24C,24C1,24C2 バスケット
25 セル(収納部)
26 外筒
27 伝熱フィン
28 レジン
29 底部
30 トラニオン
31 一次蓋
32 二次蓋
33 三次蓋
41,42 板状部材
51 剛板材
52 機能性板材
53,54 切欠部

Claims (6)

  1. 円筒形状をなして内部に円柱形状をなすキャビティが設けられると共に軸方向の一方に開口部が設けられる胴部と、
    前記キャビティに配置されて複数の収納部が区画されるバスケットと、
    前記開口部に着脱可能に装着される蓋部と、
    を備え、
    前記複数の収納部は、互いに直交するX軸方向およびY軸方向に沿って配列される格子形状をなし、
    前記バスケットは、前記キャビティの径方向に沿う中心線に対して非線対称形状をなすと共に、
    前記バスケットの中心としての前記複数の収納部の中心と、前記キャビティの中心としての円柱形状をなす空間部における径方向の中心とが相異する、
    放射性物質収納容器。
  2. 前記バスケットの中心と前記キャビティの中心とは、前記収納部の配列方向にずれる、
    請求項1に記載の放射性物質収納容器。
  3. 前記バスケットは、前記中心線に対して、径方向の一方側の前記収納部の総面積と、径方向の他方側の前記収納部の総面積とが相違する、
    請求項1または請求項2に記載の放射性物質収納容器。
  4. 記バスケットは、前記キャビティにおける径方向の中心を通って前記X軸方向に平行なX軸中心線に対して非線対称形状をなし、前記キャビティにおける径方向の中心を通って前記Y軸方向に平行なY軸中心線に対して対称形状をなす、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器。
  5. 前記バスケットは、複数の板状部材を格子状に組み合わせて構成されることで、前記複数の収納部が区画される、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器。
  6. 円筒形状をなして内部に円柱形状をなすキャビティが設けられると共に軸方向の一方に開口部が設けられる胴部と、
    前記キャビティに配置されて複数の収納部が区画されるバスケットと、
    前記開口部に着脱可能に装着される蓋部と、
    を備える放射性物質収納容器において、
    前記キャビティの中心と前記バスケットの中心とが一致した状態で前記バスケットにおける前記複数の収納部を区画設計する工程と、
    前記キャビティの中心に対して前記バスケットの中心を前記キャビティの径方向に所定距離だけずらす工程と、
    中心が径方向に所定距離だけずれた前記バスケットにおける前記複数の収納部を区画補正する工程と、
    を有する放射性物質収納容器の設計方法。
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