JP2001201589A - キャスク製造方法 - Google Patents

キャスク製造方法

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JP2001201589A
JP2001201589A JP2000013386A JP2000013386A JP2001201589A JP 2001201589 A JP2001201589 A JP 2001201589A JP 2000013386 A JP2000013386 A JP 2000013386A JP 2000013386 A JP2000013386 A JP 2000013386A JP 2001201589 A JP2001201589 A JP 2001201589A
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cask
welding
square pipe
basket
bottom plate
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JP2000013386A
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English (en)
Inventor
Koichi Kami
弘一 上
Yoshiaki Shimokusu
善昭 下楠
Shigeru Matsumoto
繁 松元
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャスクの製造を容易にすること。 【解決手段】 胴部101aのキャビティ内102を角
パイプ132から構成したバスケット130の外形に合
わせて機械加工し、底板104と、蓋部109を取り付
けるためのフランジ部101bとを胴部101aに溶接
する。そして、胴部101aの外周に複数の内部フィン
を溶接し、当該内部フィンに外筒105を溶接する。そ
の後、内部フィン、外筒105および胴部101aによ
り形成した空間にレジン106を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃焼を終えた使
用済み核燃料集合体を収容、貯蔵または輸送するもので
あって、製造が容易になるキャスク製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】核燃料サイクルの終期にあって燃焼を終
え使用できなくなった核燃料集合体を、使用済み核燃料
という。使用済み核燃料は、FPなど高放射能物質を含
むので熱的に冷却する必要があるから、原子力発電所の
冷却ピットで所定期間冷却される。その後、遮蔽容器で
あるキャスクに収納され、トラック等で貯蔵施設または
再処理施設に搬送、貯蔵される。使用済み核燃料集合体
をキャスク内に収容するにあたっては、バスケットと称
する格子状断面を有する保持要素を用いる。当該使用済
み核燃料集合体は、当該バスケットに形成した複数の収
納空間であるセルに1体ずつ挿入され、これにより、輸
送中の振動などに対する適切な保持力を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から、このような
キャスクとして、「原子力eye」(平成10年4月1
日発行:日刊工業出版プロダクション)や特開昭62−
242725号公報、特開平6−94892号公報、特
開平9−159796号公報などにて様々な種類のもの
が開示されている。また、このようなキャスクを製造す
るにあたっては、従来から各種の方法が提案されてきた
が、キャスク自体が大物であるためその製造には手間が
かかるのが常であった。この発明は、かかるキャスクの
製造方法に関するもので、製造が容易になるような新規
のキャスク製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1にかかるキャスク製造方法は、筒状の胴
部の内面をバスケットの外形に合わせて機械加工する工
程と、底板と、蓋部を取り付けるためのフランジ部とを
胴部に溶接する工程と、胴部の外周に複数の内部フィン
を溶接する工程と、前記複数の内部フィンに外筒を溶接
する工程と、内部フィン、外筒および胴部により形成し
た空間にレジンを充填する工程とを含むものである。
【0005】このキャスクは、バスケットの外形に合わ
せて胴部内面を加工するが、この場合、キャスクには圧
力容器としての構造性能が要求されるため、前記胴部に
鍛造材などを用いるようにしている。このため、内面加
工前は筒状体であり、これに底板が接合されていると内
面の機械加工が困難であるから、まず、筒状体のまま内
面に機械加工を施すようにする。つぎに、胴部に底板と
フランジ部を接合する。続いて、内部フィンを外周に溶
接し、その内部フィンに外筒を溶接する。溶接は、スポ
ット溶接などよりも熱伝導性の面からビートを有する通
常の溶接を用いるのが好ましい。また、内部フィンおよ
び外筒を先に接合するのは、別にレジンを固化させてか
ら取り付けるよりも、内部フィンなどによって形成した
空間にレジンを充填するほうが、製造しやすいためであ
る。
【0006】使用済み核燃料集合体は、放射線を発生す
ると共に崩壊熱を伴う。上記のようにして製造したキャ
スクにおいては、かかる使用済み核燃料集合体をバスケ
ットのセル内に収容することになるが、ここで、胴本体
のキャビティ内をバスケットの外形に合わせた形状に加
工していることで、当該バスケットをキャビティ内に挿
入した場合に、外側のバスケット外面がキャビティ内面
に面接触することになる。また、キャビティ内の形状を
バスケットの外形に合わせたことで、バスケットとキャ
ビティとの間に空間領域が生じにくい。このため、前記
崩壊熱は、バスケットから胴部へと効率的に伝導し、内
部フィンを通じて外筒から外部に放出されることにな
る。
【0007】また、キャビティ内の空間領域をなくした
ことにより、胴部の外径を小さくすることができる。反
対に、胴部の外径を維持した場合、より多くの使用済み
燃料集合体を挿入することが可能になる。なお、前記バ
スケットに中性子吸収機能を持たせた場合には、使用済
み核燃料集合体を収納した場合、燃料集合体同士の未臨
界寸法を小さくでき、さらにその収納数を増加すること
ができる。また、使用済み核燃料集合体から発生したγ
線は胴本体により遮蔽されると共に、中性子はレジンに
より遮蔽される。
【0008】また、請求項2にかかるキャスク製造方法
は、上記キャスク製造方法において、さらに、前記胴部
に対する底板またはフランジ部の溶接に電子ビーム溶接
を用いたものである。このように、電子ビーム溶接を用
いることにより、1パスでの深い溶け込みが低入熱で得
られると共に溶接歪を小さく抑えることができるので、
キャスクの継手性能を高め且つ良好な寸法精度を得るこ
とができる。さらに、真空チャンバー内で溶接するの
で、活性金属を材料としたものであっても良好に溶接で
きる。
【0009】また、請求項3にかかるキャスク製造方法
は、上記キャスク製造方法において、さらに、前記胴部
に炭素鋼を用いる場合、前記底板またはフランジ部との
接合面にステンレス鋼の肉盛りを施し、当該肉盛り部分
を機械加工して接合面を形成し、当該接合面にて前記底
板またはフランジ部を接合するようにしたものである。
【0010】炭素鋼のまま溶接を施すと熱処理が必要に
なり、これにより寸法精度が低下することになるが、接
合面にステンレス鋼の肉盛りをして肉盛後に熱処理を行
うことにより、継手溶接時の熱処理が不要になるから、
機械加工後の熱処理が不要になる。このため、肉盛溶接
後の熱処理後、内面の機械加工を行うことにより、必要
な寸法精度を確保し、底板やフランジ部の接合を良好に
行うことができるから、キャスクの構造的健全性を高め
ることが可能になる。また、キャスクのような大物に熱
処理を施すのは非常に手間がかかるが、部品単体等の肉
盛りをすることで組立後の当該熱処理作業を省略できる
から、その分、キャスクの製造を容易にできる。
【0011】また、請求項4にかかるキャスク製造方法
は、上記キャスク製造方法において、さらに、中性子吸
収材を基材に添加して角パイプを押出成形する工程と、
当該角パイプを前記胴部内に挿入してバスケットを構成
する工程とを含むものである。
【0012】角パイプの基材、例えばアルミニウムなど
に中性子吸収材を添加して押出成形し、この角パイプを
胴部内に順次挿入してバスケットを構成する。角パイプ
は、中性子吸収材を含んでいるから当該角パイプ自体に
中性子吸収能があり、使用済み核燃料集合体の臨界を防
止することができる。この構成では、角パイプの間に中
性子吸収板などを介在させる必要がなく、その分、胴部
内の角パイプ挿入数を増加させることができる。さら
に、中性子吸収材を添加した板体を溶接することで角パ
イプを製造する場合に比べて、部品構成が簡素化され、
その製造を容易に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。図1は、この発明の
実施の形態にかかるキャスクを示す斜視図である。図2
は、図1に示したキャスクの軸方向断面図である。図3
は、図1に示したキャスクの径方向断面図である。この
実施の形態にかかるキャスク100は、胴本体101の
キャビティ102内面をバスケット130の外周形状に
合わせて機械加工したものである。キャビティ102内
面の機械加工は、後述する専用の加工装置によってフラ
イス加工する。胴本体101および底板104は、γ線
遮蔽機能を有する炭素鋼製の鍛造品である。なお、炭素
鋼の代わりにステンレス鋼を用いることもできる。前記
胴本体101は、胴部101aとフランジ部101bか
ら構成される。さらに、本体胴101と底板104と
は、溶接により結合してある。また、耐圧容器としての
密閉性能を確保するため、一次蓋110と胴本体101
との間には金属ガスケットを設けておく。
【0014】胴本体101と外筒105との間には、水
素を多く含有する高分子材料であって中性子遮蔽機能を
有するレジン106が充填されている。また、胴本体1
01と外筒105との間には熱伝導を行う複数の銅製内
部フィン107が溶接されており、前記レジン106
は、この内部フィン107によって形成される空間に流
動状態で注入され、発熱固化される。なお、内部フィン
107は、放熱を均一に行うため、熱量の多い部分に高
い密度で設けるようにするのが好ましい。また、レジン
106と外筒105との間には、数mmの熱膨張しろ1
08が設けられる。この熱膨張しろ108は、ホットメ
ルト接着剤等にヒーターを埋め込んだ消失型を外筒10
5内面に配し、レジン106を注入固化した後、ヒータ
ーを加熱して溶融排出することにより形成する(図示省
略)。
【0015】蓋部109は、一次蓋110と二次蓋11
1により構成される。この一次蓋110は、γ線を遮蔽
するステンレス鋼または炭素鋼からなる円盤形状であ
る。また、二次蓋111もステンレス鋼製または炭素鋼
製の円盤形状であるが、その上面には中性子遮蔽体とし
てレジン112が封入されている。一次蓋110および
二次蓋111は、ステンレス製または炭素鋼製のボルト
113によって胴本体101に取り付けられている。さ
らに、一次蓋110および二次蓋111と胴本体101
との間にはそれぞれ金属ガスケットが設けられ、内部の
密封性を保持している。また、蓋部109の周囲には、
レジン114を封入した補助遮蔽体115が設けられて
いる。
【0016】キャスク本体116の両側には、キャスク
100を吊り下げるためのトラニオン117が設けられ
ている。なお、図1では、補助遮蔽体115を設けたも
のを示したが、キャスク100の搬送時には補助遮蔽材
115を取り外して緩衝体118を取り付ける(図2参
照)。緩衝体118は、ステンレス鋼材により作製した
外筒120内にレッドウッド材などの緩衝材119を組
み込んだ構造である。バスケット130は、使用済み核
燃料集合体を収容するセル131を構成する69本の角
パイプ132からなる。角パイプ132には、Alまた
はAl合金粉末に中性子吸収性能を持つBまたはB化合
物の粉末を添加したアルミニウム複合材またはアルミニ
ウム合金を用いる。また、中性子吸収材としては、ボロ
ンの他にカドミウムを用いることができる。なお、バス
ケット130は、角パイプ132から構成したもの以外
に、板状部材を交互に組んだ構成の菓子折り型のバスケ
ットを用いるようにすることもできる(図示省略)。
【0017】つぎに、このキャスク100の組立方法に
ついて説明する。まず、図4に示すように、胴部101
a、フランジ部101bおよび底板104を準備する。
つぎに、胴部101aのフランジ部接合面にはステンレ
ス鋼の肉盛り101cを施し、その後、胴部101aに
中間焼鈍を施す。胴部101aが炭素鋼であるため、ス
テンレス鋼の肉盛り101cを施すことで、接合面を機
械加工した後に熱処理をする必要がなくなる。なお、ト
ラニオン座をステンレス鋼で肉盛りした場合には、当該
部分に局部焼鈍を施す(図示省略)。さらに、胴部10
1aの底板接合面にもステンレス鋼の肉盛り101dを
施す。
【0018】また、図5の(a)および(b)に示すよ
うに、胴部101aのキャビティ102内面の機械加工
を行う。加工形状は、バスケット130の外形に合わせ
た形状にする。機械加工を行うための加工装置およびキ
ャビティ102内面の加工形状については、後で詳述す
る。
【0019】続いて、図6に示すように、胴部101a
に対してフランジ部101bを溶接し、胴本体101と
する。胴部101aの接合面は、機械加工することによ
り寸法精度を出しておく。また、前記溶接には電子ビー
ム溶接を用いる。電子ビーム溶接によれば、胴部および
フランジ部に生じる溶接歪が小さいことなどの利点があ
る。なお、前記溶接の際には、胴部101aとフランジ
部101bとを真空チャンバー内に入れ、高真空中で作
業を行う。また、胴部101aと底板104も電子ビー
ム溶接により接合する。同じく、胴部101aの底板接
合面も機械加工により寸法精度を出しておく。さらに、
これら溶接箇所には、必要に応じて熱応力を除去するた
めの局部焼鈍を施す。なお、当該溶接には、電子ビーム
溶接の他にサブマージアーク溶接を用いることができ
る。
【0020】つぎに、図7に示すように、胴本体101
の外周面に矩形銅板の内部フィン107を複数溶接する
(同図(a))。溶接には、TIG溶接またはMIG溶
接を用いる。また、内部フィン107を胴本体101に
溶接した後、外筒105をかぶせ当該外筒105と内部
フィン107とを溶接する(同図(b))。内部フィン
107と外筒105を接合することにより、内部フィン
107と胴本体101および外筒105との間に空間S
が形成される。
【0021】図8の(a)に示すように、中性子遮蔽体
であるレジン106は、流動状態で前記空間S内に充填
する。レジン106は、主剤であるエポキシ樹脂に対し
て耐火剤である水酸化アルミニウムおよび中性子を吸収
する炭化ホウ素の粉末を混合してなり、これにエポキシ
硬化剤を入れることで反応熱により前記空間S内で固化
させる。レジン106の充填は、流動状態で混合容器か
らキャスク100の前記空間Sまで搬送注入する。レジ
ン106を当該空間Sに充填して放置すると、エポキシ
樹脂と硬化剤との反応熱により硬化する。レジン106
が硬化したら、同図(b)に示すように、外筒105の
上部に半円形状の端板105aを設置し、レジン106
の鋳込みを完了する。
【0022】レジン106の鋳込みが完了したら、図9
に示すように、胴本体101のキャビティ102内にバ
スケット130を挿入する。バスケット130の挿入方
法については後述する。また、フランジ部101bの蓋
部接合面には、機械加工を施す。最後に、外面塗装を施
し、寸法検査、重量検査、耐圧検査などを行うことで、
キャスク100の組立が完了する。また、使用済み核燃
料集合体の収容後、胴本体101には一次蓋110およ
び二次蓋111が順次取り付けられる。
【0023】一次蓋110は、鋼製の鍛造材を削り出し
たものであるが、二次蓋111にはレジン112が封入
されている。この二次蓋111は、鋼製の円形板にレジ
ン112を充填する鋼製リング板を溶接し、当該リング
内にレジン112を鋳込むことにより製造する(図示省
略)。
【0024】図10は、上記角パイプの製造方法を示す
フローチャートである。まず、アトマイズ法などの急冷
凝固法によりAlまたはAl合金粉末を作製すると共に
(ステップS401)、BまたはB化合物の粉末を用意
し(ステップS402)、これら両粒子をクロスロータ
リーミキサー等によって10〜15分間混合する(ステ
ップS403)。
【0025】前記AlまたはAl合金には、純アルミニ
ウム地金、Al−Cu系アルミニウム合金、Al−Mg
系アルミニウム合金、Al−Mg−Si系アルミニウム
合金、Al−Zn−Mg系アルミニウム合金、Al−F
e系アルミニウム合金などを用いることができる。ま
た、前記BまたはB化合物には、B4C、B23などを
用いることができる。ここで、アルミニウムに対するボ
ロンの添加量は、1.5重量%以上、7重量%以下とす
るのが好ましい。1.5重量%以下では十分な中性子吸
収能が得られず、7重量%より多くなると引っ張りに対
する延びが低下するためである。
【0026】つぎに、混合粉末をラバーケース内に封入
し、CIP(Cold Isostatic Press)により常温で全方
向から均一に高圧をかけ、粉末成形を行う(ステップS
404)。CIPの成形条件は、成形圧力を200MP
aとし、成形品の直径が600mm、長さが1500m
mになるようにする。CIPによって全方向から均一に
圧力を加えることにより、成形密度のばらつきが少ない
高密度な成形品を得ることができる。
【0027】続いて、前記粉末成形品を缶に真空封入
し、300℃まで昇温する(ステップS405)。この
脱ガス工程にて缶内のガス成分および水分を除去する。
つぎの工程では、真空脱ガスした成形品をHIP(Hot
Isostatic Press )により再成形する(ステップS40
6)。HIPの成形条件は、温度400℃〜450℃、
時間30sec、圧力6000tonとし、成形品の直
径が400mmになるようにする。続いて、缶を除去す
るために外削、端面削を施し(ステップS407)、ポ
ートホール押出機を用いて当該ビレットを熱間押出しす
る(ステップS408)。この場合の押出条件として、
加熱温度を500℃〜520℃、押出速度を5m/mi
nとする。なお、この条件は、Bの含有量により適宜変
更する。
【0028】つぎに、押出成形後、引張矯正を施すと共
に(ステップS409)、非定常部および評価部を切断
し、製品とする(ステップS410)。完成した角パイ
プは、図11に示すように、外側角をシャープエッジに
成形する。
【0029】エッジ部分のRが大きい場合、バスケット
130に応力が加わると、角パイプ132の特定部位
(エッジ近傍)に応力集中が起こって破損の原因となり
うる。このため、角パイプ132をシャープエッジにす
ることで、隣接する角パイプ132に対して応力が素直
に伝わるから、角パイプ132の特定部位に対する応力
集中を避けることができる。
【0030】また、角パイプ132は、アルミニウムを
基材とする他、ステンレスを基材として押出成形するこ
ともできる。しかし、上記のようにアルミニウムを基材
としたのは、軽いこと、熱伝導性が良いこと、ボ
ロン添加料を高くできること、押出成形体として高精
度が得られること、シャープエッジを形成しやすいこ
となどを理由とする。さらに、押出成形することによ
り、溶接によって角パイプを製造する場合に比べてその
製造を容易にすることができる。
【0031】図12は、上記角パイプの挿入方法を示す
斜視図である。上記工程により製造した角パイプ132
は、キャビティ102内の加工形状に沿って順次挿入さ
れる。ここで、角パイプ132に曲げとねじれが生じて
いること、寸法のマイナス公差が0であることから、角
パイプ132を適当に挿入しようとすると、公差の累積
や曲げの影響を受けて挿入しにくくなり、無理に挿入す
ると角パイプ132に過剰な応力が加わることになる。
そこで、製造した全部または一部の角パイプ132の曲
げ及びねじれをレーザ測定器などにより予め測定し、コ
ンピュータを用いることで、当該測定データに基づき最
適な挿入位置を割り出すようにする。このようにすれ
ば、キャビティ102内に角パイプ132を容易に挿入
することができるし、それぞれの角パイプ132にかか
る応力を均一にすることができる。
【0032】また、図12および図3に示すように、キ
ャビティ102のうちセル数が5個または7個となる角
パイプ列の両側には、それぞれダミーパイプ133が挿
入されている。このダミーパイプ133は、胴本体10
1の重量を軽減すると共に胴本体101の厚みを均一化
すること、角パイプ132を確実に固定することを目的
とする。このダミーパイプ133にもボロン入りアルミ
ニウム合金を用い、上記同様の工程により製作する。な
お、このダミーパイプ133は省略することもできる。
【0033】つぎに、胴本体101のキャビティ102
の加工について説明する。図13はキャビティ102の
加工装置を示す概略斜視図である。この加工装置140
は、胴本体101内を貫通すると共にキャビティ102
内に載置固定される固定テーブル141と、固定テーブ
ル141上を軸方向に摺動する可動テーブル142と、
可動テーブル142上にて位置決め固定されているサド
ル143と、サドル143上に設けられスピンドル14
4および駆動モータ145からなるスピンドルユニット
146と、スピンドル軸に設けた工具147とから構成
されている。また、スピンドルユニット146上には、
キャビティ102内形状に従って当接部を成形した反力
受け148が設けられている。この反力受け148は、
着脱自在であって蟻溝(図示省略)に沿って図中矢印方
向にスライドする。また、反力受け148は、スピンド
ルユニット146に対するクランプ装置149を有して
おり、所定位置にて固定することができる。
【0034】さらに、固定テーブル141の下部溝内に
は、複数のクランプ装置150が取り付けられている。
このクランプ装置150は、油圧シリンダ151と、油
圧シリンダ151の軸に設けたくさび状の移動ブロック
152と、当該移動ブロック152と傾斜面で当接する
固定ブロック153とから構成されており、図中斜線部
側を固定テーブル141の溝内面に取り付けるようにす
る。油圧シリンダ151の軸を駆動すると、移動ブロッ
ク152が固定ブロック153に当接し、くさびの効果
により移動ブロック152が多少下方に移動する(図中
点線で示す)。これにより、移動ブロック152の下面
がキャビティ102内面に押し当てられるから、固定テ
ーブル141をキャビティ102内で固定することがで
きる。
【0035】また、胴本体101はローラからなる回転
支持台154上に載せられており、径方向に回転自在と
なる。また、スピンドルユニット146とサドル143
との間にスペーサ155をかますことにより、固定テー
ブル141上の工具147の高さを調整することができ
る。スペーサ155の厚さは、上記角パイプ132の一
辺の寸法と同じである。サドル143は、移動テーブル
142に設けたサーボモータ156を回転させることに
より胴本体101の径方向に移動する。移動テーブル1
42は、固定テーブル141の端部に設けたサーボモー
タ157とボールネジ158により移動制御される。な
お、加工が進むにつれてキャビティ102内の形状が変
わるので、反力受け148やクランプ装置150の移動
ブロック152を適当な形状のものに変更する必要があ
る。
【0036】図14は、キャビティの加工方法の一例を
示す概略説明図である。まず、クランプ装置150およ
び反力受け148により固定テーブル141をキャビテ
ィ102内の所定位置にて固定する。つぎに、同図
(a)に示すように、固定テーブル141に沿ってスピ
ンドルユニット146を所定の切削速度にて移動させ、
工具147によるキャビティ102内の切削を行う。当
該位置での切削が完了すると、クランプ装置150を外
して固定テーブル141を解放する。つぎに、同図
(b)に示すように、回転支持台154上で胴本体10
1を90度回転させ、クランプ装置150にて固定テー
ブル141を固定する。そして、上記同様に工具147
にて切削を行う。以降、前記同様の工程をさらに2回繰
り返す。
【0037】つぎに、スピンドルユニット146を18
0度回転させ、同図(c)に示すように、順次、キャビ
ティ102内の切削を行う。この場合も、上記同様に胴
本体101を90度回転させながら加工を繰り返す。つ
ぎに、同図(d)に示すように、スピンドルユニット1
46にスペーサ155をかませることで当該スピンドル
ユニットの位置を高くする。そして、当該位置にて工具
147を軸方向に送り、キャビティ102内の切削を行
う。これを90度回転させながら繰り返すことで、角パ
イプ132を挿入するのに必要な形状がほぼ完成する。
なお、ダミーパイプ133を挿入する部分の切削も、同
図(d)に示すのと同様にして行えばよい。但し、スピ
ンドルユニット146の高さを調整するスペーサ厚は、
ダミーパイプ133の一辺と同じにする。なお、専用機
に拠らず一般の横中抉り機や縦型の中繰り機でも加工す
ることができる。
【0038】キャスク100に収容する使用済み核燃料
集合体は、核分裂性物質および核分裂生成物などを含
み、放射線を発生すると共に崩壊熱を伴うため、キャス
ク100の除熱機能、遮蔽機能および臨界防止機能を貯
蔵期間中(60年程度)、確実に維持する必要がある。
この実施の形態1にかかるキャスク100では、胴本体
101のキャビティ102内を機械加工して角パイプ1
32で構成したバスケット130の外側を密着状態(空
間領域なし)で挿入するようにしており、さらに、胴本
体101と外筒105との間に内部フィン107を設け
ている。このため、燃料棒からの熱は、角パイプ132
あるいは充填したヘリウムガスを通じて胴本体101に
伝導し、主に内部フィン107を通じて外筒105から
放出されることになる。以上から、角パイプ132から
の熱伝導率が向上し、崩壊熱の除熱を効率的に行うこと
ができるようになる。
【0039】また、使用済み核燃料集合体から発生する
γ線は、炭素鋼あるいはステンレス鋼からなる胴本体1
01、外筒105、蓋部109などにおいて遮蔽され
る。また、中性子はレジン106によって遮蔽され、放
射線業務従事者に対する被ばく上の影響をなくすように
している。具体的には、表面線当量率が2mSv/h以
下、表面から1mの線量当量率が100μSv/h以下
になるような遮蔽機能が得られるように設計する。さら
に、セル131を構成する角パイプ132には、ボロン
入りのアルミニウム合金を用いているので、中性子を吸
収して臨界に達するのを防止することができる。
【0040】また、胴本体101のキャビティ102内
を機械加工しバスケット130の外周を構成する角パイ
プ132を密着状態で挿入するようにしたので、角パイ
プ132からの熱伝導率を向上させることができる。ま
た、キャビティ102内の空間領域をなくすことができ
るから、胴本体101をコンパクトかつ軽量にすること
ができる。なお、この場合であっても、角パイプ132
の収容数が減少することはない。逆に、胴本体101の
外径を変えなければ、それだけセル数を確保できるか
ら、使用済み核燃料集合体の収納数を増加することがで
きる。具体的に当該キャスク100では、使用済み核燃
料集合体の収容数を69体にでき且つキャスク本体11
6の外径を2560mm、重量を120tonに抑える
ことができる。また、現実の問題として、上記構成を採
用することにより、要求される重量制限、寸法制限を満
たした上で69本の使用済み燃料集合体を収容すること
が可能になった。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のキャス
ク製造方法(請求項1)では、筒状の胴部の内面をバス
ケットの外形に合わせて機械加工し、底板とフランジ部
とを胴部に溶接する。また、胴部の外周に複数の内部フ
ィンを溶接するとともに前記複数の内部フィンに外筒を
溶接し、これら内部フィン、外筒および胴部により形成
した空間にレジンを充填するようにする。このため、主
に胴部内面にバスケットの外形に合わせた機械加工を施
す場合、そのキャスクの製造が容易になる。
【0042】また、この発明のキャスク製造方法(請求
項2)では、胴部に対する底板またはフランジ部の溶接
に電子ビーム溶接を用いたので、耐圧性および寸法精度
に優れ、残留応力の少ないキャスクを製造することがで
きる。
【0043】また、この発明のキャスク製造方法(請求
項3)では、胴部に炭素鋼を用いる場合、前記底板また
はフランジ部との接合面にステンレス鋼の肉盛りを施
し、当該肉盛り部分を機械加工して接合面を形成し、当
該接合面にて前記底板またはフランジ部を接合するよう
にしたので、底板やフランジ部の接合を良好に行うこと
ができるから、キャスクの構造的健全性を高めることで
きる。また、機械加工後の熱処理を省略できるからキャ
スクの製造が容易になる。
【0044】また、この発明のキャスク製造方法(請求
項4)では、中性子吸収材を基材に添加して角パイプを
押出成形し、当該角パイプを前記胴部内に挿入してバス
ケットを構成するようにしたので、角パイプ自体が中性
子吸収能を備えることができ、別体で中性子吸収板など
は不要になる。このため、角パイプの挿入本数を増加さ
せることができ、その分、使用済み核燃料集合体の収容
数を増やすことができる。また、押出成形を用いるので
角パイプの製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるキャスクを示
す斜視図である。
【図2】図1に示したキャスクを示す径方向断面図であ
る。
【図3】キャスクの組立方法を示す説明図である。
【図4】キャスクの組立方法を示す説明図である。
【図5】キャスクの組立方法を示す説明図である。
【図6】キャスクの組立方法を示す説明図である。
【図7】キャスクの組立方法を示す説明図である。
【図8】キャスクの組立方法を示す説明図である。
【図9】図1に示したキャスクを示す軸方向断面図であ
る。
【図10】角パイプの製造方法を示すフローチャートで
ある。
【図11】角パイプの断面形状を示す説明図である。
【図12】上記角パイプの挿入方法を示す斜視図であ
る。
【図13】キャビティの加工装置を示す概略斜視図であ
る。
【図14】キャビティの加工方法の一例を示す概略説明
図である。
【符号の説明】
100 キャスク 101 胴本体 102 キャビティ 104 底板 105 外筒 106 レジン 107 内部フィン 108 熱膨張しろ 109 蓋部 110 一次蓋 111 二次蓋 115 補助遮蔽体 116 キャスク本体 117 トラニオン 118 緩衝体 130 バスケット 131 セル 132 角パイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の胴部の内面をバスケットの外形に
    合わせて機械加工する工程と、 底板と、蓋部を取り付けるためのフランジ部とを胴部に
    溶接する工程と、 胴部の外周に複数の内部フィンを溶接する工程と、 前記複数の内部フィンに外筒を溶接する工程と、 内部フィン、外筒および胴部により形成した空間にレジ
    ンを充填する工程と、を含むことを特徴とするキャスク
    製造方法。
  2. 【請求項2】 さらに、前記胴部に対する底板またはフ
    ランジ部の溶接に電子ビーム溶接を用いたことを特徴と
    する請求項1に記載のキャスク製造方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記胴部に炭素鋼を用いる場
    合、前記底板またはフランジ部との接合面にステンレス
    鋼の肉盛りを施し、当該肉盛り部分を機械加工して接合
    面を形成し、当該接合面にて前記底板またはフランジ部
    を接合するようにしたことを特徴とする請求項1または
    2に記載のキャスク製造方法。
  4. 【請求項4】 さらに、中性子吸収材を基材に添加して
    角パイプを押出成形する工程と、 当該角パイプを前記胴部内に挿入してバスケットを構成
    する工程と、を含むことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか一つに記載のキャスク製造方法。
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